サキの忘れ物(新潮文庫) - 津村記久子 自分自身に正直に生きるということ。 相対評価 ★★★★☆ 積読と言うより 「津村記久子」成分がほしくなった時に読もうと買い置きしていた短編集は、 “買い置き”扱いするにはもったいないくらい良質な短編だった。 (以下ネタバレ)
本を読了したら記録します。読了できなくっても記録します。
一言:本が好きになったのは、ウン十年前の高校2年。友人から大量にまとめてもらった「星新一」でしたw 以来僕の生活は、本とともにあります(毎年、年間100冊を目指すのですがなかなかいきません)。後はセレッソ大阪とともにあります。
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サキの忘れ物(新潮文庫) - 津村記久子 自分自身に正直に生きるということ。 相対評価 ★★★★☆ 積読と言うより 「津村記久子」成分がほしくなった時に読もうと買い置きしていた短編集は、 “買い置き”扱いするにはもったいないくらい良質な短編だった。 (以下ネタバレ)
闇より暗き我が祈り (ハヤカワ・ミステリ文庫) - S A コスビー, 加賀山 卓朗 デビュー作が後回し。 相対評価 ★★★☆☆ 「黒き荒野の果て」「頬に哀しみを刻め」「すべての罪は血を流す」ときて、 日本では彼のデビュー作が最後に発刊。ようやく読了。 しかし、翻訳者の加賀山卓朗氏。本編もそうだが全てのタイトルのつけ方の見事さよ。 (以下ネタバレ)
怪獣殺人捜査 殲滅特区の静寂 (二見文庫) - 大倉崇裕, 緒賀岳志(装画) 怪獣と人の密な関係。 相対評価 ★★★☆☆ ウルトラマン、セブン。ゴジラ、モスラ、ラドン、キングギドラ。 「怪獣!」はどんぴしゃの世代。 作者は「名探偵コナン」のシナリオも書いてる人。 「これって漫画「怪獣8号」やん」と思ってたら全然違った。 確かに懐かしさ“も”滲む【怪獣もの】だが殺人事件が絡むミステリー。 作者は「名探偵コナン」のシナリオも書いてる人。 (以下ネタバレ)
NIGHTS OF THE LIVING DEAD ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 生者の章 (竹書房文庫) - ジョージ・A・ロメロ, 他 ゾンビの作法。 相対評価 ★★★☆☆ 以前読んだ「ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 死者の章」の姉妹編・・・でいいのかな。 (以下ネタバレ)
太陽を背にうけて (角川文庫) - 樋口 明雄 山は誰でも受け入れてくれる。 相対評価 ★★☆☆☆ 久しぶりの山岳小説。 舞台は日本で二番目に高い北岳にある実在の山小屋。 北岳は行きたかったけどな。富士山を眺めながら稜線を歩ける。 (以下ネタバレ)
ゲットーの娘たち: ナチスに抵抗したユダヤ人女性の知られざる歴史 - ジュディ・バタリオン, 羽田詩津子 埋もれた歴史に理由あり。 相対評価 ★★★★☆ 550ページ近いハードカバーの本自体も重たかったけど、 内容もむちゃくちゃ重たかった。 どうもスピルバーグが映画化権を買ったらしい。うーむ。 (以下ネタバレ)
将軍の子 (文春文庫) - 佐藤 巖太郎 治世のあり方、考え方。 相対評価 ★★★★☆ 天下取りのためには戦さに勝利し相手を屈服させることが全てだった。 ではその後、徳川幕府は徳川の世を盤石なものとするために何をしたのか? それを知りたくて何十年(時代小説はあっても江戸時代の黎明期の歴史小説はなかなかない)。 で、ようやく見つかった。保科正之の連作短編。 (以下ネタバレ)
