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  • 老人大虐殺の悪夢

    九州あたりをのろのろ進んでいる台風10号は、はるか離れた関東地方に大雨を降らせ、河川の水位を軒並み上昇させた。昨夜のNHKニュースによれば、これに便乗して、「多摩川氾濫」などの偽情報が旧ツイッターなどで大量にばら撒かれたという。「具体的には『多摩川氾濫』ということばとともに、アメリカで起きた洪水の映像を載せたり、5年前の台風の際の画像を使ったりするなど、偽の情報や紛らわしい投稿が拡散され、合わせて少なくとも200万回以上、閲覧されています。」(NHKNEWSWEB8月30日配信)この騒ぎによる実害は報告されていないが、こうした偽情報に振り回された高齢者が、あわてて避難しようとし、大怪我をすることだってあり得ないことではない。その程度ならまだよい。被害妄想気味の私が思い起こしたのは、100年前の関東大震災の...老人大虐殺の悪夢

  • 朝ドラ「虎に翼」雑感

    人は生きていく上で様々な問題に直面する。たとえば配偶者の死。これはややもすれば生じる深刻な問題である。配偶者が死亡したあとで、夫が後添いをもらう。これもよくあるケースである。後添いを家庭に迎え入れたために、先妻との間にできた子どもたちとの間で不和が生じる。これもありがちな問題ではある。けさ見た朝ドラ「虎に翼」は、この問題を取り上げていた。この種の問題は、このドラマでこれまで描かれたLGBTの問題や夫婦別姓の問題、また、これから取り上げられる予定の戦争の問題(原爆問題)に比べれば、やや毛色の違った問題である。LGBTや夫婦別姓の問題、戦争の問題が社会の問題であるのに対して、家庭内の不和の問題はどちらかといえば個人的な問題である。けさの朝ドラは見ていてけだるい感じがしたが、社会的な問題のほうが個人的な問題より...朝ドラ「虎に翼」雑感

  • 退陣間際の岸田首相 最後っ屁か有終の美か

    きのうの朝日新聞に以下の記事がのっていた。「柏崎刈羽再稼働、首相が閣僚会議来週退陣前に道筋、狙い岸田文雄首相は27日、東京電力柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働に向けた対策を協議するため、原子力関係閣僚会議を来週開くと決めた。地元が求める避難路の整備や地域振興策の中身を詰め、退陣前に再稼働への道筋をつけたい考えだ。」(朝日新聞8月28日)な、なんと、退陣間際の岸田首相が、この期に及んで刈羽原発の再稼働に意欲を燃やしているというのである。この事実をどう見るべきなのか。イタチの最後っ屁と見るべきなのか、それとも有終の美を飾ろうとする浅ましい意欲の表れと見るべきなのか・・・。「トイレなきマンション」の再稼働が「有終の美」だなんて、ちゃんちゃらおかしいが、頓珍漢なキシダくんのことである。これは決してあり得ないことでは...退陣間際の岸田首相最後っ屁か有終の美か

  • 中国軍機の領空侵犯に思う

    おととい26日、中国軍機が日本の領海に侵入した。これに対して、航空自衛隊の戦闘機がスクランブル=緊急発進をかけて対応したという。このニュースを聞いたとき、私は思った。中国と日本は、領土をめぐって相変わらず虚しい攻防を続けているのだなあ、と。国の領土は、富士山や国会議事堂のように頑としてそこにあるものではない。人体がウイルスのような外敵の侵入を跳ね返して初めてその健康を保てるように、日本の領土も、中国軍機のような外敵の侵入を退けて初めて存続できるのだ。この事態を受けた日本政府の反応は次のように報じられた。「林官房長官は27日の記者会見で『主権の重大な侵害であるだけでなく安全を脅かすもので、全く受け入れられない。極めて厳重に抗議するとともに、再発防止を強く求めた』と強調しました。その上で『中国軍機の行動や意図...中国軍機の領空侵犯に思う

