最近は、どの教科も記述問題が増えてきていますね。「記述は無理」と、はじめから捨ててしまう子や、「とりあえず、答え覚えようか」みたいな勉強の仕方をしている子をよく見かけますが、それでは、いつまでたっても、きちんと書けるようにならないですね。。。もちろん、はじめから、うまく書ける子はあまりいません。でも、まずは、自分のペンを動かすことが大事です。とりあえず、間違っていてもいいので、書いてみます。記述問題...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
「テスト直しした?」なんて聞くと、返却された答案と問題用紙を出してきた子がいました。答案用紙を見ると、赤で答えが直してあって、先生がチェックしたハンコも押されています。「あ、学校でやってくれたん?」なんて聞くと、なんとも、あいまいな返事。よくよく聞いてみると、答案を返却されて、解答を配られて、「赤で直しなさい」って言われて、答えを写したら、先生が順番に回ってきて、ハンコを押してくれたらしい。ちょっ...
この仕事は、本当にいろいろな子供たちに出会います。毎年毎年、「こんなタイプ、初めて」なんて思うものです。十人十色とは、まさに・・・と。wwそれでも、細かくジャンル分けしてみると、けっこう共通点のある子がまとまっているもので、例えば、定期テストの勉強の仕方を、口で説明するだけで、ほぼ完璧に実行できるのがトップ層。ある程度実行できるのが上位層で、数回かけて修正をしていくことができる子はトップ層へ近づいて...
県下の高校受験をする子たちが受ける一斉テストが基礎学力テストです。中1、中2は2月に各1回、中3は、10月~1月にかけて3回あり、特に中3は、出願の際の重要な資料になります。個人的な考えを言えば、学区制を見直すついでに、基礎学も見直してほしかったと思っています。徳島の子は、あまりに自分の力を知らなさすぎると思うのです。校外模試があるわけでもなく、基礎学の県下通し順位が出るわけでもないので、当たり前と言えば当...
マンツーマンだし、授業中に、生徒との対話は多いほうだと思います。かなり踏み込んだ話をすることもあります。あれこれと、色々な角度から切り込んで、ようやく、言いたかったことが伝わるものです。特に、思春期の子たちは。保護者面談をしたときに、「先生ときちんと話ができていますか?」とか、「ため口で話したりしていませんか?」とか、「家では、単語でしか喋らないのですが…」とか、そういうことが話題に出るご家庭の子...
ここ十年で、一気に映像授業が増えました。コロナで、一段と拍車がかかったように思います。塾ではもちろん、家でも、ネットで見ることができる映像授業が当たり前のようになりつつあります。メリットは、費用がかからないか、かかっても少額で済むことと、自分の都合がいいときに、何度でも見られることだと思うのですが、この「何度でも見られる」というのは実は、大きなデメリットでもあります。また見られる、また聞けると思っ...
このところ、調子が上向いてきている子が何人かいます。今まで、嫌そう~に勉強してたのに、そうではなくなったと思ったら、段々、頭が回転し始めている子。公式1個余分に教えとこうかって思ってしまいます。ww最近、ちょっと勉強が面白いとか言い出した子。テスト前だし、他の教科もやっとこかって思ってしまいます。ww私、学校の先生はできません。人並みに、えこひいきしますから。ww知り合いだから…とかいうのはないですが、...
勉強はスポーツと似ていることも多いです。運動や競技では、筋力持久力俊敏性など、持って生まれて才能に恵まれている人が確実にいることとか、才能が平凡でも努力すればある程度伸ばせることとか、コーチが大切であるとか、いろいろと大事なポイントがあると思いますが、勉強でもそれは共通していることでしょう。ですから、スポーツの能力を上げるためにすることが勉強でも有効だろうと考えて、筋トレ的な学習を推奨する人がかな...
受験にはテクニックが必要だとよく言われます。たしかに受験算数と言われる問題には、テクニカルな印象を持つ方も多いと思います。実際、私達も教科書に載っていない、また学校では積極的に教えない「テクニック」と思われることを教える場合もよくあります。特に算数数学では、面積を求めるときに同じところを探して移動したり、円周率の計算を減らすために式を変形したり、二桁の暗算を簡単にする方法やら、文章題を解くために書...
