圧倒的な航空戦力アメリカは歴史上「最強」の国家ですが、それは複数の要因に支えられています。そのひとつは圧倒的な軍事力であって、特に海・空軍力では他国の追随を許しません。現代戦では「航空優勢」が欠かせず、空を支配できるかで勝敗が変わり、相手の
練習機を発展させた事実上の戦闘爆撃機第二次世界大戦での敗戦によって一時期は航空機開発が禁止されていた日本ですが、サンフランシスコ講和条約によって独立を果たすと国内の航空産業も徐々に復活を遂げ、1960年代には日本初の超音速機となる「T-2練
抜群の信頼性を誇るドイツの主力戦車第二次世界大戦で多くの傑作戦車を生み出したドイツは、戦後もその伝統を継承して国産戦車の開発に勤しみ、のちに欧州各国でベストセラーとなる「レオパルト」シリーズを誕生させました。東西冷戦の最前線であった当時の西
輸送機を改造した対地攻撃機は榴弾砲も搭載中型輸送機として日本を含む世界中で愛用されているC-130シリーズは任務や導入先に合わせた派生型がありますが、なかでも異彩を放つのがアメリカ空軍のみが運用している「AC-130」という対地攻撃型です。
陸上自衛隊唯一の固定翼機として急患輸送も担当陸上自衛隊の航空機といえば、ヘリコプターの印象が強いですが、実は「LR-2」と呼ばれる連絡偵察を目的とした固定翼機も少数ながら運用しています。⚪︎基本性能:LR-2連絡偵察機全 長1
トップガンではない、短射程の空対地ミサイル「マーベリック」と聞けば何をイメージしますか?大抵の人は映画トップガンの主人公を思い浮かべるでしょうが、現実のアメリカ軍にもマーベリックと呼ばれるものがあります。ただ、それはトップガンに出てくるよう
輸送ヘリを集中運用する陸自最大の航空部隊現代の陸戦ではヘリを用いた空中機動と迅速展開が多用されますが、日本の陸上自衛隊も例外ではなく、ヘリの集中運用によって兵力を一気に投入する運用思想が存在します。その役割を担うためにCH-46J/JA輸送
英豪印も導入したアメリカの最新哨戒機広大な海のパトロールには上空から監視する哨戒機が必須で、特に四方を海に囲まれた日本は太平洋戦争の教訓から戦後は対潜哨戒機の運用に注力してきました。日本の海上自衛隊はアメリカ製のP-3C哨戒機を100機近く
ただの爆弾を誘導爆弾に改修するキットミサイルと違って、本来の爆弾は誘導機能を持たないので第二次世界大戦のような目標に肉薄して命中させる急降下爆撃や照準器で計算して投下するイメージが強いものの、今は「JDAM(ジェイダム)」と呼ばれる装置によ
スウェーデン産の対戦車バズーカはNATOで人気歩兵が用いる対戦車兵器といえば、「聖ジャベリン」の愛称を付けられたジャベリン対戦車ミサイル、陸上自衛隊も使うドイツのパンツァーファウスト3などが思い浮かびますが、人気度ではスウェーデン産バズーカ
陸上自衛隊が運用する特別輸送ヘリコプター総理大臣などの要人は外国訪問時はあの有名な政府専用機を使う一方で、国内移動ではもっぱら新幹線や民航機を利用するものの、状況によってはヘリコプターを使うことがあります。その際に乗るのが「特別輸送ヘリコプ
陸上自衛隊が運用する特別輸送ヘリコプター総理大臣などの要人は外国訪問時はあの有名な政府専用機を使う一方で、国内移動ではもっぱら新幹線や民航機を利用するものの、状況によってはヘリコプターを使うことがあります。その際に乗るのが「特別輸送ヘリコプ
空自の輸送能力を飛躍させた貢献機防空以外にも航空輸送を担う航空自衛隊は最新のC-2輸送機や世界的ベストセラーのC-130輸送機を運用中ですが、戦後初の国産輸送機として輸送力を長年支えてきたC-1輸送機もわずかながら保有しています。後継のC-
世界的に稀な地雷敷設用の水陸両用車海に囲まれた日本にとって敵勢力の上陸を阻止することは古来から変わらぬ至上命題で、もし航空・海上優勢を確保できずに着上陸を許したならば、これを可能な限り沿岸部で食い止める必要があります。この水際作戦を展開する
