大村市溝陸(みぞろく)町は、大村市の南端に位置し、川を挟んで諫早市の真崎町、津水町などと接している。◉溝陸の「溝(みぞ)」は、最近では「危ない地名!」のような本にも書いてあるが、地名用語で、水が溜まりやすい低湿地を指す。確かにここは、その通りの土地だ。 昔からの農村で、昭和37年の航空写真を見ると、今村川の河口と海岸付近には一面の田んぼが広がり、住居は、周囲の少し高くなった所に点在していた。 昭和40年...
2025年7月
大村市溝陸(みぞろく)町は、大村市の南端に位置し、川を挟んで諫早市の真崎町、津水町などと接している。◉溝陸の「溝(みぞ)」は、最近では「危ない地名!」のような本にも書いてあるが、地名用語で、水が溜まりやすい低湿地を指す。確かにここは、その通りの土地だ。 昔からの農村で、昭和37年の航空写真を見ると、今村川の河口と海岸付近には一面の田んぼが広がり、住居は、周囲の少し高くなった所に点在していた。 昭和40年...
先日、長崎の鯨専門店くらさきが閉店したという寂しいニュースを見た。 昨年の井上商店に続き、美味い鯨カツを食べられる店が、またひとつ無くなってしまう。 長崎市街へ買い物や遊びに行って、シャトルバスで諫早に帰る際は、中央橋まで廻り、時間を合わせて井上商店で揚げたての鯨スティックカツを2つ買い、ひとつはバスの中でウチ食うて、ひとつは家族へのおみやげにしていた。 ・築町 井上商店 2014年 まだ暖かさが残...
諫早市の国道57号線は、諫早平野を東西に走る県央地区の幹線道路。多くのクルマが行き交い、大小様々な店舗が建ち並んでいる。 諫早市鷲崎(わしざき)町は、国道57号線と県道55号線が交わる「鷲崎交差点」背後の丘の周辺。 鷲崎村や、小川鷲崎名(みょう)と呼ばれた時代もあった。 昔、諫早平野の低い土地は海で、その後、自然に陸化したり埋め立てたりして広い田んぼになっていった。人が暮らす集落は、まず尾根の先端部につく...
2025年7月
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大村市溝陸(みぞろく)町は、大村市の南端に位置し、川を挟んで諫早市の真崎町、津水町などと接している。◉溝陸の「溝(みぞ)」は、最近では「危ない地名!」のような本にも書いてあるが、地名用語で、水が溜まりやすい低湿地を指す。確かにここは、その通りの土地だ。 昔からの農村で、昭和37年の航空写真を見ると、今村川の河口と海岸付近には一面の田んぼが広がり、住居は、周囲の少し高くなった所に点在していた。 昭和40年...
先日、長崎の鯨専門店くらさきが閉店したという寂しいニュースを見た。 昨年の井上商店に続き、美味い鯨カツを食べられる店が、またひとつ無くなってしまう。 長崎市街へ買い物や遊びに行って、シャトルバスで諫早に帰る際は、中央橋まで廻り、時間を合わせて井上商店で揚げたての鯨スティックカツを2つ買い、ひとつはバスの中でウチ食うて、ひとつは家族へのおみやげにしていた。 ・築町 井上商店 2014年 まだ暖かさが残...
諫早市の国道57号線は、諫早平野を東西に走る県央地区の幹線道路。多くのクルマが行き交い、大小様々な店舗が建ち並んでいる。 諫早市鷲崎(わしざき)町は、国道57号線と県道55号線が交わる「鷲崎交差点」背後の丘の周辺。 鷲崎村や、小川鷲崎名(みょう)と呼ばれた時代もあった。 昔、諫早平野の低い土地は海で、その後、自然に陸化したり埋め立てたりして広い田んぼになっていった。人が暮らす集落は、まず尾根の先端部につく...
前回、新発売のマルタイ・カップ冷し中華を試食した感想を書いたのだが、甘酸っぱいはずなのにだいぶ辛口の評価になってしまった。 (上手いこと言おうとせんでいい!) 自分は、従来の袋入りマルタイ冷し中華がとっても大好きドラえもんなので、カップ麺タイプにも過度の期待をしていたのかもしれない。それがプレッシャーになって、実力を発揮できなかったのだろうか? (そんなわけあるかい!) 「作り方」の通りに作ったら、...
わたしの夏の昼ごはんと言えば、昔からマルタイ冷やし中華! 以前ここでも紹介したが、暑い夏にキンキンに冷やした酸味のあるスープを麺にかけ、青のりと紅生姜の効いたふりかけだけでも、じゅうぶん馬杉増蔵だ! お好み焼き的で駄菓子的な比類なきこの麺料理は、九州の冷し中華愛好家のイチ推し!部屋には皆、冷やし中華のアクリルスタンドを飾っているに違いない。 しかし、自分も歳を取ると食べものへの執着も情熱も次第に...
