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  • 「古代メキシコ」 ~写実的な文明~ *国立国際美術館

    国立国際美術館 で、「古代メキシコ ~マヤ、アステカ、テオティワカン」を見てきた。紀元前15世紀から後16世紀のスペイン侵攻まで、3千年以上にわたって繁栄したメキシコの古代文明。本展では、そのうち「マヤ」、「アステカ」、「テオティワカン」

  • 「円空」 ~微笑と迫力と謎~ *あべのハルカス美術館

    あべのハルカス美術館で、「円空 ―旅して、彫って、祈って―」を見てきた。修行の旅に生涯を捧げ、人々のために祈りを込めて仏を彫った円空。生涯に12万体の神仏を彫る誓願を立てたといわれ、謎の多い一生ですが、その生きた証として、優しく微笑む観音

  • 「漂泊の画家 不染鉄」 ~普通かな~ *奈良県立美術館

    奈良県立美術館で、「漂泊の画家 不染鉄」を見てきた。開館50周年を記念する本展では、初期から晩年までの代表作約120件を展示し、不染作品の魅力を改めて顕彰しようというものです、とのこと。確かNHKの日曜美術館で見て、面白そうな画家だなと思

  • 「テート美術館展 光」 ~いい企画~ *大阪中之島美術館

    大阪中之島美術館で、「テート美術館展 光」を見てきた。本展は、英国・テート美術館のコレクションより「光」をテーマに作品を厳選し、18世紀末から現代までの約200年間におよぶアーティストたちの独創的な創作の軌跡に注目する企画です、とのこと。

  • 「ユトリロ展」 ~駄作が多いなあ~ *美術館「えき」KYOTO

    美術館「えき」KYOTOで、生誕140年「ユトリロ展」を見てきた。「白の時代」の作品を中心に、初期の「モンマニーの時代」、1915年以降の色使い豊かな「色彩の時代」、そして晩年までの作品を国内のコレクションからご紹介します、とのこと。「白

  • 「東寺のすべて」 *東寺

    真言宗立教開宗1200年の節目を迎えるのを機に、東寺で特別拝観が開催された。 通常は閉じられているお堂を公開するとともに、小松美羽が東寺食堂で制作した《ネクストマンダラ―大調和》、土門拳が撮影した東寺の写真などの展観も行なわれた。建物内部

  • 「特別展 東福寺」 ~明兆はどうなの?~ *京都国立博物館

    京都国立博物館で、「特別展 東福寺」を見てきた。東福寺の寺宝をまとめて紹介する初の機会となる展覧会。 「画聖」とも崇められた絵仏師・明兆による記念碑的大作「五百羅漢図」全幅を修理後初公開するとともに、巨大伽藍にふさわしい特大サイズの仏像や

  • 「最後の浮世絵師 月岡芳年」 *芦屋市立美術博物館

    芦屋市立美術博物館で、「最後の浮世絵師 月岡芳年」を見てきた。妖怪などの怪奇をテーマとした『新形三十六怪撰』や、芳年の代表作である『月百姿』などを数多く展示し、芳年の魅力あふれる作品の数々を紹介した展覧会。この美術館は2回目だけど、庭は気持

  • 「民藝 MINGEI」 ~~ *大阪中之島美術館

    大阪中之島美術館で、「民藝 MINGEI」を見てきた。本展では、思想家・柳宗悦が説いた民藝について「衣・食・住」をテーマにひも解き、暮らしで用いられてきた美しい民藝の品々約150件を展示します、とのこと。★ 日本民藝館「生活展」会場写真

  • 「超絶技巧、未来へ!」 ~面白くはあるが~ *あべのハルカス美術館

    あべのハルカス美術館で、「超絶技巧、未来へ!」明治工芸とそのDNA を見てきた。本展は、明治工芸のDNAを継承しつつ多様な素材と技法を駆使して、新たな領域に挑む現代作家の新作を中心に紹介します、とのこと。・前原冬樹・《一刻》スルメに茶碗・