社会科とは、暗記科目であり、地理・歴史・公民の各分野の言葉や意味を覚えるものだ、と考えられることが多いです。しかし元々教養としてこれらの知識を持っていれば、覚えることも容易ですし量も限られてきます。社会科の素養を持っている子どもというのは、理科に比べると少ないように思われます。虫や花や料理が好きな子供のほうが多くて、政治経済に興味がある子は本当に稀ですし、歴史はややマシですが、マンガやドラマの影響...
適性検査の理科社会を向上させるには、興味関心あるいは子どもの教養と言えるものがあると圧倒的に有利だという話をしました。ではまず理科の興味関心を伸ばすにはどうすればいいのでしょうか。子どもの頃から、その素養というものは自然と現れてきます。虫を見て喜ぶのか逃げ回るのか。道端の花が咲いたら見つめるのか無関心なのか。ボールがあったら転がしたり投げ上げたりしてその動きを観察するのか、などなど。こういうことに...
そもそもそれは、小学校6年生が冬の1月頃に受験する、ということ自体が大変なことなのです。大学受験ならかなりの時間をかけて計画的に準備できますし、進学校であれば学校のカリキュラム自体が受験前提で組まれますから、周りに流されてやるということでもなんとかなります。高校受験も中3になると先生の目の色が変わってきます。模擬試験も学校や地域で行われますし、補習をやったり面談したりで、嫌でも勉強する雰囲気ができて...
演習だけでは済まされないことに暗記があります。どうしても、暗記を目的として、覚えてしまわなければいけないことってありますよね。例えば、英単語や古語、漢字なんかもそうでしょう。高1の時の英語の先生の話、前にも書いたような気もしますが、今、振り返れば、いい先生だったな~と思います。当時は、あんまり好きじゃなかったですけど。ww当時にしては、珍しく、ほとんど英語で授業をする男の先生でした。日本語で説明して...
できるようになる子は、メモを取ります。できるようにならない子は、とにかく書かない。一応、メモを取らない子にも、何回かは、「メモしといた方がいいよ」と促しはしますが、それを数回繰り返しても、自らしない子には、しつこくは言いません。なぜなら、言われてやることではないからです。実際、授業中にも、すぐにメモを取る子は、メモを勧めたことはない子がほとんどです。勝手にやってるのです。解き直しをしたとき、復習を...
ものごとには段階があります。以前にも書いたエピソードのような気がしますが、大学生のころのピアノの授業の話。。。確か、前期試験直前のレッスンだったと思います。試験前だったし、自分でもかなりいい線まで仕上げて行ったつもりだったんです。直前レッスンなので、一応本番みたいに演奏室で、譜面台も外して、まずは通しで聴いてもらえます。普段は、速攻ダメ出しを食らってしまいますが。。。それで、一通り弾き終えた後、珍...
私、陶芸のほうでは、結晶釉という少し特殊な釉薬を扱っています。扱っている人が少ないこともあって、時々、変な問い合わせが来るんです。ww実は先日も、結晶釉の作り方を教えてほしいという趣旨のメールが届きました。日本語で書かれたメールですが、ぱっと見て、ネイティブでないことはわかる文章です。こちらが日本語ネイティブなので、理解はできますが、私の英語もネイティブから見れば、こんな感じなんだろうなぁ…なんて、...
夏河を越すうれしさよ手に草履与謝蕪村の俳句ですが、作者に「うれしさ」をもたらしているものは何かという問いで、昭和生まれの私としては、うっそ~~~!!!と思うことがよくあります。「手に草履」って、どういうシチュエーション?なんて生徒に聞くと、草履の捉え方の違いに驚くのです。たぶん、昭和生まれの人なら、草履を脱いで、手に持って、川に入ったとイメージしますが、平成生まれの子たちは、草履を持ってきて、草履...
類題演習や過去問ばかりが演習ではありません。特に、上位層の子たちは、ハイレベル問題を解くこともよくありますよね。その目的は…?考える時間を持つことです。あらゆる角度から、考えてみる時間を持つこと。前にも書きましたが、これは本当に大事な時間です。一見無駄な時間のように思えることもありますが、この時間を多く持っている子は、閃きが降りてきます。ww逆に、この時間を持たない子は、少しひねられると閃かない。。...
