締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
お茶が大好き。中国茶、日本茶、日本茶道など書いています。毎月の茶会情報も。中国語、中華料理も
北京生まれ北京育ち。来日してから20年以上経ちます。2児の母。趣味はお茶。また船橋で小さな中国語教室と毎月一度中国茶茶会を運営。今年4月景徳鎮を旅しました。ただいまその様子を掲載中。
『茶の民族誌』p229引用:擂茶についての宋代書物~擂茶は宋代頃に既に中原地方に普及している
『茶の民族誌』p229に青木正児《中華茶書》(1962)中の擂茶記述を引用している。(青字)「私は漢東に生まれたので最も擂茶(れいちゃ)を啜ることを好む。閑な…
六堡茶にも「生茶」と「熟茶」があるという言い方はしばしば耳にしますが、正確には「古法六堡茶」と「現代製法六堡茶」の表現の方がより現状に近いかなと思います。また…
『茶の民族誌』を紹介する時、なるべく引用元を確認しています。p231広西チワ族の茶について1989年発表した文章を引用しています。昨年中国の古本屋「孔夫子」で…
雲南day9:動画~老曼峨村の禅寺でお昼を頂く前回の続き。勐海県城から十時頃出発して昼後に老曼峨村の禅寺に着いた。丁度お昼の時間でお台所で尼さん達がご飯を作…
雲南day9:老曼峨布朗族とのご縁~古橋稔さんへの感謝を込めて
雲南day9:布朗山老曼峨布朗族とのご縁~古橋稔さんへの感謝を込めて 布朗族の酸茶についていつ頃から知ったのだろうか、布朗族の酸茶より先に知ったのはトーアン族…
雲南day9:2番目のプーラン族集落ー布朗山老曼峨村へ向かう
老曼峨村滞在の日程は、昆明の友人の紹介で老曼峨村の僧侶の一人、都比布坎(ここで師父と呼ぶ)が手配してくださることになった。都比布坎が、勐海県に迎えにきてくれる…
雲南day8:勐海県城の茶店をぶらぶらしながらラオスプーアル茶店で一服
雲南day8:勐海県城の茶店をぶらぶらしながらラオスプーアル茶店で一服前回の続き~勐海茶廠と大益茶庭の見学を終えてからタクシーで一旦ホテルに戻り、翌日老曼峨に…
2月月茶会で話した瀾滄江とその周辺のプーアル茶産地。以前のブログを思い出してリグログします~この地形は茶の生育環境はもちろんのこと、周辺の少数民族の移動経路を…
令和6年3月3日【『茶の民族誌』を読む月茶会】追加日:3月2日(土曜)
2月の月茶会、無事終了しました。3月月茶会内容のお知らせです。 日時:2024年3月3日日曜日13:30~場所:船橋中央公民館第1集会室追加日:2024年3月…
雲南day8:ホテルから勐海茶廠まで散策~プーアル茶の歴史を語る貴重な一枚
i雲南day8:ホテルから勐海茶廠まで散策~プーアル茶の歴史を語る貴重な撮影前回の続き。勐海県城にプーアル茶のファンの「打卡」の場所ー「勐海茶廠」がある。「打…
雲南day8:勐海県の県庁所在地、勐海県城に一泊して街を散策 雲南の最南端に位置する西双版納州(正式名:シーサンパンナ・タイ族自治州)は2県1県級市を管轄する…
「73厚磚茶」は名前の通り、20世紀73年、プーアル熟茶技術が開発された直後に量産された熟磚茶。プーアル熟茶製品の「開山作」と言われ、元祖熟茶である。製造元は…
雲南day8:さよなら景邁山~移動日、勐海県に向かう@20231118前回の続き。後ろ髪を引かれるような気持ちだが、いよいよ景邁山から次の目的地、布朗山老曼峨…
週末茶会の茶の一つです。清らかな味わいと香り、本当に素晴らしい逸品です。大葉茶廠老班章村の生態茶園の茶は樹齢は100年を超えていないが、手の行き届いた茶園管理…
昨年(2023)11月の布朗族酸茶実態調査は主に布朗族村三か所、瑶族村ニッカ所を訪問した。布朗族村は一ヶ所に付き、最短三日間泊り、周辺の見学を含め関係者の聞き…
雲南day7:景邁山布朗族の酸茶について 景邁山布朗族の集落と古茶林について大変感銘をうけたことは言うまでもないが、今回の目的は布朗族の酸茶の実態を知るたびで…
