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秘書検定 面接対策ブログ 思いやりの心をかたちに https://blog.goo.ne.jp/lavenderjuliet

秘書検定 面接試験の体験談や心に留まった日々の出来事を、元CAの接遇マナー講師がお届けします。

Juliet
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2014/03/06

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  • 紫式部を訪ねる合間に*大阪と京都

    晴れ渡った日、京都から大阪に向かいました大阪城桜には少し早い時期でしたが、ここでも外国からのお客様が多くを占めていました。あべのハルカス美術館開館10周年記念「円空旅して、掘って、祈って」(本日まで開催)岐阜の千光寺や滋賀の三井寺をはじめ、各地から集合した円空仏さまたち。大阪中之島美術館(2022年)大航海時代に船で活躍し、船員たちを癒した船乗りネコをモチーフにした巨大にゃんこ。江戸時代に舟運で栄えた中之島の歴史を伝える、美術館の守り神ですにゃん。中之島から歩いて行ける「北浜レトロ」明治45年(1912年)国の登録有形文化財2階のカフェでアフタヌーンティーをと思っていたのですが、階段から外まで行列秘書にゃんこで隠れていますが、お若いお嬢さんたちでいっぱい。テイクアウトならと言われて紅茶を買い求めました。可...紫式部を訪ねる合間に*大阪と京都

  • 紫式部を訪ねて その3*宇治 平等院

    旅の最終日は、『源氏物語』五十四帖の最後「宇治十帖」の舞台に参りました京都からJR奈良線で宇治へこの日もよく晴れて、旅の間、持参した折りたたみ傘の出番はありませんでした。平等院(ユネスコ世界遺産)といえば、10円硬貨でおなじみの鳳凰堂(国宝)宇治は平安時代の初期から貴族の別荘地。光源氏のモデルと言われる源融(みなもとのとおる)の別荘が天皇の離宮となり、やがて藤原道長の別荘「宇治殿」となりました。道長の嫡男頼道が宇治殿を寺院に改め、その名を「平等院」として開基したのは1052年のこと。人が少ないように見えるでしょうが、実は駅からここまでの道のりも、そして写真に写っていない所にも大勢の観光客、とりわけ外国からのお客様が多く、コロナで閉ざされた期間を取り戻すような勢いを感じました。どこのお店も満員行列で、宇治ま...紫式部を訪ねてその3*宇治平等院

  • 紫式部を訪ねて その2*滋賀 石山寺

    京都二日目の朝、訪ねようと思っていた所が3か所ともお休みと気づいて、急きょスケジュール変更。ふと思い出したのが、いつぞやブログのお友だちhirorinさんが投稿していらした「石山寺」の記事。平安時代、紫式部は新しい物語を作るため、石山寺に七日間参籠。琵琶湖に映る名月を眺めて、源氏物語の着想を得たと伝わります。ならば今回の旅の目的にぴったりと、いそいそと出かけました。まずは京都駅へ。JR琵琶湖線と京阪線を乗り継ぎますと、30分ほどで「紫式部の世界」ここから石山寺まで、およそ10分歩きます「月見橋」風流な名の橋の下には、琵琶湖から流れ出る瀬田川。この郵便ポストに投函するなら、レターより「文」でしょうか。石山寺に到着大津市観光キャラクター「おおつ光ルくん」(なぜか「ル」)は「21世紀版光源氏」売店も「紫」今にも...紫式部を訪ねてその2*滋賀石山寺

  • 紫式部を訪ねて その1*京都 蘆山寺 梨木神社 平安神宮

    今年度の仕事を終え、新学期が始まるまでの春休みを利用して、関西方面へと旅に出ました。計画を立てるとき、「修学旅行をなぞる」「レトロ喫茶」などテーマを設定することが多いのですが、今回は時流に乗ったといいますか、単なるミーハーといいますか、「紫式部を訪ねる旅」に決めました。恥ずかしながら、「源氏物語」も「紫式部」も学校で教わった程度の知識しか持ち合わせていないものの、学生時代と違って試験が待ち構えているわけではありませんので、大人になったからこその気楽な旅です。新幹線が発車するなりおやつを開くのは毎度のこと。これね、期間限定なのかあまり見かけないのですが、美味しいんです道明寺の桜餅がお好きな方にはですよ。蘆山寺(ろざんじ)京都御所の東に位置し、紫式部が人生の大半を過ごし、『源氏物語』を執筆した邸宅址。源氏庭6...紫式部を訪ねてその1*京都蘆山寺梨木神社平安神宮

  • 英国展*新宿伊勢丹

    私、生まれは渋谷区ですが、京王線沿線のため、母曰く「買い物は新宿伊勢丹」。さらに「デパートといえば、当時は伊勢丹しかなかったのよ」とも。(年がバレそう)明治時代、神田にあった前身の屋号が「伊勢屋丹治呉服店」だそうですから、いかにも年上。現在の場所に新宿本店が開業したのは昭和8年(1933年)。その伊勢丹で恒例の英国展が開催されると聞いて、いそいそと出かけました。ちなみに私、日本橋三越と伊勢丹の英国展は、これといって買いもしないのに、ほぼ皆勤です「イギリス」ではない「英国」という言葉の持つ雰囲気に憧れているんです入場制限が敷かれる中、「1081組目」の順番が来てようやく入場。英国は好きですが混雑が大の苦手ゆえ、ショートブレッドを買い求めて早々に退散待ち時間の方が長いって、何しに行ったんでしょ・・・。一方こち...英国展*新宿伊勢丹

  • 蔵前神社*ミモザの日

    朝起きたら、一面の銀世界どうしようかなぁ。。と思いながら出かける支度をしていたら、空が徐々に明るくなり、もしまた降ったら降ったで、雪景色も風情があってよいわと、意を決して外出今日3月8日は「ミモザの日」1984年(昭和59年)まで国技館が在った、大相撲と縁の深い蔵前には、1693年(元禄6年)に5代将軍徳川綱吉が創建した「蔵前神社」(「蔵」は正式には「藏」)があり、毎年この時期になりますと、ミモザと早咲きの桜のコラボレーションを愛でようと、内外から多くの参拝客が訪れます。鯔背なおにいさんこぢんまりとした境内を覆うように彩る桜とミモザ「ミモザの日」念願の日付(御朱印は書置きのみ枚数制限あり)「江戸の北斗七星」徳川幕府は、江戸城の守護と江戸の都市計画にあたり、古来より信仰の対象となってきた北極星ならびに北斗七...蔵前神社*ミモザの日

  • 新橋駅前ビル と 2月に読んだ本

    明日は桃の節句この日ばかりは、いくつになっても女の子帝国ホテル(館内3か所に、3月4日まで展示)さて、前回は新橋駅の東側にある「ニュー新橋ビル」(昭和46年)をご紹介しましたが、今日は駅を挟んで西側正面に建つ、その名も「新橋駅前ビル」に参りましょう。新橋駅前ビル1号館竣工:昭和41年(1966年)2号館(右)ゆりかもめ(1995年開業)の方が目立ちますね。でも、ニュー新橋ビル同様、内部はオジサマ方の憩いの場として絶賛営業中ですよ。昔の映画のセットみたいでしょ足を踏み入れると、こんな感じ。今にもお店の扉が開いて、ギターを抱えた流しのおにいさんが現れそう「古い建物の階段」に萌える私も、さすがにこれは別世界への入口のようで・・・パーラーキムラヤ(ビルの開業と同時に開店看板のロゴも創業当時のまま)幾何学模様の壁に...新橋駅前ビルと2月に読んだ本

  • ニュー新橋ビル と 1月に読んだ本

    ほろ酔い気分のサラリーマンが、インタビューに答えて本音を語る場所。夜のニュース番組でおなじみの新橋駅前SL広場に参りました。汽笛一声新橋を~一日に3回12時15時18時に汽笛が鳴りますよ振り向けば、明治44年(1911年)竣工当時の煉瓦アーチ式高架橋。都心の駅前にこれだけのスペース。今からおよそ10年前、この地に30階建てのビルを2棟建設する再開発計画が報じられました。理由は、広場の前に建つ「ニュー新橋ビル」の老朽化。ところが、新しいビルの完成を目指していた令和5年を過ぎても、解体どころか閉館する気配なし。ニュー新橋ビル(竣工:昭和46年)昭和にタイムスリップしそうなエスカレーター純喫茶フジ(1971年にビルの開業と共に開店)店内左奥に、富士山の大きな写真がご覧になれますか秘書にゃんこもレトロな装い次回は...ニュー新橋ビルと1月に読んだ本

  • 『フランク・ロイド・ライト 世界を結ぶ建築』

    一か月のご無沙汰です。にゃんにゃんにゃんの日に帰って参りました。poppenpoppin「ねこの親子花瓶」と、庭に咲いていたクリスマスローズ専門学校の学年末の仕事が一段落して、何はさておき向かった先は、「帝国ホテル二代目本館100周年」と「パナソニック汐留美術館開館20周年」を記念して開催されている『フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築』(3月10日(日)まで)これを励みに怒涛の一か月を乗り切ったといっても過言ではないほど楽しみにしていたんです予想以上の混雑のためか、会期途中から要予約の日が設定されました。春を思わせる陽気の中、会場を埋め尽くしていたのは、驚くことにほぼ女性客そういえば、いつぞや「日本で活躍した外国人建築家」の講演を聴きに行った際も女性が多数を占めていて、これは単にライトのファンというよ...『フランク・ロイド・ライト世界を結ぶ建築』

  • 目黒通りのアンティークショップ

    目黒通りは、別名「インテリアストリート」と呼ばれています。その中のアンティークショップ「ジェオグラフィカ」が閉店して移転すると聞き、行って参りましたGEOGRAPHICA(1993年~アンティーク家具専門商社が運営)昨年、ジョサイア・コンドル設計の国指定重要文化財旧岩崎邸洋館の収蔵家具の修復を行ったそうです。照明好きには堪らない、階段上からの眺めが好きでした次々とお買い上げのお客様もいらっしゃいました。とってもお買い得・・・なのでしょうが、何しろ元がお高いので、手の届かない品が多くて移転先はどこになるのでしょうね。また逢えるかな。。階段の下でピアノ発見これなら我が家で真似できるかも。。というわけで、キャンドル3本1000円お買い上げ~少しだけアンティークの雰囲気が出て、ピアノも喜んでいる・・・かも「目の保...目黒通りのアンティークショップ

  • 銀座コア と『銀座百点』

    投稿するにあたり、カテゴリーを「建築」と「本」のどちらにしようか迷った末に、やはり「最後」である方に花を持たせようと考え、「建築が好き」にしました。冬晴れの昼下がり、2月末で閉店する「GINZACORE(銀座コア)」に参りました。1971年(昭和46年)の開店から実に50余年。長きに亘り、銀座の移り変わりを見つめてきたことでしょう。再開発が決定し、2027年に新しい姿でお目見えするそうですが、現在の建物とはお別れです。かつて行列を作っていた「しゃぶせん」には何度訪れたことでしょう。ANAのスーパーシートでの提供を機に、江戸和菓子の「菊廼舎(きくのや)」を知ったのもコアでした。手芸用品の「ユザワヤ」で会員証を作り、日本料理の「大志満」で舌鼓を打ち、洋服や靴を見て回り、ワコールの高級ランジェリーを手に、友人と...銀座コアと『銀座百点』

  • 銀座ウエストのプリン と 12月に読んだ本

    帝国ホテルロビー装花(本日まで)帝国ホテルに行くと、持ち帰り用のプリンを買うことがあります。美味しさは言うまでもありませんが、目的の半分はプリンの容器なんです。ホテル内のショップでオリジナルのグラスを買えば数千円するところが、ロゴ入りのグラスにプリンが入って850円なんて、グラスがおまけなのか、はたまたプリンがおまけなのか??この界隈でもう一箇所、私が知るプリンの美味しいお店といえば、ドライケーキでお馴染みの銀座ウエスト。店頭限定販売で、ロゴ入りグラスに生クリームとフルーツをのせて、600円ほど。(左)布を入れてみましたが、ロゴと文字がご覧になれますでしょうか?(右)バニラエッセンスなどの香料を使用しない、卵の風味豊かな銀座ウエストのプリンひとつでも、保冷剤を入れて丁寧に包装してくださいます。プリン色のド...銀座ウエストのプリンと12月に読んだ本