過去問を解く目的・・・もう一つ大事なのは、ミスをいかにして防ぐかということ。特に、トップ層の公立を狙う子たち。各教科95点以上は欲しいとなると、ミスが命取りです。普段から、ミスが命取りであることを十分に理解して取り組む必要があります。そのためにも、過去問の演習は大事なのです。時間内に全問解いて、どれだけミスをなくせるか・・・。そう考えると、必ず時間を計って、どのくらい、振り返りながら解けば、ミスがな...
中3になれば、過去問を解くことが増えてきます。その目的の一つは、スピードアップと時間配分です。もちろん、弱点をあぶり出すためにも大事な作業ですが、なによりも、日々、解くときに注意したいいことは、いかに、時間内に余裕を持って解き終えるかということです。特に、いつも時間切れをしてしまうような苦手教科。数学なら、どれくらいのペースで解いていけば、最終問題に十分な時間を使えるか…。国語なら、作文から書く方が...
今やっていることは、何のためなのか…という目的意識を持つことは、とても大事です。勉強をする上で、演習をすることは欠かせませんが、何を目的に演習をしているのか、その目的によって、注意しなければいけないことは違ってきます。数回に分けて、演習の目的を考えてみたいと思います。例えば、新しいことを習って、類題演習が宿題になることって、学校や塾でもよくあると思います。そういう場合の目的は、新しく学習したことの...
塾で新たに生徒さんを迎えるときには、塾以外も含めて、どんな習い事をしているかをお聞きしています。スケジュール的に空いている日を確認するだけではなく、宿題などの家庭学習に充てる時間的余裕を確かめるためでもあります。そうすると週に5日くらい予定が埋まっている子は相当多いというか、ほぼ当たり前の感さえあります。特に小学生のうちは親の希望もありますし、遊び半分であれこれやるのもいいのかなぁと思います。ただ...
センスが悪いことは誰でもすぐに気が付きます。劣等感を感じますから。しかし、少しずつ頑張れば、その劣等感がなくなるくらいにはセンスは良くなります。逆にセンスが良いことは、優越感を持てるかどうかでわかるものです。しかし最近は、あまりに平等意識が強くなりすぎて、他人に優越感を感じることが悪いことのようにさえ思われています。ですからセンスがあってもなかなか伸びないということになりがちです。センスがあれば、...
「センスがいい」といえば、持って生まれた才能と誰でも思うでしょう。確かに私もそう思うのですが、どんなレベルのセンスであれ、センスは伸ばせば伸びる!というのが私の考えです。例えばファッションセンスでも、子供の時から教えてもないのにセンスよく服を選ぶことができる人は稀(まれ)でしょう。でも、大人になっていく間に、たくさんの知識を得たり人のスタイリングを見ているうちに、また、自分で服を選び自分で買うとい...
学習において、センスがあったほうがいい教科の代表は数学でしょうか。特に図形の問題にはセンスが必要、などとよく言われます。実際はセンスが普通以下のレベルでも、練習すれば論理的に答えに到達できるようになっています。しかし、特に受験レベルの問題になってくると、論理だけではなくて多少のひらめきを要求されることが多くなり、そのために「センスが必要」と言われてしまいます。ひらめきとは言い換えると何かを思いつく...
よく「あの人はセンスがいいね」とか「この仕事はセンスが必要ですね」などと言います。センスという言葉はすでに日本語化していますが、言い換えることが難しいからなのかもしれません。だから、外来語としてカタカナで使われているのでしょうが、実のところは簡単で、英語の辞書にある通り「感覚」ととらえるべきです。さらに感覚とは、本来は尖ったものに触れば痛いと感じたり、熱いものは熱いと感じたり、甘みや旨味といった味...
近年子どもに砂場遊びをさせなくなったと聞きます。私がまだ子どもを公園に連れて行っていた頃は公園遊びは普通のことでしたが、それからかなりの時間が経ち、最近では砂場そのものが撤去されているようです。砂場遊びは物理的なこととか、たくさんの学びがある優秀な遊びだと思いますが、異常なまでの衛生管理などに押されて、消えてなくなる運命のようです。その善悪はさておき、砂場遊びといえばトンネル作りでしょうか。まずは...
