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  • 路線バスで日本縦断! 宮武和多哉 2023

    この本は「北は北海道から南は沖縄まで、約3000㎞にわたって細長く伸びる日本列島を、路線バスで縦断」(「はじめに」の書き出し)した旅行記と思いきや、実はそうではなくてガイドブックだった。実際に著者はこの本に記載されている3000㎞をはるかに超えると思われるバス路線の多くに乗車しているようだ。しかしリアルな体験記的な記述は皆無。書かれていることは、バス路線の概要、乗車するバスターミナル、途中の経路、乗り換えターミナルなど。ときどき道の歴史、かつて走っていたローカル鉄道などが加わる。実用に徹しているかというとそうでもない。ダイヤや運行頻度の記述は最小限だから、この本だけに頼っては1つの路線に挑戦することも危険であり、ネットで最新の時刻表をチェックする必要があるだろう。この本が役立つ読者像は、路線バスを乗り継い...路線バスで日本縦断!宮武和多哉2023

  • 最後は住みたい街に暮らす―80代両親の家じまいと人生整理

    著者の両親は長崎市に住み年齢は80代後半だ。彼らは長年暮らした郊外の丘の上の「絶景御殿」を手放し、中心市街地に新築されたマンションを購入し第三の人生を始めた。この本は、東京に住み頻繁に長崎に通って両親をサポートした娘の立場からその経緯をこと細かに描いている。・遺言書の書き方とその前提となる資産のリストアップ・売りにくい「絶景御殿」を売却するまでの不動産屋探し・引っ越しと家財道具の処分・ケアマネ、デイサービスなど新しい町で高齢者をサポートするプロの確保・新居の所有を母一人にすることとその資金計画・新居での新しい暮らしをストレスなくするための工夫等々。著者の両親は地方都市ではかなりの資産家と見える。そのため立派な絶景御殿の買い手を見つけるにも苦労をし(結果的にはやり手の不動産屋に巡り合い成功)、家財道具も価値...最後は住みたい街に暮らす―80代両親の家じまいと人生整理

  • 路面電車の魅力大研究 渡辺史絵 2024

    昨年開業した宇都宮ライトレールを含め、日本全国19事業者が運航する路面電車を詳しく紹介する本。各事業者につき、概要、歴史、車両(一覧表含む)を淡々と真面目に説明している。路面電車の魅力大研究渡辺史絵2024

  • 人口減少時代の再開発―[沈む街」と「浮かぶ街」 NHK取材班 2024

    序章なぜ今、全国の都市で高層ビルによる再開発事業が進むのか高度成長期に建てられたビルなどが更新時期を迎えている。地震など防災上の観点。都市間競争に勝ち残るため。しかし、高層ビルやタワマンとセットになった再開発に対する反対や違和感を口にする人は多い。街が没個性になる。大災害でエレベータが停止したし断水したらどうなるのか。再開発事業は建物を高層化し保留床を売却することにより地権者の費用負担なしに新たな床を生み出す”魔法の杖”だ。しかし現実には合意形成のための脱法行為や工事費高騰による追加負担も発生している。第1章未曽有の再開発ラッシュから見える日本の今比較的ポテンシャルありそうな秋葉原、福岡天神、葛飾区立石。第2章全国各地で顕在化する”課題”新幹線開業の福井駅前の再開発。A街区はやや遅れたがホテルやフードホー...人口減少時代の再開発―[沈む街」と「浮かぶ街」NHK取材班2024

  • 移動縁が変える地域社会―関係人口を超えて 敷田・森重・影山編著 2023

    地方の定住人口の維持が無理であることが明白になり、交流人口、さらには関係人口という新語が生まれた。関係人口への期待も含め、よそ者効果を賛美し、期待する論調は多い。しかしよそ者効果は現在までのところ科学的に検証されていない。よそ者による変化は好ましい効果だけではない。地域に関わってくる「よそ者」すべてが地域との関係や地位への貢献を望んでいるわけではない。というのが第1章で示される執筆者たちの認識だ。第2章から第4章では、地域に関わる移動者を分類整理し、6つのケース(北海道釧路市、鹿児島県与論島、ふるさと納税者、北海道東川町、新潟市沼垂、福島県西会津町、鳥取県議会)における移動者を詳しく観察している。私としては、地方自治体が政策的に関係人口の増大に注力するべきか、中央政府がそれを支援するべきかについての見識を...移動縁が変える地域社会―関係人口を超えて敷田・森重・影山編著2023

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