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2016/07/14

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  • 今日の私が真剣に考えたこと

    あなたへ あなたのことを考えるという夢を見ました。 あなたの夢はたくさん見るけれど、 夢の中であなたのことを考えるという夢は、初めて見たような気がします。 夢の中の私は、この人生を生きた私。 即ち、あなたとの死別を経験した、今の私でした。 さて、夢の中の私がどんなことを考えていたのかと言えば、 もしもGとして生まれ変わったあなたとなら、 もう一度、一緒にいることが出来るとしたのなら、 私は、このままあなたと逢えない人生を選ぶのか、 それとも、Gとして生まれ変わったあなたと過ごす人生を選ぶのか、 どちらを選択するだろうかということを、とても真剣に考えていたのでした。 夢の中にいられる時間には、限…

  • 長く一緒にいるということ

    あなたへ 2人で一緒にいる時間が増えれば増えるほど、 あの時ごめんね、とか、 あの時ありがとう、とか、 あの時嬉しかったって、 その時に伝えることが出来なかった言葉を、 伝えられるタイミングがやって来るものなのかも知れないな。 これは、先日の私の中が不意に見つけた視点でした。 2人で長く一緒にいることってきっと、 なんでもない時に、不意に思い出す過去があったり、 時には、それまで歩んだ道のりを2人で振り返りながら、 あの頃には素直に言えなかった言葉を、 不意に伝えられる瞬間がやって来るものなのかも知れません。 そう。例えば、子育てを終えて、 慌しかった日常が過去のものへと変わった時というのは、…

  • あの年のお盆の記憶

    あなたへ ねぇ、あなた 一緒に来て 何気なくテレビ画面を見つめた私の中へと蘇ったのは、 こんな私の声でした。 あの日の私が、あなたに一緒に来てとお願いしたのは、トイレでした。 そう言えばあの時。 蘇った声に思わず笑いながら、記憶を辿ったのは、 あなたと一緒に過ごした最後のお盆のことでした。 そう。あの年は、あなたのお父さんの新盆を迎えた年でした。 あなたの妹家族、それから、私たち家族。 あなたの実家へ皆で泊まり込んだお父さんの新盆は、 とても賑やかなお盆となりましたね。 たくさんの方がお父さんに会いに来てくれたあの年のお盆は、 とても忙しいお盆でもありましたが、 皆で寛いでいた時間もありました…

  • 緑色のお線香

    あなたへ お線香が入った箱の中をまじまじと見つめながら、 思わず驚いてしまったのは、昨夜の私です。 普段はあまり意識をせずに、お線香へ手を伸ばしていた私ですが、 何気なくお線香の箱を手に取って、中身を見てみれば、 なんと緑色のお線香だけが、やけに減っていたことに気が付いたのです。 1箱に4色が入ったこのお線香は、 順番を決めてあげていたわけではないけれど、 同じ色ばかりにならないようにと、なんとなく、色を意識していた筈でした。 それなのに、緑色だけがこんなに早くに減っているだなんてと、 思わず、まじまじと箱の中を見つめてしまったのです。 今日は緑色が良いと、 こんなあなたの想いを受け取ったのは…

  • 私たちの成長

    あなたへ 帰っちゃったね 本当に帰っちゃったんだね つい先程まで、 確かにあの子が此処にいた痕跡を確認するかのように、 ウロウロと家の中を歩き回り、あの子の部屋を覗いて。 静まり返ったこの家の中に、 再び流れ始めた私の日常生活を何度も確認しながら、 寂しいねと小さく呟くのは、あの子を駅まで送った日の私です。 とても楽しくて、とても愛おしくて。 そんなあの子との時間は、かつては私の日常生活であった筈なのにと、 不意に此処から巣立つ前のあの子と過ごした日々に、 手を伸ばしてみたい衝動に駆られながら、 ギュッと胸の奥を締め付ける痛みを大切に感じ切って。 広くなったばかりの家中を見回しながら、 この胸…

