2025年11月18日をもってgooblogがサービス終了するとのこと。2014年9月13日に「OCNブログ人」の終了により引っ越してきて、10年以上お世話になりました。今後このBlogは、4月18日より、「はてなブログ」(https://norio0923.hatenablog.com/)に移行して続けていきます。引き続きよろしくお願いいたします。〔お知らせ〕gooブログから引越しします
2016年に放映された日本の長編ドラマです。米倉涼子さんの代表作“ドクターX~外科医・大門未知子~”シリーズの“スペシャル版”です。設定やストーリーは全く特筆すべきところは全くないのですが、レギュラーの岸部一徳さん、西田敏行さんに加え、ビートたけしさんも加わった贅沢なキャスティングがウリの作品でした。たけしさんが演じる人物の見せ場は、見え見えではありますが、それでもビシッと決まりましたね。岸部さんとツーショットのやり取りもゾクゾクしました。基本はコミックですが、こういった面々が揃うのなら、まともなサスペンス作品として作っても面白いでしょう。ドクターX~外科医・大門未知子~スペシャル[DVD]米倉涼子ポニーキャニオン〔ドラマ〕ドクターX~外科医・大門未知子~スペシャル
1999年に公開された日本映画です。井筒和幸さんの監督・脚本のいかにも“一昔前の日本的ハートフルコメディ”なので、今の私にはそれほどの違和感なく入ってきますね。NHK人気番組「のど自慢」をそのままモチーフにしたある意味ではとても大胆な作品です。キャスティングも作品のテイストをしっかり活かせる面々という点では、バラエティに富んでいて結構豪華です。なかでも私的に響いたのは、“普通の母親役”を演じたりりィでした。のど自慢[DVD]室井滋ポニーキャニオン〔映画〕のど自慢
フェイクニュースを哲学する ─ 何を信じるべきか (山田 圭一)
いつも利用している図書館の新着本の棚で目につきました。“フェイクニュース”にしても“哲学(する)”にしても、とても気になるキーワードですね。特に昨今の「選挙」では、SNSで流布された玉石混淆の情報がその結果に大きく影響したこともあり、そういった時流の背景を理解するのに大いに参考になるのではと思い手に取ってみました。期待どおり興味深い指摘が多々ありましたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきます。まずは、本書での議論に無用な混乱を生じさせないために、著者の山田圭一さんは「フェイクニュースの定義」を試みています。(p5より引用)フェイクニュースは「情報内容の真実性が欠如しており(偽であるか、ミスリードである)、かつ、情報を正直に伝えようとする意図が欠如している(欺くことを意図して...フェイクニュースを哲学する─何を信じるべきか(山田圭一)
2024年に公開されたアメリカ映画です。ドウェイン・ジョンソンとクリス・エヴァンスが共演しているのでアクション・アドベンチャーテイストではありますが、基本は、こどもも楽しめる“ファンタジー”作品です。サンタクロースをモチーフというのはありふれているようですが、ストーリーにも演出にもオリジナリティを感じますし、併せて、サンタクロース回りの映像は夢があってとても綺麗です。表現しているメッセージもシンプルで、観終わって心地よい気分になれますね。レッド・ワンジェイク・カスダン〔映画〕レッド・ワン
2019年に公開されたアメリカ映画です。ちょっと前に、シリーズ第2作目を先に観てしまいました。DCコミックスのキャラクターを主人公にした作品です。本作はDCコミックスを原作にした実写版のなかでは“子供向け”にチューンしたもののようですね。あれこれと凝ったつくりではない分、大満足とはいえませんが、気楽な気分でそこそこ楽しめます。あと、第2作目のラストの有名キャラクタ登場のサプライズも、本作を観て納得しました。こういう細かな遊び心はいいですね。シャザム![DVD]ザッカリー・リーヴァイワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕シャザム!
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も、以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第29作目」です。今回の舞台は“城崎温泉(兵庫県)”。兵庫県の瀬戸内海側は学生時代・社会人時代をあわせもう数えきれないほど行き来していますが、日本海側はトンとご無沙汰です。印象としては冬の寒々しい海の風景を思い浮かべるのですが、実際はどうなのでしょうね。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品、浅見光彦シリーズとしては珍しくかなり荒々しいストーリー...城崎殺人事件(内田康夫)
2010年と11年に公開されたイギリス・アメリカ合作映画です。10年近くにわたる“ハリー・ポッター”シリーズの最終作で第7作、8作目にあたります。もちろん、大作・力作ではありますが、物語としては、さすがにかなり“息切れしてしまった感”が強いですね。シリーズが進むにつれて新鮮味が薄れ、テーマもぼやけてしまいました。そもそもの敵役の“敵役である由縁”が不明瞭で納得感が今一つなので、最後の解決に至ってもなにかスッキリしないんです。さらに言えば、ラストシーンもありがちな陳腐なパターンで、このファンタジー超大作の締めくくりとしては全くもって物足りなかったですね。最後にきて残念です。ハリー・ポッターと死の秘宝PART1[DVD]ダニエル・ラドクリフワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメントハリー・ポッターと死の秘...〔映画〕ハリー・ポッターと死の秘宝PART1/PART2
2018年に公開されたアメリカ映画です。こういった感じの作品が“サイコ・スリラー”というジャンルになるのでしょうか。観始めてからグダグダと物語が進んでいき、納得感のないエンディングに行き着きました。連続殺人事件がモチーフなのですが、“連続”に必然性が感じられない構成は致命的でしょう。キャスティング的には、アル・パチーノとカール・アーバンの競演なので悪くはありませんが、やはりストーリーに魅力がないと観ていて楽しめませんね。ハングマン[DVD]アル・パチーノTCエンタテインメント〔映画〕ハングマン
