小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
徳島県の中学受験・高校受験のこと、学校、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法などを綴ります。
徳島県で、家庭教師や塾講師をして、20年が過ぎました。そこで、この経験を生かして、小・中学生の君たちや、お父さん、お母さんに、何か少しでも役立つようなお話ができる気がして、このブログを始めることにしました。中学受験のこと、高校受験のこと、学校のこと、塾や家庭教師のこと、家庭学習や勉強の方法など、色々なことをお話ししたいと思っています。
時々、正解している問題について、「これ、どうしてこうなったん?」などと質問することがあります。そうすると、あっさり説明し始める子と、答えを書きかえる子がいます。あっさり説明し始める子は、間違っている問題について、同じことを聞いても、同じように解説し始めます。これ、ものすごく大事なことです。これができる子は伸びます。解説を聞いているときでも、腑に落ちないところには、口をはさんできますし、堂々と反論も...
やんちゃな男の子がいました。小学校も、勉強に関してはほとんど野放し状態。。。中1で出会ったのですが、その時すでに、地元公立で下から数えた方が早い状態。でも、「勉強、できるようになりたいと思っとる」と言うのです。試しに、1回目の宿題に、今習っている単元の漢字を20個ぐらい覚える宿題を出しました。ついでに、英単語も10個ぐらい書けるようにしておくという宿題も。次に会ったときには、想像通りww、と言えば失礼です...
例えば、話題の切れ間がない大谷翔平。野球の才能はもちろん、継続して努力するという才能も、持ち合わせていることは、簡単に想像できますよね。これを、勉強に置き換えてみれば、地頭の良さと、継続する力になると思うのですが、この両方を持っている子が一番強いのは間違いないです。それなら、どちらか一方だけ持っているとしたら、どっちが強い?とか考えてしまいませんか。地頭か、継続か。。。私は、勉強に関しては、継続の...
継続が苦手で、学力は低いけれど、人間力はしっかりとしていた女の子がいました。ものすごく印象に残っている生徒の一人です。その子のお母さんとも、「勉強はできんけど、社会に出たら、うまいことやっていけるタイプよなぁ」なんて話していた子なんです。出会ったのは中3後半で、受験の滑り込みチーム。本当にひどい成績だったんです。wwけっこう、色々なことで叱りました。でも、ワンクッション置けば、それを受け入れて自分...
近頃、どうなんだろう?と思うことの一つに、SNSがあります。もちろん、私も少しは使っているのですが、そうすると、妙に正義感たっぷりな知らない人のコメントなどに触れることがあります。正義感があるのは、よいことだと思うのですが、なんといいますか、自分には、微塵の欠点もないかのように、取り上げられている事件などに対して、どこか偉そうにコメントしているのを、見かけませんか?そういうのを見ると、なんか、すごい自...
算数で、公倍数や公約数を習います。学校では、倍数や約数を書き出して、最大公約数や最小公倍数を求める方法で勉強しますが、中受をする子の多くは、連除法も習います。私は中受はしていませんが、小学校の時、家庭学習で、確か、兄から連除法を教えてもらって、「こんな簡単なやり方があるのか~」と嬉しかった記憶があります。しかし、これ、誰にでも安易に適当に教えるべきではないと思っています。教えても良いのは、素因数分...
文章題を解くときの四段階を前回確認しました。もう一度復習すると、① 問題文をよく読み、書かれている様子をイメージする。② その状況を式に表す。③ 立てた式を計算する。④ 出た答えが正しいかどうか確認する。ということでした。この①②ができなくて式を立てられない、あるいは間違った式にしてしまう、という人が多いですね。その解決には想像力が必要で、想像力を養うためには国語力読解力が必要だということです。また、い...
算数数学では、文章題が一番苦手という人が多いです。今日は、文章題を解くときのコツについて書いてみましょう。それは4つの段階に分かれています。① 問題文をよく読み、書かれている様子をイメージする。② その状況を式に表す。③ 立てた式を計算する。④ 出た答えが正しいかどうか確認する。①は、想像力が大切という部分のことです。もし問題文の状況が複雑でわかりにくければ、略図や表を書くことになります。特に線分図や樹...
