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  • 馬場あき子歌集「あさげゆふげ」 のこと

    「あさげゆふげ」を読んだのはかなり前である。ブログに書くつもりだったが遅れてしまった。この第二十七歌集は夫の岩田正の急逝が詠まれ、読みながら私は辛かった。秋になったら更に書き難い。八月が去らないうちに今日こそ書こう、と思う。🔘朝餉とは青いサラダを作ること青いサラダは亡き母好みき🔘しごと一つしたこともなくて夕焼けにけふは西瓜を食べ忘れたり🔘歯を磨くあとどれだけを噛み砕く力残るや朝の歯みがく🔘ぼんやりとしているからだは気持ちよくたっぷりとした時間の海だ🔘透きとほるほどの薄さで食べたしと夫のいふなる東京たくあん🔘ふたりゐてその一人ふと死にたれば検死の現場となるわが部屋は🔘月桃餅すこし残るをあたためて分かち食うべぬ最後の昼餉🔘きみの死のみづみづとわれの手に甦るまだ温かき胸や肩や手🔘亡きひとよしんしんとろりゆつくりと眠つ...馬場あき子歌集「あさげゆふげ」のこと

  • 超一流の雑談力

    8月が去ろうとしている。今年は冷夏かもしれないと勝手に期待していたら8月は昨年のような猛暑、わたしは海へも山へも行かず家で「読書の夏」、読みたい本が山になりそうなのにまた本の広告が私に迫ってくる。🌹超一流の雑談力著者は安田正人もお金も引き寄せる!仕事や人間関係のわずらわしさを解消!今すぐ使える38のスキル、一流の雑談力が身につくと次のような効果が!1、表情や気持ちが明るくなり、人生が充実してくる。2、苦手な人がどんどん減り、人間関係で悩まされなくなる。3、どんな場所にも顔を出すことができてチャンスに恵まれる。4、仕事が驚くほどやりやすくなり、成績が上がる5、自分に対する印象や評価がかわるこの本の広告文はとても親切だ。買って読む前に試してみたらどうか。🌹青は愛、赤は愛憎そんなことあの日話した茶房を過ぎる10数年前...超一流の雑談力

  • 俵万智の「寅さん」

    今朝の☀新聞の広告「月刊・寅さん8月号」に驚く。50年前の今日「男はつらいよ」シリ一ズ第1作が公開された。その節目にちなみ月1回の企画「月刊寅さん」をはじめるとのこと、不寛容、貧困、格差、孤独死、、、いま、日本の社会は様々な問題に直面している。寅さんだったら、どんな言葉をかけるだろうか?「いまの社会を見たら何て言うかな」と俵万智が次のように語っている。「高校生のときボ一イフレンドが映画・寅次郎ハイビスカスの花に誘ってくれました。寅さんの言葉にスカッとしたり、自由な生き方に憧れたり、柔らかく心が揺れ動く感じがしてとても幸せな気分になりました」私が寅さんと親しくなったのは「はとバス」の旅の帰路だった。ガイドさんが何か映画を?乗客に聞くと「寅さん!」のリクエストがいつも圧倒的に多く、私もその一人だった。寅さんは旅その...俵万智の「寅さん」

  • 友達の前で「仮面」

    もうじき夏休みが終わるが学校に行きたくない子供たちが多いらしい。本日日曜☀新聞で小説家の平野啓一郎さんが自身の中学2年の経験を語っている。平野さんは中学2年のときに、自分より成績の低い友達を「あおって」しまい、1年間くらい遊びに誘われなくなった。友達の前で「仮面」をかぶっていたからだと感じる。しんどい、むなしい、彼は「自分」は複数の人格の集合体と考えているそうである。対人関係ごとの自分は、本当の自分だと考えたらよいと思う、彼はいま44歳。父を1歳で亡くし早熟だったらしい。「日蝕」という小説で「芥川賞」を受賞したのは大学生のときだったような気がする。その「日蝕」を私は読んだが難解だった。その後は彼の作品を敬遠していたが、映画化される作品を書いたりして作家として活躍しているらしい。たぶん彼の母親は私より年下であろう...友達の前で「仮面」

  • 渋谷は豪雨されど近くの我が家は?

    けさ7時のテレビで渋谷駅付近の豪雨を見て驚く。我が家には小雨も降っていない。ベランダも濡れていない。物干しのシャツも乾いている。我が家と渋谷駅はバスで20分、せいぜい4キロしか離れていない。買い物は渋谷、待ち合わせも渋谷なのだ。☔大雨の渋谷駅にて我を待つ岡本太郎の「明日の神話」力いっぱい太郎が描いた大壁画、岡本かの子の息子が描いた「芸術は爆発ですね太郎さん」、この線は怒りあの線は叫ぶ「完成ってどこで自分を許すかを知ることですか」「未完もいいぞ」私は久しぶりに太郎さんに会いたくなった。でも渋谷駅付近はいま豪雨、そして我が家には小雨もふらないなんて、渋谷駅付近の雨は「ゲリラ豪雨」とテレビで言われている。岡本太郎の作品もゲリラ豪雨みたいだ。ぜひ渋谷駅で岡本太郎さんに会いたい!渋谷は豪雨されど近くの我が家は?