  • 秘書にゃんこ*麻布台ヒルズから六本木へ

    あけましておめでとうございます今年もどうぞよろしくお願いいたします数寄屋橋交差点の不二家にて暮れに、友人と毎年恒例の「二人だけの忘年会」「渋谷ロゴスキー」(銀座)でランチをいただきましたお食事の後、昨年11月に開業したばかりの「麻布台ヒルズ」へ。とかく私のブログは「まもなく閉店する建物」が多いのですが、たまには真新しい所にも参ります日比谷線の神谷町駅と直結していて、年の瀬を過ごす家族連れやカップルでにぎわっていました。アークヒルズ(1986年)六本木ヒルズ(2003年)表参道ヒルズ(2006年)虎ノ門ヒルズ(2014年)そして麻布台ヒルズ(2023年)見上げると首が疲れて後ろにひっくり返りそうになる「タワープラザ森JPタワー」手前のオレンジ色の箱のような囲いは、春にOPENするエルメスエレベーターで33階...秘書にゃんこ*麻布台ヒルズから六本木へ

  • 日々の暮らし*郵便切手

    専門学校の授業で「秘書検定における郵便知識」について説明したその日、タイミングがよいと言うべきか、授業が始まる直前に郵便料金値上げのニュースが報じられました。封書が現在の84円から110円に上がると聞いて驚きましたが、意外なことに値上げは30年ぶりだそうで、たびたび上がっていたような気がするのは、消費税の値上げに連動していたのですね。私は子供の頃から手紙を書くのが好きでした。良くも悪くも個人情報など無かった時代、少女雑誌には「ペンフレンド・コーナー」があり、今では考えられないことですが、全国の女の子が住所と名前を載せて文通相手を求めていました。北海道で育った私は、沖縄に住む女の子とお互いに珍しい風景の写真を添えてやり取りしたものです。今でも季節に合わせて便箋や封筒を選び、きれいな切手を貼って投函する時間を...日々の暮らし*郵便切手

  • それいゆ と 『111年目の中原淳一展』

    15歳の頃、竹久夢二に憧れていた中原少年は、終戦のちょうど1年後である昭和21年8月15日に、季刊誌『ソレイユ』を創刊。(第8号より『それいゆ』)戦災に打ちひしがれ、日々を生きることに精一杯だった女性の暮らしを「新しく美しく」したい。病に倒れ病床で描きながら、昭和35年まで刊行されました。昭和20年代半ばから30年代にかけては、川端康成、武者小路実篤、幸田文など名だたる文士が寄稿し、原節子、音羽信子、山本富士子、佐田啓二らが、スタイル画そのもののファッションで登場します。洋服を家で作るのが珍しくなかった時代、型紙や今で言うリメイク方法も掲載されています。また、女性は結婚したら家庭に入るのが一般的だったため、「新婚・暮らしのテクニック」なるコーナーも。『それいゆ』(昭和21年~)『ジュニアそれいゆ』(昭和2...それいゆと『111年目の中原淳一展』

  • 日々の暮らし*ラベンダーのハンドクリーム

    たしか石野真子さんだったと記憶していますが、デビュー当時を振り返って、テレビでこんなお話を。「早く顔を覚えてほしかったので、歌うときの振り付けを、手が顔の近くに来るようにしていました」確かに人の視線は、毛先(髪)や手の先、足の先(靴)に行くと言いますものね。長く病院に勤めていた私は、コロナ以前から手洗いや消毒の頻度が、おそらく一般の方より多く、もちろん家では水仕事もありますので、手荒れをしないようにと、いつも気に掛けていました。だって、手は隠しようがなく年齢を語ってしまうのですから。いえ、若作りするより年相応でと思いますし、手だけ若返ったところで抗いようもないのは承知の上で、お世話になっている手を労わりたい気持ちと、常に見える手に自信を持ちたい女心、、でしょうか。ドラッグストアでハンドクリームの棚の前に立...日々の暮らし*ラベンダーのハンドクリーム

  • 青い翼の仲間たち

    世に数多の小説家あれど、知り合いは唯一人。いえ、残念ながら「知り合いだった」のは、全日空の機長だった内田幹樹(うちだもとき)氏だけ。もっともっと書きたかったであろうと、著書を読んで偲びました。『パイロット・イン・コマンド』国際線の機内で発生するアクシデントに、手に汗握るデビュー作。『機長からアナウンス』リアルな内容に、気持ちは遥か昔へタイムスリップ。パイロット時代の内田キャプテンには、古き良き時代のエピソードがあります。『無敵のスッチー』(作:keiko)イラストレーターのkeikoさんも、全日空時代の同僚です。『無敵のスッチー』『不滅のスッチー』『伝説のスッチー』などのシリーズ全日空の昔のロゴ(ダヴィンチマーク)と制服はアイシングクッキーこちらも後輩CAの作品で、教室を開いたり企業と提携したりと活躍して...青い翼の仲間たち

  • 秘書にゃんこ*AIR CABIN と 羽田空港のクリスマス

    YOKOHAMAAIRCABIN一昨年の春に開業して以来、テレビの旅番組などで何度か見ていた都市型ロープウェイ。師走とは思えない暖かさに誘われて、JR桜木町駅と運河パーク駅を結ぶ600メートルほど、およそ5分間の空中散歩を楽しみました運河パーク駅を出発して最初に見えるのは、みなとみらい方面。右側の、白いヨットの帆の形をした建物はヨコハマグランドインターコンチネンタルホテル。そして大観覧車コスモスロック21すれ違うゴンドラの向こうに聳え立つビルは、横浜ランドマークタワー(70階)1993年に開業し、2014年に大阪あべのハルカスが完成するまでは日本一の高さを誇っていました。その右側に、まるで波のように並ぶ白いビルは、3棟あわせてクイーンズスクエア。下の道路を歩きながら見上げますと、ゆったりのんびり漂うような...秘書にゃんこ*AIRCABINと羽田空港のクリスマス

  • 日々の暮らし*筆記体

    テレビを見ていたら、英単語が書かれたフリップを道行く人に読んでもらう場面が映っていました。まずは50代くらいのカップル。フリップに書かれているのは簡単な英単語で、お二人は声を揃えて読み上げます。お次は3人組の女子高校生。同じ英単語なのに、3人とも読めず首を傾げます。そして最後は男子大学生のグループ。やはり読めず「???」という顔をする中、苦し紛れに一人が読んでみるも、掠りもしない誤答。番組の趣旨は「平成生まれは学校で筆記体を習わない」ことの検証でした。恥ずかしながら私は全く知らなかったのですが、皆さんはご存知でしたか?小学校でローマ字を習い、中学に入ると英語の授業が始まり、筆記体も活字体も学んだ昭和世代。英語専用のノートに綴って大文字と小文字を覚え、試験にも出題されたものでしたよねところが調べてみますと、...日々の暮らし*筆記体

  • 秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築 2 山の上ホテル

    「山の上ホテル全館休業」のニュースが飛び込んで来た日から1ヶ月経ちました。「創業70周年」「老朽化への対応を検討」「2024年2月13日より当面の間休館」と報じられたものの、「取り壊し」とは書いてありませんが、「検討」の結果によっては見納めと思った方も多かったのでしょう。再び泊まれるならと思って公式サイトを開きましたら、私が宿泊した料金の3~4倍の部屋しか空きがなく、それも瞬く間に埋まり、現在は公式サイトも旅行会社の提携サイトも「予約できません」と表示されます。さらに、電話も繋がりにくい状況であると、公式HPに【お詫び】が掲載されています。ならば、せめてお茶だけでもと思い、神保町の駅から歩きました。御茶ノ水、新御茶ノ水、淡路町、小川町の駅からも散歩がてら歩ける便利な場所に位置しています。この坂を上れば、突...秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築2山の上ホテル

  • 秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築 1 明治学院大学

    東京都教育委員会では、文化の日を中心に毎年「東京文化財ウィーク」を開催します。特に10月下旬から11月上旬には、普段は見られない文化財が特別公開されますので、歴史好きや建築好きにはたまらない一週間です11月とは思えない暖かさの中、向かった先は、港区白金台にある「明治学院大学」(1863年創設)国道1号線に架かる歩道橋の上から。明治学院チャペル(礼拝堂)1916年(大正5年)W.M.ヴォーリズ設計1989年港区指定有形文化財に指定2002年東京都「特に景観上重要な歴史的建造物等」に指定上の写真のガラスを中から見ますと、ステンドグラスの十字架であることがわかります。天井を見上げて思い出すのは、同じくヴォーリズの軽井沢聖パウロカトリック教会と札幌聖ミカエル教会。振り向けば、荘厳な調べを奏でるパイプオルガン。明治...秘書にゃんこ*秋の日のヴォーリズ建築1明治学院大学

  • 秘書にゃんこ*ディズニー100周年 と 明日館の暖炉でワイン

    昨夜からの大雨が上がる頃合いを見計らって、銀座和光へ。ディズニー100周年を記念して、時計塔の文字盤がミッキーマウスに模様替え(明日18日まで)同じくウインドウのディスプレイにミッキーマウスの大時計(明後日19日まで)行くのは明日でもよかったのですが、JR渋谷駅改良工事のため、明日は山手線に影響が出そうでしたので。それにしても、「山手線の線路とホームを20㎝高くします」と、ポスターには簡単に書いてありますが、何をどうすれば高くなるのか・・・私など想像も及ばない世界の出来事です。大時計は屋上と同じ大きさだそうです。このときは正確な時刻を示していましたが、時折りミッキーは腕をグルグル回していました。10月から一か月以上ですから、そりゃあ肩も凝るでしょうし、自由に動きたくもなりますよね。こちらは今日で見納め。店...秘書にゃんこ*ディズニー100周年と明日館の暖炉でワイン

  • 日々の暮らし*ホンコンやきそば と チャパグリ

    中高生の頃、お腹がすいて夕食まで待てそうにないとき「ホンコンやきそば」をこしらえたものです。インスタントの乾麺には味がついているので、フライパンの熱湯に入れて炒めれば出来上がり。北海道限定販売なのか、おなじみのS&B食品なのに関東地方のスーパーには置いていないんです。今回、久しぶりに札幌を訪れた際、バラ売りされたものがなかったため5食入りを購入しました。ステレオタイプの中国人が調理するイラストは昔と同じ記念切手には、かの六花亭や白い恋人と並んでいるので、懐かしく思う人はいるのでしょうが、デパートの北海道フェアなどでも見かけたことがないんです。で、食べてみたのですが・・・。ん?こんな味だったかしら??もっともっと美味しかったような。。味が変わっていないとしたら、食べ盛りだったことを差し引いても、私が贅沢にな...日々の暮らし*ホンコンやきそばとチャパグリ

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌6 北海道知事公館

    11月とは思えない暖かさ、いえ暑さが続いていますが、お元気でしょうか。さて、投稿が空いてしまいましたが、ひと月前の札幌の旅、ラストは散歩かたがた知事公館へ。北海道と聞けば「開拓」を連想する方もおいででしょうが、この辺り一帯は明治8年に鶴岡藩(山形県)の士族が開墾し、桑の苗を植え付けました。そのため現在もここから北側にかけては「桑園(そうえん)」という地名で呼ばれています。北海道知事公館(平成11年登録有形文化財)建物の前に小さな小さな川が流れていて、このときリスを発見!ピーター・ラビットに登場する「リスのナトキン」のように、すばしっこく走り去りました。クラシカルな建物と照明、そして階段が好きな私はうっとり応接室会議室の隣にある小さな部屋建物の裏庭平日の朝のため人影もなく、町の真ん中とは思えない広々とした芝...秘書にゃんこ*秋の札幌6北海道知事公館

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌5 おおば比呂司記念室 と STEWARDESS LOG

    札幌市資料館(旧控訴院)の奥に「おおば比呂司記念室」があります。おおば比呂司(1921~1988年漫画家・イラストレーター)漫画家として数多くの作品を遺していらっしゃいますが、私などは、「北海道銘菓わかさいも」「鐘崎の笹かまぼこ」「ホテイやきとり缶詰」、そして何より「全日空の時刻表」のイラストから伝わる、温かく親しみあるイメージが強く残っています。白いノートは45年前の品で、全日空のロゴはANAではなくレオナルド・ダ・ヴィンチのヘリコプター。機体の上部にブルーのラインが入り「モヒカン・ルック」の名称で親しまれました(1989年退役)STEWARDESSLOGは会社から支給された物ではなく、モノレールの羽田空港駅の改札口近くにあった、小さな売店で販売されていました。巻頭には、当時の主力機の説明が掲載されてい...秘書にゃんこ*秋の札幌5おおば比呂司記念室とSTEWARDESSLOG

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌4 札幌市資料館(旧札幌控訴院)

