キモチの行方③彼女は周り観客達とは明らかに違う雰囲気で、騒ぐ声に戸惑っているのか忙しなく目を動かした後、直ぐに此方に視線を戻してきた。真っ直ぐ自分を見つめる目…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(11)「・・・えぇー?チェ先生てあの会社の親戚なんですか?」「でしょう?私も驚いたもの」びっくりだ、と…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(10)――・・・え?どうして彼が知っているの?病院の誰かが教えたのだろうか?人事部と美容整形外科と、・・・イ先…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(9)「・・・・・イ先生」ヨンは近くにいるイ医師に声を掛けると、カルテを見ていたイ医師はん?と顔を向け…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(8)「今日は本当にありがとうございます」「いえ、本人が体調を崩し代わりに私が来た事、大変申し訳ござ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(7)「・・・と、まぁ、意外なシーンを見てしまった訳ですよ」「意外て・・・普通に恋人同士で歩いていた…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(6)彼らは昔からの付き合いだという、だったらそこは深くは聞かない。自分には関係無い事だからだ。「そり…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(5)「異議を唱えたい!」「はい?」「何?どうしたの、キム先生?」仕事が終わり、病院近くのカフェに寄った…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(4)「・・・イ先生て、ユ先生と仲が良いんですか?」イ医師がヨンの声に振り向くと、同じ目線の彼が割と近…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(3)良いご身分で・・・。口元がそう動いたのを見逃さなかったウンスは、一気に血が逆流するかの様に顔が熱…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度⑵・・・俺には嫌いな女性がいるヨンは長年の夢だった自分の国に漸く帰って来た。江南区にある大きな病院…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽あの場所でもう一度(1)―――私には嫌いな男性がいる・・・。年齢は同学年だが、既にアメリカの名門大学を卒業した後有…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(17)「暫くはあの屋敷を見張ります」夕餉を早々と食し器を避けると、座っているウンスとチャン侍医に話し出した…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(20)物置部屋からずっと張り詰めていた空気が薄まり、ヨンはウンスの手を握ったまま話し続けている。「・・・確か…
※これは『人魚と騎士』を一つの記事に纏めたものです。直した部分、イラストを入れた部分が含まれています。▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽人魚と騎士ある屋…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(16)アジトに誰もいなかった。“お前はまだ来るな”自分が行くのはもう少し後で良い。そう言われたからだ。し…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽鈴の鳴る方へ(24)やはり一日中ウンスは部屋から出て来なく、食堂にも来なかった。部屋に簡易キッチンが無い訳では無いし、彼女…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(15)門の扉を開け屋敷の中に入った途端に、騒がしい子供達の声があちこちから聞こえ、ヨンだけでなく後ろ…
こんにちはーりまです(*^。^*)✨人魚と騎士を❶~❽までのを纏めましてその際に、イラストを挿し絵として足しました。イラストは過去記事にしている為、見る場合は…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(14)「・・・え?・・・只今帰りました」「ヨンさん、おかえりなさい」「・・・・ウンス殿?」はて、自分…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(19)「・・・ん?」駐車場から自分のアパートに帰ろうと歩いていると、着信音が鳴りキムがポケットからスマホを…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(18)あぁ、自分の性格がどんどん醜くなっていくわ。わかっているのに、イライラやむかつきが消えない。最…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(17)先程のヨンの行動といい今のヨンといい、見た事も無い表情と纏う空気にウンスはポカンと口を開けたま…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(15)「・・・もう仕方ない。とりあえずウンスさんを追いかけろ!それでその理由をちゃんと言え!」ヒ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(13)“錦上添花”隊長が新しい王様を迎えに行く少し前に放った言葉だった。いきなり何を?と思ってしまったが…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華(イラスト)皆様おはようございますー!(*´`)以前言っていた月明かり~のイラストのリクエストがありま…
