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  • 東京建築祭2024:丸の内+日本橋

    〇東京建築祭(2024年5月25日~5月26日)この週末、東京の多彩な建築を体験し、まちの魅力を再発見する「東京建築祭」が初めて開催された。うれしかったのは、有料のガイドツアーやイベントもあるが、25日・26日の週末には、多くの建築が無料・予約不要で特別公開されていたことである。私は25日(土)は大手町・丸の内・有楽町エリアを、26日(日)は日本橋・京橋エリアを歩いてみた。・25日:東京ステーションホテル~明治生命館~新東京ビルヂング~国際ビルヂング~堀ビル「特別公開」と言っても、一部区画のみのアッサリした公開もあるのだが、明治生命館は、資料・展示室もあり、会議室、執務室、応接室など文化的価値の高い主要室をじっくり見学させてくれた。実はふだんから土日に公開されていることを初めて知った。このエリアは美術館め...東京建築祭2024:丸の内+日本橋

  • 2024年5月関西旅行:日本の仮面(国立民族学博物館)他

    ■国立民族学博物館みんぱく創設50周年記念特別展『日本の仮面-芸能と祭りの世界』(2024年3月28日〜6月11日)関西旅行最終日は朝から万博記念公園へ。早めに着いたので「平和のバラ園」で色とりどりのバラを眺めてなごみ、開館時間と同時に特別展示館へ入場する。本展示では、仮面の役の登場が印象的な各地の芸能や祭りの様相を中心に、あわせて仮面の歴史、仮面と人間の関係などを紹介し、仮面と人々の多様なかかわりについて考える。1974年に創設された民博だが、東京在住の私が初めて参観したのは、1990年の『赤道アフリカの仮面』展ではなかったかと思う。以来、民博と言えば仮面、の印象がある。今回は日本の仮面なので、アフリカや東南アジアの仮面のような、解釈不能のインパクトはないかな、と思いながら見ていった。伎楽、能楽、神楽な...2024年5月関西旅行:日本の仮面(国立民族学博物館)他

  • 2024年5月関西旅行:空海(奈良国立博物館)

    〇奈良国立博物館生誕1250年記念特別展『空海KUKAI-密教のルーツとマンダラ世界』(2024年4月13日~6月9日)ホームページの開催趣旨は「空海の生誕1250年を記念して、奈良国立博物館の総力を挙げた展覧会を開催します」という宣言から始まる。え、奈良博がそこまで言い切る展覧会は珍しいのではないか。公式SNSも「かつてない空海展」を標榜し、見た人からは「すごい」「圧巻」「言葉にならない」という感想が次々に流れていたので、かなり期待を高めて見に行った。午前中は京博の『雪舟』を見て、昼食抜きで奈良へ移動。入館待ちだったら嫌だなあ、と思っていたが、並ばずに中に入れた。いつものように東新館の2階に上がって、展示室の入口を覗いたところで驚愕。いつもの展覧会では、ここに目隠しの壁があって、右方向の順路へ誘導される...2024年5月関西旅行:空海(奈良国立博物館)

  • 2024年5月関西旅行:雪舟伝説(京都国立博物館)

    〇京都国立博物館特別展『雪舟伝説-「画聖(カリスマ)」の誕生-』(2024年4月13日~5月26日)「※『雪舟展』ではありません!」というチラシの注意書きが話題を呼んでいるという記事を見た。そんな注意書きあったっけ?と思ったら、確かに裏面に書いてある。しかしオモテ面には平然と「みんなの憧れ、みんなのお手本」「大好き!雪舟先生!」とあるのだから、相変わらず京博の宣伝は巧い。本展は、主に近世における雪舟受容の様相を辿ることで「画聖」と仰がれる雪舟への評価がいかにして形成されてきたのかを検証する。雪舟の国宝6件(通期展示)を含め、雪舟筆/伝・雪舟筆作品が20件(展示替え有)、しかし本展の4分の3以上は、雪舟に影響を受けた後世の画家たちの作品で構成されているのだ。土曜の8:30頃に行ったら、入場待ち列がどんどん伸...2024年5月関西旅行:雪舟伝説(京都国立博物館)

