二人は幸せそうに寄り添って一本の苗木に土をかけ子供達の木の横にムグンファを植えた 両親が植樹したその苗木を見つめタンは満足そうに呟いた うん いい感じこれ…
大好きなヨンとウンスのキャラクターをお借りして その後の高麗の世界の妄想を広げて綴っております。
物語は二人が出会う前から始まり再会しお話が動き出します。シンイの世界に魅せられてその後の世界を紡ぎます
二人は幸せそうに寄り添って一本の苗木に土をかけ子供達の木の横にムグンファを植えた 両親が植樹したその苗木を見つめタンは満足そうに呟いた うん いい感じこれ…
迎えに来た夫チェヨンと腕を組み奥へ続く廊下から子供達が待つ奥の間へと向かう 女中たちが飾った小さな花の花瓶が廊下のあちらこちらに置かれていていい香りを放って…
あぁ〜あサン テンカイのソンムルかくしておけばよかったなぁしゃぷらいずできたのになぁ サンはユニョンに命令されて渋々やっている手作業に飽き飽きしながら嘆い…
少し血圧が高めねお塩の取りすぎには気をつけるように・・・まだ薬を飲むほどではないけれど血圧が高いと 体にいいことないのよ 自分の誕生日の日もウンスはいつも…
欲しいものはあるかと 尋ねると決まって「何もいらない」と 返事が来る 着るものも もちろん装飾品も使い切れないくらいたくさんヨンからもらったものもう十分よ…
タンがソダン(書堂)から帰宅すると春の日差しのような暖かな笑い声が奥の間から聞こえてきた うふふそうなの??? 何だかとても楽しそうでタンは奥の間の手前…
輿に揺られて市場を抜け坂道を登り少し高まったところに王宮はあった ナノが気後れしないように謁見は王妃様の居所で行うことになっている出迎えはチェヨンの叔母であ…
そなたがナノ姫か?某 この国でウダルチ(親衛隊)を率いるテホグン チェヨンと申す ナノは一瞬おびえた様子を見せた背の高いチェヨンを見て山賊に襲われた時のこ…
奥様あのお嬢様何か思い出したようでございます・・・が無理に思い出そうとすると頭が痛くなるようでして・・・湯殿でも随分と混乱されていおりましたよ 湯浴みから…
女人は元国より何らかの命令を受けお越しの方と思われ当屋敷で保護しております なぜ元よりの使いだと思うのじゃ?それよりなぜここに連れて来ぬ? 王様はチェヨ…
不安そうな女人を椅子に座らせるとウンスは自分の衣の袖をまくったすると細く白い腕が露わになった 夫であるチェヨンがこの状況を見たらたとえ相手が女人であっても妻…
かすり傷と打撲診たところ大きな怪我はないわ 気を失ったままの若い女人を屋敷の中に担いで来たのはにやけたトクマンだったその女人をテキパキ診察しウンスはきりり…
このお話は 二月に行ったバレンタイン企画のご当選者様菜の花様のイムジャ企画話です 素敵なお話のタネ(リクエスト)を菜の花様よりいただいて夢物語を描きました …
正直 厄介な女だと思った何でもかんでも質問ぜめこっちが答えを見つけるまで納得しないし決して口では敵わない相手 天から舞い降りた医仙と名乗るその女は王妃様の主…
私はやっぱり侍医様だなぁあの大人の色気そして涼しげな笑顔その上 医術の腕は素晴らしく私たち学生にもとてもお優しいもの 指導医の中で誰が一番カッコイイか誰の…
そういえばさっきの話に関係あるけど医仙様もここにきた当初はご苦労されたようだし養成所の設立も苦労なさったと聞いたけど それがここんとここの養成所のことを悪く…
それにしてもあっという間の二年間だったわよね〜そしてすごく充実していたわここを去る日が来るなんて信じられない気分よ 寮長のカエがしみじみ言って卒業を間近に…