◎長崎市川平(かわびら)町の県道45号線を山の方に進むと、斜面の上方に、白亜の三ツ山カトリック教会が見えてくる。ここが三ツ山町の「犬継(いぬつぎ)」地区になる。 ずいぶん珍しい地名だが、イヌツギにはどのような意味があるのだろう。 犬が、リレー方式でお届け物を運んでいたのだろうか?それとも、イカれた博士が死んだ犬を針と糸で継ぎ合わせ、嵐の晩に落雷で蘇らせた所だろうか? 直感だが、どっちも違う気がする。(お前...
2025年は巳年なので、まったく関係のない「犬のつく地名」について書こう。いわゆるひとつのフェイントというやつだ。◎大村市南部、三浦地区の山の上に「犬ノ馬場(いぬのばば)」と言う小字地名の一画がある。 日泊(ひどまる)町と大里町の境界部分にあたり、大里町側は「犬馬場(いぬばば)」と言い、山の尾根を挟んだひと続きの場所になっている。 元は同じ地名でも、地区が分かれると漢字や読みが変わることはよくある。&...
買い物の釣り銭から100円玉を何枚か抜いて貯める「100円玉貯金」が、このほど完了した。 そう!わしは昭和のアナログ人間!「でんこマネー」とやらは信用していない! レジに並んでいる時にエラーが出たりスマホの電池が切れたりしたら、焦りまくって脳みそがアッピョロホホホ~イ!と混乱し、衆人環視の中、笑顔で安来節を踊りだし、ネットに晒されるかもしれない! 物理的な質量を有するリアル貨幣ならそんな恐れはないし、...
自分は稼ぎの少ない役立たずなので、お金を使い過ぎないよう毎月わずかな小遣い銭で暮らしている。 そのため、すっかりビンボーが染み付いてしまい、何か新しいものを買おうと思ってもなかなか決断できない。 だが時々、「そりゃいらねえだろ!」と言われそうなものをスパーン!と衝動買いする!フジミ模型 1/3000 軍艦シリーズ軍艦島(端島)!! ナーント!軍艦のプラモシリーズに、「軍艦に似た島」をぶっ込んでくる...
長崎市街から日見峠を越えた東長崎地区の矢上(やがみ)神社は、長崎で最も古い神社と言われている。 神社の創建については、東長崎町郷土史などに、次のように書かれている。 矢上神社は、1281年に平原の地に現れた「光る剣」を、神奈備(かんなび)の山に「矢の神」として祀ったのが始まりとされる。 その後、1522年に、大己貴命、少彦名命、須戔嗚命の三神を勧請して大王社と名付け、1575年に現在地へ移った。 江戸時代...
諫早市小川町の小字「四時秋」は、長崎県の小字地名総覧にはよじあきと書かれていたため、以前の地名記事は、よじあきで考えた。 ・リンク:地名散歩 四時秋(よじあき) ところがでござる!諫早史談会が著した「諫早歴史物語」では、しじあきとなっているでは内科、小児科、泌尿器科!(つまらんっ!) うわああ、やっちまったぜ!しょうがねぇ、逃げろ!いや、逃げたところでどうにもなるまい。とりあえず自白するか。「へい、...
日曜日は午後から晴れの予報だったが、結局最後まで曇り空のまま。土曜日はどこへも行かなかったし、せっかくの休みがもったいないので、夕方、散歩に出かけた。 きょうはちょっと足を伸ばして、原付で端島(はしま)へ。「海に眠るダイヤモンド」を観て存在を思い出し、ゆっくり見に行こうと思っていた。 諫早の久山港から、裏道を通って多良見町へ抜ける、いつものコースを走り、平坦な住宅地をドンドコ進むと、ほどなく到着。...
昨年自分は、地名散歩の「矢上」の回で、矢上という地名は「矢のように強く早い水の流れが土地を噛む」という意味の「洪水地名」だろうと書いた。 ・リンク:地名散歩 矢上(やがみ) その地名の意味を探る中で、どうにも納得できないことや、歴史の闇に隠された真相らしきものがぽつりぽつりと浮かんできて、少なからず困惑した。 どういうことか考えて記事にすると予告していたが、例によって途中で飽きて面倒くさくなり、...
