あなたへ この人生の中では、 蘇る筈のないふたつの記憶らしきものを思い出していました。 こうして改めて、あの、記憶のようなものを思い返してみれば、 やはり、なんだかとても不思議な気持ちがしますが、 今日の私は、あの不思議な感覚を大切に反芻してみました。 もしもあの記憶のようなものが、過去世の記憶であるとするのなら、 本当なら、今世においては封印されるべきものであった筈なのでしょう。 何故、封印が解かれてしまったのかは分かりませんが、 胸の中が熱くなるようなあの感覚を思い出してみれば、 絶対に忘れたくないと、あの時、強く願ったからこそ、 今世に生まれ変わった私の中へも、蘇らせるのとが出来たのかも…