本来は量産コストを重視ソ連の原子力潜水艦を圧倒すべく、アメリカは最強クラスの「シーウルフ級」を開発しますが、あまりに価格が高すぎたことから、わずか3隻で打ち切られました。そこで、少し性能を抑えながらも、量産コストを優先したところ、2004年
本来は量産コストを重視ソ連の原子力潜水艦を圧倒すべく、アメリカは最強クラスの「シーウルフ級」を開発しますが、あまりに価格が高すぎたことから、わずか3隻で打ち切られました。そこで、少し性能を抑えながらも、量産コストを優先したところ、2004年
106mm連装砲を搭載戦後初の国産戦車といえば、2000年に引退した「61式戦車」ですが、一緒に対戦車戦を行う仲間として、60式自走無反動という兵器もありました。61式戦車より1年早く登場したあと、なんと2008年まで現役で使われていました
旧式艦艇しかなかったが北朝鮮は日本の仮想敵国のひとつにあたり、大規模な地上兵力を維持しながら、弾道ミサイルを開発してきました。核兵器とミサイルの開発は着実に進み、日本にとっては中国軍に次ぐ、あるいは最も大きな脅威かもしれません。しかし、ミサ
最強の炊き出し道具陸上自衛隊といえば、普段から野外で厳しい訓練を行い、災害派遣では真っ先に駆けつける存在です。自己完結型の組織を目指す以上、陸自はインフラから衣食住まで自前で準備しますが、そのひとつが野外での温かい食事の提供です。山中での訓
NGAD計画の正式承認2025年3月、アメリカは新型戦闘機を「F-47」と名付けて、2030年代に配備すると発表しました。これはF-22戦闘機の後継にあたり、米空軍で「次世代航空支配戦闘機計画(NGAD)」と呼ばれていたものです。計画自体は
ウクライナ侵攻で完全停滞ロシアは日本の隣国でありながら、中国や韓国と比べて関係が薄く、決して友好関係ではありません。北方領土問題や冷戦時の対峙をふまえると、むしろ仮想敵と言っていい関係です。冷戦後は関係改善が進み、一時は友好的な雰囲気になっ
初の量産型の原子力空母アメリカ海軍の強さといえば、巨大な原子力空母が思い浮かび、そこで運用される多くの戦闘機です。現在運用中の原子力空母11隻のうち、10隻は「ニミッツ級」というタイプになり、まさにアメリカの力の象徴といえます。 基本性能
ミサイル役を担ってきた現代海戦ではミサイルが飛び交い、水上艦艇は対艦ミサイルから身を守るべく、いろんな防空兵器を使わねばなりません。それゆえ、海上自衛隊の護衛艦も訓練を通して、対空戦闘の技量を磨くわけですが、安全性や予算の関係から、実弾を使
レーザー誘導で追尾する軍事分野で世界最先端を歩むがゆえ、アメリカは驚くような兵器を多く開発してきました。そのなかに、なんと途中で弾道が曲がる銃弾があります。これは狙撃兵の命中率を引き上げるべく、国防高等研究計画局(DARPA)が2008年に
人工知能を搭載した新型機ロシア=ウクライナ戦争ではドローンが飛び交い、特に小型の自爆ドローン(FPV)がすさまじい活躍を見せてきました。いつも上空をドローンが飛び回り、頭上から小型爆弾が降ってきたり、そのまま突っ込まれる事態が相次ぎました。
海上保安庁が困るだけ?中国の海洋進出は海軍拡張にとどまらず、海警という沿岸警備隊にもおよび、日本の海上保安庁は劣勢を強いられています。尖閣諸島周辺で対峙するなか、海保側は長期戦にともなう疲弊、他海域での戦力不足に悩み、人手も巡視船も足りてい
損をしてきたアメリカ第2次トランプ政権の発足にともない、アメリカの国内政治はもちろん、世界情勢も荒波に放り込まれました。特に外交・安全保障面の影響はすさまじく、以前の記事で解説したとおり、戦後秩序を崩壊させるレベルです。しかも、前回の就任時
外交・安保で信用が失墜第二次トランプ政権の発足以降、アメリカの外交・安全保障政策は急激に変わり、その豹変ぶりは世界に衝撃を与えました。薄々分かっていたとはいえ、トランプ政権の迷走はすさまじく、同盟国・友好国に喧嘩を売りながら、仮想敵に甘いと
トップガン!アメリカのF/A-18「スーパーホーネット」の性能
海軍の主力艦載機としてアメリカ海軍といえば、原子力空母が中心の空母打撃群を持ち、圧倒的な航空運用力を誇ってきました。海軍であるにもかかわらず、その航空戦力は他国の空軍を上回り、世界ランキングではアメリカ空軍に次ぐ2位です。このような強さを維
当たり前の作業に着手台湾有事が現実味を帯びるなか、日本は放置していた宿題に取りかかり、防衛上の課題を急ピッチでこなしています。自衛隊基地の司令部を地下に移して、全滅を回避する対策もそのひとつです。当たり前ながら、自衛隊の各司令部は敵の重要目
短期開発の改良兵器ウクライナがロシアの侵略と戦う以上、得られるだけの武器支援が必要ですが、その関係で西側兵器の実験場になりました。たとえば、同地には各国の防空兵器が渡り、対ドローンからミサイル迎撃まで行い、都市部や地上部隊を守っています。こ
