締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
お茶が大好き。中国茶、日本茶、日本茶道など書いています。毎月の茶会情報も。中国語、中華料理も
北京生まれ北京育ち。来日してから20年以上経ちます。2児の母。趣味はお茶。また船橋で小さな中国語教室と毎月一度中国茶茶会を運営。今年4月景徳鎮を旅しました。ただいまその様子を掲載中。
成田空港T2。いろいろ準備して昨夜殆ど寝ていない。とはいえ今全然眠くない。今の曲。
曹洞宗の開祖道元禅師の言葉で、人と逢うことからすべては始まるという。「誰」と出逢うかではなく、出逢いそのものは貴重なことだろうね。明日からまた雲南へ。 写真は…
”茶の湯名言中国語訳:上をそそうに、下を律儀に、これを信念とする(表面粗陋内在细腻)”
山上宗二記「茶湯者覚悟十躰」の最初の言葉です。実はこの記事は私のブログアクセス数のベスト5に入ります。良いお言葉ですね。茶名を頂いた時の茶室の設え。もう十年近…
ネガティブな感情の正体を知る。「その耆欲深き者は、その天機浅し 」(其耆欲深者其天機浅ー荘子・大宗師)、学ぶ姿勢と和敬清寂を忘れずにと自分に言い聞かせている。…
『茶の民族誌』p305より"『霞浦県史』によると、茶業について「上東中東下西上西小南,各区皆有種茶,多于山園種之。迥不及福鼎玉琳之‘大白毫’,寿寧之‘烏龍’。…
朝、野球の試合を見ながら主人と一服。お茶は鹿児島霧島山麓で育った品種茶「さえみどり」。渋みが弱め。茶漉しを使っていないので湯にすこし粉が入るが、ぜんぜん気にな…
アマゾンで購入した中国のSimカード。注文して翌日に届くというアマゾン配達のスビート感が素晴らしいです。中国国内で通信をする時、主にこれを使っています。来週か…
今日は中国語レッスンの日です。。小人数のクラスですが、生徒さん達は殆ど20年ほど前から習っているメンバー達。こんな長くお付き合いをしていると、もう家族同様です…
日時:2024年12月7日(土)と8日(日)時間帯:13:30-16:30場所:津田沼駅より徒歩3,4分、長野建設ビル2階。テーマ:雲南茶樹の種類について(野…
朱自振《茶史初探》(1996)p179青字。中国語。 「...(前略)把这两种茶类(红茶和乌龙茶)定为起源福建,这是对的,但称其始于清朝,未免就有点过迟。因…
現代版『茶経』といわれている書籍、《中国茶経》は茶の百科事典的な存在である。総編集者は陳宗懋chen-zong-mao。中の各章の執筆者は各分野の専門家。p…
安渓烏龍茶起源の従来説②林馥泉氏の《烏龍茶及包種茶製造学》(1956)
p7 ニ 安渓茶史略述(原文。中国語。青字)「武夷山在福建茶区是属北路茶、安渓茶是属南路茶。安渓以産鉄観音聞名於世、以論茶史没有武夷茶的久遠、以論茶的品質亦够…
安渓烏龍茶起源の従来説①陳椽氏《茶業通史》(2018第2版)紅茶が先青茶は後の説
安渓烏龍茶の起源について何となくもやもやをする気がして、関係資料をもう一度整理することにした。そしてまず福建省烏龍茶ではなく安渓の半発酵茶だけ絞って従来説を…
《茶の民族誌》p272-273,p295@《安溪県志》两个版本(中文)引用出处
补充(20241015):怕自己在确认时有所疏漏,今天又对照《中国茶叶历史资料续辑》(1991朱自振)中的《安溪县志》,做了确认。朱自振也是引用了两个版本,明…
《茶の民族誌》page293関連:呂錫生「畲族迁移考略」呂錫生「畲族迁移考略」原文:“経過唐,宋,元三朝,畲族人民在与漢族人民的長期接触過程中,生産有了発展,…
陸羽の『茶経』については言うまでもなく世界で初の茶の専門書として知られている。実は『茶経』の他、陸羽がいくつかの書籍も書いており、現在その大分部は散佚されてい…
