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本読む馬鹿 http://ryujinohon.seesaa.net/

本を読了したら記録します。読了できなくっても記録します。

一言:本が好きになったのは、ウン十年前の高校2年。友人から大量にまとめてもらった「星新一」でしたw 以来僕の生活は、本とともにあります(毎年、年間100冊を目指すのですがなかなかいきません)。後はセレッソ大阪とともにあります。

リュウジ
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2015/07/29

  • 「うつくしが丘の不幸の家」町田そのこ(創元文芸文庫)

    うつくしが丘の不幸の家 (創元文芸文庫 LA-ま 1-1) - 町田 そのこ 不幸と幸福の間にあるもの。 相対評価 ★★★★★ 郊外にあるひとつの一戸建てをベースに、 5つの家族を描く短編連作。 町田そのこ2作目。 最初に読んだ「夜空のチョコレートグラミー」もそうだったけど、 いやー、この人、連作短編の話の紡ぎ方、上手いわ。 (以下ネタバレ)

  • 「イクサガミ 天」今村翔吾(講談社文庫)

    イクサガミ 天 (講談社文庫) - 今村翔吾 ・・・・。 相対評価 ★★☆☆☆ 今村氏の明治物ということで期待したんですが・・・。 (以下ネタバレ)

  • 「逃げるな新人外科医 泣くな研修医②」中山祐次郎(幻冬舎文庫)

    逃げるな新人外科医 泣くな研修医2 (幻冬舎文庫) - 中山 祐次郎 人のいのちを預かる仕事。 相対評価 ★★★☆☆ シリーズ第一作目を読んで、 「次作も読まなきゃ」と思って忘れてた。 「医師の仕事とはなにか」を新米医師を通して描く第2作。 (以下ネタバレ)

  • 「とにかくうちに帰ります」津村記久子(新潮文庫)

    とにかくうちに帰ります(新潮文庫) - 津村 記久子 小市民たち。 相対評価 ★★★☆☆ いつ買ったか、なぜ買ったか、 すっかり忘れていた本を積読本の中から発見! いや、おもろいやん、この小説。 この作家、追いかけよう。 (以下ネタバレ)

  • 「総統の子ら(下)」皆川博子(集英社文庫)

    総統の子ら 下 (集英社文庫) - 皆川 博子 歴史は勝者が描く。 相対評価 ★★★★★ 最終巻。 前評判通り、どえらい小説を読んでしまった。 というかこんな小説をよく生み出した。十指に入るわ。 この小説は絶対にドイツ人には書けんよ。 同じ立場の日本人だから書けたのかもしれない。 (以下ネタバレ)

  • 「総統の子ら(中)」皆川博子(集英社文庫)

    総統の子ら 中 (集英社文庫) - 皆川 博子 誰がために戦うか。 相対評価 ★★★★★ なんともすごい小説だ。 その思いが(中)になって一気に加速した。 (以下ネタバレ)

  • 「総統の子ら(上)」皆川博子(集英社文庫)

    総統の子ら 上 (集英社文庫) - 皆川 博子 かつてのドイツと今のロシア。 相対評価 ★★★★☆ 絶版本。 中古本も6倍近いプレミア価格がついているのを、 なんとか値ごろのものを探して購入。 数は少ないがアマゾン評価は高く、 なかでも「とんでもないものを読んでしまった」という感想に怖気を振るい、 半年くらい積んでいた。 (以下ネタバレ)

  • 「百人組頭仁義 三河雑兵心得(十一)」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 11 百人組頭仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 あっちにいったりこっちにいったり。 相対評価 ★★★★★ 小田原征伐前夜の静けさの中でうごめく思惑。 地べたから見た歴史を描くこの小説と違い、 大河「どうする家康」の物語の組み立てとシナリオと演技する俳優たちの拙さに 途中離脱しそうな今日この頃。 (以下ネタバレ)

  • 「タクジョ!」小野寺史宣(実業之日本社文庫)

    タクジョ! (実業之日本社文庫) - 小野寺 史宜 小野寺さんらしい小説。 相対評価 ★★★★☆ 主人公は四大新卒、東京のタクシードライバー。 いわゆるお仕事小説だが、 【お仕事】で終わらないところが小野寺氏の小説らしい。 (以下ネタバレ)

  • 「ギケイキ② 奈落への飛翔」町田康(河出文庫)

    ギケイキ2: 奈落への飛翔 (河出文庫 ま 17-4) - 町田 康 なんなん? 相対評価 ★★★☆☆ 「今年は鎌倉時代を読もう」キャンペーンの一環本 「ギケイキ�A」は義経の頼朝との再会から静御前の捕縛まで。 ヘンやわ〜、登場人物だけやなく、ホンマなんなん?町田康。 (以下ネタバレ)

  • 「展望塔のラプンツェル」宇佐美まこと(光文社文庫)

    展望塔のラプンツェル (光文社文庫 う 23-2) - 宇佐美まこと 希望と救い。 相対評価 ★★★★★ まだ3か月しかたっていないが、 今年のベストワン小説ww パンドラの箱に残った希望を見つけた。 そんな読後感。 (以下ネタバレ)

  • 「本所おけら長屋 二十」畠山健二(PHP文芸文庫)

    本所おけら長屋(二十) (PHP文芸文庫) - 畠山 健二 大いなるマンネリと息切れ感。 相対評価 ★★★☆☆ いざ20巻。 ここまで長いシリーズを読んでいるのは、小説では池波正太郎「鬼平犯科帳」(24巻)、 マンガではちばてつや「あしたのジョー」(20巻)、こざき亜衣「あさひなぐ」(34巻)に次ぐもの。

