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  • 格差は資本主義の宿命?

    資本主義の宿命経済学は格差とどう向き合ってきたか(講談社現代新書)橘木俊詔講談社資本主義の宿命経済学は格差とどう向き合ってきたか(講談社現代新書)橘木俊詔(著)資本主義の宿命というべき格差に注目して経済学と政治の立場でどのように向き合ってきたかをわかりやすく説明した本です。筆者の結論としてはもう少し高所得者への累進課税を増やし将来的には中負担となるような福祉国家を目指すべきというのが主張です。その背景にあるのが日本は比較的貧困層の厚い格差の大きめの国だということで、そこら辺の統計が-第1章に紹介されています。一億総中流などと言われていたイメージもありますが現実はアメリカほどでないにしろ格差指数であるジニ変数はG7内ではアメリカ、イタリアに次ぐ値で相対的貧困率はトップ。しかも金融資産を持たないという世帯が単...格差は資本主義の宿命?

  • アスリートへの迷いのススメ

    迷うことにも意味がある|2024年|NICT-情報通信研究機構国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT(エヌアイシーティー)、理事長:徳田英幸)未来ICT研究所脳情報通信融合研究センター(CiNet)の羽倉信宏主任研究員、小笠希将研...NICT-情報通信研究機構DecisionuncertaintyasacontextformotormemoryKishoOgasa,AtsushiYokoi,GoukiOkazawa,MorimichiNishigaki,MasayaHirashima&NobuhiroHaguraNatureHumanBehaviour(2024),Published:11June2024「迷った末の運動」と「迷わずに行う運動」は、脳の中で区別され、別々のものとして記憶されているとの...アスリートへの迷いのススメ

  • X-Menの時代がやってくる?

    「Y」の悲劇男たちが直面するY染色体消滅の真実黒岩麻里朝日新聞出版「Y」の悲劇男たちが直面するY染色体消滅の真実単行本–2024/5/20黒岩麻里(著)「Y」の悲劇男たちが直面するY染色体消滅の真実単行本–2024/5/20黒岩麻里(著)人間においては男性を特徴づけるY染色体。その消滅が運命づけられているとしたら…男は居なくなってしまうのか?という疑問を中心に人間だけでない性差についてわかりやすく解説された本です。Y染色体が小さくなってしまったのはそもそもの染色体を引き継ぐ対合と乗り換えが有する有害遺伝子の排除機構が背景にあります。男性を特徴づけるY遺伝子に蓄積された有害配列の欠乏に加え子の欠乏を染色体の乗り換えの際に発生する逆位(ひっくり返った形で引き継がれること:最終亭には意味をなさなくなるので排除さ...X-Menの時代がやってくる?

  • 寿命の男女差のEvidence

    卵子は寿命を伸ばし、精子は寿命を縮める?大阪大学微生物病研究所の石谷太教授、阿部耕太助教らの研究チームは、大阪大学大学院医学系研究科や九州大学生体防御医学研究所、群馬大学生体調節研究所との共同研究によ...ResOUSex-dependentregulationofvertebratesomaticgrowthandagingbygermcells,SCIENCEADVANCES,12Jun2024,Vol10,Issue24DOI:10.1126/sciadv.adi1621身長のように寿命も男女差があるというのはある程度統計的には正しいのですがそれを証明するのは簡単でなく過去には中国の宦官の寿命が長かったことを調査するような研究もあったのですが今までは報告がなかったとのこと今回、寿命が数か月というキリ...寿命の男女差のEvidence

  • 捜査力は抑止力

    刑事捜査の最前線(講談社+α新書)甲斐竜一朗講談社刑事捜査の最前線(講談社+α新書)甲斐竜一朗(著)30年を超える刑事事件関連の記者生活を基に刑事捜査の進化を歴史を揺るがしたサリン事件、和歌山カレー事件、神戸連続児童殺傷事件、広域特殊詐欺事件などの実例も交えながら記された本です。内側の人がなかなか内情を表立って書けない事情もあるかとは思うのであくまで詳細な取材で知りうる範囲でまとまっている内容となっています。昨今の進化としては監視カメラによる初動捜査が相当有効になってきたこと、DNA鑑定の精度が上がり、565京人に1人とほぼ個人を特定できるレベルまで来たことなどが取り上げられている一方で根強い重要度があるのは聞き込み、指紋そして取り調べ術だというのが本を読むとわかります。特に定型化しにくく技術として伝えに...捜査力は抑止力

  • 学歴は諸刃の剣

    高学歴難民(講談社現代新書)阿部恭子講談社高学歴難民(講談社現代新書)阿部恭子(著)学歴という1視点から転落した様々な人生が紹介されている本です。自分が就職するころも含め博士や法科大学院など学歴を進み過ぎた人がこぼれた受け皿の問題というのは指摘されていましたがそのころからアカリクとか様々な支援サービスも出てきていたので状況は好転してきたとは思っていました。ここらへんには統計もありますがこの本はそういったデータの紹介は無くちょっと辛くなるような事例が紹介されています。確かに追いつめられると学歴というのはマイナスになる要素も大いに含んでいるのかもしれませんが学歴だけのせいにするには無理があるのかなというのが本を読んだ感触です。この話は目的と手段をはき違えてしまうということもあるのかもしれません。特に中学、高校...学歴は諸刃の剣

  • 常滑釣り教室

    セントレアの目の前のりんくう緑地付近で子供と釣り教室に参加してきました。約2時間半で釣れたのはカサゴ3匹といった感じで大物ではありませんでしたが子供としてはそれなりに満足したようです。エサはゴカイ、小エビ、ホタテとありましたが最もゴカイの反応が良。やや風が強かったもののその分、涼しく心地よく気持ちの良い日でした。また機会を見つけていこうかと思います。常滑釣り教室

  • ぼんやりが記憶を作る

    TakamitsuIwata,TakufumiYanagisawa,HaruhikoKishima≪Neurosurgery≫Fromripplestodaydreams:thebrainactivitybehindmindwandering GraduateSchoolofMedicine/FacultyofMedicine,OsakaUniversity岩田貴光、柳澤琢史、貴島晴彦≪脳神経外科学≫ぼんやりと考え事をする時に記憶を形成する海馬の活動が増えることを発見~記憶障害、認知症の診断・治療への応用に期待~ 大阪大学医学系研究科・医学部海馬で見られる脳活動は専門的に「リップル波(sharpwaveripple:SWR)」と呼ばれており、主に睡眠中に多く発生して、記憶の固定や想起に関わることが知られて...ぼんやりが記憶を作る

  • 生命と非生命の間に何がある?

    生命と非生命のあいだ地球で「奇跡」は起きたのか(ブルーバックスB2258)小林憲正講談社生命と非生命のあいだ地球で「奇跡」は起きたのか(ブルーバックスB2258)小林憲正福岡さんの生物と無生物の…もありますがこちらは宇宙生命学の観点で生命の起源に迫った内容でまさに我々はどこから来たのか、どこへ行くのかを探った本です。地球に生命が存在しているのは奇跡なのか必然なのか?生物の材料である有機物=タンパク質とリン脂質自体は宇宙からもやってくる可能性が示されてきました。一方で生物の特徴である自己複製と進化には核酸が必要となり、核酸形成のためにはRNA+タンパク質が必要。さらにさかのぼってRNAが存在すればたんぱく質を形成できるとのことでRRNAの起源を探るのが化学進化で起源を探っていく道です。ただタンパク質とRNA...生命と非生命の間に何がある?

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