1986年に公開された日本映画です。植村直己さんが冬期のマッキンリーで行方不明になったのが1984年ですから、それからあまり日を隔てないでこれほどの大作が撮影されたのには驚かされます。映画ですら厳しい極地の自然の姿でしたから、実際現実の冒険現場の熾烈さは想像を遥かに凌駕したものだったのでしょう。作品としても、そのキャスティングをみて本作への注力度合いを伺い知ることができます。特に女優陣、乙羽信子さん、山岡久乃さん、丹阿弥谷津子さん・・・、そして何と言っても倍賞千恵子さんは秀逸でした。日本を代表する女優といえば吉永小百合さんというのが定評ですが、倍賞さんは吉永さんに比肩する素晴らしい役者さんだと思います。本作の成功は、倍賞さんあってのものですね。植村直己物語[DVD]西田敏行アミューズソフトエンタテインメン...〔映画〕植村直己物語
いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。橋本治さんの著作は、「「わからない」という方法」「思いつきで世界は進む」等いままでも何冊か読んでいて、そこで開陳されているとても素直な“正論”を楽しんでいました。本書は、橋本さんが様々なジャンルの6人の方々と語り合った対談集とのこと。興味深いやりとりが満載でしたが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきましょう。まずは、「日本美術史を読み直す」とタイトルされた批評家浅田彰さんとの対談の中のフレーズ。和漢混淆文を取り上げ、漢意とやまとごころという概念の成り立ちとその後の文化面での派生の様子を“融通無碍に展開してきた日本文化史”と語る浅田さんの議論を受けて、橋本さんはこうコメントしています。(p63より引用)そういう議論について...対談集-六人の橋本治(橋本治)
2023年に公開されたアメリカ映画です。観始めて気づいたのですが、DCコミックスのキャラクターを主人公にした作品だったんですね。そのせいもあって、子供向けのエンターテインメントに徹している作りは、映像も綺麗で素直に楽しめました。キャスティング的には、ヘレン・ミレンが役どころに違和感を感じさせながらも流石の存在感でしたし、何と言ってもガル・ガドットの登場は“鳥肌”ものでした。ちなみに、本作は、シリーズものの第2作とのこと。機会があれば、第1作目にもトライしてみようと思います。シャザム!~神々の怒り~[DVD]4548967474718ザッカリー・リーヴァイワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕シャザム!〜神々の怒り〜
1992年に公開されたアメリカ映画です。SFテイストのアクション作品ですが、ベースとなった設定は結構シャビーですし、ストーリーにも深みはありません。ある種“木訥”な出来栄えですが、そういった雰囲気に主役のジャン=クロード・ヴァン・ダムがフィットしていましたね。敵役がドルフ・ラングレンというのも分かりやすく、さらに二人が揃うと“単純なアクションもの”になるというのも自然な流れでしょう。ユニバーサル・ソルジャー[DVD]ジャン=クロード・ヴァン・ダムパイオニアLDC〔映画〕ユニバーサル・ソルジャー
2011年に公開されたアメリカ映画です。たまたま配信サービスのリストで目についたので観てみました。ナタリー・ポートマン主演の映画なんですね。私の粗雑な感性からいうと、こういったモチーフで、登場人物たちの微細な心情を描き込んでいくような作品は得意ではないのですが、やはり本作品でもそうでした。いたるところのシーンで、「気持ちが分からないわけではないけど、どうしてそうなるのかねぇ」といった感じになってしまうのです。水曜日のエミリア[DVD]ナタリー・ポートマンHappinet(SB)(D)〔映画〕水曜日のエミリア
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第28作目」です。今回の舞台は“隠岐(島根県)”。隠岐はもとより島根県は仕事関係で立ち寄ったことはありません。プライベートでは、あまり定かな記憶ではないのですが、幼いころ「松江」には旅行にいったことがあるのと、社会人になってから「津和野」を訪れたぐらいです。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、シリーズの中では比較的力作といえる部類の作品でしょう。最後の手段...隠岐伝説殺人事件(内田康夫)
2014年に公開された日本・韓国合作映画です。原作は、25年ほど前に第15回サントリーミステリー大賞読者賞を受賞した小説とのことですが、その後、改題および大幅に加筆改稿されて、映画化に至ったということです。この作品、始まってかなり時間が進んだ段階でも、正直、物語の輪郭すら掴めませんでした。入り組んだ設定とストーリーで、単純に楽しめるといったたぐいのものではなかったようですね。(その割に、ラストはあまりにも在り来たりでしたが・・・)私の好みからいうと、こういった狭い世界で複雑に絡まった話よりも、大雑把でもいいので空間的に広がりのあるエピソードで彩られている方がいいのです。ゲノムハザードある天才科学者の5日間[DVD]西島秀俊Happinet(SB)(D)〔映画〕ゲノムハザードある天才科学者の5日間
2009年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。「ハリー・ポッター」シリーズの第6作目で、専門家の評価はかなり高いようなのですが、私には今一つ・・・、少々上映時間が長すぎましたね。ラストに向かっての最後半部分の盛り上がりはともかく、そこに至るまでは何度も集中力が切れてしまい中弛みを感じました。最後のエピソード以外は、イマイチのインパクトです。さて、超大作ともいうべき本シリーズも終盤を迎え、エンディングを見てもあきらかなように、本作品は“最終章の序章”といった位置づけです。ようやくここまで来たのですから、このまま最後までたどり着きましょう。ハリー・ポッターと謎のプリンス[DVD]ダニエル・ラドクリフワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ハリー・ポッターと謎のプリンス
2012年に公開された日本映画です。朝井リョウさんのデビュー作であり第22回小説すばる新人賞を受賞した小説が原作の“青春映画”で、こちらも小説と並んで大いに評判になりました。ともかく、「映画」として、よくよく考えてこれでもかと作り込まれた作品ですね。タイトルから想定されるモチーフを存分に活かしたと凝った構成で、ひとつのエピソードを幾重もの視点から描き出しています。登場人物それぞれの繊細な心の動きを、絡みのシーンのなかでうまく見せていて、そのあたりの演出も秀逸だと思います。桐島、部活やめるってよ(DVD2枚組)神木隆之介バップ〔映画〕桐島、部活やめるってよ