算数で出てくるものに、変化の仕方をとらえる、というものがあります。例えば、Aという数字が、1.2.3.4.5.6...と変化するときに、Bという数字が、2.6.12.20.30.と変化しているなら、次にくる数字は42ですし、2.5.10.17.26.37と変化していれば、次にくる数字は50です。言葉や数字で書いてあるのを見ただけではわかりにくいことでも、表に書いてみるとその関係が見えてきて、アッとひらめく確率は格段に上がります。そしてその変化を...
公立の小学校に行った、または今行っている子どもに多い悩みが、算数数学の問題を解くときに式を書く習慣ができていないということです。問題を睨みつけてしばし考えてから、突然筆算を始めて、答えが出たら、ハイこれ、みたいな感じで答えを書きます。しかし睨んでも思いつかなければ、適当に数字を組み合わせて答え風の数字にして解答欄に書いて終わり、というパターンです。問題に書かれていることを式に変換することは、翻訳作...
学校にタブレット端末が普及した今になって、タブレットやスマホでの学習は頭に入らない、という記事が多く見られるようになりました。何でも、1日に1時間までは効果的なんですが、1時間を超えると逆にどんどん成績が悪くなるそうです。すでに私達は、モニターから離れられない状況になっています。実際私もこの原稿をスマホを使って書いていますし、ネット検索もすればYouTubeも見ます。しかし最近気づいたのは、モニターで見たこ...
伸びる子の最大の共通点は素直であることだと思います。今の成績は関係ありません。すごく悪い成績でも、素直な子は、その気にさえなればどんどん伸びます。逆に、けっこういい成績でも、素直でない子は、たいして伸びてはいきません。これは、一緒に勉強していく上での最重要ポイントだとさえ思っています。例えば、何か忘れ物をしたとします。「あ、忘れた!」と言う子と、言い訳の説明から入る子がいます。宿題をしていないとし...
地元公立から中受をしようとしている子の中には、現状把握ができていない子が多いと、時々話題にしていますが、これは、高校入試でも言えます。集合授業をする場合、たいてい、授業のレベル設定は、真ん中より少し上にします。そう考えると、地元公立の場合、市内普通科ギリギリレベルが基準ってことになります。これをわかった上で、勉強を進めていかないと、こんなはずじゃぁなかったのに…ってことになります。学校では、とりあ...
もうすぐ夏休みなので、家族と話をする機会も増えると思いますが是非とも、将来のことについての話もしてほしい。なりゆきのままに、自分の点数に合わせて、高校選びをしている子があまりに多いんですよね。将来、やりたいことがわからない、将来、なりたいものがない、未だに中学生からよく聞きますが、中学生って、そんなのん気なことを言っていてもよい年齢ではないと思うのです。少なくとも、高校を選ぶ時点で、自分の進む先が...
算数や数学は、その解いた跡を見れば、できる子か、できない子か、だいたいの想像がつきます。できる子は、答えまでの式を辿ることができます。できない子は、式の跡がない。あっちに筆算ちょろちょろ、こっちに式ちょこちょこ。関数や図形の問題なら、できる子は、必ず、座標やら、長さやら、式やら、丁寧な書き込みがあります。できない子は、問題文中に与えられていることすら、グラフや図に書き込んでいない。それなのに、妙に...
算数や数学の勉強をしていると、途中式が書けない子の多さに驚きます。これが、地元公立なら、けっこう上位の子の中にもいるんですよね。例えば、「工夫して計算しなさい」みたいな算数問題。25×68×4これ、普通は、25×68×4=25×4×68 =100×68 =6800みたいな式が残っていなければいけないのですが、25×68×4=25×4=100=6800とかやってるんです。なぜ、それがイコールでつながってるのよー!って感じです...
宿題をしていない子に、その理由を聞くと、「時間がなかった」「やったけど覚えられなかった」「疲れて寝てしまった」これがベスト3でしょうか。ww「じゃぁ、もう、勉強は諦めようか」と言いたくなります。だって、宿題は時間があるからするものではなく、時間を作ってするものだし、本当にやっても覚えられないなら、諦めるしかないし、疲れて寝たとしても、それは、どこかで埋め合わせしなければいけないことですから。それが理...
