小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
ある時、パタッと、勉強しなくなる子がいたり、逆に、突然、何かが降りてきたように、勉強し始める子がいたり、思春期の子供たちには、けっこう振り回されていますが、そんな成長期真っ只中の子供たちでも、頭の回転の仕方が変わることをよく感じます。パタッと勉強しなくなった子は、そのままいくと、頭が錆びついたの?って思うくらい、どんどん回転が悪くなります。見ていて、恐ろしいほどに。それまで、普通に即答できていたよ...
いろいろなレベルの成績の子たちに出会いますが、いつも感じることは、幼少期が肝心だということです。テストで満点を取れる方法を身につけるのではなくて、基礎の基礎となる考え方、取り組み方を、しっかりと身につけさせることです。それが身に付いていれば、自分で考えられるようになったとき、自分で舵を切れるようになると思うのです。そして、早く、自分で考えられるようになることも大事です。きちんと現実と向き合うこと、...
去年習ったことや、数か月前に習ったことを、復習してみようと思ったら、まず、何をするでしょうか?とりあえず、何かテキストを解いてみることが多いと思います。覚えているかなぁ?という確認です。例えば、3年生の「整理と対策」や「新研究」なんかもそうですが、あれ、解説のページを見ながら、解いたりしていませんよね?一番最初にしなければいけないことは、見ながら解くことではなく、仕分けです。覚えていることと、覚えてい...
英単語やら、漢字やら、社会やら、理科やら…暗記しなければいけないことって、けっこうたくさんありますよね。暗記にかかるとき、まず最初にすることは、チェックテストなのですが、これは、いくら言ってもわからない子がたくさんいます。「覚えてもないのに、チェックテストするの?」と思うかもしれませんが、まずすることは、今、知っていることと知らないことを分けることです。「ほとんど赤になるよ~」と思うかもしれませんが...
常にノートのストックが家にある家庭も多いですが、実は、そうではない家庭も多いのです。そうすると、宿題ができなかった理由に、「ノートがなかった」というのがよく登場します。残念ながら、今のご時世、そんな言い訳は通用しません。だって、ノートなんて、コンビニでも売ってるでしょ?しかも、たいてい近所にコンビニがあったりする。学校の帰り道じゃん!「その時は、忘れていました」なんですよね~「気付いたら、夜だった...
中学3年の理科では、イオン化傾向を学びます。わかりやすく実験・解説されるので特に難しくはないと思いますが、問題を簡単に解くために、イオン化傾向の順番を覚えてしまいたいところです。高校の化学になると扱う元素が増えますから、丸暗記が必須になって語呂合わせで覚えてしまいます。「貸そうかな、まあ当てにすんな、ひどすぎる借金」というのが有名ですが、中学校では出てこない元素も多いですから、ここは中学校で習うも...
近年の学校の英語教育から消えたものとして、発音記号と筆記体があります。これを教えないことにはかなりの反発もあり、最近では「教えてもよい」ということになっています。しかし、必ず教えるものでもありません。発音記号は理解するとかなり便利なものです。徳島でも私立校などでは今も教えています。ALTや喋る電子辞書や英語を使った授業が一般的になったからといって、それを理由に教えるのをやめる理由はないと思うのですが…...
最近では、中学校の英語の授業は、基本的には英語で行っているようです。私達が学校に行っていた頃はRepeat after me.とか、挨拶くらいしか英語では言ってなかったので、今の子どもたちはすごいなあ、先生もすごいなあと思います。しかし実際には、先生の英語での指示の意味がわからず、「今、先生何をせえって言うたん?」みたいなヒソヒソ話があちこちで発生している学校もあるようです。これは先生の英語が下手すぎてもうますぎ...
1990年頃から、使える英語にシフトするという目的で、聞く話すという能力を伸ばすための時間が増えて、その分文法を解説し理解する時間が減ってきています。特に中学校ではその傾向が強いのではないでしょうか。また小学校の英語の教科書を見ると、文法の説明はほとんどなく、単語と文例のオンパレードという状況です。しかし実際は、三単現のs.esも複数形も過去形も受動態も、しれっと出てきます。とにかく英語に慣れること、聞い...
小学校における英語の教科化が始まって、覚えなければならない単語の数は驚くほど増えました。以前の状況と現状を比較したいと思います(数はおよその数です)。小学校で 600〜700 (以前 なし)中学校で 1600〜1800(以前 1200)高校で 1800〜2500 (以前 1800)合計 4000〜5000 (以前 3000)中学校までで見ますと、今までは1200語程度でよかったものが、現在では2500語程度覚えなければいけないという状況です。以前...