  • 寝坊した朝に

    けさは朝ドラ「虎に翼」を見ることができなかった。寝坊をしてしまったからだ。目覚めたのは8時30分。後の祭りである。寝坊したのには理由(わけ)がある。「あしたは台風が本州に接近する。デイサに行けるかなあ、行けないかもしれないなあ」などと思いをめぐらしていたからだ。頭では「行けるかもしれないし、行けないかもしれない。可能性は五分五分だ」とわかっていても、身体のほうは生来ぐうたらな性分、勝手に「行けない」モードになって、「それなら寝過ごしても大丈夫」となる。起床して遅めの朝食をとり、私は「やっぱりきょうは行けそうだ。デイサに行くことにしよう」と思い直した。思い直してから、ふと気づいた。しまった!ブログのネタ、きょうはまだ決めていないぞ。どうしよう・・・。きょう書くべきネタは、しかし大体は思い定めている。きのうは...寝坊した朝に

  • 戦争犯罪 無差別爆撃の罪

    けさもいつものように朝餉の食卓でNHKの朝ドラ「虎に翼」を見た。「NHKが制作したこのテレビドラマは、一体いつになったら『原爆裁判』を取りあげるのか」という問題関心をいだく私からすれば、「まだか、まだか・・・」と焦(じ)らされる思いだが、このドラマ本来のコンセプトは、戦争問題だけでなく、LGBTや夫婦別姓問題など、現代にもつながる社会問題全般に切り込む、というものなのだろう。平和な国・日本の今を生きる我々一般の日本人にとっては、戦争の問題だけが問い直すべき社会問題ではない。たしかに戦争は、無辜の民間人、一般市民を陰惨な悲劇へと巻き込む。だが、無辜の一般市民を無差別的惨劇に巻き込んだのは、なにも原爆を用いた空襲だけではない。米軍が「民間人の無差別殺傷」という(国際法に違反する)犯罪をおかしたのは、ヒロシマ・...戦争犯罪無差別爆撃の罪

  • 人心とウクライナ

    人心は一定不変ではない。状況に応じ、どうにでも変わり得る。きょうの朝日新聞に次の記事がのっていた。「命の危機、削られる心ウクライナ、変わる『戦争観』領土譲歩『仕方ない』、3割超に増優先されるべきは、なによりも命だ――。オクサナさんはそんな思いを強く抱くようになった。『領土は現状のまま(ロシアに一部支配された状態)でもいい。民間人も軍人もこれ以上死なないよう、交渉の席につく価値があるのではないだろうか』オクサナさんのように『領土の一部を諦めても仕方ない』と考えるウクライナ国民は増加傾向にある。キーウ国際社会学研究所(KIIS)が5月に実施した調査では32%に上り、1年前の10%から大きく増えた。厭戦(えんせん)ムードが広がっていることがうかがえる。」(朝日新聞8月25日)この記事に出てくる「オクサナさん」は...人心とウクライナ

  • 自民党 総裁選について思うこと

    何日か前のブログで、私は次のように書いた。「私からすれば、自民党はすでに賞味期限が切れて、売れなくなったオワコン商品に過ぎない。そんなオワコン商品をもう一度お客さんに買ってもらえるようにするには、だれを営業本部長にすればいいか、小林課長がいいのかどうか、ーーそんなくだらない問題をめぐって議論を交わしているように思えたのである。大事なのは、そんなことより、時代のニーズに合った新しい商品を開発することなのに、肝心のその方面の問題関心がごっそり抜けているのではないか。」(8月21日《自民党総裁選のゆくえ》)時代のニーズに合った新しい商品の開発、つまり、時代のニーズに合った新しい政策の案出、ーー自民党総裁選のお祭り騒ぎには、それこそが求められるのに、その方面の問題関心が希薄で、私にはそのことがはなはだ物足りない。...自民党総裁選について思うこと

  • 原発 廃炉の難物

    なんともまあ、呆れた話ではないか。「東京電力は22日、福島第一原発事故で溶け落ちた核燃料(燃料デブリ)を初めて取り出す作業を開始したが、手順に誤りが見つかり、中断した。東電は、原因究明と再発防止策を策定するまで延期するとしている。」(朝日新聞8月23日)燃料デブリの取り出し作業といえば、「廃炉の本丸」と呼ばれ、廃炉の成功を左右しかねない大事な作業である。そのとっかかりで作業員が「手順の誤り」という単純なミスをしでかしてしまったというのだ。まあ、燃料デブリの取り出し作業は一歩間違えば人命に関わる危険な作業であり、それだけにとても難しい作業ではある。朝日の記事には「政府と東電の当初計画では21年の着手をめざしていたが、装置の開発などが難航し、約3年遅れの開始となっていた」とある。廃炉に向けた「燃料デブリの取り...原発廃炉の難物