    札幌を訪れたことがおありの方なら必ず目にする「さっぽろテレビ塔」テレビ塔から西へ約1500メートル続く、雪まつりでお馴染みの「大通公園」テレビ塔(西1丁目)からスタートした大通公園のゴールに「札幌市資料館」(西12丁目)が在ります。宿泊したホテルから程近く、友人との待ち合わせまで時間がありましたので、ちょっとお散歩札幌市資料館(令和2年国の重要文化財に指定)もう少し近寄ってみましょう。大正15年(1926年)竣工アーチの上に右から「札幌控訴院」と書かれています。玄関の横に紫陽花札幌オリンピック(1972年)の後は五輪関連の資料が展示されていましたが、現在は本来の控訴院らしく、復元された法廷や明治以前からの札幌の歴史、昭和・平成の街並みの写真などが展示されています。刑事法廷展示室テレビドラマに登場しそうなこ...秘書にゃんこ*秋の札幌4札幌市資料館(旧札幌控訴院)

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌3 市電と母校

    高校時代の一時期、市電(路面電車)で通学していたことがあります。その市電が、色を変え形を変えラッピングまで施されたと聞いて隔世の感がありましたが、当時の車両が来春引退するに際し、往年の色に塗り替えて送り出そうというプロジェクトが発足。クラウドファンディングなるものに私も微力ながら参加して、念願の旧塗装と再会を果たしました。「札幌市電リバイバルカラープロジェクト」で昔のツートンカラーによみがえった243号車は、昭和30年代に製造されて市民の足として活躍した後、長いこと休車中でした新型車両は白と黒を基調とした乗り降りしやすい低床型で愛称は「ポラリス」「ポラリス」といえば、私にとっては「冬ソナ」なんですけれどね他にも色とりどりの車両が走っていて、こちらは数年前に乗ったクリスマス仕様懐かしさに誘われて、卒業した小...秘書にゃんこ*秋の札幌3市電と母校

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌2 札幌聖ミカエル教会

    今回の旅の目的のひとつであった「聖ミカエル教会」に参りました。取り壊されると聞いて過日訪れた、横浜の「不二家」と同じくアントニン・レーモンドの設計であり、レーモンドにとっては北海道で唯一現存する、そして無報酬で引き受けた作品です。聖ミカエル教会(昭和35年2007年札幌景観資産)正面のステンドグラスは、インテリアデザインを手がけたレーモンド夫人ノエミによる和紙の作品。私は車で行きましたが、地下鉄なら北18条駅で下車し、創成川を渡った住宅街にあります。レーモンドの名前があるプレートを撮りましたが、こうして見ますとレンガの積み方が珍しいような??教会の隣は聖ミカエル幼稚園教会やツリーに雪が降り積もる様は、どんなに素敵でしょう裏に回ってみましたら、秋風に揺れるコスモスたち礼拝堂木材、レンガ、砂利に至るまで、すべ...秘書にゃんこ*秋の札幌2札幌聖ミカエル教会

  • 秘書にゃんこ*秋の札幌1 旧永山邸と三菱鉱業寮

    十月とは思えない暑さから逃れるように、札幌に飛びましたすると札幌も真夏日で、空港から向かった親戚宅ではエアコンをつけて冷たい飲み物避暑にゃんこになりそびれた秘書にゃんこ翌朝、目覚めてカーテンを開ければ、手稲山の上に浮かぶ立待月の名残り道民の朝はカツゲンで始まります。あ、カツゲンって、雪印メグミルクが北海道限定で販売している乳酸菌飲料です。特別おいしいというほどではないのですが、懐かしい味です。昔は瓶入りで、冬の朝に牛乳箱の中で凍っていましたっけ右の小さな缶はANAのラウンジで香るアロマストーンで、旅行用に持ち歩いています。朝の散歩がてら向かった先は『旧永山武四郎邸』と『旧三菱鉱業寮』。サッポロファクトリーの隣、緑豊かな永山記念公園の中に佇む邸宅です。『旧永山武四郎邸』(明治10年代)北海道指定有形文化財永...秘書にゃんこ*秋の札幌1旧永山邸と三菱鉱業寮

  • 秘書にゃんこ*「元町チャーミングセール」と 7人目の建築家

    前回お伝えした『日本で活躍した外国人建築家』では著名な6人の建築家が取り上げられましたが、演者である小川氏は、「おまけ」と言って7人目をご紹介くださいました。J・H・モーガン。聞き覚えのある名前だと思いましたら、横浜の山手西洋館でお馴染みの建築家でした。折しも「元町チャーミングセール」の最終日とあり、足取りも軽くいそいそと元町ショッピングストリートがにぎわうチャーミングセールの歴史は古く、昭和36年から数えて今年で62周年。神戸のニュートラに対して、1980年頃に流行したハマトラ(横浜トラディショナル)の時代、私は横浜に住んでいましたので、年2回開催されるチャーミングセールは、ほぼ皆勤賞今年のポスターはグレース・ケリー(バッグのKitamuraにて)大変な人出の中、店頭でコーヒーやワインの試飲が振舞われる...秘書にゃんこ*「元町チャーミングセール」と7人目の建築家

  • 秘書にゃんこ*東京都美術館『日本で活躍した外国人建築家』

    長居していた夏もようやく帰り支度を始めたようで、朝夕しのぎやすくなりましたね。秋の気配を感じると、美術館や博物館に気持ちと足が向きます。私が建築好きと知る人が、こんな講演会が開催されるよと教えてくれたので早々に予約し、レクチャーしてくださる方の著書を求めて図書館へ『日本の近代建築ベスト50』(著:小川格おがわいたる)大学の建築学科を卒業し、建築専門誌の編集者を経て、80歳を超えて初めての本を出版。長く編集に携わっていらした方の文は、まとまりがあってとても読みやすかったこと、とかく建築は設計者だけが表に出る中、大工さんなど名前が残らない人々にも思いを寄せるところにお人柄を垣間見たようで、心待ちにして向かった先は、上野動物園の隣に建つ「東京都美術館」東京都美術館(1975年設計:前川國男)200名近い参加者は...秘書にゃんこ*東京都美術館『日本で活躍した外国人建築家』

  • 秘書にゃんこ*日本橋で「喫茶ソワレ」

    まだまだ暑さが残る中、「喫茶ソワレ」で爽やかなゼリーポンチを味わいました。京都のお店を訪ねて半年。日本橋三越に期間限定で出店すると聞いて、いそいそと(相変わらず「限定」に弱い)京都のお店では提供していない「夜会のゼリーポンチ」「ソワレ」はフランス語で「夜会」を表すそうです日本橋三越で9月19日まで開催中「夜会のゼリーポンチ」は各日限定40食こちらは京都のお店(戦後まもない昭和23年に開店)海の底にいるような青い世界の店内はBGMの無い空間。名物ゼリーポンチは昭和50年から使われている神戸産のサイダーは、1889年の発売以来100年以上変わらぬ製法の優しい炭酸。今回その「ゼリーポンチ」の文具セットが予約販売されました。受け取りまでの時間を利用して、もうひとつの目当てであった「第70回日本伝統工芸展」へ。こち...秘書にゃんこ*日本橋で「喫茶ソワレ」

  • 秘書にゃんこ*青組

    「青組」「赤組」と運動会のように言われるようになったのは、いつ頃からなのか??おそらく飛行機を愛する方々が親しみを込めて呼んでくださったのがきっかけでしょうが、それを商品化しちゃうなんて青組(青グミ)とさて、私は昔から歩くことが好きなのですが、今やそれがポイントになり、マイルとなる時代。ANAPocketなるアプリを入れて、毎日テクテク歩いています先日このサイトでANAオリジナル商品を限定販売するという動画が配信されたので視聴したところ、「青グミ10・20袋」と「飛行機もなか」のセットが文字通り「飛ぶように」売れて、瞬く間に完売。あまりの勢いに買いそびれましたが、落ち着いて考えると「グミ10・20袋」はいくら何でも多すぎ。というわけで、日本橋に行く用事がありましたので、ちょっと羽田空港まで足を伸ばしてみま...秘書にゃんこ*青組

  • 秘書にゃんこ*弥生美術館『いとしのレトロ玩具』

    「弥生美術館」は、今から150年ほど前に「弥生式土器」が発掘された文京区弥生にあります。漱石や鴎外が暮らした「文豪の町」に近く、朝ドラの舞台となっている「根津」や「東大前」が最寄り駅そこで『いとしのレトロ玩具』が開催中と聞いて、帝国ホテルの帰りに立ち寄ってみました。東京大学弥生門の斜向かいにあり、敷地内に「竹久夢二美術館」を併設。『いとしのレトロ玩具~もう逢えないと思ってた、がここにある~』(9月24日まで開催)懐かしい昭和30~50年代に「女の子」の時代を過ごした皆さま、ご記憶のおもちゃはありますかお母さんの真似をして草花でごはんをこしらえ、お人形さんのお世話をした「おままごと」。ややを売る「お店屋さんごっこ」。私たちは、時代が求める良妻賢母と、社会に出て働く職業婦人を、おもちゃから学んだのでしょうか。...秘書にゃんこ*弥生美術館『いとしのレトロ玩具』

  • 秘書にゃんこ*帝国ホテル ライト館開業100周年

    1923年(大正12年)9月1日。アメリカ人建築家フランク・ロイド・ライトの設計による帝国ホテル2代目本館(通称ライト館)が完成し、これから始まる開業セレモニーの準備に追われるまさにそのとき、関東大震災が発生。設計の段階で、玄関前の広場は駐車場にと言う人々に対し、ライトの助手遠藤新は池にしたいと切望し、実現。奇しくもその池から水を汲み、従業員と客が連携してバケツリレーを行い、消火作業に尽力。大きな被害がなかったため、ホテルは罹災した企業や外国公館に解放。その日から100年。「東洋の宝石」と称された在りし日のライト館を、VR技術で再現して建物の内外を回遊できると聞き、昨日、猛暑を覚悟で出かけました中二階からの眺めロビー装花ライト館に多く使われていた大谷石(おおやいし)と表面を釘で引っ掻いた煉瓦VR体験はホテ...秘書にゃんこ*帝国ホテルライト館開業100周年

  • 秘書にゃんこ*ラベンダー畑でラムネ

    専門学校が夏休みに入ると同時に、非常勤講師の私も夏休み新学期早々に行う試験問題の作成やオープンキャンパスでの体験授業など、それなりに仕事はありますが、お盆休みも無かった勤務を思えば、年齢的な気力と体力に見合ったペースで夏を過ごしています。ひと月ほど前、テレビに群馬県のラベンダーパークが映り、思わず身を乗り出しました。gooブログでLavenderJulietを名乗るほどラベンダーに惹かれているものの、群馬県はやはり遠く、もう少し近場にないかしらと調べたところ、千葉県のユーカリが丘という町に「佐倉ラベンダーランド」を発見もはや見頃が終わりそうという頃に、電車とバスを乗り継いで行って参りました「佐倉ラベンダーランド」は、千葉県の高温多湿な気候に適応できるように土壌改良。6300株ものラベンダーを植えるにあたり...秘書にゃんこ*ラベンダー畑でラムネ

  • 秘書にゃんこ*不二家とレーモンド

    横浜の関内駅を降りるといつもは海の方面に歩くのですが、この日は初めて伊勢佐木町方面へ。駅前の商店街イセザキモールで86年間の長きに亘り営業を続けてきた「不二家レストラン」が、老朽化のため8月20日を以て閉店し、建て替えられると聞き、行って参りました不二家横浜センター店(1937~2023年)設計:アントニン・レーモンド(1888~1976年チェコ出身の建築家)当時はガラス張りのビルが、さぞかしモダンだったことでしょう。レーモンドは、帝国ホテルを設計したフランク・ロイド・ライトの助手として1919年(大正8年)に来日。88歳の生涯の半分にあたる44年間を日本で過ごし、各地に多くの作品を遺しました。私は何年か前に軽井沢を訪れた際、「夏の家」(1933年)と「聖パウロカトリック教会」(1934年)に参りました。...秘書にゃんこ*不二家とレーモンド

  • 秘書にゃんこ*箸感謝祭

    8月4日は「箸の日」赤坂の山王日枝神社で4年ぶりに「箸感謝祭」が行われるという案内状を手に、朝から行って参りました。早起きの特権はこちら、上野不忍池(しのばずのいけ)を一面に覆い尽くす蓮の花。1868年(慶応4年)、鳥羽・伏見の戦いに敗れたことで、最後の将軍徳川慶喜は上野で謹慎の身となり、西郷隆盛と勝海舟の会談によって江戸城の無血開城が決定し、新政府軍の江戸総攻撃は回避されました。しかし、幕臣らによって結成された「彰義隊」と新政府軍との諍いは納まらず、やがて「上野戦争」へと。この写真の左方向から、新政府軍により発射された最新式の大砲が、不忍池を飛び越えて右方向に着弾。追い詰められた彰義隊は、一箇所だけ退路を確保されていた根岸方面(写真右奥)に敗走。ここでドラマの話になりますが、『らんまん』に長屋の住人とし...秘書にゃんこ*箸感謝祭