  • 横浜にカジノが?

    ◾新聞に「横浜、カジノ誘致」の記事あり猛暑の昼に我に寒気が8月20日の☀新聞に「横浜市がカジノを含む総合型リゾ一トを誘致する方向」の記事に驚く。猛暑の昼に寒気が押し寄せて来るような、、。市は9月の市議会に約3億円の補正予算案を出すらしい。しかも政府は国内3カ所まで誘致をしょうとしているなんて!カジノ誘致は市民や議会内での反対が根強いのになぜ危ないことをしたがるのか。外国人に多額のお金を使わせ儲けようとしたら日本人が狂ってしまうだろう。お金は魔物だ。働かずに一瞬で大金を手にしたらコツコツ働かなくなり私たちはみなギャンブル依存症になってしまう。私の知る限り収入は少なくても何とか生きている人々が多い。ささやかな蓄えでも百歳まで生きている人は宝くじさえ買わない。幸運など決して信じない。お金を家族を健康を大切にしている。...横浜にカジノが?

  • 俳句の「8月15日」

    ▼本日朝刊☀歌壇に8月15日は見当たらないが俳壇には3句入選句、読みながら私は寒気がする。戦争は怖い、今後絶対に戦争をしないように!▼長谷川櫂選八月が記憶の底で焦げている(笠井彰)選者評戦争の記憶があるかぎり、燃え続け焦げ続ける八月。▼大串章選満州に生まれ八月十五日(佐藤茂)選者評八月十五日は様々なことを思わせる。作者は満州で生まれたことを思い、私は満州で敗戦を迎えたことを思う。▼高山れおな選開戦に踊り八月十五日(佐藤茂)選者評なし世界一短い詩といわる俳句が戦争の恐ろしさを端的に伝え八月十五日が効果的だ。もうすぐ八月が去るが忘れてはならない悲惨な戦争を!「短歌時評」は松村正直氏。東日本大震災から8年過ぎ避難者も減り、報道や関心が盛り上がらなくなることを懸念している。震災とその後の日々を詠み続ける意義は大きいと述...俳句の「8月15日」

  • 🐠 「魚の館」 こそよけれ

    せっかくのお盆休みも悪天候で台無し。子供たちの夏休みは2週間しか残っていない。こんな時は水族館がいいのではないか。魚たちだって人間を待っている。水族館で災難に遭った話を私は知らない。7年前に刊行した私の歌集「厚着の王さま」から抄出、🐠「魚の館」九首🐠八月の魚の館の客人のわれは魚族にとりかこまれて🐠とらふぐが胸の辺りに来ていたり「わたしの心を覗かないでね」、🐠シビレエイに睨まれている電流を放つ魚らし自家発電の🐠総身の棘を光らせハリセンボン体まるごと怒りていたり🐠いちまいのガラスを通しその胸にふれいし手より去りゆくメバル🐠水槽がもし割れたなら非常口どこにあるのか魚のための🐠調教師がイルカを抱き放つまでラブシ一ンのごと見つめていたり🐠今日もまた魚を食べる気になれず冷蔵庫には鰈の死体🐠あの魚の目は泣いていた私をじっと見...🐠「魚の館」こそよけれ

  • 読書の夏を

    八月の10日も過ぎてこの夏は猛暑なのだとあきらめている、この先1週間の予報は30度以上の日が続く。この時期に外出、まして旅行などするのはやめよう。「読書の夏」がいい、新聞の本の広告が目につく。「婦人公論8/27号」の特集は🔷主婦にこそ「定年」を!家事、介護、夫の世話から自由になる、「妻だからら」「母だから」と自分を縛らないで「家事のつらさは死ぬまで続く」この特集は私より夫に読ませたい!🔷マンガ日本の古典全32巻歌人には古典文学に強い人が多く私は肩身が狭い。日本史が苦手なのだ。令和になり私は慌てている。マンガなら何とかなりそうだ、32巻は8月中に読めるかもしれない。秋は家で読書なんてもったいない!特に紅葉の頃は思い切り自然を楽しみたい、そのためには「夏の読書こそよけれ」である。まずマンガの古典「1」古事記を、「2...読書の夏を

