成績が伸びる子と伸びない子は、思考パターンが違います。現時点での成績が、良いか悪いかではなく、伸びるか伸びないかの話です。伸びる子は、原因究明をします。では、原因究明をすることができるのに、成績が悪い子はなぜいるのか?「することができる」けれど、実際にはしないからです。そこはまた別の問題。原因究明をして、論理的に考える力はある。。。だけど、しない。。。という子は、その気になれば、伸びていく子です。...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
低学年の頃は賢そうだったのに、高学年になったら、目立たなくなる子。高学年までは賢そうだったのに、中学生になったら、目立たなくなる子。中学校はいい成績だったのに、高校になるとさっぱり・・・になってしまう子。学年が上がるごとに、勉強が苦手になる子って、いますよね。勉強をしなくなったから下がると思っている人も多いかもしれませんが、そうではないと、私は思っています。取り組み方がまずかったから、各段階で限界...
「勉強の楽しさ」を教えてほしいと言われることがあります。しかし、はっきり言ってしまえば、それは教えられることではなくて、頑張っているうちに、自ら感じることだと思います。何事においても、自分は楽をして、楽しいところだけ味わうなんてことはできないわけで、苦労して、あるいは、頑張っているうちに、本当の意味での楽しさを感じられるのだと思っています。実際、「勉強、嫌じゃなくなってきた」とか、「なんか、勉強も...
昨日のようなことに、こだわる子と、こだわらない子がいます。けっこうタイプで分かれているものです。「なくした」でも「なくしてしまった」でも、いいじゃないかと頑なにこだわる子と、現在完了は、「なくしてしまった」って書けばいいのねとスルーできる子。頑なにこだわる子の方は、「学校では習わんし」と言うことが多い。スルーできる子の方は、学校では習わないことに興味を示す子が多い。私の実感での話ですが、きっと教育...
「これでもいいんじゃないの?」って思う答えをピンされることって、誰でも経験したことがあると思います。例えば、I have lost my watch.「なくした」ではなく、「なくしてしまった」と訳します。これ、普通に考えると、どっちでもいいように思う人もいるでしょう。でも、「なくした」と訳してしまっては、I lost my watch.と同じになってしまいます。そこで、現在完了の時制であることを表すために、「なくしてしまった」と訳す...
勉強ができるようになりたいなら、成績を上げたいなら、確信のない答えは作らないで!と言っています。でも、アでピンをすると、平気でイと直してくる子はいますし、3つ選択してあったのでピンにすると、選択を1つにしてくる子もいます。4つ選べて正解だからピンにしたのに・・・ww「どうして、そう直したの?」と聞くと、「ピンされたから」なんですよね。それ、次もピンしてくれてからでなければ、正解できないんじゃないですか...
昨日の記事みたいな塾に行っても、たいして勉強はできるようにはならないと思いますが、何もしないより、少しはマシという考え方もできます。例えば、塾に行かなければ、全く勉強をしない子だったら…。少しは問題を解くわけですから、全く何もしないよりは、勉強に触れるわけですから、効果がゼロというわけではないと思います。そして、そういうのを求めている子もいるわけです。うちのような、マンツーマンでみっちりチェックさ...
こういっては何ですが、授業の手抜きって、やろうと思えばいくらでもできます。例えば、「今日は、テキストの○ページを解きましょう」と、まず問題を解かせ始めます。出来上がったら、「では、解答を見ながら丸付けをしましょう」と言います。「間違えてる問題は、赤で書いてね~」とか言いながら、最後までできたら、「わからない問題はない?」と聞いてみます。トップ層以外の子の多くは、「いけます」とか言います。わからない...
最後は今までに習った文章パターンが繰り返し提示され、中学へのつなぎになっています。What food is famous in Japan?What do you do now?Long time no see.He can play wheelchair basketball well.Who is your favorite sports player?What sport do you want to play?I have a dream.What do you want to be?I want to be a vet.I want to help animals.What event do you want to enjoy?What subject do you want to study h...
さて後半は、驚きの過去形から始まります。I went to my grandmother's house.I enjoyed swimming.It was fun.I saw beatles.I ate fish.It was good.一般動詞、be動詞ともに現れますが、注目すべきは一般動詞では不規則動詞がたくさん出てきます。つまり、「行く」は go だけれど「行った」は went であり、saw は「見た」、ate は「食べた」という意味の単語であるというように指導しているようです。d,ed が付く規則性が基本で...
