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2016/07/14

1件〜100件

  • コトバ -お盆様-

    お盆の最終日の早朝に ご先祖様を送りに行っていた祖母の姿を ふと思い出した お盆様は朝早くに帰るんだよ 幼い頃に 祖母が話して聞かせてくれた あの言葉は きっと本物なのだろう 早くに伴侶を亡くした祖母も 毎年 肌で感じていたのかも知れない 愛する人が お盆初日の早朝に そっと帰ってくることも お盆最終日の早朝に 静かに向こう側へと帰ってしまうことも だからきっと祖母は お盆の最終日になると 必ず早起きをして送りに行っていたのだと思う 幼かった頃の記憶を反芻しながら 彼もお盆様という類に属していることに ふと気付く 彼は向こう側の存在であり 私たちとは違う この世界に存在するための肉体を持たない…

  • コトバ -家族3人の時間-

    おかえりなさい 待っていたよ コーヒー淹れるね 一緒に飲もうよ そうだ 冷凍庫にアイスクリームが入っているよ もう食べた? あの子 大きくなったでしょ? 筋トレ頑張っているんだよ それから勉強も とても頑張っているよ 今日は何が食べたい? ねぇ 一緒に買い物に行こうよ あなた ご飯出来たよ これはね あなたのお母さんに教わった料理 きっとあなたも気に入るはずよ おやすみ また明日ね おはよう ゆっくり休めた? 洗濯物を干してくるね 今日も外はすごく暑いよ ねぇあなた 向こう側の世界はどんな世界? あなたは何をして過ごしているの? ねぇあなた 愛してるよ お盆には その姿が見えないままの彼に い…

  • お盆 -2022-

    あなたへ 今頃のあなたは、 出発の準備を整えているところでしょうか。 それとも、もう、 そちら側を出発した頃でしょうか。 今日の私は、あなたをお迎えする準備を整えながら、 あなたのことばかりを考えていました。 今頃のあなたは、何をしているのかなって。 明日から、お盆に入ります。 今年も、この日が来ることを、とても楽しみに待っていました。 ねぇ、あなたは今のあの子の姿を見たら、 どんな顔をするのかな。 あれから、更に肌を焼いたあの子の姿に、まずは、 黒いなぁ なんて、笑うのかしら。 それとも、あの子の整った筋肉と、自分の姿を比べて、驚く方が先かしら。 あの子が生まれてから、今が最も逞しい姿。 昨…

  • あなたを想う日 -2022-

    あなたへ 今日のあなたは、どんなことを想っていましたか。 今日の私は、 あの日のあなたが私にくれた温もりを感じていました。 あの日と同じように、 この手を握り締めて、手の内側に感じたあなたの温かな温度を、 ただ、感じていました。 あの日から、8年が経ちました。 あなたのその手の温もりが、 今も私を優しく包み込んでくれるように、 あの日の私の手の温もりは、 今もあなたの側にあるでしょうか。 あの夏のあなたの温度を感じながら、 この8年間を振り返り、 胸の内側に溢れる想いを文字に綴るのなら、どんな言葉が相応しいのだろうかと、 今、感じる想いに相応しい言葉を探しました。 それなのに、何故なのでしょう…

  • コトバ -夏の音-2022

    待ってたよ 思わず呟いたのは 梅雨明けから どれくらいが経ってからだっただろう 今年の梅雨明けは例年よりも早く 思えば 静かな夏の始まりだった 待ち侘びた夏の音を聴きながら 彼がいた夏の記憶を順に辿ってみる 私を呼ぶ彼の声 繋いだ手の温もり まだ膨らみのないこのお腹に 手を当てて笑う彼の姿 小さなあの子に向けた幾つもの彼の笑顔 3人で夢中になった水遊び 遊び疲れて眠るあの子を抱いて 寝室に運ぶ彼の あの子を見つめる優しい眼差し 夏の音を聴きながら 彼と出会って幾番目かの記憶の中に立ち止まり そっと問い掛けてみる その腕に抱いた小さなあの子の温もりを 今どんなふうに感じていますか 小さなあの子を…

  • 筋肉を褒める時間

    あなたへ さぁ!一緒に俺の筋肉を育てましょう! こんなあの子の声が聞こえてから、 どれくらいが経ったでしょうか。 ハイスピードで減る米の量。 たくさん買ってきたはずなのに、すぐに空になる冷蔵庫の中身。 少しだけ頑張って増やしてきたあの子の食事量は、 あれからも順調に増え続け、 今の私は、これまでの中で、最も食欲旺盛なあの子と向き合っています。 ほんの少し前には、 体重が減ってしまったと落ち込んでいたあの子ですが、 目標までには届いていないものの、 あれから、少しずつ体重も増えて順調な様子。 大切に育てた筋肉が、より美しく見えるようにと、 少しだけ肌を焼いて、 最近のあの子は、一段と逞しくなりま…

  • 予祝

    あなたへ 何故だか朝から鼻血が出てしまったのは、先日の私です。 突然の出血に笑いながら、 ふと、思い出したのは、私が子供の頃のことでした。 遠足や旅行。 楽しみなことがある前日の夜になると、何故か必ず、鼻血が出ていた私。 いつの間にその症状が出なくなったのか、 もう、覚えてはいませんが、 幼い頃の私は、必ずと言って良いほどに、 イベントごとの前夜には、鼻血が出ていました。 へぇ、そんなことあるんだね 私の話を聞いていたあの子は、 相槌を打ちながら、言ったのです。 お母さん、鼻血が出るほど何か楽しみなこと、あるの?って。 私の今後の予定には、それほどまでに楽しみな予定など、 特にはありませんが、…

  • 目が覚める数秒前

    あなたへ もう あなたったら おはようのいつもの挨拶の代わりに、 朝から呟いた私の声を、 あなたはどんな顔で聞いていたのでしょうか。 思わず照れて、あなたの顔を見ることが出来ないままに、 朝から何度も反芻してしまったのは、夢の中でのことでした。 あなたの夢を見ました。 それはとても短い夢で、きっと、目が覚める数秒前。 とても甘い声で、夢の中のあなたは私に聞いたのよ。 俺のこと好き?って。 夢から覚めた私は、頬が緩んだままに起き出して、 あなたの顔を見ることが出来ないままに、思わず呟いたの。 もう あなたったらって。 目が覚めた今でも、ちゃんと覚えてる。 あなたの腕の中の温もりも、その声も。 あ…

  • 夏の匂いを嗅ぎながら

    あなたへ 夏の匂いを嗅ぎながら、 あの夏の中にいた私を思い出していました。 あの夏の、 纏わり付くような温度を知らないあなたと過ごした時間。 きっと間もなく、一緒に家に帰れると、そう信じて、 何も疑わずに見つめたベッドの上のあなたの笑顔。 私は、絶対に強くなどならないと俯いたこと。 この手の温もりを絶対に忘れないと誓って、 まだ、温かかったその手を離した瞬間。 あれからの私は、 もう、此処から一歩足りとも歩みたくはないと座り込んで、 あの夏の中に留まろうとしました。 あの夏を過ぎて、 次の季節が巡ってきても、 その次の季節が巡ってきても、 あなたがいた夏に、必死に手を伸ばして、 決して戻ること…

  • 七夕の願いごと -2022-

    あなたへ 今夜のあなたは、どんなことを想っていましたか。 私は、あなたと過ごした幾つもの七夕の日を思い出していました。 2人で過ごした七夕の日のあなたの笑顔と声。 一緒に見た景色。 家族3人で過ごした幾つもの七夕の日。 目を閉じて、ゆっくりと、記憶の中を巡ってみれば、 どの七夕の日にも、 あなたの笑顔と笑い声がありました。 今日は、7月7日。七夕の日です。 今年のあなたは、どんな願いごとをしましたか。 私は、今年もまた遠慮なく、たくさんの願いごとをしました。 そちら側のあなたが いつでも幸せでありますように あの子の歩む道が ずっとずっと 素敵な道でありますように この未来が いつでも素敵なも…

  • あの子の筋肉のために私が出来ること

    あなたへ えー!なんで? 体重が減っちゃったよ!! こんなあの子の声が出て聞こえたのは、先日のことでした。 私からすれば、それはとても羨ましい限りの現象ですが、 この夏へ向けて、自分の目標とする体型の完成を目指して、 日々の筋トレに励んでいたあの子にとって、体重が減ってしまったことは、 大問題なのだそう。 筋トレして、あと5キロくらい増えれば、結構良いと思うんだよね あの子のこんな声が聞こえてきたのは、この春頃のことでした。 あれから少しずつ、順調に体重を増やしてきたあの子にとって、 体重が減ってしまうことが起きることなど、 全く予測していなかったことなのでしょう。 体重が減ってしまったのだと…

  • 梅雨明けに思い出した声

    あなたへ もうすぐ、梅雨明けするみたいだよ あと2、3日かな え?もうですか?今年は早いですね これは、私が昨年まで勤めていた社内での雑談です。 他県の事務所に所属する彼からの入電があるのは、月に数回。 彼とは一度もお会いしたことはありませんでしたが、 業務連絡を通して、 いつの頃からか、僅かな雑談をするようになりました。 今日は寒いね こっちでは桜が咲き始めたよ 今日は、凄い雨だよ そっちはどう? 同じ空を見上げながら、互いに、別な天気を見ていたり、 とてもよく似た空気を感じていたり。 離れた地で活躍する彼との雑談をする僅かな時間は、 なんだかとても不思議で、楽しかった時間でした。 思えば、…