国際秩序の崩壊を防ぐ2022年2月、ロシアはウクライナに全面侵攻を行い、国際社会に大きな衝撃を与えました。国連の安全保障理事会の常任理事国として、本来は国際秩序を守るべきにもかかわらず、ひとつの主権国家を堂々と侵略しました。これは第二次世界
なぜ旗艦?アメリカ海軍の揚陸指揮艦「ブルーリッジ」とその後継
米第7艦隊の「頭脳」アメリカ海軍の「第7艦隊」といえば、日本の横須賀を母港にしながら、世界最強の艦隊とされてきました。この評価は決して間違っておらず、いまだ他国をしのぐ作戦能力を誇ります。ところが、艦隊旗艦は意外にも原子力空母ではなく、「ブ
オーストラリアの装輪装甲車陸上自衛隊では軽装甲機動車を更新すべく、ハーケイとイーグルの2つまで絞り込み、いまは両者を比較検討中です。前者はオーストラリア産、後者はスイス産になりますが、本記事ではハーケイを見ていきます。 基本性能:ハーケイ
まずは310機をお試し購入ロシア=ウクライナ戦争で自爆ドローンが多用されるなか、日本の自衛隊も導入することを決めました。近年は自衛隊でもドローン研究が進み、すでに偵察・警戒監視に使われているほか、水中型や戦闘支援向けの水上無人艇も開発してい
アメリカの優れた電子偵察機北朝鮮がミサイル発射の兆候を見せる度、その周辺で目を光らせる飛行機があります。それがアメリカ空軍の電子偵察機「RC-135S」、一般的にコブラボールと呼ばれる機体です。その歴史は1960年代に始まり、数度の改修や形
反省をふまえた海上護衛戦海に囲まれた島国である以上、日本は食料や資源の大部分を輸入に頼り、それらの99.6%は海上輸送が担っています。日本の食料安全保障、経済安全保障は商船に依存しており、その海上交通路(シーレーン)が国家の生命線です。最近
破壊・吹き飛ばす大火力ロシアはソ連時代から「火力=正義」の考えを持ち、それは火砲群の充実ぶりからも分かります。この火力重視はウクライナ侵攻でも変わらず、優勢な砲兵戦力で破壊しながら、ジワジワと戦線を押してきました。そんな火砲群のうち、特に大
03式中SAMの艦載型現代海戦では防空が欠かせず、対空ミサイルの性能が船の命運を分けるなか、海上自衛隊は新たに「23式艦対空誘導弾」を手に入れました。これは以前は「A-SAM」という仮称を持ち、陸上自衛隊の「03式中距離地対空ミサイル(改)
基地と軍事力の交換1951年の締結以来、日本の安全保障はアメリカとの軍事同盟に頼り、いまも外交・防衛における根幹です。自衛隊が世界有数の戦力を誇るとはいえ、その防衛計画は米軍の支援・助力を前提にしており、日本の防衛は日米同盟なしでは成立しま
99式自走砲とのペアだったウクライナで激しい砲兵戦が繰り広げられた結果、自走榴弾砲に再び注目が集まり、高機動なトラック型とともに、装甲自走砲の重要性が再評価されました。日本は99式自走砲を北海道に配備中ですが、その高い連続射撃能力を支えるべ
浜松基地の防空教育部隊北朝鮮のミサイル脅威が高まるにつれて、日本を守るイージス艦、ペトリオット・ミサイル(PAC-3)の重要性が増してきました。特にPAC-3は「最後の砦」にあたり、その能力に日本の最終的な命運を委ねています。PAC-3は航
最も焦りを感じさせる?安倍・岸田政権以降、日本は焦るように防衛関連の政策を急ぎ、それは有事が近い裏返しとされていました。こうした動きは有事に備えたものですが、以前解説したとおり、長年の宿題をようやく片付けたにすぎません。武器・弾薬の調達を行
プロペラ式の初等練習機パイロット育成には練習機が必須ですが、航空自衛隊ではプロペラ式の「T-7練習機」を入門用に使ってきました。これは初等練習機としては扱いやすく、優れた飛行安定性を誇るものの、現在はさすがに老朽化が進んでいます。そこで、新
山に穴を開ける装備現代戦では航空攻撃が欠かせず、逆に地上部隊は空から狙われやすく、どうやって隠れたり、攻撃から逃れるかが課題でした。通常は地下陣地を活用しますが、山にトンネルを掘るという手段もあります。外部と比べれば、トンネル内は航空攻撃を
対ソ連の切り札として米ソによる東西冷戦が続くなか、1970年代にはソ連海軍の急拡大が進み、原子力潜水艦も同じく進化を遂げました。この頃はソ連潜水艦の静粛性(静かさ)がよくなり、搭載する弾道ミサイルの射程延伸にともない、その脅威度は一気に高ま
立場が完全逆転ロシアと中国は以前から協力関係にありましたが、アメリカなどの自由主義陣営(いわゆる「西側」)に対抗すべく、現在は「中露同盟」が懸念されるほどになりました。もともと同じ権威主義体制を共有するうえ、あまり利害が衝突しないことから、
本格配備された国産型自衛隊ではアメリカからの供与兵器で始まり、徐々に国産装備に移るケースが多かったですが、これは自走榴弾砲も同じでした。アメリカ製を長年使ったあと、1970年代には「74式自走105mm榴弾砲」が登場しました。ところが、10
