わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
子どものうちにしておきたいことの続きです。9 水・風・光・音による自然現象にふれる。自然現象にふれることが理科に直結しているということは、どなたでもご理解いただけるでしょう。花を摘む、草を抜く、雨に濡れる、星を見る、風が吹いて木が揺れる、水が流れて土に染み込むなどなど、全てが理科のテーマになっています。しかし、実は理科だけではないのです。たとえば国語においてさえも、自然にふれる体験がものすごく重要...
子どものうちにしておきたいことの続きです。7 工作用紙を切ってサイコロや箱を作る。サイコロ(立方体)の問題は今でも頻出ですが、子どもの世界からだんだんサイコロが少なくなってしまいました。サイコロがルーレットに変わり、最近では画面上での数字のランダム表示になったりしています。それで面白さはアップしたのでしょう。しかし一方で、立体の見取り図や展開図や断面の問題のイメージ化に苦しむ生徒が多いのは、実際に...
子どものうちにしておきたいことの続きです。5 料理や片付けを手伝う。実は料理は体験の宝庫です。学習につながることだらけなのです。火を点ける、水が沸騰する、固まる、焦げる、熱い、冷たい、100度以上と氷点下の様子、肉、野菜、魚のこと、刃物や鍋といった道具類、油と洗剤、分量、割合、時間……。きりがないくらいの情報量ですよね。たとえば、そうめんのつゆを水で薄めて作るだけでも、比の概念や計量の仕方が身についてし...
子どものうちにしておきたいことの続きです。3 日本と世界の地図を壁に貼る。壁に貼るといえば、地図も絶対に貼って欲しいものです。日本地図と世界地図を両方です。昔は地図はそこそこお高いものでしたが、今はダイソーに行けばそれぞれ100円で売っています。地図の内容も100円とは思えないほどのレベルですから、イチオシです。もちろん、地球儀もあっていいのですが、情報量が少なめなので地図が勝ります。地図は絶対です。地...
日頃このブログで、体験が重要!という話をよくしています。それは、かなり優秀な生徒でも、体験不足のせいで大事なことがぽっかり抜けている!という様子をちょくちょく見かけるからです。そこで、小学生のうちにやっておいたほうが絶対いいよ!ということを、まとめてみました。意外なことかもしれませんよ〜。1 家のメインの時計はアナログにする。時間に関する問題は小学校高学年くらいから頻繁に出てきます。たとえば、受験...
わからない問題を質問するとき、どうやっていますか?ただ、問題だけを見せて、「これがわかりません」とか言ってないでしょうね?それは、最悪の質問のしかたです。そんな質問をされると、逆に質問攻めにしちゃいます、私。www「どこがわからんの?」「どう考えたん?」「何やってみたん?」「なんか、思いつかんかった?」「そこから、どうなった?」「なんで、それはそこで止まったん?」聞くんじゃなかった。。。って思うかもしれません...
雑学で実生活と理科を結び付けるという昨日の話の続きのようですが、今日は本物に触れるというお話。実際に本物に触れてみるという体験は、ものすごく効果があります。実は、私自身は、理科は好きな教科だったので、それほど苦労をした記憶がありません。でも、思い返すと、そういう環境だったのかな?と思える部分がたくさんあります。幸い、自然が大好きな父だったので、小さいころから、海へ山へ川へと、当時にしては、ものすご...
理科嫌いとか、理科が苦手とかいう子の多くは、理科が生活と密着していないように見受けます。一方、理科が得意な子、好きな子は、理科で習うことが生活に直結している子が多い。あくまでも印象ですが、まんざら外れてはないと思います。出会った先生や、家庭環境や、生まれ持った特性や、色々な要因があると思いますが、生まれ持った特性はともかくとして、理科に興味を持つように仕向けてあげることはできると思います。理科って...