昨夜 K様よりお知らせいただきました アメーバにまだピグのお庭やグルっぽが存在していた頃からシンイの世界を愛し多くの書き手様のところに通いニジの世界を気にか…
三期生と四期生が食堂で顔を揃える機会ももうそんなに多くはないだろうそんなことを考えながら寮母ホン・ソアは海鮮汁と握り飯を夜食に振る舞った いつもながら美味…
あああああ〜〜〜〜っこの二年間一体 私 何してたんだろう!何にも頭に入ってこない!!! 養成所三期生のカ・ネイルは絶望的な顔をして頭の毛をかきむしりながら…
追い返せばいいものをイムジャも物好きだなだいたいこいつは村人ではないぞ やれやれといった表情でチェヨンはぶつくさ言ったウンスがインギュを屋敷で催す村の宴に…
今日は海が荒れているわね ウンスはつぶやいた隣に寝ているチェヨンはスヤスヤと寝息を立ててすっかり安心しきった顔をしていた 可愛いんだからこの顔見ていると…
どこで間違えたのだろう? 薄れゆく意識の中でリムはぼんやり考えた 権力が欲しかったのかそれとも金が欲しかったのか地位が欲しかったのかいや・・・違う・・・…
お腹の奥がじんじんと痺れていた 荒い呼吸はなかなか元に戻らないウンスは目を閉じ大きく息を吸ってゆっくりと吐き出す 涼しい顔で見つめるチェヨンの瞳その瞳の中に…
ほお〜?それで いよいよ 一番の悪党を捕まえに行ったってわけね? 妓楼で闇仕事の頭を捕縛したところまで話を聞いてウンスは目を輝かせた ウンスはチェヨンが悪…
明け方都の屋敷に戻ったチェヨンははやる気持ちを抑えひとまず湯殿に向かった すでに湯は冷めていたが真冬の夜を耐えうるだけの生暖かさは残っている 屋敷の中は静ま…
今日は二月二日節分です お店に行ったら恵方巻きを買い求める人で溢れておりました〜季節は流れ明日は立春かぁ さて 時を戻して今日は一月某日の新大久保の話 平…
赤ん坊の頃からタンは母親の泣く姿を見ると胸がかきむしられるみたいに息苦しく感じたそして今いなくなったサンを思って天界のハラボジとハルモニに語りかけるオンマの…
サンの所望するものを一通り百貨店で買い終えた後イサはハラボジに頼んで薬局に連れてもらって来ていた 高麗の医療で必要なものユ先生の助けになるような高度な医療品…
朝 サンが目覚めたら両側にハラボジとハルモニが寝ていたなんだかとてもくすぐったい気持ちになってサンはもぞもぞ寝返りを打つ 都のばぁばのことももちろん大好きだ…
サンは夜中に起きたせっかくの天界だから夜更かしをするつもりではしゃいでいたがいつのまにか寝てしまい不意に目が覚めたのだった オンマの匂いがする? ふかふ…
現代の暮らしはサンにとってものすごく刺激的だった スイッチというものを押すと部屋がぱあぁっと明るくなるそれが面白くてサンは何度も部屋の明かりをつけたり消した…
立ち話もなんだから・・・とりあえずウンスの家に行きましょうかここから近いのよ ハルモニは優しい顔で孫のサンを見つめてそう言った オンマのおうち??テンカ…
イサはとっさにサンの背中を掴んだそれから抱え込むようにサンの小さな体を抱きしめ体を反転させたなんとかその場から離れようと試みたのだ が・・・引き込まれる速度…
サンはみんなに待ち望まれて頑張ってこの世に生まれて来た特別な子なんだぞサンは他の子よりずっと小さく生まれたんだだからサンが無事に大きく元気に育つようにってオ…
