昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
中学受験高校受験で必ず出る作文問題。実は小学校低学年の教科書に大事なことはすべて書かれています。大人はもちろん子どもでも忘れている人が多いと思いますので、教科書の内容を紹介しながら、国語という教科についてしばらく考えてみたいと思います。まず一年生ですが、いきなりひらがながたくさん出てきて、たしかにこれは幼稚園のうちにひらがなは読めるようにしておかないといけないなあ、と思いましたが、まあそれはほぼ常...
5年前の記事です。*******ここから*******先週末、友人たちと東京へ遊びに行っていました。夏休み頑張ったので。。。ww空港で、偶然、嬉しい人に出会いました。母の友人で、私の学生時代の国語のプライベートティーチャーで、私が陶芸の道へ入ってしまうきっかけを作ってくれた人。同じく、東京へお出かけでした。考古学がお好きな人なので、「縄文展」を観るのが目的だったらしい。「夏休み頑張ったから」とにっこり。この仕事を...
「部活が忙しくて・・・」という言い訳は、耳に胼胝ができるほど中学生から聞かされてきました。あらっ、たこって、こんな字を書くのですね~今、勝手に変換されて、ビックリwwそれはさておき、部活か、勉強か、という選択をするのなら、間違いなく勉強だと私は思っています。部活で取り組んでいる分野のプロになりたいのなら、部活を取るのも良いでしょう。でも、たいていはそんな覚悟はないにもかかわらず、部活を優先するのです...
「最近、勉強もあまり嫌じゃないかも?!」何かをきっかけに、少し勉強を頑張り始めた子が、必ず言う言葉です。「そう、それはよかった」と言うまではよいのですが、わかれ道はそのあとです。たぶん、どの子もすぐに結果が出ると思っています。ところが、そう甘くはないのが現実。こんなに頑張ったのに、結果はこれまでと同じ。下手をすると、下がってみたりします。ここに、わかれ道が出てきます。そのまま、もうひと頑張りしてみ...
何のジャンルであれ、頑張ってみたら、うまくいったという経験を持っていることは、素晴らしいことだと思います。1つでも良い成功体験を持っていれば、それは、必ず、次のステップへ繋がると思うからです。しかし、成功体験とひと言に言っても、色々な体験があります。自分にとって、大きな成功であればあるほど、その体験には力があると思っています。なぜなら、大きな成功ほど、大きな努力が必要だからです。やらされたのではな...
割合がわかっていない中学生って、どれくらいいるでしょうか?私は、かなりの数の子がわかっていないのじゃないか?と感じています。ちょっと要領のいい子なら、なんとなく雰囲気で、解いてしまいますが、それ、本当にわかっている?って思うことがよくあるのです。でも、割合って、大人になって、生活していく上で、けっこう必要だと思うのです。割合がイマイチわかっていない高校生に、「どうやって買い物するん?」って、聞いた...
受験の成功本通りに子育てしてもうまくいくはずがない、という話は、あちこちで耳にするようになっていますが、これには、私も同感です。もちろん、参考程度に読んでみることは役に立つかもしれません。しかし、それぞれ、遺伝子も環境も、性格も全く違うわけですから、誰にでも合う子育て法なんてあるはずがないと思っています。実際、皆、多かれ少なかれ、トラブルを抱えながら、試行錯誤して前進していますが、総じてうまくいっ...
スピードの話が続いているので、ついでに。。。wwスピードがある子とない子、実は、たいてい質問の仕方が違います。わからない問題を解いていくとき、解く手掛かりになるようなことを、聞き出しながら解いていく場合が多いのですが、そうすると、スピードがある子は、解きながら、「こう?」「合ってます?」「こういうこと?」などと、自分がそのヒントをもとに思いついたことが合っているかどうかを、どんどん聞いてくるのです...
昨日の話の続きのようになりますが、結局は、時間の使い方の問題だと思うのです。同じことをするのに、無駄に長い時間を使っても、気にならない人と、それが嫌いな人との差。私は、それが嫌いなタイプなのです。だから、仕事もさっさと終わらせてしまいたい。勉強も、さっさと一刻も早く終わらせてしまいたかった。ww生徒にもいるんですよね。一日中、だらだらと勉強をしている子。それ、苦痛じゃないの?と思うのだけど、どうやら...