重武装、高い輸送能力イタリア海軍といえば、第二次世界大戦でイギリスに苦戦した印象が強く、あまり日本人にも馴染みがありません。しかし、現代のイタリア海軍は欧州有数の戦力を誇り、空母「カヴール」を中心としながら、NATO地中海艦隊の一翼を担って
悪路に強く、より多く収容地上戦闘で多くの負傷者が出る以上、軍隊には野戦病院までの搬送手段が欠かせません。本来であれば、ヘリなどで運ぶのがベストですが、状況次第では陸送せねばならず、そのときは救急車の出番になります。そのため、自衛隊も救急車を
巨大な無人の「エイ」アメリカ海軍では無人研究が進み、すでに無人艦隊まで運用している状況です。そんななか、2024年には巨大な無人潜水艇「マンタレイ」の試験が行われました。これはノースロップ・グラマン社が開発したものですが、「エイ」という名前
厄介なトルコ産兵器もはや現代戦には無人攻撃機が欠かせず、その性能や運用方法が戦局にも大きな影響を与えます。その一例といえるのが、2020年のナゴルノ=カラバフ戦争ですが、ここではアゼルバイジャンが無人機を大量に飛ばして、アルメニア軍の陣地や
ウクライナ支援の重要性岸田文雄政権は2021年から2024年まで続き、戦後8番目の長さとなりました。その評判はあまり良くはなく、増税批判や自民党の裏金問題なども加わり、後半は支持率低迷に悩みました。ところが、国外に目を移せば、その外交政策を
2003年から運用開始軍事作戦を始めるうえで、偵察を含む事前の情報収集が欠かせず、この分野における能力差・精度がしばしば勝敗を分けてきました。あのアメリカ軍が圧倒的な強さを誇るのも、その卓越した情報収集能力によるところが大きいです。いまは航
本来は地中貫通爆弾の総称航空機が戦場に現れて以来、敵の空爆に対する研究が進み、地下陣地や掩蔽壕が有効とされてきました。掩蔽壕は強化コンクリートを使い、それなりの耐久性が期待できるため、司令部などの重要機能を守り、航空機を保護するにも有効でし
なぜ日本有事でもあるのか中国が軍備拡張を行うなか、世間では台湾有事の可能性が取りざたされています。中国は1950年代から「台湾統一」を掲げており、台湾が独立の兆しを見せれば、武力侵攻すると公言してきました。ただ、以前はそれを行う能力がなく、
空輸できる四輪バギー陸上自衛隊といえば、戦車や装甲車のような大型の重装備が多いなか、最近は小型・軽量がコンセプトの新型車両も登場しています。そのひとつが「汎用軽機動車」と呼ばれるものですが、これはカワサキ・モーターズが作った多目的自動車「ミ
大部分をモジュール化ドイツといえば、陸上兵器のイメージが強いなか、水上艦艇の設計でも実績を作ってきました。そのひとつが「MEKO型フリゲート」ですが、これは6つのタイプからなる軍艦シリーズです。 基本性能:MEKO A-200型排水量3,
英国製の砲塔+韓国製の車体ポーランドといえば、対露強硬派としてウクライナ支援に熱心なほか、ヨーロッパ屈指の軍拡計画を進めています。すでに韓国からK2戦車などを爆買いしており、将来的には欧州最強の陸軍になる予定です。現代地上戦で自走砲の重要性
同盟国としての評判失墜シリアのアサド政権崩壊にともない、その後ろ盾だったロシアは戦略的大敗北を喫しました。反政府勢力は攻勢開始後、あっという間に首都・ダマスカスに迫り、政府軍の防衛線を瓦解させながら、アサド大統領をロシアに追放しました。皮肉
長期内戦の劇的な終結2024年12月、約13年にわたったシリア内戦が終わり、親子2代で半世紀以上も続いた独裁政権が崩壊しました。それは電光石火のごとく進み、ここ数年の反政府勢力は劣勢だったにもかかわらず、攻勢開始からわずか11日で首都・ダマ
海自の情報戦を一元管理近年は従来の陸海空に加えて、宇宙・サイバー・電磁波の新領域への対策が急務となり、自衛隊もそれに向けた新部隊を立ち上げてきました。航空自衛隊の宇宙作戦群(宇宙作戦団に昇格予定)、陸上自衛隊の電子戦部隊が発足するなか、海上
大統領による一夜の暴走日韓関係は2010年代後半に「戦後最悪」まで落ち込み、歴史問題は言うにおよばず、2018年のレーダー照射事件など、軍事衝突の危機にまで発展しました。その後、2022年には尹錫悦(ユン・ソンニョル)が大統領になり、前任の
戦時中の大敗北日本は太平洋戦争で東南アジアの資源地帯を狙い、初期段階で制圧・確保することができましたが、戦争が進むにつれて、これら物資を運ぶ海上輸送に失敗しました。これはアメリカの潜水艦や航空機が猛威をふるい、これに対処すべき日本の護衛能力
空対地ミサイルいまや日本とイギリスは準同盟関係になり、イタリアを交えてステルス戦闘機を共同開発中です。こうしたなか、イギリスの軍需企業「MBDA社」が、日本に対して新型ミサイル「スピアEW」の購入を提案してきました。これは次期戦闘機を見越し
米海軍の半潜水艇世の中には変わった役割を持つ船も多く、なかでもアメリカの「R/P FLIP船(フリップ)」は洋上で回転、直立する異様な姿を披露します。 基本性能:R/P FLIP船排水量700t全 長108m全 幅26m乗 員...