  • 目に見えないもの

    あなたへ あなたを見送ってからの私にとっての時間は、 あなたの本当の居場所を知るために、 目には見えないあなたの姿を懸命に、 追いかけてきたような時間でもあったように感じています。 何処を探してみても、 この瞳に明確に映ることのなくなったあなたの姿を必死に探す私に、 此処にいるよとでも伝えてくれているかのような不思議な出来事を集めては、 あなたはきっと、何処かにいるのだとその証拠を集め続けて来ました。 目には見えないそちら側の存在についての考え方は、人それぞれ。 人は亡くなっても、私たちのすぐ側にいてくれるのだと、 こんな考え方の方もいれば、 この世界に生きている間だけがその存在であり、 此処…

  • 宝物だけが詰まった1日

    あなたへ あの子も私も、とても疲れていたのかも知れません。 思いっきり寝坊をしてしまったのは、先日の私たちです。 時計を確認して、2人で驚きながらも、 寝坊しちゃったね なんて、あの子と笑った後は、 2人でコーヒーを飲みながら、お喋りに花を咲かせました。 先日の話題は、将来の夢について。 どれだけ話をしても、あの子とのお喋りは尽きることがなくて、 とっくに日が暮れていることに気が付いたのは、 時計の針が、どの数字を差した頃だっただろう。 今日は何もしていないうちに、1日が終わってしまったねと、 あの日の終わりには、こんな話をしましたが、 その日を振り返れば、あの子と2人で、たくさん笑ったことだ…

  • 珍しい生き物

    あなたへ 炭酸飲料を飲んでも、普通はしゃっくりをしないのだと、 そう気が付いたのは、あなたと結婚してから、 どれくらいが経った頃だったでしょうか。 炭酸飲料を飲むと、必ずしゃっくりが出ることが普通であった私にとって、 それは衝撃的な発見でした。 私にとっての飲み難い飲み物である炭酸飲料は、 年に数回程しか飲みませんが、 いつの頃からか、私が炭酸飲料を飲むと、 あの子は、しゃっくりを期待して、私を見つめるようになりました。 なんだか、珍しい生き物でも見つめるような目で、 私を見るあの子の視線を感じながら、 よく思い返してみれば、 これまで生きてきた中で、私と同じタイプの方とは、 まだ出会ったこと…

  • あの子が描く絵の中で

    あなたへ 先日、久し振りにあの子が描いた絵を見る機会がありました。 あれ? 絵の雰囲気が少し変わったな あの子の絵を見つめながら、私がそこに感じたのは、 あなたによく似た感性でした。 学校では、絵に関する学びの時間を終えて、 それに伴い、あの子の絵を見る機会はなくなっていきましたが、 久し振りに見たあの子の絵の中には、 少し前には感じることのなかった繊細さと、力強さを見つけました。 日々、少しずつ成長し続ける中で、 あの子が身に付けた様々な経験が深みとなって、 あの子の中に隠れていたあなたとよく似た感性が、 今、漸く、はっきりと現れたのかも知れません。 あの子の絵を見つめながら、 あなたが描い…

  • ひとりの時間を過ごす難しさ

    あなたへ いつかのあなたが連れて行ってくれたあの場所の続きで、 ひとりの時間を過ごす難しさを感じたのは、 一面に広がる菜の花色の景色を見つけてから、少しの時間が経ってからのことでした。 結構な距離を歩かなければ行くことの出来ないあの場所へは、 まだ数えるほどにしか、出掛けたことがなく、 私にとって、まだまだ未開拓の地でもあります。 あの日は、菜の花色の次の景色を見てみたくて、あの場所へと出掛けた日でした。 すれ違う人も殆どなく、本当に静かで居心地の良い場所。 いつもと変わらずに、とても静かなあの場所で、 小さくて、とても可愛らしい紫色の花を見つけました。 素敵なものを見つけた後は、 私の中で、…

  • あの子の正しい起こし方

    あなたへ 成人式を迎え、20歳の誕生日を迎えたあの子は、 成人男性という括りの中へ仲間入りしましたが、 相変わらず朝がとても苦手で、なかなか起きることが出来ません。 此処から巣立った後のあの子は、 ひとりでちゃんとやっていけるのだろうかと、 時には心配にもなってしまいますが、 きっとそこは、ひとりになって初めて成長する部分でもあるのでしょう。 朝、あの子を起こすのは、相変わらず私の役目です。 もう、以前のように、 凶暴な顔をしたジョニーが現れることもなければ、 いつの間にか、お兄さんジョニーの姿も見られなくなりましたが、 時々、寝惚けて腕を振り上げることだけは変わりません。 武道を卒業したとは…

  • 冒険へ出た先で見つけたもの

    あなたへ そっか。 私は、やっぱりこれがやりたいんだ。 一度、手放した夢を改めて見つめながら、自分の気持ちを確認したのは、 新しい環境へと飛び込んでから、どのくらいが経った頃だっただろう。 新たな環境の中で、様々な人や考え方に触れながら、 いつの頃からか、私は、 あの時一度、手放した夢に向き合うようになりました。 これからの私がどう生きて行きたいのかを模索し、 ゆっくりと考える時間を持つことが出来たのは、それだけ私にとって、 良い環境に恵まれたからなのかも知れません。 様々に考えを巡らせながら、ふと気が付いたのは、 私は、いつの間にか、 ある種の到達点など、とっくに超えていたということでした。…

  • ゴールデンウィーク -2022-

    あなたへ 今年のあの子は、オンライン授業を挟みながら、 とても長いゴールデンウィークを過ごしました。 この連休中の我が家に見えたのは、 勉強と筋トレに打ち込んでいたあの子の姿。 時には、 真剣な眼差しで勉強をしていたかと思えば、 次の瞬間には、激しいトレーニングに励んでいたりと、 なんだか笑ってしまうシーンもありましたが、 あの子に言わせれば、筋トレをすると、頭がスッキリとし、 勉強への集中力が増すのだとか。 突然に切り替わるあの子の行動が可笑しくて、 これまでとはまた違った印象の残る連休を過ごせたように思います。 この連休中にも、連日に渡り聞こえてきたのは、 どう?筋肉ついたでしょ? 触って…

  • 道標

    あなたへ あなたの夢を見ました。 夢の中の私は、何も見えない暗闇の中を、 上手に障害物を避けながら歩いていました。 上手に歩くことが出来ているにも関わらず、 ふと、不安な気持ちになってしまったのは、 僅かな光さえも見えない真っ暗闇の中にいたからだったのかも知れません。 現実世界で過ごす時間と同じように、 夢の中の私が無意識に呼んだのは、あなたの名前。 すぐ側にあなたがいる確信はなかったけれど、 暗闇の中、不安な気持ちであなたの名前を呼ぶと、返事が聞こえてきたのです。 此処にいるよって。 あなたの声が聞こえると、辺りが明るくなって、 道標のように私の少し前を歩くあなたの姿が見えました。 すぐ側に…

  • 最も逞しい姿

    あなたへ どう?筋肉ついたでしょ? 触ってみてよ これは、ここ最近の我が家で、毎日聞こえるあの子の声です。 何故だか突然に、あの子が本格的な筋トレへと目覚めたのは、1ヶ月と少し前のこと。 これまでのあの子も、鍛えてはいましたが、 今回は、これまでにないほどに本格的です。 細身だった姿から一変し、今のあの子は、 今まで生きてきた中で、最も逞しい姿になりました。 何があの子をそうさせたのか、きっかけは定かではありませんが、 それは、卒業式を終えて、 入学式を迎えるまでのオンライン授業期間中に始まりました。 長く家の中にいる生活というのは、時に、 新しい物事への目覚めに繋がることもあるのかも知れませ…

  • ピンク色の次の景色

    あなたへ 昨日の私は、初夏を思わせるような心地の良い風を感じながら、 あなたと一緒に歩いてみたかった桜の木が並ぶ土手の上へ散歩に出掛けました。 少し前までピンク色一色に染まっていたあの場所は、 新緑色へと景色を変えて、すっかりと夏を迎える準備が整ったようです。 色が変われば雰囲気も様変わり。 昨日は、とても良い天気であったにも関わらず、 景色にカメラを向ける人も見当たらなければ、 歩く人の姿も疎らで、とても静かな場所へと変わっていました。 ピンク色に染まっていたあの場所が、 次に私に見せてくれたのは、とても静かで穏やかな景色でした。 静けさを楽しみながら、昨日の私が見つけたのは、 キラキラと光…

  • コトバ -春- 2022

    春の風を覚えていますか 春の色を覚えていますか 春の匂いを覚えていますか その髪を揺らす爽やかな空気を その瞳に映る鮮やかさを 鼻を擽る甘い香りを 覚えていますか 一緒に過ごした5番目の春 玄関に並んだ小さな靴 庭先に転がった緑色のボール 見つけたものを指差す小さな手 あなたの後ろを着いて歩く 小さな足音を覚えていますか その足元に纏わりつく 小さなあの子を抱き上げて 語りかけるその声は 世界でいちばん優しい声でした あなたのその柔らかな声も表情も 私は今でもよく覚えています あなたが笑うからあの子が笑う あの子が笑うからあなたが笑う 楽しそうな2人の笑い声に耳を澄ませては ずっとこんな毎日が…

