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敏洋 ’s 昭和の恋物語り https://blog.goo.ne.jp/toppy_0024

[水たまりの中の青空]小夜子という女性の一代記です。戦後の荒廃からのし上がった御手洗武蔵と結ばれて…

敏ちゃん
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2014/10/10

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  • ポエム 焦燥編 (おふくろの詩(うた))

    ポエム 焦燥編 (おふくろの詩(うた))

    あたりを闇がすっぽりと包みこみ、だれもが互いを干渉しなくなったときふと、こころをかすめる――あの空って、ほんとの空?宇宙につながるはずのこの空に、なにかが覆いかぶさり、すべての恵みをうばいさる闇が生まれる……、否、生まれた。おもいを遠くにはせ、おおい被さる闇をつきやぶり、宇宙のなかに溶けこむ。脳裏にうかぶ霞のたなびく果てに、赤い月がある。地上で見るよりはるかに大きい。そして、山のみどり、川のせせらぎ……みんなキレイだ!林をあるき回り、立ちこめる陽炎をはらい、いま、茶畑に立っている。湧きでる清水の流れをつたい歩く、あるく、、、いつの間にか山あいを緩やかに流れる川になり、魚やちいさな虫がなににも脅かされることなく、泳ぐ。悲しい、、、寂しい、、、ほゝを伝う涙が、止まらない。母という名のつく女性はいても、おふくろ...ポエム焦燥編(おふくろの詩(うた))

  • 青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(二十一)

    青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(二十一)

    小さな店舗の建ち並ぶ、片側2車線の忠節橋通りに入った。道路にひさしを延長した形状の片側式アーケードになっている。原型は江戸時代に出現したという。町並みの景観を整備するために、町屋の前面に設けられた半私半公の空間で、幕末には商業空間としても利用されるようになった。買い物客には好評で、多くの人が行き交っている。しかし時として、その買い物帰りを迎えに来た車が駐車することがある。道路中央を市内電車が通るために、駐車中の車の後方で通り過ぎるのを待たされることがある。路面電車のレールの上を走ると車の振動がはげしく、ふたりの会話を邪魔してしまう。やむなくのろのろと走る車の後ろに付かざるを得ない。彼のイライラする気持ちがクラクションに手を伸ばさせた。「やめなさいって、それは。お年寄りじゃないの、前の車は。ほんとに短気な子...青春群像ごめんね……えそらごと(二十一)

  • [ブルーの住人]第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    [ブルーの住人]第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    (六)煙草○刑囚は独りつめたいベッドに横たわり、仲間からとりあげた煙草をくゆらせた。すこしずつ窓から夜のとばりが、闇が、入りこんできた。気持ちの高ぶりが少しずつ収まる。闇の広がりとともに、僧侶がしきりに唱える安心《あんじん》の世界に入り込んでいく、と考えた。しかしそんな○刑囚のこころの営みは、結局のところ徒労に終わる。○という現実の壁は、容赦なく○刑囚を追いこんでいく。しかしまた、どうして俺はあの二人を○したんだ?実のところ、おれにも分からない。[ブルーの住人]第五章:蒼い情愛~はんたー~

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (三:清二という男)

    スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (三:清二という男)

    京都で修行をしていたという清二の触れ込みが、実は真っ赤な嘘だったことが明らかになったのは、当人が厨房に立ったときだった。「何ができる?」と板長に問われた折に、キョトンとした表情を見せた。問われるままに話し始めたことは、そのまま大女将の知ることとなった。「想像はしていました。料亭の名前を聞いても、はぐらかされましたからねえ」。「仕込みますか」という板長に対し「その必要はありません。厨房については、すべてあなたにお任せしていますから」と、傲然と言い放った。(かわいそうなものだ、あの子も)。しかしだからといって、今さら板前修業をさせるわけにはいかない。何の基礎もない人間に忙しい時間をつぶしてまでは無理だ。必然、板長の時間を割かねばならないのだ。(嘘を吐いた親が悪い。まあ、女将の代替わりを待つしかないだろう)。父...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(三:清二という男)