さて、ここからは6年生の英語の教科書から抜粋します。引用元は、開隆堂Junior Sunshine 6年の前半部です。We are friends.What time do you get up? I get up at 7:00.Where do you want to go? I want to go to the U.K. I want to eat sushi.Why?In the U.S.A.,you can eat hamburgers.Welcome to Japan.You can climb Mt.Fuji. Please try it.I want to go to the zoo.ついに複数形が登場します。それだけでも大変なのに、こ...
引き続き、開隆堂Junior Sunshine 5年の後半です。Who is your hero? My sister Lisa. She is 13 years old.Is she a junior high school student? Yes, she is.She can dance very well. I like my sister very much.She is my hero.疑問詞 who 、所有格 my, your が登場。疑問文にYes, No, で答える構文も出てきます。このコンマがうてない中学生もけっこういます。What would you like? I'd like spaghetti.Here you are. Thank...
引き続き、開隆堂Junior Sunshine の5年の後半です。Can you do this?I can play the piano.助動詞 can が登場。表現が豊かになることもありますが、実は別の狙いがあることがあとでわかります。do が「する」という意味で出てきます。中学生でも do は疑問文を作るときに先頭に付ける記号!という間違った認識の子が多いですから、できれば肯定文で出してほしかったところではあります。また、楽器をひくときには the が必要とい...
今、議論になっている小学校英語の現状を理解していただきたいので、これから6回にわたって、実際に教科書に出ている文章を掲載したいと思います。引用するのは、徳島県で多く使われている、開隆堂の「Junior Sunshine」です。特に重要と思われる文だけを抜粋しますので、全体を俯瞰で眺めて、参考にしていただければと思います。途中で入る注釈は私の意見です。ではまず5年から。What day is it today? It's Saturday.What time i...
「文章を、完結させて!」って言うことがよくあります。例えば、「時間が足りなくて、これ・・・」(できてません)まで言おうよ。「これ、こっちのノート・・・」(と間違えて、こっちのノートに書きました)って、省略の方が多くないかい?ww小学校低学年ではなくて、中学生の話。言おうとしていることは、だいたい想像がつくものの、それを畳みかけていては直らないと思って、「最後まで喋って」と言いますが。。。今までの環境で...
最近、仕組みや理由に興味がない子によく出会います。例えば、数学の問題を解いていました。途中まで解けたように思うけれど、そこから解けなくなりました。解説を見ました。全く違う解き方でした。解説の解き方は、わかったような気がします。こういう状況になったとき、「なんかわからんけど、まぁ、答えが出たからいいか」ってやってしまう子が多いんです。もっとひどくなると、「なんかわからんけど」もつかない。ww「できた...
文章が、少し長かったり、内容が、少し複雑だったりすると、途端に正答率が下がるのが、今の子の(?)特徴だと思います。読めないのか、それとも、読まないのか…?読まないという要素も強いように思います。なぜなら、勉強があまりにパターン化に走っているから。特に、地元公立小学校のプリントみたいなテスト。きちんと読まなければ解けない問題が、少ないですよね。問題文は斜め読みで、習ったパターン通りに、掛けたり割ったり...
勉強と生活は密接につながっています。最近、いい感じになってきてるな~と思っていると、お母さんから、「最近、朝、起き始めました」なんて話を聞くことも多い。逆に、全く受験生のオーラが感じられないな~なんて思っていると、「もう、夜も朝も、寝てばかりで、全く腹が立ってしょうがないんです。」なんて、お母さんがイライラし始めているのがわかります。大人もそうですが、張り切っているときは、生活にもメリハリがついて...
大学入試改革やら、あれこれの影響で、さすがに徳島の中学校でも、少しずつ記述問題を扱う量が増えてきています。しかし、その取り組み方には、大いに問題があると思ってもいます。記述問題が増える→解答の書き方を覚える→テストで正解するこんなルートで点を取っている子、けっこういると思うんです。しかも、もともと成績が悪い子は、記述問題で点数を取ろうなんて考えませんから、こういう勉強の仕方をするのは、そこそこ成績が...