  • 入学式

    あなたへ 研究生として、あの子が入学式を迎えたのは、先日のことでした。 こちら側の現状の観点から、保護者はオンラインでの参加となりましたが、 画面の向こう側、 入学式に臨むあの子の姿を見守った時間は、 その成長を感じることが出来た時間でした。 名前を呼ばれると立ち上がり、 堂々とした一礼を見せたあの子に姿は、あなたにも見せてあげたかった姿。 画面越しにあの子の姿を見守りながら、 またひとつ、大切な宝物を集めることが出来ました。 先月、一旦、卒業という節目を迎えた直後から、 研究生として、あの子の新たなスタートが切られましたが、 今回、改めて入学式を迎えたことにより、 あの子の意欲も更に深まった…

  • あの場所の続きに見つけた春

    あなたへ 菜の花の咲く公園。 いつの頃からか、こう呼ぶようになったあの場所に、 菜の花の色を見ることが出来なくなったのは、いつからだっただろう。 あの頃のあなたが見ていたあの場所は、少しずつ形を変えて、 いつかの春を境に、菜の花が咲くことはなくなり、 そこは、色を持たないままの空間へと変わっていきました。 私にとってのあの場所は、 唯一、菜の花を一望することの出来る場所でした。 また何処かで、あんなふうにたくさんの菜の花が咲く景色を見たいと、 こんな願いを持ちながらも、他に思い当たる場所が見つからないままに、 私は、幾つくらいの春を過ごしたでしょうか。 突然に思い立ち、 家族3人でSボードをし…

  • 桜の木が並んだ土手の上 2022

    あなたへ 今年もまた、楽しみにしていた桜の季節がやって来ました。 あなたと一緒に歩きたかった土手の上は今、 淡く優しい春の色に染まっています。 今日の私は、土手の上をゆっくりと散歩しながら、 3年前、初めてこの場所へ訪れた日のことを思い出していました。 手を繋いで、ゆっくりと桜の景色を楽しむ老夫婦の姿がとても素敵で、 少しだけ、涙を零してしまったあの日、 私は無意識に、何度も手を握り締めては、 あなたのその手の温もりを探していたのでした。 きっと、此処から先へ、どんなに歩んで行こうとも、 どの春にも、痛みを伴う苦しさと向き合い続けなければならないのだと、 あの春は、私にとって、密かに覚悟を決め…

  • 新しい季節

    あなたへ ここ最近のこちらでは、日中は暖かく、 気が付けば、随分と過ごしやすくなりました。 通勤ルートが変われば、見える景色も様変わり。 通勤途中の信号待ちに、ふと周りを見渡してみれば、 あちこちに見えた色たちが、 既に新しい季節が巡ってきていることを教えてくれていました。 慌ただしさを感じる毎日ですが、新しい季節の色たちは、 ほんの少しだけ、以前のようにゆっくりとした、 私だけのペースを思い出させてくれたようにも感じました。 気が付けば、随分と日も長くなり、夕方には、 夕日が綺麗に見えるスポットも見つけました。 それは、見慣れぬ景色の中で見つけた、 あなたにも見せてあげたい空の色でした。 桜…

  • 今の私が見ている景色

    あなたへ 今の私は、前職よりも長い勤務時間に、慌ただしさを感じながらも、 一気に変わった景色を楽しみながら、日々を過ごしています。 今の私が身を置いている環境は、とても居心地が良く、 ただ笑っているだけで、毎日が過ぎてしまうような時間。 周りを見渡しては、 こんなに楽しい毎日を送っても良いのだろうかと、 ふと、こんな気持ちになってしまう程に、 たくさんの愛に包まれているような、不思議で、素敵な時間を過ごしています。 もしも、私のこれまでの歩みや選択が、ほんの少しだけでも違っていたのなら、 私は、今の環境に身を置くこともなければ、 今、一緒に笑い合っている人たちと出会うこともなかったのでしょう。…

  • 年を重ねる -2022-

    あなたへ 今日のこちらでは、冷たい雨が降り、 それはやがて雪へと変わっていきました。 厚い雲に覆われた空を見上げて、あなたの名前を呼んだ私の声は、 あなたのところまで届いたでしょうか。 私はこの世界でまたひとつ、無事に年を重ねることが出来ました。 涙の拭い方さえ分からないまま、 ぼやけた視界の中で、 ただ、あなたの温もりだけを探し続けていたあの夏の私は、 あれから、ひとつずつ年を重ねながら、自分のペースで歩めるようになりました。 どんなに転んでも、涙を拭いて、 自分で立ち上がる術を身に付けたのは、いつの頃からだっただろう。 あなたを見送ってから、8回目の誕生日。 今日の私は、ほんの少しだけ、い…

  • 卒業式と新しいスタート

    あなたへ 暫くの間、オンライン授業だって こんなあの子の声が聞こえたのは、 冬休みが明けてから、どのくらいが経った頃だったでしょうか。 冬休み明け早々より始まったオンライン授業期間は延び続けたまま、 気が付けば、自由登校期間へと突入し、 そのまま、あの子が卒業式を迎えたのは、先日のことでした。 様々な観点から、皆がそれぞれに、 自宅から参加するというオンライン形式での卒業式でしたが、 思っていたよりもずっと、素敵な卒業式でした。 オンラインという形だからこそ出来ることというものも、 あるのかも知れません。 思い起こせば、2年前は、入学式の延期の知らせから始まり、 最終的には、入学式の中止が決ま…

  • あなた以外に埋めることの出来ない空間

    あなたへ 不意に襲ってくる空虚さに、こうして向き合うことは、 これで何度目だろう。 あなたに手を合わせて、 遺影の中で微笑むあなたの顔を、じっと見つめたまま、 あなたの声を、温度を思い出していました。 どんなに上手に笑えるようになっても、 決して、誰にも埋めることの出来ない空虚さを、私の中に見つけては、 胸に手を当てたまま、その空間を確認するのは、 これで何度目になるのだろう。 あの夏から、 私の胸の中にポッカリと空いてしまった空間は、 時間と共に、別の何かで埋まっていくのかも知れないと、 そんなふうに考えていたこともあったけれど、 あの夏から何年が経っても、大きさも、形も、少しも変わることな…

  • 20歳

    あなたへ あの子が生まれた日のことを、覚えていますか。 小さかったあの子の温もりを、覚えていますか。 あなたが最後に見た12歳だったあの子は、 あなたの胸の中で、 今、どんなふうに笑っていますか。 今日の私は、あの夏からのあの子の成長を、 ゆっくりと思い出していました。 あれから半年間の12歳のあの子も、 13歳のあの子も、 14歳のあの子も、 15歳のあの子も、 16歳のあの子も、 17歳のあの子も、 18歳のあの子も、 19歳のあの子も全部、毎日、とても可愛かったよ。 この子には、いつも笑っていて欲しい あなたが、ただひとつだけ、大切に抱いていたあの頃の夢は叶え続けられ、 あの子は、本当に…

  • 初めてを捧げる会社

    あなたへ 初めてを捧げる会社って、重要だよね これは先日のあの子の言葉です。 本格的な就職活動は、成人式を終えてから。 こう決めていたあの子は、 成人式を過ぎ、間もなくから、本格的に就職活動に取り組み始めました。 連日、様々な企業を調べながら、 そして時には、企業との関わりを持ちながら、 やがてあの子は言ったのです。 初めてを捧げる会社って、重要だよねと。 10年後には、どうなっていたいのか。 その先の将来は、どうしていきたいのか。 それがはっきりと決まっているあの子だからこそ、就職活動を通して、 初めての一歩は、 より慎重に動かなければならないということに気が付いたのかも知れません。 まず初…

  • バレンタイン -2022-

    あなたへ 愛しています。 小さく呟いた私の声は、 今年も、あなたのところまで、届いたでしょうか。 今日は、2月14日、バレンタインデーです。 毎年のチョコレート選びの時間は、私にとっての大切な時間。 店内をゆっくりと歩きながら、今年の私も、 あなたへのチョコレート選びの時間を楽しみました。 あなたの喜ぶ顔が、早く見たくなってしまうのも、 誰にも見つからない場所へ、 こっそりと、チョコレートを隠して仕舞っておくことも、 思えば、あの頃から同じ。 バレンタインデーを待ち遠しく思いながら、 時々、こっそりと隠したチョコレートを眺めては、 あなたが喜ぶ顔を思い描くのも、私だけの密かな楽しみのひとつです…

  • 恵方巻

    あなたへ えー?もう!ガッカリだよ! こんな声を上げながら、大袈裟なくらいに項垂れたのは、 先日の、節分の日のあの子です。 始まったばかりの新しい生活に、まだ、時間の流れを上手く掴めていない私は、 あの日、仕事帰りに、節分豆と、恵方巻を買って帰りました。 今日は、節分だから豆を撒こうね 恵方巻も買ってきたよ こんな私の言葉に、 あの子は項垂れて、ガッカリとした姿を見せたのです。 今年は、手作りの恵方巻じゃないの?って。 あなたを見送り、毎年の節分には、 恵方巻を手作りするようになった我が家では、8年振りの購入になります。 料理が苦手な私が作るものよりも、 ずっと豪華なものを買ってきたつもりでし…