整理整頓ができる子は、計画性がある子が多いように思います。「そのかばんの中、あなたの頭の中と同じよ」とか、言いたくなることが、時々あります。いろ~んなものが詰まっていますが、どこに何があるのかがわからないから、すぐには使えない。せっかく詰まっているものの意味がない。。。そういう子は、計画性もあまりない。「このテキスト、いつ終わるの?」なんて聞いても、「さぁ?」だし、「何周するつもり?」なんて聞いても...
伸びる子は、「毎日少しずつ」とか、「必ず、毎日」とか、そういうことができる子が多いものです。そして、体調や行事、用事などで出来なかった日の分は、必ず、すぐに取り戻します。伸びない子は、これが特に苦手です。宿題もまとめて一気にやるし、「必ず」なんて言葉は存在しません。「風邪ひいて、できませんでした」「部活があって、できませんでした」「家の用事があって、できませんでした」でも、その分を今週中に仕上げよ...
ひとことにトップ層と言っても、皆、タイプもそれぞれ違っています。例えば、間違えると、腑に落ちるまでにものすごく時間がかかる子もいれば、「あ~、そうか」って、すぐに納得する子もいます。どっちがいいとかではなくて、どちらも一長一短です。腑に落ちるのに、ものすごく時間がかかる子は、けっこう細かなことまで気になって、追及せずにはいられません。だから、なかなか進まない。でも、進んだ分は、確実に腑に落ちている...
夏休み前が来ると、長い夏休み、何をするべきか…という質問が必ずあります。まぁ、受験生たちにとっては、学校の授業が止まっていて、なおかつ、自分の時間がふんだんにある最後の長期休暇なので、まさに、勝負の夏!といったところでしょう。少々背伸びをした受験の場合は特に、夏休みの間に、どうにかして追いついていこうと考えざるを得ません。しかし、小学生の場合、夏休みぐらい、机に向かう時間を減らして、大切な経験をい...
最近、お金がない家の子どもは、塾などの教育の機会を受けるチャンスが少ないので不利だ!お金による教育格差が生まれている!というような意見をしょっちゅう目にします。塾はもちろんのこと、私立の学校に行かせること、習い事に行かせること、家族旅行やイベント事に費用をかけることで体験を増やすこと、などに格差が発生してしまうので、お金がない家の子どもはそもそも不利であり、それを放置することは不平等であるといった...
農業の農という漢字に注目したついでに、農業の大切さについても述べてみたいと思います。それは食料生産という側面ではなくて、農業をすることによって得られる知識や経験、さらには悟りとも言えるものです。本格的な農業でなくても、家庭菜園でも庭の花作りでもいいのですが、田畑の仕事をしていると、自ずと成長することの意味を考えてしまいます。たくさんびっしり種を撒けばいいものでもなく、適度に間引きすることが全体の収...
前回は商という漢字の意味を考えましたが、今回は農です。この農という漢字も農業関連でのみ使う漢字ですが、その単体の意味がよくわかりません。辞典で調べても「田畑を耕して穀物や野菜などをつくる。」と書いてありますから、それ以外なんの意味がある?と思いがちですが、もう少し根本的な意味を探ってみましょう。農という部分をつくりに持つ漢字を探してみると、「濃」と「膿」を思いつきます。濃(こい)は、さんずい偏に農...
商という漢字は普通は商業・商売という商いに関することとして使われます。しかし小学生にとっては、商といえば「割り算の答え=除法の結果」と習います。驚いたことに商は、積・和・差よりも早く一番に教科書に登場するのです。積・和・差は漢字の意味と計算の内容とをつなぎやすいのですが、商という漢字からは、なぜ割り算の結果なのかということが非常に見えにくい上、説明もありませんから、そういうものだと丸暗記している生...
国語の作文が苦手という子は多いです。おしゃべりが上手な子でも作文は苦手、という子が多いところが不思議ですが、それは作文の書き方を教えてもらってないからだろうと思います。その上、クラスあるいは学年に一人か二人は、他の科目はぱっとしないのに作分だけは妙に上手で、コンクールで賞をもらったりする子がいて、余計に作文は特殊な能力で自分にはそれがないんだと思い込んでしまっている子もいるように思います(私の子供...