  • 自民党 もう一つの謎

    自民党は総裁選が迫っている。はじめ私は、こんなオワコン政党なんてどうでもいいと思っていた。だが、テレビのワイドショーなどでこの政党の総裁選に関連した話題が取り上げられるのを見るうち、徐々に興味が湧いてきた。野次馬的な興味、といったらいいだろうか。興味が湧いたのは、テレビを見るうち、このポンコツ政党が謎に満ちているように見えてきたからである。謎のその1は、(前にも書いたことだが)「『小林鷹之』なる自民党議員が、党の若手議員から多数の支持を集め、9月の総裁選への出馬を求められている」ことである。この謎については、一応、私なりの答えに辿りついた。この答えを、私はきのうの本ブログで次のように表現したのである。「この人はアレだというじゃないですか、安倍派の若手が、こぞって推しているというじゃないですか。安倍派といえ...自民党もう一つの謎

  • 自民党総裁選のゆくえ

    このところ俗世の話題といえば、何といっても自民党の総裁選である。きのうはデイサのテーブルにつくと、真向かいに座る88歳の爺さんがこう話しかけてきた。「小林ナニガシ、あれはいい。あれはいいですよ」この爺さん、自民党の総裁選に一番手の名乗りを上げた小林鷹之議員のことを言っているのである。私は答えた。「ああ、あれはダメだと思いますよ。開成から東大、東大から財務官僚と、典型的なエリートコースを歩いてきた人ですからね。ちっとも面白みがない」「いや、東大は東大でも、この人は東大ボート部ですよ。東大ボート部のキャプテンをやった人なのです。東大は東大でも、ボート部はちょっと違う」「でもね、この人はアレだというじゃないですか、安倍派の若手が、こぞって推しているというじゃないですか。安倍派といえば、裏金問題ですからね。安倍派...自民党総裁選のゆくえ

  • 娘に

    テレビのニュースが「きょうは帰省ラッシュがピークをむかえています」と報じている。どうやらお盆が終わったらしい。このお盆に、娘は我が家に姿を見せなかった。娘のファミリーが我が家に「帰省」をしたのは、お盆より前の8月9日のことだった。9日の夜に来て、12日の昼前にそそくさと帰っていった。かなり変則的だが、お盆の期間を外したのには理由(わけ)があった。お盆の期間中、娘は家族全員で北海道に旅行に行くのだそうだ。上の孫娘は現在、小学校の4年生、下の孫息子は来年の4月で小学1年生になる。育ち盛りのこの時期に父親も交えて、いろいろ経験を積ませるのは良いことだと思う。お盆が終わった今、なぜわざわざこんなことを書くのかというと、娘が帰省している間、娘との会話で忘れがたいシーンがあったことを記しておきたいからである。会話のき...娘に

  • 晩期合併症が・・・

    きょうは新聞の休刊日。代わりにとNHKのニュースサイト「NHKニュース防災」を開いたら、気になる記事が目についた。「治療後に新たな苦しみと不安が『晩期合併症』。放射線や抗がん剤などの厳しい治療が、新たな問題を引き起こしてしまうのです。その実態を明らかにすることで、小児がんを経験した子どもたちの治療後の人生を支えていこうという取り組みが今、始まっています。」(NHKNEWSWEB8月2日配信)「晩期合併症」ーー。初めて聞く言葉である。ネットで調べてみると、「晩期合併症」とは、「治療が終了して数カ月から数年後に、がん(腫瘍)そのものからの影響や、薬物療法、放射線治療など治療の影響によって生じる合併症」のことだという。NHKの記事は次のように続く。「都内に住む会社員の水橋朱音さん(32)。中学3年生だった14歳...晩期合併症が・・・