2022年栽培面積と総生産量(福建省の茶生産)茶の生産量は52万トン。茶種別生産量。2000年までは緑茶の生産量は青茶より多かったが、十年後烏龍茶の好調だろう…
2020年まで:福建省の総人口は4154万。内漢民族は4042万、総人口の97%以上を占めている。最大少数民族は畲族で約37.5万。総人口の一割程である。少数…
《茶の民族誌》page287関連:福鼎太姥山大茶樹~1957年郭元超調査内容の真相は
前回の続き昨日と今日、太姥山大茶樹の母樹についてもうすこし調べた。そして分かったことはやはり今の報道とはちょっと違った真相があった。《茶樹品種志》に記載された…
《茶の民族誌》page287「福鼎の白毛茶」について青字は引用「福鼎県は、福建省の最東端に位置し、東境に浙江省にあたり、その浙江省に連なる山間地に茶産業が開か…
『茶の民族誌』p282の引用元:烏龍茶起源の話と鄭学檬等「論宋代福建山区経済的発展」
『茶の民族誌』p282より”福建省の茶産地の形成は「論宋代福建山区経済的発展」の茶葉の項に「茶葉是山区首要的経済作物,制茶則是重要的手工業部門。関於宋代閩茶(…
チベット高原から流れてくる瀾滄江は南流して雲南省内に入り、臨滄市雲県北部で大きなカーブして更に南流し、普洱市、西双版納を通過して、勐臘県を境にラオスとミャンマ…
20240714紅河州蒙自市滞在時の記録。 前回の続き。 紅河州滞在の時、秦さんが自分会社の茶山と生産現場を案内してくださった。ここに地元の在来種もあるが、主…
『茶の民族誌』p279の引用元:徐暁望の「清代福建武夷茶生産考証」
「清代福建武夷茶生産考証」には、「清代、武夷茶进入世界市场,武夷茶生产开始迅猛发展。道光时建阳人徐経説:其时建人以武夷所产出易于粤、亦甚寥寥。其後招集粤人聚於…
”安渓から、武夷山に至る間に、沙県(現在の三明市沙県区)があるが、『沙県志』には「沙邑茶有两种,一名乌龙,一名红边,制乌龙则用火烘,制红边则须日晒,制法略异」…
The major ethnic minorities in China①Hani people
The major ethnic minorities in China①Hani people. Jun images@20240713-14。哈尼族的茶与…
『茶の民族誌』p278-279引用元:民国30年【崇安新県志】第19巻物産・武夷茶
”烏龍茶のような半発酵茶には、武夷山地区では閩北水仙茶があり、半発酵茶としてこれが安渓県に導入されたことは、推測できるが、武夷山の茶を物語っている、『崇安新県…
《茶の民族誌》page273@安渓縣内の茶産地「常楽」と「崇信、崇善」
天一閣藏明代嘉靖《安溪県志 》"閩南地方の茶は、福建省の茶史としては近世のものではあるが、日本においては「鉄観音」の名のもと、烏龍茶産地として、中国を代表する…
入秋了。早上阵雨,立即停了。大太阳当空,千叶地区27度,好热。这些日子边为11月的旅行做准备,边整理笔记,还有就是校对译书。上午散步回家后开始校对,主要是核对…
2024/7雲南茶山訪問@プラン族の食知恵、酸茶だけではない~老曼峨村で納豆を発見
2024/7雲南茶山訪問@プラン族の食知恵、酸茶だけではない~老曼峨村で納豆を発見2024/7/17老曼峨村ある布朗族の友人の家にて。前回の続き 老曼峨村を訪…
『茶の民族誌』p268-269の引用元:小葉田淳《史説日本と南支那》(1942)
*アメブロ(このブログのプロバイダー)は最近故障または不具合が多いです。もし操作の不具合があったら、多分ニ三日すれば改善されると思います。ご不便おかけし申し訳…