昨日の続きです。やっぱり、勉強はキライで、将来のことも「わからん」で通すCさん。ことごとく勉強を避けます。志望校調査には、市高と書いてはいますが、だんだんと、それも危うい成績になってきました。そりゃぁ、勉強しなければ、そうなりますね。Aくん、Bさんは、ここで、お母さんが強制的に勉強をさせましたが、Cさんの場合は少し違っていました。「ここまで話しても、したくないなら、それでいい。。。」先に諦めたのはお父...
さて、今日は、もう少し下がって、中位層。基礎学300点くらい。附属中学の人には、「それ真ん中ですか?」と言われそうですが、地元公立では、これは真ん中より少し上です。そういう子たちの高校選びはと言えば、多くが「行けるところに行く」wwつまり、あまり高校には興味がなく、友達と一緒のところに行くとか、友達が行かないところに行くとか、点数が足りてるところに行くとか。。。オープンスクールのころには、そういうこと...
基礎学400点ぐらいの子たちの高校選びの続きです。普通は、城東、城南、市高、北高、候補に挙がるでしょう。多くは、距離的なことや、このところ、かなり明確にランキングがついてきているので、そんなことも考慮して考える場合が多いように思います。意外と知らない人が多いのは、学区内と学区外の点数差から生まれる違い。例えば、学区内の子なら、北高普通科よりも、北高国際英語科の方が難しい。国際英語科がダメだったら、普...
さて、今日は少し下がって、上位層のお話。ここでいう上位層は、市内普通科英数クラスレベルの子たちです。基礎学で、400点くらい。トップ層の子たちとは、少し違ってきます。理数科は完全に圏外ですが、大学には行きたいと考える子がほとんどなので、いわゆる旧総選校のどれにしようか…と考えますよね。Aくんの場合は、特に将来の希望は具体的ではありませんでした。ただ、国語が極端に苦手で、他はいたって普通。そこから、お母...
昨日の続きです。将来は医者になりたくて、やっぱり、お父さんは理数科出身、家族は理数科に行くのが当たり前だという雰囲気のCさん。中2で出会ったころ、既に、「理数科も城東もなんかピンとこんなぁ」なんて言ってました。オープンスクールに行ってくれば、どこかに落ち着くだろうと思っていたのですが、結局、秋がきても「行きたいところが無い!」なんて言ってるんです。まぁ、どっちも大丈夫そうな成績ではありましたが、それ...
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小学校4年生からは、中学受験を考えている子と、そうでない子とで、勉強の仕方が少し違ってきます。中学受験を考えている子は、そろそろ受験対応型の塾に行ったりし始めているころです。学校の先取り学習をどんどん始めて、「なんか、勉強、大変。。。」とか、思い始めるんですよね。スムーズに始められた子はともかく、「大変だぞ!」と、ストレスがたまり始めた子は、その「大変」に一息つけるのが夏休み。学校の授業が止まるだけ...
夏休みの話が続いたので、ついでに・・・と言ってはなんですが、今日から、数回に分けて、夏休みにやっておきたいことをざっくりまとめてみようかと思います。まずは、小学校低学年から。。。小学校低学年の夏休みにやりたいことと言えば、まず思い浮かぶのは、普段できないことを経験することでしょうか。学校が休みだからこそできる、何か特別なこと。キャンプや登山などで大自然に触れるのもいいでしょうし、ふだんはあまり接す...
昨日の記事のような話題になると、夏休みの宿題を親が手伝うかどうか…という議論に巻き込まれます。ww自分でできないようなことを宿題にするんじゃないわよ!という意見もあるでしょう。個人的な意見を言わせてもらえば、私は、夏休みくらいは、親が手伝わなければいけない宿題があっても構わないと思っています。夏休みのように、時間がたっぷりあるときこそ、普段はしないようなことを親子で一緒にして、協力しながら、考えなが...
今日から6月です。夏講案内の準備を始めていますので、何となく、夏休みが近づいた気分になっています。私が子供のころは、夏休みには、「夏休みの友」という宿題がありました。お父さん、お母さん世代もそうでしょうか?もうそろそろ、そんなの無かった世代かもしれません。あれは、ものすごくよかったと思います。無くなってしまったのがとても残念。。。一見、薄っぺら~い1冊の本ですが、あれを隅から隅まで、全部やろうと思う...