  • 秘書にゃんこ*映画『アフリカの光』『太陽を盗んだ男』

    猛暑の中、電車を乗り継いで映画を観てきました映画といえば、昔は「二本立て」が一般的でしたが、いつのまにか一本で、しかも完全入れ替え制になりましたね。毎度おなじみ神保町シアターで特集された「男が惚れる男たち」(7月で終了)ご想像通り、任侠ものやトラック野郎など、女子脳では理解できない世界が展開される中、萩原健一と沢田研二の作品が続けて上映されると知り、気分は二本立ての揃い踏みおまけに、ファン感謝デーと満杯になったスタンプカードのおかげで、2作品で1000円『アフリカの光』(1975年ショーケン25歳)アフリカに渡ることを夢見た若者(萩原健一と田中邦衛)の青春像。ところが一向にアフリカへ行く気配がないまま、北国の漁港で行き当たりばったりに生きる二人。客席には、若い頃ショーケンの仕草を真似てタバコを吸ったと思わ...秘書にゃんこ*映画『アフリカの光』『太陽を盗んだ男』

  • 秘書にゃんこ*クリームソーダの御朱印帳

    古書店の建ち並ぶ靖国通り界隈が空襲に遭わなかったのは、本という文化財を守るため。そんな説がある神田小川町に佇む「五十(ごとお)稲荷神社」が、いま注目を集めています。創建不詳ですが、江戸時代以前よりこの地にお祀りされていたと伝わります。現在は、神田で唯一、神職ご一家がお住まいのお稲荷さん。上野にあるレトロ喫茶店ギャランにて宮司さんのお宅のにゃんこ達とクリームソーダがコラボした御朱印帳は、新聞にも取り上げられました。メロンソーダに描かれているのはベティさん、ブルーハワイには愛太郎さん。イラストは「なかだえり」さん、御朱印帳は地元の「東京楠木堂」さんという、madein神田。絵柄は七月限定の「七夕」書き置きではなく、直筆。(書いていただける日時はInstagramなどで要確認)墨が移らないよう挟んでくださった紙...秘書にゃんこ*クリームソーダの御朱印帳

  • 日々の暮らし*『街とその不確かな壁』『失礼な一言』

    梅雨が明けていないとは思えないほどの猛暑の日々、いかがおすごしでしょうか玄関を出ただけで大汗をかきますが、自称「活字中毒」ゆえ、せっせと図書館に通っています少し前に借りた本はこちら。『街とその不確かな壁』(著者:村上春樹)図書館に予約したところ、既に数十人待ち。出遅れたと思ったものの、その後、私の後ろには更に100人近い予約の列。早く読んで返さなくてはと思う間もなく、700ページ近い長編を3日ほどで読み終えてしまい、読了後もしばらくは、久しぶりに浸る春樹ワールドの余韻を味わいました。お次はこちら。『失礼な一言』(著者:石原壮一郎)「失礼なことをされた経験がない」という方も、「他人に失礼なことをしたことがない」という方も皆無でしょう。私は専門学校で「ビジネスマナー」や「敬語」、「言葉遣い」や「文章表現」を教...日々の暮らし*『街とその不確かな壁』『失礼な一言』

  • 秘書にゃんこ*七夕と朝顔

    江戸情緒豊かな夏の風物詩『入谷朝顔まつり』が4年ぶりに復活し、七夕の今日、行って参りました真源寺(入谷鬼子母神)境内戦後間もない昭和23年から毎年7月6・7・8日の三日間、門前で市が開かれます。歩道に並ぶ露天商は朝5時から朝顔さんのお目覚めに合わせた開始時刻と思っていたら、なんと夜11時頃まで開催。お店の方も朝顔さんも、まさに「恐れ入谷の鬼子母神」早起きして出かけた、おなかペコペコ秘書にゃんこ、銀座で京料理に舌鼓お店を移して、食後にケーキとアイスコーヒー。あら、つい先日もケーキセットをいただいたような??銀座7丁目にある椿屋珈琲店(建物は昭和9年竣工の第一菅原ビル)レトロな佇まいに相応しく、店内は東郷青児の作品が映える大正時代の雰囲気。朝顔まつり限定の御朱印を授かり、コーヒーをいただきながらすっかり寛ぐ昼...秘書にゃんこ*七夕と朝顔

  • 秘書にゃんこ*中野サンプラザ と ジュリーのバースデーライブ

    中野サンプラザが閉館すると聞き、見納めに行って参りました銀座に在った三愛ビル(1963年)と同じ林昌二氏による設計で、1973年に竣工。今年でちょうど50年の節目を迎え、本日7月2日をもって閉館しました。私が訪れたのは1週間前の6月25日でしたが、最後にお食事でもと考えておりましたところ、上階のレストランはいずれも満員で受付終了とのこと、残念な思いがいたしました家族や友人が上京した折に一緒に宿泊したことも、コンサートを楽しんだことも懐かしい思い出です。中野駅前に建つピラミッドのような形のビルは、まさに中野のシンボル。「中野サンプラザ」の近くにある「中野サンモール」という商店街を抜けますと、サブカルチャーの聖地とも言われる「中野ブロードウェイ」が見えてきます。中野ブロードウェイの上はマンションになっていて、...秘書にゃんこ*中野サンプラザとジュリーのバースデーライブ

  • 秘書検定 99*第130回 秘書検定 3級

    本日、秘書検定3級を受験された皆様、暑い中お疲れさまでした。先ほど試験問題を入手いたしましたので、解いてみます。尚、公式の模範解答は20日に秘書検定HPで公表されますので、あくまで参考程度にご覧ください。問1:謝罪と今後の行動言い訳問2:「部員たちには何でも情報を公開し共有」問3:自分の仕事を無関係の人にさせてはいけない。問4:上司が比較的リラックスしているタイミングを選ぶ。「しない」の不適当、つまり否定の否定は、頭が混乱して逆の答えを書いてしまいそうですが、この問題文のように「報告してよい」と書き添えてあると分かりやすいですね。問5:聞き耳を立てていると思わせることなく、それでいてすぐに対応出来るよう準備しておく。問6:出社して机に水の入ったグラスが置いてあると、昨日の片づけ忘れと思われそう。問7:Cに...秘書検定99*第130回秘書検定3級

  • 秘書にゃんこ*横浜イングリッシュガーデン

    梅雨の晴れ間は五月晴れ久しぶりに横浜に行って参りました海のある町で育ったわけでもないのに、なぜか横浜を訪れると郷愁を覚えます。「アジサイ・フェスティバル」開催中の「横浜イングリッシュガーデン」(~6月25日)昔、札幌から東京に出て来たとき、アジサイの丸さと大きさに驚いたものですが、今では種類も増え、いろいろなアジサイを愛でることは梅雨時の楽しみになりましたねこの時期ガーデンに足を踏み入れると、たくさんのが出迎えてくれます。文字通り「絵になる」風景です森の中で迷子になると、「こっちだよ」と傘が手招きしてくれますバラとアジサイに囲まれたガゼボ入口に戻れば涼しげな花たち楽しい時間をありがとう町を挙げて美しい景観を造り、守り、育てるところが横浜の魅力お読みくださいまして、ありがとうございます美味しいスイーツに、お...秘書にゃんこ*横浜イングリッシュガーデン

  • 秘書にゃんこ*目黒でアンティーク~東京タワー

    ご無沙汰しています。専門学校の授業が始まって2ヶ月近く経ち、授業の何倍もの時間をかけて準備を調える毎日です。今年度は4科目を担当しているのですが、内容が重なるため、どのクラスに何をどこまで教えたか??ホスピタリティ溢れる医療秘書の卵や、笑顔の絶えない未来の保育士たちと楽しく過ごしています。外出する機会は減りましたが、心地よい春風に誘われて、GWに目黒のアンティークショップへ手の届くお品ではありませんが、目の保養フランスのランプやイギリスのティーセットに、私って、もしや前世はヨーロッパに住んでいた?というくらい、昔から惹かれるんです。GEOGAPHICA(ジェオグラフィカ目黒)もぉ、全部まとめて持ち帰りたいくらい素敵なんですジェオグラフィカでは、19周年を迎えて「乙女マルシェ」が開催されていました。普段より...秘書にゃんこ*目黒でアンティーク~東京タワー

  • 秘書にゃんこ*映画『若草物語』

    ご無沙汰している間に桜の季節も過ぎ、待ちに待ったゴールデンウィークがすぐそこまでひと月ほど前になりますが、昔の作品を専門に上映している神保町シアターに行って参りました。往年の女優芦川いづみさんのデビュー70周年を記念して催された『恋する女優芦川いづみ』日活の黄金時代に清楚で透明感ある美しさでスクリーンに登場し、多くの人を魅了したものの、女優歴15年で数多くの作品を置き土産に、俳優の藤竜也さんと結婚すると同時に引退してしまいました。その潔さと、以来公の場に姿を見せないことから、伝説のスターとして今も人々の憧憬の的であり続け、人気はシニア層に留まらず若い方々にも及んでいます。映画のスチール写真と稀少なインタビューが掲載された『芦川いづみ愁いを含んでほのかに甘く』映画館では石原裕次郎さん共演の『あした晴れるか』...秘書にゃんこ*映画『若草物語』

  • 秘書にゃんこ*河津桜とフランソア喫茶室

    心弾む旅の最終日は、早咲きの桜と共にニュースによりますと京都でもソメイヨシノが満開になったそうですが、私が訪れたときはまだ蕾でした。そんな中、河津桜を愛でることが出来る場所があると聞き、ホテルをチェックアウトして向かいました。鴨川に架けられた三条大橋の西詰別の角度から。。今日もよいお天気ホテルからの道すがら、市役所の近くにあるレトロなカフェに立ち寄ったものの、折悪しく休業中。店舗は営業していましたので、外観だけパチリ村上開新堂菓舗(明治40年創業)残念ではありますが、課題を残すことで楽しみを次に繋げるという楽観的な性分ゆえ、またの機会にゆっくりと、ケーキとコーヒーでもいただこうと考えています。というわけで、今回の旅のテーマである「レトロな喫茶店」を締め括るのは、こちらのお店フランソア喫茶室(昭和9年開業2...秘書にゃんこ*河津桜とフランソア喫茶室

  • 秘書にゃんこ*南禅寺と湯豆腐

    うさぎさんの岡崎神社で初詣をすませ、南禅寺までテクテク歩きましたこちらも初詣とするなら、神社とお寺のハシゴです。臨済宗大本山南禅寺(開創1291年)三門(仏道修行で悟りに至る為に透過しなければならない関門)水路閣(琵琶湖から水不足の京都市内に向けて引かれた疏水の水路1890年竣工)現在も橋の上には水が流れているそうです。建設当時、レンガ造りの洋風建築が南禅寺と馴染むか不安視されていたようですが、レトロな雰囲気は和の景色に溶け込み、今では京都市指定史跡に登録されています。前回の鴨川デルタと並び、こちらもサスペンスドラマでよく見かけますよね。先日放送された『赤い霊柩車シリーズ』(最終回)この場所で追及されると、犯人は白状したくなるのでしょうか??南禅寺といえば湯豆腐。門前のお料理屋さんの中から「料庭八千代」と...秘書にゃんこ*南禅寺と湯豆腐

  • 秘書にゃんこ*鴨川デルタと岡崎神社

    前日、京都御所の帰りに乗ったバスの車窓から発見した、テレビドラマでお馴染みの風景翌朝、二条城前のホテルから地下鉄東西線と叡山電鉄を乗り継いで、出町柳まで参りました賀茂川大橋から眺める鴨川デルタ(賀茂川と鴨川がややこしい)秘書にゃんこの右に写っている大きな流れが鴨川で、頭の上が賀茂川、中洲の右側は高野川。橋を下りてみましょう。俳優さんは軽快なステップで跳びますが、石と石の間が思ったより離れていて、亀の形をした石は丸いところへもって人が行き交うので、焦って跳ぼうとすると落ちそうに増水していないときは浅くて流れもそんなに速くはありませんが、こんな所でオバサンが溺れると、それこそ事件になりそう行く前は跳ぶ気満々だったのに、半分も行けずに引き返しました東天王岡崎神社ブログのお友だちであるhirorinさんの記事を拝...秘書にゃんこ*鴨川デルタと岡崎神社