  • 「ちゃんぽん食べたかっ!(下)」さだまさし(小学館文庫)

    ちゃんぽん食べたかっ! 下 - さだまさし さだまさしの生まれ方。 相対評価 ★★★★☆ 物語はまさに「さだまさしの作り方」。 下巻は高校2年の2学期から始まり、 混迷の大学生活を経て、そしてテイクオフ。 (以下ネタバレ)

  • 「ちゃんぽん食べたかっ!(上)」さだまさし(小学館文庫)

    ちゃんぽん食べたかっ! 上 - さだまさし さだまさしの作り方。 相対評価 ★★★☆☆ 「長崎に行きたい」と先日思った瞬間に思い出したのが、 菅田将暉主演のNHKドラマ「ちゃんぽん食べたかっ」。 さだまさしの自伝的ドラマだから原作があるはずだど探すと、 ありました! 。

  • 「襲来(下)」帚木蓬生(講談社文庫)

    襲来 下 (講談社文庫) - 帚木蓬生 人の一生。 相対評価 ★★★★☆ この作家さんが紡ぐ歴史小説は、一味違う。 東大寺の廬舎那仏建立に使役した男を主人公に据えた「国銅」でもそうだった。 (以下ネタバレ)

  • 「襲来(上)」帚木蓬生(講談社文庫)

    襲来 上 (講談社文庫) - 帚木蓬生 筆力! 相対評価 ★★★★☆ 個人的にやっている「今年は鎌倉時代を読もう」キャンペーン本の一冊。 この度の小説のテーマは「元寇」。 ただ、戦いの様を描いた小説ではない。 (以下ネタバレ)

  • 「優しい音楽」瀬尾まいこ(双葉文庫)

    優しい音楽 (双葉文庫) - 瀬尾まいこ 「優しい」は正義か。 相対評価 ★★★★★ 「人にやさしくされたとき、じぶんの小ささを知る(by MONGOL800)」らしいが、 「人にやさしくしたときは、何を知るのだろうか。 (以下ネタバレ)

  • 「連続殺人鬼カエル男ふたたび」中山七里(宝島文庫)

    連続殺人鬼カエル男ふたたび (宝島社文庫) - 中山七里 救われたのは、加害者か、被害者か。 相対評価 ★★★★☆ 続編も最後の最後まで読み切れない展開。 ここまでストーリーテリングができるのは、すごいと思う。 しかも、この作家、書くのが早いし。 (以下ネタバレ)

  • 「海とジイ」藤岡陽子(小学館)

    海とジイ (小学館文庫 ふ 29-1) - 藤岡 陽子 自分は生きて何を為したのか。 相対評価 ★★★★★ ホント、前知識なしで本を読むのはいいわぁ。 それだけでなく、数カ月間積みっぱなしだったこの小説を、 買ってすぐに読んでもこんな読後感にはならなかったはず。 入院しても回復せず先日胃瘻手術にGOを出した自分の母親のこと、 その母をどう終活させるかを思いながら自らの余生を考えていた自分に 不意打ちのような小説との出会いとなった。 (以下ネタバレ)

  • 「グッドバイ」朝井まかて(朝日文庫)

    グッドバイ (朝日文庫) - 朝井 まかて さよならだけが人生だ。 相対評価 ★★★★☆ 朝井まかてさんは実在の歴史上の女性を多く描く。 今回氏が選んだのは、長崎の大店の女主人。 日本が外国との通商条約が結ばれたとき、 海外との貿易を最初に切り開いたファーストペンギンである。 (以下ネタバレ)

  • 「グッドバイ」朝井まかて(朝日文庫)

    グッドバイ (朝日文庫) - 朝井 まかて さよならだけが人生だ。 相対評価 ★★★★☆ 朝井まかてさんは実在の歴史上の女性を多く描く。 今回氏が選んだのは、長崎の大店の女主人。 日本が外国との通商条約が結ばれたとき、 海外との貿易を最初に切り開いたファーストペンギンである。 (以下ネタバレ)

  • 「夜は暗いとはかぎらない」寺地はるな(ポプラ文庫)

    夜が暗いとはかぎらない (ポプラ文庫) - 寺地はるな, akira muracco 人はひとりではない。 相対評価 ★★★★★ この小説は、寺地はるなの最高傑作ではないだろうか。 (氏の作品はこれが4冊目だけど、これ以上の作品がかけるとは思わないw) (以下ネタバレ)

  • 「馬廻役仁義 三河雑兵心得10」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 10 馬廻役仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 何のために戦うか。 相対評価 ★★★★★ 今巻は真田との最初の合戦で大敗北した後。 「どうする家康」だと今夏くらいの出来事になるのかなぁ。 でも話の進みが遅いから、どうなることやら。 (以下ネタバレ)

  • 「自由研究には向かない殺人」カリー・ジャクソン(創元推理文庫)

    自由研究には向かない殺人 (創元推理文庫) - ホリー・ジャクソン, 服部 京子 真実は苦い。 相対評価 ★★★★★ 原題は「A GOOD GIRL'S GUIDE TO MURDER」。 グーグルさんが「良い女の子のための殺人ガイド」と訳す このタイトルを「自由研究には向かない殺人」としたのは、お見事! むちゃくちゃ面白かった。 (以下ネタバレ)

  • 「ロコモーション」朝倉かすみ(光文社文庫)

    ロコモーション (光文社文庫) - 朝倉 かすみ 後ろ向きな前向き。 相対評価 ★★★☆☆ 決して「面白い」と思って読んでいるのではない。 でも、最後までひきつけられる。 朝倉かすみ氏の小説はいつもそれだ。 (以下ネタバレ)