大人でも、スピードがある人とない人がいます。昔、個別指導塾でアルバイトをしていたころの話。コマ給でしたが、当然、前後に準備やら報告書作成やら、色々と雑用が付いてくるわけです。それも込みのコマ給。一応、ルール上は、授業開始15分前までに校舎に入ればよいことになっていました。私としては、遅刻しない程度に校舎入りしていたのですが、いつも、私よりず~っと早く入っている子がいるのです。そして、帰りも私よりず~...
基本的に、私の授業は、宿題が多いです。なぜなら、家の勉強というジャンルがない子があまりに多いので、そのジャンルにまで口出しをしなければ、できるようにならないからです。例えば、うちで先取り授業をするとします。普通なら、先取りの授業をして、定着用の宿題を出せばそれで済みます。しかし、そうすると、それしかしない子がいます。今、学校でやっているところはほったらかし。。。学校の授業でやったことの復習とか、本...
作文には書く人の知識と経験が表れます。ですから、知識や経験が無いと書くことがありません。例えばネギが高くても、普段の相場を知らなければ高いとも思いませんし、高いと生活が苦しくなるという経験もないわけですから、何も思わないわけです。せめて高いとどうなるかという会話くらいあれば、それは貴重な経験になるのですが、「高いなあ」「ふ~ん」では何も残りません。その後に会話を続けなければいけないのです。「どうし...
この作文メモを作ることは、実は小学一年生から教科書には書いてあります。二年生三年生の教科書にも繰り返し出てくるので、自然と身につきそうな気がするのですが、実際は全く身につきません。相当学力の高い子どもでもできないので、教え方に問題があるのか練習が足りないのか。私自身の経験では、作文の構成を作ってから書くという方法を学校でちゃんと学んだ記憶がないので、年齢が低いときに学んだことなので真剣味が足りず忘...
前回の会話を再掲します。「スーパーに買い物に行ったらネギがめっちゃ高かった。」(へぇー)「細いネギなのに値段がいつもの倍!メニューを変更したわ。」((笑))「値上げラッシュでなんでも高いのに、さらに品薄で価格高騰したらどうなるんよ。」(ホンマにな)こんな経験を作文にしてみましょう。小学校低学年レベルならば3〜4文に正しい日本語で表現されていればOK。例えば、きのう、お母さんとスーパーに買い物に行きまし...
作文は以下の3つの部分から成り立っています。① 自分が実際に見たり聞いたりした経験から、感じたこと思ったことを書く。② わかりやすくするために①を具体的に書く。③ どうすればより良いものになるか思考を拡げてまとめる。基本的にはこの構造を守っていればよく、400ページの論説文の本であっても中身が細かいだけで骨格は同じです。そもそも作文は、自分の意見や考えを文章を書くことで伝えるものでしかありません。表現は音...
作文は高校入試や城ノ内入試に必ず出題されるものです。しかし素早く上手に書くには、ある程度の練習が必要です。作文のコンクール、また大学受験や入社試験の小論文のようなものになると内容が加味されてきますが、入試の作文は時間制限がありますし、減点されなければ良いという特殊な状況があります。内容を良くするには、日頃からの思考の量と質が重要ですから、少しくらい練習したくらいでは中身のある文章は書けません。しか...
高校だって、多様化する時代に合わせて、もっともっと変化するべきだと思います。中学生を見ていると、点が足りないから実業高校に行くんです。これも、ずっと気になっていること。例えば、農業。徳島なんか、こんなに農業に適した環境があるのに、点が足りなくて、工業にも商業にもいけない子の選択肢みたいに言われるんです、農業科が。人間にとって、一番大事な部分を担ってる分野なのに。それぞれの高校に、もっとスペシャリス...
社会の勉強方法を聞くと、一番多い答えは、「教科書をまとめる」なんです。でも、教科書をまとめてみたところで、覚えます?実際、教科書を自主勉にまとめたとして、その単元のこと、覚えてますか?覚えていないと思うんです。というか、私自身は、そんなことしても覚えられませんでしたから、「そんなんで覚えられるん?頭いいんやなぁ~」って感じです。ww問題を解かないと覚えられないと思うんです。問題を解くことで、うろ覚え...
パターンや公式が大好きな子が増えている気がするんだけど。。。なんて思っていると、先日、まさに、それを嘆いているどこかの大学教授の記事が出ていました。ただ単に、数え上げるだけの問題が解けない子があまりに多いというのです。例えば、場合の数の問題。樹形図を書いて、数えればいいだけの問題なのに、少し考えて、ややこしいなぁ…などと思うと、手を出さない。そして、公式や解き方を問う質問が殺到するというのです。それは...