  • 秘書にゃんこ*京都大学と進々堂カフェ

    雲ひとつない青空の下、いつかは訪ねたいと思っていた、亡き伯父の母校に参りました。正門(明治26年登録有形文化財)百周年時計台記念館(大正14年百周年記念事業で平成15年に改修)実家が西宮ですので、通学できない距離ではなかったでしょうが、伯父は大学近くの下宿に住み、後に生まれた娘(私の従姉)に「京子」と名付けたくらいですから、この地に思い入れがあったのでしょう。そんな伯父が在学していた時代の建物を訪ねて、心地よい風に吹かれながら広大なキャンパスを散策しました。法経済学部本館(昭和8年)旧土木工学教室本館(中央部分は大正6年両翼は大正13年に増設)旧建築学教室本館(大正11年)私が訪ねた頃はまだマスクが必須で、建物内を見学することは叶いませんでしたが、写真を撮らなかった場所も含めて2時間近く、在りし日の伯父と...秘書にゃんこ*京都大学と進々堂カフェ

  • 秘書にゃんこ*京都御所と喫茶ソワレ

    京都御所の東に位置する迎賓館の参観を終えて、敷き詰められた砂利に足を取られながら御苑の入口へ。この入口を北に歩けば今出川駅、南に向かえば丸太町駅。南北で地下鉄一駅分の距離です。夜が明ける前に起き出して、早朝便で関空へ京都に着くやお昼をすませて迎賓館の参観。さすがに疲れが出て来ましたので、ここらでちょっとひと休み。SASAYAIORI+京都御苑こちらのお菓子をインスタに投稿すると、いつも女将さんが「いいね」をしてくださるんですちなみに東京には、SASAYAIORI+新宿御苑もあります。笹屋伊織の上生菓子とお薄「鳴くよウグイス平安京」この地に遷都されてから明治維新まで天皇のお住まいだった京都御所は御苑の中に在り、月曜日や年末年始を除く毎日、朝から一般公開していて、自由に参観できます。(予約不要・無料)紫宸殿(...秘書にゃんこ*京都御所と喫茶ソワレ

  • 秘書にゃんこ*京都迎賓館

    暮れから続いた慌ただしい日々が一段落するタイミングで、京都に行こうと思っていました。折しもコロナが少し落ち着き、飛行機とホテルがスムーズに取れた上に全国旅行支援も利用可能、さらに滞在中は好天に恵まれ、願ってもない旅となりました早朝便で発ち、夜遅い便で帰着するため、2泊3日が有効に使えます。ピーチ航空は格安の分、座席指定や手荷物を預けると別料金がかかります。いつも身軽手軽な旅を目指す私に、望外の座席がアサインされました関空に到着し、バスで京都に入る頃にはお昼時。ごはん処田辺宗京都のお漬物をお寿司にしたランチです京都御所の広大な敷地の中にある京都迎賓館が、今日の目的地です。(ガイドツアー要予約)正門海外からの賓客御一行は、車列を組んでこちらからお入りになります。正面玄関車寄せ聚楽の間(ロビー)自然光が入らない...秘書にゃんこ*京都迎賓館

  • 秘書にゃんこ*有楽町&新有楽町ビルヂング

    有楽町の駅に降り立ち、銀座とは反対側の日比谷に出ました。有楽町と聞いて思い出すのは、フランク永井さんが歌う「有楽町で逢いましょう」駅前に建った百貨店「有楽町そごう」のコマーシャルソングとして巷に流れ、映画化もされました昭和32年(1957年)のことです。それから十年ほど経った頃、この地に二つのビルが建ちましたが、今年中に閉館して建て替えられると知り、前回の三愛ビル同様、見納めに行って参りました。左:有楽町ビルヂング(昭和41年)右:新有楽町ビルヂング(昭和42年)「ビルディング」ではなく「ビルヂング」という名称が、昭和を彷彿とさせます。「新」が文字通り新しかった頃、日本は高度経済成長期の真っ只中に在りました。有楽町ビルヂングの玄関を入ると迎えてくれる階段は、昭和の映画に登場しそうな造りです。有楽町ビルヂン...秘書にゃんこ*有楽町&新有楽町ビルヂング

  • 秘書にゃんこ*三愛ビル

    銀座通りと晴海通りの交差点で、和光と共に銀座のシンボルと称される三愛ビル。その三愛ビルが間もなく取り壊されると聞いて、行って参りました竣工:昭和38年(1963年)奈良の法隆寺五重塔をヒントに建てられたビルは、中心に柱を立てた総ガラス張りの円筒形。最上部の広告は、ご覧の通りRICOH。このたび初めて知ったのですが、このビルはもともとリコーが所有していたそうです。でも、私のイメージは三菱なんです。(画像は拝借したものです)三菱の広告は開業から1990年までで、その後はコカコーラやサントリーの時期もあったそうですが、数え切れないほど銀座に足を運んでいても、いかに上を見ていなかったことか。お向かいの和光の階段踊り場から。「三愛ビル」は愛称で、正式名称は「三愛ドリームセンター」昔は1階が水着売り場でしたが、閉館時...秘書にゃんこ*三愛ビル

  • 秘書にゃんこ*small MUJI 展 日用品のたのしみ方

    今日2月22日はにゃんにゃんにゃんの日です帝国ホテルのロビー装花バラの花はバレンタインデーまでと思っていましたら、今も飾られていましたNHKの朝ドラ『ひよっこ』のオープニングを見て以来、ミニチュア写真家であり見立て作家の田中達也さんが描く世界に夢中になり、毎日のように更新されるinstagramをフォローしています。そんな田中達也さんの作品展が銀座で開催されていると聞き、行って参りました無印良品銀座(入場無料)4月23日(日)まで11:00~21:00アイスクリーム屋さんでしょうか店内で販売されている品がリゾート地に無印の基礎化粧品で、砂漠が「しっとり」「高保湿」パンチから出た丸い紙が出来立てピザに早変わりかつて大活躍した電卓が青々と甦ります歌舞伎座(東銀座)後ろは歌舞伎座タワー仕事帰りで平日の夕方だった...秘書にゃんこ*smallMUJI展日用品のたのしみ方

  • 日々の暮らし*『球形の荒野』(著者:松本 清張)

    すっかりご無沙汰しておりますが、いかがお過ごしでしょうか。私は暮れから通っていた専門学校の授業が終わり、今は束の間の休憩といったところです。日々、授業の準備に追われる中、皆さまが投稿なさる記事を拝見しては力を頂いていました。留守の間に立ち寄ってクリックしてくださった方に、この場でお礼申し上げます。気がつけばバレンタインデー札幌からやって来た秘書にゃんことブログを始めた雪の日から、今日で9年が経ちました。9年前は寄りかからないと立てませんでしたが、今はご覧の通り最近は家と学校を往復する毎日でしたので、今日は少し前の話題と画像をお届けします。小説『球形の荒野』作・松本清張(昭和35~36年オール讀物に連載)昭和50年に映画化主演・竹脇無我島田陽子戦死したと思っていた父が生きていてフランスで家庭を築き、やがて日...日々の暮らし*『球形の荒野』(著者:松本清張)

  • 秘書にゃんこ*映画『土を喰らう十二ヵ月』

    あけましておめでとうございます今年もどうぞよろしくお願いいたします帝国ホテルのロビー装花(お正月飾りは1月7日まで)暮れに、映画『土を喰らう十二ヵ月』を観に行ってきましたジュリー歴半世紀を超えた者としては、評判の映画は観ておきませんとね。と、意気込んだものの・・・映画館には数え切れないほど参りましたが、誰も居ないのはもちろん初めてのこと。客席だけでは黒っぽいので、限定非売品の栞とパチリその後、何人か入ったものの、数えるほど。。でもね、なかなか良い作品でしたよ。原作『土を喰(くら)う日々わが精進十二ヵ月』は水上勉の作品で、ジュリーが演じた役名も「ツトム」。ツトムが独りで暮らすのは、長野の自然に囲まれた山奥の一軒家。電話と照明以外に電化製品が見当たらない家で、執筆しながら自給自足で生活しています。原作は映画と...秘書にゃんこ*映画『土を喰らう十二ヵ月』

  • 日々の暮らし*『月の立つ林で』(著者:青山 美智子)

    お久しぶりです皆さま、クリスマスはいかがお過ごしになりましたか?私は専門学校での今年の授業を終えて、二度ほどクリスマス気分を味わいに出かけました。羽田空港国内線第2旅客ターミナル空港の雰囲気に浸って飛行機を眺めていますと、欠乏していた成分が補給される気がします所変わって、こちらは東京駅前のKITTE(東京中央郵便局)吹き抜けの天井まで届きそうなクリスマスツリーを見に、今年も多くの人が訪れていました専門学校の授業を引き受けたときから、週に3冊ほど読んでいた読書を「おあずけ」としましたが、こちらも欠乏の症状が出たところへ、図書館に予約していた本の順番が回ってきたというタイミングのよさ。すぐさま借りに行き、もったいないほどあっという間に読み終えました。青山美智子さんの最新作『月の立つ林で』は、登場人物同士が少し...日々の暮らし*『月の立つ林で』(著者:青山美智子)

  • 日々の暮らし*『上流階級』(著者:高殿 円)から レトロプリン

    『上流階級』全3巻を読み終えました。同じ高殿円さんの『コスメの王様』がNHKの朝ドラ向きなら、こちらは夜ドラになりそうと思いましたら、私は全く知りませんでしたが、既に何年か前に民放でドラマ化されたそうです。上流階級の人々を顧客とする、デパートの女性外商員の奮闘記です。「外商」という言葉や存在は知っていましたが、今も昔もこの先も、私などとは無縁の世界。でも、デパートの売り上げの3~4割を占める部署があり、それに貢献する人々は確かに存在するのですよね。三越前の京料理のお店でお昼をいただいた後、日本橋高島屋まで一駅ぷらぷら散歩しました。クリスマスツリーが飾られた正面玄関で出迎えてくれたのは、ご存知ローズちゃん。昭和37年(1962年)包装紙のシンボルフラワーにちなんでローズちゃんと命名この日は案内係の女性と同じ...日々の暮らし*『上流階級』(著者:高殿円)からレトロプリン

  • 秘書にゃんこ*神宮外苑いちょう並木

    雲ひとつない秋晴れの下、色づいたいちょう並木を見に青山一丁目の駅で降りました実は先日も立ち寄ったのですが、聞きしに勝る人出にほとんど写真も撮れないまま退散。既に10時を回っていましたが、人が少なくてゆったり散策できました左右に2列ずつ合計146本のいちょう並木は、300メートル先の聖徳記念絵画館へと続きます。落ち葉のじゅうたんで遊ぶのって初めてかも折り返して青山通りまで戻った頃には、人・人・人。。観光バスまで到着していました暖かい日差しを浴びながら、青山一丁目の駅とは逆方向の外苑前まで一駅てくてく日本橋にある京都のおばん菜のお店が美味しいと聞き、メトロ銀座線で三越前へ。『京の馳走はんなりや』「はんなり」とは、明るく上品で華やかなようすを表す京言葉だそうです。カウンターやテーブルはお昼時のビジネスマンで満席...秘書にゃんこ*神宮外苑いちょう並木

  • 日々の暮らし*『鎌倉うずまき研究所』『ただいま神様当番』(著者:青山 美智子)

    図書館に所蔵されている書籍の多くは背表紙が見えるように並べてありますが今月のという特設コーナーで、表紙を向けている本がありましたタイトルよりも著者名よりも、真っ先に私の目に飛び込んできたのが、NHK『ひよっこ』でお馴染みのミニチュア写真家・見立て作家田中達也さんの装画でした。表紙に惹かれて本を手に取ったのがきっかけとなって、青山美智子さんという作家を知り、著書を図書館に予約しては、順番が来るのを楽しみに待つようになりました『鎌倉うずまき研究所』(2019年)『ただいま神様当番』(2020年)表紙のお人形たちは、田中達也さんの作品で登場人物。田中さんの『MINIATURELIFE展見立ての世界』は各地の美術館やデパートで開催されていますが、私も何年か前に見に行って、そのユニークな発想と丁寧な作りにすっかり見...日々の暮らし*『鎌倉うずまき研究所』『ただいま神様当番』(著者:青山美智子)

  • 日々の暮らし*『木曜日にはココアを』(著者:青山 美智子)

    故郷の札幌から初雪の便りが届く頃となりました。冬の訪れと共に恋しくなるココア「ホットチョコレート」では身も蓋もなく、「ココア」という名前にこそ郷愁を覚えますが、ココアって、コーヒーや紅茶のようにどこのカフェにでも必ずあるというわけではなく、スーパーの棚でも種類や品数が少なく、どこか遠慮がち。でも、冬が近づくと人々の身も心も温める役割を担って、気のせいか売り場が少しだけ広がります。今日お薦めする本は『木曜日にはココアを』(著者:青山美智子2017年)以前ご紹介した『猫のお告げは樹の下で』『お探しものは図書室まで』と同じ作家の作品ですが、それらより前に、私が初めて読んだのが『木曜日にはココアを』です。マグはWEDGWOODとANAのコラボレーション秘書にゃんこの弟分であるベア君は、ポット柄のシャツで初登場川沿...日々の暮らし*『木曜日にはココアを』(著者:青山美智子)

