韓国ドラマ『おつかれさま』。主人公のふたりは1950年代初めの生まれ。ぼくの兄と同世代で、ちょうど8歳年上です。そしてその娘、主人公の女優さんの二役ですが、1970年代初めの生まれという設定で、今度はぼくより10歳ほど年下。こうした家族を通して、韓国の近現代の歴史――1960年代当時の済州島の生活、70年代の軍事政権、80年代の民主化のうねり、90年代-2000年代のIMF危機から現代まで――を丁寧に重ねながら描いている作品です。 大河ドラマです。「ひとつの家族の人生」と「ひとつの国の歩み」とが交差するようなドラマです。それをぼく自身の人生の時間軸と照らし合わせて観ていました。 日本は1945…