  • 「ギケイキ 千年の流転」町田康(河出文庫)

    ギケイキ: 千年の流転 (河出文庫) - 康, 町田 義経記をかいたひともびっっっくりぽん。 相対評価 ★★★★☆ 今年の読書テーマのひとつが、「鎌倉時代舞台の小説を読む」。 で2作品に選んだのは、これ。 古典「義経記」を読みやすい現代文にしただけではない。 全編町田康。 (以下ネタバレ)

  • 「ALL YOU NEED IS KILL」桜坂洋(集英社スーパーダッシュ文庫)

    All You Need Is Kill (集英社スーパーダッシュ文庫) - 桜坂洋 和の心。 相対評価 ★★★☆☆ 昨年の映画「トップガン マーベリック」の流れで トムクルーズで映画化された原作が日本の小説だったことを思い出し、 一応、読んでおこうと思い購入。 (以下ネタバレ)

  • 「炎環」永井路子(文春文庫)

    新装版 炎環 (文春文庫) - 永井 路子 生きるか、殺されるか。 相対評価 ★★★☆☆ 教科書でしか見たことがなかった鎌倉時代を、 生きた人間の物語に変えてくれたのは大河「鎌倉殿の13人」。 もっと知りたいが、ドラマが終わるまでは完全情報シャットアウト。 で大量に録画していたNHKの歴史番組を見終わったので、いよいよ小説へ。 でもドンズバな小説があんまりないんですよね。 (家康なら王道の狸親父も影武者も臆病者も多彩にあるのにね・・・) で、選んだのは、昭和40年の直木賞受賞作。 (以下ネタバレ)

  • 「まず牛を球とします」柞刈湯葉(河出書房新社)

    まず牛を球とします。 - 柞刈湯葉 シビレ系ポイズンSF小説。 相対評価 ★★★★☆ この本を買った理由を思い出せない。 14の短編と後書き。 作者はじぶんを普通と思っている変人である、おそらく。 ブラックなSF。 特に広島原爆が不発だったら・・・という 箱男 (以下ネタバレ)

  • 「風待ちの四傑 くらまし屋稼業8」今村翔吾(ハルキ文庫)

    風待ちの四傑 くらまし屋稼業 (ハルキ文庫 い 24-9) - 今村 翔吾 どうする、平九郎。 相対評価 ★★★★☆ 発売が数か月ずれた上にすぐ人に貸したので、 読むのが今になった。 (以下ネタバレ)

  • 「ふたり、この夜と息をして」北原一(ポプラ社)

    ふたり、この夜と息をして (一般書) - 北原 一 悔いを残さない。 相対評価 ★★★★☆ ネットの読友さんの「静かな読書になった」という読後感にひかれ、 しばらく前に買って積読していた本が、2023年1冊目の読了本となった。 (以下ネタバレ)

  • 「アベルVSホイト」トマス・ベリー(ハヤカワ文庫)

    アベルVSホイト (ハヤカワ文庫NV) - トマス ペリー, 渡辺 義久 アメリカ版夫婦善哉。 相対評価 ★★★★☆ 今年は久々に和物のミステリーを続けて読んだらはまってしまい、 久々に海外ものも読みたくなって、3冊まとめ買い。 まず、そのうちの1冊が当たりくじ。 探偵夫婦と殺し屋夫婦が一つの事件をめぐって対峙する。 ここまで最後の最後まで楽しませてくれた作品も珍しい。 (以下ネタバレ)

  • 「上田合戦仁義 三原雑兵心得 九」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 9 上田合戦仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 大負け戦さ! 相対評価 ★★★★☆ いよいよ家康との因縁の始まりとなる 裏表比興の者「真田昌幸」との合戦の巻。 小説の中で厭らしく話す昌幸の姿は、 すべて草刈正雄となって再生される。 (以下ネタバレ)

  • 「方舟」夕木春央(講談社)

    方舟 - 夕木春央 救われない読者。 相対評価 ★☆☆☆☆ 本の帯には著名作家の誉め言葉。 黄ベタ抜き文字で「絶賛・絶句・絶叫」「発売即重版!」の文字。 嫁もどこかでこの本の評判を聞いたらしく、 「読みたい!」というので即買いした。。。。。けども・・・。 (以下ネタバレ)

  • 「くろふね」佐々木譲(角川文庫)

    くろふね (角川文庫) - 佐々木 譲 変えられなかった歴史。 相対評価 ★★★★☆ 佐々木譲氏の 太平洋戦争三部作 (「ベルリン飛行指令」「エトロフ発緊急電」「ストックホルムの密使」)は、 先の二作は名作。 以前、氏の「武揚伝」を購入するときに、 幕末三部作のうちの一作とあったので残りの二作も同時購入。 ただ、三人の人物が主人公で、 いずれも佐幕側で同時期を似た生き方をした人だったので、 なかなか食指が伸びず積読していたが、これほど面白い小説だったとは。 (以下ネタバレ)

  • 「バイター」五十嵐貴久(光文社)

    バイター - 五十嵐 貴久 なんでゾンビを死なすのか。 相対評価 ★☆☆☆☆ ジョージ・A・ロメロ監督が 映画「Night of the Living Dead」で“発明”したゾンビ。 ゾンビといえば ●死んでるのに生きてる、●人肉喰らう、●嚙まれたら感染、 ●動くの遅い、●ヘッドショット以外殺せない。 その5原則をお話を始める前の約束事として、 多くの映画・小説・マンガが作られた。 で、これもそう。 映画作品をオマージュした「消防士・神谷夏美シリーズ」の 五十嵐貴久氏がゾンビを書く。期待しかなかった。 (以下ネタバレ)

