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  • 再掲 核抑止論について考える(その2)

    核抑止論について以前論じたブログ文を再掲する。読んでいただければ幸いである。**************************「理性は感情の奴隷である。」こう述べたのは18世紀のイギリスの哲学者・ヒュームである。我々の行動の原動力になっているのは感情であり、理性はこの感情の指令に奉仕するだけの役割しか持っていないというのである。ふつう我々は、理性が感情をコントロールすると考えている。だがその理性の根底に、ヒュームは感情の働きを認めるのである。こんなことを持ち出すのは、ほかでもない、このヒュームの考え方に沿って見るとき、我々の前に岩盤のように立ちはだかる、あの度し難い「核抑止論」はどういうことになるのか、それを考えてみたいと思うのである。言うまでもなく、核兵器の使用は悲惨な現実をもたらす。8月6日のヒロシ...再掲核抑止論について考える(その2)

  • 再掲 核抑止論について考える(その1)

    核抑止論について以前論じたブログ文を再掲する。読んでいただければ幸いである。***************************8月6日は広島原爆の日。8月9日は長崎原爆の日。この時節になると、今更のように「核廃絶」の課題が浮かび上がる。「核のない世界」はどうすれば実現するのかーー。ある程度の道筋は見えている。「核のない世界」の実現を阻んでいる最大のガンは「核には核で」の考え方、すなわち「核抑止論」なのだから、この「核抑止論」をどうにかすればよい。ここまでは判る。だが、ここから先がわからない。この「核抑止論」を根絶するには、では、どうすればよいのかーー。それがさっぱりわからないのである。それは何も私だけではなく、我が国の政治的リーダー、岸田首相にしても同じだろう。違うのは、この難問を解こうとしてあれこれ...再掲核抑止論について考える(その1)

  • 拡大抑止だって?

    きのうは日米安保をめぐって2つの重要な会議が開催された。一つは「外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)」、もう一つは「拡大抑止に関する閣僚会合」である。前者、「2プラス2」では、在日米軍に指揮権があることが確認された。このことに私は怒っている。これでは我が自衛隊が在日米軍の指揮下に入り、米国の対中戦略の尖兵にされかねない。何が問題なのか。この取り決めによって、我が国の独立性がまるきり否定されたことである。これでは日本は独立国家ではなく、いまだに米国の占領下にあるみたいではないか。我が国の自主独立を売り渡して屁とも思わない凸凹首相。あんたみたいな売国奴はクソ喰らえだ。後者、「拡大抑止に関する閣僚会合」では、もう一つ、これと同じくらい重大なことが確認された。文字通り「拡大抑止」を強化する方針が確認されたのである...拡大抑止だって?

  • 日米安保のやっぱり

    ああ、やっぱり。けさの朝日新聞を見て、私は確信を強くした。「在日米軍に作戦指揮権2+2で確認へ新設の司令部に自衛隊と米軍の指揮統制の連携強化に向け、米国が在日米軍司令部を再編し、新たに作戦指揮権をもつ司令部を設けることがわかった。日米両政府は28日、東京で外務・防衛担当閣僚会合(2プラス2)を開き、米側がこうした在日米軍の再編計画を日本側に伝える。複数の日本政府関係者が明らかにした。自衛隊では陸海空の各部隊を一元的に指揮する統合作戦司令部を来春までに新設。在日米軍の新司令部はそのカウンターパートとなり、部隊運用や作戦立案で自衛隊側との連携を強化する方針だ。」(朝日新聞7月28日)日本は日米安保との関係で、自衛隊にこれまでの「盾」の役割に加えて、「矛」の役割を与えることに決めた。「決めた」というのは正確では...日米安保のやっぱり