ドラゴン桜作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 全21巻 話数 全194話今回も上記のまんがの第43話から、芥山先生のセリフを引用します。「「読む」ということは普段、無意識で行っているが、実は意外と難しい。表面をサッとなでたような読み方では大変な間違いを犯すこともある。直接は書かれていない行間をしっかりと読み取る能力…
芥山先生ってご存知ですか。実は、まんが「ドラゴン桜」に登場する国語教師です。実は最近、ドラゴン桜を少しずつきちっと読んでいて、そこに重要なセリフがたくさん出てくるので、ちょっと書き留めておきたい(笑)と思います。引用しますので、基本的な事柄を書いておきます。(一部句読点を追加して引用します)作者 三田紀房出版社 講談社掲載誌 モーニングレーベル モーニングKC発表号 2003年31号 - 2007年30号巻数 ...
こちらも徳島市を含む県内約半数の中学校で採用されている教科書です。以前よりサイズが大きくなって、今まで以上に子供っぽい絵が表紙になっています。以前から、会話重視・文法軽視で混乱しやすい教科書でしたが、今回は何か良くなっているのでしょうか。教科書の最初は小学校の流れのまま、ゲーム的な要素満載です。PROGRAM1でいよいよ中学内容になり、I am , You are が始まります。以前と同じく Scenes のところで学ぶべき基...
英語の教科書のうち、徳島県の約半数の中学校で採用されているのが、この教科書。こちらは数学に比べると、かなり以前から変わっているところが多い印象です。登場人物の名前や出身地といった設定とか、本文の文章も大幅に変わっています。いちばん目を引くのは、小学校で習った単語の扱いでしょう。以前はページの一番下のほぼ欄外という場所にまとめられていましたが、新しい教科書では、new words のところの下に並べています...
今年から中学生の教科書が改訂となり、マイナーチェンジされています。その内容について、見てみましょう。まず数学。徳島県では、徳島市を含む多くの学校で啓林館の教科書が採択されているので、その内容を見てみます。すると、教科書本文や問題はほとんど同じで、多少削除されたり新しい問題が追加されたりしていますが、内容に大きな変更はありません。一見して大きく変わったのは、巻末にあった、反対側から本を90度回して読ん...
近年、「つかれた~」って言う子供、多くないですか?なんだか、気になりますね~子供の体力が落ちてるのも原因でしょうか?自分が子供のころを考えると、「つかれた~」なんて、そんなにしょっちゅう言ってましたかね?まぁ、遠足や運動会や、特別なことをした日は、疲れたって感じていた気がしますが、普段、普通の日常生活を送っているときに、そんなことはなかったと思います。周りの子たちも。。。前にも書いたかな?こんな話。...
あきらめ癖がついてる子、結構いますよね。問題見て、パッと解き方が見えなかったら、「わからん」と言う子。。。考える癖がついてないとも言えますが、出来れば、これは小学生のうちに直しておきたい癖の一つです。もっと言えば、考えることが面白いと思える癖をつけたい!出来る子と、出来ない子の大きな差はここだと思うんです。出来る子は、考えるのが好きな子が多い。「ん?わからんなぁ。。。」と思ったら、そこから粘る粘る。そ...
家庭学習での話が続いたので、ついでに計画表づくりのお話をしようと思います。小学生の場合、お母さんが計画表を作っていることが多いでしょう。中学生でも、作ってくれているお母さんもいるかもしれませんね。親御さんが計画表を作るときのコツは、ちょっと余分なものまで入れておくことです。例えば、この日は、この3項目ぐらいしかできないだろうな。。。と思ったとします。そうすると、まぁ、できなくてもいいかっ!と思える...
気をつけてほしいことや、直してほしいことは、具体的に指示を出すのが一番いいと思っています。例えば、姿勢が悪い子に、姿勢を直してほしいとき、「姿勢が悪いじょ!」ではなくて、「あご、出てるよ」って言うほうが直る確率が上がってる気がします。「姿勢良くして!」って言うより、腰のあたりを、トントンと叩いてあげるほうが、直りやすい。つまり、腰が後ろに丸まって、顎が出てるから、姿勢が悪いわけで、腰を後ろに出さないよう...