あなたの武器は何ですか?スポーツですか?音楽ですか?絵画ですか?勉強ですか?料理ですか?工作ですか?それとも・・・?私は、「勉強が全てではない」派です。勉強が、得意な子がいれば、苦手な子もいますから。苦手な子が、敢えて勉強で勝負に出る必要はないと思うんです。でも、なにを武器にして、生きていくつもりですか?というのは大事な部分だと思います。武器というのは、つまり、自分の強味のことです。部活が忙しい中...
一応、直しはしているけれど、考え方がまずい子もたくさんいます。アで、ピンだったら、「あぁ、イか」って直すやつです。50÷4で間違えたら、「あぁ、4÷50だったわ」って直すやつです。その場しのぎ的にパターンで覚えようとする子、本当に、嘘みたいに多いんです。例えば、人口密度とか。「これ、習ってない?」なんて聞くと、「どっちで割るのだったか忘れました」とか言うんです。人口密度って、どっちで割るか、なんて、覚えま...
一応、学校から帰ったら、学校の宿題をする習慣はあるという子でも、やり方がまずい子がたくさんいます。解きっぱなし、写しただけ、書いただけ、・・・みたいなやつです。例えば、英語の教科書の暗写をしなさいと言ったとします。とりあえず、ノートに書いてみた跡はあります。でも、間違えているところに、直した跡がない。つまり、書いてみただけで終わってるんです。間違えてるところをチェックして、それを覚えなきゃ、できる...
勉強ができない原因の一つに、「そもそも勉強の習慣がない」というのがあります。毎日、決まった時間に勉強をすることが、生活パターンの中に組み込まれていない子は、実は、けっこういるのです。この仕事を始めて、驚いたことの一つでもあります。小学校にも上がれば、学校から帰ったら、勉強するのは当たり前だと思っていましたから。。。でも、そんな風に育っていない子の方が、どうやら多いようです。学校から帰ったら、まず学...
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最近は、どの教科も記述問題が増えてきていますね。「記述は無理」と、はじめから捨ててしまう子や、「とりあえず、答え覚えようか」みたいな勉強の仕方をしている子をよく見かけますが、それでは、いつまでたっても、きちんと書けるようにならないですね。。。もちろん、はじめから、うまく書ける子はあまりいません。でも、まずは、自分のペンを動かすことが大事です。とりあえず、間違っていてもいいので、書いてみます。記述問題...
成績が伸びる子と伸びない子は、思考パターンが違います。現時点での成績が、良いか悪いかではなく、伸びるか伸びないかの話です。伸びる子は、原因究明をします。では、原因究明をすることができるのに、成績が悪い子はなぜいるのか?「することができる」けれど、実際にはしないからです。そこはまた別の問題。原因究明をして、論理的に考える力はある。。。だけど、しない。。。という子は、その気になれば、伸びていく子です。...
さて最後にご紹介したいのは、program4 です。夏休み明けに学ぶところだと思いますが、そこに驚きの文があったので引用してみます。ぜひ意味をとってみてください。ダニエルくんが同級生の古瀬さんの家に行き、そのお母さんと話している様子です。Ms. Furuse: Would you like some tea?Daniel:Thank you. Who's this lady?(壁の写真を見て)Ms. Furuse:She's my sister Aki. She's a chef in Texas.Daniel:Wow, cool!Ms. Furuse:S...
徳島市採択の中1英語教科書「Sunshine」を紹介しています。この教科書は各章とも、最初に「Scenes」という基本文の提示が見開き2ページであり、続いて「part1,2」の本文が見開き2ページ、その後に「Action」というクイズや発表のためのページがあります。その後にようやく文法の説明ページが1ページあり、「英語早わかり」というタイトルになっています。program3のこの英語早わかりのところをみてみましょう。ここでは助動詞canを...
さて、中学1年の英語教科書「Sunshine」を眺めていますが、次のprogram2を見てみましょう。ここでは、Today’s Expression として、重要な基本文が書きだされています。それを見開き2ページ分書いてみますと、I (don’t) draw pictures.Look at my notebooks.Do you like baseball?When do you play badminton?この4文です。一般動詞の肯定、否定、疑問の文と、命令文、疑問詞を用いる疑問文、名詞の複数形、これがいっぺんに登場し...
