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2014/10/11

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  • 絵が殺した

    黒川博行/角川文庫2020年4月25日初版(2004年9月、創元推理文庫から)吉永誠一刑事と小沢慎一刑事のコンビ、得意の「ボケとツッコミ」のコンビである。それにしても、運転免許を持たない刑事というのは本当に珍しい。おそらく既読の小説の中で初めてではなかろうか。作品の中身を書いてしまうと「ネタばらし」になるのだが、要するに、美術業界と切っても切れない贋作の問題とそれに巻き込まれた個人の復讐という設定で話が展開する。「贋作集団の元締め」を追うのは警察だけではなかったのである。大方途中で犯人の見当が付くものだけど、今回の作品では306pまで判らなかった。刑事たちの地道な長い努力の継続が遂に目標に「辿り着いた」瞬間だった。かと言って「社会派」小説というわけではないけれども、魑魅魍魎的なこの業界の恐ろしさ、「人間の...絵が殺した

  • 暗闇のセレナーデ

    黒川博行/角川文庫2022年10月25日初版。(2006年3月の創元推理文庫から)デビューから3作、単行本が1985年発表だというから結構古い。まだ、いろいろ試行錯誤していた時期だったかもしれない。いや当初は「ミステリーもの」「本格推理もの」を目指していたのかもしれない。さすが元美術の先生、絵画だけでなく彫刻やその加工工程など技術的なことだけでなく、業界事情や関係者の思考などには詳しいはずだ。黒川作品には、比較的「美術もの」が多いように思うが、それは美術に対する憧憬というよりも職業的なものなのかもしれない。「ドライアイスで密室を作る」「粘土槽に死体を隠す」「シリコンラバーで指紋を偽装」など、特有のミステリー構築がある。女子大生二人の「ボケとツッコミ」には、後々の作品に続く面白さが既に埋蔵されているように思...暗闇のセレナーデ

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