将来のビジョンをある程度思い描いて行動していると、色々なことがそのアンテナに引っかかるものだと思います。中位層くらいの子になると、将来のことは全く考えていないことも多いので、タイミングを見計らって、そういう話をすることがあります。トップ層の子たちは、たいてい、それなりに将来のビジョンを思い描いています。例えば、今、中1だとしたら、その子たちが社会に出るのは、大学か大学院を卒業してからでしょうから、...
100%こちらが丸付けを預かるものもあります。国語です。こればかりは、いくらトップ層でも、自分でやってもらっては、効率が悪いと思っています。というか、自分では、どこまでは良くて、どこからはダメなのかという線引きが難しいと思います。時には、どうしてこの言葉が外せないかとか、こっちの言葉の方を使うべきだろうとか、意見が分かれることもあります。お互いの意見を述べ合って、譲れないときもあれば、その考えも一理...
丸付けは、色々と奥が深いのです。昨日の記事を読むと、私は、全く丸付けをしないみたいに見えるかもしれません。実際、丸付けを私が全てやっている中学生は、ほとんどいません。しかし、私が全く丸付けをしない生徒もいません。つまり、何かしらの丸付けはこちらで預かっています。なぜなら、理解度や定着具合をチェックするために、丸付けを一部預かることは、とても大事だからです。あくまでも、教える立場としてです。もちろん...
昨日の続きですが、それでは、きちんと丸付けができない子は、どうすればいいのか。。。はっきり言えば、中学生になって、まだこの状態である子は、ここから脱出するのは、難しい。例えば、こちらが丸付けを預かるとします。解いた問題の丸付けをすべて私がするとして、直しを逐一、横について確認しながらすると、どれだけの時間がかかると思いますか?週に一度や二度では焼け石に水でしかないのです。なぜなら、そういう子は間違...
中学生にもなれば、たいていは、自分で丸付けをして、勉強を進めていきます。学校でも塾でも、小学校のときみたいに、先生が丸付けをしてくれたりはしません。ところが、この丸付けが、自分では、きちんとできない子の方が多いんです。トップ層の子たちは、解く→丸付け→赤で直す→解き直して原因究明という経路をたどれるようになっていますが、上位層になってくると、原因究明の部分が、雑になります。よくあるのは、解答を見て、...
最近は山登りも年寄りの楽しみになってしまって、今年の夏も中高年〜高齢者の遭難のニュースが多かったですね。近年、子どもが自主的に山登りをすることはほぼなくなったのではないかと思いますから、山登りを例に取るのはわかりにくいのかもしれませんが、少し想像力を高めて読んでください(笑)。山登りをしていて途中で道が細くなったり草がたくさん生えていたりして、どうやら道を間違えたらしいと思ったときにはどうすればい...
まだ子どもが小さくて喋りはじめのときには、ブーブーとかワンワンなどの幼児語という言葉を使います。しかしどこかの時点で普通の言葉に切り替えなくてはいけません。普通の言葉を使っていても、どこかの時点で、ですますを使った標準語を使えるようにしなければいけません。小さいうちには難しいことでも年齢に応じて(できれば早めに)次のステップにレベルを上げていかなければいけないことは誰でも了解いただけるはずです。さ...
数学においては言葉が重要です。計算力はもちろん重要ではありますが、言葉を理解する能力はもっと何よりも重要です。極端な話、計算力なら計算機に任せられるのですが、状況を把握し論理的に考察して式にすることはほぼ言語能力に依存していると思われます。しかし、この数学界隈の言葉がわかりにくいのです。底辺・底面と言っても下にあるとは限りませんし、前に述べた「商」という言葉とか「解」という言葉とか、シンプルすぎて...
国語能力は実は一発で見抜けます。いちばん簡単なのは面接で、これは普通の面接官でもすぐに見抜けます。作文も同様にすぐにわかります。入学試験入社試験に面接または小論文があるのはこのせいなのです。言葉は単なる知識や能力ではありません。それを発する人の人格がストレートに現れてしまうのです。私達も子どもたちに国語の指導をすることが多くありますが、国語能力の低い子どもはまず間違いなく語彙が少ないですが、特にこ...
これは子どもに限ったことではないのですが、近年長い文章はことごとく嫌われる傾向にあります。このブログでもだいたい600〜1000字くらいを目安にまとめるようにしています。長い文章は面倒で読めないから、あるいはコンテンツを分散したほうがサイト運営上いいからなど、いろいろ理由はありますが、要するに社会的にそういうふうになってきてしまったということでしょう。この始まりはコンピュータが世間に普及した頃からかなと...
