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ブログタイトル
彼と彼女とエトセトラ
ブログURL
http://nakachuton.blog.fc2.com/
ブログ紹介文
鋼の錬金術師の二次創作小説です。ロイアイと軍部の愉快な仲間たちの日常をほのぼの書いてます。
更新頻度(1年)

14回 / 365日(平均0.3回/週)

ブログ村参加:2015/07/28

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ハンドル名
かりんさん
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彼と彼女とエトセトラ
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彼と彼女とエトセトラ

かりんさんの新着記事

1件〜30件

  • たとえば貴方のいない部屋で9

     抱き合って寝ていたはずなのに、目が覚めるとリザは一人だった。 起き上がって部屋を見回す。部屋は暗くシンとしていて、人の気配はない。 シャワーを浴びているのかと耳を澄ませても、水音は聞こえなかった。 ベッドから出ようとして、何も着けていないことに気付いた。ベッドサイドにあったスタンドライトをつける。 見える範囲で確かめると、胸元を中心にうっ血した跡がそこかしこに散らされていた。どうやら夢ではなかっ...

  • たとえば貴方のいない部屋で8

    「背中を見せてくれ」 彼はそう言った。 彼の真意を掴みかねて、リザはじっと彼を見つめた。  部屋に入るなり、彼はリザの腕を引いた。 背中をドアに押し付けられる。吸い込まれるような黒い瞳にリザが映る。 彼の唇がリザに触れた。最初は額に。それから鼻先。左右の耳、頬。 唇。 ついばむように軽く。すぐに離れて、彼は親指でリザの唇をなぞった。 また近づく。今度は深く。リザが緩く唇を開くと、彼は舌を差し込んで...

  • たとえば貴方のいない部屋で7

     目が回る。 地面が揺れる。世界が歪む。 頭が痛い。 裸の脳を鷲掴みにされ、そのまま握りつぶされてしまいそうな感覚。 体が熱い。 燃えている。臓腑のすべてを焼き尽くさんばかりに、体の内側全部を黒い火が巡っている。 道端に手をついて、何度か嘔吐した。 どうやって歩いてきたのかもわからないが、マスタングはようやくヘンリー医師の家にたどり着いた。 チャイムを鳴らす。ドアを開ける。鍵はかかっていなかった。...

  • たとえば貴方のいない部屋で6

     輪郭のはっきりした入道雲が、晴天にきりりと存在感を主張していた。 リザは公園のベンチに座って、ぼんやりと川を見つめていた。 荒々しい獣のように猛っていたあの川と繋がっているとはとても思えない。水深は浅く、流れはほとんどない。 穏やかな川だった。 彼がここまで流れ着いたことは僥倖だった。すぐに発見されて適切な治療が受けられたことも。 汽車が流される前に救出された数人を除いて、生存者はほとんどいなか...

  • たとえば貴方のいない部屋で5

    「ちゃんと説明してください」 ハボックは目を眇めてリザを見下ろし、きっぱりとそう言った。 「いつまで甘やかしてんですか?」 不機嫌そうな顔で店に入ってきたハボックは、カウンターにリザを見つけると、その隣にどっかりと座った。「貴方、仕事は?」「ブレダが頑張ってますよ」 そう言ってハボックはタバコをくわえた。「上司が二人も行方不明で、こっちはアップアップですよ」「禁煙よ、このお店」 リザはハボックの口...

  • たとえば貴方のいない部屋で4

     一週間たっても、リザはマスタングに声をかけることもできなかった。 毎日カフェに通い、ミルクティを頼む。 いつもマスタングが注文を受けてくれるわけではなかったが、リザにとってはその方がありがたかった。「お姉さんもマスタングさん狙いなんですか?」 ミア、と呼ばれていた子はカウンターに座っていたリザにミルクティを持ってくると、そのままリザの隣に座った。「違うわ」 リザは首を振った。 ちらりと店を見回し...

  • たとえば貴方のいない部屋で3

    「いらっしゃいませ」 その声を探していた。何ヶ月も。 リザがカウンターに座ると、エプロンをつけた黒髪の男は即座にリザの前に水の入ったグラスを置いた。「こんにちは。初めまして……じゃ、ありませんね」 男はじっとリザを見ると、首を傾げた。「どこかでお会いしたことありますか?」「マスタングさん!」 奥のテーブルを接客していた女の子が、すかさず叱責した。「またそうやって! お客様を口説くのやめてください!」...