  • 謎の自民党

    解らないことがある。「謎」と言ってもいいだろう。「小林鷹之」なる自民党議員が、党の若手議員から多数の支持を集め、9月の総裁選への出馬を求められている。それが「なぜか」が解らないのである。報道は次のように伝えている。「自民党の小林鷹之前経済安全保障担当相(49)=衆院千葉2区=が、9月の自民総裁選への出馬表明を19日にも行う方向で最終調整に入った。複数の関係者が明らかにした。党の『刷新』を求める中堅・若手議員から待望論が強まる中、立候補に必要な推薦人20人を確保する見通しが立った。」(産経新聞8月16日配信)「小林鷹之」なる政治家を自民党の頭(トップ)にすえることが、なぜ自民党の「刷新」につながるのか、それが私には解らない。自民党の若手議員からすれば、最大の懸案は次の衆院選に勝ち残ることであり、そのためには...謎の自民党

  • 夏の夜のズーム懇談

    以下は備忘録の意味で書く。最近はボケたせいか、物忘れがひどいので、これは私にとってはとても意味のあることだが、「おまえの生活がどうこうなんて、興味がないよ」という方は、どうぞスルーしていただきたい。昨夜は珍しく、東京に住む長男一家と「ズーム懇談」をした。お盆の期間中、長男一家は我が家に帰省しなかった。猛暑の中、生後3ヶ月足らずの赤ちゃんを連れての移動は難しい、ということだった。昨夜のズーム懇談は、お盆の帰省の代わりにと、長男が企てたのである。こちらは妻と私の老夫婦。私はズームなどという画面越しの現代的会話には慣れておらず、おまけに最近は他人(ひと)との会話がますます億劫になっている。何を話したらよいか、戸惑いがちに「ズーム懇談」に加わった。映し出された画面の中央には、まだ首が座らない女の子を抱いた嫁の姿。...夏の夜のズーム懇談

  • 靖国問題に寄せて

    きのう8月15日は日本の敗戦記念日だった。この日になると、必ずといっていいほどメディアが取り上げる話題がある。閣僚の誰それが靖国神社を参拝した、といった話題である。メディアはなぜバカの一つおぼえのようにこの「靖国マター」に拘泥するのか。けさの朝日新聞には、次のように書かれていた。「木原防衛相、靖国を参拝木原稔防衛相は15日、東京・九段北の靖国神社に参拝した。(中略)木原氏の参拝について、韓国外交省の金相勲(キムサンフン)アジア太平洋局長は在韓日本大使館の實生泰介総括公使を呼び出して厳重に抗議した。」(朝日新聞8月16日)この記事から判断する限り、朝日新聞はこう考えていることになる。閣僚の靖国参拝は日韓の友好関係を損なうから問題だ、と。つまり、木原防衛相の靖国参拝は外交上、国益を損なうから問題であり、第1面...靖国問題に寄せて

  • キシダくんの敗戦記念日

    きょう8月15日は我が日本の敗戦記念日であるとともに、岸田総理の敗戦記念日でもある。岸田首相がきのう9月の自民党の総裁選に出馬しない意向を表明したことから、きょうの新聞は「岸田不出馬」の話題で埋め尽くされていた。岸田首相が総裁選への出馬を断念せざるを得なかった党内事情や、岸田政権に対する国民の不満、等々。岸田政権に対する不満は人それぞれだろうが、私の場合は、この政権が強めた対米追従−軍拡路線のひと言に尽きる。おととい13日のことだが、朝日新聞に掲載された以下の記事を読み、憤りをおぼえた人も多かったことだろう。「日米、不平等変わらぬまま沖縄国際大、米軍ヘリ墜落20年米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)に隣接する沖縄国際大学に、米軍の大型輸送ヘリコプターが墜落した事故から13日で20年。事故は米軍によって日本の...キシダくんの敗戦記念日

  • 虎に翼 原爆裁判の理不尽

    ♫あの頃は被爆した人たちが嘆いてたけさ見た朝ドラの一幕が言っていただけども問題はきょうのネタ何もない書かなくちゃ君のために書かなくちゃ君のために書かなくちゃつらいけどネタのない朝がきょうは心に滲みる君のこと以外は考えられなくなるそれはいい事だろ?♫(猪飢幼粋「ネタがない」)きょうのブログ、やっと見つけたネタは、朝ドラ「虎に翼」の中にあった。三淵嘉子をモデルにしたこのドラマ、とうとう「原爆裁判」が始まったのである。原告は広島の被爆者たち。訴訟を担当した弁護士が言う。「彼らはね、日本政府に対して賠償を請求しているのだ。サンフランシスコ講和条約によって、日本は戦勝国・アメリカに対しては賠償を請求できないからね」アメリカが落とした原爆なのに、その損害の賠償を(アメリカではなく)日本政府に求めるなんて、おかしな話だ...虎に翼原爆裁判の理不尽