「ちゃポリタン」とは、長崎の新しい名物を作ろうと開発された麺料理で、簡単に言うと、ナポリタンのスパゲティ麺をちゃんぽん麺に置き換え、具材にもちゃんぽん用のかんぼこを使ったもの。 白雪食品がチルド、リンガーハットが冷凍で、それぞれ炒めて作る具材付きの商品を販売している。話題になって久しいが、今でも一定の需要はあるようだ。 白雪食品のを発売時に食べたら、思いのほか美味しかった。でも、ちゃポリタンじ...
長崎市四杖(よつえ)町は、式見かまぼこで有名な、式見(しきみ)漁港背後に広がる山の地域。緩やかな山麓から山頂までの長い範囲が含まれる。式見町は元々漁村だが、四杖町は農村。かつては、半農半漁の者や陸(おか)に上がった漁民も多く就農していたようだ。 昭和23年の航空写真を見ると、山はことごとく切り開かれて田畑が広がっている。 ・国土地理院 空中写真サービスより引用 現在、山のてっぺんには、農業体験テーマ...
大村の山の中にある、狩野(かりの)ジャパンは、長崎ちゃんぽん・皿うどんなどのパッケージものの麺類を製造販売する会社で、時々、変なものを作る。 以前は、カップ麺の皿うどんを売っていた。 カップのフタに粉のスープと乾燥の具材を入れて少量のお湯をかけ、箸で内角をえぐり込むように練って練って練りまくってとろとろの餡を作り、揚げた細麺にぶっかけて食べるものだった。 味は悪くなかったが、本物を思い出すと何だか...
諫早市多良見町はみかんの栽培が盛んで、伊木力(いきりき)みかんは全国的に人気のブランド。伊木力地区の西にある佐瀬集落のものは、伊木力佐瀬みかんと呼ばれ、特に上物だそうだ。 自分は貧乏で高級みかんは買えないので、時期になると原付で山を越えて佐瀬まで走り、無人販売所のひと袋100円の規格外みかんを買い、苦労ばかりかける妻と、実家の年老いた母に食べさせている。 その佐瀬の山の中に、成仏(じょうぶつ)という小...
歳をとると物忘れが激しくなると言うが、それは、ホンマのコトなんやでぇええ〜! 最新の研究では、人は44歳と60歳ごろ急に老化が進むと言われているそうだ。44歳の頃はそう感じた記憶はないが、60歳はついこの前。確かに思い当たるフシがありすぎる。 朝の着替え中、「服のボタンを止めたらマスクを箱から1枚出してポケットに入れよう」と考えるが、着たらもう忘れ、朝食を食べて外に出てから思い出す事もしょっちゅう...
わが輩は、ヒト。わが輩は、ヒト。名前は、尻山二個太朗(仮名)。 ここ最近の、お気に入りはコレ! コロッケでも、サッポロビールでもなく、 ブルドック、ウスターソォーーーース!! お気に入りと言っても、そのまま飲んだり舐めたりするのではない。わが輩のことを何だと思っているのですか、失礼な! ブルドックは長崎ではあまり馴染みのないメーカーだが、よく探せばけっこう近所の店にも置いてある。 ただ、中濃ばか...
諫早市の久山港周辺は、ここ数年のうちに産業団地や市のスポーツ施設、ソニー従業員の送迎バス付き駐車場などが次々にでき、朝夕の通勤時間も休日も、交通量が一気に増えてせわしくなっている。 久山港へ向かう大きな道路は、貝津町の日大高校の交差点からと、津水町の信号の無い川端からの2ヵ所だけなので、朝夕の渋滞もひどくなっている。 最近は小さい踏切の通学路や、すれ違えないほど狭い生活道路を、大きなクルマが通...
「西彼杵郡 野母崎(のもざき)町」は、平成17年に長崎市に編入され、慣れ親しんだ「野母崎」という行政地名は無くなった。 しかし、中心部の野母町にある市役所の出張所は「野母崎地域センター」のままだし、多くの人は、今でも長崎半島(野母半島)の南半分を「のもざき」と呼んでいるだろう。 南の島のような青い海、湧き立つ白い雲、遠く浮かぶ島影。そして荒々しい奇岩と急峻な崖のシルエット。ここは長崎人のリゾート地。 ...
以前、長崎市田上周辺の地名の回で、田手原(たでわら)町の山の上にある「重篭(じゅうろう)」集落について書いたが、開拓農地らしいという話だけで「じゅうろう」の意味についてはあまり言及していなかった。 リンク:田上近辺の高地を巡る その後も時々思い出しては調査を行い、いろいろと考えていた。えろえろな事を考えていたのではない。あ、少しは考えたかもしれない。いや、実はたびたび・・(いいから早くやれって...