※切らなかったので長いです。▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(14)「あれ?君?」「どうも」カウンターに座る学生達の隣りにヨンが座る…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽休憩室(イラスト企画の再掲載)皆様こんにちは、りまでございます(^ ^)長い連休になった方は今日で終了でしょ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(12)「ウンスさん、最近休憩中に診療所に行かなくなったわね?」「・・・だって、ビン先生もヨンさ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(13)それから一時間後、ウンスが研究棟から出て来た。ヨンは腰を上げ様としたが、彼女が後ろを見ている…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(11)「・・・休みに来ますか?」「行かない」薬員の姿で乾燥させた薬草をあみ籠に入れ、運んでいるウ…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(10)ウンスはというと、やはり陶器の蓋を開けていた。・・・それにしても香水の匂いなんだけどなぁ?…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(9)最初に妓楼の店の名前をチャン侍医から言われてもヨンとウンスには何の事かわからなかった。しか…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽ジグザグ♧(12)「プラネタリウムは撮れなかったけど、水族館のは綺麗だよね」「わぁ、本当ね」写真を見てウンスは…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(8)「・・・痙攣をして倒れた?客では無く妓生が?」話を聞いたヨンが、何故?と首を傾げていた。「…
▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽▽月明かりに華◆(7)「あ、あの女性達よ!」ウンスが指を差し、人を指差してはいけないとその指を下げながらチャン侍医…
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2周目は幸せになります⑧さて、私が今いる状況を把握するべく自分の中に1つの秤を想像してみた。 横には数年前に私を裏切り幸せな人生を歩んでいる男。何故か、この男…
2周目は幸せになります⑦――ああ、あれだわ。見た事あると思ったらよくある高校の校舎だわ。 ウンスはビルにすると10階建てになる施設を静かに見上げ思った。 横に…
2周目は幸せになります⑥ウンスが驚愕したのは、あの気まづいランチから二日しか経っていないというのに再びイ氏から連絡が入った。 「チェ社長が帰国致しまして」 「…
2周目は幸せになります⑤仁川空港近くのハイクラスホテルの中にある小洒落たレストランに来るまで車の中では、イ氏は疎かチェヨンもウンスも一切話す事は無かった。重苦…
2周目は幸せになります④三日後、ウンスは漢江近くにあるビルのエントランスに立っていた。 目立つ格好は困るという事で、地味なスーツと赤茶色の髪を1つに纏め一応サ…
2周目は幸せになります③一気に疲れ果てながらウンスは自分の家に帰って来た。 結局はあの男の頼みを飲んだ自分が馬鹿だと罵りながらとぼとぼと玄関に入ると、そんなタ…
2周目は幸せになります②それはウンスがよく知る江南区の街並みが映された写真だったが、彼は大きなビルを指指した。 「この隣にもその施設を予定しております。大体こ…
※シンイ現代話です。2周目は幸せになります①突然の来客にベッドから起きたばかりのウンスはもそもそと髪を整え、インターホンのボタンを押した。この独身用ヴィラに住…
底から⑦曇天は嫌いだ。 長く親しんだ場所を失った日も自分の人生を共に歩む筈だった仲間が亡くなった日も、こんな今にも雨が降りそうな曇り空だった。 空気も重苦しく…
底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
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底から⑥ヨンは俯いていた顔を上げ、立っている場所を理解すると身体を強ばらせた。 自分は何時の間に湖の中に入っていたのか。 魚釣りをする為に来た筈が無意識にここ…
底から⑤ぼやりと水面の上に明かりが浮かんでいる。 今日は波も無い穏やかな日ゆえ波に日差しでも当たっているのだろうか? ヨンはそう思い足を進め短く刈られた草原を…
底から④「王宮が土地併呑(併合)の御触れを出したので、官僚や地主達がこぞって土地を買い占めています」 「だから、何です?」 「・・・結局民はその地主に雇用して…
底から③最近寝覚めが良くない。 日に日にあの夢を見る機会が増え、だがその内容は禍々しいものに変化していく。 二人でよく鍛錬した場所にメヒが佇んでいるが、その姿…
底から②途中王様達の様子を伺う為に馬車を止めたが、それ以外は休まず進めた為朝早く旅籠屋を出立し日が落ちる前に宮殿に無事着く事が出来た。馬車の中で王妃が何か言っ…
底から①ゆらゆら。揺れているのは船か、はたまた自分か。ふと漂う波の薄暗い隙間から白い肌が見え、まさか噂に聞く妖という奴だろうか?浮遊感に任せながらそれを掴もう…