格差は資本主義の宿命?
資本主義の宿命経済学は格差とどう向き合ってきたか(講談社現代新書)橘木俊詔講談社資本主義の宿命経済学は格差とどう向き合ってきたか(講談社現代新書)橘木俊詔(著)資本主義の宿命というべき格差に注目して経済学と政治の立場でどのように向き合ってきたかをわかりやすく説明した本です。筆者の結論としてはもう少し高所得者への累進課税を増やし将来的には中負担となるような福祉国家を目指すべきというのが主張です。その背景にあるのが日本は比較的貧困層の厚い格差の大きめの国だということで、そこら辺の統計が-第1章に紹介されています。一億総中流などと言われていたイメージもありますが現実はアメリカほどでないにしろ格差指数であるジニ変数はG7内ではアメリカ、イタリアに次ぐ値で相対的貧困率はトップ。しかも金融資産を持たないという世帯が単...格差は資本主義の宿命?
2024/06/29 22:33