  • 原木 川辺でのデート ~「ロマンツェン船出」より

    原木 川辺でのデート ~「ロマンツェン船出」より

    いつしか恋人の家の前に船はかかり窓のガラスが光っている。僕は目がとびでるでるほどに見つめた、---------------------------雨上がりの川は、重たく流れている。澄み切っていた水も濁りきっている。河原の石は雨に打たれて、また一段と丸味が加わったことだろう。私はポチを連れての散歩である。そのポチは、何とか私の元から離れようと一生懸命走っている。その度に、折角丸味のついた石を傷つけている。ポチの行こうとする先を見つめる。その視線の先に一人の少女と一匹の白いスピッツがいる。ようやく合点がいった。私は満面に笑みをたたえて、そのスピッツの元に、いや、少女の元に歩み寄った。私は下駄をはきなれず、巧く誘導できない下駄を苦心に苦心を重ねて駆使し、少女の元に歩み寄った。少女は暖かく僕を迎えてくれた。僕はそ...原木川辺でのデート~「ロマンツェン船出」より

  • 愛の横顔 ~地獄変~ (七)のれん分け

    愛の横顔 ~地獄変~ (七)のれん分け

    そして約束の二十年目に、ご主人さまの勧めで店を開くことになりました。いわゆる、のれん分けでございます。もちろん、ご主人さまのご援助のもとでございます。その一年後には、大東亜戦争の勃発で赤紙が届き、すぐにも入隊の運びとなってしまいました。しかし、なにが幸いするのでしょうか。和菓子の製造で体を蝕まれていたわたくしはー兵役検査でわかるという皮肉さでしたー、外地に赴くことなく内地で終戦を迎えたのでございます。しかも幸運にもわたくしの店は戦災を免れまして、細々ながら和菓子づくりを再開したのでございます。そしてその後、妻を娶りました。そうそう、言い忘れておりましたが、ご主人さまは東京空襲の折にお亡くなりになっていました。奥さまもまた、後を追われるように亡くなられたとのことです。わたくしの妻と申しますのが、そのご主人さ...愛の横顔~地獄変~(七)のれん分け

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十七)

    水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十七)

    「いえ、わたしごときが口にするようなことではありませんでした。沢田さん。いまのことばは忘れてください。がむしゃら、わたしどもがやってきたことです」あらためてことばを作ってみたが、どうにもつなげることはできない。しかし武蔵の気持ちはつたわったらしく、「がむしゃら、ですか。たしかに。肝に銘じます」と、感謝の念を示した。「あらあら、あたしったら。社長さんにお茶も出しませんで」細君があわてて奥へと引っ込んだ。間口は5間ほどで、奥行きはしっかりとある。その奥がガラス戸になっているところをみると、案外のところ中庭をはさんでの倉庫があるのだろう。両壁際に設置してある五段棚に作業工具やねじ類などの商品群が整然と並べてある。その種類の多さが、この店の規模感から考えると多すぎるように武蔵にはみえた。左手のすこし奥まったところ...水たまりの中の青空~第三部~(四百十七)

  • ポエム ~焦燥編~ (tears)

    ポエム ~焦燥編~ (tears)

    夢を見た。夢であって欲しいと思った。そしてなによりも現実であってくれ!いくど祈ったことだろう。亜紀子はぼくをあふざけり笑うように見も知らぬおとこの胸に抱かれていた。一糸まとわぬ姿で。どんなに苛だったことか!どんなに悦びにみちたことか!蜜はくだけた。どれほどに腹だたしかったか。いくど叫びの慟哭をおさえたことか。戯れに触れられたほゝへの柔かいくちびるの感触過ぎ去ったこと……ぼくはなにも言わずに背を向けそして……涙したそして目を閉じた――――敵前逃亡(背景と解説)欺瞞です。いや、矛盾、かな?自分の心に巣くう、幼児の――悪魔の心です。幼児って、悪魔だと思いませんか?残酷なまでに、自己チューだと思いませんか?でもでも、天使でもあるんですよね。にっこりと微笑みかけられると、すべてを許してしまうんですよね。ポエム~焦燥編~(tears)