さらに、余力がある子たちがやるべきは、色々と考えられると思いますが、高校生になったときの余裕を作ることだと思います。高校の学習速度は、中学よりかなり速いものです。例えるなら、中学3年分を2年でやる感じでしょうか。だから、高校生になると、なんだか一気に忙しくなった気がするものです。ですが、これ、トップ層の子なら、中学3年分を3年かけてする必要はないと思うんです。あらかじめ、高校のスピードに近づけておくの...
今日は、定期テスト対策以外に、上位の子たちがやるべきことのお話です。標準版の国語と英語は、絶対にやりたいこと。まず、国語は、学校では、教科書に出てくる文章しか触りませんよね。文理や城ノ内の子なら、学校指定の問題集がテスト範囲になるので、教科書以外の文章に、触れていますが、附属も含めて、公立ではこれがない。これ、非常にまずいと私は思っています。読んだことのない文章を読んで解くという作業が、あまりに無...
今日は、基礎学400では足りない子たちの上乗せ分のお話です。学校のワーク類の他にやることは、定期テストなら、教科書準拠の国語と英語の問題集と、理科、社会、数学の問題集(こちらは、準拠版でも標準版でも構わないと思います)。成績が上位になればなるほど、問題を解くスピードもありますし、間違いも少ないので、学校のワーク以外に手を出す時間があります。これも、やはり、学校のワーク類と同じように、何周も繰り返さな...
赤丸がすべて消えて1周完了したぐらいでは、まだ完璧とは言えません。今度は、赤丸だった問題だけを、再びノートに解いてみます。忘れているのが、必ずあります。今度は青ペンで、また同じように繰り返します。繰り返して、繰り返して、青丸がすべて消えたら、2周目完了です。そうしたら、いよいよ緑です。ww今度は、全問解いてみます。きっと、赤丸もついていなかったのに、できない問題が出てきます。私が、特別にアホだったわ...
今日は、学校のワークの具体的なやり方です。学校のワークは、基本的には、学校の復習用に使います。つまり、授業を受けてから解きます。ということは、授業で、内容は理解して帰っていますから、いきなり、何も見ずに解いていきます。ここから、既に仕分け作業に入るわけです。何かを見ながら解くと、今、できることと、できないこととに、仕分けができませんから、赤が多くなっても構わず、何も見ずにスタートです。ここで気をつ...
お盆休みは楽しかったでしょうか?さて、今日から再開です。勉強法再確認シリーズです。まずは、学校のワーク。「そんなもん、やってるわよ」って思う子の方が多いでしょうけれど、本当に、ちゃんと、できていますか?例えば、テスト前に、どこから問題を出されても、すぐに完答できるでしょうか?一通り、答えを埋めただけでは、できませんよ。きちんと、全問くまなく、直しまでした、くらいでもできませんよ。学校のワークって、...
学校のテストに合わせて、テスト範囲となるところを、きちんと丁寧に勉強していけば、それなりの力はきちんとついていくようになっています。ただ、その勉強は、きちんと詰めていかなければ、完全にはできるようになっていきません。それぞれのレベルで、やっていることは違いますが、基本的には、上位の子ほど、できることが増えるので、上位の子ほど、多くのことをしているだけです。つまり、基本のやるべきことに、1ランク上が...
毎年、夏休み頃が来ると、受験を意識し始めた子から順に、様子が変わってきます。先日も、ある小6生の行動に変化がありました。学校の補習で使っているテキストを持って来て、「図形はいけたけど、このn進法が、イマイチわからなかった」と言うので、うちのテキストのまだやっていなかったn進法の単元を一緒にやってみたんです。まずは、説明をしながら、例題を一緒に解いてみて、そのあとで、例題の下の確認問題を解いてみようか...
今回は実際に問題を出してみましょう。3/4 +1/6+11/15=(4分の3+6分の1+15分の11)という単なる通分して足すだけの小学5年生の問題です。この場合前2つの分母で考えると、共通の分母は12にするべきですが、そうすると次の15の分母との関係がやや難しくなります。12と15の最小公倍数は60なので分母を60にもう一度揃えなければいけません。早い段階で、これが面倒だなと思ったら少し式を眺めて考えてみます。するとこの3つの分母を...