闇の奥(新潮文庫) - ジョゼフ・コンラッド, 高見浩 今も続く闇の奥。 相対評価 ★★★☆☆ 原作への興味より翻訳が高見浩氏ということで購入。 昔々、翻訳小説は作家やジャンルで選ぶのではなく 「高見浩氏の訳だから」というだけで買ってた時期があった。 (以下ネタバレ)
おしまいのデート (集英社文庫) - 瀬尾まいこ 今日も生きてる。 相対評価 ★★★★☆ ずいぶん前に買ったものの、 じーさんが読むには少々照れくさいタイトルので、 ずっと後回しにしていた。 でも、全然照れくさくない、逆に“俺”の小説だった。 (以下ネタバレ)
カラヴィンカ (角川文庫) - 遠田 潤子 業。 相対評価 ★★★☆☆ 積んでた遠田潤子作品。 粗筋を知らずに読んだら、 毒親が出てくる小説を2冊続けて読むことになってしまったw (以下ネタバレ)
愛されなくても別に (講談社文庫) - 武田綾乃 死にながら生きている。 相対評価 ★★★★☆ この小説は『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』 以来、追いかけている女優さん (「鎌倉殿〜」の大姫役、「光る君へ」のまひろの娘役の子)で映画化される原作…ということで知った。 それだけでは読まないんだけど、著者が京アニの名作「響け!ユーフォニアム」の原作者。 あれの元を創作した人が毒親の話って…と俄然興味がわいて即購入。 (以下ネタバレ)
田舎のポルシェ (文春文庫) - 篠田 節子 時代に切る啖呵。 相対評価 ★★★★☆ もっと読んでたはずと思ったら、 1997年「女たちのジハード」を読んで以来、 実に20年以上ぶりの篠田さん作品の2冊目。 (以下ネタバレ)
西部戦線異状なし (新潮文庫) - レマルク, 豊吉, 秦 国ではない、人にとっては戦争とはなにか。 相対評価 ★★★★★ 1929年出版。 今も読み継がれているということは、それだけ時を越えた名作であるということだ (2022年に3度目の映画化もされているし)。 思えば、今年は自分が生まれるずっと前に出版された小説を読んでいるわー。 そしてこの小説は自分にとってはトップテンに入ったわ。 (以下ネタバレ)
夜のピクニック(新潮文庫) - 恩田 陸 アオハルな。 相対評価 ★★★★☆ 最近、続けて読んだ恩田陸。 第2回本屋大賞・受賞作を 読み残していた(正しくは内容的に避けていた)のを思い出し、読了。 (以下ネタバレ)
夜の人々 (新潮文庫 ア 28-1) - エドワード・アンダースン, 矢口 誠 誰がいちばんワルなのか? 相対評価 ★★☆☆☆ レイモンドチャンドラーが絶賛した1937年のノワール小説。 原作は「夜の人々」「ボウイ&キーチ」と著名監督で2度の映画化。 (「夜の人々」はアマプラで見られるので後で見てみよう) しかし今回発刊の小説タイトルをなぜ「夜の人々」のだろうか? (以下ネタバレ)
20 - 堂場 瞬一 プロとして生きる。 相対評価 ★★★★☆ 野球には全くと言っていいほど興味はない。 見るのはYouTubeで大谷のホームランと今永のインタビュー動画だけ。 セパ12球団を全部言えるかどうかも怪しい自分は、 なぜか野球がモチーフの小説は好きなんだよな。 これは落ち目の名門チームの高卒ルーキーが初先発の最終戦で ノーヒットノーランのまま、9回のマウンドに立ってしまった群像劇のような小説。 (以下ネタバレ)
土偶のリアル——発見・発掘から蒐集・国宝誕生まで - 譽田亜紀子, 武藤康弘, スソアキコ 土偶は物語だ。 相対評価 ★★★★☆ 日本の遥か遠くの昔のお話。 知らなかったことを知れ、自分になかった視点が生まれた本となりました。 (以下ネタバレ)