何をもって、子育てに成功したととらえるか。。。うっかり何かを書くと、批判が殺到しそうなテーマですが、「成功」っていうのもこれまた基準のない話なので、永遠に結論は出ないテーマだと思います。ある時、おもしろい話を聞きました。A君の母さんは、A君を世界で活躍できる子に育て上げたいと思っていました。A君は県外の大学に行って、今は、世界を飛び回るビジネスマンです。もちろん、高校卒業以来、親元を離れて生活し、A君も...
勉強ができたり、スポーツができたり、絵画や音楽で賞をとったり、何かに秀でている子は、多かれ少なかれ負けず嫌いなところはあります。初めは、他人に対してかもしれないけれど、極めていくうちに、それは自分自身に対してになってきますね。「最後は、自分に負けないように。。。」最近よく聞く言葉です。もうひとつ、絶対に欠かせないなと思う性格は素直であることだと、つくづく思います。うそをついたり、ごまかしたりする子...
受験のことや勉強のことばかり書いてると、どうしても、できる子を育てる。。。みたいなイメージになってしまいますが、私は、どちらかというと、勉強ばかりがすべてではないと思う派です。もちろん、勉強が得意な子は、勉強をするべきです。そういう能力を持って生まれてきて、そういう環境にいるのですから。でも、違う能力を持って生まれてきた子だって、たくさんいると思います。自分が、これだ!と思う能力は、大事に育てるべ...
文科省の調査によると、昨年度は、2%余り(56000人余り)の大学生が中退し、3%弱(72000人余り)の大学生が休学しているそうです。もちろん、その理由は、転学、留学、就職などもあって、大学で学ぶこと以上に大事であると思えることが見つかっているなら、それはそれでよいと思いますが、修学意欲低下、学生生活不適応なども上位の理由に上がっています。目的もなく、ただ成り行きで大学に行くからそんなことになっちゃうのでは...
塾や家庭教師を使う場合、気をつけてほしいことがあります。もちろん、色々とあげていけば、きりがないのですが、最近、よく思うのは、塾へ行ったからといって、勉強量が増えない子がいることです。基礎学総合300点あるかないか・・・ぐらいの成績の子に多いパターン。数学と理科は得意だから、英語を習いに行ったとします。英語を習いに行くと、当然、宿題が出ます。今まで、英語の勉強は家では、ほとんどしていなかったので、そ...
県外私立なんて、経済的に厳しいなぁ。。。せめて県外なら国立大学に。。。と考えるお家も多いと思います。実際は、そんなに厳しい経済状況ではなくても、できることなら、授業料は安い方がありがたいものです。お金の使い道は、当然、他にもいろいろありますからね。時々、国立大学に入れたいんです。。。と言われることがあります。でも、意外と漠然としています。じゃぁ、具体的に、何番ぐらいでいたらいいんでしょう?単純計算...
前にも、書いたような気がしないでもない記事ですが、小学生の学校のテストについてちょっと触れておこうと思います。小学生の場合、特に徳島では外部のテストを受験してる子も少ないので、地元公立の場合、勉強の出来具合をはかるのは、学校のテストと通知表ということになります。しかし、これは実際のところ、どちらも当てになりません。えっ!と思われる方も、いらっしゃるかもしれませんが、学校のテストは、ホントに100点と...
年々、映像授業が増えています。スタディサプリのような、家で簡単に受講できるものもあれば、東進のような衛星授業を使った塾も多いし、さらに、YouTubeで、無料で見られる学習動画もたくさんあります。実際、うちの生徒たちも、結構使っているようです。これ、きちんと使えている子と、そうではない子の差がありますよね。どうせ使うなら、きちんと使いたいものですが、これがなかなか難しいようです。映像授業のメリットは、手...