昨日の記事のように、考え続けるためには、頭の中に持ち続けている力が大切です。保持力とでもいいましょうか。。。つまるところ、思考力の差は、この保持力の差だろうと最近、よく思います。ある日、小6生と話していると、「だから、相対的に言うと○○ってことですよね?」と自ら発言した後に、「あっ!今、初めて『相対的』って言葉を会話で使ったわ~」とか言って、喜んでるんですw何気ない会話に思えるかもしれませんが、この差...
わからない問題を考え続けることって、ものすごく大事なことだと思っています。家で出してきた答えに、ダメ出しをして、違う原因だけ説明して、「あ~、そうか、違うなぁ」と理解してもらって、また次回。「どうやって解いたん?」生徒が、説明し始めます。「ん?そこ、変なんちゃう?根拠ないよなぁ?」はいっ!残念~もう一回!って感じです。こんなやり取りを、授業の度に5分~10分使ってやることもあります。解説してしまえば...
小学生の算数も、中学生の数学も同じですが、問題用紙に残された解き跡を見ると、できる子か、できない子かがわかるものです。例えば、図形問題。もちろん、みんな、図形に書き込みをして解いていきますが、できない子の問題用紙には、不必要な塗りつぶされた線がいっぱいあります。はっきり言って、汚い。ww見づらい図になってしまっています。できる子は、そういう書き込みはしません。線を塗りつぶしてみたり、ぐるぐるやって...
「好きな中学に行けばいいよ」と、子供に言っている家庭もあるでしょう。しかし、これは、少々乱暴過ぎると、私は思っています。まだ小学生です。周囲の大人が良いと言っていることを、良いと鵜呑みにする年齢です。それぞれの中学校の特徴を吟味して、自分はどこに合っているか…なんて考えることができる年齢ではありません。そんな子供に「好きにしていいよ」というのは、実は、ひどいことだと思うのです。それで、中学に入って...
まだまだ中学受験をする割合は低い県ですが、それでも、一昔前に比べれば、中学受験を考える子がずいぶん増えたなと感じます。城ノ内、文理、附属、それぞれに特徴があって、カリキュラムも違うので、自分に合っていそうな学校を選ぶことも大事です。現状では、おそらく、文理中学が一番入りやすいですが、だからと言って、安易に決めるべきではないと思っています。昔に比べれば、使用教材のレベルこそ下がっていますが、そうは言...
私は中学1年くらいのときだったと思いますが、なぜか突然に中国語を勉強してみたいと思い立ち、NHK教育テレビの中国語講座のテキストをお小遣いでわざわざ買って、テレビの講座を見て練習していたことがあります。週に一回30分のテレビを見たくらいで何か身につくはずもなく、3ヶ月目くらいには飽きてテキストを買うのをやめて中国語に挫折しました(笑)。大学に入ったら第二外国語の選択の中に中国語があり、特にこの中学のとき...
小学校で英語教育が必修となりましたが、まだまだ小学校で英語を教えることを専門にしている先生はかなり少ない状況です。教員もいないのに教えることになってしまったのは拙速と批判されてもしょうがないですが、始まってしまった以上はしょうがない、英語を教えるとは思ってもいなかったのに、研修を重ねた上でかなりのプレッシャーの中で授業をしているのでしょうから、英語を担当している先生はそれは大変なことだと思います。...
英語の基本構造が日本語とは違う話ですが、もう一つまったく違うのが語順です。英語の語順は基本的には「大事なことから先に言う」ということで、日本語のように最後まで聞かなければ正しく理解できない言語とは違うのです。例えば、He plays soccer well like Mitoma.ならば、先頭の「彼はします」!というのがいちばん重要なことで、日本語なら主語述語に当たる部分です。それが主語と動詞で先頭に出てきます。日本語なら、彼は...
英語は日本語とは文法がかなり違う言語です。言葉というのは距離的に近ければ類似しているもので、韓国語は日本語にかなり近いですし、中国語も漢字以外の文法の点でも似たところが多くあります。英語はまず文字が違いますし、文法もまったく違います。言語としての共通点はありますが、そもそもの基本構造が違うことを早めに理解する必要があると思います。特に主語と動詞、特に動詞がものすごく重要で、日本語なら動詞を必要とし...