  • 少し先の未来

    あなたへ 環境が変われば、服装も変わる。 それは時に、 新しい扉を開くきっかけへと繋がることもあるのかも知れません。 今の私が身を置いている場所へは、 これまでの私には、あまり縁のなかった服装で通っています。 新たな冒険の始まりを目前としていた頃の私は、 何着かの服を買い揃えることから始めましたが、 その中の一着は、とても暖かそうな厚手のワイドパンツを選びました。 寒がりな私には、ピッタリだと、実は、一番気に入って購入したのです。 きっと、春まで大活躍してくれるに違いないと。 それなのにです。 試着してから購入したはずでしたが、 家へ帰り、改めて試着をしてみると、なんだか様子がおかしいのです。…

  • ありがとうの日 -2022-

    あなたへ 今日は、あなたを見送ってから、8回目のあなたのお誕生日。 ありがとうの日と呼び名を変えて、あなたのお誕生日を過ごすことも、 此処にあなたの姿が見えないままに、あの子と2人で記念写真を撮るのも、 今年で、8回目を迎えました。 もしも、あの夏の運命が違っていたのなら、 此処に、家族3人で撮った写真が、8枚、増えるはずでした。 あれから、1歳の年を重ねたあなたは、 どんな顔で笑っていたのでしょうか。 あれから、2歳の年を重ねたあなたは、 あれから、3歳の年を重ねたあなたは、 あれから、4歳の年を重ねたあなたは、 あれから、5歳の年を重ねたあなたは、 あれから、6歳の年を重ねたあなたは、 あ…

  • 招待状

    明日、あなたのお誕生会を開きます。 是非、来てくださいね。 日時:2022年2月5日(土)19時より 場所:家族の部屋にて 軽装でお越しください。 あなたの好きなお食事を用意して待っています。 あなたの妻、あの子より (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

  • 節分 -2022-

    あなたへ 今日は、2月3日。節分の日です。 え?もう節分なの?って、カレンダーを見て、 思わず驚いてしまったのは、 例年のような時間の流れとは一変し、 新しい生活に、落ち着かない毎日を送っているからなのかも知れません。 今年の私は、慌てて節分の準備を整えました。 今年は、なんだかとても慌ただしかったですが、 あの子と一緒に豆まきをし、 無事に、一粒の豆を増やすことが出来たことに感謝しながら、 豆をいただきました。 年を重ねるごとに増える豆の数に、 食べるのが大変になっていくね なんて、あなたと笑ったことを思い出しますが、 今年の私は、福茶なるものを発見しました。 緑茶に、豆を入れて飲むようです…

  • 新たな冒険

    あなたへ この夢は、叶わない ふと、私の中に、こんな答えを見つけて、涙を流したのは、 実は仕事を辞めましたと、あなたへこんな手紙を書いてから、 どれくらいが経った頃だっただろう。 あの会社を去り、ゆっくりとした時間を過ごしながらも、 やる気と希望に満ち溢れていたはずだったのに、 そこから少し先で私を待っていたのは、とても衝撃的な答えでした。 この夢は絶対に叶うはずなのだと、それだけを信じて歩んで来た私にとって、 思ってもいなかったその答えは、 再び、私を暗闇の中へ閉じ込めるには、十分過ぎる材料でしたが、 長くの間、落ち込むことがなかったのは、 私が夢として追ってきたものは、完成を迎えたのだと、…

  • 2つの夢

    あなたへ ここ最近、何の夢も見ることもなかった私ですが、 昨夜は、久し振りに2つの夢を見ました。 あなたとあの子と家族3人で過ごす夢と、父と一緒に過ごす夢です。 それぞれに別な夢でしたが、 どちらの夢も、当たり前に続く日常生活を切り取ったような夢でした。 家族3人での何気ない時間も、 父との何気ない会話も、 目が覚めた今でもよく覚えています。 あなたの夢と父の夢を同じ夜に見るだなんてね。 なんだかとても不思議ですが、 元気にしているよって、 そんなふうに伝えに来てくれたような気がしてしまいました。 そっか。 きっと、あなたも父も、そちら側で元気にしているんだね。 逢いに来てくれて、ありがとう。…

  • 父を想いながら

    あなたへ 父を想い、お布団の中で、盛大に涙を流してしまったのは、 先日の私です。 父に見せてあげたかった景色に辿り着くことが出来る日まで、 絶対に泣かない。 こう決めたのは、父が息を引き取ってから、どれくらいが経った頃だっただろう。 父を想って、次に泣いても良い日を強く心に決めたはずだったのに、 涙は止めどなく流れ続けて、抑えることが出来ないままに、 父のたくさんの笑顔を思い出していました。 ねぇ、あなた。 こんな時に、あなたはどうして此処にいないのだろう。 お布団の中で泣いていた夜は、 世界中で、私だけがひとりぼっちであるような気がして、 必死に、あなたの声を探してしまいました。 今日だけは…

  • 大きな節目を迎えて

    あなたへ 20年間、育ててくれて、ありがとうございました これからも宜しくお願いします これは先日のあの子の言葉です。 あの子はまだ19歳ですが、 成人式という大きな節目を迎え、これまでの感謝の気持ちを言葉にしてくれました。 本当は、成人式の日に言うつもりだったんだけれど、 遅れてごめんね 成人式の日を楽しみにし過ぎていて、 準備していた言葉を伝え忘れてしまったのだと笑ったあの子は、 なんだかとても照れくさそうにしていました。 思いもよらぬあの子からの言葉を、大切に、何度も反芻しながら、 私は、あなたとの時間を思い出していました。 私たちの子育ては、正解なのかな 自分たちの子育てが正解かどうか…

  • コトバ -冬- 2022

    冬の色を 覚えていますか 冬の音を 覚えていますか 冬の匂いを 覚えていますか その瞳に映った景色 その耳で感じた季節 冬の澄んだ空気の匂いを 覚えていますか 一緒に過ごした 5番目の冬 家族3人で迎えた 初めての新しい年を 覚えていますか 慌ただしい毎日の中に 私たちは幾つ あの子の成長を 見つけてきたのだろう この子がこのまま 元気に成長してくれますように 2人で祈った5番目の冬 あっという間に過ぎ行く日々の中に詰まった たくさんの笑顔を あなたは覚えていますか 小さなあの子の頬を撫で 優しく笑い掛けるあなたの姿を 私は今でも よく覚えています 家族3人で笑い合う毎日が ただ幸せだったあの…

  • 成人式

    あなたへ 俺ね、成人式には、絶対に袴を着たいんだ 中学生だったあの子の言葉を、改めて思い出していました。 何色の袴が良いかな 赤も良いし、青も格好良いよね でも、紫もいいな こんなふうに、未来を夢見ていたあの頃のあの子は、 今日、その夢を叶えました。 朝から青空が広がり、 天気にも恵まれた中、無事に成人式を迎えることが出来ました。 ねぇ、あなたは想像出来ていましたか? あんなに小さかったあの子が、 こんなに立派に成長した姿を見せてくれる日が来ることを。 もしも、此処にあなたがいてくれたのなら、 あの子の袴姿に、あなたはどんな顔で笑ったのだろう。 大きくなったね 最高に格好いいよ おめでとう 袴…

  • 冬の強い風の日に

    あなたへ ここ最近のこちらでは、とても風が強い日が多いように思います。 朝から強い風が吹く日もあれば、 午前中は穏やかであった筈なのに、午後から突然に強風へと変わったり。 冬と言えば、風が強い季節でもありますが、 この冬の私がやけにそれを感じるのは、 これまでに持てずにいた穏やかな気持ちへの変化の現れでもあるのでしょうか。 耳が取れそう 不意にこんな言葉が蘇り、思わず頬が緩んでしまったのは、 強い風の中、散歩へ出掛けた先日のことでした。 これは、中学生だった私と友人たちとの間での掛け声のような言葉でした。 中学生だった私は、3年間を通して、 友人たちと3人で、登下校をしていましたが、 冬の季節…

  • あなたが見ていた景色

    あなたへ やっと見つけた! 思わずこんな独り言が漏れ出てしまったのは、 年明け間近の頃の私でした。 探していた景色を、やっと見つけたのです。 あなたは覚えていますか。 毎朝、寒いのに、早くからのお仕事ありがとう なんか、ごめんね そうでもないよ これは、いつかの冬の日の私たちの会話。 寒い中、早朝から仕事へ出発していたあなたに、 申し訳なさを感じながら、言葉を掛けた私に、 あなたは、意外な返事をくれたのでした。 こんな景色を見ることも出来るし、早朝からの仕事も悪くないよって。 あの日のあなたが見せてくれたのは、 綺麗な朝焼けが写った何枚かの写真。 あの時、あなたは笑って言ったの。 この写真、何…

  • 2022年始まりの日

    あなたへ 新しい年が始まりました。 2022年の始まりの日のこちらでは、青空が広がりました。 昨夜のあの子の声は、あなたのところまで届いていたでしょうか。 昨夜の、間もなく年が明ける頃、 あなたに手を合わせたあの子が突然に、 今年も見守ってくれて、ありがとうございました 来年はこんな資格を取り、こんなことを頑張ります 来年も、どうぞ宜しくお願いしますと、 何故か声に出して、長々とあなたに報告を始めました。 なんだかその姿がとても可笑しくて、 あの子のお陰で、2021年の終わりは、笑って過ごすことが出来ました。 今年のあの子は、どんな成長を見せてくれるのでしょうか。 とても楽しみですね。 さて、…