総合的な学習あるいは探究学習は、これからもっとも重要な学習テーマになるはずです。本物の考える力を問うという流れは、単に流行ではなく必ず近い将来に主流になると確信しています。実際に、大学入試はもちろんのこと高校入試や中学受験でも、思考力を問う問題ばかりになりつつあることは、このブログをご覧の方ならご理解いただけるはずです。ただ、探究学習をするにも、基本的な知識や能力(一般的に学力と言われるもの)がな...
今回はもう少し学年が上のテーマを考えてみましょう。探究のテーマ(仮) ●小学高学年〜中学生対象「駐車場の料金を調べてみよう」街なかには、たくさんのコインパーキングがあります。その料金がどうなっているかを調べることで、様々な体験と思考につながります。どこが便利とか、どこが安いとかいうことは、日頃から感じているかもしれませんが、それを地図上に表しながら、なぜ料金に違いがあるのかを考えていきます。家から...
そもそも探究学習という言葉はお硬い言葉です。ですから、どんなことをするべきなのか、ちょっとイメージしにくいのではないでしょうか。そこで、実際に何をして何を学ぶのか、ということを理解していただくために、仮のテーマを設定して考えてみることにします。探究のテーマ(仮) ●小学校中〜高学年対象「二十日大根(ラディッシュ)を育ててみよう」朝顔の栽培は今でも学校でやっているようですが、種を蒔く、水をやる、成長...
学校での探究的な学習を推進するために、総合的な学習の時間という授業(教科)が設けられて久しいです。テストはありませんから、塾ではほとんど会話のネタにならないのですが、どんなことをしているのか、ちょっと生徒に聞いてみました。すると、学校により多少違いはありますが、半年とか1年とかの長いスパンで、一つのテーマについてあれこれ考えさせ体験もさせるというスタイルのようです。テーマは、近年学校での指導が望ま...
子供の頃の好奇心というのは、誰にでもあるはずと思っていたのですが、最近それをあまり感じさせない子が増えてきているような気がします。身の回りにある不思議なことを見ても、あまり反応しなくなっているのです。私の子どもの頃の経験を紹介してみます。電信柱の広告に、「質」という字が書いてあって、それがどういう読み方なのかわからず、親に聞いてみると、「しち」だと言います。質屋とはどういう店なのかと聞いてみると、...
昨日の記事でご紹介した新しいコースのお話です。これまで、幼少期は家庭で親御さんが教育を施すのがベストだというのが私の考えでした。しかし、4年生以上になって、塾に入会してくれた子たちが、既にその時点で、何かしら問題を抱えているというケースが増えてきました。そのことは、これまでにもこのブログに時々書いてきたと思います。幼少期の過ごし方に問題があるのか?というお話です。もちろん、何の問題もなく、しっかり...
昨日の記事で、文章を読んでもイメージが浮かんでいないという話を書きましたが、小学校高学年になって、この部分で引っかかって苦労をしている子はたくさんいます。低学年のうちは、内容が簡単なので、イメージ無しでも凌げているのですが、学齢が上がってくると、そうはいかなくなってきます。国語なら、初見の文章の読解問題がうまく解けない、算数なら、問題文中の数字を適当な式に当てはめて解こうとする、こんな現象になって...
昨日の記事で、わかっていないことを質問しないという話を書きましたが、実は、わかっていないことがわかっていないのかもしれないと感じることが、ここ数年、増えてきたように思います。そもそも小学校低学年の時点で、勉強の意味を取り違えてるんじゃないか?と思う子が多いんです。例えば、「飴を3つずつ配ると、5人の子供に配れました。飴は全部でいくつあったでしょう。」こんな問題に遭遇したときに、頭の中で行われるべきこ...
昨日の続きですが、成績のいい子ほど、開けっ広げなものです。これは、長年この仕事をしてきて、例外なく感じることです。できる子ほど、隠したり、取り繕ったりすることが少ない。だから、できるようになったんだろうな~と思います。例えば、宿題ができなかったとします。「今回、できなかったんです」とあっさり言います。「やばいですよね」という感じ。そして、必ず、いつまでにどうやって、つじつまを合わせるかを自ら提示し...