「集中してやりよ」と言われても、どうやったら集中できるのか、イマイチ実感がない子は多いようです。色々な方法があると思いますが、一番手っ取り早いのは、時間制限をかけることでしょうか。といっても、少しコツがあって、例えば、「20分でやりよ!」と言って、3枚のプリントを渡しても、結局、20分ではできないものです。まずは、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡します。できたら、また、「5分な!」と言って、1枚プリントを渡...
なんとなく、問題を解いて、なんとなく、答えを選んで、なんとなく、式を立てて、。。。こんな風な勉強をしている子はたくさんいます。この「なんとなく」の割合がゼロに近い子ほど成績はいいものです。でも、小学校低学年から、ひょっとしたらもっと小さいころから、この「なんとなく」を繰り返しているうちに、「なんとなく」やってしまっているという感覚すらなくなってしまうみたいで、これをあぶり出すのに苦労することはよく...
子どもたちと勉強をしていると、いわゆる「当てにいく」ことをしている子はたくさんいます。今日は、この「当てにいく」ことに焦点を当ててみたいと思います。実は、この「当てにいく」という行動には2パターンあります。一つは、阻止しなければいけないもので、もう一つは、見守らなければいけないものです。では、阻止しなければいけないほうはどういうものかと言うと、まさに当てずっぽうで解いていくパターンです。アでピンさ...
昨日の話に加えて、講師たるもの、沈黙で語れないとだめだとも思います。学校でも、地元公立なら同じようなことが起きているかもしれませんが、授業中に、大声でしゃべる生徒がいるとします。それを大声で注意しても、もっと大きな声で話されるだけです。そういうときに使えるのが沈黙+表情。これはちょっとテクニックが必要ですが、大声で怒るよりも、断然効果があります。これは、地元公立中生が多く通う大手塾で身につけた技。...
昔、大手学習塾で講師をしていたころ、先生は役者でないとだめだ!と言われたことがあります。例えば、ちょっと弛んでる小6受験クラスで、雷を落としたとします。時にはそういうことも必要です。厳しい話を真剣な表情で、ビシッと!その5分後、小2クラスに入るとき、それを引きずるようでは駄目です。先生は、満面の笑みで!この切り替えができないようでは講師には向かない。。。確かに。。。ここで、一つ気付きます。お母さん、...
時々ブログでも書いているように、私自身は、塾通いの経験はありません。一時期、プライベートで、母の友人に国語をみてもらっていたことはあるのですが、集合塾というのは未経験。当時、個別塾なんて、今みたいにありませんでしたしね。もちろん、塾なしでやってきてるので、正直、塾なんている?って考えている人だったんです。自分でできるじゃん?って。ところが、大手塾で教えているうちに、マンツーマン指導でなら、できること...
ここでもう一度、思考力を成長させる声かけを振り返ってみましょう。「原因分析力」をつくる→「なぜだろう?」「自己表現力」をつくる→「どう思う?」「問題解決力」をつくる→「どうしたらいい?」「抽象化思考力」をつくる→「要するに?」「具体化思考力」をつくる→「たとえば、どういうこと?」このような声かけを続けることで、考えることを始めて、考えることが上手になり、自然に考えられる人になる、ということでした。もち...
誰でも三角形は知っていますよね。三角形は小学校2年生で習うので、九九と同じくらいのジョーシキです。では、タイトルの問いかけ「三角形とはどんな形ですか?」に答えてみてください。実は、小学校6年生でも中学生でも正しく答えられない子はいっぱいいます。このブログを今読んでいる大人でも、かなりの方が間違えると思いますから、しっかりと考えてみてください。・・・・・よろしいですか?まずよくある答えは「角が3つある...
テストでのケアレスミス、多かれ少なかれ、誰もが悔しい思いをしたことがあると思います。もちろん、私も。テスト中ですから、少なくとも集中して、ミスしないように配慮して解いているはずなのに、思わぬミスをしてしまう。。。見直しの方法を工夫したり、普段の勉強でもミスをしないように気をつけたり、慎重に解いてみたり、思いつく限りのことはやっているはずなのに。。。あるとき、少し面白い記事を読みました。脳がキャパオ...