いつも利用している図書館の新着本の棚で目につきました。“哲学”はキチンと学んだことがないので興味だけが先行し、今までも「入門書」的な本は何冊か読んだことがあるのですが、どれも容易くはね返されてしまっています。多分本書もそうなるだろと思いつつ読み始めたのですが、著者の青山拓央さんの優しい語り口にもかかわらず、やはりそこで解説されている内容にはまったくついていけませんでした。そういった消化不良の理解の中で、とはいえ、私の関心を惹いたところをひとつだけ書き留めておきましょう。本書の「おわりに」で青山さんが読者への期待を語っているところです。(p221より引用)でも、本書にとって何より重要なのは、〈哲学をするとはどのようなことか〉を、本書を通して実際につかみ取る読者が現れることです。・・・速読力のある読者のなかに...哲学の問い(青山拓央)
2024年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。近現代のアメリカ内戦をモチーフにした“戦争”映画ですが、ロードムービー的なテイストも感じさせる作品です。公開時は大きな注目を集めたようですが、どうでしょう、主人公のひとりである若いカメラマンにどこまで共感できるかによって、観ての評価は大きく分かれるのではないかと思います。そういう点では、主人公たちの心情の掘り下げ方は少々中途半端でしたし、そもそもの内戦に至る背景もほとんど描かれていなかったので、共感するほどの作り込みが乏しかったという印象です。それがラストシーンのインパクトの弱さにもつながっていますね。シビル・ウォーアメリカ最後の日アレックス・ガーランド〔映画〕シビル・ウォーアメリカ最後の日
2024年に公開された日本映画です。現役の女子プロレスラー岩谷麻優さんの自伝を原作に映像化した作品です。「映画」としては、“素人によるコメディタッチ”のテイストで、今一つ波長が合わず、途中で何度も観るのを中断したのですが、結果的には何となく最後まで観てしまいました。何より“実話”というのが大きいですね。キャスティングも、竹中直人さんや石野真子さんといった大物をはじめとして有田哲平さんや古坂大魔王さんらちょっと捻った面々が登場していて、そのあたりのぎこちなさがかえって効果的だったように思います。家出レスラーヨリコジュン〔映画〕家出レスラー
2022年に公開されたアメリカ映画です。比較的最近のリーアム・ニーソン主演作品ということでちょっと不安は感じていたのですが、残念ながら予感は的中してしまいました。FBIが舞台なのですが、まずもって設定があまりに粗雑で荒唐無稽過ぎます。いくらなんでもFBI長官が護衛なしで動き回ったり、専用車のウィンドウが防弾仕様ではなかったりというのは如何なものでしょう。ストーリーも、これで終わり?といった尻切れトンボ感満載のラストで・・・。しばらくはショック?で立ち上がれませんね。ブラックライト[DVD]通常盤リーアム・ニーソン,エイダン・クイン,エミー・レイヴァー・ランプマン,テイラー・ジョン・スミスHappinet〔映画〕ブラックライト
2007年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。「ハリー・ポッター」シリーズの第5作目で、以前一度観ています。ただ、ところどころ記憶にはあるのですが、全体のストーリーは浮かびませんでした。そのときの覚えのメモをたどると、前回は単発作品として観たようで平凡な印象が記されています。今回、第一作から観始めてここまで至ったわけですが、本作はシリーズの中でもかなりメッセージ性高く作られているように感じました。ポッターの成長と仲間たちとの絆の強さがしっかり表現されています。主人公たちの年齢も上がってきて、そろそろファンタジー作品としては難しくなってきましたが、もう少し続編もトライしてみましょう。ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団[Blu-ray]ダニエル・ラドクリフワーナー・ホーム・ビデオ〔映画・再〕ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団
最近読むエッセイと言えば五木寛之さんの本に偏っているので、少しは別の作者のものをと思い、いつも利用している図書館の書架で見つけました。遠藤周作さんのエッセイは、どうやら15年ほど前「ボクは好奇心のかたまり」を読んで以来のようです。昭和49年(1974年)7月から昭和50年(1975年)12月にかけて毎日新聞に連載されたコラムを書籍化したもので、ひとつの諺や名言、格言をとり上げては、それを材料に遠藤さんが思うところを語った小文集です。さすがに“エッセイの名人”だけに、読んでいて硬く凝り固まった頭が程よくほぐれてきますね。半世紀前に書かれたものなので、時折、時代の隔たりから現在の人権意識では相応しくない主張(表現)がみられるのは避けがたいのですが、それでもユーモアに溢れる秀逸なエッセイばかり、それらの中から特...勇気ある言葉(遠藤周作)
2021年に公開されたイタリア映画です。“ファンタジー”系ではありますが、結構目を逸らすようなハードなシーンもありますし、ナチス時代が舞台なのでその思想的背景を前提とした演出も施されています。登場する主人公たちのキャラクターにもオリジナリティを感じました。単純なエンターテインメント作品ではなく、メッセージ性のある物語ですね。私の場合、アメリカ映画を目にすることが圧倒的に多いのですが、こういったテイストの作品にももっとトライしてみたいですね。フリークスアウトBlu-ray&DVD[Blu-ray]Blu-ray&DVDクラウディオ・サンタマリア,アウロラ・ジョヴィナッツォ,ピエトロ・カステリット,ジャンカルロ・マルティーニHappinet〔映画〕フリークスアウト
2005年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。「ハリー・ポッター」シリーズの第4作目ですが、ちょっと中休みという感じでした。舞台となったイベントにファンタジー性が感じられなかったこともあり、ストーリーも全編に渡って陰鬱な雰囲気に包まれていました。このテイストだと楽しめる年齢層も限られるでしょう。とはいえ、別の考えでは、第1作目から年月も経ているので、当初からのファンの成長に合わせた作品と言えるのかもしれません。ハリー・ポッターと炎のゴブレット[DVD]ダニエル・ラドクリフワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント〔映画〕ハリー・ポッターと炎のゴブレット
