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市居嗣治の「今日のお気に入り」 https://blog.goo.ne.jp/tsuguji19

古今の書物から、心に適う言葉、文章を読み拾い、手帳代わりに、このページに書き写す。出る本は多いが、再

市居嗣治の「今日のお気に入り」
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2015/08/06

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  • 恋に落ちなくて Long Good-bye 2024・08・30

    今日の「お気に入り」は、村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいほー!」(新潮文庫)の中から抜き書き。備忘のため。引用はじめ。「〈そういうものだ〉と〈それがどうした〉という言葉は人生における(とくに中年以後の人生における)二大キー・ワードである。経験的に言って、このふたつの言葉さえ頭にしっかり刻みこんでおけば、たいていの人生の局面は大過なくやりすごせてしまう。たとえばせっかく駅のフォームの階段を駆け(platformだからフォームなのかな。)のぼったのに、間一髪で電車のドアが閉まって(慣用的にはプラットホームとか駅のホームとか。)しまったりすると、ものすごく腹が立つものであるが、このようなときは〈そいうものだ〉と思えばいい。つまり電車のドアというのはたいてい目の前で閉まっちゃうものだと認識し、納得...恋に落ちなくてLongGood-bye2024・08・30

  • ロックの神様 Long Good-bye 2024・08・28

    今日の「お気に入り」は、村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいほー!」(新潮文庫)の中から抜き書き。備忘のため。引用はじめ。「死者を讃えることは心地好い。それが若くして死んだ死者だとすればなおさらである。死者は裏切らず、反撃もしない。歳もとらず、髪も薄くならず、腹も出ない。彼らはただ静かに完全に死んでいるだけである。もし仮にあなたが彼らの死について飽きて忘れてしまったとしても、べつに問題はない。ただそのまま忘れてしまえばいいのだ。それで終わり。忘れられたからといって、彼らはあなたの家の戸口にやってきてドアをノックしたりはしない。彼らは暗黒の中でじっとしているだけだ。そう、死者を讃えるのはあまりにもたやすいのだ。」引用おわり。この文章が出てくる小文のタイトルは「ジム・モリソンのための『ソウル・キッ...ロックの神様LongGood-bye2024・08・28

  • 一粒万倍日 Long Good-bye 2024・08・26

    今日の「お気に入り」は、村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいほー!」(新潮文庫)の中の小文から抜き書き。引用はじめ。「僕は一月十二日生まれだから星座でいえば山羊座、血液型はA型である。僕の女房は十月三日生まれの天秤座である。占星学的にいうと、山羊座と天秤座の組合わせというのはあまり相性が良くないらしい。要するに山羊座が大地に足をつけてこつこつと働いて真面目に生きているのに対して、天秤座はあっちこっちと飛びまわってちゃらちゃらとしている。浮遊していて、ノリが軽いのである。山羊座の方にしてみれば『なんだよ、やってられないよな』と思うし、逆に天秤座の方は『ふん、まったく頭が固いんだから』と思うしで、これはやはりうまくいかない。」「もともとは僕は占いというのに興味のない人間で、星座とか血液型とか天中殺...一粒万倍日LongGood-bye2024・08・26

  • 青木まりこ現象 Long Good-bye 2024・08・24

    今日の「お気に入り」は、ウィキペディア掲載の記事「青木まりこ現象」。抜粋して以下に引用。「青木まりこ現象(あおきまりこげんしょう)とは、書店に足を運んだ際に突如こみあげる便意である。概要この呼称は、1985年にこの現象について言及した女性の名に由来する。書店で便意が引き起こされる具体的な原因については、渋谷昌三によると2014年の時点でまだはっきりとしたことはわかっていないという。そもそもこのような奇妙な現象が本当に存在するかどうか懐疑的な意見もあり、一種の都市伝説として語られることもあるが、一方で生理学や心理学の知見をもってこの現象のメカニズムを解明しようと試みる識者もいる。書店にいることで突然便意が自覚されるという一連の過程は、少なくとも現在の医学的観点からは単一の病態概念から説明できるものではない。...青木まりこ現象LongGood-bye2024・08・24