  • 歌誌「未来」の8月号

    今月号の「未来」が届いたのは8月6日、やっと8月号を開くことができた。待ち遠しかったのは「令和」の歌を読みたかったからである。未来の歌稿は3か月のちに掲載される。8月号は5月15日が締め切り、会員の令和の歌を知りたかったのだ。ところがほとんど見当たらない。選者13名のうち2人だけ、私はじっくり詠んだ作品より鮮度のよいものを発表したくなるのだ。特にブログは新しい話題を心がけている。老人も中年も若い方たちもぜひ読んで頂きたい。未来8月号の私の歌をご紹介します、令和になった直後の歌です。冬眠から目ざめたような心地して窓にひろがる新緑が眩しい平成は一万一千七十日、悲しみ、喜び、怖れ、怒りも皇后の菜の花色のドレスゆれ我も手をふるテレビを見ながら泳ぎつつ眠っているのか鯉のぼり令和元年はじまっている木陰には万葉びとがいるよう...歌誌「未来」の8月号

  • 楽天は「こんまり」 とコラボ

    昨日の朝刊☀に楽天は片づけコンサルタント近藤麻理恵をプロデュ一スする米国の会社「コンマリメディア」の株を買収したと発表した。「こんまり」の愛称で今や世界の人気者の近藤麻理恵、有名になるには音楽、絵画、文芸などの優れた才能が必要だが、「こんまり」は普通の女らしい。片づけがそれほど注目されるのは身辺を整頓するのが苦手な人間が多いからだろうか。楽天は野球で今やバ・リ一グのトップになろうとしている。元気がいい。それにしても驚いているのは近藤麻理恵ではないか。注目される才能などないと思っていた自分が世界をときめかす女になるなんて!身辺を手際よく片づけられる人間がいないらしい。私たちは物質欲が旺盛だ。企業は次々に新製品を作り私たちは買ってしまう。でも捨てられない。身辺のものに息苦しくなっている。こんまりさん助けて!◾へその...楽天は「こんまり」とコラボ

  • 猫は猫のまま

    1昨日、遠野真の「猫がきらいな人」を書いたら今朝の朝日歌壇に堂園昌彦が「猫は猫のまま」という寸評を。巧みな口語表現で猫の魅力を描いた宇都宮敦の第一歌集『ピクニック』を紹介。◾扇風機のコ一ドに飽きて湯上がりの僕の髪から水を飲むネコネコと青年との関係がなにやら妖しく、このネコはメスに思えてしまう。寸評の最後の段落で引用されている斎藤茂吉の80年余り前の一首が強烈だ。◾街上に轢かれし猫はぼろきれか何かのごとく平たくなりぬ犬の歌より猫の歌のほうがはるかに多いのではないか、犬を詠んでも単純になるが猫は屈折した情感、妖しさまでこもる、猫は嫌いと言いがら憎めない、屈折した愛情は詩歌になりやすい。遠野真も堂園昌彦も猫はとても気になるであろう。猫に寄ったり離れたり、でも宇都宮敦は猫と戯れあっている。彼は猫に愛されていると信じてい...猫は猫のまま

  • 「猫がきらいな人 」

    「うた新聞八月」のライムラィト89が面白い。遠野真が書いているから面白いのか「猫がきらいな人」を私はニヤニヤしながら読んだ。私は猫がきらいな人のつもりだが何故か猫が気になり猫を詠むことか多い。😺猫は耳をとがらせ我の嘘を聞き夫はタバコのけむりを放つもし犬だったら私の話を疑うことなく聞き流すだろう、でも猫は「その話嘘くさいなあ」とちらりと私を見る。だから私は「猫がきらいな人」なのだ。猫ぎらいな感情のなかには、間違いなく幾分かの「猫好きぎらい」が含まれている。と遠野真は指摘している。さらに遠野真は「肯定よりも否定のほうがものごとの輪郭をはっきりさせるから、自分を知ってほしいときに、何が好きかより何がきらいかを言ってしまいたくなることもある」と、「私は無意識に猫を詠むのは自分の屈折した情感は猫でなければ表現できないから...「猫がきらいな人」

  • 朝日歌壇「番外地」

    朝日歌壇の入選は逃したが笑いを誘う短歌を紹介する「番外地」第11弾、今年は永田和宏選者が紹介する。◆トランプの壁より高し朝日歌壇甘酒飲んでひとり慰む山口正子永田トランプの壁が無くなっても、すみません、朝日歌壇の壁は低くはならないと思います。◆ごくたまにわが歌の載ることあれば着いていゐるらし投稿の葉書坂本捷子永田「ごくたまに」と言うけど、はるかに打率の低い方も大勢いらっしゃいます。念の為。昔、「私書箱300」は本当にあるのかなんて歌もあった。◆出してもいない歌をさがす日曜日出さねば出ない出しても出ない梶正明永田「出しても出ない」が妙。選者への微かな怨嗟もあるか。あまり深刻にならないで。逆にあまりの能天気に笑ってしまうことも。◆千年後朝日歌壇の吾の歌が元号となる夢を見ている鈴木高志永田選者いいですねぇ。万葉集が元号...朝日歌壇「番外地」

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