  • 「聖地 南山城」 ~素晴らしき十二神将~ *奈良国立博物館

    奈良国立博物館で、「聖地 南山城」を見てきた。 京都府の最南部、奈良市に隣接する地域は旧国名の山城国にちなんで、いま「南山城(みなみやましろ)」と呼ばれています。なだらかな山間を木津川が流れる風光明媚な地であり、仏教の伝来後、7世紀にはこ

  • 「甲斐荘楠音の全貌」 ~妖しさの絵~ *京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で「甲斐荘楠音の全貌」―絵画、演劇、映画を越境する個性 を先月の話になるけど、見てきた。 大正から昭和にかけて京都で活躍した日本画家、甲斐荘楠音(1894-1978)。国画創作協会で彼が発表した作品は美醜を併せ吞んだ人間

  • 「親鸞 生涯と名宝」 ~残念~ *京都国立博物館

    京都国立博物館で、「親鸞聖人生誕850年特別展 親鸞 生涯と名宝」を見てきた。2023年は浄土真宗を開いた親鸞聖人(1173~1262)の生誕850年にあたります。親鸞の求道と伝道の生涯を、自筆の名号・著作・手紙をはじめ、彫像・影像・絵巻

  • 「開館3周年記念 福美の名品展」 ~いい近代日本画~ *福田美術館

    福田美術館で、「開館3周年記念 福美の名品展 まだまだあります未公開作品」を見てきた。初回の開館記念の名品展を知らずに見逃したのが残念だったな。日本画の近代絵画のいいのがあるなあ。 あまり他の美術館の展覧会に貸し出してなかったんじゃないか

  • 「岡本太郎」 ~素晴らしい発信力~ *大阪中之島美術館

    大阪中之島美術館で、「本職?人間だ。 岡本太郎」を見てきた。入ってすぐ、太陽の塔のモチーフ、いいね。戦争時に中国で描いた、本展で唯一の写実。★《森の掟》有名な絵だけど、マンガチックな絵だな。★《光る彫刻》...

  • 「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」 ~修復不要では?~ *大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、ドレスデン国立古典絵画館所蔵「フェルメールと17世紀オランダ絵画展」を見てきた。ヨハネス・フェルメールの《窓辺で手紙を読む女》が、長年の調査によりキューピッドの画中画が他者により塗りつぶされていたことが判明。 その修復完

  • 「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」 *神戸市立博物館

    神戸市立博物館で、「スコットランド国立美術館 THE GREATS 美の巨匠たち」を見てきた。 スコットランド国立美術館の誇る至宝の中から、ラファエロ、エル・グレコ、ベラスケス、レンブラント、ブーシェ、ルノワールなど、ルネサンス期から19世

  • 「中将姫と當麻曼荼羅」 *奈良国立博物館

    先月の話になるけど、奈良国立博物館で、「中将姫と當麻曼荼羅 ―祈りが紡ぐ物語―」を見てきた。奈良・當麻寺の本尊である綴織當麻曼荼羅(国宝、當麻寺蔵)、その写しの貞享本當麻曼荼羅の修理を終えたのを記念しての展覧会。★ 「国宝 當麻曼荼羅厨子扉

  • 「モディリアーニ」 *大阪中之島美術館

    ちょっと前の話になるけど、大阪中之島美術館で、「モディリアーニ ─愛と創作に捧げた35年─」を見てきた。イタリア出身のアメデオ・モディリアーニは、エコール・ド・パリの一員としてピカソや藤田嗣治などと共に活躍しました。芸術の都パリで個性的な

  • 「鏑木清方展」 ~とても美しい築地明石町~ *京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で、「鏑木清方展」を見てきた。 2008年に美術館「えき」KYOTOで「鏑木清方の芸術展」で鏑木清方のかなりの絵を見たので、もういいかなと思ってたんだけど、その時見た「築地明石町」下絵が素晴らしく、本絵が最近発見されそれ