  • 青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(二十)

    青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(二十)

    突然の振りにおどろいた真理子からはことばが出ない。まだ意思疎通がうまくいっていないふたりだったんだと、唐突すぎた声かけを悔やんだが、今さらどうにもできない。みずからの失策で暗闇にほうり込まれた彼だった。真理子にしても己の無言が、ひまわりの咲き乱れていた野原から一転して空っ風が吹きすさぶ荒廃した地へと変えてしまったことで暗澹たる気持ちを抱えていた。しかし、急に声をかけてくるから……と逃げ場を求めた。息苦しさを感じ始めた彼に「どうしたの、声が裏がえってたわよ。そうそう、ドライブウェイに乗って。わたし、プラネタリウムに行ってみたいから」と、貴子の声が明るく車中に響いた。(どうしてかしら、こんなにポンポンとことばが出るなんて。啓治さんの前だと、どうしても身構えちゃうのよね。だからかしら、真理子ちゃんを連れ出すのは...青春群像ごめんね……えそらごと(二十)

  • [ブルーの住人] 第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    [ブルーの住人] 第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    (五)マシその昔、軍隊に喜んで入隊した男がいたってことだが、その間抜け野郎の気持ち、いたいほどわかるぜ。こりゃひょっとすると、『人でなしの国』も良いかもしれんぞ。どうせ人間一度は○ぬんだ。なにをして、どう○のうと同じさ。地獄があるわけでもなし。それにどうだい、なんの苦痛もなく○なせてくれる。キチンと、後始末もしてくれるんだし。下手に行き倒れや餓死で○ぬよりは、よっぽどマシってもんだ。[ブルーの住人]第五章:蒼い情愛~はんたー~

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二 : 珠恵の決断)

    スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~ (二 : 珠恵の決断)

    昭和5年の春に、名水館に降って湧いたような隠し子騒動が起きた。女将の珠恵には子がなく「養子を」という話が出ていたのだが、突然に夫の栄三が「今年17歳になる息子がいる」と告白したのだ。上へ下への大騒ぎの末に、親族一同の総意として、その息子を跡取りとして迎えることになった。「京都で板前修業をしている」という栄三の説明が決定打となった。親族会議の間終始無言を貫いていた珠恵が、その決定に異議を挟まず「申し訳ないことでした」と畳に頭をこすりつけた場面では、女性たち全員が「あなただけが責めを負うことはない、栄三にも責任がある」とかばってくれた。「済まないことです」。栄三もまた、珠恵にならって頭を下げた。しかし場の雰囲気としては「良くやった」と栄三を褒める空気が多かった。やはり養子を取ることに対する反発は大きかった。よ...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~(二:珠恵の決断)

  • 原木 奇妙な、まったく奇妙なデート ~「抒情的間奏曲」より

    原木 奇妙な、まったく奇妙なデート ~「抒情的間奏曲」より

    ー僕たちは互いに敏感に感じ合った。それでも申し分ない仲だった。僕たちはよく「夫婦ごっこ」をして遊んだ。それでもついぞ喧嘩はしなかった。僕たちは一緒に騒いだりふざけたり、やさしく抱き合ったりキスしたりした。・・・・・・・・・・・・彼女はいろいろ俺に教えてくれた。日曜日だというのに一人で映画館に入っているのは、恋人がいないのかそれとも今日のデートが突然のキャンセルか、そのどちらかだろう。どちらでもないとしても、共通点は、“淋しい”ということだ。“退屈”ということだ。そしてその映画がアニメだということは、毎日の生活に疲れているということだ。そう、これだけわかれば結構だ。俺は十分に相手を知った、幼馴染み以上に……彼女はムッツリと黙り込み、笑うことさえしない。俺は、ゲラゲラ笑ってやった。無理にも笑ってやった。そんな...原木奇妙な、まったく奇妙なデート~「抒情的間奏曲」より