イサは七年前のあの日を思い出しながら静かに話し始めた ユ先生の陣痛がひどくてね陣痛っていうのは赤ん坊が産まれる時のすごい痛みのことなんだけどヒョンがとても…
チェヨンは夕方から行われる王宮行事の警備に当たるため出仕を控えていた 本当はチュンソクに丸投げしたい役目なのだが今年はウンスが王様から招待を受けていて一緒に…
年末の買い出しに久しぶりにソウルの街に来た 買い物客の多さに閉口し買いたいものも買えずやはり都会暮らしは向いていないねと夫婦で笑いあった あの子がいなくな…
ヨンマルリョンシ(年末年始)のこの時期 チェ家は屋敷の大掃除と新春の用事とそれから三つ子の誕生日の準備が重なり大忙しだ だがそこは仕事にも無茶振りにも慣…
赤い装束満月紋様の額当て姿でチェヨンはチソン達が宿屋に連れて来た男の前に仁王立ちしていた すでに下っ端闇仕事の連中はチソンが連絡用の文を奪って今宵狙われる屋…
どうしてこんなことになってしまったのだろうか? 男はやけになって妓楼で酒を浴びるように飲んでいた金払いのいい客にキーセンたちが群がってくるそれはわずかに残…
様子を探るためにインテが王宮に上がると 言うのでその間チェヨンは一旦ウンスの待つ屋敷に戻ることにした 両親とも早く別れあまりいい思い出のない広いだけが取り柄…
ポムが連れてきた女人は線の細い人だった目の前にいる医者がかつて王宮で活躍した医仙様だとわかると萎縮した顔でウンスを見つめた あの頃のウンスは王様や王妃様の信…
クリスマスといってもharuはいつもと変わらぬ日常を送っておりますが皆様はいかがお過ごしでしょう?? クリスマス寒波などと言うあまり有り難くない天気もやっ…
案の定 筋肉痛で立てなくなったウンスを広い屋敷に残しチェヨンはマンボの宿屋にいた 今頃 子供達の前でぶうたら文句を言っているに違いないウンスを想像するだけで…
あ ちょっと待ってちょ ちょっとヨンアぁ イムジャ犬でもあるまいし待てと言われて俺が待てると思うか?イムジャを目の前に自制が効かぬのはいつものこといい加減…
それは夕餉の時のことうまい料理を食しながら一家団欒で和んでいるチェヨンのもとに鬼門のパク・インギュが現れた テジャン ようこそ都へ 某の意を汲んでいただき…
これがいいのではないか? ちっが〜うぅオンマはぜ〜ったいこっちのいろがにあう ウンス用に新調するチマチョゴリの色を巡って父子は絹屋でばちばちと火花を散ら…
チェヨンはひとまずチソンたち赤月隊の三名を都の偵察に出すことにした 音功の使い手イェジュンには王宮に配置し漏らさず声を拾わせる役目あとの二人には・・・ じ…
驚いたわここがあの賑わっていた都の市場??まるでゴーストタウンみたいじゃない ウンスは驚いたように天界の言葉を交えならがヒソヒソ言った ご?ご??なんだ…
闇に紛れ馬を走らせチェヨンたちは明け方都の屋敷に無事到着した チェヨンは愛馬チュホンウンスは子供達と輿に乗って輿の御者は使用人のソクテ御者台にはヘジャの姿も…
夕餉の海鮮汁は魚や貝の出汁が滲み出て美味だった父親が釣り上げた魚だから子供達には余計にうまく感じるのだろう お魚の骨に気をつけるのよ あぁ〜い 子供達…
お客様です 旦那様 やれやれといった顔のヘジャはウンスを抱き上げているチェヨンにぼそりと告げた は?俺は忙しい客になど会わぬ帰ってもらえ ええっと・・…
ウダルチ隊長だったチェヨンが高貴な女のために王宮を出奔し新生赤月隊の隊長として影ながら都の安寧を支えるようになってすでに数年が経っていた 当時この一件は相当…