  • 「大安寺のすべて」 ~渋め~ *奈良国立博物館

    奈良国立博物館で、「大安寺のすべて 天平のみほとけと祈り」を見てきた。わが国最初の天皇発願ほつがんの寺を原点とし、平城京に壮大な寺地と伽藍がらんを構えた大安寺。奈良時代、一時期を除き筆頭ひっとう寺院としての格を有してた。本展では、まさに

  • 「華風到来」 *大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、「華風到来 チャイニーズアートセレクション」を見てきた。大阪市立美術館は秋から約3年間の大規模改修工事に入る予定で、長期の休館を前に、館蔵品による特別展を開催するとのこと。 国内屈指の中国美術コレクションを所蔵している

  • 「超コレクション展」 ~既視の絵たち~ *大阪中之島美術館

    大阪中之島美術館で、開館記念「超コレクション展」を見てきた。開館記念なので、どんな美術館なのかと、期待して。今まで、作品はあるけど、美術館がないという状態だったけど、維新が何とか念願の美術館の建設にこぎ着けた。 前身の大阪市立近代美術館(

  • 「岸田劉生と森村・松方コレクション」 ~渋い絵たち~ *京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で、「岸田劉生と森村・松方コレクション」を見てきた。京都国立近代美術館は2021年3月、岸田劉生の作品42点を一括収蔵した。その新収蔵を記念して開催する展覧会。★岸田劉生 「風景」若い頃描いた路地裏の何ということのない風

  • 「 貝殻旅行 -三岸好太郎・節子展-」 ~節子の絵の方がいいね~ *神戸市立小磯記念美術館

    もう終わったけど、神戸市立小磯記念美術館で、「 貝殻旅行 -三岸好太郎・節子展-」を見てきた。二人の「出会いから100年」を記念し、出会いから結婚、「貝殻旅行」と称した最後の夫婦旅行と好太郎の急逝、その後の節子の奮闘の軌跡を絵画によってた

  • 「第68回 日本伝統工芸展」 ~日本の技~ *高島屋大阪店

    高島屋大阪店で、「第68回 日本伝統工芸展」を見てきた。NHKの日曜美術館を見て、よさげだったので、見に行こうかと。昔見にいったこともあって、まあまあの印象だったのもあって。普通の美術展覧会を見るように見た。工芸なので技も重要なのだろうけ

  • 「京(みやこ)の国宝」 ~美しき国宝たち~ *京都国立博物館

    京都国立博物館で、「京(みやこ)の国宝」を見てきた。京都ゆかりの名高い国宝、皇室の至宝の数々を中心に文化財保護のあゆみや、日々の調査研究、防災、修理といった、様々な取り組みも取り上げた展覧会。★ 国宝「十六羅漢像」北宋時代 京都・清涼寺羅

  • 「聖徳太子と法隆寺」 ~迫真の塔本塑像~ *奈良国立博物館

    奈良国立博物館 で、「聖徳太子と法隆寺」を見てきた。 もう終わってるけど。令和3年(2021)は聖徳太子の1400年遠忌にあたり、これを記念して特別展「聖徳太子と法隆寺」を開催します。本展覧会では法隆寺において護り伝えられてきた寺宝を中

  • 「田中一村展」 ~奄美の夢~ *美術館「えき」KYOTO

    先月の話になるけど、美術館「えき」KYOTO で、「田中一村展 奄美へとつづく道」を見てきた。2004年に大丸ミュージアム・心斎橋での「奄美を描いた画家 田中一村展」~奄美群島日本復帰50周年記念~、2018年に佐川美術館開館「生誕110

  • 「鑑真和上と戒律のあゆみ」 ~戒律という視点が面白い~ *京都国立博物館

    京都国立博物館で、「鑑真和上と戒律のあゆみ」を見てきた。 鑑真というと、奈良時代に唐から日本に仏教の教えを広めに来てくれた恩人というイメージだったんだが、具体的には、中国正統の律の教えを日本に定着させたという功績があるんだな。 今回、初め