  • ある夏の記憶に(再掲)

    あれからそんなに経ったのか・・・。NHKの「ニュース7」を聞きながら、私は妙な感慨にとらわれた。「520人が犠牲になった日航ジャンボ機の墜落事故から、8月12日で39年です。墜落現場の群馬県上野村では、遺族や関係者が慰霊の登山を行いました。午後6時からはふもとで、遺族などが参列して追悼慰霊式が行われました。」(NHKNEWSWEB8月12日配信)あれからもう39年ーー。当時、私は35歳で、大学の助手をしていた。今では「助教」というらしいが、大学という閉鎖社会の最下層の地位で、きわめて不安定な身分だった。大学助手として暮らす鬱屈した日々の中で、突如ふってわいたその日のことは強く印象に残っている。よく憶えている、というのではない。強く印象に残っているのに、その日の記憶は茫として半ば以上、忘却の闇に沈みつつある...ある夏の記憶に(再掲)

  • 原発トイレ問題に光か

    けさのことである。起きがけにスマホで「朝日新聞紙面ビューアー」を開いたら、こんな見出しが飛び込んできた。「地下450メートル世界初の最終処分場、試運転へフィンランド」この記事を見て、私は思ったのである。世界中の原発から出た「核のゴミ」は、ここに集められ、そういう形で最終的に「処分」されることになるのだ、と。聞くところによれば、日本に限らず、欧米でも「核のゴミ(高レベル放射性廃棄物)」の最終処分場探しではいろいろ難渋しているらしい。原発が「トイレのないマンション」と揶揄されて久しいが、この事情は欧米でも変わらない。そういう事情を受けて、フィンランドに「原発の共同トイレ」を作るプロジェクトが持ち上がったのだろう。生まれるべくして生まれた巧いビジネスで、この企画の立案者の商才にはほとほと感心させられるが、日本も...原発トイレ問題に光か

  • スポーツ選手が感謝の言葉とは

    このところテレビをつけると、どのチャンネルでもパリ・オリンピックやら甲子園の高校野球やら、スポーツの中継ばかり。そしてメダルをとった選手や、試合に勝った高校球児は、判で押したように「感謝、感謝」の大合唱。「僕が/私がここまで来れたのは、僕を/私を応援してくれた皆さんのお陰です。僕を/私を支えてくれたチームメイトや、ファンの皆さんに感謝します。ありがとうございました」。本心からとは思えない、こんな選手たちの薄っぺらな「感謝の言葉」を聞くと、私は八百屋や魚屋の「毎度あり〜」のお礼のあいさつを連想する。まあいいじゃないか。試合に勝ったからといって天狗にならず、謙虚な姿勢で他人への感謝を忘れない。この気持ちはけして悪いものではない。そう言う人も多いことだろう。だが、私がこうした「感謝、感謝」の大合唱に不気味さを禁...スポーツ選手が感謝の言葉とは

  • 若者はすぐ辞める

    プルーストの小説『失われた時を求めて』の主人公は、マドレーヌを紅茶に浸した時、その香りで幼少時代を思い出す。けさ私はスマホで新聞記事を読んで青年時代を思い出した。「石の上にも三年」と言うけれど「すぐ辞める若者」昔と何が違う?きょう(8月10日)の朝日新聞に、上のような見出しの記事がのっていた。最近は「今の若者は就職後すぐ辞める」とよく言われるが、今も昔もそれほど変わらない。最近は若年労働者が減り、雇用する側に「辞められては困る」という意識が強まっていること、また、若者がハラスメントなどへの人権意識を持つようになったことなどが、「すぐ辞める若者の増加」なる言説の背景にあるのだろう、という分析だった。今も昔もとかく若者は仕事をすぐに辞めたがる。だから「石の上にも三年」(「どんな仕事もとりあえず3年は続けるべき...若者はすぐ辞める