  • 「村を助くは誰ぞ」岩井三四二(講談社文庫)

    村を助くは誰ぞ (講談社文庫) - 岩井三四二 必死に生きる。 戦国時代が舞台と言っても主人公は著名な武将ではない。 地方領主、村のオトナ衆、伊勢の御師、下忍など、 名もなきふつーの人たち。 しかも6つの短編のうち5つは古文書をヒントにしたもの。 それだからか、妙にリアルで人間臭い。 (以下ネタバレ)

  • 「さよならドビュッシー」中山七里(宝島文庫)

    さよならドビュッシー (宝島社文庫) - 中山七里 盛りだくさん。 相対評価 ★★★★★ 読んだ〜!面白かった! 読み終わったとき、満足感とともに湧き上がってきたのは 「初見が(映画でなく)小説でよかった〜」という気持ち。 ※アマプラやUNEXTにあがっていたので何度も見ようとしてたw (以下ネタバレ)

  • 「墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山日航機123便の真実」飯塚訓(講談社+α文庫)

    新装版 墜落現場 遺された人たち 御巣鷹山、日航機123便の真実 (講談社+α文庫) - 飯塚訓 犠牲者も遺族も救うために。 相対評価 ★★★☆☆ この本はかれこれ10年近くは積んでいた。 同じく飯塚氏が日航機事故の執念ともいえるご遺体の身元確認の様子を書いた 「墜落遺体」があまりにも衝撃的すぎて、 同じ事故を取り扱ったこの本を買ったものの手に取れなかった。 (「墜落遺体」はページを繰るたびボロボロ泣いた。 なぜここまでできるのか。 医療従事者の方々の献身的で崇高な行動。今のコロナとは異なるリスペクト。 この本も日本人の教科書にすべき) (以下ネ..

  • 「ライフ」小野寺史宣(ポプラ文庫)

    ライフ (ポプラ文庫 お 12-10) - 小野寺 史宜 これが今の若者の空気感? 相対評価 ★★★★★ 本屋さんに行くたび、なぜか小野寺作品「ひと」が大量に平積みされていた。 (小野寺氏の新刊文庫「まち」のプロモーションのためかな) その「ひと」のすぐ後に発売されたのがこの作品。 小野寺氏が若い人たちに人気があるのがわかるわ。 (以下ネタバレ)

  • 「そこに僕らは居合わせた 語り伝える、ナチス・ドイツ下の記憶」グードルン・バウゼヴァング(みすず書房)

    そこに僕らは居合わせた - グードルン・パウゼヴァング, 高田 ゆみ子 正しく生きることは難しい。でも正しいとは何だろうか。 相対評価 ★★★★☆ では、ホロコーストを与えた側はどうだったのだろうか? 自分の「知りたい」がそちら目線へ移って、実質3作目(かな)。 ドイツ版「この世界の片隅に」とも言える。 ただ、大きく違うのはその片隅にはユダヤ人も暮らしていたこと。 (以下ネタバレ)

  • 「アンチェルの蝶」遠田潤子(光文社文庫)

    アンチェルの蝶 (光文社文庫) - 遠田 潤子 誰がために生きるのか。 相対評価 ★★★☆☆ 遠田作品3冊目。 嫁が「ドライブインまほろば」で遠田作品にはまってしまい、 どんどん購入。どんどん回ってくる。 (以下ネタバレ)

  • 「小牧長久手仁義 三河雑兵心得8」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 : 8 小牧長久手仁義 (双葉文庫) - 井原忠政 茂兵衛はつらいよ。 相対評価 ★★★★☆ ついに秀吉との戦いまで来た。 (以下ネタバレ)

  • 「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」町田そのこ(新潮文庫)

    夜空に泳ぐチョコレートグラミー(新潮文庫) - 町田そのこ 弱いから、強くなっていく。 相対評価 ★★★★★ 「町田そのこ」初読。デビュー作だったがこれが、大当たり! また、追っかけたい作家が増えた。 ここ数年は女性作家ばかりがリストに加わる。 歴史/時代小説を除いて男性作家が増えないのはなぜだ? 昔は逆だったんだけどね。 (以下ネタバレ)

  • 「そして誰もいなくなる」今邑彩(中公文庫)

    そして誰もいなくなる (中公文庫) - 今邑 彩 ミステリーを書くためのミステリー。 相対評価 ★★☆☆☆ タイトルからわかるように、 クリスティの名作をなぞるように起こる殺人事件。 どんな物語なのか。興味津々、“つかみ”はOKの小説。 ・・・だったのだが。。。 (以下ネタバレ)

  • 「ハツカネズミと人間」スタインベック(新潮文庫)

    ハツカネズミと人間 (新潮文庫) - ジョン スタインベック, Steinbeck,John, 暁生, 大浦 夢見る力。 相対評価 ★★★☆☆ この小説との出会いは、先日読んだノンフィクションのなか。 米国の学生たちがこの小説をもとに議論する場面で登場した。 スタインベックは「怒りの葡萄」以来だ。 (以下ネタバレ)

  • 「山がわたしを呼んでいる!」浅葉なつ(メディアワークス文庫)

    山がわたしを呼んでいる! (メディアワークス文庫) - 浅葉 なつ 芯のあるライノベ。 相対評価 ★★★☆☆ 山関係の小説紹介サイトで見つけた本。 表紙を見る限りライトノベルス。 重い小説が続いたので、軽いものをと積読本から選択。 読後、作者を調べたら、ライノベ界では有名な作者さん。 (以下ネタバレ)

  • 「線」古処誠二(角川文庫)

