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  • デイヴィド・L・リンジーの『黒幕は闇に沈む(下)』

    ◇『黒幕は闇に沈む(下)』(原題:ANABSENCEOFLIGHT)著者:デイヴィド・L・リンジー(DAVIDL・LINDSY)訳者:山本光伸1998.3新潮社刊(新潮文庫)下巻は事態がややスピーディーに展開する。グレーバーはインフォーマント(情報屋)のラストからティスラーとビーザムが犯罪情報課内の内部情報を流出させていたとの情報を得る。もう一人いると言う。それはバーテルのことだろうか。グレーバーが事態のほぼ全貌を伝えて調査を任せているニューマンとポーラにアーネットへの依頼のことやバーテルが不審男と会っていたことを伝えようとしながらも躊躇逡巡する。部内にまだ情報内通者がいるという状況がそうさせるのか。そこまで信頼できないので逡巡するわけである。下巻冒頭で謎の男バノス・カラティスの素性が明かされる。世界の諜...デイヴィド・L・リンジーの『黒幕は闇に沈む(下)』

  • デイヴィッド・L・リンジーの『黒幕は闇に沈む』(上)

    ◇『黒幕は闇に沈む』(上)(原題:ANABSENCEOFLIGHT)著者:デイヴィッド・L・リンジー(DavidL.Lindsey)訳者:山本光伸1998.3新潮社刊(新潮文庫)アメリカの警察小説。著者はフロリダ州ヒューストン警察の事務職に就いて執筆活動を行っており、警官の連帯意識、権力争い、上司の権威主義など警察組織の描写にリアル感がある。多分日本の警察組織にはないと思うが、ヒューストン市警の刑事部に犯罪情報課という組織があって、犯罪を未然に防ぐために日頃からいろんな組織、個人からあらゆる情報を集め、犯罪の動向を分析し殺人課や強盗課などに引き継ぐ。本作の主人公マーカス・グレーバー警部は犯罪情報課の中枢として課内を仕切っているが、妻のドーレーとの間に双子の息子をもうけたものの、二人が成人し結婚したあたりか...デイヴィッド・L・リンジーの『黒幕は闇に沈む』(上)

  • 伊豆・今井浜の海岸を描く

    ◇東伊豆の今井浜海岸を描くmarumanvifArtF0s20VA40年ほど前に一度訪れた東伊豆の今井浜を久しぶりに訪ね浜辺の光景を堪能しました。気温も27度くらいあって数人のサーファーが楽しんでいました。せっかくの機会なので海岸の景色をスケッチし彩色もしました。(F0=180×145mm)遠景の島は新島です。ホテルの居室(8階)からの構図なので展望台からの景色と言った感じです。荒れてはいない海とはいえ結構な波があって、岩に当たって砕けた白い波がうまく表現できなくて残念です。水深の関係で遠方の海の色は群青色で近場はやや緑色です。これももう少し強調した方がよかったと思います。(以上この項終わり)伊豆・今井浜の海岸を描く

  • エド・マクベインのホープ弁護士シリーズ『シンデレラ』

    ◇『シンデレラ』(原題:Cinderella)著者:エド・マクベイン(EdMcBain)訳者:長野きよみ1993.3早川書房刊(ハヤカワミステリ文庫)エド・マクベインの作品は昔「87分署シリーズ」シリーズを随分夢中になって読んだが、これは「ホープ弁護士シリーズ」第8作目。発端の殺人事件はともかく話が幾重にも重なり、2・3ページごとに3人称で始まって…。ストーリーも洒脱な会話や表現で楽しめるが場面が飛ぶので追うのも忙しい。舞台は麻薬天国マイアミ。発端となる殺人事件。ホープ・マシューが調査を依頼していた探偵オットー・サマルスンが射殺された。不倫現場を押さえる単純な仕事だったが、事務所の書類を調べるともう1件仕事を抱えていたことが分かった。不倫調査の方は殺されるいわれはなかったが、もう1件の方はラーキンという地...エド・マクベインのホープ弁護士シリーズ『シンデレラ』

  • 秋の静物画で「果物」を

    ◇秋の果物はりんご、ペアーなどclesterF4先週の水彩画教室では秋の果物を描きました。秋の果物と言えばリンゴ、ナシ、ぶどう、柿、早生のミカンなどがあげられます。今回は西洋梨(ペアー)ラフランスが加わりました。先生の注意事項はリアルな写実よりも新鮮な果物のおいしさを引き出すように、でした。さて…。リンゴや巨峰と一緒にあるのはみかんです。(以上この項終わり)秋の静物画で「果物」を

  • 楠木建の『絶対悲観主義』を読む

    ◇『絶対悲観主義』著者:楠木建2022.6講談社刊(講談社+α新書)題名に惹かれて読んだ。著者が言う悲観主義は普通言われる楽観主義に相対する概念としての悲観主義とはとらえ方がちょっと違うかもしれない。我々個人の仕事に対するスタンスを初め日常的な言動を主導する規範として、悲観的姿勢の採用を勧めている本である。例示や譬えが具体的で面白い。著者は自分なりの論理で物事は基本的に悲観的立場で対処した方が良い結果を招くという考え方を勧めているのである。「困難に直面してもやり抜く力(GRIT)無用、逆境から回復する力不要これが絶対悲観主義の構えです」と著者は言う。世の中に自分の思い通りになる事なんかほとんどない。こうした真実を直視さえしておけば、戦争や病気のようなよほどのことがない限り困難も逆境もない。「うまくいかない...楠木建の『絶対悲観主義』を読む

  • マイクル・コナリーの『燃える部屋(上・下)』

    ◇『燃える部屋(上・下)』(原題:THEBURNINGROOM)著者:マイクル・コナリー(MichaelConnelly)訳者:古沢嘉通2018.6講談社刊マイクル・コナリーを最初に読んだのは『チェイシング・リリー』で、次いで『贖罪の街』(ハリー・ボッシュシリーズ第18作)を読んだ。とにかく圧倒される面白さで一気読みだった。本作もハリー・ボッシュシリーズ第17作目に当たる。本作品の主人公ハリー・ボッシュもロス市警での刑事仕事で25年、年金が付く歳になった。あと1年ほどでリタイア―となるところで、いわばコールド・ケースである「未解決事件班」で過ごすことになった。相棒は25歳のメキシコ系女性ルシア・ソト。市警に入ってまだ5年なので刑事としての捜査手順などノウハウ伝授をボッシュは期待されている。ボッシュはソトに...マイクル・コナリーの『燃える部屋(上・下)』

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