  • 生きているから集めることが出来た景色

    あなたへ あれからの私は、 どれだけの掛け替えのないものを集めただろう。 この世界に流れる時間に必死に抵抗しながら、 あの夏のあなたに、 真っ直ぐに手を伸ばしていた筈だった私の手の中には、 随分とたくさんの素敵なものが集まりました。 あの子と笑い合った時間。 互いの夢についてを語り合った時間。 あの子の成長が、 どれだけ愛おしいものであるのかを感じ続けることが出来た日々。 そして、遠くで頑張るあの子を応援出来る今だって、とても愛おしい時間。 この世界にあなたの姿は見えなくとも、 あなたまでもが消えていなくなってしまったわけではないという数々の証拠。 あなたが私に託してくれたもの。 あの夏にいた…

  • 私にとっての祖母

    あなたへ 携帯電話のアプリを開くと、私の目に飛び込んで来たのは、 ばぁば、という文字でした。 特に珍しい言葉なわけではないけれど、 あの日の私にとってのそれは、きっと何かが違ったのでしょう。 その文字を見つめた私の中へと、不意に蘇ったのは、 祖母の言葉でした。 よく来たね ばぁばですよ これは、まだ幼かったあの子との初対面での、 祖母からあの子への自己紹介でした。 ねぇ、あなたは覚えていますか。 あれは、あの子が生まれてから初めて、祖母の家に行った日のことでした。 あの頃のあの子は、目に映るもの全てに興味津々で、 何にでも手を伸ばすから、片時も目が離せない時期でした。 これは駄目 これも駄目っ…

  • 私に訪れた大きな試練

    あなたへ 実は先日の私は、 あなたが息を引き取った病院へ行って来ました。 母の付き添いです。 本当は、もう二度と行きたくはない場所ではありましたが、 あの夏から、10年という月日の中で、私は、様々な覚悟を決めて、 前へと歩める私へと成長することが出来ました。 あの病院へ行けば、恐らく痛みを感じるのだろうけれど、 それは、あの夏の私が知らなかった、 穏やかな何かに包まれたものとなっているのかも知れないと、 あの日の私はこんなふうに覚悟を決めて、あの病院へと足を踏み入れたのでした。 あの日の私は、院内にあるコンビニエンスまで、 あなたと一緒に歩いた通路を歩きました。 パジャマを着たあなたの姿。 あ…

  • 物凄い発見

    あなたへ あの時、私を助けてくれたのは、実はあの子だったりしてね え?なにそれ?そんな訳・・・ でも、ちょっと待って よく考えてみれば、否定は出来ないのかも知れない だってきっと、目には見えないものって、 とても複雑に絡み合っているものだと思うから 不意に私の中へと浮かんだ新たな視点は、私を驚かせましたが、 それを強く否定するだけの材料を持ち合わせてはいない私は、 一旦それを受け入れ、採用してみることに決めました。 それは、ちょっと面白いからという理由からでもありましたが、 考えてみればみるほどに、 なんだか物凄い発見をしたようにも思えて来たので、 今日は、あなたにも、私が見つけた視点について…

  • 昨夜の私が絶対に見ちゃったもの

    あなたへ え?今、見たよ 見ちゃったよ 絶対に見ちゃったからね こんな私の言葉に、あなたはそれ以上に表情を変えることなく、 笑顔のままで、こちらを見つめ返すばかりだったけれど、 私は確かに見ました。 あなたの表情が変わった瞬間を、確かにこの目で見ちゃいましたよ。 それは、昨夜のことでした。 濃いピンク色と薄いピンク色、それから、オレンジ色と緑色。 一箱に4色が入ったお線香は、 ここ最近の我が家で使っているお線香の色です。 昨夜の私は、オレンジ色のお線香を手に取ったけれど、 あなたが今日は緑色が良いと言っているような気がして、 緑色のお線香に火をつけたのでした。 その瞬間、私の視界の端に捉えたの…