リーパーの派生型近年は自衛隊でも無人機の導入が進み、人手不足を緩和したり、長期の警戒監視を担える存在として期待されています。すでに陸上自衛隊がスキャン・イーグル2、航空自衛隊がグローバル・ホークを使うなか、海上自衛隊も「MQ-9B・シーガー
日韓協力を阻害する名前日韓両国は何かと「ライバル扱い」を受けますが、これは軍事分野においても変わらず、韓国側がよく対抗心を燃やしてきました。最近は協力関係にあるとはいえ、屈折した対日感情は艦名にも現れており、その代表例が「独島級」強襲揚陸艦
より柔軟、多用途に自衛隊全体では89式小銃を主力として使うなか、2020年には31年ぶりの新型小銃が登場しました。それが「20式小銃」であり、先代に引きつづいて豊和工業がその開発・製造を担当しました。 基本性能:20式 5.56mm小銃重
対立する理由がない両国日本が対中国戦略を進めるうえで、アメリカとの同盟は言うまでもなく、その他との準同盟も欠かせません。その筆頭候補にオーストラリアやイギリスが並ぶなか、インドとの安全保障関係も重要になりつつあります。インドは14億人という
10kWのレーザーで無力化自爆ドローンなどの新しい脅威を受けて、世界各国がその対策を急ぐなか、日本も対ドローン用のレーザー兵器を開発しました。防衛装備庁が2010年代から研究に取り組み、その名は「車両搭載型高出力レーザー実証装置」となってい
203mmカノン砲の威力ロシア=ウクライナ戦争で熾烈な砲兵戦が展開されるなか、純粋な火力でひときわ目立つのが「2s7ピオン自走カノン砲」になります。これは1960年代に旧ソ連で開発されたもので、現在もロシアとウクライナの双方が使っている重砲
堅実な性能と高い柔軟性ドイツは西側初の本格的な歩兵戦闘車を作り、いまもその系譜を受け継いだ「プーマ」が開発されました。しかしながら、このプーマは値段が高く、NATO演習で不具合を起こすなど、信頼面における不安が否めません。そこで、ドイツの大
2つの船橋を持つ練習船海の仕事は船に関する知識や技量が欠かせず、そうした組織は専用の練習船を持っているケースが多いです。これは海上保安庁も例外ではなく、海上自衛隊に練習艦があるのように、海保も独自の練習船を保有してきました。そして、現在は5
より軽く、強く、整備しやすくアメリカ海兵隊は「殴り込み部隊」という役割を果たすべく、独自の戦車や航空部隊を持ち、高い自己完結性を確保してきました。しかし、近年は戦車部隊をなくしたり、生存性の高い機動兵器を重視するなど、従来の地上戦から対中国
戦後初の国産自走砲現代地上戦では撃ってはすぐ逃げられる火砲、すなわち自走砲が欠かせず、その重要性はロシア=ウクライナ戦争で改めて証明されました。これは島国・日本でも変わらず、陸上自衛隊は対ソ連に備えていた関係から、北海道を中心に自走砲部隊を
敵地攻撃能力の一環中国の軍事力増強、北朝鮮による核開発を受けて、日本はさらなる防衛力整備とともに、ついに独自の反撃能力(敵地攻撃能力)を手に入れました。その手段として、アメリカからトマホーク巡航ミサイルを買い、国産の弾道ミサイルにあたる「島
原則は法律に非らず日本は長年にわたって武器輸出を自ら禁じてきましたが、従来の「武器輸出三原則」は、安倍内閣が2014年に定めた「防衛装備移転三原則」に置き換えられました。では、この二つはどう違って、どういう効力を発揮するのでしょうか。まず、
自爆攻撃できる無人艇ロシアに対してウクライナは兵力、火力、航空戦力で劣り、海軍にいたってはほとんど無いに等しい状況でした。開戦時の戦力は1隻のフリゲート艦ぐらいで、自沈したことで黒海はロシアの独壇場となりました。それでも、地上での善戦と合わ
これまではスクラップ処分予算的な制約、あるいは物品愛護の精神からか、自衛隊では装備品を長らく大切に扱い、用済みになったときも比較的良い状態にあることが多いです。しかし、他国への譲渡や売却が禁じられていたため、その行き先はスクラップ処分、もし
中距離以上の脅威に対応イスラエルは周りを敵に囲まれたあげく、定期的にハマスやヒズボラのロケット弾が飛んでくるため、高性能な防空兵器をアメリカとともに開発してきました。その代表例といえば、ニュースでよく聞く「アイアン・ドーム」ですが、他にもい
大火力と十分な防御力ウクライナ侵攻で装甲戦力の重要性が高まるなか、生産力を減らしていた欧米諸国に代わり、韓国の軍事装備品・生産能力が注目されています。北朝鮮と対峙する以上、常に陸軍戦力を整えざるをえず、結果的に「K2戦車」ような国産開発につ
過去の太平洋同盟構想石破首相の就任にともない、彼が提唱する「アジア版NATO」が脚光を浴びました。NATOとは欧米32カ国による軍事同盟、集団防衛体制を指しており、同様の同盟機構をインド太平洋方面にも作ろうというものです。この構想自体は悪く
放射線漏れによる紆余曲折原子力の平和利用といえば、原子力発電所が思い浮かぶなか、じつは日本もかつては原子力で動く船を保有していました。それは原子力空母のような軍艦ではなく、あくまで技術的な実験船として建造されたものでした。しかも、その就役は