  • たとえば貴方のいない部屋で10

     デスクは書類で山積みだった。「なんだこれは!」 雪崩を起こしそうなその量にマスタングは慄き、くるりと回れ右をしようとした。「中尉! 体調不良だ! 今日は早退する!」「来たばっかりで何をおっしゃってるんですか!」 リザは逃げられないようがっしりとマスタングの両肩を抑えると、無理やり執務室のデスクにつかせた。「大佐ー。これ、留守の間の報告書ですよ」 ノックもせず入ってきたブレダは、マスタングの前にさ...

  • たとえば貴方のいない部屋で2

     デスクに向かうその背中は広く、周囲の空気はピンと張り詰めている。 寝食を忘れ、何時間も没頭しているその背中は明確に他者を拒んでいて、その様に慣れたリザでさえも声をかけることを躊躇する。 シンポジウムの資料を、彼は宝物を抱くように大事に扱っていた。 表紙を手でなで、ゆっくりとページを捲り、目次に連なる研究者の氏名と論文のタイトルを指でなぞった。 そしてペンを片手にデスクにつくと、行間にびっしりとメ...

  • たとえば貴方のいない部屋で1

     朝からどんよりとした黒い雲が東部を覆っていた。「西の方は大豪雨だそうですよ」 通信部から天気情報を聞いてきたフュリーは、そう言って窓の外を見た。「じきにこっちにくるでしょうね」「それより大佐よ」 書類の仕分けをしていたリザは、手を休めてぐるりと首を回した。「ちゃんと帰ってこれるかしら」「ああ。汽車止まってるかもしれませんね」 ブレダは顔をしかめて、マスタングのデスクをちらりと横目で確認した。 上...

  • たとえば貴方のいない部屋で

    祝! ロイアイ月間!「サイトをきっかけにロイアイにはまりました」というお言葉を最近いただきました。とてもとてもありがたいことです。こちらこそ「ロイアイにはまっていただきありがとう!」とお伝えしたいと思います。サイトの更新は滞っていますが、未だロイアイ街道爆進中です。...

  • 愛を込めてバラの花を

    「ちゅーっす。大佐いる?」「よう、大将」 東方司令部にやってきたエドワードは、いつになくのんびりした空気に首を傾げた。「なんだよ、暇なの?」「今はな」 ハボックはぐーっと背伸びをして立ち上がった。「で? 大佐か?」「うんそう。あれ? 中尉は?」「今日は非番。大佐ー、鋼の大将きましたよー…って、あれ?」 ノックもせずに執務室のドアを開けたハボックは、大佐のデスクがからっぽなことに愕然とした。「は……、...

  • マスタングの狗

     私が忠誠を誓うのは生涯ただ一人のみ。 女は既に来ていた。 カウンターの一番端に座ってカクテルを飲んでいる。 ビル・タナー少将は彼女の隣に座り、ウィスキーをロックで注文した。「次の週末はお控えになった方がよろしいかと」 タナーはチラリと女に目を向けた。彼女は前を向いたまま、平然とグラスを傾けていた。「見返りは?」「もう一杯モスコミュールを」 タナーは軽く頷いて、バーテンにモスコミュールを注文した。...

  • 15.パンケーキ(甘やかす・繋ぐ・優しさ)

     身体が気怠い。頭が重い。 寝返りを打とうとして、後ろからしっかり抱き込まれていることに気がついた。  泥のような温みに引きずり込まれそうになる。 まだ起きるには早い時間だった。部屋は薄暗く、外はシンとしていた。 新聞配達のバイクの音も、鳥の声も聞こえない。 水を飲みに行きたいのだが、背中にしがみついた彼は離れそうになかった。 久しぶりの逢瀬だった。彼の出張やリザの研修が重なり、書類は滞り、残業が...

  • 24.ドラジェ(祈る・告白・抱擁)

    「少尉、おみやげだ」 親友の結婚式に出席していたはずの上官は、なんの連絡もなくふらりと夜遅くに訪ねてきた。「これ・・・・・・ドラジェですか?」 手渡されたものを、リザは戸惑いながら受け取った。 透け感のあるオーガンジー生地でできた袋の中に、砂糖でコーティングされたアーモンドが5粒。「私には甘すぎる」 彼はそう言って顔をしかめた。「中でお茶でも?」 すっかり寝る準備を整えてはいたが、お茶の一杯も勧められな...

