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BL小説『いつか君に咲く色へ』連載中です。人の感情を色で把握できるDKとその色をもたない同級生のおはなし。ゆっくり恋になっていきます。

『ありえない設定』⇒『影遺失者』と『保護監視官』、『廃園設計士』や『対町対話士』(coming soon!)など。…ですが、現在は日常ものを書いております。ご足労いただけるとうれしいです。

風埜なぎさ
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2014/08/13

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  • 【SS】:Release me #9

    玄関のドアにもたれて、どのくらいそうやって泣いていただろう。あまりにもやりきれなくて、手からこぼれるその感情があふれるような涙だった。ほとほとと、遠慮がちに背中を接している扉をたたく音に気がついた。肩をびくりと揺らす。追いかけてきて、くれた?あんなにひどいやり方で突き放したのに、それでもまだ求めていてくれる?「陽詩くん」呼ぶ声がする。震える心を物理的に鎮めるように、両手で胸を押さえた。そうでもし...

  • 【SS】:Release me #8

    ちゃぷちゃぷと揺れる波を眺めているうちに、眠たくなってきた。思えば、きのうの夕刻から急展開で、心を置き去りのまま現実が進んでいる。思いがけない再会、二回目のセックス、響生のときどき心に引っかかり波紋をもたらす言動。さっきの「……ごめんな」はいったいなんに対するどういう謝罪だったんだろう。気持ちにはこたえられないということ?おなじ気持ちにはなれないということ?かすかに落ち込みながらも、睡魔にどっぷり...

  • 【SS】:Release me #7

    うそというのは、つきなれていないととっさに声にならないことを思い知る。酸素を求める魚よろしく口をあけたり閉じたりしていると、見かねた響生が助け舟を出した。「俺は、陽詩くんの親戚」 ……になるはずだった人。陽詩は心のなかで付け足す。相沢は感じのよい笑みで「あ、そうなんですね」と笑う。ミルクティー色の髪をした彼女は「仲良しでいいなぁー」と、邪気のない瞳で言った。陽詩は急いで頭の中からこの場を収めるのに...

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