初の国産155mm自走砲ロシア=ウクライナ戦争で激しい砲兵戦が行われるなか、火力で劣るウクライナ軍は西側からの軍事支援が欠かせません。さりとて、自助努力を怠っているわけではなく、ウクライナも国産の155mm自走砲を「2S22・ボグダナ」を開
F-16を改造したテスト機軍事分野で最先端を行くアメリカは、もちろん無人機開発でも優位性を持ち、それは「XQ-58ヴァルキリー」のような機体につながりました。一方、何事もゼロベースから作るのはリスクが高く、既存の機体を改良する手法も好まれま
若手の「士」がいない日本周辺の安全保障環境が厳しくなり、任務も多様化するなか、自衛隊が直面する最も深刻な問題は「人手不足」でしょう。2023年度の採用数にいたっては、計画していた数の50.8%にとどまり、1万人近くも足りませんでした。定員枠
旧式戦車の車体を再利用ロシア=ウクライナ戦争がこう着状態になるなか、双方とも互いの防衛線を突破できておらず、特に地雷原がその効果を改めて発揮しています。自爆ドローンの戦果が目立つとはいえ、地雷による損害もかなり多く、ウクライナが行った202
民間のコンテナ船だったアメリカ軍の強さは、多くの兵員や装備、物資をすばやく投入できる点にありますが、これに欠かせないのが豊富な海上輸送力です。この海上輸送力を確保すべく、強襲揚陸艦やドック型輸送艦を運用しているとはいえ、これらだけでは到底足
能力強化とリスク分散現代戦ではミサイルやドローンが飛び交い、リアルタイムの情報共有が求められるなか、これらを支える高度な通信手段が必要です。いまの軍隊が扱う情報量を考えれば、かつてのような無線通信では到底足りず、衛星システムを介した通信体制
対中国の中距離ミサイル太平洋で中国と対峙するうえで、アメリカはひとつの弱点を抱えていました。それがかつてソ連との間に結んだ中距離核戦力全廃条約(INF)でした。このINF条約により、アメリカとロシアは射程500〜1,500kmの中距離ミサイ
防衛動機に基づく合理的選択北朝鮮のミサイル発射が常態化するなか、彼らがなぜ核兵器開発にこだわるのかについてはあまり深掘りされていません。まず、北朝鮮の核開発は冷戦時代までさかのぼり、本格的な脅威として明らかになったのは冷戦後の1990年代に
柔軟性に富む装甲車「EBRCジャグア」はフランス陸軍の装甲偵察車両であり、古くなった「AMX10-RC」を置き換えるべく、2022年から配備が始まりました。 基本性能:EBRCジャグア重 量20t全 長7.1m全 幅2.99m全 ...
基本的に誰でも参加可能防衛省といえば、東京・市ヶ谷にそびえ立ち、多くの将官やエリート佐官が日々働いている国防の中枢です。ニュースでよく見る正門前も警備が厳しく、一般人とは無縁に思えるものの、じつは防衛省の敷地に入れる見学ツアーというのがあり
巡視船<洋上拠点・揚陸艦海上保安庁はその警察力で日本の海を守り、密漁や不法入国などを摘発するほか、普段から尖閣諸島沖で中国公船と対峙してきました。近年は尖閣方面では専用の警備艦隊を立ち上げたり、新たに「れいめい型」巡視船を就役させるなか、こ
64式の反省をふまえた銃自衛隊では長らく「64式小銃」が使われてきましたが、これは重くて部品数も多く、命中精度についても評価が分かれる代物でした。こうした不評も受けて、1989年には新しい主力小銃として「89式小銃」が登場しました。これは6
沿海域用の双胴船アメリカは小型・マルチな「沿海域戦闘艦(LCS)」を作ったものの、これはコストに見合わない中途半端な性能になりました。ただ、コンセプト自体は悪くなく、なかでも「インデペンデンス級」はそのステルス性と双胴デザインが目を引きます
手薄なロシア領を制圧2022年2月に始まったロシア=ウクライナ戦争は、ロシア側の誤算・失策とウクライナ側の粘りにより、当初の予想とは異なる長期戦になりました。しかし、ここ1年ほどは双方とも決定打を欠き、第一次世界大戦のような塹壕戦が展開され
日本独自の反撃手段安全保障環境の急速な悪化を受けて、日本もついに敵地攻撃能力(対地攻撃能力)を持つことになりました。これは離島防衛を想定したもので、必要な反撃手段を確保すべく、まずはアメリカ製のトマホーク巡航ミサイルを400発購入しました。
無人砲塔の装輪自走砲ロシア=ウクライナ戦争での砲兵戦を受けて、世界的に自走榴弾砲の価値が再認識されるなか、丈夫さと信頼性に長けたドイツ製の「PzH2000」が特に評判を集めました。そのPzH2000の系譜を引き継いでいるのが、同じくドイツが
仏伊が共同開発弾道ミサイルを撃墜するミサイルといえば、日米共同開発の「SM-3」や最後の砦とされる「PAC-3」が思い浮かぶなか、じつはヨーロッパにも迎撃能力を持つ防空システムがあります。それがフランスとイタリアが共同開発した「SAMP/T
本来の利害は一致する情勢がますます厳しくなる東アジアにおいて、日本と韓国はともに民主主義国家として、アメリカの同盟国として極めて重要なポジションにいます。ただ、本来は対北朝鮮・対中国で連携すべきところ、暗い過去のせいで二国間関係はかなり繊細