小学校の英語は会話が中心ですから、とりあえず英会話教室に小さいうちから入れておこうというのが最近の風潮です。英語教育を低学年からやる私立校や保育所までありますから、公立校に行く子ならますますそう考えるのかもしれません。pineapple とか elephant とか、名詞を覚えていくのに多少の足しにはなるのかなと思いますが、名詞の単語を覚えるのは平均的中学生くらいまで成長した脳であればあっという間ですから、それに何年...
このブログも、ずいぶん長い間書いているので、生徒の中にも、これを読んでいる子が何人かいます。そうすると、「あ!自分のことだ!」と、思い当たることがあるときもあるのでしょう。これが、明確にわかるときはいいとして、例えば、けっこう厳しい話題で書いているとき、「私、できてないかも!?」とか、「僕、やばい?」とか、思う子もいると思うんです。そんなとき、「自分、できてないかも?」という認識を持つのは、たいて...
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昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
今日もまた、ひとつ問題文を読んでみましょう。今日も中1の作図の問題です。【問題】「右の図のように,線分AB上に点Oがある。このとき,線分AOを1辺とし,AO=CO,∠AOC=135°となる二等辺三角形AOCを,線分ABの上側に作成しなさい。」この問題の図は、左右に線分ABが引いてあり、その真ん中あたりに点Oが書いてあるだけです。線分という言葉の意味はなんとなく分かるとして、135°という角度が作図でき...
数学の文章題や幾何の問題は、数学の中でも特に苦手意識を持つ生徒が多いジャンルです。今日はその苦手意識がどこから来るのかを考えてみましょう。以下、実際に当塾で使っている問題を引用します。中1の作図の問題です。【問題】「右の図で,直線 ℓ 上にあり,折れ線AP+PBの長さが最短となるような点Pを作図しなさい。」この問題は、縦に直線ℓが描かれていて、その左側の適当なところに、2点AとBが描かれている、という...
考えることは、楽しいことだと思います。以前、個別指導塾で教えていたころのことです。あるテストで出題された数学の問題。少々ひねりがきいていて、「これ、どうやって解くのが一番わかりやすいかしら?」なんて、講師の間で話題になったことがあります。個別指導塾だったので、アルバイトの大学生も結構いて、近くにいた時間のある人たちみんなが、解き始めました。授業後だったし、結局、その日は問題提起だけで、「考えときます...
問題を解いていて、間違えることを極度に嫌がる子がいます。「わからない」ということを、悪いことだと思っている子もいます。しかし、考えてみてください。間違えるということは、何かを改良する糸口が見つかったということです。わからないことが見つかったということは、一つ賢くなれるチャンスが来たということです。実は、そういう感覚を持っている子ほど、伸びていきます。好奇心の塊なのかもしれません。出会った子たちには...
ある日、授業中に、思いついたように、「あっ!そうじゃ、わからんとこが1個あったんよ。。。」と言われました。算数の問題です。こちらからは、「出してみ~」と言っただけなのですが、そこから、こう始まったのです。「これな、ぼくはここに線を引いたんよ。ちゃう気がしたんやけどな、けど、ここに線を引いたら、ここが90度かな~?と思ってそれで出したら、答えは合ったんよ。でも、これ、たまたまよなぁ?解き方ちゃうよなぁ?」...
昨日のテーマと相反するようですが、勉強には、量も必須です。あるレベルに達するために、必要な量というのはあります。しかし、それは、質を伴った量のことです。質はともかく、量だけあればいいという話ではありません。やってるのに成績が上がらない。。。と言う子のほとんどは、質が悪すぎるか、量が足りないかのどちらかです。というか、両方である場合も多い。そして、問題は、その状態で、「やっている」と思っていること。厳...
勉強は、量より質だと思います。時には、どっとたくさんの量を解き込むことも大事ですが、常に量が多すぎると、内容が薄くなってしまって、せっかくの効果が半減してしまいます。例えば、中学受験用の塾に通っているものの、日々の学習に追われるばかりで、復習が出来ない状態だと、定着していきません。習ったのに、ちっとも覚えていないとか、全く理解できていないとか。。。もったいない限りですね。そうは言っても、塾は日々進...
まちがえた答えを消さないこと。直しは赤ペンですること。こんなことは、ごく当たり前のことと思いたいですが、これが出来ていない子は山のようにいます。おそらく、公立の場合、出来ていない子の方が多い。学校では言われないのかしら?と思います。中学生でも、出来ない子というか、やっていない子のほうが多いと思います。一方、文理小や附属小の子は、ほとんどの子が当たり前にやっています。こちらが何も言わなくても、丸をつ...