  • 高校野球に思う

    きょうは夏の高校野球・茨城大会の決勝戦が行われる。対戦するのは、霞ヶ浦高校とつくば秀英高校。結果が楽しみだ、と書きたいところだが、正直、あまり関心はない。純真な高校球児たちが無心に白球を追う、その姿の素晴らしさ、ーー残念だが、そういうイメージを、私は持っていないのである。昔はそうではなかった。30代の頃、ということは今から40年も前のことだが、私は地元の高校の野球部を、「おらが町の代表」として熱心に応援していた。しかし知ってしまったのである。県の代表として勝ち残る強豪チームは、どこも有力選手を全国各地から集めていることを。どのチームも、強豪チームに成り上がるには、「おらが町の代表」であることから脱皮して、全国から有力選手をかき集めた混成チームになる必要があるということである。中高生の未成年のことである。有...高校野球に思う

  • 三淵嘉子とYouTube

    昨夜はなかなか眠くならなかった。眠れない夜、私はアマゾンの動画を見たり、YouTubeを見たりする。昨夜はYouTubeの検索欄に「三淵嘉子の生涯」と打ち込んでみた。2つの動画が出てきた。「【虎に翼】三淵嘉子の生涯男中心の裁判官の世界で女のために戦い続ける」「【虎に翼】朝ドラ猪爪寅子のモデル・三淵嘉子が日本初の重圧を背負って戦い続けた波乱の生涯!ドラマでは語られなかった生い立ち」さっそく見て、驚いた。どちらの動画でも、「原爆裁判に携わり、アメリカの大罪を裁いた三淵嘉子」というテーマは触れられていないのである、全く!人にはさまざまな面があり、その生涯の取り上げ方もいろいろあることだろう。だが三淵嘉子の場合は、「日本で初の女性裁判官」、「裁判官として原爆裁判に携わり、アメリカの大罪を裁いた女性」ということで名...三淵嘉子とYouTube

  • カネ食い虫の原発は

    原発はカネがかかる。コスパに悖(もと)るトンデモなカネ食い虫だ。これまで私は、本ブログで何度もそう叫んできた。政府がやっとそれを認めた。痛し痒しで、複雑な心境である。「経済産業省が原発の新増設を進めるため、建設費を電気料金に上乗せできるようにする制度の導入を検討していることがわかった。原発事故で安全対策費が膨らむうえ、電力自由化で建設費を確実に回収する手段もなくなり、電力各社が投資に及び腰になっているからだ。」(朝日新聞7月24日)複雑な心境を禁じ得ないのは、原発建設にかかるそのカネを、政府が消費者である国民のツケに回そうとしているからである。その分だけ「広く国民負担の増加につながる可能性がある」と記事は述べるが、そうなれば確実に国民負担の増加につながる。それは間違いない。おいおい、そんなカネは国民のツケ...カネ食い虫の原発は

  • 自衛隊と国会 不適切にもほどがある

    国際社会の荒波は激しさを増す一方だが、我が国の国防能力は大丈夫なのだろうか。国家防衛の要は何といっても自衛隊だが、海上自衛隊をむしばむ数々の不祥事を聞かされると、「こんなことで、我が自衛隊は大丈夫なのだろうか?」と不安になる。こんな体たらくでは、「あの国は難癖をつけて、我が国に攻め込んでこないだろうか」と心配になり、おちおち枕を高くして眠ることができない。そんな懸念をかかえながら、「何とかならないだろうか」と心を痛めていたら、おととい7月22日の朝日新聞・オピニオン欄のこんな記事が目にとまった。「(序破急)自衛隊不祥事と国会の役割」なるほど、と思ったので、以下、この記事の概要を簡単に紹介することにしよう。(1)たるみきった自衛隊をたたき直すのは、国会の使命だ。国会はこの問題の解決に、真剣に取り組んでもらい...自衛隊と国会不適切にもほどがある

  • 女子体操選手の残酷 その処分の根拠を問う

    パリ五輪が目前に迫っている。ところが残酷なことに、その入場ゲートの手前まで来て、扉を閉ざされた少女がいる。名は宮田笙子。日本体操協会に所属する19歳の女子体操選手である。タバコを吸い、お酒を飲んだために、「出場はまかりならん」として「出場辞退」を強いられたのだ。NHKは次のように伝えている。「日本体操協会はパリオリンピック、女子の日本代表でエースの19歳、宮田笙子選手について喫煙と飲酒の事実を確認したとして、パリオリンピックの出場を辞退することを決めました。」(NHKNEWSWEB7月19日配信)一体、どういうことなのか。なるほど可愛い(はずの)女の子がタバコをふかす姿には、少なからず見苦しいものがある。ふてくされた不良少女を思わせないでもない。でも、たったそれだけの理由で、この「日本代表でエースの」少女...女子体操選手の残酷その処分の根拠を問う

