どっからかわが家にやってきて、足掛け17年も一緒に暮らしたワンコ先生が、また、ひとりでどっかへいってしまい1年が過ぎた。「犬間関係は、飼い主同様不得手」だったけれど、人は大好きで、日本語もかなり分かっていた。ワンコ先生自身は、自分を犬と思っていなかったフシもある。どっかへいてしまった当初は、家族は、ぽっかり穴のあいたような時間を過ごした。別れの辛さってのもあるけれど、自分より短い寿命、時間スパンの中で、一生懸命生きている同胞から、どれだけたくさんのものをもらっているのか、しっかり受けとめた時間だった。30年以上も、犬と同居してきたけれど、若い頃は、自分が仕事でいっぱいいっぱい。「面倒(自我)が先にたち、受けている有り難さ(観音の心)」は、まったく気づかなかった。先代のワンコたちには、本当に申し訳なかったと...ワンコ先生がいなくなって