先日のアップでご紹介しましたが、ソロバン玉構造の内部補強として、精密な構造製作が可能な光造形を試してみました。上の写真がそのサンプルです。航空機の内部構造みたいでしょう?板厚はなんと200μmで、肉抜きの穴も自在に出来ます。見た目は厚肉に見えますが、これはH形断面の縁の部分です。小さな穴は直径1mm!肝心の音の方ですが、内部損失が大きくて、かつ非常に狭いスパンでの補強が出来ますので、癖のある響きが出ないという美点が確認出来ました。しかし残念ながら、剛性不足で思ったほど比弾性が上がらず、中音域の共振を追い出す事が出来ませんでした。即ち癖は無いが、濁った良い所のない音で、従来のスピーカーに対するアドバンスは無いという結論です。残念!しかし、この光造形装置は精密形状の仕上がりが良く、精密加工治具の製作や意匠部品の製作...17cm超硬振動板ユニットその8
※Monitor-061のキャビネットに搭載した実験室チャンピオンユニット先週、最新の知見で試作した実験室チャンピオンユニット(6cm超硬振動板フルレンジ)ですが、その後色々な音楽を鳴らしてみて改めて気づいた点をまとめてみたいと思います。このチャンピオンユニットは、聴感上は約9kHzまでは完全に分割振動を排除しました。但しベースユニットの仕様の都合でボイスコイルボビンが軟弱で、約9kHzでボビン共振を起こします。即ち振動板そのものの共振開始周波数は更に高い可能性があります。(面倒なので、ボビンに手を加えるつもりはありません。販売の予定もありません。)もう少し付け加えますと、周波数特性の凸凹から分割振動の状態を判定するのは不可能です。勿論はっきり分かる様なピーク、ディップがあるのは論外です。ですが、特定の音高で音...超硬振動板の音質・最前線
突然ですが、6cm超硬振動板フルレンジのハイグレードバージョンを味見してみました・・・ってなぜ急に?ところで、17cmユニットの方ですが、音質向上(分割振動の開始周波数を高音域側に追い出す)の要は、大局的に以下のような知見となっています。・従来のコーン形状→ソロバン玉形状(殻構造)立体的な殻構造によって、構造剛性を大幅に高くする。・殻構造の腹鳴り(低次の板鳴り)を抑える大局的内部補強を加える。・殻構造の高次の板鳴りを抑える局所補強を加える。ここで、最後の”局所補強”が問題で、リブ状の補強部品を数十個取り付ける必要があります。要するに、手間がかかり過ぎてやってられない!という悩みで立ち止まってしまいました。確認のために、分割振動ではずっと有利なはずの現行の6cmフルレンジにて徹底的に音質追及してみました。写真↑の...17cm超硬振動板ユニットその7
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