約数は倍数とセットで学びますが、掛け算より割り算のほうが難しいのと同じく、約数のほうが少し難しいです。ただ、倍数は無限に存在しますが、約数には限りがありますから、それをもれなく書き出すには少しコツが必要です。例えば36の約数を全て書きなさい。という問題ならば、まずカッコ( )を大きく書いて、そこに1と36(与えられた元の数)を書きます。この2つの数はいつも約数になるからです。こんな感じです。(1, ...
と言っても大体の大人なら、倍数という概念くらいはわかっていると思います。ある数に整数をかけたもののことですよね。小学5年生くらいから出てきますが、これは小学2年生で学ぶ九九を正しく理解していればわかりやすくなります。この理解とは単に九九を覚えることではありません。九九の表が頭にまるごと入っていて、イメージが浮かんてくるくらいまでになっていること。そしてその数の並びには規則性があることを理解することで...
circle のリスニングには驚かされますが、実は小学校英語の教科書を見ると、そこにはたくさんの単語が出てきます。どうしても、基本文例の単語を入れ替えて英語に慣れるという形になるので、特に名詞が多いという特徴があります。実際、大人でも知らない単語が出てきます。ネットで検索してみたら、しれっと「英検1〜2級程度」の単語だったりします。そりゃ大人でも知らないですよね。今日はそんな、ちょっとヤバい単語を紹介しま...
さて次回の入試から、城ノ内中学校の入試適性検査に、英語のリスニング問題が出されることになりました。初めてのことですから、どんな問題が出るのかわかるようにサンプル問題がネット上に公開されています。詳細は各自検索していただきたいのですが、そのリスニングしなければいけない原稿をここに引用したいと思います。文章を2回聞いて、その後問題に答えます。時間は10分、問1問2の2問です。ここでは問2の原稿から、正解する...
世の中、どんどん便利になっていくのは、ありがたいことですが、それによる弊害も少なからずあるように思います。大人同士でもそうですが、細かいことは決めておかなくても、なんとかなることが増えました。例えば、みんなでどこかへ食事に行こうと決まったとします。昔なら、皆が顔を合わせているうちに、詳細を決めて、確実に、誰もが集合場所へ行けるように段取りをしたものです。ところが、今は違います。ラインなどで、「いつ...
時間に追われて、忙しく勉強している子も多いと思います。あれもしなきゃ、これもしなきゃ、と思うと、ついつい、わからない問題で立ち止まる時間がもったいないような気分になるものです。「今度、先生に聞いた方が早いや」でも、これは危険な大間違い。わからない問題で立ち止まって深く考える時間こそが、貴重な時間。ただ、ぼ~っと考えている「風」なだけではだめです。頭をフル回転させて、広く、そして深く考えてみること。...
成績の差は、詰めの甘さの差だと思っています。当たり前ですが、成績の良い子ほど、取りこぼしがないものです。例えば、ただの単語テストでも、「どうやって覚えてる?」と聞くと、「書いて覚えてます」なんて言う子は結構います。もちろん、書いては覚えますが、よく聞くとそのやり方に問題があります。とりあえず、書き連ねてみて終わり、とか、書いてから、チェックしてみて終わり、とか、ちょっと待ったー!って言いたくなるよ...
おそらく、国公立大が射程圏内に入るくらいの子たちなら、自分は、文系か理系かなんて考えたことがあるのではないかと思います。将来、どっち系の大学へ進学したいか…とか、それくらいの成績の子は、考えていますよね。でも、中学生なら、まだ、どっちか決めかねている子も多いものです。ここで、気をつけたいのは、高校の選択です。ただ単に、市高理数科とか、城東とか、賢いと噂のところを受ければいいわけではない。もちろん、...
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小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...
「これ、解き直してきて!」という宿題、けっこうよく出す方だと思います。人によって、○×だけつけて返却したり、ヒントまで書いて返却したり、それぞれですが、次回までに、間違いを解き直してくるという宿題です。そうすると、伸びる子と伸びない子がはっきりと見えます。例えば、英語の問題。2文がほぼ同じ意味になるように書き換えなさいというような問題、よくありますよね。伸びない子の典型的な直し方は、適当に、前回と違...
学校の授業が、ちっともわからない、先生が何を言っているのか、意味不明、なんていうのも、公立の子からはよく聞く話です。でも、それも、結局は、言い訳にしかすぎません。だって、「あなたは授業に恵まれなかったから、 入試を簡単にしてあげましょう」なんてことありますか?絶対にないでしょう?そんな言い訳、意味がないのです。学校の授業が、ちっともわからないのなら、自分で何とかしようとしなければいけません。「そん...