尾崎 森平 個展 「1942020」 2/18~3/1 ターンアラウンド
一見して建築パースの世界である。大抵はこの類の建築パースは高度なドローイングソフトで描かれている。しかし、ご苦労なことだが、作家は手書きの筆でこれを描いているのである。そこが建築パースではなく、そしてデザインでもなく、この絵を、絵画ジャンルにかろうじて、止めている重要な要素であることを画家は誰よりもよく知っているのかもしれない。かといって、リアリティを追う写実主義からたどる西洋近代美術史の上に成立した、空気感まで描かれたハイパーリアリズムの世界ではない。建築パースのように描かれた彼の絵は、その種の絵画の様式を借りたシュミラクルなのである。それは西洋の流行に常に晒され、様式の意味を深化させる間もない日本の画家の誰もが必然的に陥る錯覚なので致し方ないことではあるが。だから、我々は、むしろここではここに描かれた「記号...尾崎森平個展「1942020」2/18~3/1ターンアラウンド
ブラジルのサーファーがパリに住んだら Kirsten Dirksenのユーチューブ映像から
→ブラジルのサーファーがパリに住んだら←幼い時からブラジルの海でサーフィンを楽しんできたElisioTiúbaは、プロのサーファーになることを夢見ていて、競技会にも参加したが自分にはトッププレーヤになる力量がないことを知った。リオデジャネイロでは、前から好きで描いていた絵の感覚と技術を生かしてサーフボードに絵を描き、自分だけのサーフボードをつくることに情熱を燃やし、サーフボードアーティストとして暮らしていた。人生のページをめくるときが来る。パリに移り住んでからも彼のマインドセットは創造力を発揮する方に向けられた。移動する車に乗って、あるいは歩きながら紙からペンを離さずパリの街を描き続けるパフォーマンスをしたりしていたが、なんと小さな子供部屋をスケートボードなどエクササイズができる部屋に自分自身の手で改造を始めた...ブラジルのサーファーがパリに住んだらKirstenDirksenのユーチューブ映像から
アイヌの美しき手仕事 柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから 1/25〜3/15 宮城県美術館
柳宗悦と芹沢銈介のまなざしの違いは、各々の収集品を見れば一目瞭然だった。最初の部屋には柳の目と心が集めた品々、日本民藝館所蔵の収集品が陳列されていた。そこには副題として柳の言葉「それは啻(ただ)に美しいのみならず」が冠せられていた。柳は人々を捉える美の力が一体どこから生まれるのかを探求する中で、民藝の世界に出会い、信仰の道を深めていった人だった。だからこの言葉の背景には、柳がつかんだ信の世界がある。それは柳にとっては、端的にいえば、人間の側から極めてゆくものではなく、向こうから来るもの、啓示に基づくものであった。それが美の思索と結びついたところに、柳の独自性がある。晩年の著作「南無阿弥陀仏」に明らかだが、彼の言う美の道は、分岐するばかりの宗派教派が説く特定の教義に結びつく道ではなく、「ひとつ」の神が内心に美とい...アイヌの美しき手仕事柳宗悦と芹沢銈介のコレクションから1/25〜3/15宮城県美術館
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