テキストは、2回目を解くところからが勉強だと、しつこいぐらい言っていますが、今までやっていない子には、これが難しい。。。普通にやってきた子は、これが当たり前なのですが、そんなことをやってきていない子に、これをやれと言っても、なかなか出来ないのが現実です。例えば、中3の「新研究」や「整理と対策」。旧総選校、すれすれラインの子なら、夏休みは、これに限ると思います。あれもこれもするより、これを習ったところ...
昨日の記事のような国語の読解問題の読み方、答え方というのは、文章を味わうのではなく、書いてあることを額面通りに正確に読み取って伝えるという作業です。そんなこと必要?と思うかもしれませんが、これはとても大事なことだと思います。例えば、大人になれば、公的機関から送られてくる様々な文書を読み取って、処理していかなければなりません。公的機関というのは、親切なようで冷たいところもあるので、その文書を読み取っ...
ここ20年ぐらいでしょうか、国語が苦手だという子によく出会います。私のところでも、国語を一緒に勉強する子が増えました。市内普通科には普通に合格できるくらいの成績で、「国語が・・・」と言う子にとても多いのは、問題の解き方がわかっていないことです。基本的に、国語の読解問題というのは、文学を味わうような読み方を求められているわけではないと思います。この文章に、なんて書いてありますか?って問われているだけな...
勉強のためにはいろいろな教材を使います。学校の教科書から始まって、ワークブックのような副教材もあります。塾に行ったら、そこの教材もあります。塾に行かなければ、たいていは自分で購入した問題集なりがあるでしょう。その上今では、タブレットなどを使ったアプリ系教材もあれば、YouTubeなどの無料の動画も山ほどあります。そうなると、どうしても教科書はいちばんどうでもいいネタで、学校の副教材は宿題とテスト対策用で...
何をやってみたいかは、人それぞれ。子どもであっても、その性格や興味関心によって、全く違ってくると思います。ちなみに私が嬉しかった経験は、自転車で遠くまで行くことでした。小学高学年のときに、初めて歩いて吉野川橋を往復してみて、結構満足感がありました(笑)。北岸から見る景色はいいものです。中学になってからは、一度、北島の友達のところまで行ったことがあったので、もっと遠くまでと考えて、大麻あたりまで行っ...
前回、本を一冊最後まで読み切ることが重要だという話をしました。子供の頃に、絵本や童話のような簡単なものを最後まで読み切ることは、誰でも経験があると思います。また、読書感想文を書くために、なんとか一冊いやいや読み切ったという人も多いでしょう。一冊の本を最後まで読み切ることは、子どもにとっては大変な作業です。かく言う私も、子供の頃に好きだったのは、星新一のSFショートショートでした。短編小説が読めるよう...
最近は全ての教科で問題文が長くなり、読む能力でふるいにかけられている状況です。ですから、国語でも当然、本文と言われる部分はじわじわと長くなっています。そんな長い文章を読んでいると、最初の方に読んだことは、終わりのほうが来たときにはもう忘れてしまっているものです。でもそれでいいのです。正しく読んで、最終の筆者の意見が理解できていればそれでよくて、設問にかかったときに(ああ、この辺の話だ…)と見当がつ...
教科書は改訂され続けて、少しずつ改良されています。特に近年は、教科書だけでも自学自習できるような構成になっています。それは、学校の先生が足りなくて、しばしば自習になってしまうような現状を補う狙いなのか、あるいは、不登校で学校には行けないけれど勉強する意思はあるという生徒のためでもあるのでしょうか。ですから、昔よりもずいぶん良くなったと思うのですが、なぜか学校では、教科書を使わないことが増えてきてい...
計画を立てるときの質問に意外と多いのが教科のバランスについてです。例えば、20日間の計画を立てるのに、20日÷5教科=4日/1教科なんて考える子がいます。じゃぁ、社会の勉強をするのは、5日に1回?あるいは、最初の4日間したら、そのあとの16日間は放置?考えられな~い!!と思いますが、これ、普通にやっている子は、意外とたくさんいるようです。確かに、1日中社会の勉強をしたら、すごいやった気分には、なれる...
