夕餉の食卓で次のニュースを聞いたとき、私は無性に腹がたった。なぜかはよく分からない。トランプ米政権はイスラエルに加勢して、イランに壊滅的な攻撃を加えた。その攻撃の正当性を示すために、トランプはあろうことか「広島、長崎への原爆投下」という過去の事例を引き合いに出したのである。その身勝手で無茶苦茶な言い分が、たぶん私の神経を逆なでしたのだろう。「アメリカのトランプ大統領は25日、オランダ・ハーグで開かれた記者会見で、アメリカ軍が特殊な爆弾、バンカーバスターなどを使ってイランの核施設に対して行った攻撃をめぐり、『あの攻撃が戦争を終わらせた。実際、広島や長崎を見れば、あれによって戦争を終わらせたことがわかる。これは違った形で戦争を終わらせたが、とても壊滅的だった』と主張しました。」(NHKNEWSWEB6月26日...広島、長崎への原爆投下とトランプ(その1)