  • サイバー空間の陥穽

    おととい6月19日、一体何が起こったのかと驚いた。世界のあちこちの空港では、チケットが発券できなくなり、飛行機が飛ばせなくなった。イギリスでは、テレビ局の放送が一時停止したという。日本国内でも、航空会社やテーマパーク、コンビニなどのシステムでトラブルが発生するなどの影響が出たようだ。こ、これは、北のハッカー集団が全世界のネットワークに侵入し、ハッキングを仕掛けたのではないか。だとしたら、この程度の被害で済んだのは、不幸中の幸いとしなければならない。などと思案をめぐらしていたら、障害の原因は、な、なんとパソコン向けのソフトウェアの不具合だったという。きょうの朝日新聞は、次のように伝えている。「障害の原因は、米セキュリティー大手クラウドストライクのソフトウェアの不具合だった。同社はサイバー攻撃の兆候を探知する...サイバー空間の陥穽

  • 2つのネタであれこれ

    ネタが決まっているときは良い。言いたいことがはっきりしているから、話のあらすじも、論理の展開も、同時に頭に浮かんでくる。あとはそれをキーボードで打ち込むだけだ。キーボードに向かってから、小一時間もすればできあがる。きのうがそうだった。ブログ書きを続けて良かったと思うのは、そんなときである。ところが、いつもがそうとは限らない。むしろネタが降ってこず、呻吟することのほうが多い。というより、ほぼ毎日がそんな具合なのである。そんなときは、新聞を読み、ネット記事を読み、あれにしようか、これにしようかと迷いはじめる。「あれ」にしても「これ」にしても、自分がそれをどう料理したらいいか、何をどんなふうに書いたらいいかがはっきりしないから、あれにしようか、これにしようかと迷うばかりで、なかなかキーボードに向かう気にならない...2つのネタであれこれ

  • 老人の生活

    ♫都会では自殺する年寄りが増えているけさ見たブログ記事真ん中に書いていた♫井上陽水の「傘がない」。そのメロディーとともに、そんな言葉が頭を流れた。「団塊シニア」さんのブログ「団塊シニアのひとりごと」を覗いたときのことである。「団塊シニア」さんは杉浦敏之氏の著書「死ねない老人」の一節を引用して、こんなふうに書いておられる。「高齢者の自殺は年間1万人近い、自殺の原因は1位が健康問題、2位がお金の問題である、健康を害し悲観して自殺を図る人がいかに多いか、皮肉なことに救命医療が発達してピンピンコロリといった死に方はもはや望めない、本来命が救われたなら無条件に喜ぶべきだが思うように体を動かせず、介護をしてもらわないと生きて行けない惨めさ。」(7月19日《死ねない老人とは》)この件(くだり)を読みながら、私は「ホント...老人の生活

  • 旧優生保護法でショック

    昨夜のことである。NHKの「ニュース7」を聞きながら、私は憤りを禁じ得なかった。「障害などを理由に強制的な不妊手術などを認めていた旧優生保護法をめぐる裁判のうち国が上告した4件で、最高裁判所が、旧優生保護法は憲法違反だとして国に賠償を命じる判決を示したことを受け、岸田総理大臣は17日、原告や関係者およそ130人と面会しました。岸田総理大臣は『法を執行してきた立場として、政府の責任は極めて重大だ。心から申し訳なく、深く、深く謝罪申し上げる』と述べ、長期間にわたる被害者の苦痛などを踏まえ、問題の全面解決を急ぐ考えを伝えました。」(NHKNEWSWEB7月17日配信)「どうして岸田首相なんだ!けしからん!わけがわからん!」私は先にブログに書いたことを思い出していたのである。きのうの本ブログでも引用・紹介した部分...旧優生保護法でショック