  • 「豊臣の美術」 ~素晴らしい狩野宗秀~ *大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、「豊臣の美術」を見てきた。豊臣ゆかりの品々から、天下人の大いなる威光と美意識を体感する展覧会。★ 「片身替蒔絵懸盤」まず、ゆらめく海藻に貝の文様に驚く。 海松貝とのこと。 初めて見た。そして、斜めに一直線ではなく、雷文様

  • 「永遠のソール・ライター」 ~日常を切り撮る~ *美術館「えき」KYOTO

    美術館「えき」KYOTOで、「永遠のソール・ライター」を見てきた。天性の色彩感覚によって「カラー写真のパイオニア」と呼ばれたソール・ライターの展覧会。日曜美術館で見て、面白そうかなと見に来た。写真展をわざわざ見に行くことはあまりないのだけ

  • 「今こそGUTAI」 ~白髪富士子を発見~ *兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で、「今こそGUTAI」を見てきた。兵庫県立美術館の所蔵品の中から、具体美術協会(具体、1954-1972)の作品を取り上げた展覧会。この展覧会は、「吉田博 播磨造船所 絵画群」展を見るついでに見た。具体美術協会の創始者・吉

  • 「京都の美術 250年の夢」 ~リニューアルされて、建物が良くなった~ *京セラ美術館

    京都市京セラ美術館で、美術館開館記念展「京都の美術 250年の夢 第1部~第3部 総集編」を見てきた。 明治維新から100年前の江戸後期から現代にかけて、日本画の代表作家を中心に、同時代に活躍した工芸家や書家、明治期に登場した洋画家、彫刻

  • 「よみがえる正倉院宝物」 ~螺鈿の美しさ~ *奈良国立博物館

    奈良国立博物館で、「よみがえる正倉院宝物」-再現模造にみる天平の技-を見てきた。これまでに製作された数百点におよぶ正倉院宝物の再現模造作品の中から、選りすぐりの逸品を一堂に公開する展覧会。・「螺鈿槽箜篌」(部分)とても美しい螺鈿だった。

  • 「聖地をたずねて」 ~西国三十三所のゆかりを学ぶ~ *京都国立博物館

    京都国立博物館で、「聖地をたずねて」─西国三十三所の信仰と至宝─を見てきた。西国三十三所草創から1300年。人々をひきつける巡礼の魅力を、美しい観音菩薩の姿や各札所の寺宝を通じて紹介する展覧会。・国宝「六道絵」 閻魔王庁図 聖衆来迎寺小さ

  • 「若冲誕生」 ~四季花鳥押絵貼図屏風が至極~ *福田美術館

    福田美術館で、「若冲誕生 〜葛藤の向こうがわ~」を見てきた。 初公開となる若冲30代の初期作品《蕪に双鶏図》をはじめ、初期から晩年までの作品と若冲に影響を与えた禅僧や画家たちを取り上げ、若冲作品の魅力とその背景に迫る展覧会。・「松に鸚鵡図

  • 「水野美術館コレクション」 ~落ち着くね~ *美術館「えき」KYOTO

    美術館「えき」KYOTOで、「水野美術館コレクション」を見てきた。長野県にある日本画専門の美術館「水野美術館」のコレクションから、春夏秋冬が織りなす“日本の美”を描いた日本画42点を展覧。東京美術学校で橋本雅邦四天王と呼ばれた下村観山、横

  • 「メスキータ展」 ~黒と白の衝撃~ *西宮市大谷記念美術館

    西宮市大谷記念美術館で、「メスキータ展」を見てきた。 19世紀末から20世紀初頭のオランダで活躍した画家、版画家、デザイナー。 ユダヤ人であったメスキータは、すでに75歳だったが、家族もろともゲシュタポに逮捕され、アウシュヴィッツで亡くな

  • 「フランス絵画の精華」 ~この時代のフランス絵画はなあ~ *大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、「フランス絵画の精華」を見てきた。17世紀の「大様式」と名づけられた古典主義から、18世紀のロココ、19世紀の新古典主義、ロマン主義を経て、印象派誕生前夜にいたるまでのフランス絵画の300年をたどる展覧会。・17世紀の「