2022年に公開されたアメリカ映画です。ジェラルド・バトラーが主演兼製作とのことですが、何とも見応えのない出来栄えでした。犯罪の動機も短絡的ですし、犯罪が起こったあとのエピソードも無理筋であったり意味不明であったりと、ストーリーの体をなしていません。かといって、ジェラルド・バトラーのキャラクタを活かしたような“骨太”のアクションシーンが見られることもなく、“残念な作品”と言うしかありませんね。CHASE/チェイス猛追[DVD]通常盤ブライアン・グッドマンアメイジングD.C.〔映画〕CHASE/チェイス猛追
2022年に公開された日本映画です。“水墨画”の世界をモチーフにした小説が原作とのこと。軽めの“青春映画”ですが、主人公のキャラクタ設定に厚みがなく、併せて、演出や台詞まわしも平凡だったので、今一つピンとこない出来栄えでした。以前から成長を期待している清原果耶さんですが、今回も作品には恵まれなかったようです。何とも残念ですね。線は、僕を描く通常版DVDDVD横浜流星バップ〔映画〕線は、僕を描く
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第26作目」です。今回の舞台は“津軽(青森県)”。津軽地方は、仕事関係で訪れたことはありませんが、学生時代の旅行で、下北から弘前、津軽半島あたりを巡ったことがあります。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、“浅見光彦シリーズ”にしてはほんの少し変わったテイストの作品でした。終盤に至るまでかなりスローテンポで、津軽地方という比較的狭いエリアでの細かなエピソード...津軽殺人事件(内田康夫)
2020年に公開されたアメリカ映画です。かなり荒唐無稽な設定なので、大作とは言えませんし、決して大喝采を浴びるような話題作でもないでしょう。リーアム・ニーソンが主演の作品は、このところこういった中途半端な“B+級”作品が多いですね。彼に似合った木訥なキャラクタには好感が持てます。決して専門家の評価は高くないのですが、軽く楽しめるエンターテインメント作品としては、それほど悪くはないように思います。本作品もそういった類いのひとつですね。ファイナル・プラン[DVD]リーアム・ニーソンHappinet〔映画〕ファイナル・プラン
2004年に公開されたアメリカ・イギリス合作映画です。“ハリー・ポッターシリーズ”の第3作目、定番のシリーズだけあってさすがに安定・無難な出来栄えですね。シリーズものの場合、3作目ぐらいになると“マンネリ化”の弊害がみられるのが通常ですが、本作の場合はまったくその兆しは感じられません。不要な装飾的なエピソードは省かれて、かえって物語の展開がシャープになったように思います。いましばらくは、彼らの成長をフォローし続けそうです。ハリー・ポッターとアズカバンの囚人特別版[DVD]ダニエル・ラドクリフワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕ハリー・ポッターとアズカバンの囚人
2021年に公開されたカナダ映画です。引退している凄腕エージェントが主人公というのはよくある設定ですね。観始めて淡々とシーンは進んでいくのですが、ラストも尻切れトンボで物語の筋は全く分かりませんでした。この感じでは、もう一回観直してもストーリーは理解できそうにありません。“B級”という感じでもなく、結構しっかりした作りに見えるだけに、何とも消化不良の“もったいない”作品でしたね。エージェント・トリガー[DVD]バリー・ペッパー竹書房〔映画〕エージェント・トリガー
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2025年11月18日をもってgooblogがサービス終了するとのこと。2014年9月13日に「OCNブログ人」の終了により引っ越してきて、10年以上お世話になりました。今後このBlogは、4月18日より、「はてなブログ」(https://norio0923.hatenablog.com/)に移行して続けていきます。引き続きよろしくお願いいたします。〔お知らせ〕gooブログから引越しします
日本経済新聞の書籍紹介の欄で書評家の東えりかさんが取り上げていました。前野ウルド浩太郎さんの著作は初めてです。本書は、7年前に出版し新書大賞を受賞した「バッタを倒しにアフリカへ」の続編とのこと、エネルギッシュなタイトルも刺激的です。期待どおりインパクトのあるエピソードが数多く紹介されていましたが、その中でも特に印象に残ったところをいくつか書き留めておきます。まずは、「論文作成の現実」についてです。学術論文では当然なのでしょうが、記述内容はどんなに些細なことであってもすべて実際に確認されていなくてはならないという“探求への真摯さの程度”には改めて驚かされました。「卵母細胞は毎日、徐々に大きくなる」「メスは自力でオスを蹴っ飛ばすのに苦労する」といった一行にも満たない記述の裏には、解剖や実験にもとづく測定数値が...バッタを倒すぜアフリカで(前野ウルド浩太郎)
1979年に「宇宙戦艦ヤマトIIヤマトよ永遠なれ!」というタイトルで放送され、1985年「宇宙戦艦ヤマト2総集編」に改題され再放送された日本のアニメ作品です。大ヒットしたテレビアニメ「宇宙戦艦ヤマト」は劇場映画化され、その続編として「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」が作られましたが、本作品は、同じ「白色彗星帝国」との戦いを描きつつもラストシーンをはじめかなり内容を改変して放映されたものです。両者の違いについてはそれぞれの捉え方があると思います。ドラマチックなエンディングという点では、「さらば宇宙戦艦ヤマト愛の戦士たち」の方に軍配が上がるのでしょうが、それをもたらしているメンタリティを思うと、やはり強い違和感を感じざるを得ません。宇宙戦艦ヤマト2総集編松本零士〔アニメ〕宇宙戦艦ヤマト2総集編
2024年に公開された日本映画です。安田淳一さん脚本・監督の自主製作映画ですが、第48回日本アカデミー賞最優秀作品賞受賞という快挙を成し遂げました。“タイムスリップ”というモチーフは、映画ではそれこそ山のように前例があってオリジナリティはありませんが、登場人物のキャラクタやストーリーだてが素直だったせいか、とても自然に楽しませていただきました。ラストに向かうシーンの組み合わせも秀逸でしたし、作品に通底する“映画作り”への情熱は、はるか昔に観た「蒲田行進曲」に通じるものがありますね。ちなみに、エンドロールをみていると、作品で「助監督」役を演じた沙倉ゆうのさんは、本作そのものでも「助監督」だったようですし、安田監督にいたっては、編集や照明等、いたるところに「安田淳一」の名前があるのには笑ってしまいました。楽し...〔映画〕侍タイムスリッパー