  • 逆もまた真なり Long Good-bye 2024・08・22

    今日の「お気に入り」は、村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中のこんな一節。引用はじめ。「『人生、良いことがひとつあれば、次には必ず良くないことがひとつ控えている』ということだ。たとえば仕事で何か良いことがあれば、かわりに人間関係がひとつ激しく潰れたりする。愛がひとつ生まれたら、かわりに憎しみがひとつ生まれたりする。viceversa(逆もまた真なり)。」引用おわり。村上春樹さんの随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたのか」(新潮文庫)の「あとがき」には、この本が1995年11月から1年1カ月のあいだに「週刊朝日」に連載されたエッセイをとりまとめたものである旨書かれている。この「作者あとがき」の日付が1997年3月とあるので、その日付から27年後に、筆者は、...逆もまた真なりLongGood-bye2024・08・22

  • ひとは男女の区別なく悪口を言う Long Good-bye 2024・08・20

    今日の「お気に入り」。最近読んだ村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中に「更衣室で他人の悪口を言わないで下さい」というタイトルの小文がある。その中から三、四節を、備忘のため、抜き書き。引用はじめ。「僕が昔経営していた酒場には、どういうわけか文学関係の客が多くて、作家とか編集者とか評論家とか、いろんな人が来た。それで僕がそのときにまず最初に思ったのは、『この業界の人々は本当によくひとの悪口を言うなあ』ということだった。この業界にいるから悪口を言うようになるのか、あるいはもともと悪口を言うのが好きなひとがこの業界に進んで入ってくるのか、どちらかはわからない。ニワトリと卵みたいなものである。でもとにかく盛んに悪口の応酬がある。それも主にそこにいない人の悪口が交わさ...ひとは男女の区別なく悪口を言うLongGood-bye2024・08・20

  • 狭き門 Long Good-bye 2024・08・18

    今日の「お気に入り」。最近、何かの機会に、目にして、こころに残った文章。備忘のため、抜き書き。「人生とは美しい刺繡を裏(側)から見ているようなものだ。その模様が何を意味しているか、そのままでは分からないが、それを表から見られるようになったとき、その意味と美しさが分かる。」(テイヤール・ド・シャルダン)(´_ゝ`)(たしか映画「ロストケア」の冒頭に流れる言葉。)「人にしてもらいたいと思うことは何でも、あなたがたも人にしなさいマタイによる福音書7章12節」(口語体より、文語体の方が好みだな、私しゃ。)「凡(すべ)て人(ひと)に爲せられんと思(おも)ふことは、人(ひと)にも亦(また)その如ごとくせよ。マタイ伝福音書第七章十二節」「求めよ、然(さ)らば與へられん。尋(たづ)ねよ、(カーナビが無かった頃さらば見出(...狭き門LongGood-bye2024・08・18

  • 落とし穴 Long Good-bye 2024・08・15

    今日の「お気に入り」は、村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中のこんな一節。引用はじめ。「『世界は本当にいろんな種類の落とし穴があって、そういうのが、思いも寄らぬ場所でこっそりと僕らを待ちかまえているんだなあ』と思う。日々こともなく心静かに生きていくというのは、なかなか簡単なことではない。」「💛噂の心臓『順心女子学園生徒はかならず歩道橋を渡りなさい(高校三年生を除く)』という看板が広尾駅前に出てるけど、難解だよなこれ。」引用おわり。「真昼の暗黒の回転鮨」と題した小文の最後にある文章。何が「落とし穴」なのかは、原著をお読みください。(´_ゝ`)(ついでながらの筆者註:「広尾学園中学校・高等学校(英:HirooGakuenJunior&SeniorHighSch...落とし穴LongGood-bye2024・08・15

  • 踊る関西弁 Long Good-bye 2024・08・13

    今日の「お気に入り」は、耳懐かしい関西弁の数々。概ねあいうえお順。脈絡はない。*子どもの頃よく言われた。「あほんだらあんじょう頼んまっさいちびったらあかん*いちびるいらちいらんことしい*ええかっこしいええしのこえらいすんまへんお越しやすおいど(御居処)が痛いおちょくるおはようおかえり*かさぶたいろうたらあかん*かまへんかめへんかんてき(七輪)ぎょうさんこぼんちゃん*ごんたくれしゃあないじゃまくさいしょうむない*しんきくさい*すかたんせやかてそんなばっちいもんちゃいし*大根の炊いたんちゃうちゃう*てんごいいなやとっとといねどつぼにはまるどもならんどんくさい*なんぼのもんじゃいはんなりほかすぼっか(あぶらむし)(ゴキブリ)ほな、また。ぼんぼんぼんほなさいなら*まねしいめばちこ(麦粒腫)ややこしいよろしゅうおあ...踊る関西弁LongGood-bye2024・08・13