例えば、基礎学で、350~400点あたりを、うろうろするレベルの子たち。丸付け直しの仕方が、なんとな~く直ってきたら、次にテコ入れをするのは、問題の解き方。実は先日も…。「サッカーを練習することは…」とかいう文章を英語で書く問題を解いていました。To practiced soccer is …とかやってましたので、「どう考えたん?」から質問が始まります。ところが、きちんと返事ができない。そして、Practicing soccer is …と直し始めま...
中3の第2回基礎学も近づいてきました。うちのち中3生たちも、少しずつ、手間をかけた勉強ができるようになりつつありますが、その手間の掛け方でレベルが見事に分かれます。家庭学習でしていることを尋ねたりもするのですが、例年、350~400点レベルの子たちは、学校で購入している「整理と対策」や「新研究」を何周も解いている子が多いです。しかし、後ろの方についている「記述対策」とか「入試対策」みたいなところは、あまり...
常々、勉強に手間をかけなさいと言っていますが、手間には種類があります。必要な手間と無駄な手間。考えて、手間をかけていますか?例えば、よく見かけるのが、間違えた問題をノートに書き写している子。確かに、手間はかかります。だから、手間をかけていると思っているのでしょう。でも、それ、必要な手間ですか?無駄な手間です。だって、問題を写して、何かできるようになりますか?なりませんよねぇ?やった気分にはなれます...
中学入試の願書が配布され始める季節になりました。受験学年は、いよいよという感じが増してきますね。そして、そろそろ次の学年が、中学入試を意識し始めます。小3の親御さんは、そろそろ4年生から準備した方がいいのかな?と考え始めたり、小5の親御さんは、いよいよ来年はうちの番!と思ってみたり、皆、それぞれに身が引き締まる思いだと思います。まぁ、徳島県の場合、そんなの関係ないね~って人の方が多いと思いますが。w...
成績の差は、手間の差だと思っています。自分でどれだけの手間をかけたかの差。例えば、同じプリントを解いても、それぞれのレベルで手間の掛け方が違います。中1数学の資料の整理の単元の復習プリントを解いたとしましょう。けっこう忘れているものがあって、思ったようには解けなかったとします。その場合の行動の差を見てみます。パターン①とりあえず、わかるところだけ埋めて、丸付けして、赤で答えを写して終わり。これは、全...
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わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
私のところでは、年に2回、希望者のみですが、個人懇談をしています。生徒も一緒の三者面談ではなくて、保護者とのニ者面談。その1回目が、毎年、今ごろの時期からなのですが、お付き合いが浅いほど、やっておいてよかったなぁと思うことが多くあります。普段の授業の送迎のついでなどに、いろいろとお話をしている親御さんもいますが、そうではない場合、やはり、お互いに方向性がつかみ切れていないことがあるのです。家庭の方針...
中3は、とにかく受験に向けてまっしぐらな夏休みですね!市高理数科レベルを狙っているなら、とりあえず、中3内容をさっさと終わらせてしまいましょう。そして、実戦演習をガンガン!このくらいのレベルの子は、言わなくてもわかってるでしょう。旧総選校英数クラスレベルを狙っているなら、遅くても、年内に中3内容を終わらせたいですね。学校で購入してる「整理と対策」とか「新研究」みたいな復習教材は、さっさと仕上げてしま...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...
昨日の記事にもありましたが、文法の理解はとても重要だと私も感じています。英語の学び直しのようなことをしている中3生や高1生がいるのですが、やはり、主語(S)、動詞(V)が押さえられておらず、さらには、目的語などさっぱり。。。という状態なのです。そんな子たちも、あの中1で呪文のように覚えさせられたI,my,me,mineyou,your,you,yoursshe,her,her,hershe,his,him,hisこれは言えるんです。ところが、これの意味するところ...