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第42作目」です。今回の舞台は“奈良”。奈良は、仕事関係で出張に行ったことはなかったと思いますが、遥か昔の修学旅行やプライベートでの旅行では、大仏、興福寺、春日大社、唐招提寺や斑鳩あたりにも訪れています。またゆっくり散策してみたい町ですね。ミステリー小説ですからネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、この作品、いつもの浅見光彦シリーズの展開や幕引きとは一味違っているように感じまし...平城山を越えた女(内田康夫)
1980年に公開された日本映画です。有名な黒澤明監督の作品ですが、私は黒沢作品は数えるほどしか観たことがありません。確かに、よくいわれているように「色」へのこだわりは随所に見られましたし、多数の騎馬や歩兵が登場する野戦のシーンの迫力は出色でしたね。その鉄砲と騎馬との戦いの描き方も、直接的な衝突を写すのではなく、それぞれのシーンを交互に挟み込み、野太い音楽とのセットで表現していたあたり、素人目にも強烈なこだわりが伝わってきます。キャスティングも仲代達矢さん、山﨑努さん、志村喬さん等々大物揃いでしたが、なかでも格別の存在感を発揮していたと私が感じ入ったのは大滝秀治さん、素晴らしい役者さんですね。あと、エンドロールで外国版プロデューサーとしてフランシス・コッポラ、ジョージ・ルーカスの二人の名前が並んでいたのは、...〔映画〕影武者
いつも聴いている大竹まことさんのpodcast番組に著者の東畑開人さんがゲスト出演していて紹介していた本です。臨床心理士として、メンタルの悩みを抱える本人はもとより、突然にそういった身近な人のケアをし始めた人たちのカウンセリングに携わっている東畑さんの話はとても興味深い内容なのですが、それらの中から特に私の関心を惹いたところをいくつか書き留めておきます。まずは、東畑さんが語る「こころのケア」の話に登場する基本概念、「ケア」と「セラピー」についてです。ケアとは何か?・ケアとは傷つけないことである・ケアとはニーズを満たすことである・ケアとは依存を引き受けることであるでは、セラピーとは何か?・傷つきと向き合うのがセラピー・セラピーとはニーズを変更することである・セラピーとは自立を促すことであるそして、ケアとセラ...雨の日の心理学こころのケアがはじまったら(東畑開人)
2024年に放映されたフランスのテレビドラマです。いうまでもなく北条司さんの往年の大ヒットコミック「キャッツ・アイ」の実写版。フランスでは1986年に日本版アニメが放送されて人気を博したとのことですが、原作とはかなり異なったテイストにアレンジされているので、評価は大きく分かれたようですね。私のような原作コミックをリアルタイムで知っている世代のファンからすると、あえて別物として捉えた方がよさそうです。正直な印象では、“B級”のノリのストーリー展開や現代フランスを意識したキャラクタ設定を楽しむといった作品でしょう。キャッツ・アイBIGBANDSTORY〔ドラマ〕Cat'sEyes
2003年に公開された日本映画です。向田邦子さん脚本のテレビドラマから始まり、映画・ドラマ・舞台とさまざまな形で何度となく作品化されました。昭和後期が舞台なので、当時の社会観念が色濃く出ている台詞や演出については、観る世代によって印象や評価がかなり変わるでしょうね。四姉妹を中心としたエピソードを綴るヒューマンコメディなので、姉妹や家族、それを取り巻く面々のキャスティングが興味を惹くところですが、本作の、大竹しのぶさん、黒木瞳さん、深津絵里さん、深田恭子さんの四姉妹、その両親に、仲代達也さん、八千草薫さん、さらには坂東三津五郎さん、桃井かおりさんと居並ぶラインナップは空前絶後、最強でした。特に八千草薫さんの雲をつかむようなほっこりしたキャラクタは出色でしたね。あとは、長澤まさみさん、まだオーラを発する前でし...〔映画〕阿修羅のごとく
このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているのですが、時折、以前よく読んでいた大沢在昌さんの作品の中から未読作にもトライしています。先日、“狩人シリーズ”の現時点での最新作「冬の狩人」を読んでみて結構面白かったので、今度はこのシリーズにも手を伸ばしてみようと思いました。というわけで、まずはシリーズ第1作目“北の狩人”、第2作目“砂の狩人”を読み終わり、今度は第3作目の本作という次第です。エンターテインメント作品なのでネタバレになるとまずいでしょうから内容には触れませんが、この作品も十分楽しめました。物語の展開という点では、かなりの部分まで多くの登場人物が次々と起こるエピソードに絡んできて、正直“ごちゃごちゃ”し過ぎている感じがしまし...黒の狩人(大沢在昌)
2024年に公開されたアメリカ映画です。ともかく観て単純に楽しめる“アクション・コメディ作品”です。スタントマンが主人公なのでスリリングなシーンが満載ですが、VFXでの映像制作にも少なからず生のスタント的な要素が不可欠なんですね。そのあたりの様子も興味深く知ることができました。あとは、キャスティング。エミリー・ブラントは芸域も広く私の好きな役者さんの一人なのですが、この作品では無難な役どころでかなり物足りませんでしたね。ちょっと残念ですが、まあこういった顔見世もあるのでしょう。フォールガイブルーレイ+DVD[Blu-ray]4550510120324ライアン・ゴズリングNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕フォールガイ
2024年に公開された日本映画です。柚木麻子さんの小説が原作で、堤幸彦さんが監督のライト・コメディ作品ですが、少し前に全面休館となった「山の上ホテル」を舞台とした点も話題性がありますね。主人公はのんさんが演じているのですが、これが見事にはまっていましたね。ちょっと屈折したネアカのキャラを適度なメリハリで魅せてくれました。それを引き立てる相手役の滝藤賢一さん、田中圭さんもいい演技だったように思います。ストーリー、キャスティング、演出、そして舞台となったホテル、それぞれのよさが相俟って穏やかなバランスを醸し出していました。面白かったです、楽しめました。私にふさわしいホテル堤幸彦〔映画〕私にふさわしいホテル