  • 2024年5月関西旅行:龍谷ミュージアム、MIHOミュージアム、京都文博

    ■龍谷ミュージアム春季特別展『文明の十字路・バーミヤン大仏の太陽神と弥勒信仰-ガンダーラから日本へ-』(2024年4月20日~6月16日)今年のゴールデンウィークは東京でじっとしていたので、そろそろ混雑の波も引いた頃かと思い、週末に金曜有休1日を足して、関西方面で遊んできた。初日は京都駅から、龍谷ミュージアムに直行。アフガニスタンのバーミヤン遺跡には多くの石窟と2体の大仏が残されていた。それらは2001年3月にイスラム原理主義組織・タリバンによって爆破されてしまったが、かつて日本の調査隊が撮影した写真や調査資料を基に、壁画の新たな描き起こし図が完成した。本展は、この新たな描き起こし図の完成を記念してその原図を展示し、中央アジアで発展した弥勒信仰が、東アジアへと伝わって多様な展開を遂げる様子を紹介する。『バ...2024年5月関西旅行:龍谷ミュージアム、MIHOミュージアム、京都文博

  • 2024万博記念公園・ローズフェスタ

    週末に有休1日を付けて、2泊3日で関西方面に出かけてきた。例によって、駆け足で滋賀~京都~奈良~大阪を大回り。今日は大阪の民博と大阪日本民芸館を見てきた。両館の間にあるのが「平和のバラ園」で、ちょうど花盛り!東京や横浜にもバラ園があるが、見たことのないような花の量に圧倒されてしまった。万博記念公園には何度も来ているのに、こんな場所があることを初めて知った。1970年の万博開催時、世界9か国から平和を願って贈られたレガシーのバラが発祥らしいのだが、ホームページに「2019年4月にリニューアルオープン」とあるのを見ると、整備されたのは最近なのかもしれない。バラ以外の植物もあり。小雨がぱらつく天気だったが、花は喜んでいたかも。「ローズフェスタ」は6月初旬まで続くそうだ。訪ねたところの記事は、これから少しずつ。2024万博記念公園・ローズフェスタ

  • 休館カウントダウン/復刻開館記念展(出光美術館)

    〇出光美術館出光美術館の軌跡ここから、さきへI『復刻開館記念展仙厓・古唐津・オリエント』(2024年4月23日~5月19日)冒頭の掲示を読んで、え!と衝撃を受けてしまった。特設サイト「出光美術館の軌跡ここから、さきへ」にも掲載されているとおり、「1966年秋、東京・丸の内の帝劇ビル9階に開館して以来、皆さまに親しまれてきた出光美術館は、ビルの建替計画に伴い、2024年12月をもって、しばらくのあいだ休館する運びとなりました」というのである。この特設サイトの公開は3月26日だが、全く気づいていなかった。同館は、今年4月から10月まで、美術館のこれまでの歩みを4つの展覧会に分けて振り返りながら、コレクションを代表する作品の数々を展示予定だという。本展は、1966年の開館記念展の出品作品と展示構成を意識しながら...休館カウントダウン/復刻開館記念展(出光美術館)

  • 2024年4-5月展覧会拾遺(その2)