入試前には、入試対策として、過去問を解きます。そういう過去問の扱いと、定期テストの過去問の扱いは違うという話は、このブログでも何度か書いたことがありますが、ある時、面白いことがありました。ある塾で配られた過去問を、学校で落とした生徒がいて、過去問で定期テスト対策をしていることが発覚したらしいのです。面白いのは、そこから先です。そのことを知った学校の先生が、全員に過去問を配ったのです。意地悪なようで...
テスト結果が戻ってくると、一応、全員に感想は聞きます。聞かなくてもしゃべり出す子も結構いますけれど。。。これも、成績別に面白いくらい同じことを言います。トップ層は、けっこう綿密に分析する子が多い。今回は、これをやったのが良かったとか、これでシクったとか、次は、あれをしなきゃなとか、何だよ、この問題!っていう文句も含めてwwこと細かに検証してる子が多いものです。これを各教科ごとに言っているのをよく聞...
テスト直しの仕方は、成績別にチーム分けができます。wwトップ層の子たちは、テストが終わった時点で、もうテスト直しができるくらい自分の出来具合を把握できています。ミスった問題、できなかった問題、大体把握できているので、出来なかった問題に関しては、答案用紙が戻ってくるまでに、自分で調べて、あらかた解決しています。当然、間違えている問題の数も少ないので、「あれ?これ、何で間違えてるの?」なんて問題も、す...
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成績が伸びる子と伸びない子は、思考パターンが違います。現時点での成績が、良いか悪いかではなく、伸びるか伸びないかの話です。伸びる子は、原因究明をします。では、原因究明をすることができるのに、成績が悪い子はなぜいるのか?「することができる」けれど、実際にはしないからです。そこはまた別の問題。原因究明をして、論理的に考える力はある。。。だけど、しない。。。という子は、その気になれば、伸びていく子です。...
さて最後にご紹介したいのは、program4 です。夏休み明けに学ぶところだと思いますが、そこに驚きの文があったので引用してみます。ぜひ意味をとってみてください。ダニエルくんが同級生の古瀬さんの家に行き、そのお母さんと話している様子です。Ms. Furuse: Would you like some tea?Daniel:Thank you. Who's this lady?(壁の写真を見て)Ms. Furuse:She's my sister Aki. She's a chef in Texas.Daniel:Wow, cool!Ms. Furuse:S...
徳島市採択の中1英語教科書「Sunshine」を紹介しています。この教科書は各章とも、最初に「Scenes」という基本文の提示が見開き2ページであり、続いて「part1,2」の本文が見開き2ページ、その後に「Action」というクイズや発表のためのページがあります。その後にようやく文法の説明ページが1ページあり、「英語早わかり」というタイトルになっています。program3のこの英語早わかりのところをみてみましょう。ここでは助動詞canを...
さて、中学1年の英語教科書「Sunshine」を眺めていますが、次のprogram2を見てみましょう。ここでは、Today’s Expression として、重要な基本文が書きだされています。それを見開き2ページ分書いてみますと、I (don’t) draw pictures.Look at my notebooks.Do you like baseball?When do you play badminton?この4文です。一般動詞の肯定、否定、疑問の文と、命令文、疑問詞を用いる疑問文、名詞の複数形、これがいっぺんに登場し...
小学校の復習に続いて、Program1からいよいよ中学校の内容ですが、大体見開き2ページごとに、「小学校で学んだ単語」が、ページの下の欄外の狭いスペースに掲載されています。例えば、program1 scenes1のいちばん最初のところでは、中学のNew Words には重要な単語が出てこないのですが、欄外の小学生単語は、重要単語だけでも、am,sorry,thirty,teacher,kind,student,fifteen,junior,at,forty,Australia,Brazil,などが並んでいま...
夏休みに必ずやって欲しいことのいちばんは、英語の復習です。休み中や休み明けに実力テストがあったり、また宿題もあったりすると思うので、おのずと復習できそうな気がしますが、適当にやっつけるのではなく、とくに単語の綴りを完璧に覚えることと、文法の理解を進めておくことが重要です。しかしながら、現在徳島市で採択されている「Sunshine(本年より小改定)」という教科書を眺めていますと、これは相当にやばいことになっ...