  • 国会にも良識が

    きょうの朝日新聞に次のような記事がのっていた。「強制不妊謝罪、国会決議へ与野党調整賠償向け新法も具体化旧優生保護法(1948~96年、旧法)下で不妊手術を強制したのは憲法違反だとして、国に賠償を命じた最高裁判決を受けて、衆参両院の議院運営委員会は16日、理事会を開いた。立憲民主党が両院で被害者に謝罪する国会決議を求め、反対意見はなかった。与野党は、次の国会での謝罪決議に向けて調整に入る。最高裁が、旧法を『立法時点で違憲だった』と断じたのは3日。判決後、初の国会協議で、衆参両院の議運理事会が判決内容を共有した。」(朝日新聞7月17日)この記事を読んで、私は、「なるほど。悪くはない。落ち着くべきところに落ち着きつつあるな」そう感じた。私は先日のブログ記事で、次のように書いたことがある。「この法律が違憲であり、...国会にも良識が

  • お詫びと訂正 『原爆裁判』の著者に関して

    何はともあれお詫びしなければならない。先のブログで、私は著書『原爆裁判ーーアメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』を取り上げ、この本の著者の、その経歴が不明だと書いた。そして、それは著者の故意によるものであり、著者はアメリカの報復を恐れたのではないか、ーー反米思想が満載のこの本の、その著者である自分に、何らかの報復が加えられるのではと危惧して、自分の正体をわざと隠そうとしたのではないか、と書いた(7月4日《『原爆裁判』を書いたのはだれか》)。だが、この私の推論は根本的に誤っていた。この推論の前提そのもの(「著者の経歴が不明である」)が誤っていたからである。きのうのことである。自室に散らばっている本を整理していて、私はこの本のカバーを見つけた。この本はデイサへの通所時に何度も持ち込んでいたため、邪魔になるカバーは取...お詫びと訂正『原爆裁判』の著者に関して

  • トランプ銃撃事件 その発生の構図

    トランプ前大統領がきのう演説中に銃撃された。これは許されない行為である。なぜ許されないのか。それは、この行為が「言論を暴力によってねじ伏せようとする行為」であり、民主主義への挑戦を意味するからである、ーーそう答える人がほとんどだろう。だが、かのニーチェを引き合いに出すまでもなく、我々は皆「力への意志」を持ち、力を行使することによって他人を凌ごうとしたがる度しがたい存在である。力といってもいろいろある。暴力はその端的で最も原初的な形だが、その他にも金力(財力)や政治権力、軍事力など、世の中にはさまざまな形の力があふれている。たとえばロシアは、ウクライナを軍事力の行使によって自国の領土にしようとし、中国は台湾やフィリピンに軍事的な威嚇を加えようとしている。日本をはじめ西側諸国は、これを「力による現状変更の企て...トランプ銃撃事件その発生の構図

  • 「避難所」を考える日曜日

    きょう書くべきブログ記事のネタは、比較的すんなりと決まった。「朝日新聞紙面ビューアー」を開くと、社説欄には「避難所の環境海外に学び対策を急げ」とある。「避難所」がテーマなら、いろいろ書くことがあると思ったのである。というのも、先日のことだが、ケアマネさんから「避難所についてのアンケート」に回答してほしいと依頼があったからだ。これは(「要介護者」である)私にではなく、(「介護者」である)妻に対する依頼だったが、とにかくそんなふうにして、「避難所」問題について一応、考える機会があったのである。でも、日曜日には悩ましい問題がある。午前中は「サンモニ」やら「サンジャポ」やら、面白いテレビ番組が目白押しなのである。テレビか、ブログか、tobeornottobeーー迷った末、私はいつも誘惑に負けて、テレビを選んでしま...「避難所」を考える日曜日