いつも利用している図書館の書架をつらつらと眺めていて目につきました。私も世の中的にいえば“老人”と呼ばれる年代に突入してしまったので、タイトルにも親近感を抱きますね。著者の下重暁子さんは、NHKのアナウンサーとして活躍後フリーとなり、現在では文筆家として多彩なジャンルの作品を世に送り出しています。本書は、そんな下重さんの得意なテーマのひとつである“高齢化社会”を扱ったエッセイで、“明日は我が身”だからというノリもあって読んでみました。で、結果ですが、正直なところ、かなり期待外れでしたね。“私は、他の人たちとは考え方が違うんだという思い込み”が、強烈な自己主張という形でちょっと表に立ち過ぎていたようです。エッセイなら、著者ならではの“感性”が、とりあげたモチーフの捉え方のオリジナリティとともに伝わってくるの...老人をなめるな(下重暁子)
1998年に公開された日本映画です。“平成モスラ”シリーズ3部作の第3作目、完結編にあたる作品で、こちらも“こども向けSFファンタジー”ですね。今回の見どころはゴジラシリーズの人気キャラの「キングギドラ」の降臨ですが、この強敵と一戦を交えるために、「巨大な蛾」をあの手この手でパワーアップさせています。とはいえ、なかなか苦労したようですね。とても残念なことに、せっかくの主役のモスラは、“形態変化”のたびにリアリティのない薄っぺらい造型になってしまいました。モスラ3キングギドラ来襲[東宝DVD名作セレクション]小林恵東宝〔映画〕モスラ3キングギドラ来襲
2023年に放映された日本の長編テレビドラマです。2022年に連続テレビドラマとして人気を博した番組のスペシャル版で、主要な登場人物も引き継がれたテレビシリーズとの連続モノとして制作されました。江戸時代に「家電がタイムスリップして出現する」という発想がすべてですね。さらに本作はそのアイデアを「忠臣蔵」の物語に織り込む形で“無邪気なエンタメ”として楽しませてもらいました。滝藤賢一さんの独り舞台のようなつくりですが、その他のキャスティング面では、何といっても田島令子さんが目に留まりました。よかったです。もうこういった年季の入った役どころにはまるんですね。家電侍スペシャルストップ!忠臣蔵〔ドラマ〕家電侍スペシャルストップ!忠臣蔵
日本経済新聞の書籍紹介の欄でサイエンスライターの竹内薫さんが取り上げていました。ちょっと前に、いつも利用している図書館の新着本の棚で目には入っていたので、さっそく改めて借りてきました。恐竜絶滅の原因は最近では“隕石衝突説”が定説に近い位置にあるようですが、本書では、隕石衝突後“生物が絶滅に至るプロセス”と、その直後からの“再生のプロセス”を具体的に描き出して解説しています。興味深い内容が満載だったのですが、その中でも特に印象に残ったところをいくつか覚えとして書き留めておきます。まずは、「隕石衝突の生命史上のインパクト」について。(p14より引用)地球の生命史は、「偶然性」というたったひとつの事象によって、不可逆的な変化を経験した。もし小惑星の衝突が起こらなかったり、もっと遅かったりしていたなら、あるいは、...恐竜最後の日:小惑星衝突は地球をどのように変えたのか(ライリー・ブラック)
2015年に公開された日本映画です。大泉洋さんが主演のコメディ作品ですが、井上ひさしさんの小説「東慶寺花だより」を原案にした原田眞人さんの脚本がとてもよかったですね。喜劇風の台詞回しも効果的でした。キャスティングも、樹木希林さん、堤真一さん、キムラ緑子さんに山﨑努さんといったベテランが脇を固めた中で、満島ひかりさん、戸田恵梨香さん、内山理名さんといった中堅どころの実力派が魅力的でそれぞれに持ち味を存分に発揮していました。あと、出色だったのが陽月華さん。彼女が演じたキャラクタがこの作品に爽やかな微笑みを纏わせてくれました。駆込み女と駆出し男[DVD]大泉洋バンダイビジュアル〔映画〕駆込み女と駆出し男
2024年に公開されたアメリカ映画です。ジェイソン・ステイサム主演の“アクション作品”なので、リアリティは「0(ゼロ)」、超安心の“ワンパターン”の復讐モノです。ただ、今回は「養蜂家」というキャラクタの設定にちょっとオリジナリティが感じられました。さらに、「ハチ」の社会の仕組みをしっかりと物語の舞台の背景に織り込んでいるのは、なかなか面白い着眼で秀逸だったと思います。ビーキーパーデヴィッド・エアー〔映画〕ビーキーパー
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始めました。この作品は「第41作目」です。今回の舞台は“伊香保(群馬)”。伊香保には、かなり昔になりますが、近場の温泉地ということで、(たぶん)同期入社の研修後の親睦会で訪れた記憶があります。(正直、かなり朧げです)プライベートでも、家族ドライブで立ち寄ったことがあるように思うのですが、こちらも定かではありません。こどもたちと「ガラス細工の体験」をしたのが、伊香保だったような記憶が・・・。この作品、ミステリー小...伊香保殺人事件(内田康夫)
1985年公開のアメリカ・オーストラリア合作の映画です。「マッドマックス」シリーズの第3作目の作品ですが、最初のテイストとかなり変わってきましたね。完全に“劇画”路線に舵を切ったようです。キャスティング面では、“ロックンロールの女王”ティナ・ターナーも出演していますが、正直なところ、「話題性」以外に彼女である必然性は感じられないですね。かなり“もったいない”感じがします。マッドマックス/サンダードーム[DVD]メル・ギブソンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕マッドマックス/サンダードーム
1995年公開のアメリカ映画です。専門家の評価はそこそこ高いようなのですが、私の感覚が鈍いのか、正直かなり退屈でした。ストーリー展開に全くスピード感がなく山谷もありません。キャスティング的には、ジョン・トラボルタ、ジーン・ハックマン、レネ・ルッソ、ダニー・デヴィートと錚々たる面々が並んでいるのですが、やはりこういったコメディには今ひとつ合わないようです。ゲット・ショーティ[DVD]ジョン・トラボルタソニー・ピクチャーズエンタテインメント〔映画〕ゲット・ショーティ