地元公立中学の進路指導には、以前から疑問に思っている点がたくさんあります。もちろん、学校のせいだけではなく、徳島県の教育環境や、風習のようなものも大きくかかわっているとは思いますが、毎年、夏の三者面談が終わったあとは、もやもやします。特に、学区内で、普通科すれすれラインの子たち。つまり、基礎学で、最終的に300点前後、中3の校内実力テストとかで、350点前後の子たち。よくあるパターン。。。実力テストで、3...
1学期の期末テスト、あるいは、前期の中間テストの結果が思わしくなくて、夏休みは頑張ろう!って考えている人もいると思います。今日は、そんな人によくある夏休みの計画の立て方の話です。今ぐらいの時期は、夏休みのうちに頑張らなきゃなんて思っている子も多いと思います。うちでも、よく聞きます、「夏休みは頑張る!」っていう言葉。でも、そこで、「何を、どう頑張るの?」なんて聞くと、とんでもない答えが返ってくること...
ある時、こんなことを生徒が言っていました。「ある段階まで来ないと、理解できないことってあるんですよね。 到達していないと、いくら教えてもらったところで理解できない… で、なんか、わからんなぁというか、ぼんやりわかってるなぁ…みたいな状況が、 あるところで、パッと繋がって全部わかる!それが快感なんですよー」なかなか深いことを感じているではないか―と、嬉しくなりましたが、これが、本来の「学ぶ」ということ...
今年度から、本格的にどんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れています。小学生には多く取り入れているのですが、それぞれのレベルで、目に見える効果があって、これは、想像以上の優れた教材だなぁと改めて感じています。実は、先日も、どんぐりの文章題を解いている時に、まだ習っていない小数で割るわり算をしなければいけない状況が生まれたんです。「まだ習ってないよぉ、小数では、よう割らん…」と言うんですね。まぁ...
ケアレスミスは永遠の課題ですがw、できる限り少なくしたいものです。一番大事なのは、やはり、日常のケアレスミスを減らすことだと思います。テストでのケアレスミスが多い子は、たいてい、普段の家庭学習や宿題でもケアレスミスが多いんです。私は、若いころは、というか、学生のころは、ガチでピアノをやっていたのですが、そのころに偉い先生から教わったことがあります。きちんと自分の音を聴かずに弾くくらいなら、弾かない...
ここ数日、先取り学習について書いてきましたので、上位層の話が多く出ました。マンツーマンの塾なので、トップ層〜上位層の子は例年多く在籍します。集合塾では物足りない子や集合塾との併用で細かな指導を求めてくる子が多いので、昔から、そういう傾向はあります。一方で、療育手帳を持っている子もいます。個別で細かく対応していかなければうまくいかない子達です。近年、そういう問い合わせがよくあります。そういう子たちと...
昨日の記事を読むと、中学生の上位の子は先取りをしているのがわかります。なぜ、中学生の上位層までは先取りをするのか。。。高校入試があるからです。上位層の子たちは、合否に関わる心配はないにせよ、やはり、入学後の状況に意識が向かっています。徳島市内の公立高校普通科であれば、どの高校でも、少なくとも、真ん中よりは上位にいなければ国公立大は見えてきません。そのくらいのレベルでの理解と定着が図れていなければ高...
具体的に先取り学習の授業でどんな差があるのかをご紹介しようと思います。例えば、発展編の数学のテキスト。これは、難関私立まで視野に入れたテキストです。例題を使いながら、新しいことを学んでいくのですが、次の3パターンぐらいの差があります。①なぜか既に知っているので、知らないことの確認だけをする。②例題を一緒に解きながら、新出事項を確認していく。③②のあと、抜粋で確認問題を解いてもらって確かめる。これくらい...
「予習」「先取り」と言っても、人によってこれほど違いがあるのか。。。と塾の仕事を始めた頃、実感したものです。まず、大前提として、持って生まれた能力の差というのは、どうしても存在します。勉強に関して、こういうことを言うのはどうもタブーのような雰囲気がありますが、練習しても走るのが遅い子と練習しなくても速い子がいるのと同じだと思うんです。その感覚で、眺めてみると、塾や家庭学習で先取りをして、学校の授業...