小学校の復習に続いて、Program1からいよいよ中学校の内容ですが、大体見開き2ページごとに、「小学校で学んだ単語」が、ページの下の欄外の狭いスペースに掲載されています。例えば、program1 scenes1のいちばん最初のところでは、中学のNew Words には重要な単語が出てこないのですが、欄外の小学生単語は、重要単語だけでも、am,sorry,thirty,teacher,kind,student,fifteen,junior,at,forty,Australia,Brazil,などが並んでいま...
夏休みに必ずやって欲しいことのいちばんは、英語の復習です。休み中や休み明けに実力テストがあったり、また宿題もあったりすると思うので、おのずと復習できそうな気がしますが、適当にやっつけるのではなく、とくに単語の綴りを完璧に覚えることと、文法の理解を進めておくことが重要です。しかしながら、現在徳島市で採択されている「Sunshine(本年より小改定)」という教科書を眺めていますと、これは相当にやばいことになっ...
地元公立中学の進路指導には、以前から疑問に思っている点がたくさんあります。もちろん、学校のせいだけではなく、徳島県の教育環境や、風習のようなものも大きくかかわっているとは思いますが、毎年、夏の三者面談が終わったあとは、もやもやします。特に、学区内で、普通科すれすれラインの子たち。つまり、基礎学で、最終的に300点前後、中3の校内実力テストとかで、350点前後の子たち。よくあるパターン。。。実力テストで、3...
1学期の期末テスト、あるいは、前期の中間テストの結果が思わしくなくて、夏休みは頑張ろう!って考えている人もいると思います。今日は、そんな人によくある夏休みの計画の立て方の話です。今ぐらいの時期は、夏休みのうちに頑張らなきゃなんて思っている子も多いと思います。うちでも、よく聞きます、「夏休みは頑張る!」っていう言葉。でも、そこで、「何を、どう頑張るの?」なんて聞くと、とんでもない答えが返ってくること...
ある時、こんなことを生徒が言っていました。「ある段階まで来ないと、理解できないことってあるんですよね。 到達していないと、いくら教えてもらったところで理解できない… で、なんか、わからんなぁというか、ぼんやりわかってるなぁ…みたいな状況が、 あるところで、パッと繋がって全部わかる!それが快感なんですよー」なかなか深いことを感じているではないか―と、嬉しくなりましたが、これが、本来の「学ぶ」ということ...
今年度から、本格的にどんぐり倶楽部の良質の算数文章問題を取り入れています。小学生には多く取り入れているのですが、それぞれのレベルで、目に見える効果があって、これは、想像以上の優れた教材だなぁと改めて感じています。実は、先日も、どんぐりの文章題を解いている時に、まだ習っていない小数で割るわり算をしなければいけない状況が生まれたんです。「まだ習ってないよぉ、小数では、よう割らん…」と言うんですね。まぁ...
ケアレスミスは永遠の課題ですがw、できる限り少なくしたいものです。一番大事なのは、やはり、日常のケアレスミスを減らすことだと思います。テストでのケアレスミスが多い子は、たいてい、普段の家庭学習や宿題でもケアレスミスが多いんです。私は、若いころは、というか、学生のころは、ガチでピアノをやっていたのですが、そのころに偉い先生から教わったことがあります。きちんと自分の音を聴かずに弾くくらいなら、弾かない...
ここ数日、先取り学習について書いてきましたので、上位層の話が多く出ました。マンツーマンの塾なので、トップ層〜上位層の子は例年多く在籍します。集合塾では物足りない子や集合塾との併用で細かな指導を求めてくる子が多いので、昔から、そういう傾向はあります。一方で、療育手帳を持っている子もいます。個別で細かく対応していかなければうまくいかない子達です。近年、そういう問い合わせがよくあります。そういう子たちと...
昨日の記事を読むと、中学生の上位の子は先取りをしているのがわかります。なぜ、中学生の上位層までは先取りをするのか。。。高校入試があるからです。上位層の子たちは、合否に関わる心配はないにせよ、やはり、入学後の状況に意識が向かっています。徳島市内の公立高校普通科であれば、どの高校でも、少なくとも、真ん中よりは上位にいなければ国公立大は見えてきません。そのくらいのレベルでの理解と定着が図れていなければ高...