5年前雲南蒸し製緑茶の旅から帰ってきた時のまとめだった。追加したい内容が多いですが、、、まずリブログをします。
写真を撮る私をみて刀ちゃんが「黒こげの鍋ばかりなので恥ずかしいよ」と微笑んで言った。やはり囲炉裏の生活が多いだろうか、、、ここの夕食は大変美味しかった。Lif…
雲南day7:景邁山・大平掌古茶林を見学@20231117前回の続き。芒景村の宿の周辺も殆ど茶樹林だが、「景邁山万畝古茶林」とは集中的に栽培されている五つの古…
雲南day6:景邁山滞在~都会の喧騒には無縁の翁基古寨etc
雲南day6:時間がゆっくり流れる翁基古寨と糯干古寨を見学 前回の続き。瀾滄県恵民鎮の海抜は平均1400メートル。鎮内に五ヶ所古茶樹林と九つの集落がある。昨年…
雲南day6:景邁山滞在~芒洪集落にある「芒洪茶祖樹」を見学した後、螃蟹脚料理を食べる
雲南day6:景邁山滞在~芒洪集落にある「芒洪茶祖樹」を見学した後、螃蟹脚料理を食べる。(20231116) 前回の続き。南康先生は大変多忙な方で翌日はテレビ…
雲南day5:到着日の夜、びっくり仰天の景邁山布朗族「烤茶」
雲南day5:到着日の夜、布朗族の「烤茶」を体験@20231115 前回の続き。夕食の後、南康先生がご自宅のそばにある茶館、「阿百腊山庄」で布朗族の「烤茶」を…
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締め切りが迫ってきて、校正はやや焦っています。湖南省安化県の茶業について、戦前に出版された『支那省別全誌』湖南篇は大変良い参考書です。最近、中国では名前を変更…
諸岡存の『茶経評釈』は、個人的には『茶経』の解釈書の中でも、情報量の豊富さと観察力の鋭さにおいて最も優れていると思う。ただ一つ難点がある――読みづらいのだ。 …
諸岡存氏の『茶経評釈』は大変重宝です。初版は戦時中の1941年。戦時中という、日本を取り巻く厳しい状況の中で、これほど素晴らしい書物が書かれたことには、ただ脱…
民国『湖北通志』巻14舆地志十四 藩封 第585页荆州雍州,此南朝所置。雍州治襄阳。雍州蛮,盘瓠之后也。种落布在諸郡县。訳:荆州と雍州は、南朝によって設置され…
メモです。サイト:中国省别全志(日本)09湖北省 - 道客巴巴 どうやら、日本の大正時代に出た『支那省別全志』は、中国のサイトにすべてアップされているようです…
「土家族の茶に関しては、土家族に限らず湖北省の山地、平地を問わず、「蛮」といわれた諸民族の動向の中から、土家族としての姿を見出さねばならない。『古代長江中游的…
"土家族の油茶については、恩施県地方に多く分布しているが、鄂西東部の長陽県方面の土家族にはみることができない。これについて、『土家族風俗志』には”茶,土家族生…
"しかし、前述の恩施県五峯郷の製茶法をみても、土家族固有の伝統的な製茶法とは思えない。つまり、土家族の茶は、土家族が住みつく前の民族による茶を継承しているので…
p64。『桐君録』についての解釈です。推定では、東晋から5世紀頃にかけて成立した書物ですが、後世には伝わらず、すでに散佚しています。諸岡氏によれば、この時代の…
巴山峽川は最も古い茶産地の一つであり、陸羽も訪ねたと推定されている。この地域は、湖北省巴東県から長江三峽を経て四川省川南の群山に至る一帯を指す。 巴山︰湖北省…
訳者注原書にはいくつか誤記があります。「転监年间」は「天監年間」の誤り、「任日方」は「任昉」、「【述昇记】」は「【述異記】」の誤記です。ここに訂正いたします。…
湖南省の「永順彭氏土司」については、『茶の民族誌』(p.154–155)に簡単な記載がある。土家族は地理的には、主に以下の地域に分布している: 湖南省・永順…
夕食はそばのジャンジャン面でした。
大豊町の碁石茶。摩訶不思議なお茶です。動画は2023年の夏でした。
中国の第7回人口普査(2020年)の統計によると、瑶族は言語、習俗、信仰の違いにより、4つの支系に分類される。すなわち、瑶語支系、苗語支系、侗水語支系、漢語方…