    ■サントリー美術館コレクション展『名品ときたま迷品』(2024年4月17日~6月16日)「生活の中の美」を基本理念とするサントリー美術館コレクションの「メイヒン」を一堂に会し、さまざまな角度から多彩な魅力を紹介する。会場の冒頭に展示されているのは、本展のポスターにも写真が使われている『鞠・鞠挟』一組(江戸時代)。蹴鞠の鞠を漆塗の木枠に吊るしたものである。これは名品扱いか迷品扱いか不明だが、2019年の『遊びの流儀遊楽図の系譜』で見た記憶がある。『泰西王侯騎馬図屛風』(前期)『かるかや』『酒伝童子絵巻』など、屏風と絵巻は文句なしの名品揃い。光悦の『赤楽茶碗(銘:熟柿)』は、同館所蔵であることを忘れていたので、たじろいでしまった。和洋のガラス工芸も楽しかったが、薩摩切子には緑色が少ないという解説が気になった。...2024年4-5月展覧会拾遺(その2)

  • 2024年4-5月展覧会拾遺(その1)

    すっかり書き漏らしてしまったものも多いのだが、連休前後に行ったものを中心に。■根津美術館特別展『国宝・燕子花図屏風デザインの日本美術』(2024年4月13日〜5月12日)最終日の今日、ようやくチケットが取れて見て来た。恒例の国宝『燕子花屏風』の展示に加え、取り合わせにも選りすぐりの名品が並ぶ。伊年印『四季草花図屏風』はやっぱりいいなあ。草花の愛らしさ・美しさが完璧。ん?見慣れないものがある?と思ったのは『桜芥子図襖』(大田区龍子美術館)で、4面の金地襖の上半分は満開の桜の枝で覆われていいる。下半分には紅白の芥子のほか、アザミ、スミレ、タンポポなどの草花。伊年印、宗達工房の作品だが、川端龍子は妻子のための持仏堂と仏間の仕切りに用いていたそうだ。展示室5は「地球の裏側からこんにちは!-根津美術館のアンデス染織...2024年4-5月展覧会拾遺(その1)

  • 三味線の美音を浴びる/文楽・和田合戦女舞鶴、他

    〇シアター1010国立劇場令和6年5月文楽公演(2024年5月11日、11:00~)急に思い立って、5月文楽公演を見て来た。昨年10月末に国立劇場が休館になってから、東京の文楽公演は、さまざまな劇場を代替に使用している。今季は、昨年12月公演に続いて、シアター1010(せんじゅ)での開催。北千住駅前でとても便利な立地だった。1等席にあまりいい座席が残っていなかったので、2等席(2階の最後列)を取ってみた。視界はこんな感じ。文楽の舞台を「見下ろす」のは初体験で、どうなんだろう?と思ったが、音響は問題なかった。舞台の奥まで見えてしまう(舞台下駄を履いた人形遣いの足元とか、腰を下ろして待機している黒子さん)のは、もの珍しくて面白かったが、初心者にはあまりお勧めしない。ただ、舞台の上に表示される字幕が自然と視界に...三味線の美音を浴びる/文楽・和田合戦女舞鶴、他

  • これこそスタンダード/茶の湯の美学(三井記念美術館)

    〇三井記念美術館『茶の湯の美学-利休・織部・遠州の茶道具-』(2024年4月18日~6月16日)同館の「茶の湯」展覧会は、久しぶりのような気がして調べたら、2022年の『茶の湯の陶磁器~“景色”を愛でる~』以来、2年ぶりだった。大河ドラマ関連展や明治工芸もいいけれど、やっぱり、同館コレクションの深みと厚みを感じるには、スタンダードな「茶の湯」展が一番だと思う。本展は、利休・織部・遠州3人の美意識を、利休の「わび・さびの美」、織部の「破格の美」、遠州の「綺麗さび」と捉えて構成されている。展示室1の冒頭には、伝・利休所持『古銅桃底花入』。桃底(ももぞこ)は、細口で、耳がなく、高台がなく、畳付の部分が内側に丸く窪んだ、無紋のものをいうらしいが、ネットで検索した画像よりもずんぐりと小型で、首のまわりに簡素な雲紋が...これこそスタンダード/茶の湯の美学(三井記念美術館)