  • 海自の不祥事に思う

    きょうの朝日朝刊の第1面は、こんな記事だった。「防衛省、218人処分特定秘密を違法運用、自衛隊113人海自で常態化、トップ辞任防衛省は12日、安全保障に関わる機密情報『特定秘密』についての違法な運用や手当の不正受給などが行われていたとして、自衛隊員218人(延べ220人)の処分を発表した。うち113人(延べ115人)が特定秘密保護法違反での処分で、特に海上自衛隊で違法な運用が常態化していた。」(朝日新聞7月13日)第2面には、こうある。「現場裁量、『秘密』なし崩し海自人手不足、別部署から補充安全保障に関わる機密情報『特定秘密』の取り扱いが、その最前線に立つ自衛隊で適切に運用できていなかった。100人以上が処分される異例の事態からは、想定されていなかった法と現場のギャップが浮かぶ。」(同前)社会面にも、でか...海自の不祥事に思う

  • 兵庫事件を斬る

    困った。ネタがない。ブログを書くのに、適当なネタが見つからない。ネタがなければ、たがブログ、書かなかければいいだけの話だが、それが出来ない。それが出来れば苦労はしない。♫だけども問題はきょうの雨傘がない行かなくちゃ君に逢いに行かなくちゃ君の町に行かなくちゃ雨に濡れ♫「朝日新聞紙面ビューアー」を開き、「ネタはないか?」と探すが、とんと見つからない。唯一使えそうなのは、こんな記事だった。「『賠償求めぬ』念書無効献金勧誘、違法性に基準最高裁初判断旧統一教会世界平和統一家庭連合(旧統一教会)に、母親(故人)が高額献金をした60代女性が、教団側に賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第一小法廷(堺徹裁判長)は11日、信者だった母親が『教団に賠償を一切求めない』と書いた念書を『公序良俗に反し、無効』と判断した。」(朝...兵庫事件を斬る

  • 「もしトラ」の波紋は

    「風が吹けば桶屋がーー」と似たような話である。「もしトラ」がホントになれば、円安がさらに進むのだそうだ。冗談だろ?と言いたくなるが、これは、きのうの朝日新聞にのっていたマジメな話である。「バイデン米大統領の『惨敗』と評された6月の大統領選のテレビ討論会を受け、共和党のトランプ前大統領の返り咲きが、金融市場で強く意識されている。外国為替市場は円安方向に動き、今月に入り1ドル=162円目前まで下落する場面もあった。トランプ氏優位だと、なぜ円安に振れるのか。」(朝日新聞7月10日)この記事によれば、トランプ前大統領が返り咲くと、米国の長期金利が上昇する。すると、ドルが買われ、円安が進むというのである。でも、トランプ前大統領が返り咲くと、なぜ米国の長期金利が上昇するのか。インフレの亢進と連動した話だというが、する...「もしトラ」の波紋は

  • 柳沢協二氏の意見、いいね!

    たまには朝日もまともな記事をのせるものだ。といっても、これは朝日の記者が書いたものではなく、柳沢協二氏(元内閣官房副長官補)が語った内容を記事として構成したものである。柳沢協二氏の意見は、ふだん私が考えていることを100パーセント、いや、120パーセント話してくれている。日本が米国の構築する対中包囲網に否応なく組み込まれ、対中戦争の尖兵にされかかっている現在、柳沢協二氏という(元)政府要人の見立ては貴重だと思う。岸田政権は、柳沢協二氏の意見をもっと真剣に聞くべきだ。我々日本国民も、柳沢協二氏の意見を真剣に聞くべきではないか。そういう思いから、以下、この記事を丸ごと紹介する。記事のタイトルは、「日米比連携、抑止力にならず意見違っても中国と対話を柳沢協二・元内閣官房副長官補」というものである。柳沢氏の見解の要...柳沢協二氏の意見、いいね!

  • 「奇跡を呼ぶ男」に期待!