  • 「超・名品展」 ~実に久しぶりの展覧会~ *兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で、「超名品展」を見てきた。コロナのせいで、実に4か月ぶりの展覧会。 ほんとに久しぶり。 絵を堪能できた。 展覧会は、予約制だった。 おまけに、6/7まで。時間帯ごとの予約で、1時間に100組ぐらいまでじゃないだろうか?1時

  • 「美人のすべて」 ~鏑木清方が一番かな~ *福田美術館

    福田美術館で、「美人のすべて」を見てきた。上村松園作品を中心に、東西で活躍した画家による美人画の展覧会。 福田美術館は、京都・嵐山に2019年10月に新しく出来た美術館。知らなかった。 オープニングには多くの名作が展示されていたみたいで、

  • 「清宮質文展」 ~深い透明度~ *アサヒビール大山崎山荘美術館

    アサヒビール大山崎山荘美術館で、「清宮質文展」を見てきた。 静謐で詩情に満ちた画風は高く評価される版画家。関西ではじめて、その画業の全貌を紹介する展覧会で、版画と共に、ガラス絵の作品にも焦点をあてていた。 この美術館は初めて。この版画家の

  • 「カラヴァッジョ展」 ~物足りない~ *あべのハルカス美術館

    あべのハルカス美術館で、「カラヴァッジョ展」を見てきた。 カラヴァッジョの日本初出品を含む作品約10点(帰属作品含む)に、同時代の画家や追随者らの作品を加えた計約40点による展覧会。カラヴァッジョと言えば、祭壇画なので、あまり期待はしてい

  • 2019年の美術展覧会、myベスト5。

    今年は、23の美術展覧会を見に行った。その中からベスト5を選びたいと思う。★第一位 : 「陶工・河井寛次郎」展 * 京都国立近代美術館河井寛次郎の若いころの作品に、圧倒的に瑞々しいエネルギーを感じ、感動した。★第二位 : 「京博寄託の名宝

  • 「国宝彦根屏風と国宝松浦屏風」 *大和文華館

    大和文華館で、「国宝彦根屏風と国宝松浦屏風―遊宴と雅会の美―」を見てきた。華麗に装った人々が様々な遊びに興じ、遊宴を楽しむ様子を描いた遊楽図屏風は、桃山から江戸時代前期に花開く。この遊楽図屏風の二大傑作が、国宝彦根屏風と国宝松浦屏風。その2

  • 「円山応挙から近代京都画壇へ」 *京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で、「円山応挙から近代京都画壇へ」を見てきた。18世紀の京都において、円山応挙は、写生画というジャンルを切り開いた。精緻に描かれた応挙の写生画は、爆発的な人気を博し、円山派という一流派を形成した。 そして、呉春は、与謝蕪

  • 「ラファエル前派の軌跡展」 ~ロセッティの物語性~ *あべのハルカス美術館

    あべのハルカス美術館で、「ラファエル前派の軌跡展」を見てきた。1848年、ラファエル前派同盟は英国美術の刷新をめざし結成された。画壇から攻撃された彼らを擁護したのは、偉大な風景画家ターナーを支援する美術批評家ラスキン。その思想はロセッティ

  • 「仏像 中国・日本」 ~所蔵品展なみ~ *大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、「仏像 中国・日本」を見てきた。仏像の流れを辿る展覧会。大阪市立美術館の所蔵品が多くて、興ざめだった。中国の戦国時代の「男子立像」がリアルで驚く。中国の南北朝時代の「菩薩立像」は、まるで女性像のよう。 なまめかしさがほん

  • 「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」 ~流れを辿る展覧会~ *国立国際美術館

    国立国際美術館で、「ウィーン・モダン クリムト、シーレ 世紀末への道」を見てきた。皇帝ヨーゼフ2世が統治した1740年代から90年代のハプスブルク帝国の首都ウィーンでは、啓蒙主義に基づいた社会の変革が行われた。 そこから発展したウィーン芸