水族の茶に関する研究報告はほとんど存在しない。『茶の民族誌』第2章では記述が少ないものの、貴重な分析が含まれている。引用元は、1986年に刊行された『三都水族…
今日一枚ほぐして、今年の蟒蛇菁晒青毛茶と飲み比べてみようと。香りが良いですね。
貴州省にもう一つ土着民族はコーラオ族。このコーラオ族もベトナムの少数民族の一つです。ベトナム語はNgười Cờ Lao / 𠊛旗勞。動画はベトナム北部、ハザ…
撮影:20240514 撮影場所:潮州鳳凰単叢博物館内(潮州鎮) 鳳凰単叢茶が好きな方だったら「宋種」というお茶をご存じだと思います。「宋種」は単叢茶の中で…
潮州古城はおいしい食べ物がたくさんある。「お勧めの店がありますか」と炭起こしを教えてくれた鳳凰単叢茶店の若店長に聞いたら美食街にある「瀛洲獅頭鵝」の店がよいと…
潮州古城の城楼ー広済楼。明の洪武三年(西歴1370年)に建てられ、600年以上の歴史を持つ。撮影:20240513
撮影:20240513 撮影場所:潮州古城牌坊街【茶山酒肆】店。綺麗な若い女性(店長?!)が潮州工夫茶の炭起こし方を教えてくれた。 その日学んだこと:①使う炭…
2024中国茶産地訪問⑩武夷山から潮州へ潮州古城を散策@20240513武夷山から潮州への移動は電車を使った。潮州は潮州古城牌坊街の近くにある民宿ー「梅香居」…
前回のつづき~2024中国茶産地訪問⑨武夷山市下梅村訪ねた日は小雨で写真はあまり積極的に撮らず。武夷山の下梅村は武夷山市武夷街道の管轄で武夷山市の中心部に位置…
(2024)7月月茶会の内容日時:7月6日土曜日と7月7日日曜日午後13:30~場所:船橋中央公民館内容:前半→《茶の民族誌》第1章雲南と周辺国のヤオ族の茶(…
2024中国茶産地訪問⑧武夷山星村鎮に美しい畲族村ー黎前村 武夷山滞在の三日目、すこし時間があったので武夷山風景区、即ち武夷山正岩茶地区からすこし離れたところ…
引き続き5月の中国茶産地訪問のレポートです。前回のつづき。 今回の武夷茶訪問は武夷山に三日間滞在した。滞在した日の夜は2回ほど陳永霖先生のお店&茶室をお邪魔し…
お茶請けその一:上海空港で購入した「五香豆」。北京で生活をしていた小さい頃によく食べたおやつ。日本にはいかり豆のようなおつまみはあるが、この「五香豆」は日本の…
本日の茶譜20240601-02① 冷茶:石古坪烏龍茶(荒茶)これは先月石古坪村を訪ねた時、村の茶農家・藍逸森さんの家で購入したもの。まだ荒茶の段階でこれか…
6月の月茶会は【《茶の民族誌》を読む】の2回目でした。今回は前月(2024年5月)の中国茶産地、武夷山と潮州の訪問報告に併せ、第5章福建北苑団茶、武夷山烏龍茶…
武夷山の茶師の中に劉という苗字の方が多い。中国国家級非物質文化遺産・武夷岩茶制作技芸伝承人、劉宝順氏(商品名は「幔亭」)、同じく伝承人劉国英氏(商品名は「岩上…
劉斌さんのお店でお茶を飲んでいたらグループの方が御当地の名物おやつ「光餅」を買ってきた。ぴりっと辛口でサクサクと薄いせんべいの食感。これは美味しかった。撮影:…
2024中国茶産地訪問④武夷山茶人劉斌氏の「武夷山郷愁記憶館」撮影:20240511武夷山滞在2日目。武夷山茶人劉斌氏の案内で「武夷山郷愁記憶館」を見学。この…
Date:20240510建甌市にて。県級市。つもり行政レベルは「県」。人口42万。建甌市に半日ほど滞在し、宋代点茶方式を復元する宋茶北苑·建州宋式点茶伝習所…
2024中国茶産地訪問②友人と落ち合わせして建甌へ前回の続き~本来なら高鐵の武夷山北駅を降り、そこでタクシーを拾い、武夷山北駅から約12㎞の所にある武夷山観光…
2024/5中国茶産地訪問①日本から武夷山への乗り継ぎ 日本から武夷山に行くには、いろいろルートがありますが、私は成田ー上海まで飛行機(上海で一泊)、翌日上海…
☆再度掲載☆ 昨日無事帰国しました。予定をしていた臨滄地方訪問はスケジュールの関係で今回行くことを辞めましたが、他の日程は武夷山ー潮州(鳳凰山、石古坪村)ー…
建瓯に向かっています@20240510