小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
「テスト直しした?」なんて聞くと、返却された答案と問題用紙を出してきた子がいました。答案用紙を見ると、赤で答えが直してあって、先生がチェックしたハンコも押されています。「あ、学校でやってくれたん?」なんて聞くと、なんとも、あいまいな返事。よくよく聞いてみると、答案を返却されて、解答を配られて、「赤で直しなさい」って言われて、答えを写したら、先生が順番に回ってきて、ハンコを押してくれたらしい。ちょっ...
この仕事は、本当にいろいろな子供たちに出会います。毎年毎年、「こんなタイプ、初めて」なんて思うものです。十人十色とは、まさに・・・と。wwそれでも、細かくジャンル分けしてみると、けっこう共通点のある子がまとまっているもので、例えば、定期テストの勉強の仕方を、口で説明するだけで、ほぼ完璧に実行できるのがトップ層。ある程度実行できるのが上位層で、数回かけて修正をしていくことができる子はトップ層へ近づいて...
県下の高校受験をする子たちが受ける一斉テストが基礎学力テストです。中1、中2は2月に各1回、中3は、10月~1月にかけて3回あり、特に中3は、出願の際の重要な資料になります。個人的な考えを言えば、学区制を見直すついでに、基礎学も見直してほしかったと思っています。徳島の子は、あまりに自分の力を知らなさすぎると思うのです。校外模試があるわけでもなく、基礎学の県下通し順位が出るわけでもないので、当たり前と言えば当...
マンツーマンだし、授業中に、生徒との対話は多いほうだと思います。かなり踏み込んだ話をすることもあります。あれこれと、色々な角度から切り込んで、ようやく、言いたかったことが伝わるものです。特に、思春期の子たちは。保護者面談をしたときに、「先生ときちんと話ができていますか?」とか、「ため口で話したりしていませんか?」とか、「家では、単語でしか喋らないのですが…」とか、そういうことが話題に出るご家庭の子...
ここ十年で、一気に映像授業が増えました。コロナで、一段と拍車がかかったように思います。塾ではもちろん、家でも、ネットで見ることができる映像授業が当たり前のようになりつつあります。メリットは、費用がかからないか、かかっても少額で済むことと、自分の都合がいいときに、何度でも見られることだと思うのですが、この「何度でも見られる」というのは実は、大きなデメリットでもあります。また見られる、また聞けると思っ...
このところ、調子が上向いてきている子が何人かいます。今まで、嫌そう~に勉強してたのに、そうではなくなったと思ったら、段々、頭が回転し始めている子。公式1個余分に教えとこうかって思ってしまいます。ww最近、ちょっと勉強が面白いとか言い出した子。テスト前だし、他の教科もやっとこかって思ってしまいます。ww私、学校の先生はできません。人並みに、えこひいきしますから。ww知り合いだから…とかいうのはないですが、...
勉強はスポーツと似ていることも多いです。運動や競技では、筋力持久力俊敏性など、持って生まれて才能に恵まれている人が確実にいることとか、才能が平凡でも努力すればある程度伸ばせることとか、コーチが大切であるとか、いろいろと大事なポイントがあると思いますが、勉強でもそれは共通していることでしょう。ですから、スポーツの能力を上げるためにすることが勉強でも有効だろうと考えて、筋トレ的な学習を推奨する人がかな...
受験にはテクニックが必要だとよく言われます。たしかに受験算数と言われる問題には、テクニカルな印象を持つ方も多いと思います。実際、私達も教科書に載っていない、また学校では積極的に教えない「テクニック」と思われることを教える場合もよくあります。特に算数数学では、面積を求めるときに同じところを探して移動したり、円周率の計算を減らすために式を変形したり、二桁の暗算を簡単にする方法やら、文章題を解くために書...
社会科とは、暗記科目であり、地理・歴史・公民の各分野の言葉や意味を覚えるものだ、と考えられることが多いです。しかし元々教養としてこれらの知識を持っていれば、覚えることも容易ですし量も限られてきます。社会科の素養を持っている子どもというのは、理科に比べると少ないように思われます。虫や花や料理が好きな子供のほうが多くて、政治経済に興味がある子は本当に稀ですし、歴史はややマシですが、マンガやドラマの影響...
適性検査の理科社会を向上させるには、興味関心あるいは子どもの教養と言えるものがあると圧倒的に有利だという話をしました。ではまず理科の興味関心を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。子どもの頃から、その素養というものは自然と現れてきます。虫を見て喜ぶのか逃げ回るのか。道端の花が咲いたら見つめるのか無関心なのか。ボールがあったら転がしたり投げ上げたりしてその動きを観察するのか、などなど。こういうことに...
そもそもそれは、小学校6年生が冬の1月頃に受験する、ということ自体が大変なことなのです。大学受験ならかなりの時間をかけて計画的に準備できますし、進学校であれば学校のカリキュラム自体が受験前提で組まれますから、周りに流されてやるということでもなんとかなります。高校受験も中3になると先生の目の色が変わってきます。模擬試験も学校や地域で行われますし、補習をやったり面談したりで、嫌でも勉強する雰囲気ができて...