具体的に先取り学習の授業でどんな差があるのかをご紹介しようと思います。例えば、発展編の数学のテキスト。これは、難関私立まで視野に入れたテキストです。例題を使いながら、新しいことを学んでいくのですが、次の3パターンぐらいの差があります。①なぜか既に知っているので、知らないことの確認だけをする。②例題を一緒に解きながら、新出事項を確認していく。③②のあと、抜粋で確認問題を解いてもらって確かめる。これくらい...
「予習」「先取り」と言っても、人によってこれほど違いがあるのか。。。と塾の仕事を始めた頃、実感したものです。まず、大前提として、持って生まれた能力の差というのは、どうしても存在します。勉強に関して、こういうことを言うのはどうもタブーのような雰囲気がありますが、練習しても走るのが遅い子と練習しなくても速い子がいるのと同じだと思うんです。その感覚で、眺めてみると、塾や家庭学習で先取りをして、学校の授業...
先取り学習は必要か?時々、質問を受けますが、実際のところ、人によります。自分自身を振り返ると、高校に上がるまでは、予習も必要としていなかったので、いきなり、学校の授業で初めて学ぶのがいいんじゃないの?と思っていましたし、そのほうが真剣に集中して授業を聞くのでいいと思います。が、中学受験をするとなると、文理や附属小学校に通っている子以外は、どうしても先取り学習が必須になってきます。学校で習う前に入試...
昨日の簡単な問題を再掲しますと、【問題】1本80円の鉛筆と1本120円の色鉛筆をあわせて12本買い、1280円払った。鉛筆と色鉛筆をそれぞれ何本買いましたか。ですが、これは文末の「それぞれ何本買いましたか」の何本をx本とするだけの基本パターンです。しかし、次の問題はどうでしょうか。【問題】体育館に何人かの生徒が集合し、長いすにすわる。1脚の長いすに6人ずつすわることにしたら、23人がすわれなかった。1脚の長いすに9...
今日も中1の数学、文字式の利用の問題を紹介します。【問題】7でわると4余る正の整数Aと、7でわると5余る正の整数Bがある。 2A+3Bを7でわったときの余りが2となることを説明しなさい。割り算の余りを考える問題はよくテストにも出ますが、苦手な生徒が多いジャンルです。ではなぜ難しいと感じるかというと、数字の世界なので具体性がなく、イメージしづらいことが一因です。しかし、ここで本当に身につけなければいけないことは、...
わかりにくい問題文はなぜわかりにくいのかを考えるシリーズ(笑)、今日は中2(中高一貫校では中1)の数学(代数)の問題文です。式の計算という単元の問題です。【問題】次のことが成り立つわけを,文字を用いて説明しなさい。(問)2けたの自然数がある。この自然数の十の位の数と一の位の数を入れかえてできる自然数を8倍した数と,もとの自然数との和は,9の倍数である。一度読んでパッと意味が取れる人はそう多くはない...
褒めてのばす。昔に比べると、よく聞くようになった言葉です。でも実は、私はこれが苦手です。子供のころ、ちょっと頑張ったぐらいでは、褒められたことがないので、自分の中で、よっぽど頑張った感がないと、褒められても、なんだかおだてられているようで落ちつかないのです。バカにされてるの?なんて思ったりして。wwだから、生徒にも、ちょっとぐらいできたからって褒めたりしたら、おだててるみたいで、気の毒な気がするとい...
「楽しく勉強させたいんです!」という親御さんに出会ったことがあります。「楽しい」という言葉、これはなかなかの曲者で、どの「楽しい」を求めているのか・・・例えば、ピアノを弾くこと。ピアノは、誰にでも音が出せる楽しい楽器です。赤ん坊でも、鍵盤をたたけば音が出ます。それも「楽しい」しかし、何かメロディーが弾けると、もっと「楽しい」かもしれません。でも、そのためには、少し練習が必要ですよね。いきなり、メロディ...