  • 虎に翼 余生を生きる心

    テレビドラマの筋書きはどうやって決めるのだろう。視聴率を横目で見ながら、「視聴率は上々だな。よし、当分これで行ってみよう」などと決めるのだろうか。朝ドラ「虎に翼」は、このところヒロインの寅子と、職場の同僚・航一との純愛が中心にすえられている。亡き夫・優三と、航一との間で複雑に揺れ動く虎子の心が、見ていて微笑ましい。男女の関係を描くこの(奥手の中年男女同士の)情愛路線なら視聴率も上がりそうだ。このまま進めば、寅子と航一の結婚(再婚)、そして新しい船出ということになるのだろう。ドラマの終了まであとどのぐらいあるのか分からないが、結局、「原爆裁判」はオミットしてのジ・エンドとなるに違いない。きょうは、寅子から航一への恋心の告白、そして抱擁・接吻へと一気に進んだ。やはり、NHKは情愛路線で行くつもりなのだ。まあ、...虎に翼余生を生きる心

  • 長崎祈念式典に米欧大使欠席とは

    昨夜、NHKの「ニュース7」で次のニュースを聞いて、私は「これだ!」と思った。あすのブログは、このネタで行くことにしよう、と。こんなニュースだった。「長崎平和祈念式典に米駐日大使欠席へイスラエル不招待受け9日の長崎原爆の日に行われる平和祈念式典に、アメリカのエマニュエル駐日大使が欠席することが明らかになりました。関係者によりますと長崎市がイスラエルの駐日大使を招待しなかったことを受けた対応だということです。イギリスのロングボトム駐日大使も同様の理由で参加を見合わせるということです。」(NHKNEWSWEB8月7日配信)それからしばらくして、夜中の12時頃だったか、私はもう一度「NHKニュース防災」のサイトを開いてみた。あすのブログをどう書くか、大まかな構想を練ろうと思ったのである。ところがどうしたことか、...長崎祈念式典に米欧大使欠席とは

  • 広島市長と核廃絶の可能性

    広島市長のあいさつ。市長は「アメリカ」の名前こそ出さなかったが、冒頭から核抑止論を話題に出し、これをはっきりと批判した。アメリカが広げる「核の傘」と、これに頼る日本政府の「拡大抑止」の考え方を明確に批判したもので、痛快だった。広島原爆の日の、その記念式典の模様について、私はきのうのブログでこのように書いた。一応、褒めたつもりだが、私からすれば、広島市長はごく当たり前のことを述べたとの思いが強い。ところがどうだろう。けさの朝日新聞は、第1面のトップでデカデカと次のように書いている。「広島、核廃絶を諦めない市長『核抑止依存転換を』被爆79年米国による広島への原爆投下から79年となった6日、広島市の平和記念公園で、平和記念式典があった。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのパレスチナ自治区ガザへの攻撃が続き、核軍...広島市長と核廃絶の可能性

  • 広島「原爆の日」に

    けさ朝日新聞を見て、私はがっかりした。朝日よ、おまえもか!ーーこう書けば、読者は私が何を言いたいのか、すでにお分かりだろう。きょうは広島原爆の日。79年前のあの惨劇を心に刻むために行われるきょうの記念式典だが、それを伝える朝日新聞の記事には、あの79年前の惨劇が「アメリカ軍によって引き起こされた惨劇である」との記述がまったく見られなかった。こんな言説をバカの一つ覚えのように垂れ流す私には、自分でも嫌気がさすが、敵も然る(さる)もの、同じ轍を踏むのだから、仕方がない、その記事の全文を以下に引用することにしよう。「広島、きょう被爆79年広島は6日、被爆から79年となる『原爆の日』を迎える。平和記念式典が広島市中区の平和記念公園で午前8時から開かれる。ロシアのウクライナ侵攻やイスラエルによるパレスチナ自治区ガザ...広島「原爆の日」に

  • 核廃絶について考える

    8月になり、広島、長崎の原爆の日が近づくと、新聞紙面には「核廃絶」の文字が散見されるようになる。きょうの朝日新聞には、次の見出しが打たれていた。「(核といのちを考える)核廃絶、かなう日まで国際平和シンポ『核兵器廃絶への道』」国際平和シンポジウム「核兵器廃絶への道~核の脅威、多様性でのりこえる」が開かれたのは、さる7月27日のことだった。開催地は長崎市、今回で30回目となる。この記事はその記録である。登壇者全員の発言を紹介することは、朝日の記事のほうに任せることにしよう。本ブログでは、イヴァナ・ヒューズさん(米NGO「核時代平和財団」代表)による基調講演に焦点を当てて紹介したい。が、その全体を委細にわたり紹介することはしない。この講演でメインテーマの「核廃絶はいかにして可能か」について言及があるのは、何とも...核廃絶について考える