  • 「佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」 ~絵としてはどうかな?~ * 京都国立博物館

    京都国立博物館で、「流転100年 佐竹本三十六歌仙絵と王朝の美」を見てきた。 36人の優れた和歌の詠み人「歌仙」を描く、鎌倉時代の名品《佐竹本三十六歌仙絵》。かつて2 巻の絵巻物だった作品は、大正8年(1919)に一歌仙ずつ分割され、 別

  • 仁和寺観音堂の秋季特別内拝。

    仁和寺観音堂の6年に及んだ観音堂の保存修理事業の完了に伴い、堂内に安置された本尊千手観音菩薩立像、二十八部衆立像など全三十三体、観音障壁画を一堂に公開する、秋季特別内拝を見てきた。春にもやってたみたいで、観音障壁画がテレビ東京の「美の巨人

  • 「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」 * 大阪市立美術館

    大阪市立美術館で、「メアリー・エインズワース 浮世絵コレクション」を見てきた。 アメリカ人女性メアリー・エインズワースが明治39年の来日を契機に収集、初期から幕末まで、浮世絵の歴史を辿ることができる上、有名浮世絵師の名品を含む優れた内容とな

  • 「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」 ~なかなかの逸品あり~ * 京都文化博物館

    京都文化博物館で、「百花繚乱 ニッポン×ビジュツ展」を見てきた。ICOM(国際博物館会議)京都大会を記念して、東京富士美術館が所蔵する3万点のコレクションの中から、日本美術の名品を展覧会。「カワイイ」「サムライ」「デザイン」「黄金」「四季

  • 「山村コレクション展」 ~前衛だけど見れる~ * 兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で、「山村コレクション展」を見てきた。 兵庫県西宮市に在住していた企業家、山村徳太郎が収集した戦後日本の前衛美術の作品群「山村コレクション」の全体像を紹介する展覧会。前衛美術に関心することはめったにないけど、たまには見てみよ

  • 「京博寄託の名宝」 ~さすがの逸品揃い~ * 京都国立博物館

    京都国立博物館で、ICOM京都大会開催記念 特別企画 「京博寄託の名宝」 ─美を守り、美を伝える─を見てきた。2019年9月、日本で初となるICOM(アイコム)こと国際博物館会議の世界大会が、京都の地で行われることになり、それを記念した展

  • 「ギュスターヴ・モロー展」 ~案外、精緻でない~ * あべのハルカス美術館

    あべのハルカス美術館で「ギュスターヴ・モロー展」~サロメと宿命の女たち~ を見てきた。19世紀末フランスに花開いた象徴主義の巨匠、ギュスターヴ・モロー(1826-1898)は、神話や聖書をテーマにした魅惑的な女性像を描いた。 ギュスターヴ

  • 「横山華山展」 ~巧いんだが~ * 京都文化博物館

    京都文化博物館で「横山華山展」~まだいた、忘れられた天才絵師~ を見てきた。江戸時代後期に京都で活躍した絵師、多くの流派の画法を身につけ、《祇園祭礼図巻》が代表作。かつて有名であったにも関わらず、忘れ去られてしまった画家の全貌を掘り起こす

  • 「天気の子」 新海誠監督 ~大都会の抒情詩人、東京を海に沈める~

    新海誠監督の「天気の子」を見てきた。見出しをつけるなら、「大都会の抒情詩人、東京を海に沈める」かな。 天気を左右できる力を持ってしまった少女のお話。前作の「君の名は」と同様、日本古来の伝統をうまく現代日本に取り込んでいて、違和感を感じさせ

  • 「トルコ至宝展」 ~残念な展覧会~ * 京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で「トルコ至宝展 チューリップの宮殿 トプカプの美」 を見てきた。 20世紀初頭まで数百年間にわたり栄華を極めたオスマン帝国。本展では、スルタンの宝物をはじめトプカプ宮殿博物館に残る美術工芸品の中から、ラーレ文様があしらわ