  • 民事警察の人びと/中華ドラマ『警察栄誉』

    〇『警察栄誉』全38集(愛奇藝他、2022年)中国の視聴者レビューサイト「豆瓣」で、2022年ドラマの最高得点を獲得した作品だが、なんとなく自分の好みでないような気がして手を出さずにいた。今年4月、『甘くないボクらの日常~警察栄誉~』のタイトルで日本向けのDVD-BOXが発売されたが、ラブコメ路線を想像させる宣伝ビジュアルに対して、いや、そういうドラマじゃないし、という不満のコメントをSNSで見かけた。それで、逆に興味が湧いて、視聴を始めたのである。舞台は架空の都市・平陵市(ロケ地は青島)、ほどほどに発展した地方の中級都市の設定である。八里河派出所に4人の新人警察官が実習生として配属された(日本でいう派出所より規模が大きく、食堂もあり、おそらく20~30人が勤務している)。王守一所長は、警察の伝統に従い、...民事警察の人びと/中華ドラマ『警察栄誉』

  • 地域の仏像、埴輪、近代洋画/令和6年新指定国宝・重要文化財(東京国立博物館)

    〇東京国立博物館・本館特別1-2室、11室特別企画『令和6年新指定国宝・重要文化財』(2024年4月23日~5月12日)連休の1日、特別展『法然と極楽浄土』を見ようと思って行ったのだが、会期の短いこの展示を優先することにした。「新指定国宝・重要文化財」の展示は、コロナ禍の近年、開催時期や展示室を変えていたが、以前の方式に戻ったようである(→令和5年の記事)。文化庁のホームページによれば、今年は、美術工芸品6件を国宝に、美術工芸品36件を重要文化財に、さらに1件の美術工芸品1件を登録有形文化財に登録することが、文化審議会から答申された(2024年3月15日)。本展は、この国宝・重要文化財指定予定品を紹介しるものである。本館1階、11室(彫刻)の入口に「令和6年新指定国宝・重要文化財」の大きな掲示が出ていたの...地域の仏像、埴輪、近代洋画/令和6年新指定国宝・重要文化財(東京国立博物館)

  • 蔵出し図録もお楽しみ/洋風画という風(板橋区立美術館)

    〇板橋区立美術館『歸空庵コレクションによる洋風画という風-近世絵画に根づいたエキゾチズムー』(2024年5月3日~6月16日)今日から始まった展覧会をさっそく見て来た。この春の板美は、いつもの江戸絵画ではなくて『シュルレアリスムと日本』展(2024年3月2日~4月14日)から始まったのだが、これは京都で見たので、東京展は見送ってしまった。さて本展は、歸空庵コレクションから選りすぐりの作品を展示し、近世絵画に新鮮な風を送り込み、これまでにない表現を切り拓いた洋風画の魅力に迫る。展示リストによれば、全73件のうち1件だけが板美の所蔵で、あとは歸空庵コレクション(同館寄託)である。うち19件は、新たに寄託されたものだという。私は何度も同館に通っているので、もちろん見たことのある作品が多かった。しかし滅多に見られ...蔵出し図録もお楽しみ/洋風画という風(板橋区立美術館)

  • 水道橋でイタリアンとワイン飲み放題

    今年の連休は遠出の予定が入っていないかわり、近場で友人と旧交を温めている。昨日はむかしの職場仲間と水道橋駅前の「ワイン処Oasi(オアジ)」へ。これまで和食ディナーを2回体験しているが、今回はイタリアンで3時間飲み放題つきのコースだった。自家製サングリア2種(赤と白)、ワイン、ワインカクテルなどをたっぷり楽しんだ。話題は「膝が痛い」「耳が遠くなった」「老後の生活資金をどうするか」など、完全に高齢者のお悩み談義。それでも趣味や推し活に励む余裕があるのは幸いである。5年後や10年後も、こうやって元気な仲間と楽しい時間を過ごせるといいなあ。水道橋でイタリアンとワイン飲み放題

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