塾で私が出した宿題と、学校の宿題しかしない子が時々います。私が受け持っているのは、たいてい1教科~2教科なので、他の教科は、学校の宿題しかしていないということになります。学校が、家庭学習のフォローもしてくれればいいのですが、そうでない場合、定期テスト前に、テスト範囲の学校のワーク類すら仕上がっていないという状況になります。自分の中学時代を振り返ると、確かに、学校の宿題なんてたかがしれていた記憶があり...
夏ごろによくあることですが、「急に先生が厳しくなった!」と、中3生が怒って帰ってくることがあります。何のことかと思えば、数学の採点が、突然、厳しくなって、今までは、「、」で通用していたところが、「,」でないとダメだとピンされたらしい。おそらくは、入試に向けて、誤ってピンされることを防ぐために・・・ということなのだろうと察しますが、今更。。。という感じですね。そういうことは、小学校のうちに教えておくべ...
勉強をしない子どもや、言うことを聞かない子どもに、「あなたのためなのよ!」と怒るお母さんをよく見かけます。しっかり勉強して、志望校に受かって欲しい。塾に行って、きちんと勉強して欲しい。部活も勉強も両立して欲しい。どれも、子供のためですが、その反面、自分のためでもあることが、時々見え隠れします。「ちゃんと勉強せんかったら、○○高校に入れんよ! そんなことになったら、もう、かっこの悪い。。。」誰が、かっ...
当たり前ですが、あまり成績が良くない子は、家庭学習の時間が少ないです。でも、その中には、何をやったらいいかわからなかったり、どれだけやらなければいけないかを知らなかったり、そんな理由で、やっていない子が多いんです。家庭学習を2時間しなさいと言われても、2時間も、何するん?という具合です。「単語覚えたらいいんで!」「漢字覚えたらいいんで!」と言われても、いつ、どれだけ、どうやって覚えたらいいかわかっていな...
ゲームをしている子どもに、「勉強しーよー!」って声をかけたら、「今、やろうと思ったのに、あ~ぁ、もうやる気がなくなった。。。」って、言われたこと、ありますよね。お母さん、キーーー!!ってなります。これは、きっと、言われたことがないお母さんを探すのが難しいぐらいなんじゃないかと思います。生徒と話し込みをしていると、子供は子供で、「しようと思いよったら、言われて、やる気がうせるんよな。。。」なんて言ってます...
色々なお母さんに出会いますが、規則正しい生活をするというのは大きい要素です。とは言っても、習い事やら、部活やら、毎日、同じスケジュールじゃぁ動けないと思います。それは、それでいいんです。でも、パターン化されていることと、子供がそれをわかっていることが大事です。つまり、塾の日は、何時に帰って、何時からご飯で、何時からお風呂、そういう風に決まっていることで、リズムができてきますから。。。そのリズムが欲...
「塾に行かせたのに・・・」とか、「家庭教師までつけたのに・・・」とか、思ったように成績が伸びなくて、今度は大丈夫なんだろうか?と、半信半疑、知人に紹介された私のところへ連絡をくださる方も少なくはありません。そういう時、「家で、学校の宿題以外に、何やってますか?」と、質問します。たいていは、何もやっていないか、本屋さんで買った問題集が中途半端にやられているか、みたいなところです。家庭教師をつけたり、個別...
成績を上げたいとか、勉強をきちんとしようとかいう気持ちがあって、考えたことをある程度実行できる能力がある子に必要なのは、ペースメイクだと思います。もちろん、わからないところを教えてもらうことも必要なのですが、それよりも大事なのはペースメイクだと思うのです。実際、うちの生徒たちも、私がやっていることの半分はペースメイクのような気がします。つまり、この時期に、これをこのくらいのペースで進めるというプラ...
昨日の続きです。算数・数学のノートに途中式が書けていますか?という話。見直しの時にとても役に立つというお話を昨日書きましたが、ノートに途中式を残すのには、もっと重要な役割があります。そして、算数・数学が苦手な子は、これができない。それは、考えるために書く、考えながら書くということです。例えば、長い文章題だったとすると、まずは、文章を整理して図や表を書きます。その時点で、文章とはおさらばです。次に、...