  • 愛の横顔 ~地獄変~ (六)梅村正夫と申します

    愛の横顔 ~地獄変~ (六)梅村正夫と申します

    わたくしは、名前を梅村正夫ともうしまして、生まれは石川県のいなかでございます。明治の終わりに、この世に生を受けました。十歳を少し過ぎたときに上京しまして、和菓子店でお世話になりました。とうじは住み込みの関係で、朝は午前四時から夜は午後九時ごろまで働いておりました。二十年間しんぼうしたら「のれん分けをしてやる」と言う、ご主人さまのありがたいお言葉を信じて一生懸命働きました。わたくしが申しますのもおこごましいのでございますが、こまねずみのように働きましてございます。ですので、当初は“チューちゃん”と呼ばれておりました。わたくしとしてはありがたくない呼称でございますが、ご主人さまのわたくしに対する愛情だと受け止めております。が、その呼称もわずか一年のことでございました。お目出度いことに、ご主人さまにお子さまがお...愛の横顔~地獄変~(六)梅村正夫と申します

  • 水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十六)

    水たまりの中の青空 ~第三部~ (四百十六)

    雑多な商店の建ちならぶ一角に、その沢田商店はあった。まだ従業員はいないものの、早晩店をひろげて、富士商会並みとはいわずとも、2,30人ほどにしたいと、気概がある。ゆえに小バカにされた態度をとられると、つい癇癪を起こしてしまうと頭をかいた。とくに権力者から見下されるとがまんができないらしく、町内会の慣習に納得がいかないと突っかかることもあるようだ。「古くから住んで見えるお年寄りなんだから、顔を立ててあげなさいなって言うんですけどねえ」大きくなったお腹をさすりながら、豪快に細君が笑いとばした。その笑い声にこたえるかのように「あのときはひと晩留置所に留め置かれてまいりました」と、苦笑いをみせる。“ここも、かかあ天下なのか。ましかし、そのほうが家庭円満ってとこだな”ほほえましく見た武蔵だった。蒲田駅近くであり、羽...水たまりの中の青空~第三部~(四百十六)

  • ポエム ~焦燥編~ (death)

    ポエム ~焦燥編~ (death)

    冷たく吹く風の下で静寂を保つ海の世界にかくれているのはだれ?そびえ立つビル街の片隅で鼠と戯れる新聞紙その朝(あした)には雑踏の中で光の下へ運ばれることなく死んだのです(背景と解説)すみませんねえ、三週続けて「死」という概念が出てきて。いや、[ことば]も含めると四週か……。別に、自殺を考えていたわけではないのです。まあ、観念的にはそうだったかもしれませんが。臆病者なんですよ、わたしの、真の正体は。自分を写す鏡を求めていたのでしょうね、今でもそうかもしれませんが。だから、毎月のようにあちこちに出かけるのかもしれません。“独りだって、どうってことないさ”確かにそうなんです、どうということはないのです。でも、雑踏の中に自分を置くことを、意識してはいませんが、置きたがるのですよ。弥生遺跡に身を置き、そしてまた縄文遺...ポエム~焦燥編~(death)

  • 青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(十九)

    青春群像 ご め ん ね…… えそらごと(十九)

    それにしても、と誰もが思っている。「もっと可愛いらしいメガネがあるでしょうに」と、先輩の事務員が声をかけたことがある。視力が落ちた中学二年生のときにはじめて購入したメガネは、小ぶりのものだった。うすいピンク色がよく似合っていますよと店員にすすめられた。「でも……」と涙目で貴子にうちあけた。複数の男子に「メガネから目ん玉がとびだしてるぞ」とからかわれて、さらにはその中に初恋の男子がいたことから、メガネを外してしまったという。以来メガネは掛けていなかったのだが、就職を機に黒縁のめがねをかけることにしたと打ち明けた。貴子の誘導で真理子は後部座席に座った。助手席に貴子が座ることにたいして残念な思いがするが、内心ホッとする気持ちもある。そんな彼の気持ちを察してか、「あとで席を交代するから、今は我慢しなさい」と、貴子...青春群像ごめんね……えそらごと(十九)