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締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
撮影:20240514 撮影場所:潮州鳳凰単叢博物館内(潮州鎮) 鳳凰単叢茶が好きな方だったら「宋種」というお茶をご存じだと思います。「宋種」は単叢茶の中で…
潮州古城はおいしい食べ物がたくさんある。「お勧めの店がありますか」と炭起こしを教えてくれた鳳凰単叢茶店の若店長に聞いたら美食街にある「瀛洲獅頭鵝」の店がよいと…
潮州古城の城楼ー広済楼。明の洪武三年(西歴1370年)に建てられ、600年以上の歴史を持つ。撮影:20240513
撮影:20240513 撮影場所:潮州古城牌坊街【茶山酒肆】店。綺麗な若い女性(店長?!)が潮州工夫茶の炭起こし方を教えてくれた。 その日学んだこと:①使う炭…
2024中国茶産地訪問⑩武夷山から潮州へ潮州古城を散策@20240513武夷山から潮州への移動は電車を使った。潮州は潮州古城牌坊街の近くにある民宿ー「梅香居」…
前回のつづき~2024中国茶産地訪問⑨武夷山市下梅村訪ねた日は小雨で写真はあまり積極的に撮らず。武夷山の下梅村は武夷山市武夷街道の管轄で武夷山市の中心部に位置…
(2024)7月月茶会の内容日時:7月6日土曜日と7月7日日曜日午後13:30~場所:船橋中央公民館内容:前半→《茶の民族誌》第1章雲南と周辺国のヤオ族の茶(…
2024中国茶産地訪問⑧武夷山星村鎮に美しい畲族村ー黎前村 武夷山滞在の三日目、すこし時間があったので武夷山風景区、即ち武夷山正岩茶地区からすこし離れたところ…
引き続き5月の中国茶産地訪問のレポートです。前回のつづき。 今回の武夷茶訪問は武夷山に三日間滞在した。滞在した日の夜は2回ほど陳永霖先生のお店&茶室をお邪魔し…
お茶請けその一:上海空港で購入した「五香豆」。北京で生活をしていた小さい頃によく食べたおやつ。日本にはいかり豆のようなおつまみはあるが、この「五香豆」は日本の…
本日の茶譜20240601-02① 冷茶:石古坪烏龍茶(荒茶)これは先月石古坪村を訪ねた時、村の茶農家・藍逸森さんの家で購入したもの。まだ荒茶の段階でこれか…
6月の月茶会は【《茶の民族誌》を読む】の2回目でした。今回は前月(2024年5月)の中国茶産地、武夷山と潮州の訪問報告に併せ、第5章福建北苑団茶、武夷山烏龍茶…
武夷山の茶師の中に劉という苗字の方が多い。中国国家級非物質文化遺産・武夷岩茶制作技芸伝承人、劉宝順氏(商品名は「幔亭」)、同じく伝承人劉国英氏(商品名は「岩上…
劉斌さんのお店でお茶を飲んでいたらグループの方が御当地の名物おやつ「光餅」を買ってきた。ぴりっと辛口でサクサクと薄いせんべいの食感。これは美味しかった。撮影:…
2024中国茶産地訪問④武夷山茶人劉斌氏の「武夷山郷愁記憶館」撮影:20240511武夷山滞在2日目。武夷山茶人劉斌氏の案内で「武夷山郷愁記憶館」を見学。この…
Date:20240510建甌市にて。県級市。つもり行政レベルは「県」。人口42万。建甌市に半日ほど滞在し、宋代点茶方式を復元する宋茶北苑·建州宋式点茶伝習所…
2024中国茶産地訪問②友人と落ち合わせして建甌へ前回の続き~本来なら高鐵の武夷山北駅を降り、そこでタクシーを拾い、武夷山北駅から約12㎞の所にある武夷山観光…
2024/5中国茶産地訪問①日本から武夷山への乗り継ぎ 日本から武夷山に行くには、いろいろルートがありますが、私は成田ー上海まで飛行機(上海で一泊)、翌日上海…
☆再度掲載☆ 昨日無事帰国しました。予定をしていた臨滄地方訪問はスケジュールの関係で今回行くことを辞めましたが、他の日程は武夷山ー潮州(鳳凰山、石古坪村)ー…
建瓯に向かっています@20240510