  • 2021年終わりの日

    あなたへ 間も無く、2021年が終わりを迎えます。 今日の私は、ゆっくりと、この1年を振り返っていました。 この2021年は、私にとって、 色々な意味で、とてもインパクトの強い年になりました。 悲しいこともあれば、辛かったこともあったけれど、 思えば、この2021年が始まった頃の私は、 この年の終わりの日に、 こんなに穏やかな気持ちで空を見上げることが出来ることなど、 全く想像も出来ませんでした。 この景色が見える場所へと背中を押してくれたあの子には、 本当に感謝しています。 これからの私には、どんな景色が待っていてくれるのだろう。 今はまだ見ることの出来ない景色を楽しみに、 新しい年を迎えた…

  • 半徹夜の日々を振り返りながら

    あなたへ あの子と雑談をしながら、 模型作りの日々を思い出していました。 少しバタバタとしていて、 なかなかあなたへ報告をすることが出来ませんでしたが、 あれから、模型はほぼ完成を迎え、学校へと運び込まれました。 まだ手を入れる部分はありますが、繊細な部分でもあるために、 残りは学校で仕上げるのだそうです。 実は今回の作品は、本来なら、 私が見ることの出来ないはずだった作品でした。 最後の作品になるから、全てを自分のやりたいように仕上げたい。 こんな発想から、 あの子はひとりで挑戦することに決めたようですが、 これまで、学んできたことの総仕上げとなる今回の制作は、 大掛かりなものになるため、 …

  • クリスマスパーティー -2021-

    あなたへ きっと今日のクリスマスパーティーにも参加してくれたあなた。 ありがとう。 今年の家族3人でのパーティーも、とても楽しかったですね。 こうして、あの子と家族3人で、 クリスマスパーティーを開くことが出来るのも、 恐らく、来年が最後になるかと思います。 今日のパーティーでは、 あの子が幼かった頃からのクリスマスパーティーを順に思い返しながら、 改めて、あの子の成長を感じていました。 大きくなったなって。 口の周りにクリームをたくさん付けたまま、 嬉しそうにクリスマスケーキを食べたのは、まだ1歳のあの子でしたね。 サンタさんが来ちゃうから、早く寝なくちゃって、 大急ぎでパジャマに着替えたの…

  • 招待状

    招待状 昨日の手紙でもお伝えしましたが、改めて、招待状を送ります。 明日のパーティーが、我が家でのメインのクリスマスパーティーになります。 是非、来てくださいね。 日時:2021年12月26日(日曜日)19時30分より 場所:家族の部屋にて 軽装でお越しください。 昨日は、クリスマスパーティー(mini)に参加してくれて、ありがとう。 明日のパーティーも、楽しい時間を過ごしましょうね。 とても楽しみにしています。 あなたの妻、あの子より (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

  • クリスマスパーティー(mini)

    あなたへ 今日のクリスマスパーティー(mini)へ、 きっと参加してくれたあなた、ありがとう。 あの子の成長に合わせて、 日時を変更してクリスマスパーティーを開催するようになった我が家ですが、 今年は初めて、2回のクリスマスパーティーを開くことにしました。 これまでになく新しい試みをすることになったのは、 昨年のクリスマスイブでの時間がきっかけでした。 昨年の我が家では、19日にクリスマスパーティーをしましたね。 とても楽しかった時間でした。 昨年も、クリスマスイブの夜は、私ひとりで過ごしましたが、 ひとりの夜と言えば、食事は手抜きです。 これは、私にとっての最大の贅沢だと思っていました。 だ…

  • 招待状

    招待状 クリスマスパーティ(mini)のご案内です。 是非、来てくださいね。 日時:2021年12月24日(金曜日)19時00分より 場所:家族の部屋にて 軽装でお越しください。 あなたと2人でクリスマスを過ごせること、 とても楽しみにしています。 あなたの妻より (adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

  • 冬至 -2021-

    あなたへ 今日は冬至です。 冬至と言えば、私の中で、すっかり恒例となったのは、 来年用の手帳を開くことです。 今年も例外なく、来年用の手帳を開くと、 一番はじめに、あなたの誕生日を書き込みました。 これは、あなたと出会ってからずっと、 変わらずにある私の中での大切な行事。 来年のあなたの誕生日は、土曜日で大安だそうですよ。 なんだか、素敵な日になりそうですね。 あなたの誕生日を確認してから、あの子と私の誕生日を書き込むと、 まだ見たことのない景色を思い描きながら、 どこまでも真っ白なページを巡ってみました。 この2022年の手帳には、どんな文字が書き込まれていくのだろう。 素敵な言葉で、いっぱ…

  • 模型作りのお手伝い

    あなたへ ここ最近の私は、とても忙しく過ごしていました。 あの子の模型作りのお手伝いです。 2年生からは、模型の授業がなくなり、 あの子の作品を見る機会もありませんでしたが、 今回、約1年振りに模型を作ることになりました。 これまで学んできたことを生かした、総仕上げのような作品です。 これまでの私は、あの子が作った作品を眺めるばかりでしたが、 今回は、とても大きな作品になるために、 手伝って欲しいとの話があったのは、数週間前のこと。 漸く下準備が整い、模型を作る段階となりました。 今回初めて、あの子の模型作りのお手伝いをしながら感じたのは、 誰かが思い描く世界を作るお手伝いというのは、 とても…

  • 思いがけない贈り物

    あなたへ 今日はね、とても嬉しいことがありました。 突然に、思いもよらぬ素敵な贈り物が届いたのです。 ピンク色のとても可愛いお花です。 気が付けば、外の景色も、すっかり冬の色へと変わり、 私の目に映る景色も、落ち着いた色が多くなってきました。 我が家の中も、ホットカーペットの設置により、 落ち着いた色合いへと変わりましたが、 頂いたピンク色を飾ってみると、なんだか、 部屋の中が、とても明るく変わったように感じました。 届いたばかりの優しい色に癒されながら、 添えられていたメッセージを見てみると、 来年は、より明るい未来にしていきましょうとありました。 改めてカレンダーを見てみると、 この202…

  • あの安心感

    あなたへ ここ最近、よくあなたの夢を見ます。 内容は様々ですが、共通しているのは、 あなたが家に帰って来てくれることです。 家の中にあなたの姿を見つけては、 あぁ、そうだった。 あなたはあの時、一命を取り留めて、退院することが出来たんだったって、 すぐ側にあなたの姿を見つける度に安堵するの。 良かったって。 そこにいるのは、あの夏の続きを生きるあなたと、 泣きながらあなたを見送った時間を知らない私。 どの夢の中にも、私の中にあるのは、 ただあなたがそこに存在してくれているだけで、感じることの出来る、 あの、安心感なのです。 時々には、あの頃に戻りたいなって、そんなふうにも考えてしまうけれど、 …

  • 家の側で見つけたもの

    あなたへ 先日の夕方、散歩をしながら見つけたのは、 薄いピンク色に染まった空と、そこによく映える冬色をした木の景色でした。 家のすぐ側ではありますが、いつもは歩かないような場所で見つけました。 ほんの少し角度が違っただけで、こんなに素敵な景色が見えるんだなって、 僅かに立ち止まって季節を見つめた時間には、 豊かなものが流れているようにも感じました。 こんなにすぐ側に、 あなたにも見せてあげたい景色が隠れていただなんてね。 見つけた景色に感動の気持ちを覚えながら、家に向かって歩みを進めると、 家のすぐ側に自販機を見つけました。 きっと、私たちがこの場所に越して来るずっと前からそこにあったはずなの…

  • 過去世の記憶

    あなたへ これまで、全く興味がなかった私が、 瞑想なるものに挑戦してみたのは、先日のことでした。 全く別な動画を視聴していた私の目に、 過去世の記憶を辿るという瞑想動画が飛び込んできたことがきっかけでした。 色々な世界があるんだなって、興味本位で再生しながら、 聞こえてくる声に耳を傾けてみると、やがて、 ふわりと体が浮くような不思議な感覚がしました。 ほんの少し驚きながらも、やがて私は導かれるままに、 過去世なる世界へと足を踏み入れたのでした。 私は、見たこともない場所に立っていました。 地面は、コンクリートや砂利ではなく、 どこまでもが土で、所々に石ころが転がっています。 自分の足元を見てみ…

  • 小さなありがとうの気持ち

    あなたへ 『KANATA』 この物語を描いたのは、昨年のことでした。 あなたも読んでくれたでしょうか。 此処に載せれば、きっとね、あなたのところまで届く気がして。 ここ数日を掛けて、職場でのことをゆっくりと振り返りながら、 あのお話を描いていた頃のことを思い出していました。 あの頃も、随分、辛い時期だったなって。 あの頃の私の中に、行きたくない の、とても大きな波がやって来ていたのは、 あの鈍い痛みを、 連続で絶えなければならなかった時期だったからなのかも知れません。 今度はこれか、とか、次は何があるのだろうとかね。 吐き気すら覚えるようなしんどさが付き纏う中、 ふと、私の中に浮かんだのは、あ…

  • 実は会社を辞めました 2

    あなたへ 昨日は、話の途中でごめんなさい。 この夏から呼吸が出来なくなってしまう現象が起きてしまったところまでを、 お話しましたね。 あの頃は、 なんとかしなければならないと、最終的に見つけたやり方は、歌を歌うことでした。 人目も憚らず、大きな口を開けて、大声で歌うことで、 なんとか意識を保ったまま、会社へと辿り着けるようになりました。 もう、人目を気にする余裕さえありませんでした。 出勤の日の朝になると、呼吸が出来なくなるようになってから、 どれくらいが経った頃だったでしょうか。 秋の風を感じる頃になって、 あの、不思議な気持ちは突然に私の中に浮かんできたのです。 私にとって、この職場での毎…