  • [ブルーの住人]第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    [ブルーの住人]第五章:蒼い情愛 ~はんたー~

    (五)マシその昔、軍隊に喜んで入隊した男がいたってことだが、その間抜け野郎の気持ち、いたいほどわかるぜ。こりゃひょっとすると、『人でなしの国』も良いかもしれんぞ。どうせ人間一度は○ぬんだ。なにをして、どう○のうと同じさ。地獄があるわけでもなし。それにどうだい、なんの苦痛もなく○なせてくれる。キチンと、後始末もしてくれるんだし。下手に行き倒れや餓死で○ぬよりは、よっぽどマシってもんだ。[ブルーの住人]第五章:蒼い情愛~はんたー~

  • スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~

    スピンオフ作品 ~ 名水館女将、光子! ~

    (ご報告)[水たまりの中の青空]のスピンオフ作品です。熱海の老舗旅館の女将である光子に光を当ててみたいと思いました。宿泊業についてはまったくの素人ですので、ひょっとしてまちがった設定となるかもしれません。もしもそのような事項がありましたら、架空の旅館として見過ごしてください。また、「女性蔑視だ!」とお考えになる筋立てがでてくると思いますが、当時の世相として書き込みました。現代には似つかわしくないことではありますが、ご容赦ください。---------(一)(光子という女)熱海老舗旅館[名水館]女将、合原光子。大正10年11月生まれの40歳。武蔵が30代半ばと見たが、大抵の者が見あやまる。特別の若返り対策をしているのではなく、日々を忙しく動き回りつつも気苦労の続いた生活から解き放たれたおかげと、知人友人に答え...スピンオフ作品~名水館女将、光子!~

  • 原木 文通 ~ハイネ「抒情的間奏曲」より

    原木 文通 ~ハイネ「抒情的間奏曲」より

    ーあぁ美しい五月の月芽という芽が萌え出たとき僕の心にも恋が萌え出たー。・・・・・・・・・・・・・・拝啓最近は暖かい風が吹いてきました。それにつけても、僕の心を痛めていることが一つあります。それは、君の足がどんなに太ったことだろうか?ということです。餅の食い過ぎで、なんてことは言わせないゾ。マ、どんなに太っても、桜島大根にはならないでね、大根足。(これは失礼)。君の写真を見るといつもそう思うんだ。今度送ってくれる写真は、上半身だけにしてネ。そうでないと、僕、僕、…………(泣いてると思うだろう。ところが、笑いたいのをじっとこらえてるんだ。ククク……。ごめんね、そんなに泣かないでよ)。そうだ、君にプレゼントがあるんだ。年賀状も出さなかった、僕の罪をお許しください。貧乏な僕からの、ささやかなプレゼントを受け取って...原木文通~ハイネ「抒情的間奏曲」より

  • 愛の横顔 ~地獄変~ (五)講談

    愛の横顔 ~地獄変~ (五)講談

    「講談師、見てきたような嘘をつき」講談師のかたる講談、ご存じの方もおられると存じます。なんでも江戸時代の大道芸のひとつだった辻講釈が始まりだと聞いたことがございます。軍記物やら政談などを主とした歴史読み物を、張り扇でもって釈台を叩いてリズム良く語る話芸だとか。まさにそれでございます。張り扇は使われませんが、ご自分の声でもって、「タタタン」とその代わりをされるのでございました。身振り手振りを交えての熱演でした。しかしその話に皆さんが引き込まれていたのは確かでございました。ご老人がひと息吐かれる度に、皆さんもひと息吐くといった具合でした。そしてお話が終わると同時に、ご老人と同じようにがっくりと肩を落とされたものでございます。まあ何にしろ、これで終わった、ご老人が退席されるものと、みなさん一様にほっとした表情を...愛の横顔~地獄変~(五)講談

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