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2016/10/06

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  • 創造論か進化論か ー 創造論5(学び合いの会)

    Ⅵ教義史1古代①使徒教父たち使徒教父たちはは聖書の創造に関する信仰を継続し、更に展開していった(1)。「ヘルメスの牧者」ー「無からの創造」(creatioexnihilo)(2)②ギリシャ哲学プラトン哲学は神の存在は認めるものの、この世界も永遠の存在であり、神による創造という思想はない。神も世界も永遠とされる。世界は、神の意志や、業の結果ではなく、すべては必然ないしは運命だと考える(3)。②グノーシス主義グノーシス主義は善悪二元論で、霊が善、物は悪とするから、物を造った創造の業は悪であり、創造主は悪い神だという悲観的世界観からなる(4)。③エイレナイオスエイレナイオスは2世紀後半のフランス・リヨンの司教。グノーシス主義の正体を暴露し、正統信仰を守ることを生涯の課題としたという。主著『対異端駁論』では、神による無...創造論か進化論かー創造論5(学び合いの会)

  • 人間は世界の管理者か ー 創造論4(学び合いの会)

    Ⅳ新約聖書新約聖書とはキリスト教が経典として認めている27文書(1)のこと。キリスト誕生以前に書かれた旧約聖書に対して、キリスト誕生後紀元50年から150年頃までに書かれた文書である。27文書が正典として認められたのはカルタゴ教会会議(397年)だという(2)。中身は旧約にならって、歴史・書簡・預言に分けられる(歴史書は4福音書と使徒言行録、書簡はパウロなど、預言は黙示録)。新約聖書には世界の創造を直接の対象として述べた箇所はない。なぜなら神による世界の創造はあまりにも明白な事実で、改めて述べる必要がなかったからだという。①神は言葉によって世界を創造したヘブ11:3、第2ペテロ3:5②神はすべての創造者マタイ19:4マルコ13:19③神が創造者であることは明白ロマ1:191コリ8:6④イエスは神の名において創造...人間は世界の管理者かー創造論4(学び合いの会)

  • 創造は恵みである ー 創造論3(学び合いの会)

    Ⅲ旧約聖書2預言書預言とは神から啓示を受け、それを告知することを意味する。日本語では神の言葉を預かるという意味だと説明されることが多い。予言ではない。だが預言者は神の言葉を告知するだけではなく、来るべき時代についても語った。預言者の資格・条件ははっきりしないが、神の霊そのものには求めず、神の言葉を「持っている」という事実・言明に求められたようだ(1)。預言者はサムエルの時代に登場するが、活動が活発化するのは王国の分裂以後である(2)。北王国にエリア、エリシャ、ミカヤが現れ、南王国にはイザヤ、ミカが現れ、以後続々と続く。イザヤ・エレミヤ・エゼキエルは三大預言者と呼ばれる。預言者の託宣や活動は多岐にわたるが、総じて祭儀を批判する点で共通する。自分たちのヤーウエ信仰を守るためであったのであろう。第2イザヤ40:27~...創造は恵みであるー創造論3(学び合いの会)

  • 創造物語は二つある ー 創造論2(学び合いの会)

    創世記には二つの創造物語が並列されている。1章と2章はそのまま連続しているわけではない。Ⅲ旧約聖書1創世記聖書の創造物語は、神・人・自然の創造に関する教説の重要な典拠である。人は、創造の始原に立ち返り、自らの生存の意義を確認する。自分は何のために生まれてきたのか。どこに向かっているのか。創造物語の根底には強烈な救済論的志向がある。つまり、救済と選びの信仰がある。創世記には実は二つの創造物語が並列されている。一般にはあまり知られていない論点なので少し詳しく見ていこう。これを理解するには、たとえば創世記1章と2章の違いを理解するためには、聖書の交差配列や旧約聖書についての知識が必要になってくる。誰でも知っている話と言われればそれまでだが、前もって少し整理しておきたい。旧約聖書は一応紀元90年頃編纂されて成立したとさ...創造物語は二つあるー創造論2(学び合いの会)

  • 無からの天地創造説は珍しい ー 創造論(学び合いの会)

    5月の学び合いの会は久しぶりの五月晴れのもとに開かれた。会合にはマスクをしない人も数人おられ、コロナ禍も少しづつ落ち着き始めているようだ。今回からはいわゆる「神学的人間論」が取り上げられる。神学的人間論というのもわかりづらい表現だが、どうもカトリック神学の視点からの人間論という意味のようだ(1)。具体的には、創造論・原罪論・恩恵論・終末論を指し、さらに神論とマリア論を含むようだ。一言で言えば救済論のことのようだ。神学の中で言えば、教義学の中で(つまり実践神学以外で)キリスト論と教会論には含まれない領域を扱う幅広い分野を指すようだ。今回は創造論が取り上げられた。テーマとしては以下の通りだ。1概要2さまざまな創造神話3旧約聖書4新約聖書5聖書における人間観6教義史7結び細かく、専門的な議論が続くが(2)、私が理解し...無からの天地創造説は珍しいー創造論(学び合いの会)

  • やっと2022年度の初ホタル

    2022年度の初ホタルを先ほど確認した。5月18日(水)午後8時頃、10数匹飛んでいた。今日は一週間ぶりに晴れて、気温も高く、風もなく、月も出ていなかった。絶好のホタル日和ということになる。5月18日に初発見というのはこの20年近い定点観測の中では一番遅い日付になる。場所は馬場橋から谷戸の空橋の間で、法勝寺橋から上流はまだ湧いていないようだった。来週末には町内会による川ざらえ(ゴミ掃除)があるというので心配だが、来週いっぱいは楽しめることだろう。スマホでフラッシュをたいて写真を撮る人が今年はいないことを望もう。近年、洗濯水や台所の汚水をそのまま川に流している家がまだあるのでホタルの絶滅が心配されていたが、まだなんとか生き延びているようだ。大量発生の復活を祈りたい。ホタルを初めて観測した日2022年5月18日20...やっと2022年度の初ホタル

  • 従順な婢女から弁護者へ ー 聖母マリア(了)(学びあいの会)

    Ⅷマリア信心(崇敬)とは何か崇拝(Latria)と崇敬(Dulia)の区別は定着して、最近はあまり誤用はみられないようだ。マリアは崇敬の対象とされる(1)。1概要マリア信心とは古くから形成されてきたマリアへの崇敬心のことをいう。マリアを敬い、取り次ぎを願うキリスト者の態度とそれを表す様々な行為や行事のことをいう。個人か集団を問わず、態度・行為・儀式をさす幅広い概念のようだ。具体的には、ロザリオの祈り、スカプラリオ(2)、不思議なメダイユ(3)、巡礼(4)、詩歌(5)、行列(6)、聖画像(7)などをいう。2歴史2-1古代マリア信心の芽生えは、ルカ1:42「女のなかで祝福された方」、1:48「幸いなる者」という呼称にみられる。マリアの取り次ぎを願う最古の祈りは3世紀頃の「あなたの保護に寄りすがる」(「スブ・トゥウム...従順な婢女から弁護者へー聖母マリア(了)(学びあいの会)

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