2012年公開の日本映画です。伊坂幸太郎さんの短編小説が原作の作品ですが、無駄のないストーリーでサクッと楽しめます。キャスティングも、大森南朋さん、石田えりさんといった味のある実力派の俳優さんに、ブレイクし始めた木村文乃さんといった魅力的な面々で、さらに音楽は斉藤和義さんという私的には大いに満足した作品でした。それにしても、石田えりさんと木村文乃さんとの居酒屋のシーンは、なんともほのぼのと自然体で印象的でしたね。よかったです。ポテチ[DVD]濱田岳アミューズソフトエンタテインメント〔映画〕ポテチ
2015年公開の日本とトルコの合作映画です。日本・トルコ友好125周年の記念、朝日放送創立65周年の記念、BSフジ開局15周年の記念という名目で制作された作品ですが、さすがにここまでコテコテの“優等生的映画”も珍しいでしょう。当時の両国のトップ同士でも話し合われた末に実現した企画ということですから、さもありなんです。出演している役者の皆さんの熱演は印象的ではありましたが、やはり、こういった経緯で作られた映画の“危うさ”はとても気になりますね。海難1890[DVD]内野聖陽TOEICOMPANY,LTD.(TOE)(D)〔映画〕海難1890
いつも利用している図書館の新着本リストで目につきました。このところ気分転換に読んでいるミステリー小説は、全作読破にチャレンジしている内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”に偏っているので、久しぶりの松本清張作品です。初期の短編8作を収録した傑作集とのこと。ミステリー小説なのでネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、やはり清張さんの構成力と筆力は素人目にも卓越しているのを感じます。たとえば、4番目に編まれている「白い闇」。読み進めるにつれ高まりゆくクライマックスに向かっての緊迫感。(p174より引用)濃い霧は二人を閉ざした。一メートル先が、白い、厚い紗でぼかされていた。ボートとその近い周囲のあおぐろい水だけが人間の視界にはいっている最大限であった。距離感も遠近感もまったく失われ、白い宙の中を舟は動いてい...空白の意匠:初期ミステリ傑作集(二)(松本清張)
2019年公開のアメリカ映画です。詐欺師が主人公のコメディ作品はそれこそ山のようにありますし、サプライズもかなりの確率で途中で透けて見えてしまいます。本作もそうですが、まあ見どころはアン・ハサウェイとレベル・ウィルソンのコントラストと、ともかく軽いタッチの作風にあるので、それ以外の出来についてとやかく言うものではありません。専門家の評価はかなり厳しいようですが、この手のコメディで「名作」というのはなかなかお目にかかれませんから。“詐欺師が主人公”の名作といえば「スティング」に勝るものを私は知りませんし・・・。ザ・ハッスルアン・ハサウェイスティング[DVD]ポール・ニューマンジェネオン・ユニバーサル〔映画〕ザ・ハッスル
1992年公開のアメリカ映画です。ありがちなモチーフで、想像どおりのストーリー展開ですが、それでも素直に楽しめるのは、役者のみなさんの素晴らしい演技の賜物でしょう。主人公を演じたウーピー・ゴールドバーグさんを筆頭に、キャシー・ナジミーさん、ウェンディ・マッケナさんの対照的ながらとても好感の持てるキャラクター、そして院長役のマギー・スミスさん、こちらは出色の存在感でしたね。このところ、マッドマックスやリディックといった濃い口の映画に浸っていたところなので、久しぶりに心洗われるコメディにホッと一息です。天使にラブ・ソングを…[DVD]ウーピー・ゴールドバーグブエナ・ビスタ・ホーム・エンターテイメント〔映画〕天使にラブ・ソングを…
そこそこ使っていた私のスマホPixel3XLですが、バッテリーの膨張で裏蓋が数ミリ持ち上がってしまいました。docomoの「ケータイ補償サービス」を契約していたので、サポートセンタに問い合わせたところ「バッテリー膨張でも代替機に交換可能」とのこと。早速、サイトから申し込みを始めたのですが、数ステップ進んだところで、「Pixel3XLの整備品は無く、代替機は『SamsungGalaxyA51』になる」とのメッセージ。負担額は8千数百円ではありますが、数年前のミドルレンジの機種というのには少々抵抗があります。Pixelの数世代前の機種あたりだったらよかったのですが。ということで、いったん「ケータイ補償サービス」の申し込みは中断して、「googleの故障修理店」でバッテリー交換を相談してみました。店員さん曰く、...〔買い物〕Pixel3XLからPixel8aに機種変更
2021年公開のアメリカ映画です。サスペンス・スリラーといったジャンルでしょうか、主人公の心理を独白で語りながらのストーリー展開は、最後にその主役が入れ替わるところも含め、面白いチャレンジだったように思います。とはいえ、キャスティングを眺めただけで、大体のサプライズの予想はついてしまいます。まあ、そういったことは本作品に限ったことでもありませんが、それだけアビー・コーニッシュの存在感が大きかったということですね。エージェント:0漆黒の暗殺者[DVD]通常盤ニック・スタグリアーノアメイジングD.C.〔映画〕エージェント:0漆黒の暗殺者
2004年公開のアメリカ映画です。ヴィン・ディーゼルが主役の作品なので、誰でも雰囲気は予想できるのですが、そのとおりのテイストでした。舞台は「宇宙」ですが、やはり結局は同じですね。ラストもこういう形になったけど、さて、その後はいったいどうなるのか、とても不安に思ってしまう結末です。同じ“ワンパターン・キャラ”なら、まだ「ワイルド・スピード」シリーズの方が私は好みです。まあ、五十歩百歩ですが。リディック通常版[DVD]ヴィン・ディーゼルアミューズソフトエンタテインメント〔映画〕リディック
かなり以前に読んでいた内田康夫さんの“浅見光彦シリーズ”ですが、このところ、私の出張先が舞台となった作品を、あるものは初めて、あるものは再度読んでみています。ただ、私の出張先も以前勤務していた会社のころを含めるとそこそこの都道府県にわたるので、どうせなら“シリーズ全作品制覇”にトライしてみようと思い始ました。この作品は「第22作目」です。今回の舞台は“日光”。有名な観光地ですから私も何度か訪れたことがありますが、いわゆる観光シーズンの「紅葉の盛り」とかには縁がないので、あまり印象に残ってはいません。ポピュラー過ぎて新鮮さに乏しく感じるのかもしれません。で、肝心の作品について。ネタバレになるとまずいので内容には触れませんが、「1勝2敗」ですかね。何かといえば、今回、浅見光彦は3つの事件に遭遇したのですが、そ...日光殺人事件(内田康夫)