「ノートを見たら、勉強ができるかどうかがわかる」なんて、よく言いますが、これは、本当で、算数や数学のノート、解いた問題の番号と答えだけが並んでいませんか?まずいです。見てすぐに答えが出るような問題ならともかく、途中、何か計算が必要な問題にもかかわらず、式が書けていない。。。のはまずい。自分がどうやって解いたか、痕跡を残すことはとても大事で、間違えていた時の見直しにはとても役立ちます。例えば、解説を...
この自由研究シリーズの最初に、小学生の理科の教科書に書き方も書いてあると言いました。それには、レポート用紙的な紙6〜7枚くらいに書く様子が説明されています。しかし、自由研究は1枚の模造紙に大きく書くスタイルをとっている学校も多いようです。そうなるとレイアウトも考えなければいけませんし、普段とは字の大きさも変えなければいけませんから、かなり難度は上がります。また、教科書を参考にして書いたつもりでも、必...
3回にわたって、具体的なテーマを提案してみましたが、人のオススメをそのままやるのもイマイチですよね。最近は、自由研究のテーマをたくさん集めた本もあるようで、その中から簡単で面白そうなのを選んで…という子も多いようです。しかし、基本的な興味が弱いと次に発展していくということがないので、できればテーマは自分で決めたいものです。小学生のうちは、自由研究の経験がないので、何をどうすればいいのかさっぱりわかり...
社会科の自由研究というと、何かテーマを決めて、図書館に行って何冊か本を借りてきて、それを読んでまとめるだけの簡単な研究?になってしまう人も多いでしょう。夏休み後半の図書館に行くと、そんな子どもたちがたくさんいますw。でもそれではやっつけ感ばかりで面白くないですよね。夏休みは早朝や平日昼間などの大人が仕事している時間を自由に使えます。ですから、大人の仕事を直接目にする絶好の機会と言えます。やはり研究...
植物よりも天気・気象に興味があるなら、雨を使った研究はどうでしょうか。最近の教科書はエコ全開なので雨水利用について書かれています。ですから雨水を集めてみるというのは、とても立派な研究になります。例えばブルーシートなどを利用して雨水を集める装置を作るのも面白いですが、面倒なら屋根やカーポートの水を樋(とい)で集める方法を考えてもいいでしょう。マンションのベランダなら段ボール箱にビニール袋をかけて飛ば...
もうすぐ夏休み。夏休みの宿題といえば自由研究です。自由研究が一番苦手で親子で途方に暮れるという話もよく聞きます。しかし、自由研究は時間をかけて楽しみながら学ぶ最高の学習で、必ず考える力を伸ばしてくれると思います。実は小学理科の教科書には見開き2ページで自由研究のやり方を書いたページがあります。具体的な方法はそれを見ていただけばいいと思いますので、このブログでは、そのテーマに絞ってヒントを書いてみた...
勉強を進めていく上で、一番大事なのは、考えるということだと思います。例えば、数学の問題。「かわらない」と、飛ばした問題、何分考えましたか?2分?5分?10分?15分?どれもダメです。「わからない」という以上は、最低30分は考えましょう。そんなことしてたら、問題集が進まない?そうではないんです。30分、真剣に考えてみてください。この手がダメなら、あの手。次々と、知っている限りの知識をフル動員して、考えるのです...
比較的成績の良い子の家庭は、お母さんが強いことが多いです。強いというか、信念が一本、通ってます。昔、塾に勤めていたころの話です。中3なのに、なんだかちょっとだらけているAくん。もともと成績は良いのですが、もっと上を目指しているだけに、ちょっぴり心配。。。と思っていると、ある日、授業開始の1時間前から塾の自習室にいます。いつもは、授業開始時間に合わせてやってくるのに。「どしたん?」と聞くと、昨日のテス...
計画を立てるときの質問に意外と多いのが教科のバランスについてです。例えば、20日間の計画を立てるのに、20日÷5教科=4日/1教科なんて考える子がいます。じゃぁ、社会の勉強をするのは、5日に1回?あるいは、最初の4日間したら、そのあとの16日間は放置?考えられな~い!!と思いますが、これ、普通にやっている子は、意外とたくさんいるようです。確かに、1日中社会の勉強をしたら、すごいやった気分には、なれる...