やりたいことは二度寝だけ (講談社文庫) - 津村記久子 津村記久子の生態。 相対評価 ★★☆☆☆ 嫁からのお下がり本。 (以下ネタバレ)
星を編む - 凪良ゆう 余韻。 相対評価 ★★★★★ いわゆる続きの続編とは趣がちょっと違う。 「汝、星のごとく」に連なる物語とでも言えばいいのだろうか。 しかし凪良さんは「汝、星のごとく」を書き始めた時に、 「星を編む」のプロットまで構想してたんだろうか。 この方の構成力と想像力は恐ろしすぎる。 (以下ネタバレ)
NIGHTS OF THE LIVING DEAD ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 死者の章 (竹書房文庫) - ジョージ・A・ロメロ, 他 既視感。 相対評価 ★★★★★ 実力ある者たちの想像力がさく裂したアンソロジー。 (以下ネタバレ)
つまらない住宅地のすべての家 (双葉文庫) - 津村記久子 ある出来事と少しの変化。 相対評価 ★★★★★ 全部で10。 小説でここまでたくさんの家族(独り者もいるけど)が登場する物語は初めてかな。 (以下ネタバレ)
はなとゆめ (角川文庫) - 冲方 丁 日本文化を作った人たちの気高さ。 相対評価 ★★★☆☆ ファーストサマーウイカじゃないw、枕草子を書いた清・少納言の物語。 先週の大河「光る君へ」で、 ようやく少納言が定子に向け「枕」を書き出す回となったので、 ずっと積んでたこの小説をようやく棚から解放。 「藤原姓」が多すぎるので「光る君へ」の相関図を見ながら読了。 (以下ネタバレ)
世界でいちばん透きとおった物語 (新潮文庫 す 31-2) - 杉井 光 お見事! 相対評価 ★★★★☆ 先日、読む本を忘れてしまったので慌てて本屋で購入。 いやー、忘れて大正解やわ。こんな当たりの小説に出会えるとは! (以下ネタバレ)
てらこや青義堂 師匠、走る (小学館文庫) - 今村翔吾 教え、教えられ。 相対評価 ★★☆☆☆ 表紙の帯に「直木賞作家・今村翔吾の原点」とあったから、 すごく初期の作品と思って読んだが、違うやん。 (以下ネタバレ)
逃亡 (文春文庫) - 吉村 昭 心弱き者の強い意志。 相対評価 ★★★☆☆ うん? 読破したと思ってた吉村昭の小説。 これは「読んでない」と購入。 読み始めたら読んだような気がww (以下ネタバレ)
帰れない山 (Shinchosha CREST BOOKS) - パオロ・コニェッティ, 関口 英子 過去は谷で未来は山だ/P32 相対評価 ★★★★★ 期待以上!!! 空いた時間に本を開くたび、 これほど一瞬で物語の世界に入り込める小説はなかなかない。 山を舞台にした小説ではマイベストテンの仲間入り。 (以下ネタバレ)
「太陽の塔」新発見! - 平野 暁臣 岡本太郎という天才。 相対評価 ★★★★★ 「太陽の塔」に行ったときに購入した2冊の本のうちの1冊。 これも買ってよかったー。むちゃくちゃ面白かった。 (以下ネタバレ)
罪の無意識。 相対評価 ★★★★★ 嫁から「今すぐ読むべき」と回ってきたので、読んだ。 (積読本後回し、再び) 小野寺氏って、人間のダークサイト(暗黒面)も書けるのか! (以下ネタバレ)
月下のサクラ朽ちないサクラ 柚木裕子(2冊セット) 正義と正義。 相対評価 ★★★☆☆ 続けて読んだ続編。 映画化された「朽ちないサクラ」は杉咲花が主人公だが、 時分中での彼女のイメージはドラマ「アンメット」の逆境に負けない健気な女性イメージすぎて、 なんか違うわと。先日のNHKドラマ「天使の耳」の小芝風花が浮かんでくる。 あれも正義のお話だったしね。 (以下ネタバレ)