もう指先一つ動かせやしないわ一睡もさせてくれないなんて!今日の仕事どおしろって言うのよみんなになんて言い訳したらいいの? ウンスは恨みがましく広い背中に向…
帰還の知らせからしばらくたったある日 ソダンから帰って来た長男のタンが大声でウンスを呼んで診療所に飛び込んで来た オンマ〜〜〜ウリオンマァ〜〜〜王宮へ行か…
後のことはご案じ召されるな傷が癒えたら某が責任をもってパク殿を都にお連れいたしますゆえ ヨンファの夫キム・ドクチェの申し出にチェヨンは甘えることにした ま…
けっして雷功を見たかったからと言うわけではありませぬそのような子供じみた真似某が本気ですると?あの場合 奴らから攻撃を仕掛けさせるのが上策だっただけのことで…
今回の推し活旅は岸和田お初の南海浪切ホールでキム・ヒョンジュンのラストダンス ライブに参戦して来ました。 残念ながら席は舞台から遠〜い席でしたが今回も渋谷に引…
インギュの負傷で重苦しい空気の中チェヨンの目の前に現れたのはヨンファの夫朔州郡守のキム・ドクチェだった 上護軍遅くなりました援軍を率いて参りました 援軍…
オンマもう寝た? 一人きりで寝ている閨の寝台に声をかけて来たのは先日誕生日を迎えたばかりの息子のタンだった 起きているわよどうしたの?眠れないの? う…
パク・インギュが目覚めぬまま時だけが過ぎチェヨンは祈るような思いで懐かしい丘の上の大木に心の拠り所を求めていた ウンスと再会したこの場所にいると彼女を近くに…
お帰りなさい イサ代講は無事に終わった? ウンスは診療所でイサと学生たちを出迎えたそこには養成所の三期生と四期生がちらほらといた ただいまうん まぁなん…
子供達が主役の庭で行われたぱーちいは天界で言うところのデイキャンプさながら料理も屋外で炭火焼き肉を焼いたり野菜を焼いたりヘジャ夫婦が主人チェヨンのぶんまで甲…
賑やかですねぇ〜楽しそうだわ 武閣氏のウンハスは目を細めて微笑んだ奥の庭から子供達の笑い声が聞こえて来る 王宮で生まれ育ったチェ家の跡取り息子タンは武閣氏…
薬員のモグァは診療所の窓からソンムルを届けに来た人が溢れる賑やかなおもてを見ていた 今日は診療所は休診日だが薬だけでも欲しい患者が来るかもしれないと考えてモ…
上護軍はどこですか? いつものところさそろそろ弁当を届けるかな放っておいたら何にも食べないからねあの方は・・・ チェヨンの世話係は俺だと言わんばかりに嬉…
診療所を休みにしてウンスは息子の誕生日に備えた イサが「昼間だけでも患者さんを受け入れよう」と言ってくれたがウンスの代わりに養成所で講師も務めるイサにこれ以…
誕生日の朝が来た朝の目覚めがいいタンは布団から飛び起きた にぃにおめでとう! サンが珍しく早起きでお祝いを言うどうやらタンが起きるのを待ち構えていたよう…
パソコンを立ち上げる ああ 今年もこの時期がやって来たなと画面を見つめるとふと頬が緩む 秋の風の音を聞きながら心は遠くへ飛んでいく 静かな夜に思い描くのはあ…
チェヨンと明軍の大将は睨み合ったままお互いに一歩も引かなかった 「我らの条件はただ一つ両国が姻戚となり同盟を強固にすることそれが互いの利になる」 なんど…
砂埃が舞い乾いた風が頬を通り過ぎた チェヨンは紅い頭巾を被った明の暴徒が包囲する城壁の外側で愛馬チュホンに跨がり明国の武将や兵士を睨みつけていたその両隣には…
チェ家に奉公している女中の面々は主人チェヨンが戦に出向いて留守にしているにも関わらずどこか浮き足立っていたそれはこの秋の一大行事でもある長兄タンの誕生日が近…