雲仙市の吾妻(あづま)町と愛野町の周辺は、古くは「山田郷(やまだごう)」と言って、肥前国高来(たかき)郡の官道の駅がある重要な土地だったらしい。 しかし、「山田」という歴史ある地名は、昭和29年に山田村と守山村が合併し、吾妻村になったことで消滅してしまった。 現在は、「愛野扇状地」の上の方、吾妻町栗林名に、かろうじて「山田原(やまだばら)」という通称地名と小字地名が残っている。 行政地名では無いので、Goog...
長崎市矢上町の国道34号線、滝の観音入口交差点から山の方へしばらく登ると、周囲が開けて平坦な所に出る。そこが平間町の「間の瀬(まのせ)」地区。 「平間(ひらま)町」は「崖に囲まれた所」という意味だろう。「ヒラ」は「平坦」では無く、古い言葉で崖や傾斜地のこと。 「マノセ」という地名は全国にあり、漢字の違いはあるが、その由来はほぼ明らか。独立した細長い小山があり、その形状が「馬の背」に似ているからだ。 ...
そのむかし、長崎港周辺は「瓊ノ浦(たまのうら)」と呼ばれていた。 「美しい宝玉のように、青くキラキラ光る港」といった美称であり、学校の校歌にも盛り込まれている。「瓊浦(けいほ)高校」などは、学校名そのものになった。 昭和の頃、瓊浦高校は周りの人たちが「けいほう」と呼んでいたので、自分も大人になるまでそう読むのだと思っていた。 ちなみに、発音のアクセントはピンクレディーの「UFO!」のような感じ。 ど...
「母ケ浦(ほうがうら)」という地名は「浦」というくらいなので、大抵は海岸か、海岸だった所にある。 「母なる港」と言えば、どこか懐かしく、「おかあさんの港」と言えば、あったかぁ〜くホワホワしい感じがするが、母ケ浦とはどういう意図で付けられたのだろうか。 「母」という字が使われているものの、「ははがうら」と読む例は無く、「母浦(ははうら)」という地名も見当たらない。やはり当て字なのだろう。 この地名は...
気象庁の発表によると、去年に続き、今年の夏もウルトラ猛暑の予想らしい。ペルーのトルティーヤ現象がどうとか書いてあった。(エルニーニョな) それにしても、去年の夏は暑かった!日本の観測史上、もっとも暑い夏だったそうだ。 「暑は夏いでんな」と言っても、誰も反応しないほど暑かった。秋になっても師走になってもまだ暑かった! 非常に、異常に、過剰に、ドジョウに暑かった。YO! (や、やはりラップのつもりだっ...
1992年、本田技研工業は、ジョルノという50ccの原付スクーターを発売した。 デザインは「ローマの休日」で有名なイタリアのベスパをパク、いや、リスペクトしたレトロ調のモデルで、そのおしゃれでキュートなスタイルは、若者に大人気となった。 ヤマハとスズキもガッポリ儲け、いや、市場のニーズを考慮し、そっく、いや、同様のモデルを追って発売した。 ジョルノは独自の発展を続け、そのコンセプトは最後の50cc原付となる...
諫早から島原半島の北側に向かう際、時間があれば立ち寄る店がある。 雲仙市吾妻(あづま)町、「雲仙グリーンロード」沿いにある、 豚肉専門直売店、雲仙どまんなか! 「雲仙あかね豚」という、こだわりのブランド豚が、 「社っ長ォ~、うぅンれし~い!♡」 というくらい、お手頃の納得プライスで販売されている。柿田ファームという会社が運営されているそうだ。 あかね豚の冷凍ハンバーグはけっこう有名であちこちの直売...
「カヤ」のつく地名は、由来を特定するのが難しい。 地名用語語源辞典 楠原佑介/編では、動詞の「覆(カヤ)す・覆る」で、崩壊崖や川の流曲点、または「傾(カヤ)ぶる」?で、傾斜地などの意があるが、すべては当てはまらないと言う。 郷土史などの解説では、大抵「カヤがたくさん生えていたから」と説明されるが、これも絶対に無いとはいえない。しかしここでは、それ以外の可能性を考えたい。 植物の「カヤ」というのは、ス...
大村市の南端に位置し、諫早市と川を隔てて隣り合う溝陸(みぞろく)町に、伊賀峰(いがみね)と言う山がある。 高さは115mだが、「峰」と言うだけの事はあって、三角形の堂々とした姿をしている。 しかしこれは諫早市方面から見たもの。別の角度から見るとコッペパンのような形で、まったく印象が違う。 でも近づいてみると、やっぱり険しい!こいつはなかなか(ハァ、ハァ)油断できない山だ。(何に対してだよ) 頂上まで行くには、...