例えば、田舎で神童のように言われた子が、開成に入ってみたら、自分は凡人だったと気づいたなんて話がありますが、地元で結構できる子たちが、ワンランクアップした子たちが集まる中へ入ると、自分の能力の限界を見てしまったなんて感じることは、けっこうよくあるようです。これは、大人になってからも、よく聞く話で、社会的には、けっこう、というか、かなりな成功をおさめている人たちと話していると、こういう話題になること...
積み上げをする時期は、本当に人それぞれだと思います。小学校から、コツコツと積み上げてきた子もいれば、ある程度精神的に成長してから…という子もいます。結局は、どちらが自分に合っているかだと思うんです。時々ネタにさせてもらってるうちの甥っ子も、いよいよ大学4年生ですが、彼は、中学に上がったころは、まだ勉強は大っ嫌いだったんです。まぁ、それなりには、やらされていたのだろうとは思いますが、クラスの6割程度が...
中学受験に向けての国語は、やはり、初めて読む文章を正しく理解して、伝える練習をしないといけません。それに加えて、文系の適性検査の場合は、自分の考えや意見がきちんと持てていること。自分の意見や感想がうまく言えない子はとても多いのです。感じていないのではなくて、ボキャブラリーの問題のような気がしています。どう表現していいのか、その方法を知らないまま大きくなっているようです。作文が書けないという一因もそ...
中受のスケジュールを、ここ数日の記事のように話すと、「知り合いの子は6年生からで受かった」とか、「友達のお兄ちゃんは6年生の夏からで受かった」とか、必ずと言っていいほど出てくるのが、こういう話。確かに、基礎学力がきちんとあれば、短期決戦で、受かることはよくあるものです。考えたいのは、自分はどの位置で受かりたいかということです。上位層に食い込んでおきたいのか、真ん中ぐらいでいいのか、ビリでもいいのか。...
基礎学力がついてきたら、先取り学習をした単元から順に、受験算数に取り組んでいきます。有名どころでは、植木算とか年齢算、鶴亀算、差集め算のような、方程式使えたら簡単なのに・・・と大人は思ってしまうような問題の考え方を勉強します。割合の問題なんかも、けこう複雑なのを小学校の計算だけで解きます。でも、受験算数でやっている、この考え方こそ、数学的思考力の原点のように思います。これ、大人でもけっこうおもしろ...
昨日の続きです。国語・算数を受けるにしても、適性検査を受けるにしても、必要なのは、まずは基礎学力です。漢字がきちんと書けて、意味の通った文章が書ける。相手の言っていることや書いてあることが、正しく理解できて、自分の考えを表現できる。計算が速く正確にできて、思考力がある。このようなことが本当にきちんとできているかどうかです。学校のテストはほとんど満点なんです。。。ではダメです。小学校のテストは、はっ...
「中学入試の準備って、いつぐらいから始めるといいでしょうか?」よく聞かれる質問ですが、4年生ぐらいから始めると、少々余裕を持って取り組めます。近頃は、どんどん低年齢化してきて、大手は小3とか小2とか普通に言っていますが、本格化するのはやはり小4だと思います。もちろん、その時のレベルにもよりますが、5年生からだと、ちょっとハードになることもあります。6年生からだと、きっちり基礎学力がついていないと難しい。...
あるとき、宿題に出してもいない問題を質問してくる生徒がいました。数学を教えていたのですが、微妙に今やっているところと進度が違う問題なんです。しばらく、そんなことが続いて、ある日、その子が言いました。「これ、○○塾の宿題なんよー あの塾、まだこんなところやってるんやなー」???どうやら、少し前からよく質問していたのは、○○塾の宿題の問題のようです。併用し始めたなんて話も聞いていないし、「なんで、○○塾の宿題...
時々、ものすごくやる気になってきた子が、自分よりも勉強のできる友達を捕まえて教えてもらっているのを見かけます。それはそれで、やる気が出て勉強をしていることはよいのですが、この行為には思わぬ落とし穴があります。うちの塾は、基本的には、週1回で1教科ということになっていますので、多くの子が数学や英語を受講しているのですが、テストのたびに他の教科で足を引っ張られていると、ついつい、社会どうにかしようよーと...