  • 実は会社を辞めました 1

    あなたへ 実は、会社を辞めました。 こんな報告をしたら、あなたは、なんて言うのだろう。 え?どうして?って、驚くのでしょうか。 それとも、空を見上げては、時々、大きな溜息を吐き出していた私を、 静かに見守ってくれていたのなら、 やっと辞めたの?なんて笑うのかな。 随分と気持ちが落ち着いてきたように思いますので、あなたにも、 これまでの道のりを話してみたいと思います。 とは言っても、どこから話したら良いのだろう。 本当に、色々なことがありました。 それなら、あの職場に行きたくなくなってしまった頃からを綴ってみようかと、 暫くの間、掻い摘んだ言葉を探してみましたが、 上手く伝わるような言葉を見つけ…

  • 壁抜けの術

    あなたへ 幼かったあの子のことを振り返りながら、思い出していたのは、 あの子が初めて見つけた将来の夢についてでした。 ねぇ、あなたは、覚えていますか。 大きくなったら忍者になりたいと、 こんな将来の夢を持ったあの子のことを。 これはね、巻物にもなるんだよ 幼稚園から貰ってきたお便りを、 クルクルと丸めて巻物にして、口に加えたあの子が、 これで壁抜けの術が出来るのだと、何の迷いもなく襖へと突進したのは、 幼稚園に通い始めてから、どれくらいが経った頃だったでしょうか。 修行が足りないなって笑ったあの日のあなたの話は、 どんどん収拾がつかなくなってしまって、最終的には、 パパの巻物は、会社にあるんだ…

  • 喪中のお知らせ

    あなたへ 今年1月に父が永眠致しましたので 新年のご挨拶申し上げるべきところ 喪中につき遠慮させていただきます ここに本年中に賜りましたご厚情に感謝致しますと共に あなたに良き年が訪れますようお祈り申し上げます 令和3年12月 俺には、年賀状が届かないんだね あなたのこんな夢を見たのは、今年が始まった日の夜のことでした。 これからの毎年には、あなたにも年賀状を送ろうと考えていましたが、 喪中のため、あなたにもご挨拶を。 こちらでは12月に入り、見える景色も風も、 少しずつ、次の季節への移り変わりを感じるようになりました。 あなたがいるそちら側は、 いつでも暖かく、そして柔らかな風が吹く場所であ…

  • あの年の手帳

    あなたへ 突然に、あの年の手帳を開くことが出来たのは、 何故だったのでしょうか。 いつでも、その時は突然にやって来るような気がします。 あの年。 それは、あなたが此処からいなくなってしまった、2014年の手帳です。 あの年は、家族3人でのスノーボードの予定から始まりました。 そして、実家への挨拶やショッピング。 年の初めから、楽しいことが盛り沢山だったあの年は、 我が家にとって、大きな節目でもある年でした。 あの子の小学校の卒業式、そして、中学校への入学式。 あの子のこれからの成長を思い描いてみれば、 家族3人で、ゆっくりとお出掛け出来る機会は、 もう、あまり残ってはいないように思えて、 あの…

  • アルバムに挟んだお守り

    あなたへ キミがひとりで歩めるようになる日まで、ずっと一緒だよ 生まれてきてくれて、ありがとう パパとママは、キミのことが大好きだよ こんな言葉で締め括った未来のあの子への手紙を、 アルバムにこっそりと挟んだのは、 あの子が生まれてから、どれくらいが経った頃だっただろう。 パパとママは こんなふうに締め括りながらも、 これは、私だけが知っている秘密の手紙でした。 いつか、ずっと先の未来、 もしかしたら、あなたとあの子が2人だけの時間に見つけるかも知れないな その時には、きっと、いつの間に書いたの?って、 あなたも驚くんだろうなとか、 それとも、 大きくなったあの子が、いつかひとりで見つけるのか…

  • 人生とは

    あなたへ 人生って、なんだろう。 あなたにとって、人生とは、どんなものでしたか。 もしも今、そちら側のあなたへこんな問いかけをしたのなら、 あなたは、どんな答えをくれるのでしょうか。 この世界での人生を全うし、 別な世界にいる今のあなただからこそ、 此処で歩んだ人生について、見えるようになったものや、 分かったことも、きっと、たくさんあるんだろうな。 人生について、ふと、こんな視点を見つけた私は、 あなたの顔を、じっと見つめてみました。 もしも今、そちら側のあなたから、人生についての話を聞けるとしたのなら、 どんな視点を持つことが出来るのだろうって。 どんなに待ってみても、あなたからの答えなど…

  • 新しい携帯電話

    あなたへ 最近、携帯電話の調子が良くないんだよね こんなあの子の声が聞こえて来たのは、 秋の爽やかな風を感じるようになってから、どれくらいが経った頃だったでしょうか。 iPhoneの新しい機種が発売され、絶妙とも言えるタイミングでのあの子の言葉に、 なんだか笑ってしまいましたが、 今の携帯電話に替えてから、2年以上が経ちました。 買い替えを先延ばしにしたところで、きっと、良いことなど、何もないのでしょう。 今回は、あの子の分だけ携帯電話の買い替えをすることにしました。 お母さん、ありがとう 本当にありがとう 満面の笑みで、何度も嬉しそうに、 こんな言葉をくれたのは、一昨日のあの子です。 インタ…

  • 偶然重なる出来事たち

    あなたへ 先日、食事の準備に取り掛かるために卵を割ると、 黄身が2つ出てきました。二卵黄です。 なんだか、良いことがありそうだな なんて、こんなことを考えながら、 もうひとつ卵を割ると、更に、黄身が2つ出てきました。 あっ、また2回だ 思わずこんな独り言を呟きながら、思い出していたのは、 秋の風を感じるようになった頃から見つけるようになった、 嘘みたいなことが重なった、不思議な出来事たちのことでした。 ドライヤーと、ヘアアイロンが立て続けに壊れ、 あの子と一緒に痛がったり、 それから、車のフロントグリルに挟まった2匹のトンボたち。 得体の知れないあの音も、思えば、2回だったなって。 これらの不…

  • 今のあの子からあなたへの愛の形

    あなたへ 私たちの結婚式に配ったプロフィールを見つけたのは、先日のことでした。 そこに詰まっているのは、あの子が知らない、私たち2人だけの時間。 あの頃の私たちの足跡を、興味津々で眺めていたあの子は、 やがて、あなたの言葉を見つけました。 友達みたいな親子になりたい これは、子供が生まれたら、 どんな関係になりたいですかという質問に対してのあなたの回答でした。 あなたの回答を、じっと見つめながら、指で辿ったあの子は、 胸の内側にこみ上げるものを、無理矢理に押さえつけるかのように、 やがて、小さな声で、ポツリと呟きました。 友達になる前に死にやがって と。 思うままに、ストレートな言葉を口にしな…

  • あなたが知っている私の姿

    あなたへ ここにある本を、全部読んでみたい。 ふと、こんな気持ちを思い出したのは、 先日、本屋さんへと立ち寄った時のことでした。 探しもののために本屋さんへと立ち寄ったあの日。 結局、探していたものは見つからなかったけれど、 その変わりに、不意に見つけることが出来たのは、 私の中に眠り続けていた、あの夏までの気持ちでした。 蘇ったばかりの感覚を楽しむように、 ワクワクとしながら、様々な本を見て回った私は、 2冊の本を選びました。 あなたを見送ってからの私だって、 時間を見つけては、本屋さんへと立ち寄り、 時々には、本を買って、それを読む時間を楽しんでいたはずなのに、 本屋さんや、図書館へ行った…

  • 全部良かった日

    あなたへ 今朝の私は、あなたへの手紙を送り終えると、 早速、あの子を起こしに行きました。 何度くらい声を掛ければ起きてくれるだろうかと、 実は、ちょっとドキドキしていましたが、 意外と、すんなりと起きてくれました。 朝は、食欲がないあの子ですが、 あの子の好きなものを準備したからなのか、食欲も旺盛に、 元気に出掛けて行きましたよ。 あの子を送り出してからの私は、 このまま夜まで過ごすぞと、気合を入れていましたが、 朝の時間を過ぎた頃になると、眠気に耐えられずに、 いつの間にか、少しの間、眠っていたようでした。 若かった頃は、一晩くらい、眠らなくても平気でしたが、 やはり歳かしらと、今回の徹夜で…

  • 徹夜

    あなたへ おはよう。あなた。 起きてる? いえ、そちら側では、眠るという時間は、ないのでしょうか。 こちら側の今は、朝の4時前です。 こんな時間にあなたへの手紙を送るのは、 思えば、初めてのことですね。 え?そんな時間に、何をしているの?って、 今頃のあなたは、こんなふうに驚いているのでしょうか。 実は、今日のあの子には、 朝、早くから出掛けなければならない大切な用事があるのです。 目覚ましをセットしても起きられないあの子を起こすのは、 相変わらず、私の役目ですが、 今回は、いつもよりも、随分と早起きをしなければならないために、 なんだか緊張してしまい、 直ぐに眠りに就く自信も、絶対に起きられ…