待たせたな ソンゲよく持ちこたえてくれた 都を出立してしばらくチェヨン率いる義勇軍はようやく北の国境にたどり着いた 上護軍!お会いできて光栄です イ …
チェヨンが出立してから数日都は国境付近の諍いなどまるで感じられない驚くほど平穏な日々だった 大軍が通り抜けた道に兵士たちが残した足跡も気のせいだったのか?と…
久しぶりに大軍を率いての国境への進行は戦慣れしているチェヨンでも気疲れも多かった こんな時にアン・ジェやチュンソクがいてくれたらと ふとそんなことを思ってし…
綺麗な月 夜空には今までこの国で見たどんな満月よりも白く大きく美しい月が輝いていてウンスはそれがなんだか腹立たしく思えた こんな風に一緒に夜空を見上げて月…
チェ家の三男坊ゴンの誕生日祝いが終わってしばらくしても夏の終わりとは思えぬよな暑い日が続いていた 月見の季節だって言うのに今年はやたらと暑いわね 診察が…
子供達の成長はほんと目を見張るものがあるわねなんだか感動しちゃった ウンスは兄姉がゴンのために用意した誕生会の様子を優しい瞳で見つめながら夫の耳元に囁いた…
お前がなぜここにいる? 事もあろうに大事な息子の誕生日に設けられた軍議開催それだけでも不機嫌極まりないのに涼しい顔して座席についているパク・インギュを見か…
その日は朝から大騒ぎだった早朝にはいつものようにふらりとやって来た巫女のハッケミが玄関先でゴンの誕生日を祝って祈祷の舞を踊っていつのまにかいなくなりその後は…
イサは長い夢から覚めたような気分で目を開け大きく伸びをした 隣の子供部屋からはユニョンたちの笑い声が聞こえてくる このところの猛暑で診療所の患者が増えて大忙…
遠慮しないでイサも一緒にご飯食べて行ったらいいのに 少し拗ねた声色でユニョンは屋敷の裏門の前でイサに言った 夕餉はなるたけ父上と一緒にって決めているから…
ユニョンはハッと目を覚ました だがしばらく寝たふりであたりの様子を伺った 弟のゴンは輿の中相変わらず向かいの座席を陣取り長々と寝そべっている 隣に座るイサは…
立秋が過ぎたと言うのに毎日猛暑ですねさらに雷雨 停電 冠水した道路と都市の脆弱さを感じる日々ですそして本日夕方起きた宮崎地震被害に遭われた皆様にお見舞い申し上…
その日の夕方チェ家の奥の間はタンとスニョンの帰省で明るい笑い声が響いていた お前の修行がまだまだ足りないってことだろ? 不服そうな次男のサンを長兄のタン…
潮の匂いがかすかにする丘の上 ユニョンはイサに少し寄り道していいか?と問われピョンナンドの美しい港が一望できる世間から忘れさられたような場所にいた ここに…
まだ戻らぬのか? チェヨンはソワソワと奥の間から表の門の方角を見つめている それ 何度目?さっきも聞いたばかりよまだまだ都にはつかないわ今頃ようやくピョ…
暑中お見舞い申し上げます暑すぎる夏ですがいかがお過ごしでしょう? さて haruは週末渋谷ラインキューブでキムヒョンジュンのラストダンスライブに参戦 リダペン…
たとえ遠く船上で離れていてもイサはユニョンの姿をすぐに見つけた 水色のチマチョゴリ姿は夏の海に溶け込むように美しい色合いでユニョンによく似合う久しぶりに見る…
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二人は幸せそうに寄り添って一本の苗木に土をかけ子供達の木の横にムグンファを植えた 両親が植樹したその苗木を見つめタンは満足そうに呟いた うん いい感じこれ…