前回日本語は、話し言葉・書き言葉と、共通語・方言という二つの軸で四つに分類できるというお話をしました。ただ他にも日本語には種類があります。その一つは、敬体・常体の区別です。ですます調・だである調ともいいますが、主に語尾が変化する文体の違いですね。語尾だけなら簡単なのですが、(ありませんでした→なかった)という表現そのものの変化もあり、小学生にはまあまあ難しいですね。それと、もう一つ日本語を複雑にし...
ここまで述べてきたように、日本語には様々な種類があります。一つは、話し言葉と書き言葉という似て非なる二種類。もう一つは、共通語と方言という二種類。これは別の考え方で分けられていますから、2つの軸で4つの種類に分けられます。①方言の話し言葉②方言の書き言葉③共通語の話し言葉④共通語の書き言葉①は赤ちゃんの時から耳にして使っている言葉です。思考するときに使う言語でもあり、母語と言っていいかもしれません。誰も...
子どものときに最初に耳にするのはお母さんの話しかけです。徐々に単語から文へと複雑化していくのでしょうが、変わらないのは、それがずっと、方言で語りかけられることです。自分の子どもに共通語で語りかける親はまずいないですよね。例えば徳島弁であれば(するけん)(せなんだら)(じょ)(ほなって)(つまえる)など枚挙にいとまがありません。しかし、この単語レベルはそれほど問題ではなく、思考する・理解するというこ...
日本語には書き言葉と話し言葉があります。というか、すべての言語には、この二つのタイプの言葉があるそうです。話し言葉は、まだ赤ちゃんの頃から、母親からの語りかけや周囲の会話を聞いて、いつの間にか習得する言葉です。ですから、ある程度聞いて覚えたら、自ら話す言葉=話し言葉になります。一番最初に覚える言葉なので、一番使いやすい言葉であり、考える為の言葉でもあります。一方、書き言葉は、早くても幼稚園くらいか...
AIという言葉もすっかり当たり前になりました。昨日の記事のように、あちこちで生成AIの作った文章や写真(のようなもの)が使われ始めているようです。そして、実際に当たり前に使われ始めてきて、だんだんこのあとの展開が予想できるようになってきたと思います。今日は、特に学習面においての今後という点に限定して、少し考えてみたいと思います。特に面白いというか嘆かわしいというか、ムムムと思ったことは、大学のレポート...
AIを使う機会が少しずつ出始めていますが、オンラインショップの運営サイトに登場したAIアシスタントなるものを使ってみて、ちょっとびっくりしたので、今日は、それをご紹介してみます。一瞬、「もう、文章が書けなくても生きていけるんじゃないの?」なんて思わせますwまぁ、当然、そんなことはないのですが。。。でも、なかなかのものですよ、これはwやったことは、「結晶釉マグカップ」という商品名を入力して、説明文を提案...
こうやって見てくると、伸びる子と伸びない子、できるようになる子とならない子の差は、自分にできることは何かを考えて、行動しているかどうかの差だと思います。子供のみならず、家庭も同じで、塾に通わせて、あるいは、家庭教師を雇って、お金を払えば済むことではないのです。1週間のうちの「ほんの数時間」、何かをやってもらうだけで、何かが劇的に変わるなんてことは、まずありません。1週間のうちの「ほんの数時間」以外の...
「これ、解き直してきて!」という宿題、けっこうよく出す方だと思います。人によって、○×だけつけて返却したり、ヒントまで書いて返却したり、それぞれですが、次回までに、間違いを解き直してくるという宿題です。そうすると、伸びる子と伸びない子がはっきりと見えます。例えば、英語の問題。2文がほぼ同じ意味になるように書き換えなさいというような問題、よくありますよね。伸びない子の典型的な直し方は、適当に、前回と違...
学校の授業が、ちっともわからない、先生が何を言っているのか、意味不明、なんていうのも、公立の子からはよく聞く話です。でも、それも、結局は、言い訳にしかすぎません。だって、「あなたは授業に恵まれなかったから、 入試を簡単にしてあげましょう」なんてことありますか?絶対にないでしょう?そんな言い訳、意味がないのです。学校の授業が、ちっともわからないのなら、自分で何とかしようとしなければいけません。「そん...