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花は桜木 人は武士 柱は檜 魚は鯛・・・ 本は乱読 https://tomonao0724.hatenablog.com/

小説、エッセイ、マンガ等、面白い作品を求め、日々乱読の果てに見つけた素敵な作品をご紹介。

このサイトでは、ジャンルを問わず管理人が気に入った作品を紹介していきます。休日の暇つぶしに、通勤・出張のお供に、あなたの読書ライフを充実させること間違いなし!! ちなみに,タイトルは文字数制限で省略してあります(^^; 是非お越し下さい。あなたの世界が広がりますように。

TomoNaoshi0724
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住所
長岡市
出身
多度津町
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2013/07/29

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  • 本当に怖いあの有名絵画『怖い絵』

    表紙の絵は有名なラ・トゥールの「いかさま師」の一部。 全体像がこちら。 http://www.salvastyle.com/menu_classicism/latour_tricheur.html ご覧の通り、目配せをしている正面の女と、不自然に目を逸らせている給仕の女、そして後ろ手にカードを隠し持った手前の男。 印象的で、目を惹かれるのは正面の女性ですが、この3人がグルになって、右端のまだ幼さの残る青年をカモにしている。そんな様子が描かれてます。 この絵だけではなく、この本に挙げられてる絵のいくつかはこんな風にストーリー性があります。 ゴヤ作「我が子を喰らうサトゥルヌス」のように、視覚的にバ…

  • ある日彼女が拾ったイケメンは、「植物系」男子!?『植物図鑑』

    本日のご紹介も、ちょっと女性よりな作品。 作者はお馴染み「図書館戦争」シリーズ、「阪急電車」で有名な有川浩。 この「植物図鑑」は、有川氏曰く、女性版落ちモノ。 「男の子に美少女が落ちてくるなら女の子にもイケメンが落ちてきて何が悪い!」 がコンセプトとのこと。 ヒロイン、さやかはある日アパートの前でイケメンを拾います。 「お嬢さん、よかったら俺を拾ってくれませんか。咬みません。躾けのできたよい子です。」 その一言で、見ず知らずの行き倒れた男性を拾ってしまうことに。 樹と名乗るその彼は、本当に、「躾けのできたよい子」。 家事も完璧、バイトもするし、やりくり上手。 一番の特技は植物への知識。 ヘクソ…

  • 京の小路を舞台にした大人の恋物語 『路地恋花』

    京都に実際にある「あじき小路」をモデルにしたこの作品。 製本屋、布小物屋、花屋、キャンドル作家、万華鏡作家、画家、小説家、靴屋、銀細工職人・・・。 手作り職人達の住む小路を舞台に描かれるのは、彼らの恋模様。 成人向け雑誌に掲載されていたので、全体的に大人テイストな様相。 あっさり爽やかに、でもしっとりと、大人が楽しめる魅せる物語。 所々に京都らしさ、京都トリビアもちりばめられていてそこも魅力の一つ。 オムニバス形式なので、何巻から読んでも楽しめます。 ちょっと和紙テイストの表紙にもらしさがあって見た目にも大人な貴女の心をくすぐります。 京都好きにも、大人の恋愛に浸りたいあなたにも、オススメの作…

  • 都市伝説は本当か?「死神」が贈る絶対絶命 『死亡フラグが立ちました!』

    七尾与史のデビュー作であるこちら。 「このミステリーがすごい!」で、大賞を逃すも、その面白さから出版された作品。 弱小出版社のライターである、主人公・陣内は、ある事件の被害者が「死神」と呼ばれる殺し屋によるものだと耳にする。 「アーバンレジェンド」の鬼編集長に迫られ、この都市伝説的な殺し屋への接触を図ろうとする。 陣内の学生時代の先輩、多彩で破天荒な天才投資家本宮を相棒に、「死神」に近づいていく。 陣内が初めに遭遇した事件は、とあるヤクザ事務所の組長の死。 なんと、バナナの皮に足を滑らせて、頭を強打して死亡。 どう考えても、事故にしか見えないこの事件をきっかけに、陣内と本宮は真相を解明していく…

  • 千年の都、京の町に暗躍する刀守『公家侍秘録』

    小学館「ビッグコミック」にて、不定期連載中のこちら。 主人公・天野守武は、貧乏公家に使える青侍。 主人である、日野西晴季と共に、日々内職に励みつつ、その娘・薫子のちゃっかりぶりに振り回されている。 そんな、彼の真のお役目は日野西家に代々伝わる名刀・粟田口久国を守ること。 彼の正体は代々伝わる「刀守」だったのです。 粟田口久国にまつわるごたごたに始まり、持ち込まれたり関わり合いになってしまった事件を解決すべく、日々奔走する主人公。 粟田口久国を始め、刀だけではなく、香、刀の鍔、椿、茶器、書、果ては枕絵に至るまで、様々な美術品をキーワードに物語は展開されます。 そういった物の背景がしっかりと描かれ…