  • 「没後100年 岡崎が生んだ天才 村山槐多展」 ~早世が残念~ * おかざき世界子ども美術博物館

    おかざき世界子ども美術博物館で「没後100年 岡崎が生んだ天才 村山槐多展」を見てきた。わざわざ、岡崎まで行った。 それほど、期待が大きかった。 没後100年を機に地元で開催された村山槐多展。22年の短い生涯であったため遺された作品は極め

  • 「印象派からその先へ」展 * 兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で 「印象派からその先へ-世界に誇る吉野石膏コレクション」展を見てきた。 19世紀半ばのバルビゾン派にはじまり、印象派を経て、キュビスムから抽象絵画へと至る近代美術の歴史を72点の作品によってご紹介する展覧会。予想に反して、

  • 「陶工・河井寛次郎」展 ~圧倒的に瑞々しい若き寛次郎作品~ * 京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で「川勝コレクション 鐘溪窯 陶工・河井寛次郎」を見てきた。初期から最晩年にいたるまでの河井寛次郎の代表的な陶芸作品を網羅した川勝コレクションの中から名品約250点を一堂に展示する展覧会。S43、S58、H17にも河井寛

  • 「国宝の殿堂 藤田美術館展」 ~逸品ぞろい~ * 奈良国立博物館

    奈良国立博物館で「国宝の殿堂 藤田美術館展」を見てきた。藤田美術館は、国宝9件、重要文化財53件を含む世界屈指の日本・東洋美術のコレクションを所蔵する美術館。そのコレクションを紹介する展覧会。 世界に三碗しか存在しないと言われる国宝「曜変

  • 「没後130年 河鍋暁斎」 ~絵の虫~ * 兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で「没後130年 河鍋暁斎」を見てきた。暁斎が描いた屏風、掛軸、絵馬、引き幕といった多彩な作品群、そして下絵や写生、あわせておよそ200点を展示。 11年前の2008年、京都国立博物館で河鍋暁斎の大回顧展・「絵画の冒険者 暁

  • 「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」 ~枝垂桜が満開~ * MIHO MUSEUM

    MIHO MUSEUMで「大徳寺龍光院 国宝 曜変天目と破草鞋」を見てきた。 京都紫野の禅刹・大徳寺の塔頭である龍光院四百年の全容を一挙公開する展覧会。開祖・江月宗玩和尚ゆかりの文物を中心に、国宝の曜変天目や柿栗図(伝牧谿筆)を目玉として

  • 「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」 ~一遍を偲ぶ~ * 京都国立博物館

    京都国立博物館で 時宗二祖上人七百年御遠忌記念「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」を見てきた。 踊り念仏で知られる時宗は、宗祖一遍(1239~89)が鎌倉時代に開いた宗派。一遍は念仏をとなえることで誰もが往生をとげられると説き、全国を行脚(遊行

  • 「北野天満宮 信仰と名宝」 ~国宝の絵巻~ * 京都文化博物館

    京都文化博物館で「北野天満宮 信仰と名宝」 ―天神さんの源流―を見てきた。 平安時代の政治家・漢学者・漢詩人・歌人であった菅原道真公は、死後、天満大自在天神として崇められて信仰が広まり、全国で1万数千社の天神社(道真公を祀る神社)が存在す

  • 「フェルメール展」 ~淡い光の美しさ~ * 大阪市立美術館

    大阪市立美術館で 「フェルメール展」を見てきた。現存するフェルメール(1632~1675)の作品は35点ともいわれているが、今回6点が集結。西日本では過去最大規模のフェルメール展。・「洗礼者ヨハネの斬首」 レンブラント周辺の画家レンブラン

  • 「絵画ストリート × 本アヴェニュー」の2018年度実績。

    昨年の本ブログの実績をまとめておこうと思う。記事数:39ユーザー:2,239セッション:2,656ページビュー数:4,080ページ/セッション:1.54平均セッション時間:00:00:41直帰率:80.42%だった。月に3記事くらい書いて