    線 (角川文庫) - 古処 誠二 戦う理由と生きる理由。 相対評価 ★★★☆☆ 戦無派というには若すぎる1970年生まれの作家。 知らないからこそ描ける戦争文学。 生きて帰れぬニューギニアを舞台とした9つの短編。 (以下ネタバレ)

  • 「此の世の果ての殺人」荒木あかね(講談社)

    此の世の果ての殺人 - 荒木あかね 死ぬまでは生きる。 相対評価 ★★★★☆ あまりの評判の高さに、 文庫化を待ってられずハードカバーで購入。 地球滅亡まで2か月。 安全地域へ逃げなかった女性が巻き込まれた殺人事件をめぐるミステリー。 (以下ネタバレ)

  • 「カレーの時間」寺地はるな(実業之日本社)

    カレーの時間 - 寺地 はるな 家族と仕事と生き方の世代間格差。 相対評価 ★★★★☆ これまで読んだ寺地はるな作品のなかでは ちょっと理屈っぽいかなぁ。 登場人物の孫のせいだろうかw (以下ネタバレ)

  • 「凶弾 瀬戸内シージャック」福田洋(講談社文庫)

    凶弾 瀬戸内シージャック (講談社文庫) - 福田洋 時代が生んだ死。 相対評価 ★★★☆☆ 絶版本。 (以下ネタバレ)

  • 「伊賀越仁義 三河雑兵心得7」井原忠政(双葉文庫)

    滅びる者たち。 相対評価 ★★★☆☆ ついに7巻。 伊賀越え。 (以下ネタバレ)

  • 「遠い夏、ぼくらは見ていた」平山瑞穂(幻冬舎文庫)

    遠い夏、ぼくらは見ていた - 平山瑞穂 王道の変化球。 相対評価 ★★★☆☆ 期待せずに読んだので、 少々、点が甘め。 それでも手を止めずに読んだから、 それなりの面白さ。 (以下ネタバレ)

  • 「始まりの木」夏川草介(小学館)

    始まりの木 - 夏川草介 人はなぜ生きるのか。 相対評価 ★★★☆☆ 「神様のカルテ」シリーズの夏川氏の作品。 医療が舞台ではなく、民俗学。 進藤先生はカメオ出演するけどw (以下ネタバレ)

  • 「幸村を討て」今村翔吾(中央公論新社)

    幸村を討て - 今村翔吾 圧巻の約500ページ。 相対評価 ★★★★★ 約500ページのハードカバーの分厚さに圧倒され、 持ち歩くのも重すぎて、2か月以上積読w 名を残すため、家を残すため。 池波氏「真田太平記12巻」、大河「真田丸」。 あの時、真田家が何を考え、何をしようとしていたのか、 既に分かっているし、誰が死に誰が生き残るかも知っている。 そのみんなが知る史実や定説に大きなウソを交え、 今村翔吾は書きたかったのは新しい真田物語。 (以下ネタバレ)

  • 「本所おけら長屋 十九」畠山健二(PHP文芸文庫)

    本所おけら長屋(十九) (PHP文芸文庫) - 畠山健二 おけら長屋の本領発揮。 相対評価 ★★★★☆ 物語を紡いで紡いで十九巻。 1巻に4編。 「おけら長屋」に住む人たちのキャラがしっかりしているといっても、 やはりそんなに面白いネタは続かない。 最近はちょっとしんどい出来・・・というか書き手の苦心が見えるお話が続いていた。 (以下ネタバレ)

  • 「兵士たちの戦後史 戦後日本社会を支えた人びと」吉田裕(岩波学術文庫)

    兵士たちの戦後史: 戦後日本社会を支えた人びと (岩波現代文庫) - 裕, 吉田 歴史の総括なんてできるわけがない。 相対評価 ★★★★☆ 吉田氏は以前「日本軍兵士—アジア・太平洋戦争の現実 (中公新書)」を読んだ。 「日本兵はいかに戦ったのか」のではなく、 「日本兵は戦地でどのように死んだのか」という切り口はとても斬新だった。 そして手に取ったのがこの書。 テーマは、 戦いに敗れ外地から帰国した生き残り兵は「戦後をどのように生きたのか」。 (以下ネタバレ)

  • 「星々たち」桜木紫乃(実業之日本社文庫)

    星々たち (実業之日本社文庫) - 桜木紫乃 こんな生き方。 相対評価 ★★★☆☆ これが連作短編とは知らずに読んだ。 (以下ネタバレ)

  • 「ルアン先生にはさからうな」ルアン・ジョンソン(ハヤカワノンフィクション文庫)

    ルアン先生にはさからうな (ハヤカワ文庫NF) - ルアン ジョンソン, Johnson,Louanne, 洋子, 酒井 救った手から零れ落ちなかった子供たち。 相対評価 ★★★★☆ 原題は「My Posse Don't Do Homework」。 「私の野郎どもは宿題なんてしません」とでも訳せばいいのだろうか。 昔見たミシェル・ファイファーの映画「デンジャラス・マインド/卒業の日まで」の原作。 (以下ネタバレ)

  • 「AX」伊坂幸太郎(角川文庫)

    AX アックス (角川文庫) - 伊坂 幸太郎 家族と殺し屋。 相対評価 ★★★★★ 殺し屋シリーズ最終巻。 3作ともちょっとずつ、色が違う。 1作目「グラスホッパー」はミステリ強め。 2作目「レディビートル」はエンタメ強め。 この3作目「AX(アックス)」がいちばん小説らしかった。 (以下ネタバレ)

  • 「珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界」奥修(福音館)