  • 13.マカロン(唇・イタズラ心・告げる)

     いつになく中尉がそわそわとしていた。てきぱきと仕事の段取りをつけ、書類を割り振り、ちらちらと時計を確認している。「デートっすか?」 ほんの冗談のつもりでハボックがそう訊くと、中尉はぴくりと肩を揺らした。 え? マジで? 詳細を聞こうと詰め寄ったら、即座にポーカーフェイスに戻った中尉は自分の唇に指を当てた。「大佐には内緒ね」 その後はどんなにハボックが水を向けても、頑として中尉は口を割ろうとはしな...

  • 6.ポップコーン(笑顔・輝き・手を伸ばす)

      君の夢を見る。 世界は希望に満ちていて、未来はどこまでも明るく広がっていた。 その中心には君がいた。君は忙しそうに学校と家事と生活に追われている。私は君を喜ばせようといろいろ手伝うのだが、皿洗いをすれば端が欠け、片付けの途中で本を読み、野菜の収穫を手伝おうとしてナスの棘に刺されて悲鳴をあげた。「しょうがない人ですね」 呆れたように君は笑う。それは本当に、手を伸ばせば届きそうな距離で。 目が覚め...

  • 16.クッキー(描く・手に入れる・気づく)

     リザの表情は固かった。「おはよう」「おはようございます」 交わす挨拶もぎこちない。「ごちそうさま」 リザは目も合わそうとしなかった。 手際良く自分の皿を下げて洗い、着替えて学校へ行く支度をととのえる。「行ってきます」「行ってらっしゃい」 ロイは声をかけたが、リザはチラリともこちらを向こうとはしなかった。 原因が自分にあることは明らかで、ロイは深いため息をついた。 ロイは途方に暮れていた。 キスな...

  • 22.金平糖(芽生え・キス・胸の音)

     金平糖というお菓子がある。 小さくて甘くて、花のように色とりどりのその砂糖菓子は、いくつもある小さな棘が全体を覆ってトゲトゲとしている。 まるで己の身を守るために、それは必要であるとでも言いたげに。 マスタングさん、と声をかけようとして、彼が1人ではないことに気づいた。 わざわざ物陰にひそむようにそこにいたのだから、理由は推して知るべしだった。 すぐに気がついて目をそらしたのだが、女の子が彼に口...

  • 2.ジェラート(滴る・吐露・混ざり合う)

     前髪から滴り落ちる雨を軍服の袖で拭うマスタングを、ハボックは横目でチラリと見た。「なんだ?」「いや、別に」 ハボックも同じように額を軍服で拭う。 雨の日は無能、と宣う金髪の上司を思い出した。 彼女は休みだった。残業続きで疲労がたまっていたところに、風邪をこじらせたらしい。体調管理に厳しい彼女にしては珍しいことだった。 午前中だらだらと書類仕事をしていたマスタングは、視察という名目の気分転換にハボ...

  • プラトニック狂想曲

     雨が降っていた。 無視して帰るにはかなり強い雨で、リザは司令部の出入口に佇んでそれを眺めていた。 時折通り過ぎる車のライトに照らされて、空と地面を繋ぐように降り注ぐ雨が見えた。 見えない指が目まぐるしくスタッカートでピアノの鍵盤を叩くように、雨粒は地面で跳ねて小気味よくリズムを刻んでいる。 濡れて帰るか、どこかで傘を調達するか。 問題はそこだった。 司令部には売店があって傘も売っているが、営業時...

  • モンブラン (強請る・押しに弱い・アタック)

     彼女欲しいなあ、という話から中尉って美人だよな、という話になった。「でも浮いた話とか聞きませんよね」 フュリーが首を傾げると、ブレダははニヤリと笑った。「そりゃあれだろ。めんどくせー保護者がいるからだろ」 保護者かよ、と大部屋にいた男達は爆笑した。「仕事終わりとか話しかけただけで燃やされるらしいぜ」「近づいただけで、って聞いたぞ」「中尉周辺、片っ端から焼き払うつもりでしょうかね」「中尉にアタック...