高性能なステルス・ヘリF-35戦闘機のようなステルス機が続々と登場するなか、同じ航空機でもステルス・ヘリというのはあまり話題になりません。しかしながら、アメリカでは1996年には「コマンチ」というステルス・ヘリが初飛行を迎えています。この知
侵入者から基地を守る航空優勢の獲得には戦闘機などが欠かせないなか、これらは地上の航空基地に依存せざるをえず、もし基地が機能不全に陥れば、せっかくの戦力を発揮できません。よって、航空自衛隊では敵から航空基地を守る「基地防衛」を重視しており、滑
海上機動力は遅くなった敵前上陸を試みる米海兵隊では、長らく「AAV-7」という水陸両用車を使ってきましたが、その後継となる新しい「ACV」へと移行中です。これは「Amphibious Combat Vehicle(水陸両用戦闘車)」の略称で
K2を継ぐ次世代戦車約75年間も北朝鮮と対峙してきた関係から、韓国は世界屈指の陸軍戦力を誇り、国産のK2戦車は海外でも高い評価を獲得しました。そのK2の後釜として期待されているのが、2030年代の配備を目指す次世代戦車「K3」になります。
小型のステルス艦スウェーデンといえば、NATO加盟まで長らく中立だったことで知られていますが、じつは17〜18世紀前半は欧州屈指の大国でした。特に海軍はロシアに敗れるまではバルト海の覇者として君臨していました。19世紀以降は武装中立に移った
自己完結で負担をかけず災害大国・日本に住んでいる以上、人生で一度は大規模災害に見舞われる可能性が高いわけですが、そのとき頼りになるのが自衛隊の災害派遣です。もちろん、警察や消防なども災害救助を行い、自衛隊に劣らない活動実績をあげてきました。
瓦礫撤去から地雷敷設まで軍隊というのは、全て自前でまかなう「自己完結型」の組織ですが、これは自衛隊にもあてはまります。自衛隊、とりわけ陸上自衛隊は食糧や水、燃料はもちろんのこと、道路などのインフラ整備まで自分たちで行えるため、災害派遣などで
ヨーロッパの中型輸送機戦術輸送に使う中型輸送機といえば、世界的ベストセラーの「C-130」が有名ですが、これのライバルともされるのがエアバス社の「A400M アトラス」です。ヨーロッパ勢の中型輸送機ともいわれるなか、近年はインドネシアやマレ
本土決戦に向けた首都移転1945年8月、日本政府は降伏か本土決戦の選択を迫られたところ、昭和天皇の御聖断によって前者の道を選びました。しかし、これが本土決戦へと進んでいた場合、同年11月には九州南部、翌年3月には関東へと連合国軍が上陸するは
成功率90%の守護神ハマスやヒズボラとの衝突が絶えないなか、イスラエルは定期的に飛来するロケット弾や迫撃砲弾にいつも悩まされてきました。奇襲攻撃では数百発ものロケット弾が撃ち込まれるケースもあり、イスラエル側としてはこれらを撃墜して都市部を
目的はステルス技術研究世界最強のアメリカ海軍では、その優位性を維持するべく、新しい技術・兵器を開発してはいろいろ試してきました。そのなかには以前取り上げた無人艦「レンジャー」も含まれますが、今回はかつて存在した謎の船「シー・シャドウ(Sea
マルダーの後継者として冷戦期の西ドイツといえば、他の西側諸国に先駆けて「歩兵戦闘車」を作り、対ソ連の最前線としてその発展に力を入れました。有名なのがいまも使われている「マルダー」ですが、その後継として開発されたのが、最近なにかと話題になる「
日々の航空安全を守る我々が普段利用している飛行機は、広い大空を飛ぶとはいえ、好き勝手に飛んでいるわけではありません。海に航路があるのと同じく、広大な空にも航空路というきちんと設定された「道」があるのです。これら航空路の交通安全といえば、滑走
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本来は量産コストを重視ソ連の原子力潜水艦を圧倒すべく、アメリカは最強クラスの「シーウルフ級」を開発しますが、あまりに価格が高すぎたことから、わずか3隻で打ち切られました。そこで、少し性能を抑えながらも、量産コストを優先したところ、2004年
106mm連装砲を搭載戦後初の国産戦車といえば、2000年に引退した「61式戦車」ですが、一緒に対戦車戦を行う仲間として、60式自走無反動という兵器もありました。61式戦車より1年早く登場したあと、なんと2008年まで現役で使われていました
旧式艦艇しかなかったが北朝鮮は日本の仮想敵国のひとつにあたり、大規模な地上兵力を維持しながら、弾道ミサイルを開発してきました。核兵器とミサイルの開発は着実に進み、日本にとっては中国軍に次ぐ、あるいは最も大きな脅威かもしれません。しかし、ミサ
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NGAD計画の正式承認2025年3月、アメリカは新型戦闘機を「F-47」と名付けて、2030年代に配備すると発表しました。これはF-22戦闘機の後継にあたり、米空軍で「次世代航空支配戦闘機計画(NGAD)」と呼ばれていたものです。計画自体は