  • あなたの周りに「悪女」はいますか?『世界悪女大全 淫乱で残虐で強欲な美人たち』

    皆さんご存知の、「やんごとなきシリーズ」で有名な桐生操氏による新たなシリーズの第一作目。 「やんごとなきシリーズ」を読破した方なら、「お、被ってるなあ。」と思う所もあるのですが、新たな題材ももちろん多い。 タイトル通り、古代から20世紀までの古今東西有名無名問わない、ありとあらゆる「悪女」を取り上げた一冊。 古代ローマ皇帝妃メッサリーナからダイアナ妃まで、「悪女」に今も昔もないのです。 金に野望に権力に、時に男に、悪女たちは奔走しその魅力を、悪行を惜しみなく披露してくれます。 壮大な復讐を行う悪女もいれば、結果として歴史動かすことも。 歴史の表も裏も、「悪女」なしには語れないものなのかもしれま…

  • 世界を食べる発酵学者・小泉武夫が描く、不味いものエッセイ。その名も『不味い!』

    発酵学者として有名な著者。 日経新聞にも「食あれば楽あり」というコラムも連載中の小泉武夫氏。 「鋼鉄の胃袋」を持つと自負している彼は、食コラムのエッセイストそしても秀逸。 食に関する文章を読んでいると、ついこちらも涎が出そうになるくらい。 擬音を上手く使って、紡ぎだす描写は食事への愛が溢れんばかり。 本当に美味しそうに書いて食べるんです。 そんな、小泉先生が今回注目したのは、こちら。 「不味い!」 「!」までついて、どれだけマズイんだろう・・・とこちらの興味を引き付けるだけでなく、巷に数多溢れるグルメ本と反しての「不味い」物特集。 漫画家・山科けいすけ氏の挿絵もクスリと笑いを誘います。表紙の小…

  • 読書の本来持つ、魔力を静かに湛えた作品。『沈黙』

    本日のご紹介は、遠藤周作の名作「沈黙」。 島原の乱の騒動が収束するかしないかの頃、一人の若き宣教師が日本へとやってくる。 彼の名はセバスチャン・ロドリゴ。 彼の師が、遠く離れた異国の地・日本で、棄教したとの噂を耳にし、事の真相を確かめる為に来日。 しかし、案内役として出会った日本人の男に裏切られ、捕まってしまう。 棄教した師・フェレイラをも出会い、日本という国においてのキリスト教の意義を問われる。 頑なに踏絵を踏むことを拒むロドリゴ。 しかし、自分が棄教をしないと、他の日本人信者達の拷問を止められることはないと知らされる。 ついに彼は観念して、踏絵を踏む。 その時ようやく彼は今まで彼の問いかけ…

  • 師匠は正体不詳の美少女!?仙人。ニート青年の織り成す中華ファンタジー。『僕僕先生』

    本日のご紹介はシリーズ化もしていて、連載中のこちらの作品。 舞台は中国、時代は唐。 主人公は、今でいう所のニート青年・王弁。 エリートだった父親の脛をかじって日々をだらだらと過ごしていた彼は、ある時「僕僕」という名の一人の少女と出会います。 杏の香りを纏うその美少女、実は何千何万年も生き続けている、仙人。 その可憐な姿も、本当の姿ではないとのこと。 彼女と一緒にいたくて、仙人になるために、ぐうたら青年・王弁は、旅に出て様々なことを学び成長していく。 普段は、痩せた貧相な姿だが、特別な喇叭を王弁が一度吹けば、本当の姿を現す、神馬・吉良。 普段は狸のような、猫のような姿をしているが、何にでも姿を変…

  • 和菓子とお茶を用意して。一息いれたいあなたにお勧め。『和菓子のアン』

    主人公はちょっとぽっちゃりな女の子。 高校を卒業した彼女は、自分の本当にやりたいことを見つけるために、アルバイトを始めます。 場所は、百貨店の地下街にある和菓子店「みつ屋」。 そこで、彼女は様々な個性的な人達に囲まれて、和菓子の世界に引き込まれていきます。 見た目はおしとやかなのに、趣味は株取引、やり手の椿店長。 イケメンなのに、中身は乙女、職人志望の立花さん。 そして、可愛い外見とは裏腹に元ヤンだという、バイト仲間の桜井さん。 乙女な立花さんに名前の「杏子」からとったアンちゃんというあだ名をつけられる 主人公。 彼らとともに、小さな店先に日々持ち込まれる和菓子にまつわる、小さな謎やミステリー…