先取り学習は必要か?時々、質問を受けますが、実際のところ、人によります。自分自身を振り返ると、高校に上がるまでは、予習も必要としていなかったので、いきなり、学校の授業で初めて学ぶのがいいんじゃないの?と思っていましたし、そのほうが真剣に集中して授業を聞くのでいいと思います。が、中学受験をするとなると、文理や附属小学校に通っている子以外は、どうしても先取り学習が必須になってきます。学校で習う前に入試...
昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
塾で私が出した宿題と、学校の宿題しかしない子が時々います。私が受け持っているのは、たいてい1教科~2教科なので、他の教科は、学校の宿題しかしていないということになります。学校が、家庭学習のフォローもしてくれればいいのですが、そうでない場合、定期テスト前に、テスト範囲の学校のワーク類すら仕上がっていないという状況になります。自分の中学時代を振り返ると、確かに、学校の宿題なんてたかがしれていた記憶があり...
夏ごろによくあることですが、「急に先生が厳しくなった!」と、中3生が怒って帰ってくることがあります。何のことかと思えば、数学の採点が、突然、厳しくなって、今までは、「、」で通用していたところが、「,」でないとダメだとピンされたらしい。おそらくは、入試に向けて、誤ってピンされることを防ぐために・・・ということなのだろうと察しますが、今更。。。という感じですね。そういうことは、小学校のうちに教えておくべ...
勉強をしない子どもや、言うことを聞かない子どもに、「あなたのためなのよ!」と怒るお母さんをよく見かけます。しっかり勉強して、志望校に受かって欲しい。塾に行って、きちんと勉強して欲しい。部活も勉強も両立して欲しい。どれも、子供のためですが、その反面、自分のためでもあることが、時々見え隠れします。「ちゃんと勉強せんかったら、○○高校に入れんよ! そんなことになったら、もう、かっこの悪い。。。」誰が、かっ...
当たり前ですが、あまり成績が良くない子は、家庭学習の時間が少ないです。でも、その中には、何をやったらいいかわからなかったり、どれだけやらなければいけないかを知らなかったり、そんな理由で、やっていない子が多いんです。家庭学習を2時間しなさいと言われても、2時間も、何するん?という具合です。「単語覚えたらいいんで!」「漢字覚えたらいいんで!」と言われても、いつ、どれだけ、どうやって覚えたらいいかわかっていな...
ゲームをしている子どもに、「勉強しーよー!」って声をかけたら、「今、やろうと思ったのに、あ~ぁ、もうやる気がなくなった。。。」って、言われたこと、ありますよね。お母さん、キーーー!!ってなります。これは、きっと、言われたことがないお母さんを探すのが難しいぐらいなんじゃないかと思います。生徒と話し込みをしていると、子供は子供で、「しようと思いよったら、言われて、やる気がうせるんよな。。。」なんて言ってます...
色々なお母さんに出会いますが、規則正しい生活をするというのは大きい要素です。とは言っても、習い事やら、部活やら、毎日、同じスケジュールじゃぁ動けないと思います。それは、それでいいんです。でも、パターン化されていることと、子供がそれをわかっていることが大事です。つまり、塾の日は、何時に帰って、何時からご飯で、何時からお風呂、そういう風に決まっていることで、リズムができてきますから。。。そのリズムが欲...
「塾に行かせたのに・・・」とか、「家庭教師までつけたのに・・・」とか、思ったように成績が伸びなくて、今度は大丈夫なんだろうか?と、半信半疑、知人に紹介された私のところへ連絡をくださる方も少なくはありません。そういう時、「家で、学校の宿題以外に、何やってますか?」と、質問します。たいていは、何もやっていないか、本屋さんで買った問題集が中途半端にやられているか、みたいなところです。家庭教師をつけたり、個別...
成績を上げたいとか、勉強をきちんとしようとかいう気持ちがあって、考えたことをある程度実行できる能力がある子に必要なのは、ペースメイクだと思います。もちろん、わからないところを教えてもらうことも必要なのですが、それよりも大事なのはペースメイクだと思うのです。実際、うちの生徒たちも、私がやっていることの半分はペースメイクのような気がします。つまり、この時期に、これをこのくらいのペースで進めるというプラ...
昨日の続きです。算数・数学のノートに途中式が書けていますか?という話。見直しの時にとても役に立つというお話を昨日書きましたが、ノートに途中式を残すのには、もっと重要な役割があります。そして、算数・数学が苦手な子は、これができない。それは、考えるために書く、考えながら書くということです。例えば、長い文章題だったとすると、まずは、文章を整理して図や表を書きます。その時点で、文章とはおさらばです。次に、...