ウクライナ侵攻で完全停滞ロシアは日本の隣国でありながら、中国や韓国と比べて関係が薄く、決して友好関係ではありません。北方領土問題や冷戦時の対峙をふまえると、むしろ仮想敵と言っていい関係です。冷戦後は関係改善が進み、一時は友好的な雰囲気になっ
初の量産型の原子力空母アメリカ海軍の強さといえば、巨大な原子力空母が思い浮かび、そこで運用される多くの戦闘機です。現在運用中の原子力空母11隻のうち、10隻は「ニミッツ級」というタイプになり、まさにアメリカの力の象徴といえます。 基本性能
ミサイル役を担ってきた現代海戦ではミサイルが飛び交い、水上艦艇は対艦ミサイルから身を守るべく、いろんな防空兵器を使わねばなりません。それゆえ、海上自衛隊の護衛艦も訓練を通して、対空戦闘の技量を磨くわけですが、安全性や予算の関係から、実弾を使
レーザー誘導で追尾する軍事分野で世界最先端を歩むがゆえ、アメリカは驚くような兵器を多く開発してきました。そのなかに、なんと途中で弾道が曲がる銃弾があります。これは狙撃兵の命中率を引き上げるべく、国防高等研究計画局(DARPA)が2008年に
人工知能を搭載した新型機ロシア=ウクライナ戦争ではドローンが飛び交い、特に小型の自爆ドローン(FPV)がすさまじい活躍を見せてきました。いつも上空をドローンが飛び回り、頭上から小型爆弾が降ってきたり、そのまま突っ込まれる事態が相次ぎました。
海上保安庁が困るだけ?中国の海洋進出は海軍拡張にとどまらず、海警という沿岸警備隊にもおよび、日本の海上保安庁は劣勢を強いられています。尖閣諸島周辺で対峙するなか、海保側は長期戦にともなう疲弊、他海域での戦力不足に悩み、人手も巡視船も足りてい
損をしてきたアメリカ第2次トランプ政権の発足にともない、アメリカの国内政治はもちろん、世界情勢も荒波に放り込まれました。特に外交・安全保障面の影響はすさまじく、以前の記事で解説したとおり、戦後秩序を崩壊させるレベルです。しかも、前回の就任時
外交・安保で信用が失墜第二次トランプ政権の発足以降、アメリカの外交・安全保障政策は急激に変わり、その豹変ぶりは世界に衝撃を与えました。薄々分かっていたとはいえ、トランプ政権の迷走はすさまじく、同盟国・友好国に喧嘩を売りながら、仮想敵に甘いと
海軍の主力艦載機としてアメリカ海軍といえば、原子力空母が中心の空母打撃群を持ち、圧倒的な航空運用力を誇ってきました。海軍であるにもかかわらず、その航空戦力は他国の空軍を上回り、世界ランキングではアメリカ空軍に次ぐ2位です。このような強さを維
当たり前の作業に着手台湾有事が現実味を帯びるなか、日本は放置していた宿題に取りかかり、防衛上の課題を急ピッチでこなしています。自衛隊基地の司令部を地下に移して、全滅を回避する対策もそのひとつです。当たり前ながら、自衛隊の各司令部は敵の重要目
短期開発の改良兵器ウクライナがロシアの侵略と戦う以上、得られるだけの武器支援が必要ですが、その関係で西側兵器の実験場になりました。たとえば、同地には各国の防空兵器が渡り、対ドローンからミサイル迎撃まで行い、都市部や地上部隊を守っています。こ
国際秩序の崩壊を防ぐ2022年2月、ロシアはウクライナに全面侵攻を行い、国際社会に大きな衝撃を与えました。国連の安全保障理事会の常任理事国として、本来は国際秩序を守るべきにもかかわらず、ひとつの主権国家を堂々と侵略しました。これは第二次世界
米第7艦隊の「頭脳」アメリカ海軍の「第7艦隊」といえば、日本の横須賀を母港にしながら、世界最強の艦隊とされてきました。この評価は決して間違っておらず、いまだ他国をしのぐ作戦能力を誇ります。ところが、艦隊旗艦は意外にも原子力空母ではなく、「ブ
オーストラリアの装輪装甲車陸上自衛隊では軽装甲機動車を更新すべく、ハーケイとイーグルの2つまで絞り込み、いまは両者を比較検討中です。前者はオーストラリア産、後者はスイス産になりますが、本記事ではハーケイを見ていきます。 基本性能:ハーケイ
まずは310機をお試し購入ロシア=ウクライナ戦争で自爆ドローンが多用されるなか、日本の自衛隊も導入することを決めました。近年は自衛隊でもドローン研究が進み、すでに偵察・警戒監視に使われているほか、水中型や戦闘支援向けの水上無人艇も開発してい
高機動・柔軟な防空兵器自爆ドローンなどの新兵器が戦場で活躍するなか、これら空の脅威から地上部隊を守るための新しい防空システムがアメリカ陸軍に配備されました。それが「M-SHORAD」と呼ばれるもので、モバイル短距離防空(Mobile-Sho
新型船を集中配備尖閣諸島沖に毎日のように中国公船が出現するなか、これを24時間体制で監視・警戒しているのが海上保安庁の巡視船です。こうした対峙は中国漁船衝突事件(2010年)から絶え間なく続くようになり、もともと数で不利な海保にとっては大き