    珪藻美術館 ちいさな・ちいさな・ガラスの世界 (たくさんのふしぎ傑作集) - 奥 修, 奥 修 自然はアートだ。 相対評価 ★★★★★ 伊与原氏の小説「八月の銀の雪」の一編「玻璃(はり)を拾う」。 そこでモチーフにされたのが珪藻アート。 文字でしか表現されていなかったので検索すると、 なんとまぁそれは不思議な世界観。 キチンと知りたくて、小説の参考文献でもあったこの本を購入。 (以下ネタバレ)

  • 「八月の銀の雪」伊与原新(新潮社)

    八月の銀の雪 - 伊与原新 科学と自然と人間と。 相対評価 ★★★★☆ 5つの短編。 それぞれの物語の主人公たちは、年齢も性別も経歴も異なる。 共通点は、人間だということだ。 (以下ネタバレ)

  • 「鉄砲大将仁義 三河雑兵心得⑥」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得(6) 鉄砲大将仁義 (双葉文庫) - 井原 忠政 時代は動く。 相対評価 ★★★★☆ シリーズ6作目。 歴史は大きく動く。 その流れに主人公も巻き込まれる。 (以下ネタバレ)

  • 「マリアビートル」伊坂幸太郎(角川文庫)

    マリアビートル (角川文庫) - 伊坂 幸太郎 汝殺すなかれ。 相対評価 ★★★★★ 殺し屋シリーズその2読了! 面白かった!!! 「どこから読んでも面白い」って、 やっぱり順々に読んでいかんとダメやん。 で、このお話を外国人俳優でどう映画にするんやろ。 しかも、どんな映画でもカンペキな男前を演じさせんとあかんブラピが主演でやで・・ ・・・とそんな興味がさらにわいてきた。 (以下ネタバレ)

  • 「グラスホッパー」伊坂幸太郎(角川文庫)

    グラスホッパー (角川文庫) - 伊坂 幸太郎 生きたい、死にたい、生きたくない、死にたくない。 相対評価 ★★★★☆ ブラピの映画を見る前に原作を・・・と調べたら、 伊坂「殺し屋シリーズ」の3作のうちの1作らしい。 どれから読んでも良いらしいが、おすすめは本作から。 律儀な正確な自分はそれに従った。 (以下ネタバレ)

  • 「駆ける 少年騎馬遊撃隊」稲田幸久(角川春樹事務所)

    駆ける 少年騎馬遊撃隊 - 稲田 幸久 現代版歴史小説か。 相対評価 ★★☆☆☆ 時は戦国。地は出雲。 毛利vs尼子。 今村翔吾氏推薦図書だったので、 期待して読んだのだが・・・。 (以下ネタバレ)

  • 「対岸の彼女」角田光代(文春文庫)

    対岸の彼女 (文春文庫) - 角田 光代 社会というもの。 相対評価 ★★★☆☆ どこをどう考えても、 じぶん自身の生き方を考えることは、 男性よりも女性の方が何倍も難しいのだ。 そう感じた小説。 (以下ネタバレ)

  • 「高校事変」松岡圭祐(角川文庫)

    高校事変 (角川文庫) - 松岡 圭祐 よくわからん。 相対評価 ★★☆☆☆ 裏表紙にバイオレンス文学とあるが、 文学ではないな。 すごく不思議な小説。 (以下ネタバレ)

  • 「きのうのオレンジ」藤岡陽子(集英社)

    きのうのオレンジ - 藤岡 陽子 なぜ、人は生きるのか。 相対評価 ★★★★★ この小説のことは知っていた。 「病気の話を読むのはつらいな」と思って敬遠していた。 でも、自分が病気になって手術して後遺症も抱えて、 読むんだったら「今だ」と思った。 (以下ネタバレ)

  • 「卵をめぐる祖父の戦争」デイヴィッド・ベニオフ(ハヤカワ文庫)

    卵をめぐる祖父の戦争 (ハヤカワ文庫NV) - デイヴィッド ベニオフ, 田口 俊樹 運命と生死はふわふわしている。 相対評価 ★★★★☆ 「ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している。」 の書き出しから始まる戦争小説。 舞台はナチスに包囲されたのレニングラード・・・と思いきや、 ある意味、ファンタジーのような展開。 (以下ネタバレ)

  • 「この夜が明ければ」岩井圭也(双葉社)

    この夜が明ければ - 岩井 圭也 異常と正常と病的のはざま。 相対評価 ★★★★★ 7人の季節アルバイトたち×ミステリーで、 こんな面白い話を調理するとは!!!! (以下ネタバレ)

  • 「砦番仁義 三河雑兵心得 伍」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得 砦番仁義 (双葉文庫) - 井原 忠政 いつのまにかここまで来た。 相対評価 ★★★★☆ これまでで一番面白かった。 (以下ネタバレ)

  • 「ドライブインまほろば」遠田潤子(双葉文庫)

    ドライブインまほろば (双葉文庫) - 遠田 潤子 いろんな家族の物語。 相対評価 ★★★★★ 家族のカタチがわからない。 しあわせのカタチがわからない。 (以下ネタバレ)

  • 「さむけ」アンソロジー(祥伝社文庫)

    さむけ (ノン・ポシェット) - 雅彦, 井上, 鬼一郎, 倉阪, きよみ, 新津, 克彦, 高橋, 宗樹, 山田, 斗志之, 多島, 獏, 夢枕, 夏彦, 京極, 礼公, 釣巻 ホラーとは何か? 相対評価 ★★☆☆☆ 9人の作家によるホラーアンソロジー。 (以下ネタバレ)

  • 「死にゆく者の祈り」中山七里(新潮文庫)

    死にゆく者の祈り(新潮文庫) - 中山七里 ミステリー? 相対評価 ★★☆☆☆ 帯に大どんでん返し。 うーん、これが大どんでん返しか。

  • 「羽州ぼろ鳶組 零 黄金雛」今村省吾(祥伝社文庫)