  • 伝統を身に纏った三姉妹の恋と成長物語『福家堂本舗』

    京都の老舗和菓子屋を舞台に、雛・あられ・ハナの三姉妹の恋と成長を描いた物語。 この作品の魅力的な所は、京都という土地柄、習慣、しきたり、人々の在り様を丁寧に描いている点。 もちろんそれだけでなく、姉と妹、母と子、彼氏と彼女、それぞれの関係性の距離感や、登場人物の心情描写も繊細に描かれていて、読み応えがあります。 しっかり者で、生粋の京都人の代名詞の様な長女・雛。 店の和菓子をこよなく愛す、奔放で気まま、姉御肌な次女・あられ。 そして、背が高いことにコンプレックスな中学二年生、みんなのマスコット的存在で、物語の語り部の役も果たす三女・ハナ。 物語は、そんな長女・雛が、店に来る銀行員・桧山にある日…

  • 決定!日本一の「手みやげ」はどれだ!? 『BRUTUS』

    本日はこちらの雑誌をご紹介。 雑誌は苦手なので、実はまだ最後まで読み終えてないのですが・・・、そこはまあ、ご愛嬌。 その名の通り、「日本一の手土産」の決定版。 とはいえ、2006年発行なので、ちょっとばかし古いのですが・・・。 和菓子、洋菓子、洋軽食、和軽食、プリンにゼリー、焼き菓子、ロールケーキ、酒の友etc・・・。 秋元康氏、松任谷正隆氏、佐藤可士和氏、酒井順子氏、錚々たるメンバーが審査員となり、古今東西の有名手土産を各ジャンルごとに紹介・評価した一冊。 合間合間に、手土産の心得、作法、マナー等もあって勉強にもなる。 読んでいるだけで、お腹もすくし、色鮮やかな様々な「てみやげ」が溢れていて…

  • 京極夏彦が描く、妖しく哀しく美しい新釈四谷怪談『嗤う伊右衛門』

    暑い暑い夏、ということで、あの有名な「怪談」をベースにした京極作品をご紹介。 映画化もしている、この作品。 あまりにも有名な怪談、「東海道四谷怪談」を下地に、京極テイストに妖しくく哀しく美しい仕上がり。 京極夏彦作品といえば、レンガ本・ブロック本と呼ばれる分厚い京極堂シリーズが有名ですが、今回はあえてこちらを挙げてみます。 もちろん、そちらの作品も現時点で文庫化しているものは全て読了済み。もう最高に面白く、ぐいぐいズブズブその世界観・魅力に引きこまれます。 閑話休題。 ある武家の娘・岩。 美しいと評判の彼女だったが、ある時病をきっかけに顔に醜い痕が残ってしまう。 しかし、誇り高い彼女はそれを隠…

  • 老若男女誰でも楽しめる、クドカンワールドの神髄ここにあり!!!『俺だって子供だ!』

    皆さんご存知、今、大ヒット放映中の朝ドラ「あまちゃん」でも有名人気脚本家・宮藤官九郎さんによる子育てエッセイ。 子どもが苦手という、宮藤さん。 結婚10年目の工藤夫妻に赤ちゃんが! 胎児名は「かんぱ」。 多忙ながらも、初めてのことにその都度とまどいながらも、色々な発見とともに「お父さん」になっていく宮藤さん。 ドラマでもお馴染みのその軽妙・軽快な語り口調。 するすると、読めるしなんたって面白い!!! 並走して、宮藤さんが手がけていた仕事の話もちょこちょこ出てくるので、そこら辺も楽しめる要素。 「あの作品を書いてた時は、こんな感じだったのか~。」な感じです。 表紙の絵が有名な絵本作家せなけいこさ…

  • 「心霊探偵八雲」の作者が描く痛快ピカレスクロマン!『怪盗探偵山猫』

    小説から、漫画・アニメ・ドラマCD等に展開している人気シリーズ、「心霊探偵八雲」の作者として有名な神永学さんによる作品。 (「心霊探偵八雲」ももちろん読了済み。こちらも面白いです!) だけど、まあ、そちらは有名なので、今回はおススメするのはこちら。 平成のねずみ小僧として、巷を賑わせていた怪盗「山猫」。 ねずみ小僧とされるくらいなので、もちろん「盗みはするが人は殺めない」のが信条。 ところが、とある殺人事件の容疑者になってしまう。 と、ここまではよくあるようなストーリー運び。 物語の語り部としてまたもう一人の主人公として登場するのが、ライターの勝村。 彼は、「山猫」を追い始める内にこの事件も調…