朽ちないサクラ (徳間文庫) - 柚月裕子 正義はどっちだ。 相対評価 ★★☆☆☆ 先日、久々に読んだ警察小説が面白かったので、 もうすぐ映画化作品が上映されるこの小説を購入。 (こうして買い置きの積読本数十冊は後回しになる)。 (以下ネタバレ)
全部ゆるせたらいいのに (新潮文庫 い 136-2) - 一木 けい ハードボイルドな愛。 相対評価 ★★★★☆ 取材でも想像でも書けない家族の物語。
戦の国 (講談社文庫) - 冲方丁 僕が考えた戦国時代。 相対評価 ★★★★☆ 信長、謙信、光秀、大谷、小早川、秀頼。 誰もが知る6人の武将の6つの短編。 それぞれが独立した物語ではなく、 かといって連作短編というにはやや異色な仕上がり。 この目線で描いた小説に出会ったのは始めてじゃないかな。 (以下ネタバレ)
背中の蜘蛛誉田哲也 犯罪の進化にどう対応するか? 相対評価 ★★★☆☆ ジウシリーズ、姫川シリーズ、武士道シリーズなどずっと読んできた誉田哲也。 久々に手にした作品は、直木賞候補にもなった警察小説。 (以下ネタバレ)
宙ごはん - 町田そのこ 人は死ぬまで生きていく。 相対評価 ★★★☆☆ 町田さん、 こんな下手糞な言葉を選んで小説を書く人だっただろうか。 「ゴミ箱に捨てたろか」と思った。 325ページから40ページ
ファイナルガール・サポート・グループ (竹書房文庫 へ 1-1) - グレイディ・ヘンドリクス, 入間 眞 間違いを起こし続ける主人公。 相対評価 ★★★☆☆ 「ファイナル・ガール」とは、 ホラー映画で最後まで生き残る女の子のこと。 この小説はそんな映画の数々が実際にあった出来事を映画したものと想定。 今もトラウマを抱えて生きる6人の女性たちの後日談。 (以下ネタバレ)
桜の下で待っている (実業之日本社文庫) - 彩瀬 まる 故郷は遠きにありて思ふもの 相対評価 ★★★☆☆ 初読の彩瀬まる。5つの短編。 4月の桜の季節に東北新幹線で北に向かう話なので、4月になるまで積読してた。 (以下ネタバレ)
半暮刻 - 月村了衛 必要悪。 相対評価 ★★★★☆ ホストクラブ、国家イベント、広告代理店、半グレ、上級国民、利権、中抜き、過労死・・・。 現代のさまざまな病巣をえぐり出す。評判通りの面白さでした。 (以下ネタバレ)
ハロルド・フライの思いもよらない巡礼の旅 (講談社文庫) - レイチェル・ジョイス, 亀井 よし子 後悔。 相対評価 ★★★☆☆ ありがとうもさよならも言えず別れた同僚女性から 突然手紙をもらった定年退職65歳のじーさまが、 イングランド南端にある自宅から北端にあるホスピスまで 歩いて向かうロードノベル。 賞もとっていて、36か国で翻訳。 買ってから知ったが映画化され、日本では24年6/7公開だとさ。 (以下ネタバレ)
太陽の塔ガイド (小学館クリエイティブビジュアル) - 平野 暁臣 太陽の塔を生んだ日本の奇跡と軌跡。 相対評価 ★★★★★ この間、登った太陽の塔のミュージアムショップで買った2冊のうちの1冊。 買って大正解!
噛みあわない会話と、ある過去について (講談社文庫) - 辻村 深月 言葉のこわさ。 相対評価 ★★★☆☆ 読んだ後に嫌な気分になるミステリーをイヤミスというが、 読んでる途中からずっと嫌な気分になるフツーの小説は初めてだ。 「もう、やめたげて〜」と言いながら、指の間からワクワクしながら見ている感じw (以下ネタバレ)