演習だけでは済まされないことに暗記があります。どうしても、暗記を目的として、覚えてしまわなければいけないことってありますよね。例えば、英単語や古語、漢字なんかもそうでしょう。高1の時の英語の先生の話、前にも書いたような気もしますが、今、振り返れば、いい先生だったな~と思います。当時は、あんまり好きじゃなかったですけど。ww当時にしては、珍しく、ほとんど英語で授業をする男の先生でした。日本語で説明して...
できるようになる子は、メモを取ります。できるようにならない子は、とにかく書かない。一応、メモを取らない子にも、何回かは、「メモしといた方がいいよ」と促しはしますが、それを数回繰り返しても、自らしない子には、しつこくは言いません。なぜなら、言われてやることではないからです。実際、授業中にも、すぐにメモを取る子は、メモを勧めたことはない子がほとんどです。勝手にやってるのです。解き直しをしたとき、復習を...
ものごとには段階があります。以前にも書いたエピソードのような気がしますが、大学生のころのピアノの授業の話。。。確か、前期試験直前のレッスンだったと思います。試験前だったし、自分でもかなりいい線まで仕上げて行ったつもりだったんです。直前レッスンなので、一応本番みたいに演奏室で、譜面台も外して、まずは通しで聴いてもらえます。普段は、速攻ダメ出しを食らってしまいますが。。。それで、一通り弾き終えた後、珍...
私、陶芸のほうでは、結晶釉という少し特殊な釉薬を扱っています。扱っている人が少ないこともあって、時々、変な問い合わせが来るんです。ww実は先日も、結晶釉の作り方を教えてほしいという趣旨のメールが届きました。日本語で書かれたメールですが、ぱっと見て、ネイティブでないことはわかる文章です。こちらが日本語ネイティブなので、理解はできますが、私の英語もネイティブから見れば、こんな感じなんだろうなぁ…なんて、...
夏河を越すうれしさよ手に草履与謝蕪村の俳句ですが、作者に「うれしさ」をもたらしているものは何かという問いで、昭和生まれの私としては、うっそ~~~!!!と思うことがよくあります。「手に草履」って、どういうシチュエーション?なんて生徒に聞くと、草履の捉え方の違いに驚くのです。たぶん、昭和生まれの人なら、草履を脱いで、手に持って、川に入ったとイメージしますが、平成生まれの子たちは、草履を持ってきて、草履...
類題演習や過去問ばかりが演習ではありません。特に、上位層の子たちは、ハイレベル問題を解くこともよくありますよね。その目的は…?考える時間を持つことです。あらゆる角度から、考えてみる時間を持つこと。前にも書きましたが、これは本当に大事な時間です。一見無駄な時間のように思えることもありますが、この時間を多く持っている子は、閃きが降りてきます。ww逆に、この時間を持たない子は、少しひねられると閃かない。。...
過去問を解く目的・・・もう一つ大事なのは、ミスをいかにして防ぐかということ。特に、トップ層の公立を狙う子たち。各教科95点以上は欲しいとなると、ミスが命取りです。普段から、ミスが命取りであることを十分に理解して取り組む必要があります。そのためにも、過去問の演習は大事なのです。時間内に全問解いて、どれだけミスをなくせるか・・・。そう考えると、必ず時間を計って、どのくらい、振り返りながら解けば、ミスがな...
中3になれば、過去問を解くことが増えてきます。その目的の一つは、スピードアップと時間配分です。もちろん、弱点をあぶり出すためにも大事な作業ですが、なによりも、日々、解くときに注意したいいことは、いかに、時間内に余裕を持って解き終えるかということです。特に、いつも時間切れをしてしまうような苦手教科。数学なら、どれくらいのペースで解いていけば、最終問題に十分な時間を使えるか…。国語なら、作文から書く方が...
今やっていることは、何のためなのか…という目的意識を持つことは、とても大事です。勉強をする上で、演習をすることは欠かせませんが、何を目的に演習をしているのか、その目的によって、注意しなければいけないことは違ってきます。数回に分けて、演習の目的を考えてみたいと思います。例えば、新しいことを習って、類題演習が宿題になることって、学校や塾でもよくあると思います。そういう場合の目的は、新しく学習したことの...
塾で新たに生徒さんを迎えるときには、塾以外も含めて、どんな習い事をしているかをお聞きしています。スケジュール的に空いている日を確認するだけではなく、宿題などの家庭学習に充てる時間的余裕を確かめるためでもあります。そうすると週に5日くらい予定が埋まっている子は相当多いというか、ほぼ当たり前の感さえあります。特に小学生のうちは親の希望もありますし、遊び半分であれこれやるのもいいのかなぁと思います。ただ...