    黄金雛 羽州ぼろ鳶組 零 (祥伝社文庫) - 今村翔吾 いざ進め。 相対評価 ★★★☆☆ 生まれたての源吾たちの世代と その一代上の親世代のぶつかり合いを描いた物語。 (以下ネタバレ)

  • 「弓組与騎仁義 三河雑兵心得」井原忠政(双葉文庫)

    大河の陰でいきる人。 相対評価★★★★☆ 単なる出世物語として読むのはもったいない。これまで以上に感じた巻でした。 (以下ネタばれ) 信長は武田を滅ぼす戦術をどのように立案したのか。信長目線の長篠合戦についてこれまで数多くの小説を読んだり映像をみたりしてきた。敵が思いもよらぬ数の鉄砲を揃え、付城のような砦を築く。その様子を見ても手伝わさせられても、雑兵どもにはどんな意味があるのかさっぱりわからず、陰で信長の文句をいい、せいぜい殿である家康の辛さを推し量る程度。今もそうなのだ。社長が考えることを理解できる下っばの部下は少ない。ただいろいろと不平不満といいながらも、サボらず腐ら..

  • 「思い出は満たされないまま」乾緑郎(集英社文庫)

    短編連作のおもしろさ。 相対評価★★☆☆☆ 初読みの作家さん。メルカリでほしい小説を買ったら自動的についてきた。 (以下ネタばれ) 舞台は、戦後、経済成長に合わせ生まれたマンモス団地。いまどきのマンション群と違うのは、商店や学校、祭り、コミュニティの機能も予め組み込まれ小さな町(村社会的といってもいいかも)として作られていること。そのなかで暮らしを作ってきた家族たちの過去と今を結ぶ、ミステリアスな短編連作。家族だけでなく、団地の町もやがて老い、骨になる。ひとつの短編を読み進めるたびに深みを増す。。。のだけども、ちょっと口に会わず。ただ空気感は楽しめた。 追記この小説の空気感を..

  • 「義経(下)」司馬遼太郎(文春文庫)

    義経(下) (文春文庫) - 司馬遼太郎 哀れ、義経。 相対評価 ★★★★★ 司馬氏は、何を描きたかったのか。 そればかり考えた下巻。 (以下ネタバレ)

  • 「義経(上)」司馬遼太郎(文春文庫)

    鎌倉殿とたぶん6人の親戚衆。 相対評価★★★★☆ 若いときに読みまくった司馬作品、未読を含め全作品を押さえていたつもりだったけど、この「義経」は全くのノーマーク。存在すら知らなかった。 今の大河ドラマの流れからこの作品を発見。手に取った。 義経は菅田将暉、頼朝は大泉洋、後白河法王は西田敏行・・・。小説に登場する人すべて三谷キャスティングの俳優が頭に浮かんで、物語が進行。小説では北条氏など坂東武者はほとんど名前+ト書き程度しか出ない代わりに、逆にドラマでは薄くしか取り上げられなかった人たちが活躍する。省略されていた部分も小説では出てきて描かれていて、相乗的に楽しめる。で、下巻..

  • 「あの夏の正解」早見一真(新潮社)

    あの夏の正解 - 早見 和真 忘れられない夏。 相対評価 ★★★★☆ 単行本を買って「そのうち読む」と置いていたら、 7月1日に安い文庫本が発売されるという「積んどく」あるある。 内容は、2020年、地方大会→夏の甲子園大会が中止されたとき、 高校球児と監督は何を感じ、どう行動したのか。。。。というルポタージュ。 (以下ネタバレ)

  • 「一人だけの軍隊」ディヴット・マレル(ハヤカワ文庫)

    アメリカの陰。 相対評価★★★☆☆ 映画「ランボー」の原作。書かれたのは1972年。ちょうど50年前だ。今は絶版でメルカリでは2千円から5 千円のブレミア価格。マニア向けというよりも小説的な評価が高いので買ってみた。他の小説本とあわせて3冊1000円。 (以下ネタばれ) 住所不定の若者を放浪罪で追放するだけで、なぜ、こんな大事になったのか?そもそも、なぜこんな事態が始まったのか?それは映画も小説も同じだが、それを意味する中身は大きく違う(映画がダメという訳ではなく、芯を外さずよくもここまで映画的に巧みにまとめあげたと思う)。WW2 、朝鮮戦争を経て、戦う意味も意義も兵士..

  • 「ビオレタ」寺地はるな(ポプラ文庫)

    ビオレタ - 寺地はるな テレビドラマ。 相対評価 ★★★☆☆ デビュー作ということで読んでみた。 (以下ネタバレ)

  • 「恋大蛇 羽州ぼろ鳶組 幕間」今村翔吾(祥伝社文庫)

    恋大蛇——羽州ぼろ鳶組 幕間 羽州ぼろ鳶組 番外編 (祥伝社文庫) - 今村翔吾 贅沢な休憩時間。 相対評価 ★★★★☆ セカンドシーズンまで しばらく読めないと思っていたら、短編が出た。 発刊してすぐ買ったが、人に貸し、ようやく帰ってきた。 (以下ネタバレ)

  • 「愚者の毒」宇佐美まこと(祥伝社文庫)

    愚者の毒 (祥伝社文庫) - 宇佐美まこと 賢い愚者になるか、愚かな賢者になるか。 相対評価 ★★★☆☆ 三文小説で終わるか、極上の人間小説で終わるか。 からうじてギリギリ、後者かな。 (途中で筋が読めたし) (以下ネタバレ)