  • ワッフル (振り向いて・言葉・流れ)

     ロイ坊、と声をかけられた。 ちょうど店を出ようとドアに手をかけたところだったマスタングは、振り向いて養母の方を見た。「あんた、エリザベスちゃんのこと大事にしなきゃだめだよ」 マスタングは肩を竦めて、軽く手を挙げるだけでそれに応えた。  ホームへ向かう人の流れに身を任せて、マスタングは足を引きずるようにして歩いていた。 手に持っていたボストンバッグがずっしりと重い。着替えはたいして入っていないから...

  • マシュマロ  (感触・息遣い・絡める)

     彼が酔いつぶれてしまった。 これは非常に希有な事態である。 たまには2人で飲もう、とロイに誘われた。 この数週間、テロとその事後処理、それに伴って後回しになっていた日常業務で目の回る忙しさだった。 それらにようやく目処がつき、率先して働き詰めだったリザを労おうと思っての誘いだったのだろう。 ちょっといい生ハムとチーズ、リザの好きな甘いワインを彼が準備して、2人で乾杯したのが19時頃だった。 現在22時...

  • チョコレート (かけら・声音・甘える)

     彼はとても機嫌が悪かった。「誰だ、今の」「ハヤテ号の獣医さんですよ」 あからさまに敵意を剥き出しにするロイを宥めるように、リザは言った。 休みが揃ったので、彼とハヤテ号の散歩に出かけた。 その出先で、ハヤテ号の予防注射をしてくれた獣医さんと出会った。 こんにちは、と声をかけられたので「こんにちは」と挨拶をした。「ブラックハヤテ号もこんにちは。元気そうだね」「ありがとうございます」 リザはにこやか...

  • ムース (忘れられない・色濃く・滑らか)

     色濃く迫る夕闇に隠れるように、マスタングの薄い唇がリザの口に触れた。「・・・・・・なんですか、今の?」「なんでもない。忘れろ」 乾燥してひび割れた唇を、リザは指でなぞった。 イシュヴァールの砂でざらついた風が、人や建物の焦げた匂いとともに通り過ぎた。 宵闇が近づくと、身体の奥がざわつく日がある。 そういう夜は決まって夢見が悪い。 都合が付けば女の身体にのめり込む。 縁がなければ強めのアルコールを買い込...

  • ガトーショコラ (拭う・目を伏せる・溜め息)

     どうやら昨日、彼は夜更かしが過ぎたらしい。 眠いだるいめんどくさいやる気が出ない、と朝から不満たらたらの上司は、書類を1枚めくっては溜め息をつき、1行読んではあくびをし、5分目を離した隙に逃亡してしまった。 銃を片手にリザが捜索に向かうと、地下のかび臭い資料室に彼はいた。腕をだらりと下にたらし、埃だらけのソファに寝そべって、彼はうとうとしていた。「大佐!」リザが怒鳴ると、彼ははっと目覚めて、その拍...

  • コットンキャンディ (舌先・ほんの少し・手を添える)

     駅前広場のマルシェに行かないか? 穏やかな春の日曜日、リザはロイにそう誘われた。 リザは目を見開いて彼を見つめ、こくこくと何度も頷いた。 彼の唇が弧を描き、目が細くなった。すぐ行ける?と訊かれたので、リザはぶんぶんと横に首を振った。「準備してきます」 それだけ告げて、リザは慌てて部屋に駆け戻った。 クローゼットから瑠璃色のワンピースを出して着てみた。鏡の前でくるくると回ってみる。 悪くない。けれど...

  • 甘々ワードパレット

    Twitterに載せていました甘々ワードパレットssです。まだお題が残っていますので、ボチボチ書いていく予定です。...

  • カナリアの歌をもう一度(通販のおしらせ)

    【COMIC CITY 大阪119】2020/1/12 インテックス大阪THE GATHERING DAY4 鋼の錬金術師で頒布した新刊通販のお知らせです。新刊:カナリアの歌をもう一度(R18 / 800円 / A5 102ページ)表題作:声の出なくなったリザさんのお話君の往く道:web再録(2019.3.13 pixiv掲載)少年の憂鬱:君の往く道スピンオフ。思春期の息子君のお話。...

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