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圧倒的な航空戦力アメリカは歴史上「最強」の国家ですが、それは複数の要因に支えられています。そのひとつは圧倒的な軍事力であって、特に海・空軍力では他国の追随を許しません。現代戦では「航空優勢」が欠かせず、空を支配できるかで勝敗が変わり、相手の
対中国の切札のひとつ台湾は1950年代から中国と対峙しており、冷戦期は対共産圏の防波堤として、アメリカの支援を受けていました。ところが、1979年の米中国交正常化にともない、徐々にアメリカの対中配慮が目立ち、台湾への武器輸出を渋るようになり
世界最大の輸送ヘリ世界最大の輸送機といえば、アメリカのC-5ギャラクシーですが、世界最大の輸送ヘリはロシアの「Mi-26 ヘイロー」です。旧ソ連はNATO側を打ち破るべく、大量の戦力・火力で圧倒しながら、西ヨーロッパをすばやく制圧する狙いで
次世代の主力艦イギリス海軍といえば、かつては世界の七つの海を支配するなど、圧倒的な艦隊規模を誇ったものの、いまは見る影もありません。現在のイギリス海軍は予算削減にともない、艦艇数の減少と低い稼働率に悩み、単純な艦隊規模だけで比べたら、海上自
わずか数年で倍増日本周辺を含む世界情勢が悪化するなか、自衛隊の能力強化と戦力向上を図るべく、日本は防衛政策を大転換させました。その一環として、防衛費の増額があげられますが、わずか数年で1.5倍まで増えており、まもなく「倍増」する見込みです。
対中国の機動装備アメリカが対テロから対中国戦に動くなか、米海兵隊も大幅な組織改編・装備刷新を行い、2030年までに島嶼戦向けの体制を目指します。「第二の陸軍」から本来の姿に戻るわけですが、その過程で戦車大隊を廃止しながら、高機動なロケット砲
すでにアジア最強。中国が経済大国になるにつれて、その軍事力も成長の一途をたどり、特に海・空戦力の増強ぶりはすさまじいです。中国海軍といえば、2000年代までは小型艦艇と旧式艦が多く、いわゆる「沿岸海軍」でした。アメリカに挑む能力などなく、9
2002年から調達開始事実上の軍隊である以上、陸上自衛隊でも対人狙撃に取り組み、各地の普通科連隊に狙撃班を配置しています。ひとつの班は6名構成とはいえ、実際の行動では2人1組になり、狙撃と観測で役割分担する形です。このとき、アメリカ製の「M
長距離化する現代空戦空での戦いといえば、トップガンのように相手を視認しながら、その背後に回り込み、ミサイルを撃ち込むイメージでしょう。しかし、レーダーの性能向上、対空ミサイルの長射程化にともない、このようなドッグファイト(有視界戦闘)ではな
北方の守護神として海上保安庁といえば、巡視船・巡視艇で海上警備を行い、最近は尖閣諸島周辺を守るべく、南西方面に新型船を集中投入しています。これに対して、長らく北海道海域の守りを担い、「北方の守護神」と呼ばれてきたのが、艦齢47年のベテラン巡
203mm砲向けの専用車両以前、陸上自衛隊は「203mm自走砲」という巨砲を使い、北海道でにらみを利かせてきましたが、2024年に惜しまれながら退役しました。この203mm自走砲の配備は1984年に始まり、それに合わせて専用の弾薬運搬車が開
小型旅客機を改造現代戦では戦闘機だけでなく、広範囲を探知できる早期警戒機が欠かせず、多くの旅客機改造型が使われてきました。スウェーデンの「Saab340 AEW」もそのひとつであり、小型旅客機の背中にレーダーを載せた形です。 基本性能:S
唯一の核運搬手段イギリスといえば、国連の常任理事国であって、認められた核保有国のひとつです。ところが、アメリカやロシアとは違い、現在は地上配備型と爆撃機型は持っておらず、原子力潜水艦でしか運用していません。「ヴァンガード級」潜水艦が唯一の核