迎えに来た夫チェヨンと腕を組み奥へ続く廊下から子供達が待つ奥の間へと向かう 女中たちが飾った小さな花の花瓶が廊下のあちらこちらに置かれていていい香りを放って…
あぁ〜あサン テンカイのソンムルかくしておけばよかったなぁしゃぷらいずできたのになぁ サンはユニョンに命令されて渋々やっている手作業に飽き飽きしながら嘆い…
少し血圧が高めねお塩の取りすぎには気をつけるように・・・まだ薬を飲むほどではないけれど血圧が高いと 体にいいことないのよ 自分の誕生日の日もウンスはいつも…
欲しいものはあるかと 尋ねると決まって「何もいらない」と 返事が来る 着るものも もちろん装飾品も使い切れないくらいたくさんヨンからもらったものもう十分よ…
タンがソダン(書堂)から帰宅すると春の日差しのような暖かな笑い声が奥の間から聞こえてきた うふふそうなの??? 何だかとても楽しそうでタンは奥の間の手前…
輿に揺られて市場を抜け坂道を登り少し高まったところに王宮はあった ナノが気後れしないように謁見は王妃様の居所で行うことになっている出迎えはチェヨンの叔母であ…
そなたがナノ姫か?某 この国でウダルチ(親衛隊)を率いるテホグン チェヨンと申す ナノは一瞬おびえた様子を見せた背の高いチェヨンを見て山賊に襲われた時のこ…
奥様あのお嬢様何か思い出したようでございます・・・が無理に思い出そうとすると頭が痛くなるようでして・・・湯殿でも随分と混乱されていおりましたよ 湯浴みから…
女人は元国より何らかの命令を受けお越しの方と思われ当屋敷で保護しております なぜ元よりの使いだと思うのじゃ?それよりなぜここに連れて来ぬ? 王様はチェヨ…
不安そうな女人を椅子に座らせるとウンスは自分の衣の袖をまくったすると細く白い腕が露わになった 夫であるチェヨンがこの状況を見たらたとえ相手が女人であっても妻…
かすり傷と打撲診たところ大きな怪我はないわ 気を失ったままの若い女人を屋敷の中に担いで来たのはにやけたトクマンだったその女人をテキパキ診察しウンスはきりり…
このお話は 二月に行ったバレンタイン企画のご当選者様菜の花様のイムジャ企画話です 素敵なお話のタネ(リクエスト)を菜の花様よりいただいて夢物語を描きました …
正直 厄介な女だと思った何でもかんでも質問ぜめこっちが答えを見つけるまで納得しないし決して口では敵わない相手 天から舞い降りた医仙と名乗るその女は王妃様の主…
私はやっぱり侍医様だなぁあの大人の色気そして涼しげな笑顔その上 医術の腕は素晴らしく私たち学生にもとてもお優しいもの 指導医の中で誰が一番カッコイイか誰の…
そういえばさっきの話に関係あるけど医仙様もここにきた当初はご苦労されたようだし養成所の設立も苦労なさったと聞いたけど それがここんとここの養成所のことを悪く…
それにしてもあっという間の二年間だったわよね〜そしてすごく充実していたわここを去る日が来るなんて信じられない気分よ 寮長のカエがしみじみ言って卒業を間近に…
昨夜 K様よりお知らせいただきました アメーバにまだピグのお庭やグルっぽが存在していた頃からシンイの世界を愛し多くの書き手様のところに通いニジの世界を気にか…
三期生と四期生が食堂で顔を揃える機会ももうそんなに多くはないだろうそんなことを考えながら寮母ホン・ソアは海鮮汁と握り飯を夜食に振る舞った いつもながら美味…
チェヨンは腕の中で眠る愛しい妻を見つめた夜はとっぷり更けて子供達の寝息以外あたりは静寂に包まれている 誕生の祝いにと少々無理をさせたか? チェヨンは反省…