    私はYouTubeをたまに見る。眠れない夜、暇を持て余す夜が多い。このところはしばらくYouTubeから遠ざかっていた。アマゾンの動画にハマっていたからである。昨夜、久しぶりにYouTubeを覗く気になったのは、「石丸伸二」なる人物の関連動画を見てみたいと思ったからである。「石丸伸二」といえば、先ごろの都知事選に立候補し、大方の予想に反して蓮舫候補を上回る得票数を獲得し、現職の小池知事に次ぐ得票数2位につけた人物である。「奇跡を呼ぶ男」といえるかもしれない。私は東京都民ではないから、都知事選の有権者ではない。しかし「日本の首都の顔」を選ぶ都知事選には大いに興味を持っている。さて、「石丸伸二」なる人物であるが、彼が予想を上回る大量の票を集めた要因として、YouTubeなどのSNSを活用したことがあげられてい...「奇跡を呼ぶ男」に期待!

  • 暑さに対して

    暑い!暑い!と思うのは、主観的な気の持ち方の問題である。「心頭滅却すれば火も自ずから涼し」という言葉もある。気の持ち方次第で、暑さなど吹き飛んでしまうのではないか。いやいや、もはやそんなことで片がつく段階ではない。「気の持ち方の問題だ」などと言ってエアコンをつけずに熱帯夜を過ごそうとして、あえなく自宅でお陀仏になるジジババがなんと多いことか。年寄りの冷や水という言葉があるが、この夏の暑さは「気の持ち方」や「心構え」でどうにかなる問題ではない。なにしろ相手は災害級の暑さ、「命にかかわる危険な暑さ」なのである。とはいえ暑さ寒さはある程度までなら、その人その人の感じ方の問題といえる。感じ方こそ主観的なもの、人によって違う。身近に好い例がある。デイサの送迎車で一緒になることが多い私の知り合いのT爺さんは、この猛暑...暑さに対して

  • なんとかならんか、この熱さ!

    暑い!熱い!テレビをつければ、「熱中症警戒アラート」や「災害級の暑さ」、「命にかかわる暑さ」といった文句が必ずといっていいほど聞かれるこの頃である。この「異常」な暑さ、熱さはすぐに常態化し、「夏」といえば我々は「外出できない季節」を連想するようになるのだろう。地球は「温暖化(warming)」の状態を飛び越え、たちまち「沸騰化(boiling)」の状態に陥るに違いないと私は予測している。私は、デイサの隙間時間に読んだ『人新世の「資本論」』(斎藤幸平著)を思い起こし、憂鬱な、絶望的な気分になる。浩瀚なこの新書本は、現体制(資本主義)を維持したまま行う(地球温暖化防止の)あらゆる試みを(無効な企てとして)徹底的に批判するからである。斎藤はこう書いている。「資本主義が引き起こしている問題を、資本主義という根本原...なんとかならんか、この熱さ!

  • 旧優生保護法に対する判決をめぐって(続)

    旧優生保護法は議員立法の形で発議され、与野党の全会一致で立法されるに至った。このこと自体がアンビリバボーな、前代未聞の出来事であるが、このことは一体、何を意味しているのか。それは、この法案の中核をなす「優生思想」が(1948年の)当時、疑う余地のない考え方、つまり「常識」として受け取られていたことを意味している。では、その「優生思想」とは、どのような思想なのか。この思想は、フランシス・ゴルトンが19世紀後半に提唱した「優生学」に基づいている。この「優生学」とは、「人類の遺伝的素質を改善することを目的とし、悪質の遺伝的形質を淘汰し、優良なものを保存することを研究する学問」と定義される。この「優生学」に基づく思想(優生思想)を具体的に実現するため、強制不妊・断種を推し進める政策は、優生政策と呼ばれた。そして、...旧優生保護法に対する判決をめぐって(続)

  • 旧優生保護法に対する判決をめぐって

    きのうNHKの「ニュース7」で次のニュースを聞いた。「旧優生保護法について、最高裁判所が国に賠償を命じる判決を言い渡したことを受け、加藤こども政策担当大臣が4日、裁判の原告らと面会しました。政府として反省とおわびのことばを伝えるとともに、新たな補償を行うしくみを検討する方針を説明しました。」(NHKNEWSWEB7月4日配信)どうなのだろうなあ・・・。ちょっぴり違和感を覚えたのは、この「旧優生保護法」が議員立法によって出来たことを、私が知っていたからである。議員立法によって出来た、とは、議員の発議によって成立したことを意味する。この法律が違憲であり、それによって損害を被った人々に謝罪と損害賠償が必要だというのなら、それを行うべきなのは、この法律を作った人たち、つまり立法府のメンバーたる議員たちであって、政...旧優生保護法に対する判決をめぐって