衝撃的な基地の奇襲以前、航空基地などを襲撃部隊から守り、その機能を維持する「基地警備隊」を取り上げました。しかし、これは対人戦闘に主眼を置き、その装備は不十分と説明しました。とりわけ対ドローンの懸念が強まるなか、2025年6月にロシアで大事
正規・非正規手段の併用ウクライナ侵攻が国家間戦争であるのに対して、近年は「ハイブリッド戦争」という事態も登場しました。これは従来のように正規軍のみならず、武装市民や傭兵部隊、偽情報、サイバー攻撃なども使い、軍事と非軍事の境を不明瞭にしながら
重武装の初イージス韓国のイージス艦といえば、日本の一部界隈が「ポンコツ」と呼び、欠陥扱いされることが多いです。しかし、これは実態を反映しておらず、正しい評価とは言えません。では、韓国初のイージス駆逐艦である「世宗大王級」とは、一体どのような
自爆ドローンの脅威ドローン(無人機)の本格登場によって、地上戦の様相は大きく変わり、特に徘徊・自爆型の活躍は目覚ましく、その対策が急務となりました。ウクライナでは砲兵戦力とともに、自爆ドローンが敵の前進を鈍らせており、たとえ戦車であっても、
高い汎用性、運動性能陸上自衛隊が活動するうえで、上空からの航空偵察は欠かせず、そのために観測ヘリコプターを運用してきました。現在はドローンの登場を受けて、こうしたヘリはお役御免になりつつあるなか、つい最近まで使われていたのが「OH-6」にな
陸海空をまとめて指揮有事の可能性が高まるなか、自衛隊の各部隊をよりスムーズに運用すべく、2025年3月に統合作戦司令部が創設されました。これは市ヶ谷の防衛省本省に置き、約240人と小規模ながらも、陸海空の各自衛隊をまとめて指揮・運用する機能
小さいが、高い柔軟性すでにアメリカで無人艦隊の試験運用が進むなか、新たな無人水上艦「USX-1デファイアント」が登場しました。あくまで実験目的とはいえ、新型無人艦として数ヶ月の試験航海に挑み、米海軍が目指す無人艦隊構想において、新たな扉を開
ヨーロッパの中型輸送機戦術輸送に使う中型輸送機といえば、世界的ベストセラーの「C-130」が有名ですが、これのライバルともされるのがエアバス社の「A400M アトラス」です。ヨーロッパ勢の中型輸送機ともいわれるなか、近年はインドネシアやマレ
本土決戦に向けた首都移転1945年8月、日本政府は降伏か本土決戦の選択を迫られたところ、昭和天皇の御聖断によって前者の道を選びました。しかし、これが本土決戦へと進んでいた場合、同年11月には九州南部、翌年3月には関東へと連合国軍が上陸するは
成功率90%の守護神ハマスやヒズボラとの衝突が絶えないなか、イスラエルは定期的に飛来するロケット弾や迫撃砲弾にいつも悩まされてきました。奇襲攻撃では数百発ものロケット弾が撃ち込まれるケースもあり、イスラエル側としてはこれらを撃墜して都市部を
目的はステルス技術研究世界最強のアメリカ海軍では、その優位性を維持するべく、新しい技術・兵器を開発してはいろいろ試してきました。そのなかには以前取り上げた無人艦「レンジャー」も含まれますが、今回はかつて存在した謎の船「シー・シャドウ(Sea
マルダーの後継者として冷戦期の西ドイツといえば、他の西側諸国に先駆けて「歩兵戦闘車」を作り、対ソ連の最前線としてその発展に力を入れました。有名なのがいまも使われている「マルダー」ですが、その後継として開発されたのが、最近なにかと話題になる「
日々の航空安全を守る我々が普段利用している飛行機は、広い大空を飛ぶとはいえ、好き勝手に飛んでいるわけではありません。海に航路があるのと同じく、広大な空にも航空路というきちんと設定された「道」があるのです。これら航空路の交通安全といえば、滑走