  • 魂の繋がり

    あなたへ ねぇ、あなた。 きっとさ、魂って繋がっているんだね。 上手くは言えないけれど、きっとさ、 この世界に生まれ落ちる前の私たちは、もっと強くに結ばれていたのかも知れないね。 この世界では肉体があるから、個であるように感じるけれど、 本当は、個ではなくて、もっと深い部分では、強固に結ばれているの。 そう。もしも、そうであったとしたのなら、 これまでの私が見てきた不思議な物事に、納得が行くようにも思うのです。 あの子って、不思議な子。 こんなふうに、あの子という存在を見つめてみるようになったのは、 思えば、あなたを見送ってからのことでした。 そう。例えば、 家にあることすら知らない筈だったの…

  • ひとりドーナツパーティ

    あなたへ 今夜の私が開催したのは、ひとりドーナツパーティです。 実はね、先日の母の日に、あの子が、 好きなドーナツと交換出来るチケットを贈ってくれたのです。 あの子はどうして分かったのだろう。 実は、ここ最近の私は、 なんだかドーナツが食べたいなって、そんなふうに思っていたのです。 なかなか買いに出掛けるきっかけを見つけることが出来ないままに、 日々を過ごしていましたが、 そんな私に届いたのが、このチケットなのです。 思えば、昨年の5月の私は、密かにアイスクリームに嵌っていました。 あの年の母の日にあの子が贈ってくれたのは、 好きなアイスクリームと交換出来るチケットで。 あの子から届いたチケッ…

  • 有限の生を装飾するもの

    あなたへ そっと静かにあなたのその頬に手を伸ばしてみたけれど、 やはり期待通りの感触を得ることが出来ないままに、 あなたがくれたペアリングを眺めていました。 右手の薬指。 このリングのかつての居場所で、その感触を確かめてみれば、 私の中へと蘇ったのは、このリングを初めて付けたあの日の気持ちでした。 あなたとのペアリングが、ただただ嬉しくて、隠し切れない笑みが零れ落ちて。 あれからの私は、右手の薬指にその形を確認する度に、 何度でも、あの気持ちを反芻したのでした。 時間という概念が存在するこの世界では、 ほんの僅かな瞬間さえも、 今を今のままとして捕まえておくことは出来ないけれど、 過去へと成り…

  • 死別者同士の話

    あなたへ 人は、死んだら何処に行くと思う? これは、彼女の言葉です。 彼女、とは、早い流れの中で出会った海外出身のあの彼女のことです。 私との共通点を持っていた彼女には、 実はもうひとつ、大きな共通点がありました。 彼女もまた、ご主人を亡くされていたのです。 それも、私があなたを亡くした頃と、同じくらいの時期に。 長く勤めた会社を去ってからの私には、本当にたくさんの出会いが訪れました。 私と年代が変わらない方との出会いもたくさんありましたが、 同年代であるにも関わらず、配偶者との死別を経験している方と出会ったのは、 彼女が初めてのことでした。 そんな彼女と一度だけ、多くの言葉を交わす機会があっ…

  • あなたと過ごした合計時間

    あなたへ ねぇ、あなた。 あの頃の私たちは、 合計で、どのくらいの時間を一緒に過ごしたのだろう。 あの頃の時間を、こんな視点から見つめてみることが出来たのは、 ある人との出会いがきっかけでした。 家に帰ることが出来るのは年に数十日程度。 先日の私には、こんな生活を送る方との出会いがありました。 仕事柄、1年の大半は、 日本中のあちこちを飛び回っているのだと言うその方は、 たまに家に帰ると、居場所がないのだと、こんな話を聞かせてくれましたが、 なんだかとても楽しそうに笑っていたことが、とても印象的でした。 多忙な日々を送るその方にはご家庭があるそうですが、 家族と一緒に過ごすことが出来るのも、そ…

  • もう二度と逢えない人

    あなたへ 今日も良い1日にするからね よし!しっかりと頑張ろう あなたに手を合わせて、 新しい1日の始まりを感じていた筈だったのに、 不意に私の中へと蘇ったのは、 この人生の中で、あなたはもう、二度と逢えない人なんだなって、 こんな気持ちでした。 あの夏からの私は、何度こんな気持ちと向き合って来ただろう。 あなたのその手を離さなければならなくなって、泣いてばかりだった私は、 やがて、自分にとっての前をちゃんと見つけることが出来て、 しっかりとこの人生を歩む覚悟だって、出来た筈なのに、 知ってしまった痛みはいつでも不意を突いて、私の中へと蘇って来るのです。 あなたはもう、二度と逢えない人。 こん…