  • 『原爆裁判』を書いたのはだれか

    不思議に思っていることがある。きのう本ブログで取り上げた本『原爆裁判ーーアメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』の著者である「山我浩」なる人物の正体が、全く不明なのである。ふつう著書には「著者略歴」が記されているものだが、この本にはそれがない。興味に誘われてネットの森を検索してみたが、これもムダだった。この本は、朝日新聞に広告がでかでかと載り、私はそれによってこの本の所在を知ったのだが、それほどの本の著者ならその経歴がWikipediaに収録されているのが普通だろう。ーーそう思ってWikipediaに当たってみたが、ここにも見つからなかった。一体なぜなのだ???ストリップショーと同じで、隠されればそれだけ知りたくなるのが人情というもの。私は、この「山我浩」なる人物が故意に自分の正体を隠しているとしか思えなかった。...『原爆裁判』を書いたのはだれか

  • 『原爆裁判』を読む

    このところデイサの隙間時間に『原爆裁判ーーアメリカの大罪を裁いた三淵嘉子』(山我浩著)を読んでいる。三淵嘉子はNHKの朝ドラ「虎に翼」の主人公・佐田寅子のモデルになった人物である。日本で女性初の裁判官になり、「原爆裁判」でアメリカの原爆投下に有罪の判決を下して「アメリカの大罪を裁いた」人物でもある。本書は、サブタイトルが示唆するように、その「三淵嘉子」の生涯を描いた伝記物らしいが、実はそうでないことは、読みはじめてすぐに分かった。本書は総ページ数が265頁の本であるが、「三淵嘉子」が登場するのは138頁以降であり、それまでは原爆投下にまつわる「アメリカの大罪」が延々と描かれている。この本は、この「アメリカの大罪」を糾弾した本であり、そのことがむしろ本書のメインテーマであるといってよい。「朝ドラの主役・佐田...『原爆裁判』を読む

  • トランプはロ−ウク戦争を泊められるか

    きのうは本ブログで、ドイツの極右政党『ドイツのための選択肢』(AfD)のワイデル党首へのインタビュー記事を取り上げた。引用に際して、意図的に省いた箇所がある。引用は、この政党がなぜ自国第1主義を掲げるのか、それを示すためだった。だから余計なノイズはカットしたのである。カットした部分、それは、ワイデル党首がアメリカのトランプ前大統領への支持を表明した件(くだり)である。「(ワイデル党首は)米大統領選でトランプ前大統領が勝利すれば停戦が実現するとし、『明らかによりよい大統領になる』と期待を示した。」(朝日新聞7月1日)トランプ前大統領は極端な自国第1主義者である。この点からワイデル党首がトランプ前大統領に共感を示すのは、よく解る。解らないのは、「米大統領選でトランプ前大統領が勝利すれば停戦が実現する」とワイデ...トランプはロ−ウク戦争を泊められるか

  • 極右の台頭に思う

    きのうNHKの「ニュース7」で次のニュースを聞いた。「マクロン大統領は6月上旬に行われたヨーロッパ議会選挙で、みずからが率いる与党連合が自国第1主義や移民規制を掲げる極右政党の国民連合に大敗したことを受けて、国民議会を電撃的に解散しました。」(NHKNEWSWEB6月30日配信)ここからわかるのは、極右政党の「国民連合」がフランスの社会を席巻し、マクロンの「与党連合」を追いつめていること、この極右政党が自国第1主義や移民規制を掲げていることである。だが、そもそも「極右」とは何か。NHKのニュースにはその説明がない。ネットで調べてみた。Wikipediaには「過激な保守主義、超国家主義、権威主義の傾向がある政治思想のスペクトルのことで、しばしば民族主義的傾向も含む」とある。ここでいう「超国家主義」とは、国家...極右の台頭に思う

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