  • 初詣のついでに「鉄斎の七福神」展へ。 *鉄斎美術館。

    清荒神へ初詣に行ったついでに、鉄斎美術館で「鉄斎の七福神」展を見て来た。拝殿でお参り。鉄斎美術館は閉まっていて、資料館で開催されていた。案内板。入り口前には美しい手水鉢?が。絵は、少なかった。 20点ぐらいか。 絵画580点も有するのにね

  • 2018年の美術展覧会、myベスト5。

    今年も28の美術展覧会を見に行った。その中からベスト5を選びたいと思う。この企画も旧ブログを含めると、2007年から続けている。まず、ざっと篩にかけると、ボストン美術館の至宝展、ゴッホ展 巡りゆく日本の夢、池大雅 天衣無縫の旅の画家、江戸

  • クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画「ボヘミアン・ラプソディ」 ~訴求力が凄い~

    クイーンのフレディ・マーキュリーの伝記的映画「ボヘミアン・ラプソディ」を見てきた。 年末なのに、今年初めての映画。日本で今大ヒットしているそうだ。 Queenは、1973年にデビュー、1991年にリードボーカルのフレディ・マーキュリーが死

  • 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」 ~エスプリの効いたポスター~ * 兵庫県立美術館

    兵庫県立美術館で 「サヴィニャック パリにかけたポスターの魔法」を見てきた。 レイモン・サヴィニャック(1907-2002)はフランスを代表するポスター作家。彼のポスターは、身近な食料品や日用品からシトロエンやダンロップ、ティファールなど

  • 「没後50年 藤田嗣治」展 ~良くも悪くもフジタ~ * 京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で 「没後50年 藤田嗣治」展を見てきた。パリで活躍した画家、藤田嗣治(1886–1968)の没後50年を記念する大回顧展。2016年に兵庫県立美術館で生誕130年記念「藤田嗣治」展を見てるので、どうかなと思ったけど、ま

  • 「ルーヴル美術館」展 ~ルーブルにしては渋い~ * 大阪市立美術館

    大阪市立美術館で 「ルーヴル美術館」展を見てきた。“肖像”に焦点を当てた「ルーヴル美術館展 肖像芸術 ― 人は人をどう表現してきたか」、約110点の傑作で肖像芸術の世界を余すところなく紹介する展覧会。★「」★「」★「」★「」★「」★「」★

  • 「アメリカ古代文明」展 ~オルメカ文明が面白い~ * MIHO MUSEUM

    MIHO MUSEUMで 「アメリカ古代文明」展を見てきた。 北中米の古代文明、オルメカ・マヤ・ナスカ等、彼らの残した石彫、陶器、金属工芸、染織品など100余点を展観し、暦と歴史的な儀式、生死 をかけた球戯で、彼らの三千年にわたる足跡をた

  • 「東山魁夷」展 ~日本の自然の美しさ~ * 京都国立近代美術館

    京都国立近代美術館で 「東山魁夷」展を見てきた。 東山魁夷の生誕110年を記念し、戦後の日本を代表する国民的画家と謳われた東山魁夷の画業を代表作でたどる展覧会。本画は約70点と少なめだが、東山芸術の記念碑的大作「唐招提寺御影堂障壁画」が特

  • 「世界の形象土器」展 ~がっかり~ * 滋賀県立陶芸の森 陶芸館

    滋賀県立陶芸の森 陶芸館で 「世界の形象土器」展を見てきた。1990年の現地調査を経て収集したアジアのインド、インドネシア、オセアニアのパプアニューギニア、南米のメキシコ、ペルー、ガテマラなどの世界各地の形象土器の数々を展観している。 何

  • 「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」 ~名作来日~ * 名古屋市美術館

    名古屋市美術館で 「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を見てきた。スイス、チューリヒのビュールレ・コレクションから精選された64点の傑作の数々による展覧会。特に印象派とポスト印象派の充実ぶりは素晴らしく、画家の代表作が来日、約半数

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