  • 特別な1枚

    あなたへ 先日、撮ったばかりの、あの子の写真を眺めていました。 これは、リーゼントにバッチリ決めた、 昭和時代を彷彿とさせるようなあの子の写真です。 この写真を撮った日のあの子は、 とても真剣に勉強へと向き合っているように見えていましたが、突然に、 駄目だ!やる気が出ない! そうだ!リーゼントにしようって、 こんなことを言いながら、髪を整え出したのです。 見て?決まってる? いつもとは違う髪型にした時には、 必ず、見せに来てくれるのが、お決まりのパターン。 いいね 決まってるよ 1枚ください こんなことを言いながら、カメラを向けると、 決め顔でポーズをとってくれるのも、 いつの頃からかのお決ま…

  • 不思議な建物のままで

    あなたへ あれから、時々、思い出していた、 あの不思議な建物の話を、今日は、あなたにも話してみたいと思います。 先日出掛けた、川沿いの堤防。 あの場所の続きの道で、実は、不思議な建物を見つけました。 敷地内の雑草が伸び、手入れのされていないその様子から、 恐らくもう、何年も、 誰もそこに足を踏み入れてはいないことが伺える、とても古い建物です。 建物を見つめたまま、目が離せずに、 少しの間、立ち止まってしまったのは、 初めて目にした古い建物であるはずなのに、 私の中に、 何故だか、懐かしさのような不思議なものを感じたからでした。 遥か昔、建物の中へと入ったことがあるような、 そして、敷地にある庭…

  • 雨の日の空を眺めながら

    あなたへ 今日のこちらでは、雨が降りました。 厚い雲に覆われた空を、ぼんやりと眺めながら、 色々なことを考えているような、何も考えていないような、 僅かな時間ではありましたが、 今日の私は、こんな、ゆっくりとした時間を過ごしました。 雨の日には、ほんの少しだけ立ち止まって、 ただ雨音を聞いてみたり、 あなたのことを想ってみたり。 思えば、雨の日のこんな過ごし方は、 あなたを見送ってからの私が見つけた過ごし方でした。 今日1日を振り返ってみると、 最も、何もしていなかったあの短い時間の中には、 なんだか、豊かなものがあったようにも感じます。 あなたを見送ってから、少しずつ、 ゆっくりと、自分のペ…

  • コトバ -1年後の私へ-

    今そこにいる貴女は どんな景色を見ていますか 空を見上げて 1年後の私へ問い掛けてみる これまでの私が 相変わらずそうであったように きっと1年後の私も 相変わらず 前を向いたり 後ろを向いたりと 忙しなく 自分のペースで歩む私だろうけれど 1年前の私が 今の景色を知らなかったように きっと此処から1年後の私は 今の私には見ることの出来ない景色を 見ているんだろうな 此処から365歩を歩んだ貴女は どんな素敵なものを見つけることが出来ましたか 今 此処に抱えた 辛かったことや悔しかったこと 苦しかったことは 貴女の糧となり 諦めずに前へと歩む材料へと 変えることが出来ていますか たくさん笑うこ…

  • あの場所の続きの景色

    あなたへ いつか、あの場所に行ってみたい ひとりで散歩に出掛けるようになった私が、 やがて、こんなことを考えるようになったのは、いつのことだっただろう。 あの場所。 それは、いつかのあなたが連れて行ってくれた場所です。 あなたは、覚えていますか。 Sボードに嵌っていたあの頃、あなたが連れて行ってくれた川沿いの堤防。 舗装されていて、人通りのないあの場所は、Sボードをするには、最高な場所でした。 家から、そう遠くはないあの場所ですが、 ずっとそこへ行くことに躊躇っていたのは、 道が、よく分からないからという理由からでした。 とても狭い道を通らなければ辿り着くことの出来ないあの場所への途中で、 も…

  • 愛しみながら

    あなたへ あなたにお線香を上げて、手を合わせること 返事をくれないことを知りながら、遺影に向かって、声を掛けること そして、 少しも減らないあなたのマグカップの中身を捨てて、 新しいコーヒーを淹れ直すこと 日常の中に溶け込んだこれらのひとつひとつに、 私は、いつから慣れてしまったのだろう。 今、私の目の前にある現実を見つめながら、胸の奥が、痛く、苦しくなりました。 こんな時に見つける胸の奥の痛みは、 あの夏のまま、何も変わらなくて、 胸が、苦しいのに、 本当は、あなたに逢いたくて、仕方がないのに、 それなのに、 私は、まだ見ぬ景色を楽しみに、 新しい明日を望んでしまうのです。 振り返っては、泣…

  • あの子の成長を振り返りながら

    あなたへ あんな時もあったな こんな時もあったなって、 あの子の成長を、ゆっくりと振り返りながら、 そこにいるあなたの姿が、鮮明に蘇りました。 それは、 あの子が生まれた日から、毎日、毎日、 あの子の頬を、そして、あの子の髪を撫でては、 優しく微笑みかけていた、あなたの姿でした。 今日はね、こんなことがあったよ 仕事から帰ったあなたへ、 今日のあの子が、どんなあの子であったのかを話す私の声に、 耳を傾けてくれていた時のあなたは、 本当に楽しそうに頷いてくれました。 それで?それで?って、 時には、身を乗り出さんばかりに、 熱心に私の声を聞いてくれていた時のあなたは、 あの子の成長の小さなひとつ…

  • 朝のお散歩

    あなたへ 今朝の私は、急に思い立って、お散歩に出掛けました。 とは言っても、あまり時間がなかったために、 お散歩というよりは、ウォーキングに近いものがあったようにも思います。 今日のこちらでは、少し風が強く、 外に出ると、肌寒さを感じましたが、 僅かに朝焼けの残る青い空も、朝の空気も、 とても清々しく、心地の良いものでした。 風が吹く度に、カラカラと鳴る落ち葉の音、地面に落ちたどんぐりの実。 色づき始めた銀杏の木の下で、僅かに立ち止まり、 空を見上げてみると、白く可愛い月を見つけました。 いつも車の中から眺める景色も、 歩いてみるだけで、こんなに景色が変わるんだなって、 改めて、こんなことを感…

  • あなたと過ごした長い夜

    あなたへ もう少しだけ、あなたの側にいられたら。 あなたと過ごした夢から覚めた私が、 もう一度、目を閉じたのは、昨夜のことでした。 覚めてしまった夢の続きを見ることは出来なかったけれど、 もうひとつ、別な時間を一緒に過ごすことが出来たのは、 あなたが私のお願いを、聞き入れてくれたからなのでしょうか。 こんなふうに、長い時間、 夢の中で、あなたと過ごすことが出来たのは、 今回が、初めてのことでしたね。 どちらの夢も、とても素敵な夢だったけれど、 その中でも、とても印象に残っているのは、 二度目の夢の中で見上げた空でした。 ねぇ、あなた 見て? 綺麗だね 空にたくさん飛んでいた、 色とりどりのパラ…

  • 万が一の場合の集合場所

    あなたへ もしも、地震などの災害で、家の中に入れないような状態の時は、 この公園に集まろうね いつ起こるか分からない災害に備えて、 家族3人が別々なところにいた場合には、 どう行動すれば良いのかを話し合ったのは、10年前のことでした。 あの頃の私たちは、家のすぐ側にある公園を、集合場所と決めましたね。 あの公園なら、きっと安全だよねって。 こちらで、大きめの地震があったのは、 今月に入ってからのことでした。 地震対策の強化を行ったのだから、恐らく大丈夫。 そう思いながらも、やはり、あの、 携帯電話から聞こえる地震を知らせる音には、恐怖を感じました。 この辺りでは、大きな被害はありませんでしたが…

  • 今と昔の違いを語るあの子の声に

    あなたへ 昔はさぁ こうだったけれど、 今は昔とは違うよね 時代の流れや進化を眺めながら、私が知っている昔を言葉にする前に、 時代の流れについてを語るのは、その時代を見たことがないはずのあの子です。 いつの頃からか、昭和時代に興味を持ち、 気が付けば、私よりもその時代に詳しくなっていったあの子は、 時々、その時代を振り返るかのように、とても懐かしそうに語るのです。 あの子が振り返る様子を見せるのは、 いつでも、私が生まれる前の頃の昭和時代。 例えば、映画やテレビドラマ、インターネットなどを通して、 その時代の背景を測り知ることは出来ますが、 あの子の言葉の端々に、時々感じる奥深さのようなものに…

  • 大切にしてくれていた味

    あなたへ そっか あなたはきっと、 私が淹れるコーヒーの味を、とても大切にしてくれていたんだね コーヒーを淹れながら、ふと、 あの頃のあなたの胸の奥にある気持ちが見えた気がして、 温かな気持ちになりました。 夕方のあの子と私が、 甘い味に整えられたスティックコーヒーを飲むようになったのは、 いつの頃からだっただろう。 甘いコーヒーが好みだったあなたも、 絶対に、こちらのスティックコーヒーの味の方が、 好みのような気もしてしまいますが、 あなたに淹れるコーヒーだけは、 あの頃と変わらないものを準備し続けています。 だって、あなたなら、きっとこう言うでしょう? 俺は、そっちじゃなくて、いつものコー…

  • 冬支度

    あなたへ 10月であるにも関わらず、暑い日が多く、 なんだか時々、今が10月であることを忘れてしまいそうですと、 こんな手紙を書いたのは、先日のことでしたが、 あれから間もなくから、急に気温が下がり、 とても寒く感じられる日も多くなってきました。 いつもよりも、少し早くに起きることが出来たのに、 あまりの寒さに、思わず、 布団に戻ろうかな などと考えてしまったのは、今朝のこと。 エアコンをつけてみても、なんだかとても寒くて、 いつもよりも、スローペースな時間を過ごしました。 とても寒がりな私は、 暖かな環境でないと、元気に活動できないようです。 寒さに身を竦めながら、天気予報を見てみると、 明…