うちは毎年、庭の小さな畑で夏野菜を作っている。 今年からは、義実家の庭の畑も使えることになった。 場所は近くなのだが、仕事が忙しくなると小まめに管理できないため、あまり手のかからないさつまいもを植えることにした。 さつまいもは以前、知人の畑を借りて一度だけ作ったことがある。束ねて売っている苗を、斜めに寝かせ、茎の部分を土に埋めればいいはずだ。 畑の土はちょっと粘土質だったので、腐葉土を混ぜて水は...
近頃は、食べ物屋さんもSNSで情報を発信するのが当たり前のようで、ホームページという形態は少なくなっている。 やはり、わしらの時代は終わったということじゃ。 SNSでも、リネというのは家族との連絡に使っているが、かけQツイーターとかインダスグラムとかはよく知らないし自分は登録もしてないので、お店の情報は5秒くらいしか見られない。 この散歩記も、もはや人様の役に立つような情報を書くことも無く、老人の独り...
長崎市矢上町は、長崎の市街地から日見の峠を越え、八郎川沿いの谷間を北東側へ進んだところ。 江戸時代には長崎街道の「矢上宿」があり、宿場町として隣の日見宿と共に賑わったそうだ。長崎遊学の徒や幕末の志士、そして異国人や異星人たちが腰を下ろして茶を飲み、まんじゅうを食っていたのだろう。 近年、矢上町を含む東長崎地区は、市街地へ通勤する人達のベッドタウンとして発展してきた。 我々が小学生だった昭和...
「 田の浦」という地名は全国にあり、長崎県内でもあちこちに見られる。 狭い範囲の小字地名もあれば、そこそこ広い町名になっている場合もある。浦なので、大抵は海岸近くにある。 しかし、海のそばに田んぼがある訳でもなく、田んぼに適した地形でもない例が多いため、何か別の意味があるのだろうと思っていた。 たとえば、「田」は、実は漢字ではなく「障子を描いた絵」で、しょうじの浦かもしれないし、田の浦は「キ...
植物の名がつく地名は、その植物が多く生育していたからと言うのが一般的な認識であり、郷土史などにも大抵そう書かれている。 しかし、自分や、テポロポ族のロペローペ、ネコヒトデのモモッピたちは、そう思っていない。(どんな世界にいるんだよ) 植物地名は、その植物の名に含まれる「動詞」「形容詞」や「植物の特徴」が、土地の状況を表していると考えられる。榎(エノキ)の場合は、「壊・退き」で崩壊崖。梅(ウメ)は、埋め...
いきなり長崎から遠い所の話で申し訳ないとはぜんぜん思ってないが、福岡市西区に、姪浜(めいのはま)という所がある。 Googleマップより 周辺の海岸は積極的に埋め立てられ、住宅や商業施設、公共施設などが建ち並び、公園やヨットハーバーなどもあり、休日も賑わっている。 都会はさすがに開発の規模もスピードも違う。長崎も、せめて道路の穴くらいはちゃんとふさいで欲しいものだ。 さて「めいのはま」というのも、なか...
諫早市小長井町 井崎地区の山の中に、「長々(ちょうちょう)」という、チョーチョーめずらしい地名がある。(いらんこと言わんでいい!) 国土地理院地図より 諫早から佐賀城下へ向かう竹崎街道の山越えルートの途中で、道の辻にはコンクリートの土台に固定された「長々の道祖神」が祀られている。 地名とは関係ないが、道祖神なので、石碑全体の形が「陽」、左下の部分が「陰」を表しているのだと思う。うーん、日本の信仰は...
長崎市平間町に、「普通(ふつう)」という、ぜんぜん普通ではないアッポロピーのピーに意味不明な小字地名がある。(意味不明はあんたですがね)郷土史関係の本でも触れられること無く、人知れず寂しく消えかけている地名なので、今回は私が特別に紹介しようかい。(うわっ、つまらん!)「普通」は、国道34号線、矢上地区の八郎橋入口交差点から現川(うつつがわ)方面へ進み、長崎自動車道の高架橋が横切っているあたりのようだ。...
手延べそうめんとみそ五郎で知られる、南島原市 西有家(にしありえ)町に、「風呂川(ふろがわ)」という珍しい名の地域がある。 自分は若い頃、クルマでここを通るたび「プッ、変な地名ッ」と思っていたものだ。 (こらこら失礼なことを言うな) 昔は段々畑が広がる斜面だったようだが、現在はすっかり住宅地になっている。 Googleマップより 「風呂川」とは何に基づく地名だろう?ここは雲仙岳の裾野なので...