1981年公開のオーストラリアの映画です。少し前に、前作の「マッドマックス」を観た流れで、この2作目にもトライしてみました。独特の近未来の退廃的な世界観は、人気コミックの「北斗の拳」にも通じるところがあります。しかし、主演にこれほど「台詞」が少ない作品もなかなかお目にかかりませんね。ともかくバイオレンス色に塗り籠められたカーアクションの迫力が最大の魅力ですから、そこが合わないと、別段ストーリーがあるわけではないので全く楽しめないでしょう。まあ、今しばらく付き合ってみるとして、とりあえず第3作目にはチャレンジしましょう。マッドマックス2[DVD]メル・ギブソンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕マッドマックス2
2019年公開のアメリカ映画です。マーベル・コミックのスーパーヒーローたちを主人公にした「アベンジャーズ」シリーズの“中締め”のような位置づけの作品です。シリーズものではありますが、前作の「インフィニティ・ウォー」を観ていない私の印象としては、独立作品として観てもそれほど違和感はないでしょう。もちろん、シリーズ中の何か一作ぐらいは観ておいた方が、少しでも登場人物間の関係性が浮かぶので、より楽しめるとは思いますが。ともかく、どこまでもエンターテインメントに徹し切った作品ですね。出来栄えがどうこうというより、ここまで豪華絢爛な役者のみなさんを揃えて、これでもかと凝った映像と、懐かしいシーンを織り交ぜた演出をみせられると、やはり敵いませんね。アベンジャーズ/エンドゲームロバート・ダウニーJr.ウォルト・ディズニ...〔映画〕アベンジャーズ/エンドゲーム
1979年公開のオーストラリア映画です。最近、シリーズ第5作目が封切られたようですが、45年間で5作なので、シリーズといってもピンとこないぐらいに悠長なテンポでの制作ですね。観た感想ですが、ストーリーはともかく、アクションシーンも本人やスタントマンによる実写なのでしょう、なかなかの迫力ですし、背景に流れる音楽も直裁的で、まさにシーンの盛り上げ役を十分に果たしていました。思いのほか楽しめましたね。しかしまあ、何より、主役のメル・ギブソン。40年以上前の彼の初々しい姿には驚かされます。マッドマックス[DVD]メル・ギブソンワーナー・ホーム・ビデオ〔映画〕マッドマックス
2016年に公開された日本映画です。テレビシリーズの劇場版ですが、劇場版もシリーズ化されていて本作が7作目とのことです。私はテレビも映画もほとんど観た記憶はありませんが、改めて本作を観てみて、「これは合わない、ダメだ」と感じましたね。中途半端なギャグ映画としか思えませんし、荒唐無稽な設定に加え、ひと昔もふた昔も前の演出センスは情けなくなります。(まあ、ひと昔前の作品ですが・・・)舘ひろしさんも浅野温子さんも、ちょっと前の言いようでは“イタイ”キャラクタの典型でしょう。最近、復活版の映画が上映されているようですが、どうでしょう・・・、私は全く食指が動きません。さらばあぶない刑事(通常版)[DVD]舘ひろしバップ〔映画〕さらばあぶない刑事
いつも利用している図書館の新着本リストを見ていて、タイトルに惹かれて手に取ってみました。哲学者三木那由他さんによる“哲学的な視座”からのエッセイ集です。トランスジェンダーである三木さんならではの起点からの興味深い指摘や思索の紹介が数々ありましたが、そういった類のものとはちょっと違ったユーモラス?なエピソードをひとつ書き留めておきましょう。三木さんはかれこれ30年来の“GLAY(日本のロックバンド)ファン”とのことですが、言語哲学を学んだあと、歌詞の解釈に新たなバイアス?がかかったというのです。その歌詞は、こうです。(p125より引用)避けられぬ命題を今背負って迷ってもがいて真夜中出口を探している手探りで「puresoul」という楽曲の歌詞なのですが、この中の“命題”という単語に鋭敏に反応してしまうようにな...言葉の風景、哲学のレンズ(三木那由他)
2022年に公開された日本映画です。BLコミックを小道具に、年の離れたふたりの人間関係を描いたオリジナルシナリオの作品ですが、芦田愛菜さんと宮本信子さんが主役なだけに、とても落ち着いた優等生的な仕上がりですね。正直、ふたりの演技力や存在感を考えると、作品の出来はかなり物足りない印象です。まあ、たまには観る映画にこういった感じのものを混ぜるのも、心穏やかでいいかもしれません。「メタモルフォーゼの縁側」通常版(DVD1枚組)DVD芦田愛菜バップ〔映画〕メタモルフォーゼの縁側
2022年に公開されたイギリスとアメリカ合衆国の合作映画です。テレビドラマシリーズの続編を映画化したものとのことですが、確かにテイストは“ホームドラマ”的ですね。ストーリー展開もいくつかのエピソードが並行して進みつつも分かりやすく、HappyEndに収束していきます。そういったお決まりの安心感は万人受けする王道パターンなのでしょう。その点、物足りなさを感じるかもしれませんが、私はこの“ほどほど”が程よいのです。ダウントン・アビー/新たなる時代へ[DVD]4550510077604ヒュー・ボネヴィルNBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン〔映画〕ダウントン・アビー/新たなる時代へ
2010年から放送されたBBC制作のテレビドラマです。シリーズ1から4まで特別編を含めると13話。それぞれが1時間を超える長尺で、一流の映画だとっても十分通用するしっかりした作りです。ストーリーは一筋縄ではいかないとても凝ったもので、正直その複雑さと奇抜さにはついていけないところがありました。キャスティングも、主役のベネディクト・カンバーバッチをはじめマーティン・フリーマン、アンドリュー・スコットら映画俳優としても有名どころが配されていて、見応え十分のドラマですね。SHERLOCK(シャーロック)#3『大いなるゲーム』スティーヴン・モファット〔ドラマ〕SHERLOCK(シャーロック)
1992年に公開されたアメリカ映画です。ブラックコメディ作品ですが、こういったノリは好き嫌いがはっきり分かれるでしょうね。ちなみに私には全く合いませんでした。ラストで語られるメッセージも、そのあとのシーンで混ぜ返されてしまったようで・・・。キャスティング的には、メリル・ストリープ、ブルース・ウィリス、ゴールディ・ホーンとかなりの重量級が並んでいます。それぞれコメディもこなす演技派だとは思いますが、まあ、こういったテイストの作品であれば“この面々でなくては、”といった感じでもありません。そのあたりも、ちょっとちぐはぐな印象でした。永遠に美しく・・・[DVD]メリル・ストリープジェネオン・ユニバーサル〔映画〕永遠に美しく…