  • コトバ -秋- 2021

    秋の色を覚えていますか 秋の音を覚えていますか 秋の風を覚えていますか その瞳に映った景色 その耳で感じた季節 その肌で感じた温度を 覚えていますか 一緒に過ごした5番目の秋 3人で見た最初の秋を覚えていますか 爽やかな風と秋に染まる景色 ベビーカーが鳴らす音と 初めて感じる新しい季節に手を伸ばしたあの子 あなたの姿を見つけると 嬉しそうにキャッキャと声を上げて笑った あの子の笑顔を覚えていますか 小さなあの子に笑い掛けるあなたの姿も あの頃のあなたの笑い声も 私は今でもよく覚えています 私たちが出会って5番目の秋も 慌しく過ぎ行く毎日だったけれど 楽しくてとても幸せな毎日でした これから一緒…

  • オセロの必勝法

    あなたへ 先日から、あの子の学校への登校が少しずつ始まりました。 休み時間には、久しぶりに会えた友人と、 オセロをして遊んだそうですよ。 俺はね、オセロは誰にも負けない自信があるんだ これまでも、誰にも負けたことがないしね 自信満々に、こんな話をしてくれたあの子の言葉は、更に続きました。 お父さんに教わった必勝法があるからね あれはね、最強なんだよって。 とても楽しそうに、あなたと過ごした時間を振り返ったあの子は、 あなたに教わった戦法を話して聞かせてくれました。 なるほど、なるほど、と、相槌を打つ私の耳に届いたのは、 あの子だけが知っているあなたと2人だけの時間。 あの子の楽しそうな声を聞き…

  • 夢と現実の間で見つけたもの

    あなたへ あなたは、こんなにすぐ近くにいたんだね 間も無く、眠りに就けそうな、 けれど、完全な眠りまでには、ほんの少しの距離がある。 こんな夢と現実の隙間に、僅かな意識を巡らせた私が感じたのは、 すぐ側にいるあなたの温もりでした。 眠りの入り口の、ほんの少しだけ手前側。 私の意思では、決して探り当てることの出来ないその場所で、 あなたを見つけたのは、これで何度目だっただろう。 決して、長い間、止まってはいられない眠りと現実の隙間の空間は、 ほんの僅かにだけ、あなたの世界と重なる世界であるのでしょうか。 僅かに意識を巡らせて微睡んだ、短い時間を思い返しながら、 今日の私は、あなたの顔を、何度も覗…

  • みんな昔は子供だった

    あなたへ 大人って言ってもさ みんな昔は子供だったんだね これは、先日のあの子の言葉です。 先日の私がふと思い出したのは、 いつかのあなたが話して聞かせてくれた、あなたの幼少期の頃の話でした。 お父さんが小さい頃はね こんな私の声に、興味深げに頷いていたあの子は、 自分が知らないだけで、親である私たちも、昔は皆、子供だったのだと、 そんな新たな視点を見つけたようでした。 今年の春の頃のあの子は、 親が子供に与える影響は、とても大きなものなのだと思うと、 こんなあの子からの視点を話してくれましたが、 またひとつ、別な視点を見つけたあの子は言いました。 大人だって、間違えることもあるよね 元々は、…

  • 秋の香りをあなたにも

    あなたへ こちらでは、10月に入り、間も無く半ばを迎えますが、 今年の10月は、とても暑い日が多いように感じます。 この時期に、半袖で過ごした方が心地が良いだなんて、 なんだかとても不思議ですが、 今年は、一度過ぎ去ったはずの夏が、 忘れものを取りに戻ってきたのかも知れませんね。 時々、今が10月であることを忘れてしまいそうな気温ではありますが、 朝晩は涼しく、そして、気が付けば、随分と日が短くなりました。 窓を開けると、爽やかな風が運んでくれるのは、私の大好きな金木犀の香り。 日中は、少し暑いですが、この香りには、秋の深まりを感じます。 買い物をしながら覗いたお線香のコーナーで、 金木犀の香…

  • オンラインでの人との関わり方

    あなたへ 思えば、私たちは今、 あの頃には、考えられなかったものを見ているんだな 改めて、今の私たちにとって、とても身近になった、 オンラインでの人との関わり方についてを考えていました。 あの子のオンライン授業を、物珍しく覗き込んだのは、昨年のことでした。 あれから、授業参観や説明会、三者面談と、 これまで、学校へ足を運ぶことが当たり前だった全てが、 オンラインで行われるようになり、 思えば、保護者の私にとっても、学校との関わり方が大きく変わりました。 仕事やプライベートにおいて、 画面越しに人と関わる機会の少ない私にとって、 そこでの会話は、まだ慣れない部分もありますが、 移動に時間を取られ…

  • 私の家族

    あなたへ 私の家族って、本当に素敵だな。 今日の私は、こんな温かな気持ちで、空を見上げていました。 あぁ、もう!嫌だよ 全部、嫌だ! 盛大に弱音をぶちまけた私の言葉を、ただ黙って聞いてくれたのは、 いつの頃のあなただったでしょうか。 自信を失くして座り込んだ私の声を聞きながら、 あの時のあなたは、勇気を分けてくれるみたいに、 優しく抱き締めてくれましたね。 存分に弱音を吐き切って、空っぽになった私の胸の中に、 あなたが詰め込んでくれたのは、魔法の言葉でした。 私の背中を優しく、そして、力強く押してくれるあなたが側にいてくれたから、 どんなに困難だと思えた道でも、 勇気を持って、前へと歩んで来る…

  • 得体の知れない音の再来

    あなたへ ねぇ、あなた。 またあの音が聞こえました。 ある日突然に聞こえた、得体の知れない音についての手紙を書いたのは、 先月のことでしたが、 再びあの音が聞こえ出したのは、数日前のことでした。 前回は、玄関から始まった得体の知れない音でしたが、 今回は、キッチンから聞こえました。 前回よりも、少し音が大きくなったような・・・ そして、前回は、床の方から聞こえていたその音が、 今度は、天井の方から聞こえてきたのです。 あの子が、棚の上などを捜索してくれましてが、 今回も、特に不審な動きをするものは何も見られなかった様子。 相変わらず不定期に、そして、 私たちが近づくと、音が鳴り止むことも、前回…

  • 9月終わりの日

    あなたへ 今月は、嘘みたいなことが重なる時期なのかも知れませんね。 あなたへこんな手紙を書いたのは、 今月が始まったばかりの頃のことでした。 今度は、どんな嘘みたいな出来事に出会えるのだろうかと、 ワクワクとした気持ちで過ごしたこの9月には、 思えば、面白い出来事や、不思議な出来事が、 たくさん詰まっていたように思います。 それから、 突然に、あなたからの大きな愛を感じたり、 私の中での大きな気持ちの変化があったりと、 とても胸が温かくなるような出来事や、 なんだか、驚いてしまうような出来事もありました。 今日の私は、この9月にあった出来事を、順番に思い出していました。 色々なものが、たくさん…

  • 3つのマグカップ

    あなたへ ただいま 今日も無事に、1日を過ごすことが出来たよ 仕事から帰宅すると、あなたに手を合わせながら、先ずは、1日の報告を。 それから、あなたと私、2人分のコーヒーを準備するのが、 私のいつもの夕方の過ごし方でしたが、 思えば、ここ暫くの夕方には、いつも3つのマグカップを並べています。 あの子の静かな夏休みと、夏休み明けのオンライン授業。 私の帰りを待っていてくれたあの子の分も合わせて、 3人分のコーヒーを一度に準備することが、ここ最近の私の当たり前になりました。 思えば、あの夏のあの子はまだ幼く、 あれから数年後の未来のあの子が、コーヒーの味を好むようになるだなんて、 想像も出来ずにい…

  • 絵を描きに行った記憶

    あなたへ 俺が小さかった頃、3人で絵を描きに行ったよね これは、昨夜のあの子の声。 色鉛筆を使う課題に向き合いながら、 あの子は、家族3人で絵を描きに行ったことを思い出していたようでした。 スケッチブックとお弁当を持って、絵を描きに出掛けるようになったのは、 あの子が、幼稚園生くらいの頃からだったでしょうか。 スケッチブックを待った私たちは、 公園に出掛けることが多かったけれど、 時には、橋がよく見える場所で、その時間を楽しんだこともありましたね。 そうそう。 河原でバーベキューをしながら絵を描こうと思いついた、 いつかの夏休みのあの子の絵には、 お腹がいっぱいになったあなたが椅子に座って、 …

  • お墓参りと2匹のトンボ

    あなたへ あの子と一緒に、父のお墓参りに行って来ました。 道中では、あの子との他愛もないお喋りに笑ったり、 素敵な空を見つけたり。 この辺りでは見ることの出来ない景色をたくさん楽しみました。 道端に咲いていた、たくさんの彼岸花は、 特に印象に残った素敵な景色でした。 父のお墓参りに行く時には、必ず立ち寄るコンビニエンスストアがありますが、 いつものように、それぞれに好きな飲み物を買って、車に戻ると、 そこに驚くべき光景を見つけました。 とても大きなトンボが、車のフロントグリル部分に挟まっていたのです。 それも、2匹もです。 どうしたら、そんなふうに挟まることが出来るのだろうかと、 思わず首を傾…

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