  • うちかえる Long Good-bye 2024・08・11

    今日の「お気に入り」。最近読んだ村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中に「長寿猫の秘密・出産編」というタイトルの小文がある。備忘のため、その中の一節を抜き書き。飼い猫の出産に作家が立ち会ったときの話である。引用はじめ。「ミューズはどういうわけか子どもを産むときには絶対に僕のところにしかこなかった。そして絶対に僕の手を離さなかった。だからうちの奥さんはよく『それ、ひょっとしてあなたの子どもじゃないの?』と言っていたが、僕にはそういう覚えはまったくない。猫の父親はどこかの近所の猫である。そんなことを言われても困る。にゃんにゃん。でも出産している猫と、夜中に何時間もじっと目と目をあわせているとき、僕と彼女とのあいだには完璧なコミュニケーションのようなものが存在した...うちかえるLongGood-bye2024・08・11

  • まず妻より始めよ。あとの世間は簡単だ Long Good-bye 2024・08・09

    今日の「お気に入り」。最近読んだ村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中に「傷つかなくなることについて」というタイトルの小文がある。その中から三、四節を、備忘のため、抜き書き。引用はじめ。「歳をとって、多少の差こそあれだんだん落ちてくるのは性的なポテンシャルばかりではない。精神的に『傷つく能力』だって落ちてくる。これは確かだ。たとえば若いうちは、僕もけっこう頻繁に精神的に傷ついていた。ささやかな挫折で目の前が真っ暗になったり、誰かの一言が胸に刺さって足もとの地面が崩れ落ちるような思いをすることもあった。」「僕が歳をとってそれほど傷つかなくなったのは、人間が厚かましくなったからという理由からだけではないと思う。ある日を境に『歳をとった人間が若者と同じように精神的...まず妻より始めよ。あとの世間は簡単だLongGood-bye2024・08・09

  • 趣味としての翻訳 Long Good-bye 2024・08・06

    今日の「お気に入り」。最近読んだ村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中に「趣味としての翻訳」というタイトルの小文がある。引用はじめ。「最近趣味はなんですかと訊かれると、『そうだなあ、翻訳かな・・・』と答えるようになった。」「はっきり言って、僕は翻訳という行為自体が好きだからこそ、こうやって飽きもせずえんえんと翻訳を続けているのだ。これを趣味と言わずして何と言うべきか・・・。」「僕は下訳を使ったことは一度もない。」「僕は個人的に、もし下訳を使ったりしたら、それは翻訳という作業のいちばんおいしい部分を逃していることになるのではないかと考えている。翻訳でいちばんわくわくするのはなんといっても、横になっているものをまず最初に縦に起こし直すあの瞬間だからだ。そのときに...趣味としての翻訳LongGood-bye2024・08・06

  • こいつはアホだ、カスだ、タコだ Long Good-bye 2024・08・03

    今日の「お気に入り」。最近読んだ村上春樹さん(1949-)の随筆「村上朝日堂はいかにして鍛えられたか」(新潮文庫)の中に「テネシーウィリアムズはいかにして見捨てられたか」というタイトルの小文がある。備忘のため、その中の数節を抜き書き。「僕は大学で『映画演劇科』というところに行った。映画を作ることに、もっと正確に言えば映画のシナリオを書くことに興味を持っていたのだ。その当時大学の文学部で映画の専攻課程を持っているのは、早稲田と明治大学と日大芸術学部くらいしかなくて、『まあ映画関連ならなんでもいいや』という感じで早稲田に入った。」「ここで僕は最初に、テネシー・ウィリアムズの戯曲を英語で読む講座をとった。それまでにテネシー・ウィリアムズの芝居をいくつか読んで、僕としてはけっこう気に入っていたからだ。『欲望という...こいつはアホだ、カスだ、タコだLongGood-bye2024・08・03

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