  • 紅茶が好き*14 タイニートリア ティールーム

    穏やかな小春日和の週末、最近スコーンに目覚めたという友人と二人でお茶時間を愉しみました。三越英国展でおなじみのTinyToriaTearoom(タイニートリアティールーム)人形町の甘酒横丁に佇む小さなイギリススコーンを初めて知ったのは、イギリス人の男性と結婚した先輩CAが暮らす香港のお宅でした。たっぷりの紅茶といただくスコーンは、ケーキよりもしっかりしていて、クッキーよりも食べ応えがあり、ポロポロ崩れてお行儀よく食べられないのに美味しくて、すっかり虜になってしまいました香港島の中腹にあるお宅に二度目に訪問したとき、キッチンに入って手取り足取り教わったのに、今以て先輩の味には程遠く、美味しいお店があると聞けば拵えるより早いとばかりに足を運んでいます。ご紹介した「タイニートリアティールーム」と、日本橋三越の「...紅茶が好き*14タイニートリアティールーム

  • 秘書にゃんこ*都電に乗って村上春樹ライブラリーへ

    かつては都内を網羅していた路面電車も地下鉄の発達と共に徐々に衰退し、昭和40年代の終わりに荒川線を残して全路線が廃止されました。飛鳥山など桜の名所を通るため、5年ほど前に「東京さくらトラム」という愛称が決まったものの、慣れ親しんだ「都電荒川線」という呼び名の方が一般的なように思います。駅に階段がなく乗り降りに段差がないため、お年寄りの足として大活躍。終点「早稲田」で下車早稲田大学大隈記念講堂昭和2年竣工重要文化財早稲田大学国際文学館(愛称村上春樹ライブラリー)令和3年竣工設計隈研吾こちらはむしろ愛称の方が広く知れ渡っていて、昨秋のオープン当初は予約が取れなかったとか。予約枠は1回30名で1時間半見学できますが、この回のほぼ全員が女性だったのには少々驚きました。階段本棚階段本棚の小さな人たちは『1Q84』の...秘書にゃんこ*都電に乗って村上春樹ライブラリーへ

  • 日々の暮らし*『1Q84』(著者:村上 春樹)と マヨネーズ

    ここだけの話ですが、ずいぶん長い間、『1Q84』を『IQ84』と思い込んでいました。本を手に取ったときに違和感があって初めて気づき、どこかで『IQ84』と言わなかったかと冷や汗そんな私が「ハルキスト」を名乗るなんて厚かましいにも程があるのですが、夢と現と幻の間を彷徨うような独特の世界と、どうやったら思いつくのかと感心する比喩表現が好きで、時間があると、文字通り寝食を忘れて春樹ワールドに浸ります。BOOK1・2・3で1600ページ超句読点の数と位置が(私にとって)ちょうどよいのも、長編をストレス無く読める所以です『1Q84』の下にichikewhachiyonと読み方が書いてあるのがご覧になれますでしょうか。ここでちょっと疑問に思ったのがQの読み方。QはそのままQと書くものと思いましたら、kewなんです。お...日々の暮らし*『1Q84』(著者:村上春樹)とマヨネーズ

  • 秘書にゃんこ*映画『小さな恋のメロディ』

    『小さな恋のメロディ』(1971年)1年遅れの「50周年特別上映・舞台挨拶」に行って参りましたこの情報をfacebookで知ったとき、果たしてどのくらいの人が関心を寄せるのかと思いましたが、ネットで受付が開始されるや、まるで椅子取りゲームで音楽が鳴り止んだときのように、瞬く間に【満席御礼】久々にスリリングな時間を味わって、無事に予約が取れました1971年(昭和46年)といえば、私は中学生。同級生と二人で観に行き、ジャック・ワイルドのファンになった彼女が「もう一度見たい」と言うので、ビデオなど無かった時代、翌週再び映画館に足を運んだものです。当時のパンフレットとレコード上映後の舞台挨拶は、当初メロディを演じたトレイシー・ハイドさん一人の予定でしたが、マーク・レスターさんが花束を持ってサプライズで登場し、場内...秘書にゃんこ*映画『小さな恋のメロディ』

  • 日々の暮らし*『お探し物は図書室まで』(著者:青山 美智子)

    図書館といえば「本を貸し出してくれる所」で、私など週に2回は返却かたがた借りに行っていますが、実は「レファレンスサービス」もまた図書館の役割であることを、恥ずかしながら最近知ったしだいです。「レファレンス」とは「参考・参照」であり、図書館においては「調べもの相談」といったところでしょうか。もちろん、個人のプライバシーに関わる調査や骨董品の鑑定、学校の宿題を手伝ってもらうなどはですが、興味を持って調べたい事柄を膨大な数の書籍から探す際に、的確なアドバイスがあれば助かります。そのようなときの心強い味方が、調べ物のエキスパートである「図書館司書」何年も前になりますが、東京の自治体から依頼されて「お箸」についてレクチャーすることになったとき、司書さんにご相談していたら、もっと効率よく準備ができたのではと思います。...日々の暮らし*『お探し物は図書室まで』(著者:青山美智子)

  • 秘書にゃんこ*九段から神保町へ

    九段会館テラスがオープンしたと聞き、秋晴れの一日に出かけて参りました千鳥ヶ淵:桜の季節には辺り一面ピンクに染まります左の木の陰は昭和館(昭和の歴史的資料を展示する国立博物館)中央(秘書にゃんこの頭の上):九段会館右:九段会館テラス昭和館から見上げる九段会館テラス手前:九段会館(昭和9年竣工の旧軍人会館東日本大震災による天井崩落で休館)奥:九段会館テラス(令和4年に九段会館の一部を保存して17階のビルに建て替え完了)オフィスビルとして開業し、宴会場やも入居。九段会館については、歴史的価値ある建物を改修し、人々が立ち入ることができる方法で保存した選択を喜ばしく思います。前庭から望む日本武道館所変わって、こちらは神田の学士会館(旧帝国大学出身者の親睦と知識の交流を目的として発展)右の4階建てが旧館(昭和3年建造...秘書にゃんこ*九段から神保町へ

  • 日々の暮らし*デパートの思い出

    日曜日にデパートに連れて行ってもらえると思うと、何日も前からワクワクした昭和の子供ですちなみに土曜日は「半ドン」といって、少なくとも午前中は学校も会社も休みではありませんでしたし、祝日も今よりずっと少なくて日曜日と重なろうが振替休日などなく、GWは暦通りの「飛び石連休」でした。『あのころのデパート』(著者:長野まゆみ)大食堂や屋上遊園地など、当時の子供たちに共通する懐かしい思い出話や、やがて二つのデパートに勤務することになる著者が語るデパート裏話。進物用にとお願いしたとき、職人技とも思える包装の手際にしばし見とれることがありませんか?この本によりますと、店員さんの中には、途中で仮留めをせず最後の一箇所だけテープを貼る方や、食品やこわれ物などを、箱を上下に引っくり返すことなく、包装紙をくるりと動かして包む方...日々の暮らし*デパートの思い出

  • 秘書にゃんこ*郵便局の木

    「はがき」を「葉書」と書くということは、紙のなかった時代には葉っぱに文字を書いていたのかしら。ずいぶん前にそう思ったものの、それっきり忘れていたら、読んだ本が教えてくれました『猫のお告げは樹の下で』(著者:青山美智子)神社に出没するネコさんが、人生に迷った人にタラヨウの葉っぱを1枚授けます。葉っぱに書かれたお告げはその人にしか見えず、受け止め方やその後の生き方もその人しだい。タラヨウ(多羅葉)の木20センチほどの葉っぱの裏に、書くというより針先などで傷をつけて文字を書き残します。紙が稀少だった戦国時代に情報のやり取りに用いられたのが「葉書」の語源という説もあり、1997年(平成9年)に、当時の郵政省がタラヨウを「郵便局の木」と定めました。多くは静岡以西に分布する常緑樹ですが、シンボルツリーとして東京中央郵...秘書にゃんこ*郵便局の木

  • 日々の暮らし*ミュージアムグッズ

    こちらのブログで知り合い、秘書にゃんこの妹のような従妹のようなあんずちゃんのママであるhirorinさんは、読書のお友だち、つまり読み友さんでもあり、いつもいろんな本をご紹介くださいます。長編小説を立て続けに読んで少し頭が疲れていたところ、絶妙のタイミングで教えてくださったのが、各地の美術館や博物館で販売されているグッズが一堂に会したような、ワクワクする写真と文の1冊。読むというよりうっとり眺めながら、読書の疲れを読書で癒やしています。『ときめきのミュージアムグッズ』(著者:大澤夏美)秘書にゃんこサイズの原稿用紙(メモ帳)とボールペンは、東京ステーションホテルの「文豪セット」併設の東京ステーションギャラリーは建物そのものが見応えある作品で、ショップも充実しています。美術館や博物館の出口には、商売上手なこと...日々の暮らし*ミュージアムグッズ

  • 日々の暮らし*『おいしい名建築さんぽ』(著者:甲斐 みのり)

    テレビ番組『名建築で昼食を』が地上波で放送されるのをキリンさんの首で待っていたところ、先日、大阪編の数話が深夜に放送されたので、録画して視聴しました。テロップに流れた原作の名前をメモして図書館へ『歩いて、食べるおいしい名建築さんぽ』(著者:甲斐みのり)図書館に所蔵されていた東京編(2018年)と京都編(2022年)名建築は多々あれど、そこで美味しいお食事をいただけるとなれば、数は絞られます。とはいえ、さすが東京と京都。合わせて50ほどの建物が掲載されていました。東京編私が訪れたことのある建物まだ訪れたことのない建物東京ステーションホテル(丸の内)日本橋高島屋(日本橋)日本橋三越本店(日本橋)KITTE(旧東京中央郵便局丸の内)ビヤホールライオン(銀座)東京都庭園美術館(白金台)グランドプリンスホテル新高輪...日々の暮らし*『おいしい名建築さんぽ』(著者:甲斐みのり)

  • 日々の暮らし*資生堂パーラー

    『東京・銀座私の資生堂パーラー物語』十代半ばに入社し、やがて資生堂パーラーの社長となった菊川武幸さんの著書。当時はウェイトレスではなく、給仕は「ボーイ」と呼ばれる男性のみ。特に新人は全員イガグリ頭の少年だったため女性客に可愛がられたとか。さて、今から150年前の明治5年に、町の調剤薬局として創業した資生堂。視察で洋行した創業者は、アメリカのドラッグストアに飲み物や軽食が置いてあることに着目します。日本ではまだまだ「怪しい薬」が多かった時代に、これは薬局への信頼に繋がると確信し、帰国後、店内に「ソーダファウンテン」なるものを設置します。明治35年、今から120年前のお話です。3年前の資生堂展で披露されたソーダファウンテンの複製ファミレスのドリンクバーのように、飲み物の原液を水や炭酸水で薄めますが、製造機はも...日々の暮らし*資生堂パーラー

  • 日々の暮らし*資生堂 創業150周年

    1872年9月17日に資生堂が創業して、今日でちょうど150年を迎えました。テレビ番組でスポンサー名を「東京銀座資生堂」と紹介していたのが印象に残っていますが、今でこそ銀座は一丁目から八丁目まであるものの、当時は四丁目、つまり和光の辺りまで。晴海通りを境に五丁目から先には別の町名があり、資生堂のある八丁目は松江藩とのご縁で「出雲町」。1872年といえば明治になって4~5年ですから、まだまだ江戸の名残りが漂っていたのでしょう。(五丁目から八丁目が正式に銀座に加わったのは、関東大震災後の区画整理が行われた昭和5年)同じく1872年は、新橋(汐留)~横浜(桜木町)に鉄道が開業した年でもありますご存知の通り、銀座八丁目といえば、ほぼ新橋。江戸の香りを残しつつ新しい時代を迎えたあの界隈。。想像しただけでワクワクしま...日々の暮らし*資生堂創業150周年

