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  • ドアの下には階段が続いている話

    ランドセルにノートや教科書を詰め込んでキャハキャハ言っていた馬鹿だったあの頃に、母親は週に3回か4回のペースでギャンブルに出かけていて、僕は一人で家の中にいることは当たり前のことして生活していた。今よりはるかに高い天井に見おろされながら、ソファーに寝転がって衛生放送の海外アニメを見ることで寂しさとか退屈さとかを紛らわしていたのだが、時計の針が何回も一周しても帰ってこないときは、リモコンを武器代わりにしながら家の中を探索していた。トイレか二階の仏壇の部屋だったと思う。たまにドアの下を見ると階段があって線画がぶっ壊れたかのような世界へ行ける。僕はその世界のことを「クウコウ」と言っていたのだが、なん…

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