センスが悪いことは誰でもすぐに気が付きます。劣等感を感じますから。しかし、少しずつ頑張れば、その劣等感がなくなるくらいにはセンスは良くなります。逆にセンスが良いことは、優越感を持てるかどうかでわかるものです。しかし最近は、あまりに平等意識が強くなりすぎて、他人に優越感を感じることが悪いことのようにさえ思われています。ですからセンスがあってもなかなか伸びないということになりがちです。センスがあれば、...
「センスがいい」といえば、持って生まれた才能と誰でも思うでしょう。確かに私もそう思うのですが、どんなレベルのセンスであれ、センスは伸ばせば伸びる!というのが私の考えです。例えばファッションセンスでも、子供の時から教えてもないのにセンスよく服を選ぶことができる人は稀(まれ)でしょう。でも、大人になっていく間に、たくさんの知識を得たり人のスタイリングを見ているうちに、また、自分で服を選び自分で買うとい...
学習において、センスがあったほうがいい教科の代表は数学でしょうか。特に図形の問題にはセンスが必要、などとよく言われます。実際はセンスが普通以下のレベルでも、練習すれば論理的に答えに到達できるようになっています。しかし、特に受験レベルの問題になってくると、論理だけではなくて多少のひらめきを要求されることが多くなり、そのために「センスが必要」と言われてしまいます。ひらめきとは言い換えると何かを思いつく...
よく「あの人はセンスがいいね」とか「この仕事はセンスが必要ですね」などと言います。センスという言葉はすでに日本語化していますが、言い換えることが難しいからなのかもしれません。だから、外来語としてカタカナで使われているのでしょうが、実のところは簡単で、英語の辞書にある通り「感覚」ととらえるべきです。さらに感覚とは、本来は尖ったものに触れば痛いと感じたり、熱いものは熱いと感じたり、甘みや旨味といった味...
近年子どもに砂場遊びをさせなくなったと聞きます。私がまだ子どもを公園に連れて行っていた頃は公園遊びは普通のことでしたが、それからかなりの時間が経ち、最近では砂場そのものが撤去されているようです。砂場遊びは物理的なこととか、たくさんの学びがある優秀な遊びだと思いますが、異常なまでの衛生管理などに押されて、消えてなくなる運命のようです。その善悪はさておき、砂場遊びといえばトンネル作りでしょうか。まずは...
あなたの武器は何ですか?スポーツですか?音楽ですか?絵画ですか?勉強ですか?料理ですか?工作ですか?それとも・・・?私は、「勉強が全てではない」派です。勉強が、得意な子がいれば、苦手な子もいますから。苦手な子が、敢えて勉強で勝負に出る必要はないと思うんです。でも、なにを武器にして、生きていくつもりですか?というのは大事な部分だと思います。武器というのは、つまり、自分の強味のことです。部活が忙しい中...
一応、直しはしているけれど、考え方がまずい子もたくさんいます。アで、ピンだったら、「あぁ、イか」って直すやつです。50÷4で間違えたら、「あぁ、4÷50だったわ」って直すやつです。その場しのぎ的にパターンで覚えようとする子、本当に、嘘みたいに多いんです。例えば、人口密度とか。「これ、習ってない?」なんて聞くと、「どっちで割るのだったか忘れました」とか言うんです。人口密度って、どっちで割るか、なんて、覚えま...
一応、学校から帰ったら、学校の宿題をする習慣はあるという子でも、やり方がまずい子がたくさんいます。解きっぱなし、写しただけ、書いただけ、・・・みたいなやつです。例えば、英語の教科書の暗写をしなさいと言ったとします。とりあえず、ノートに書いてみた跡はあります。でも、間違えているところに、直した跡がない。つまり、書いてみただけで終わってるんです。間違えてるところをチェックして、それを覚えなきゃ、できる...
勉強ができない原因の一つに、「そもそも勉強の習慣がない」というのがあります。毎日、決まった時間に勉強をすることが、生活パターンの中に組み込まれていない子は、実は、けっこういるのです。この仕事を始めて、驚いたことの一つでもあります。小学校にも上がれば、学校から帰ったら、勉強するのは当たり前だと思っていましたから。。。でも、そんな風に育っていない子の方が、どうやら多いようです。学校から帰ったら、まず学...
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小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...
「これ、解き直してきて!」という宿題、けっこうよく出す方だと思います。人によって、○×だけつけて返却したり、ヒントまで書いて返却したり、それぞれですが、次回までに、間違いを解き直してくるという宿題です。そうすると、伸びる子と伸びない子がはっきりと見えます。例えば、英語の問題。2文がほぼ同じ意味になるように書き換えなさいというような問題、よくありますよね。伸びない子の典型的な直し方は、適当に、前回と違...
学校の授業が、ちっともわからない、先生が何を言っているのか、意味不明、なんていうのも、公立の子からはよく聞く話です。でも、それも、結局は、言い訳にしかすぎません。だって、「あなたは授業に恵まれなかったから、 入試を簡単にしてあげましょう」なんてことありますか?絶対にないでしょう?そんな言い訳、意味がないのです。学校の授業が、ちっともわからないのなら、自分で何とかしようとしなければいけません。「そん...