終わった!間に合った! チェ家の長男タンはホッとしたように大きく息を吐いてから末っ子ゴンに微笑みその頭をなでなでした ゴンはやり終えた満足感で嬉しそうでタ…
おはようございます年明け早々から地震が続いておりますが 昨夜遅くには愛媛・高知で震度6弱の地震がありました 地震発生時には haruはすでに寝落ちしていたも…
ウンスの誕生祝いにと大妃様からいただいた針房ホン尚宮仕立ての若草色のチマチョゴリは春らしい色合いで式典会場の雰囲気を一層華やかに飾っていたその立派な衣に負け…
空が淡い青色に包まれ日差しが穏やかに差し込む春の日皆に見守られながら女医の養成所虹の四期生開校式式典が執り行われた七名の新入生は希望と夢に満ち溢れた顔をして…
すっかり夜が更けた頃王様は王妃様の寝所に出向いていた ウ王子は無事に帰って来たようじゃのぅ はい ご心配をおかけしましたいつもはわがまま一つ言わない王子…
ここは見晴らしがいいのぅ夏になったら さぞや涼しい場所となりそうだ 王子様は満足そうに東屋から庭を眺めそれからボソボソ言った もしやあの者がそなたの想い…
イサは少し離れたところで二人の幼な子をなんとも複雑な思いで眺めていた 一人はこの国の世継ぎ聡明なウ王子一人はチェ家の美しい姫チェ・ユニョン高貴な身分の二人は…
ウンスは珍しく気落ちした顔で帰りの輿の中にいた傍らには夫のチェヨンがいてウンスの手をさすりながらその様子を見守っている ああぁあんなに勇んで行ったのにまっ…
典医寺での用事を終えたウンスは少しばかり憂鬱だった いつもならばこの後王妃様のところでおしゃべりをしてその後大妃様にも御目通りする診察というより何気ない会話…
その日 ウンスは王宮の典医寺にいたもちろん四期生受け入れの打ち合わせのためであった ご心労が重なりお疲れではございませんか? チェ侍医は心配そうにウンス…
翌朝 ユニョンは父チェヨンの口から自分がウ王子の妃候補に名前が挙がっていることを他の子供たちもいる前で聞かされた やだよユニョンがおおきゅうへ行っちゃった…
イサは朝から悶々としていた本来ならば喜ばしい噂話に違いなかっただが 胸の奥にふつふつと湧き上がる怒りを感じずにはいられなかったのだたかだか噂話でどうしてこん…
ソダンに到着したユニョンは送り迎えの親たちから向けられた視線がいつもと違うことに敏感に気がついていた 顔では笑顔を取り繕いながらそれは灰色に見えたり黄色に見…
噂の広がりはウンスが考えた以上に早かった・・・ 翌朝武閣氏の長を引退してもまだなお王宮の情報を隅々まで把握している叔母チェ最高尚宮が屋敷に来ただが思慮深い叔…
15・16(金曜・土曜)日キム・ヒョンジュンのシンフォニー公演が府中の森芸術劇場でありまして土曜日参戦して来ました コロナ前に大阪で開催されて以来のオーケス…
夜になって屋敷に戻った夫の顔はひどく疲れて見えそれに加えて眉間に深いシワが刻まれていた 大丈夫? 問うたウンスに何も答えずぎゅっと抱きしめるとようやく落…
イサの剣幕にたじろぎながらそれでもチェ侍医は王家に忠誠を尽くす侍医として王様の話を息子にするようなことはなくチェ家を巻き込んでの王子様の嫁取り話はうやむやに…
明け方ウンスは目を覚ました啓蟄を過ぎたとは言え都はまだまだ凍てつくような寒さだ 夢・・・か・・・百年前の夢なんて久しぶりに見たな・・・ 丘の上の大きな木…
夕方典医寺のチェ侍医は康安殿にいた 王様が頭痛薬をご所望されたため診察に向かったのだ 昼間王妃様としばらくの間高台から都を眺めていたと報告を受けていた侍医は…