  • 来世の自分に贈りたいもの

    あなたへ この人生の中では、 蘇る筈のないふたつの記憶らしきものを思い出していました。 こうして改めて、あの、記憶のようなものを思い返してみれば、 やはり、なんだかとても不思議な気持ちがしますが、 今日の私は、あの不思議な感覚を大切に反芻してみました。 もしもあの記憶のようなものが、過去世の記憶であるとするのなら、 本当なら、今世においては封印されるべきものであった筈なのでしょう。 何故、封印が解かれてしまったのかは分かりませんが、 胸の中が熱くなるようなあの感覚を思い出してみれば、 絶対に忘れたくないと、あの時、強く願ったからこそ、 今世に生まれ変わった私の中へも、蘇らせるのとが出来たのかも…

  • あなたみたいな大人

    あなたへ このペンケース、可愛いね これは、このゴールデンウィークに帰省していたあの子の、 ペンケースを見つけた私の声です。 うん、可愛いでしょ? こんな言葉と共に、あの日のあの子は、 仕事へ行く時には、必ず持って行くものなのだと話してくれました。 誰かのペンケースって、どうして、中身を見たくなってしまうのでしょうか。 思えば、子供の頃には、 友達と、ペンケースの中身を見せ合うという場面が多くありました。 あの子のペンケースを見つけたあの日の私の中へと蘇ったのは、 あの、誰かのペンケースの中身を見る時に感じる、 ワクワクとした気持ちだったのです。 ペンケースの中身、見てもいい? こんな私の言葉…

  • 雑草が蘇らせた日常の一コマ

    あなたへ コンクリートの隙間から生えた雑草を見つめながら、 思わず頬が緩んでしまったのは、 不意に蘇った一コマの中にいたあなたが、とても可笑しかったからでした。 ねぇ、あなたは覚えていますか。 幼いあの子と3人で、公園へ出掛けたあの日。 たくさん遊んでひと休みの時間には、 レジャーシートに座ってお茶を飲みながらお喋りをしたけれど、 あなたったら、何故だか突然に、 レジャーシートの近くに生えていた雑草を抜き始めて。 公園の雑草まで草取りしなくても良いんだよって、こんな私の声に、 え?あ、間違えた なんて、無意識に雑草を抜く自分に気が付いて、あなたは笑っていましたっけ。 あの日の前日は確か、3人で…

  • 私にとっての眩しい言葉

    あなたへ 今日はね、ダーリンが仕事だから、 家に帰っても誰もいないのよ あら、それは寂しいわね これは、先日の私の耳に不意に届いた、誰かと誰かの雑談でした。 ダーリン。 それは、知っているけれど、使ったことのない言葉であり、 知っているけれど、私の周りにも使っている人がいなかった言葉でした。 この方は、パートナーのことをダーリンって呼ぶのねと、 普段は聞くことのない言葉を、何度も自分の中で反芻しながら、 この方は、外では、ダーリンと呼ぶのかしら、 とか、 それとも、ダーリンを呼ぶ時にも、ダーリンと呼ぶのかしら、 などと考えつつ、ダーリンという言葉に、強く惹かれてしまったのは、 あなたの側にいた…

  • 特別なお菓子の味

    あなたへ 美味しいお菓子をひとりで食べながら、胸の奥がギュッてして。 楽しかったなって、 思わず小さな声で呟いてしまうのは、これで何度目だろう。 これは、あの子が買って来てくれたお菓子を、 ひとりで食べる時の私の小さな声なのです。 あの子が帰省する時にね、 いつもお菓子を買って来てくれるでしょう? 此処に帰って来たら、 先ずは、あなたにお菓子をお供えして、手を合わせて。 あの子の帰省は、いつでもそんなふうに始まりますが、 あの子が買って来てくれたお菓子をひとりで食べる時にはね、 胸の奥がギュッてなって、寂しい気持ちになってしまうんだよ。 つい数日前までは、此処に、 あの子の笑い声が聞こえていた…