  • 秘書にゃんこ*数寄屋橋でプリン・ア・ラ・モード

    月の美しい季節を迎えましたが、日中はまだまだ夏を感じる中、用があって銀座に参りました。電車を降りるなり容赦なく照りつける陽射しに、まずは冷たくて甘~いおやつでひと息プリン・ア・ラ・モードをいただいたのは、皆さんご存知のこちらのお店ですここは数寄屋橋交差点かつてこの辺りには都電の「数寄屋橋停車場」がありました左手前に見える、とんがり屋根の煉瓦造りの建物は交番です。デザインの段階で模型に待ち針を挿したデザイナーが「後ほどこの部分に飾りを付けます」と説明したところ、修正されることのないまま「待ち針の立った交番」が完成したそうです。江戸城外堀に架けられた「数寄屋橋」は、昭和33年に外堀が埋められたのを機に取り壊されました。晴海通りを跨ぐ高速道路の橋には「新数寄屋橋」と表示されています。向こうに見える建物は「有楽町...秘書にゃんこ*数寄屋橋でプリン・ア・ラ・モード

  • 日々の暮らし*クリームソーダの本

    夏の盛りに昔ながらの喫茶店で味わって以来、クリームソーダが気になっています。図書館で「クリームソーダ」と検索しましたら、およそ40冊が所蔵されていました。小説ありレシピ本あり・・・その中から5冊借りて読み終えたところですクリームソーダといえばメロン味。ということで、シャカシャカシュワシュワこしらえました。チェリーを用意しなかったので、秘書にゃんこにチェリー色のドレスを着せてみました左奥:『クリームソーダ純喫茶めぐり』(著者:難波里奈)首都圏に偏ることなく、函館から鹿児島までの純喫茶を網羅右奥:『空色の喫茶店Recipe』(著者:tsunekawa)シロップと炭酸水とアイスクリームがあれば家で作れる簡単レシピ手前:『旧帝国ホテルのクリームソーダ』(著者:建築家石川雅英)著者が幼少の頃、解体前の帝国ホテルに泊...日々の暮らし*クリームソーダの本

  • 秘書にゃんこ*映画『青春の蹉跌』

    神保町シアターで『青春の蹉跌』を観てきました。昭和49年(1974年)公開萩原健一(当時23歳)は、この作品で「キネマ旬報最優秀主演男優賞」受賞混沌とした時代に生きる若者の熱情と焦燥感を描いた作品に集うのは、出演者と同じ団塊の世代と思しき方々。新宿駅東口が映れば、思わず「鈴屋」(若い女性に人気のあったお店)を探してしまう私は、少しだけ下の世代。道を歩きながらタバコを吸うショーケンがそのまま喫茶店に入ると、レジの横にはピンク電話。駅には「伝言板」があり、山手線はグリーン一色・・・それが「昭和」だったのですよね。ショーケンといえば、ザ・テンプターズの頃からファンでした。(「あら、ジュリーじゃなかったの?」という声が聞こえてきそうですが、それはそれ、これはこれ)ザ・テンプターズ時代のLP左のレコードジャケット「...秘書にゃんこ*映画『青春の蹉跌』

  • 日々の暮らし*『ランチ酒』(著者:原田 ひ香)

    人々が眠りに就く時間に夜通し働く女性が、今日お薦めする『ランチ酒』の主人公です。三十路で離婚して住む家も仕事もないため、婚家に置いてきた娘を引き取ることもできず、同級生の伝手でようやく得た仕事が「見守り屋」。眠る人や眠らない人を、そのお客様の家でただひたすら眠らずに見守るのが彼女の役目です。ある時は、徹夜仕事の息子から、認知症の母が心配なので見ていてほしいと依頼されて話し相手になったり、またある時は、失敗談を延々と語る女性や、アイドルが好きで自慢話だらけの男性の聞き役に徹したり。産後まもなく夜の仕事に復帰した若いママから赤ちゃんを預かることもあれば、時には飼い主の留守宅でペットを見守ることもあります。そんな彼女が仕事を終えて食事をしながらお酒を呑むことから、タイトルは『ランチ酒』世間はランチタイムでも、夜...日々の暮らし*『ランチ酒』(著者:原田ひ香)

  • 日々の暮らし*『おあげさん』(著者:平松 洋子)

    頭に付ける「お」が馴染みやすい食べ物ってありますよね。たとえば野菜でしたら「お大根」や「お茄子」。同じ売り場に並んでいるのに、なぜか「お人参」「お胡瓜」とは言わず、同じネギでも「お葱」と言うのに「お玉葱」とは言いません。更に「さん」が付けば、これは「美化語」ではなく、むしろ気持ちは「尊敬語」に近いかも。その代表格が「お豆さん」「お粥さん」「おいなりさん」、そして今日の本のタイトル『おあげさん』。(もしかすると、私が育った家だけかも知れませんが・・・)著者は、岡山県出身の平松洋子さん236ページすべてが「おあげさん」で溢れていて、読み終えたら間違いなく「おいなりさん」や「きつねうどん」が食べたくなります昔、仕事で宮崎を訪れたときのこと宮崎が新婚旅行のメッカで、淡い色のスーツに身を包んだ初々しい若奥様は手に旦...日々の暮らし*『おあげさん』(著者:平松洋子)

  • 秘書にゃんこ*高橋真琴米寿記念展 ~ 森の風鈴小径

    久しぶりに日本橋に参りました。「日本橋」の文字は、第15代将軍徳川慶喜公の揮毫。日本橋三越本店1階ロビー昭和から平成になって少し経った頃、この場所で藤山一郎さんの指揮により「青い山脈」が演奏され、大勢の買い物客が、吹き抜けの各階から皆で唱和しました。たまたま居合わせた私も、去りゆく昭和に感謝しつつ新しい時代を迎えたものです。少女漫画家高橋真琴さんが米寿を迎える今年、各地で記念展が開催されています。(2月池袋東武終了7月日本橋三越終了10月名古屋松坂屋12月大丸心斎橋店)案内状を頂き、比較的涼しい平日に秘書にゃんことお出かけ。デパートも会場も人が少なく、ゆっくり観て廻りました。「女の子はみんなお姫さま」88歳におなりの今も、美少女の世界を追求小学生の頃、もしもこんな筆箱を持っていたら、きっとクラスの人気者日...秘書にゃんこ*高橋真琴米寿記念展~森の風鈴小径

  • 日々の暮らし*『砂の器』(著者:松本清張)

    言わずと知れた不朽の名作は、昭和35年5月から1年間、読売新聞の夕刊に掲載されました。その後、映画化1回、テレビに至っては7回もドラマ化されましたので、ご覧になった方も多いことでしょう。原作と映画やテレビとでは、ストーリーや登場人物が異なる場合が多々ありますので、清張作品に触れるとき、私はまず原作を読みます。読み終えたら『地図で読む松本清張』でおさらい。国鉄や都電(かつて都内を網羅していた路面電車)の路線図を見ながら犯人や刑事の足跡を辿り、時代背景や、現代とは異なる価値観などの説明を読みます。そして最後に図書館から借りてきた映画を視聴。『砂の器』の場合、上下巻で1000ページほどの原作を2時間にまとめたので、内容がだいぶ変わっています。原作のラストシーンが羽田空港の国際線ロビーだったため、当時の映像が観ら...日々の暮らし*『砂の器』(著者:松本清張)

  • 日々の暮らし*『コスメの王様』(著者:高殿 円)

    今日お薦めする本は、かつて「フルベール化粧品」と呼ばれていた「クラブコスメチックス」の物語。明治・大正・昭和を生き抜いた創業者の一代記は、連載小説として産経新聞に掲載された後に書籍化。私が知る頃には評判も高く、案の定、図書館では十数人待ちの人気でした。「双美人」のイラストに見覚えある方もおいででしょう郷里の家族を支えるため働きに出た少年と、同じく貧しい家庭から売られてきた少女が出会った神戸の花街。幾多の困難に見舞われ、信じていた人に裏切られながらも、真心で商売に取り組んで成功した少年利一。花街で随一の売れっ子の芸妓花千代となった少女ハナ。惹かれ合う二人を待ち受けていた運命は・・・。年老いた二人のほっこりとしたラストシーンに、穏やかな気持ちで本を閉じました時代に翻弄されながらも誠実に生きた二人。主役は少年で...日々の暮らし*『コスメの王様』(著者:高殿円)

  • 日々の暮らし*『母の待つ里』(著者:浅田次郎)

    私にとって、読書は趣味ではなく生活の一部です。図書館で借り、書店で買い求め、をポチッとしては、コーヒーを淹れて至福の時に浸ります一方でテレビを見ても顔も名前も知らない芸能人が多く、ましてやお笑い芸人には全く疎い有様です。日々の殺伐としたニュースもザッと見る程度ですが、そのくらいの情報量でも特に困ることはありません。本や作家に偏りがあると感じていたところ、自分の読書を管理するサイトを教えてくださる方があり、おかげで「村上春樹34.5%」など、愛読する作家の割合を円グラフで知ることができましたし、皆さんが面白いと感想を述べた作品を手に取るうちに、「食わず嫌い」が減ったような気がします。ただし、自分では感想を書き残すことはしません。子どもの頃から「読書感想文」が苦手でした。感じたままを素直に書けばよいものを、ど...日々の暮らし*『母の待つ里』(著者:浅田次郎)

  • 秘書にゃんこ*映画『二人の銀座』

    古書店が建ち並ぶ、千代田区神田神保町。幕臣神保長治(じんぼうながはる)の屋敷があったことに由来する地名です。世界最大規模の書店・古書店街は、本好きの人々にとって聖地とも言える場所でしょう。そんな神保町の路地を入った所に「神保町シアター」はあります。ここは古き良き時代の映画を中心に上映する小さな劇場およそ1ヶ月毎にテーマが変わり、『公開65周年君の名は』『生誕110年小津安二郎監督』など桁が違います。観客も昭和のお生まれと思しき方ばかりで、あら、私、平均年齢を下げているかしら開館時間を待って列に並びながらスマホを弄るような無粋な輩は、この映画館には似合いません。申し合わせたように、皆さん文庫本を手にそれぞれの時間、それぞれの世界に浸っておいでです『映画で銀ぶら銀幕の銀座』(6月11日~7月8日)『銀座の恋の...秘書にゃんこ*映画『二人の銀座』

  • 秘書にゃんこ*GOSPEL(カフェ ゴスペル)

    京都の旅の最後に訪れたのは、「一粒社ヴォーリズ建築事務所」の作品。建築家ウィリアム・メレル・ヴォーリズの理念を継承している、現存する会社です。ヴォーリズは25歳のときに英語教師として来日し、キリスト教の伝道を行いつつ建築家として活躍。日本に帰化し、83歳で亡くなるまで日本に滞在したため、関西を中心に数多くの作品が遺されています。前回、京都を訪れた際、銀閣寺の帰りに立ち寄ったのですが、折悪しく休業中。かつて個人の住宅であったカフェGOSPELに、ようやく来ることができました。閑静な住宅街に佇む、緑に覆われた洋館。全景前回閉まっていたドアが開いていて、秘書にゃんこ大喜び階段で2階に上る前に、手摺りの左の狭い隙間に体を入れますと・・・。階段下のこんな小さなスペースまでヴォーリズの世界。2階カフェ大きめのスコーン...秘書にゃんこ*GOSPEL(カフェゴスペル)

  • 秘書にゃんこ*真如堂(真正極楽寺)

    早い梅雨明けの猛暑の中、初日はいささか夏バテ気味だったものの日に日に回復し、我ながらパワフルに動き回った関西の旅も、いよいよ最終日。帰りのピーチまで時間がありますので、お寺を拝観しに参ります。日除けの腕カバーと扇子で身支度を整え、にゃんこのドレスとコーディネートして出発。爽やかな色合いのロビー装花二条城前から地下鉄とバスを乗り継いで、紫陽花が美しいと聞く真如堂へと向かいます。午前中から気温が上昇する中、バスを降りてからしばらく続く上り坂に早くも息が切れます出没注意よい子の皆さんが出ますよの立て札にドキドキ静謐な世界へと導かれれば、暑さも疲れも一瞬にして忘れてしまいます。慎ましく飾られた紫陽花と、にゃんこのドレスや靴の色合いがお揃い別の角度から見ると、水面に緑が映ります。水を抜いている寺社が多い中、清水を湛...秘書にゃんこ*真如堂(真正極楽寺)

  • 秘書にゃんこ*ヨドコウ迎賓館(旧 山邑家住宅)

    祇園の夜の興奮冷めやらぬまま、翌日は兵庫県芦屋市へと向かいましたフランク・ロイド・ライトの私としては、一度は訪れてみたいと願っていたヨドコウ迎賓館。灘の造り酒屋当主である山邑(やまむら)氏の別邸を、日本に滞在していたライトが設計。ライトが離日した後、弟子の遠藤新らにより大正13年(1924年)に竣工。戦後は淀川製鋼所の所有となり、昭和64年(1989年)から「ヨドコウ迎賓館」として一般に公開されています。ライト建築といえば、「帝国ホテル」(日比谷)、そして「自由学園明日館」(池袋)が思い浮かびますが、宿泊客や生徒を対象にして設計された建物と異なり、こちらは個人の住宅。そのためか、遠藤新設計の「加地邸(かちてい)」(葉山)を訪れたときの印象と重なるものがありました。ついにやって来ました門から玄関までワクワク...秘書にゃんこ*ヨドコウ迎賓館(旧山邑家住宅)