  • イスラエルと米末期的政権

    ああ、やっぱり・・・。私が既視感に似た奇妙な感覚にとらわれたのは、けさの起きがけにスマホで「朝日新聞紙面ビューアー」を開いたときである。こんな記事がのっていた。「米、中東に戦闘機・軍艦イスラエルの防衛強化追加派遣米国防総省は2日、イスラム組織ハマス最高幹部のハニヤ政治局長の殺害を受けて緊張が高まる中東情勢に対応するため、戦闘機部隊やミサイル防衛能力を持つ巡洋艦や駆逐艦を追加派遣すると発表した。」米国は、イランやハマスの報復攻撃からイスラエルを守るため、米軍の戦闘部隊を追加派遣するのだという。私は以前、本ブログで次のように書いたことを思い出した。「きのうの朝日新聞(6月10日付)は、イスラエルの人質救出作戦に米軍が関与していたと報じている。この作戦によって救出された人質は4人、対してガザ地区の一般市民の犠牲...イスラエルと米末期的政権

  • 「DIME(ダイム)」なる発想からすれば

    きのうのことだが、「DIME(ダイム)」なる発想があることを知った。朝日新聞の記事によれば、これは「『外交(Diplomacy)』『情報(Information)』『軍事(Military)』『経済(Economy)』の頭文字を取ったもの」であり、米国が安全保障の指導者育成のために考案した考え方だという。「軍事だけでは国の安全は担保できない。DIMEを統合して国の安保を確保する、というのが、欧米では常識となっている」と記事は述べる(朝日新聞8月2日)。どういうことか。いい例が昔の日本である。「日本はかつて『国力』から目をそむけて軍事偏重に走った結果、人的・物的破局を招いた」(同前)。1941年の当時、日本の国力を総合的に勘案して判断すれば、対米戦争の結果は「必敗」だとわかっていた。にもかかわらず、当時の東...「DIME(ダイム)」なる発想からすれば

  • 朝ドラ「虎に翼」のたくらみ

    きょうは珍しく書きたいと思えるブログ・ネタを思いついたのだが、それを放り投げて、けさ見た朝ドラ「虎に翼」について書きたくなった。思い切り笑いとばしたくなるというか、思い切り腹が立つというか、そういうトンデモな話の展開だったからである。けさの朝ドラは、(後にヒロインの寅子と再婚することになる)航一が、戦時中に体験した自分の「ある秘密」を語り出すという設定だった。その告白の内容があまりに馬鹿馬鹿しく、笑いとばすしかないのである。どういうことか。航一は戦時中、内閣直轄の「総力戦研究所」で働いていた。机上でいろいろシミュレーションを行っても、結果はことごとく「日本の敗戦」。航一はその机上演習の結果を携え、軍部に「戦争をやめるべきだ」と訴えたが、軍の上層部から「机上演習の結果と実戦は全く違う!」とはねつけられ、戦争...朝ドラ「虎に翼」のたくらみ

  • 核抑止論を考える(その3)

    核抑止論について以前論じたブログ文を再掲する。読んでいただければ幸いである。*************************(1)核兵器の使用に伴う悲惨な結果を忌避する感情と、(2)束縛を嫌い、自由を望む人間生来の感情。この2つの感情を比較するとき、(1)が(2)を凌ぐ動向が、今新たに(核保有大国の)アメリカで生み出されつつある。きのうのブログで、私はそう書いた。こう書いたとき、私の念頭にあったのは、きのうの朝日新聞(2023年8月8日)に載っていた以下の記事である。(A)「ヒロシマとナガサキにもたらされた恐ろしい大惨事で実証されたように、ビキニでの実験は、原子爆弾を使用する将来の戦争が、国家をたやすく破壊し、いまの文明を変えてしまうことを強く示唆している。実験の壊滅的な影響を目の当たりにした我々にとっ...核抑止論を考える(その3)

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