「ノートを見たら、勉強ができるかどうかがわかる」なんて、よく言いますが、これは、本当で、算数や数学のノート、解いた問題の番号と答えだけが並んでいませんか?まずいです。見てすぐに答えが出るような問題ならともかく、途中、何か計算が必要な問題にもかかわらず、式が書けていない。。。のはまずい。自分がどうやって解いたか、痕跡を残すことはとても大事で、間違えていた時の見直しにはとても役立ちます。例えば、解説を...
この自由研究シリーズの最初に、小学生の理科の教科書に書き方も書いてあると言いました。それには、レポート用紙的な紙6〜7枚くらいに書く様子が説明されています。しかし、自由研究は1枚の模造紙に大きく書くスタイルをとっている学校も多いようです。そうなるとレイアウトも考えなければいけませんし、普段とは字の大きさも変えなければいけませんから、かなり難度は上がります。また、教科書を参考にして書いたつもりでも、必...
3回にわたって、具体的なテーマを提案してみましたが、人のオススメをそのままやるのもイマイチですよね。最近は、自由研究のテーマをたくさん集めた本もあるようで、その中から簡単で面白そうなのを選んで…という子も多いようです。しかし、基本的な興味が弱いと次に発展していくということがないので、できればテーマは自分で決めたいものです。小学生のうちは、自由研究の経験がないので、何をどうすればいいのかさっぱりわかり...
社会科の自由研究というと、何かテーマを決めて、図書館に行って何冊か本を借りてきて、それを読んでまとめるだけの簡単な研究?になってしまう人も多いでしょう。夏休み後半の図書館に行くと、そんな子どもたちがたくさんいますw。でもそれではやっつけ感ばかりで面白くないですよね。夏休みは早朝や平日昼間などの大人が仕事している時間を自由に使えます。ですから、大人の仕事を直接目にする絶好の機会と言えます。やはり研究...
植物よりも天気・気象に興味があるなら、雨を使った研究はどうでしょうか。最近の教科書はエコ全開なので雨水利用について書かれています。ですから雨水を集めてみるというのは、とても立派な研究になります。例えばブルーシートなどを利用して雨水を集める装置を作るのも面白いですが、面倒なら屋根やカーポートの水を樋(とい)で集める方法を考えてもいいでしょう。マンションのベランダなら段ボール箱にビニール袋をかけて飛ば...
もうすぐ夏休み。夏休みの宿題といえば自由研究です。自由研究が一番苦手で親子で途方に暮れるという話もよく聞きます。しかし、自由研究は時間をかけて楽しみながら学ぶ最高の学習で、必ず考える力を伸ばしてくれると思います。実は小学理科の教科書には見開き2ページで自由研究のやり方を書いたページがあります。具体的な方法はそれを見ていただけばいいと思いますので、このブログでは、そのテーマに絞ってヒントを書いてみた...
勉強を進めていく上で、一番大事なのは、考えるということだと思います。例えば、数学の問題。「かわらない」と、飛ばした問題、何分考えましたか?2分?5分?10分?15分?どれもダメです。「わからない」という以上は、最低30分は考えましょう。そんなことしてたら、問題集が進まない?そうではないんです。30分、真剣に考えてみてください。この手がダメなら、あの手。次々と、知っている限りの知識をフル動員して、考えるのです...
比較的成績の良い子の家庭は、お母さんが強いことが多いです。強いというか、信念が一本、通ってます。昔、塾に勤めていたころの話です。中3なのに、なんだかちょっとだらけているAくん。もともと成績は良いのですが、もっと上を目指しているだけに、ちょっぴり心配。。。と思っていると、ある日、授業開始の1時間前から塾の自習室にいます。いつもは、授業開始時間に合わせてやってくるのに。「どしたん?」と聞くと、昨日のテス...
計画を立てるときの質問に意外と多いのが教科のバランスについてです。例えば、20日間の計画を立てるのに、20日÷5教科=4日/1教科なんて考える子がいます。じゃぁ、社会の勉強をするのは、5日に1回?あるいは、最初の4日間したら、そのあとの16日間は放置?考えられな~い!!と思いますが、これ、普通にやっている子は、意外とたくさんいるようです。確かに、1日中社会の勉強をしたら、すごいやった気分には、なれる...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...