  • 静かで不思議な引力に魅せられるミステリー『長い腕』

    主人公は、ゲーム製作者で勤める女性。 ひょんなことから、全く関連性がないと思われる2つの事件の共通点に気がつく。 そもそも、主人公・島汐路は一か所の職場に長く居続けないタイプ。 物にも執着もしない性格だが、その事件に何か虫の知らせのようなものを感じたのか、軽い気持ちで調べ始めたことから物語は始まる。 丁度、職場も辞める時で、一時的に故郷・愛媛県に帰省する予定だったいうこともあり、舞台はそこで展開されていく。 主人公の故郷は古い因習に満ちた町。 子どもの頃のとある事件で、両親は亡くなっていて、名家である汐路の実家には今は図書館に勤める姉が一人いるだけ。 色々なことがわかっていく内に、過去に自分の…

  • 金髪トサカの落語家見習い!?落語の魅力を再認識『ハナシがちがう! 笑酔亭梅寿謎解噺』

    主人公は金髪トサカ頭がトレードマークの、不良少年・竜二。 ひょんなことから、上方落語の大物・笑酔亭梅寿の元へと弟子入りすることに。 その見た目と、今時の若者ということで、本人共々周りの人々も向いてないと誰もが思っていた。 が、師匠・梅寿にその才能を見出され、段々と才能を開花していく。 と、同時に竜二には謎解きの才能も・・・。 上方落語の大物ながら、大酒飲みで、素行もガラも悪い師匠は、落語会からお荷物扱いもされている存在。 個性的な兄弟子も含め、次から次へと、竜二の周りの人々は様々な問題を起こしていく。 それを、竜二が持ち前の知恵と機転と推理力で、師匠を探偵役に上手く導いて次々に解決していく謎解…

  • 生まれ変わっても何度でも貴女に出逢う 『もう一度デジャ・ヴ』

    数年前に映画化した「天使の卵」や、中高生に支持を得ている「おいしいコーヒーのいれ方」シリーズの作者で、恋愛小説の名手・村山由佳さんの作品。 上記の二作品は読了済みですし、未だ刊行中の「おいコー」シリーズも買い続けていますが、正直あまり個人的にお勧めではありません。(^^; 村山作品は、すごく読みやすく、ストーリーも上手!ですが、あまりピンと来ないというか、好きなタイプの小説ではありません。 が、この「もう一度 デジャヴ」は、ハマりました。 というのも、個人的にツボである「輪廻転生モノ」だったからなのです。 高校生の主人公は、夏休みに事故に遭う。 幸いにも、異常はなかったものの、ある日安静にしつ…

  • 大人なあなたに勧めたい歴史ファンタジー 『沙門空海唐の国にて鬼と宴す』

    舞台は貞元二十年(西暦八〇四年)の唐。 遣唐使の一員として、留学した若き空海。 彼が、空海共々三筆と称される書家で貴族の橘逸勢を相棒に、玄宗皇帝と楊貴妃の最期にまつわる謎と秘密を解き明かす、歴史伝奇小説。 物語の流れとしては、お馴染みの「陰陽師」と一緒。 不思議な雰囲気で、何を考えているかわからない、超絶した雰囲気と知識を持つ空海は、安倍晴明のポジション。 その相棒として、読者視点の代わりもしてくれるのが橘逸勢。 もちろん、彼も遣唐使に選ばれるくらい優秀ではあるが、ま、いわゆる普通の人。 でも、だからこそ、その素朴な人柄と純真さが空海を始めみんなに愛される。 横笛の名手、源博雅のポジション。 …

  • 面白くて為になる!世界を股にかけた怪盗&スパイ活劇!決め台詞は 『エロイカより愛をこめて』

    ジャンルで言うと、一応少女漫画。でも、ストーリーの骨太さから、男性にも人気の作品。 タイトルもさることながら、ちょっと古い劇画調の絵なので、好き嫌いは分かれるかも。 主人公は「エロイカ」こと、美貌の男色家な泥棒貴族、ドリアン・レッド・グローリア伯爵。 初期は割と真面目な感じだったけど、回を追うごとにコメディタッチに。(^^; ヨーロッパ各地を舞台に色々なストーリーが繰り広げられるので、地図にも世界史も詳しくなれます。 もちろん、美術にも。 色々とすっごく勉強にもなるのです。 美術品を介して、もう一人の主人公、NATOの情報部将校、エーベルバッハ少佐と出会う。 因みに、このエーベルバッハ少佐、通…

