再掲 核抑止論について考える(その2)
核抑止論について以前論じたブログ文を再掲する。読んでいただければ幸いである。**************************「理性は感情の奴隷である。」こう述べたのは18世紀のイギリスの哲学者・ヒュームである。我々の行動の原動力になっているのは感情であり、理性はこの感情の指令に奉仕するだけの役割しか持っていないというのである。ふつう我々は、理性が感情をコントロールすると考えている。だがその理性の根底に、ヒュームは感情の働きを認めるのである。こんなことを持ち出すのは、ほかでもない、このヒュームの考え方に沿って見るとき、我々の前に岩盤のように立ちはだかる、あの度し難い「核抑止論」はどういうことになるのか、それを考えてみたいと思うのである。言うまでもなく、核兵器の使用は悲惨な現実をもたらす。8月6日のヒロシ...再掲核抑止論について考える(その2)
2024/07/31 09:29