高校生の時だったでしょうか、「無理のない勉強」「無駄のない勉強」「斑のない勉強」を、推奨されたことがあります。うまいこと言ったな~と思ったものですが、例えば、無理をして徹夜で勉強をしても、結局は、能率が上がらなくなったり、次の日に何もできなかったりして、成果は得られないし、昨日の記事のような無駄が多い勉強をすると、それはもちろん、効率が悪くて、成果は得られません。そして、今日は7時間やって、明日は...
勉強やる気満々!になった子の中に、時々、違った方法へ進んでいく子がいます。要注意です。。。一番よくあるのが、やたらとノートに整理してみたり、暗記カードを作ってみたり、・・・。何がいけないの? 勉強してるじゃん! と、思うでしょう?でも、いけません!確かに、時と場合によれば、教科書の内容をノートに整理してみることも必要かもしれません。でも、それは、言葉や知識が、ごちゃごちゃに入っていれば・・・です。言葉も...
昨年受講した方を中心に、夏休みの短期コースの問い合わせを時々いただくようになりました。通年コースの受講生の夏講申し込み締め切りが6/29なので、今月中には、夏休みのスケジュールが決定します。普段受講されていない方の夏休み中の短期特別コースは、7/1より先着順で受け付けさせていただきます。受講ご希望の方は、下記のHPをご参照ください。短期特別コース詳細昨年受講された方は、公式ラインからお問い合わせください。...
小学校高学年になってくると、勉強もだんだん難しくなってきて、部活動や習い事とのバランスが難しくなってきます。私は、以前はピアノ教室もやっていましたが、幼稚園から習っていたピアノを、小学校高学年で辞める子はとても多かったものです。せっかく、だいぶ弾けるようになってきていたのに、勉強や部活を理由に辞めるんですね。。。そのくらいで辞めてしまうと、大人になったら、結局、何も弾けないんですよね。そこから、や...
附属中の1年生は、内進生と外進生がそれぞれの小学校でのことを話しているようです。この間も、「公立小学校って、あのプリントがテストだったんやって。」なんて、驚いている子がいましたが、そうなんです。あの単元末の確認プリントが、公立のテストなんです。だから、100点でも大した意味はない。。。あれは、単なる知識の確認をするためのもので、活用できるようになっているかどうかの確認にはなっていないのです。だから、そ...
音楽をしていたころに、先生がよく言っていたことがあります。「下手になる練習をしているの?」ピアノを弾いていると、なんだか、優雅に楽しそうにやっているみたいに見えますが、実際は、そうではなく、頭の中は高速フル回転です。簡単に言えば、色んなことを計算して表現するわけですから、ひとつの音を出すにも、そのタッチの加減、全体の中での位置づけや意味などをきちんと考えながら進めていかなければ、綺麗には奏でられな...
徳島市の中高一貫校は、私立の文理と公立の城ノ内ということになりますが、その進度設定は大きく違っていて、城ノ内は、3・3で、文理は、2・3・1でした。しかし、城ノ内は高入が無くなったので、文理と同じような進度をとっているようです。中学校3年分を、中1と中2でほぼ終わらせて、高校3年分を中3~高2に前倒しします。そうすると高3は実戦演習の時間となるわけです。中学3年間で習う内容は、ある程度できる子にとっては、2年間...
この3月に行われた、令和6年度の徳島県公立高校の入試で、国語の第五問には、例年のように作文が出題されました。その実際の問題と模範解答を見ながら考えてみましょう。(問題と解答は、試験翌日の徳島新聞に掲載されたものを引用いたします。)五 次の資料のア〜ウは、論語の中にある言葉である。これらの中から、生活に生かしていきたい言葉を一つ選び、その言葉についてのあなたの考えを条件(A)〜(D)に従って書きなさい。...
そこで話を読書感想文に戻してみましょう。感想文ですから「感想」を書きなさいということのようですが、実は感想だけでは物足りなくて、「考え」が書かれていないといいものにはなりません。感想文は天下の嫌われ者で、読書推奨派の人でも、「感想文のせいで読書が嫌いになるから、感想文を書かせるのはやめたほうがいい」とまで言ったりします。確かに、苦労して読み慣れない本を読んではみたけれど、感想は「まあまあ面白かった...
ここで、幼稚園の入園試験というものを考えてみましょう。大都市の有名私立幼稚園のお受験なんてのが時々話題になりますが、徳島県人にとっては、ほぼ別世界の話です。しかし、徳島にも幼稚園の入園試験は存在します。鳴門教育大学附属幼稚園は通学エリアの制限があり、また、お昼に迎えに行かなければならなかったりで、誰もが意識する試験ではありませんが、入れるものなら行かせたいという親は多いでしょう。しかし考えてみると...