  • 知らなかった痛み

    あなたへ あなたみたいに前髪を切れるようになったこと カー用品店へひとりで行けるようになったこと 電化製品をひとりで買いに行けるようになったこと それから、 ひとりで歩めるようになったこと あの夏からの私は、 どれだけのことをひとりで出来るようになっただろう。 インパクトドライバーを使えるようになって、 様々な手続きを自分で出来るようになって。 あなたがしてくれていたことを、ひとつひとつ出来るようになった私は、 なんだか誇らしくも感じていた筈だったのに、 随分と、色々なことが自分で出来るようになったことに気が付いてみれば、 不意に寂しい気持ちを見つけたのは、いつの頃だっただろう。 そう。車の取…

  • 大失敗してしまったこと

    あなたへ とても怖い夢を見ました。 これは、私のミスによるものです。 自分のミスで、怖い夢を見てしまうだなんて、思えば初めてのことですが、 こんなこともあるようです。 眠る前に、気になる動画を見つけた私が再生したのは、 タイムスリップを体験した方の不思議な話でした。 確かに途中までは話を覚えていますが、どうやら私は、 話を聞きながら、いつの間にか眠ってしまっていたようです。 いつの間にかその動画は終わり、次に自動で再生されたのが、 きっと怖い話だったのでしょう。 恐らく耳元で話し始めたその声は、 私の夢の中へと侵入し、私にそれを体験させたのです。 夢の中を反芻すれば、 恐らくはオムニバス形式で…

  • 巣立った我が子に持たせるお弁当

    あなたへ 私たちの非日常生活は終わり、 今日からまた互いに日常生活が始まりました。 今日の私は、お昼ご飯を食べながら、 今頃のあの子はお弁当を食べているだろうかと、 遠くの地で日常生活へと戻ったあの子を想いました。 今日のあの子はね、お昼には私が作ったお弁当を食べた筈なの。 あの子が此処から出発する時に、 お弁当を持たせるようになったのは、いつからだっただろう。 あの子が此処から出発する時には、 たくさん作ったおかずをパックに詰めて持たせていた私だったけれど、 不意に、お弁当を作ってしまった方が、あの子の明日が楽かも知れないと、 そんなふうに思い付いたのは、 あの子がいつも、連休最終日に此処を…

  • あの子のゴールデンウィーク終わりの日

    あなたへ あの子との非日常生活が、また終わってしまいました。 夕方に、あの子はこちらを出発しました。 このゴールデンウィークも、 互いにひとつ歳を重ねてから、初めての再会となりました。 お誕生日おめでとうを互いに言い合って、笑い合って。 そんなふうに、私たちのゴールデンウィークは始まりました。 23歳になったあの子も、相変わらずによく笑う良い子。 あの子の笑い声は、あなたのところまで届いたでしょうか。 いってらっしゃい 行ってきます 相変わらずに、出たり入ったりと忙しないあの子だったけれど、 家で仕事をする姿もありました。 真剣にパソコンに向き合うその横顔は、 あの子が立派な大人になったことを…

  • 前髪 -2025-

    あなたへ 前髪が伸び過ぎて、煩わしさを感じながらも、 なかなか切るタイミングを見つけることが出来ないままに、 暫くを過ごしていましたが、 漸く、前髪を切るタイミングを見つけることが出来たのは、先日のことでした。 切り立ての前髪を見つめながら、小さくため息を吐き出しながら、 なんだかなって、思わず小さく呟いて。 美容師さんから、前髪の切り方を教わったのは、昨年の夏と秋の頃のことでした。 あれからの私は、教わった切り方を真似て、何度も練習中ですが、 実は思っていたよりも、習得までに時間が掛かっています。 失敗はしていないけれど、成功とも呼べないままに、 毎度、少しだけ納得のいかない前髪を見つめるの…

