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一日一日大切に生きること https://blog.goo.ne.jp/fiji-island-nadi

毎日を楽しく生きるために、人間について、この世の中の諸問題について一生懸命に考えてみたいと思います。

一日一日大切に生きること
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2015/06/25

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  • アケボノゾウをさぐる(6)

    アケボノゾウをさぐる(6)アケボノゾウのご先祖さん(その4)ハチオウジゾウ発見の瞬間―相場博明先生の記録(報告)を読む―(1)アケボノゾの生い立ちといいますか先祖をさぐり、大分遠回りをしてきましたが、一つ前辺りまでやって来ました。今回は相場博明先生が初めてハチオウジゾウの化石と出会った瞬間について記録された報告をもとに、以下のように、まとめておきたいと思います。専門家でなくても、古生物学に少しでも興味のある人だったら、それは大変な発見、大袈裟かも知れませんが「世紀の大発見」と手を叩いたに違いありません。わたしもその一人でしたから。わたしが八王子でゾウの化石が発掘されたのを知ったのは、新種の認定があった新聞報道が大々的に報じた2010年の7月31日のことでした。それは発見されてから、すでに10年もの歳月を経過して...アケボノゾウをさぐる(6)

  • アケボノゾウをさぐる(5)

    アケボノゾウをさぐる(5)アケボノゾウのご先祖さん:その(3)アケボノゾウについては、これまでに松本彦七郎の論文をはじめ沢山の研究成果が公表されています。小生は、それらの中でもとくに最近の二つの文献を重視しています。一つは亀井節夫編著『日本の長鼻類化石』(築地書館、1991)の中に収められている樽野博幸氏の論稿「日本産ステゴドン科化石」です。そしてもう一つが日本古生物学会『化石』73号(2003)に収載されている樽創氏の論稿「日本固有のゾウ〔アケボノゾウ〕」です。樽氏は同論稿(2003)で、「アケボノゾウの起源については、日本固有種と考えられているS.miensisMatsumoto,1941ミエゾウと共通の祖先から進化したとする考えが有力である」、と述べています。そして「また体の大きさについても、ズダンスキイ...アケボノゾウをさぐる(5)

  • アケボノゾウをさぐる(4)

    アケボノゾウをさぐる(4)アケボノゾウのご先祖さん:その(2)前述しましたように、マストドンゾウがユーラシア大陸から(専門家の中には、「ヨーロッパ大陸から」、と説明しているケースがあります。)アメリカ大陸に渡り、アメリカマストドンの時代を築いたのですが、一方、アジア大陸では、ステゴドンゾウが繁栄したと言われています。アジア大陸は、ステゴドンの楽園だったわけです。それが2600万年前中新世のころから続いたのです。ステゴドンはステゴドン科(Stegodontidae)のステゴドン属(Stegodon)ですが、樽野博幸氏の論文「ステゴドンとステゴロホドンー識別と系統的関係―(哺乳類:長鼻目)」(1985年3月)があります。この論文は、樽野氏が大英自然史博物館をはじめいくつものヨーロッパの博物館を訪ねて、インドおよびビ...アケボノゾウをさぐる(4)

  • アケボノゾウをさぐる(3)

    アケボノゾウをさぐる(3)アケボノゾウのご先祖さん:その(1)前回、「はじめにその(2)」で、ミエゾウに触れました。その際、高橋啓一氏の論文から「ミエゾウは松本彦七郎*(1887-1975)によって三重県津市芸濃町産の標本を模式標本としてSt.cliftiの新亜種St.cliftimiensisMatsumotoとして記載された」こと等に言及しました。*1918年(大正7年)、地質調査所にあった石川県戸室山産とされていたゾウの臼歯化石から日本にアケボノゾウが生息していたことを明らかにし、アケボノゾウが日本固有種のゾウであることを発見したと言われています。東京帝国大学理科大学動物学科卒業、クモヒトデの研究、1917年に理学博士、1921年には帝国学士院賞を受賞しています。ここで少しばかり前回の記事中にある「St....アケボノゾウをさぐる(3)

  • アケボノゾウをさぐる(2)

    アケボノゾウをさぐる(2)はじめに:その(2)日本列島に生息していたステゴドンゾウの仲間としては、新第三紀中新世と第四紀との間のおよそ533万3000年前から258万年前までの時代、すなわち鮮新世の地質時代に中国のコウガ(黄河)ゾウに類似の大きなゾウが生息していました。それらは前回述べたことと重複しますが、日本列島には500万年前から400万年前に、現在ミエゾウとかシンシュウゾウとか呼ばれている大きなステゴドンゾウの仲間が生息していました。どちらも同じ「種」なのですが、発見されたときと産地が違うのです。最初のミエゾウは100年以上も昔に発見されました。三重県立博物館の平瀬みえ子さんの説明書きによりますと、「津市芸濃町の明(あきら)小学校の北、中の川河床で1918(大正7)年に発見された。採集された化石は、大きな...アケボノゾウをさぐる(2)

  • アケボノゾウをさぐる(1)

    アケボノゾウをさぐる(1)はじめに前回栃木県佐野市の葛生化石館に展示されています「世界最小のナウマンゾウ」に触れましたが、日本で見つかっているゾウの仲間の化石には、同じくらい小さな大人のゾウの化石があちこちで見つかっています。その一つに1918(大正7)年に松本彦七郎(1887-1975)が最初に「記載」したと言う論文があります。それがアケボノゾウ(Stegodonaurorae)について記した論文です。現在ではほぼ丸ごと一体分の化石が掘り出されており、国の天然記念物に指定されるほど学術的にも価値が認められるようになりました。その化石が発見されたのが滋賀県多賀町四手の住友セメントの貯鉱場の建設現場から、1993年(平成5)3月に発掘されたものです。草食の大型哺乳類の化石としては、この滋賀県多賀町(四手)産のアケ...アケボノゾウをさぐる(1)

  • 葛生化石館の「世界最小のナウマンゾウ」

    葛生化石館の「世界最小のナウマンゾウ」についてナウマンゾウ(Paleoloxodonnaumanni)の顎や臼歯の化石は、これまでに本ブログで紹介しましたように、日本列島の北から南まで全国百数十箇所で発見されています。ナウマンゾウは諸説ありますが、凡そ40万年前に大陸から日本列島にやって来て、棲みついたゾウだと言えます。しかし、アケボノゾウのように日本固有のゾウとは言えませんが、日本で発掘されているゾウの代表的な化石として大変馴染みがあり、その多くがナウマンゾウだと言っても間違いではありません。日本で見つかったゾウの化石は、1867年および1868年神奈川県横須賀市白仙山の開鑿地から発見されています。それが後にナウマンゾウと命名されました。ゾウの化石の「発見年次」としては、最も古い部類に入ると言えます。もう少し...葛生化石館の「世界最小のナウマンゾウ」

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