最近よく「思考力を育てる」という言葉を見かけます。「暗記や詰め込みから思考へ」というのもここ20年は言われ続けていますよね。でも、思考力って漠然としていて、どういうこと?と思いませんか。思考という言葉は、「思う」と「考える」がセットになった熟語です。たしかに頭の中でやっていることなので似ているのですが、別の言葉である以上、少し意味が違っているはずです。「思う」は「考える」よりも時間が短い印象がありま...
作文は、城ノ内中学校や公立高校の入学試験で、必ず出題されます。他にも夏休みの宿題の定番であり、読書感想文に悩まされた人は多いはずです。授業の教材として使うには、発表や修正に時間がかかるので、せいぜい80文字作文を指導していれば上等なほうでしょう。しかし、それでも作文が試験や夏休みの宿題に出題されるのはなぜでしょうか。そのあたりを少し考えてみましょう。作文は小学校の頃から、始め、中、終わり、の構成にす...
この春は、城ノ内の高入が無くなった学年の子が卒業し、同じく城東の学区撤廃がされた初めての学年の子も卒業しました。その影響がどうか。。。なんてことは、数年たってみないとわからないものですが、どうやら気になっている人も多いようですので、まだ速報レベルの人数ではありますが、データをチェックしてみました。国公立大学への合格割合で、数値だけ見ると、城ノ内は高入が5割あった時代の合格率に戻りつつあるというか、5...
最近は、スーパーに行くと季節とは関係なく野菜や果物が並んでいるので、「旬」がいつなのかわからないようなものがたくさんあります。とはいっても、やはり、日本人たるもの、季節の食材を味わって季節を感じたいものですよね。中学生の古典をみていた時のことです。病気のお母さんが、筍が食べたいというので、孝行な息子が、すぐに真冬の竹林で、筍を探すが、そんなの、見つかるはずがない!ところが、目の前にパッとタケノコが現...
塾の広告によくある成績アップ保証。あれが、曲者だという話は、以前にした気がしますが、すぐに結果を出そうとする塾はとても多くあります。というか、すぐに結果を出してほしい生徒と保護者があまりに多いので、結果として、塾はそれにこたえる形の指導に走ってしまうのですね。だって、そうしないとお客さんが来ませんから。。。しかし、気をつけてください。すぐに結果を出す勉強の仕方と、長い目で見て本当の力をつけていく勉...
中学受験をする場合、小4ぐらいから、それなりに受験のための準備を始めるのが、一番ゆったりと勉強できてよいと思っています。が、こういう仕事をしていると、よく聞かれます。「どこの中学校に入れるのがいいの?」これは、なかなか難しい質問で、その子の特性と、家庭環境に大きくかかわってきます。手軽に社会性を身につけさせたければ、やっぱり、地元公立だと思います。なんといっても、地元公立は社会の縮図ですから!受験が...
最近は、学歴にはこだわらない・・・というようなことが、以前よりは増えてきたような気がします。とは言え、まだまだ、学歴によって左右されることって、意外とあるような気もしています。「勉強ができたって・・・」他にできないものがあって、高学歴だとよく言われるセリフだと思います。人間性の問題とか、まぁ、色々、世の中、勉強だけでは役立たないことがたくさんありますからね。では、学歴はなくてもいいのか。。。と言われ...
子供たちも、塾や部活、お稽古などで忙しいし、家族と一緒に食事をとらないという子も時々います。でも、個人的には、家族と一緒に食事をしながら話すことって、とても大事だと思っています。夕食が難しければ、せめて朝食だけでも。。。両親や兄弟、皆の生活リズムがバラバラで、朝食も別々に食べて学校へ行っている子もいましたが、成長期に、何か足りないものが出てくるのではないかと感じていました。レストランなどでも、それ...
睡眠時間、ってどれくらいが普通?なんて、聞かれることが時々あります。成長期ですから、極端に少ないのはよくありません。だからと言って、毎日10時間も寝ていたのでは、勉強をする暇がないですよね。あくまでも、私の身近な子たちの話ですが、小学校高学年で、8時間ぐらいの子が多いのでしょうか。10時に寝て、6時に起きる。。。というのが一番よく聞くパターンですね。中学生だと、7時間。11時に寝て、6時に起きる。6時間の子...