  • 人が誰かと一緒にいる理由

    あなたへ 人ってさ、足りない何かを埋めるために、 誰かと一緒にいるのかも知れないな これは、不意に私の中へと浮かんだ言葉でした。 例えば、好きな人と一緒にいることって、 歪な形を限りなく丸い形に整えるようなことなのかも知れない。 好きになる相手ってさ、 自分には持ち合わせてはいない素敵なものを持っている人だったりもしてさ。 人には、持っているものと、持っていないものがあるから、 恋をするのかも知れないな。 不意に浮かんだ言葉から、 あなたに出会い、少しずつあなたという存在を知り、 更に惹かれ続けて行った日々のことを思い出していました。 あなたって、私が知らなかった価値観や、優しさ、 そして、強…

  • あの子が教えてくれた愛おしい気持ち

    あなたへ また寂しくなるんだな 思わずこんな言葉を呟いたのは、 今回のあの子の帰省2日目の夜、眠る前のことでした。 今回のあの子は、 カレンダー上のゴールデンウィークよりも、1日長くこちらにいられるようです。 まだまだあの子と一緒に居られるにも関わらず、 前回あの子が帰省した時の、 あの、なんとも言えない寂しさを不意に思い出してしまったのです。 どんなに望んでも、1秒は2秒にはならないし、 ほんの僅かにだけであっても、時間を止めることも出来ないままに、 どんどん、どんどん流れ行く時間はやがて、 あの子の帰省最終日を連れて来てしまうのです。 帰省最終日の、 あの子に持たせる食事を準備する時のあの…

  • 私が知らなかった愛の形を教えてくれた人の話

    あなたへ こんなお姉さんがいたら、きっと楽しいんだろうな。 こんな印象の彼女と出会ったのは、 早い流れの中のでのことでした。 彼女は、とても愛情深くて、面倒見が良くて、 とても綺麗で、チャーミングで、本当に素敵な女性でした。 ハンドメイドやお菓子作り。 何故だか、彼女と私は趣味がとてもよく似ていて、 なんだか驚いてしまいましたが、 だからこそ、私は彼女に強く惹かれるものがあったのかも知れません。 海外出身の彼女には、兄弟がたくさんいるのだそうです。 日本で暮らすのは彼女だけですが、 どんなに離れていても兄弟皆、とても仲が良いのだと、 いつかの彼女は、こんな話を聞かせてくれました。 そんな彼女は…

  • 生かされたと感じた出来事

    あなたへ 何の脈絡もなく、不意に私の中へと蘇ったのは、 あなたと出会う前の出来事でした。 そう言えば、あの時。 記憶を辿り、様々に考えを巡らせれば、 私の中へと聞こえたような気がしたのは、いつかのあなたの言葉でした。 俺は生きているんじゃなくて、生かされているのだと。 今日は、あなたと出会う前のあの日の出来事を、 あなたにも話してみたいと思います。 そう。あれは丁度、大人になることはきっとつまらないことなのだと、 そんなふうに考えていたあの頃のことでした。 あの日は、友人に、ドライブへ連れて行って貰った日でした。 あの日の天気は雨。 そのせいなのか、それとも、時間帯が関係していたのか、 他に車…

  • あの子のゴールデンウィーク

    あなたへ 昨日のあの子の元気なただいまの声は、 あなたのところにも届いたでしょうか。 夕方頃にこちらに到着予定とのあの子の言葉を頼りに、 昨日の私は慌ただしく買い物へ出掛け、両手に大荷物を抱えて帰宅し、 食事の準備を整えて、 あの子からの連絡を首を長くして待っていましたが、 夕方になっても、何の連絡もないではありませんか。 ごめん 少し遅くなりそう こんなあの子からのメッセージが届いたのは、 辺りが暗くなり始めてからのことでした。 どうやらあの子は、 昨日からゴールデンウィークのお休みに入った様子ですが、 寝てしまっていたのだそうです。 余程、疲れが溜まっていたのでしょう。 昨日は、予定よりも…

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