  • 秘書にゃんこ*祇園の夜に舞妓さん

    私が滋賀の三井寺を訪ねている頃、京都南座では五花街合同公演「都の賑い」が催されていました。五花街とは、上七軒(かみひちけん)、先斗町(ぽんとちょう)、宮川町、祇園甲部、祇園東の総称。舞台のフィナーレでは、五花街の舞妓さん総勢20名で舞いを披露されたそうです。舞妓さんとは、それぞれの置屋で芸事の修行に励む二十歳前の女性。肩上げした袖、お引きずりする振袖の裾を手で持つため目に留まる赤い襦袢、だらりの帯。伝手があり、熱気冷めやらぬ祇園に繰り出して、初めて舞妓さんの踊りを鑑賞しました。昼とはまた異なる雰囲気の南座。八坂神社から鴨川を渡り河原町に至るまで、大変なにぎわいでした。花街「祇園東」の満彩光(まさてる)さん(円山公園そばの長楽館にて)撮影会のような時間が設けられていたのですが、スマホでは写しきれない愛らしさ...秘書にゃんこ*祇園の夜に舞妓さん

  • 秘書検定 98*日本の資格・検定 AWARD 2022

    6月に実施された第127回秘書検定筆記試験に合格された皆様、おめでとうございます。1級の面接地を東京にお選びになった方には、まさに今日、今後の日程が公表されていることと存じます。既に面接試験のスケジュールが決定している地域の皆様を始め、多くの方が当ブログにお越しくださり、大変ありがたいことと感謝申し上げます。そんな皆様の励みになればと、「日本の資格・検定」において「秘書検定」が殿堂入りしたことをお伝えします。(殿堂入りとは、毎年開催される「日本の資格・検定」AWARDSの各部門で長期にわたって入賞し続け、高い評価を得た資格・検定に対し、敬意を表するものです。)どの職場でも入社後に覚えることや学ぶことは多々ありますが、入社前に予習できるものではありません。しかし、「基本的なマナーや気遣い」は予め身につけるこ...秘書検定98*日本の資格・検定AWARD2022

  • 秘書にゃんこ*滋賀県 三井寺

    その昔、飛行機の窓から眼下に望んだ琵琶湖は、まさに海の如き大きさでした当時は「地点アナウンス」なるものがあり、湖と、くびれた部分に架かる「琵琶湖大橋」をご案内すると、乗客の皆さまは機窓にお顔をくっつけ、首から掛けたで思い思いに撮影なさったものです。その琵琶湖を擁するのが滋賀県であることは、もちろん小中学生の時分より知っていましたが、滋賀と京都がこんなに近いなんて、恥ずかしながらこの歳になって初めて知りました。(もっとも大津市が近いだけで、滋賀県の面積は東京都と大阪府を足したほどの広さですが)初めて訪れた滋賀県での目的は、琵琶湖から程近い三井寺(大津市)の円空仏拝観。正式名称は「長等山園城寺(ながらさんおんじょうじ)」一般的には「三井寺(みいでら)」7世紀草創、9世紀再興、10世紀頃から比叡山延暦寺との対立...秘書にゃんこ*滋賀県三井寺

  • 秘書にゃんこ*桂離宮 再び

    今宵は七夕皆さまの町では星空がご覧になれますでしょうか関東地方は昨日、雨が降ったりやんだりの一日でしたこのような七夕の前日の雨を「洗車雨」と呼び、彦星が織姫との逢瀬に使う牛車を洗うのだそうです。先日、帝国ホテルにて。さて、3年前の秋に訪れた際、雷雨に見舞われたのが心残りで、京都桂離宮に再訪しました。今回も雨の予報は出ていたものの降ることなく、予約せずとも当日枠ですんなり入ることができ、恵まれた一日のスタートとなりました。洲浜(すはま)から望む松琴亭(しょうきんてい)は桂離宮で最も格の高い、茅葺き入母屋造りの茶室です。敷き詰めた石の突端の灯籠は岬の灯台に、その向こうの橋は天橋立に見立てています。笑意軒(しょういけん)は田舎屋風の茶室。内部は襖で区切られるも天井はつながっており、室内を広く見せる工夫がなされて...秘書にゃんこ*桂離宮再び

  • 秘書にゃんこ*京都で写経

    お暑うございます。じっとしていても汗が滴る6月とは思えない暑さの中、ちょっと関西まで参りました。まずは「初・ピーチ航空」成田空港から関西国際空港に到着した、飛行機色のドレスの秘書にゃんこ往復の飛行機代に関空⇔京都間のバス代を加えても、新幹線の片道分以下座席のピッチが狭くて体格のよい男性客など窮屈そうでしたし、CAはポニーテールにシュシュって随分カジュアルだとは思いましたが、スクリーンがない分、実際に行われる非常時のデモンストレーションの視聴率が高かったり、アナウンスやサービスを極力排除したと思われるシンプルなフライトは、それはそれで気が楽だったり、国内線ならこれで充分、こういう選択肢もあると思える時間と空間でした。到着後は「初・写経」コロナが落ち着いてきたためか人出が多く、暑さと雑踏から逃れてひっそり過ご...秘書にゃんこ*京都で写経

  • 日々の暮らし*切手

    たまに手紙を書こうとすると、「あら、切手代っていくらだったかしら??」かつて手紙が80円、はがきが50円だった頃は分かりやすかったのですが、その後、1円、2円と値上がりし、しかも手紙とはがきが時期をずらして上がったこともありましたよね。切手代の値上がりがややこしい一方で、発売される切手の魅力的なこと子どもの頃に「趣味は切手収集」だったこともあり、でサンプルを見ると素通りできず「1シート下さい」。追加分を貼らなくては投函できなくなった切手が、手元にたくさんあります。そこで1円切手の出番です。1円切手といえば、茶色い肖像画のおじさん、もとい、「日本近代郵便の父」と呼ばれる前島密(ひそか)。その功績は郵便事業のみならず、まずは明治政府の首都を江戸にすることを建言し実現。さらに、国字の改良、海運、新聞、電信・電話...日々の暮らし*切手

  • 秘書にゃんこ*横浜山手西洋館 花と器のハーモニー2022

    横浜という街は、もともとの美しさに加えて、それを活かそうと官民一体となるところが魅力的です。たとえば赤レンガ倉庫は、私が横浜に住んでいた昭和50~60年代には文字通り「倉庫」でした。その後、テレビや映画のロケ地となったものの、いつしか放置されて荒廃の一途を辿ります。しかし、取り壊すことなく見事に復活を遂げて、周辺の施設ともども活気溢れる観光名所に変貌。赤レンガ倉庫から山下公園へと続く道は、休日には海風を浴びて散策する人々の憩いの場となり、手入れの行き届いた花々を、思い思いにカメラに収める姿が多く見受けられます。マスコットキャラクター・ガーデンベアそんな海沿いのエリアから小高い丘へと登れば、そこはかつて外国人居留地だった所。異国情緒漂う山手西洋館に惹かれて、元町での買い物がてら、昔からよく訪ね歩いていました...秘書にゃんこ*横浜山手西洋館花と器のハーモニー2022

  • 秘書にゃんこ*ピーターラビット 絵本出版120周年(世田谷美術館)

    イギリスで産業革命が起きた19世紀中頃、ビアトリクス・ポターはロンドンで生まれました。当時、裕福な家庭の子女がそうであったように、ビアトリクスも生涯学校に通うことはなく、弟が生まれるまでは遊び相手もいない中、身近な動植物をスケッチすることが彼女の楽しみでした。そんな少女時代を過ごしたビアトリクスが20代になった頃、元家庭教師の子どもの病気見舞いに絵手紙を贈ったことが、絵本作家になるきっかけとなりました。ところが、元家庭教師の勧めで複数の出版社に作品を持ち込んだものの出版には至らず、自費出版。それが評判を呼んで出版社も決まり、増刷を重ねてベストセラーとなったのが『ピーターラビットのおはなし』1902年、ビアトリクス・ポター26歳の出来事です。時は流れて、今年は絵本出版120周年。世田谷美術館に「ピーターラビ...秘書にゃんこ*ピーターラビット絵本出版120周年(世田谷美術館)

  • 日々の暮らし*松本清張『波の塔』

    松本清張といえば、数々の社会派推理小説で今も読者を魅了し続けていますが、『波の塔』は女性誌に連載されただけあって、事件や犯人を解き明かすものではなく、愛し合う二人の悲恋物語を描いた、上下巻で800ページに及ぶ長編小説です。例によって図書館から本とDVDを借りてきましたので、画像をご覧ください。昭和35年(1960年)公開テレビでは出演者を替えて8回も放送されましたが、映画はこの1本のみ主演:有馬稲子さん(当時28歳・今年卒寿)津川雅彦さん(当時20歳・2018年他界)お二方は2017年のテレビドラマ『やすらぎの郷』で、元歌手と詐欺師として再共演。読み進めるうちに「ニューグランド・ホテル」という章がありましたので、ちょっと行ってきます山下公園から望むマリンタワーと、ホテルニューグランドの本館およびタワー館。...日々の暮らし*松本清張『波の塔』

  • 秘書にゃんこ*鹿鳴館跡 ~ 三菱一号館 ジョサイア・コンドル

    梅雨らしい日が続きますね気分だけでも晴れやかに、帝国ホテル今月のロビー装花です(~6月30日)アルストロメリア・デンファレ・アンスリューム・モンステラ・ドラセナ他ここに立ち寄ったのはお食事でも、もちろん宿泊でもなく、化粧室を拝借するだけというパターンそれでは、玄関を出て隣に行ってみましょう。長い塀の向こう左側が帝国ホテルです。塀に埋め込まれた碑を拡大してみます「鹿鳴館跡ここはもと薩摩の装束屋敷の跡であってその黒門は戦前まで国宝であったその中に明治十六年鹿鳴館が建てられいわゆる鹿鳴館時代の発祥地となった千代田区」井上馨による欧化政策の一環として築かれた、建築家ジョサイア・コンドル30歳前後の作品。井上外務卿の辞職により、わずか数年で幕を下ろした鹿鳴館時代。鹿鳴館の正門として使われた旧薩摩藩の門は東京大空襲(...秘書にゃんこ*鹿鳴館跡~三菱一号館ジョサイア・コンドル

  • 秘書にゃんこ*清泉女子大学(旧 島津公爵邸) ジョサイア・コンドル

    24歳の若さで日本政府に招聘されたイギリス人建築家ジョサイア・コンドルは、その生涯のほとんどを日本で過ごしたため、東京を中心に多くの作品を遺しました。しかし残念なことに関東大震災による焼失などで、現存する建物は限られています。そんな中、コロナにより久しく中止となっていた「清泉女子大学」の見学ツアーが再開。今か今かと待ち焦がれていた秘書にゃんこ、開催が決定すると同時に参加申し込みをしました。清泉女子大学は1950年に横須賀で設立。品川区東五反田の地に在った旧島津公爵邸に移転してから今年で60年。建学の精神は「キリスト教ヒューマニズム」かつて島津忠重公の邸宅として使われていた本館のホールから見学ツアーがスタート。参加者を3グループに分けて、文化史学科の学生さん3人がガイドしてくださいます。廊下ですれ違うと会釈...秘書にゃんこ*清泉女子大学(旧島津公爵邸)ジョサイア・コンドル

  • 秘書にゃんこ*旧 古河邸と庭園 ジョサイア・コンドル

    東京都北区西ヶ原のこの地には、かつて陸奥宗光のお屋敷がありました。宗光の次男が古河家に養子として入って2代目当主となり、大正時代には、3代目である古河虎之助が隣接する土地を買収して1万坪の敷地に。バラの季節にニュースで取り上げられる庭園と邸宅は、大正6年に建築家ジョサイア・コンドルが設計。春バラが見頃を迎えた先週、久しぶりに行ってきました。邸内では、コロナで延期になっていた特別展『ジョサイア・コンドルと古河邸』が開催中。(~9月30日)庭園には何度も訪れていますが、実は建物の中に入るのは今回が初めて。につきお見せできないのが残念ですが、マントルピースにバラのモチーフをあしらうなど、バラをこよなく愛したコンドルならではの意匠が各所に施されていました。コンドルは、イギリスから招かれて現在の東京大学で教鞭をとる傍ら、...秘書にゃんこ*旧古河邸と庭園ジョサイア・コンドル

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