対中国の経済枠組みみなさん、かつて日本国内で大きな議論となった「TPP(環太平洋経済連携協定 )」を覚えています?農業団体などに反対されながら、日本では安倍政権が2016年に締結したものの、翌年にはトランプ政権下のアメリカが離脱してしまいま
陸上型イージスの代替北朝鮮のミサイル問題に対して、日本はイージス艦とPAC-3による迎撃体制を構築しましたが、近年の度重なるミサイル発射実験を受けて、イージス艦の負担増と疲弊ぶりが表面化しています。ただでさえ人手不足の海自をこうした過負荷か
硬くて生存性重視イスラエルという国は、その複雑な歴史のせいで周りがいつも敵だらけという状況に置かれてきました。このアラブ国家だらけの地域に孤立したユダヤ国家を守るため、常に軍事力強化に力を入れており、それは中東最強と称されるほどです。そして
陸自にある5つの処理隊太平洋戦争で激しい空襲を受けた日本では、戦後80年近くが経った今でも各地で「不発弾」が見つかります。その数は毎年1,000件ほどにのぼり、その多くは再開発工事などの際に出てくるアメリカ軍の爆弾です。こうした爆弾には「信
電磁波照射で妨害現代戦で必須装備となったドローンは、偵察や着弾観測、小型爆弾の投下、自爆攻撃まで行える優れた兵器であると同時に「厄介な存在」でもあります。これはロシア=ウクライナ戦争でも証明済みで、両軍は互いにさまざまな対抗手段を編み出して
根深かった対日警戒感日本は同盟国・アメリカのほかにも、イギリスやオーストラリアとの準同盟化を進めていますが、特に後者との相思相愛ぶりは近年の日本外交の特徴ともいえます。同じ東経135度の友人として蜜月関係を築いている両国ですが、じつは日豪関
米海軍を支援する役目海上自衛隊の主任務とは何でしょうか?もちろん、日本の海を守ることですが、これには沿岸警備からシーレーン防衛、敵部隊の上陸阻止などが含まれます。しかし、日本の防衛自体がアメリカの来援を前提としているため、有事での主な役割は
最初から完成された傑作スマホをはじめとする製品は、あとから登場したものが本来は優れた性能を持つものです。しかし、軍事分野では意外にも「古い兵器」の方が好まれるケースがあります。その代表例がアメリカを筆頭に世界中で使われている「ブローニングM
1万トンの多目的戦闘艦ドイツといえば陸軍のイメージが強く、対する海軍は2つの世界大戦でその脅威を知らしめたUボート、潜水艦の印象がいまも残っています。そんなドイツ海軍は新たに「F126型」という次世代フリゲートを建造しており、2028年から
国境の島・対馬長崎県・対馬といえば、朝鮮半島への中継地であるとともに、大陸からの侵略で真っ先に狙われてきた地でもあります。「刀伊の入寇」と呼ばれる女真族の侵略、二度にわたる元寇での惨劇、そして幕末のロシア軍艦の居座り事件など、まさに国防の最
囮を作る欺瞞兵器相手をダマすのは軍事における常套手段ですが、アメリカにはこの働きを担う特殊なミサイル「ADM160 MALD」というのがあります。MALDは「Miniature Air-Launched Decoy(小型空中発射型デコイ)」
海上交通路の確保南シナ海は多くの国が面しているにもかかわらず、中国は「九段線」という線引きを使ってその大部分を自国のものと主張してきました。中国による同海域への進出は2010年以降に急速に進み、いまでは多くの軍事拠点が作られて周辺国との軋轢
練習機改造の軽戦闘攻撃機ロシアのウクライナ侵攻に危機感を募らせたポーランドが、韓国製のK2戦車やK9自走榴弾砲を爆買いしたことが話題になりました。ところが、これら陸上兵器のほかにも「FA-50」という軽戦闘/攻撃機も48機購入しました。あま
「戦場の目」として不可欠無人機(ドローン)は現代戦で欠かせない存在になり、情報収集から自爆攻撃までのあらゆる任務に投入されてきました。もはや「使い捨て」という扱いで、ロシア=ウクライナ戦争では小型民生品を中心に数千機単位で消耗されています。
地対艦ミサイル連隊の主力日本上陸を目指す敵を海岸線付近で迎え撃ち、撃退するのは陸上自衛隊の務めです。この際、沖合の敵艦艇を攻撃して上陸自体を防ぐのが重要ですが、ここで活躍するのが陸自が誇る「地対艦ミサイル連隊」になります。大型トラックに載せ
「F-35B×20」で軽空母化アメリカ海軍の強さの秘訣は、最新鋭の「ジェラルド・フォード級」をはじめとする11隻の原子力空母にありますが、10隻以上保有している強襲揚陸艦の航空運用能力も軽視できません。主にヘリコプターを使って水陸両用作戦を
西側が焦ったソ連の歩兵戦闘車現代地上戦においては、敵兵を蹴散らせる火力と戦車に同行できる機動力を持ち、味方兵士を戦場まで運べる歩兵戦闘車が欠かせません。その代名詞といえるのがアメリカの「M2ブラッドレー」ですが、現在のような歩兵戦闘車を西側
探知能力が大幅向上南シナ海で中国の圧力を受けているフィリピンは、対抗するための装備・能力が足りておらず、軍の近代化が急務となっています。こうしたなか、同じ対中国で利害が一致する日本との連携強化が図られ、2023年11月に日本産の防空監視レー