  • エッセイデビューのあなたにおススメ! 『十七歳だった!』

    「放課後になって、段取り通り男子七名が各々作ってきたバニーガールの衣装を着けて整列してみると、ぼくが一番マシだったのである。衣装が体にぴったりフィットしてる奴なんか一人も見当たらす、みんなどこかしらガバガバで、ヨレヨレで、果てしなく間抜けなのであった。これじゃあ六本木プレイボーイクラブじゃなくて、岡山変態クラブみたいである。」本文抜粋。 作者の十七歳の時の思ったことや体験したことを描いてるんですが。 そもそもは純文学志向の人だけど、エッセイが面白い! 『不肖!宮嶋』の宮嶋さんとは違ったクスっと感があるのです。 読みやすいし、文章は超軽快。 一度、小説の方を読んだけど、こっちは個人的に今一つ。 …

  • 為になってその上可愛い! 『ティファニーのテーブルマナー』

    ティファニーブルーが目にも鮮やか。思わず手にとってしまうこの一冊。 正直、これはただのマナーブックです。 鉛筆で走り書きをしたような、シンプルな絵。 折々に、ちょこっと顔を出すジョーク。 と、まあ、取り立てて内容は特別ではないのですが。 「ティファニー」といえば世界的に有名な老舗宝飾店。 実は銀器でも、有名なのです。 で、そのティファニーが、その売り上げと同時に顧客に進呈していたり、書店で販売されていたりするのが今回ご紹介のこちら。 アクセサリーのイメージが強いティファニーが、銀器の販売に併せてという側面は持ちつつも、マナーブックを発売しているというのが、ツボ。 1969年(昭和44年)初版刊…

  • 通勤途中は要注意!抱腹絶倒「不肖 宮嶋」 『不肖・宮嶋南極観測隊ニ同行ス』

    日本有数の現役戦場カメラマンが紡ぎだす抱腹絶倒の一冊!! ウォッカとベンツを愛し、カメラ片手に世界中を飛び回る宮嶋茂樹氏による、エッセイと言っていいのか、ルポルタージュと言っていいのか。 関西弁でまくしたてる、リズミカルな文章。 時に過激に、でも本質をついた的確な意見には思わず手を打つことも。 「不肖 宮嶋シリーズ」の中でも、あまり小難しくなく、初めての人もするっと入りやすいので、ぜひおススメ! もう、本当に面白すぎて、通勤途中の電車でも口角があがることもしばしば~。 歴史や世界情勢にも詳しくなれるオマケつき。 笑いと大人のロマンがつまった最高の作品。 絶対に退屈させません!保証します!!! …

  • 異色のホスト達が描く青春物語 『インディゴの夜』

    こちらも、2010年に、映像化。主演は森口瑤子さん。従来と一線を画した昼ドラってことで注目されていたとか。 「クラブみたいなハコで、DJやダンサーみたいな男の子が接客してくれるホストクラブがあればいいのに。」主人公のこの一言で、生まれた異色のホストクラブ「club indigo」が舞台。 アフロ頭や、金髪マッシュルームカット、ホスト名も「ジョン太」「DJ本気」「犬マン」。club indigo問題をホスト達がアラフォー女の主人公の指揮の元解決していくって話。いくつかの短編で成り立ってる、青春モノですな。 登場人物はみんな個性的で魅力的。ディティールもしっかり描かれてるから、物語の様子を頭に思い…

  • 表紙を目にした瞬間から、あなたも騙される! 「ハサミ男」

    2005年に映画化されているこの作品。(こちらは未視聴。) 読者はその本を手に取った瞬間から、作者に術中に嵌ってしまいます。物語は「ハサミ男」とマスコミに騒がれている一つの猟奇事件から始まります。主人公はこの「ハサミ男」。いつも通りターゲットの女子高生を物色している途中、「ハサミ男」が遭遇したのは新たなターゲットとしていた、女子高生の死体。自分と同じ殺害方法。傍らには使用していたのと同じ型の凶器のハサミ。「ハサミ男」による模倣犯探しが始まります。 とまあ、前書きが長くなりましたが、ぶっちゃけ「面白いから読め!」です。(笑) とにかく最後は大どんでん返し! でもって、文章も読みやすくて面白い。本…

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