  • 「本所おけら長屋(十八)」畠山健二(PHP文芸文庫)

    本所おけら長屋(十八) (PHP文芸文庫) - 畠山 健二 ちょっと物足りない。 相対評価 ★★★☆☆ シリーズ18作目。 さすがにここまでくると、息切れ感。 (以下ネタバレ)

  • 「ヒトラー独裁下のジャーナリストたち」ノルベルト・フライ ヨハネス・シュミッツ(朝日選書)

    ヒトラー独裁下のジャーナリストたち (朝日選書) - フライ,ノルベルト, シュミッツ,ヨハネス, Frei,Norbert, Schmitz,Johannes, 智友, 五十嵐 ジャーナリストのせいではないけれど。 相対評価 ★★☆☆☆ 思っていたのと、少し違った。 自分が知りたかったのは、 「ジャーナリズムはナチズムになぜ負けたのか?」ということ。 (以下ネタバレ)

  • 「ひと」小野寺史宣(祥伝社文庫)

    ひと - 小野寺史宜 譲る生き方と、譲らない気持ち。 相対評価 ★★★★★ イーストウッドの「ミリオンダラーベイビー」「グラントリノ」「アメリカンスナイパー」のように、 こころの奥深く突き刺さった作品は心に封印し1度しか見ないし読まない。 この小説もそのなかの一作品となった。 (フツーの映画・小説も1度だけどw) (以下ネタバレ)

  • 「連続殺人鬼カエル男」中山七里(宝島文庫)

    連続殺人鬼カエル男 (宝島社文庫) - 中山七里 実は社会派ミステリー。 相対評価 ★★★★☆ 面白かったー。 (以下ネタバレ)

  • 「三河雑兵心得 参 足軽小頭仁義」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得(3)-足軽小頭仁義 (双葉文庫) - 井原 忠政 出世に向かない男。 相対評価 ★★★★☆ 軽妙なタッチの中にも芯ができてきた。 (以下ネタバレ)

  • 「傑作はまだ」瀬尾まいこ(文春文庫)

    傑作はまだ - 瀬尾まいこ 小さな傑作。 相対評価 ★★★★☆ この小説は、山本屋総本店の漬物や。 それも一度食べ出したら止まらん。 もっと食べたくなる。幸せを感じる。 (以下ネタバレ)

  • 「極夜行」角幡唯介(文春文庫)

    極夜行 (文春文庫) - 角幡 唯介 それは地球上にある。 相対評価 ★★★★☆ 確かに地球上に未踏峰や未踏の地は残っている。 ただそれはこれまでの偉業の延長線上のようなもの。 冒険や探検は、いまや映画にしかないのかもしれない。 (以下ネタバレ)

  • 「ともしびマーケット」朝倉かすみ(講談社文庫)

    ともしびマーケット (講談社文庫) - 朝倉 かすみ 変だけど、何処にでもいそうな人たち。 相対評価 ★★★★★ 朝倉かすみさん、文体にも人物描写にもホント癖がある。 つかみどころがない。でも読ませる。 絶対ヘンな人に違いない(誉め言葉です)。 好き嫌いがわかれる「田村はまだか」がむちゃくちゃ面白かったのだが、 次に読んだ本が外れ。しばらく遠ざかっていたのだが、 評判の良さにひかれて読んだこの作品が大当たり。 (以下ネタバレ)

  • 「闘う君の唄を」中山七里(朝日文庫)

    闘う君の唄を (朝日文庫) - 中山 七里 エンタメ小説の満足感。 相対評価 ★★★★☆ 初読・中山七里作品。 (以下ネタばれ)

  • 「三河雑兵心得 弐 旗指足軽仁義」井原忠政(双葉文庫)

    三河雑兵心得-旗指足軽仁義 (双葉文庫) - 井原 忠政 出世、出世。 相対評価 ★★★☆☆ さて、弐巻。 (以下ネタバレ)

  • 「短編ホテル」集英社文庫編集部編(集英社文庫)

    短編ホテル (集英社文庫) - 大沢 在昌, 桜木 紫乃, 下村 敦史, 真藤 順丈, 東山 彰良, 平山 夢明, 柚月 裕子, 集英社文庫編集部 おいしい、おいしくない。 相対評価 ★★★★★ (桜木紫乃さんの作品に対して) ホテルをキーにした7人の大家によるアンソロジー。 (以下ネタバレ)

  • 「塞王の楯」今村翔吾(集英社)

    塞王の楯 (集英社文芸単行本) - 今村翔吾 人間の矛と盾。 相対評価 ★★★★☆ 買わなくても「回ってくるだろうな」・・ と思ってたら、回ってきました。 第166回の直木賞受賞作。 (以下ネタバレ)

  • 「ブルーネス」伊予原新(文春文庫)

    ブルーネス (文春文庫) - 新, 伊与原 自然の前には人間は無力だ。P184 でも、私は絶対やめへん。P139 相対評価 ★★★★★ 傑作! (以下ネタバレ)

  • 「世にも奇妙な君物語」朝井リョウ(講談社文庫)

    世にも奇妙な君物語 (講談社文庫) - 朝井リョウ 目の付け所が今っぽい。 相対評価 ★★★★☆ ドラマ「世にも奇妙な物語」の朝井リョウ版。 この番組どおりに5つの短編で構成。 (以下ネタバレ)

  • 「世にも奇妙な君物語」朝井リョウ(講談社文庫)

    世にも奇妙な君物語 (講談社文庫) - 朝井リョウ 目の付け所が今っぽい。 相対評価 ★★★★☆ ドラマ「世にも奇妙な物語」の朝井リョウ版。 この番組どおりに5つの短編で構成。 (以下ネタバレ)

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