ソ連時代の莫大な遺産ロシアによるウクライナ侵攻は予想に反して長期消耗戦となり、ロシア軍はすでに10万近い兵士と3,000両以上の戦車を失いました。他の装甲車や火砲、航空機も合わせれば、その損害は「特別軍事作戦」としては明らかに許容範囲を超え
安保協力の本格化日本がアメリカとの同盟強化を進めるなか、近年は「準同盟関係」ともいえる国も増えていて、その筆頭がオーストラリアとイギリスです。今回は後者を解説するものですが、オーストラリアとの準同盟については以前の記事を読んでいただければと
その組織・予算規模日本は国土面積こそ38万平方kmと世界61位ですが、四方を囲む海洋面積で比べると一気に6位まで躍り出ます。この海洋面積は領海、そして資源開発などを認められた排他的経済水域を含めたもので、豊富な水産物と海底資源が眠っている重
燃料気化弾を放つ自走火砲ウクライナに全面侵攻したロシアは、千両単位の戦車や装甲車、そして大量の兵士を失いました。こうした苦戦のなか、ウクライナ軍に対して猛威をふるい、珍しく戦果をあげているのが、自走多連装ロケットシステム「TOS-1」です。
旧軍の流れを汲んだ戦車日本戦車といえば、第二次世界大戦の弱いイメージを長く引きずっていましたが、いまは90式戦車や最新の10式戦車のおかげで、その地位は大きく向上しました。しかし、その道のりは決して楽なものではなく、それは戦後初の国産戦車「
ファランクスの対抗馬対空戦闘時の最終手段として、軍艦によくみられる「近接防御火器(CIWS)」ですが、これは特定の兵器を指すのではなく、あくまで兵器の種類になります。ただし、アメリカ製の「20mm ファランクス」があまりに有名なので、いまで
安全保障面で急接近日本の周辺国のうち、フィリピンは中国や韓国と比べてあまり話題になりませんが、近年は安全保障面での関係を強めている重要国です。過去を乗り越えて友好関係を築いてきたなか、対中国で似た苦悩を抱える日比両国の距離は急速に縮まってい
実証機「X-47A」を発展改良アメリカは「MQ-9リーパー」ような無人攻撃機を当たり前のように使っていますが、なかには性能的には優れていながら、開発中止になったケースもあります。そのひとつが空母艦載機として目指していたX-47B無人攻撃機、
柔軟な緊急展開部隊自衛隊の任務は言うまでもなく国土防衛ですが、最近では在外邦人を保護したり、テロ攻撃への対処なども求められるようになりました。こうした任務は特殊作戦群の仕事と思われがちですが、彼らは本当の意味での「最終カード」であって、そう
日本が目指す新型無人潜水艇無人機(ドローン)の活躍と比べて目立ちませんが、海における無人技術も着実な発展を遂げていて、ウクライナの無人水上艇がロシア海軍に損害を与えたり、米海軍にいたっては無人艦隊を試験運用中です。こうしたなか、日本も遅れを
監視網を補完する「目」平時や有事を問わず、防空任務では相手の航空機をいち早く見つけて、味方を誘導することが至上命題であり、この能力が現代航空戦の勝敗を分けます。空の警戒監視は全国28箇所に設けられた航空自衛隊の地上レーダーサイトが基本的に担
グローバル・パートナー国米欧など32カ国が加盟する世界最大の同盟「NATO(北大西洋条約機構)」は、いまや単なる軍事同盟ではなく、欧州地域から戦争をなくして安定化を図る政治的基盤になりました。そんなNATOは冷戦終結とソ連崩壊を受けて、地域
ドイツの新しい防空兵器戦場で自爆ドローンが脅威となったのを受けて、これらを防空ミサイルよりも安く撃墜できる対空戦車が再評価されています。安価なドローンに毎回ミサイルを差し向けるのは割に合わず、費用対効果では機関砲の方が圧倒的に優れている形で
反省を生かした後継艦アメリカの海軍力が原子力空母やイージス艦に支えられているなか、初代イージスともいえる「タイコンデロガ級ミサイル巡洋艦」は老朽化にともなう退役を迎えています。当初は「CG(X)」という新しいミサイル巡洋艦を目指していたとこ