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風の動物病院のブログ http://blog.livedoor.jp/mirco_vet/

沖縄県豊見城市の動物病院です。日々の診療、獣医師として、一人の人間としての情報を発信していきます。

沖縄県豊見城市の動物病院です。地域密着型のジェネラリストを目指し日々精進しておりますが、遠方から来院されるかたも大勢いらっしゃいます。高度医療機器に頼るのではなく、病気だけを見るのではなく、病人を診るという人間医療の格言を動物医療でも実践すべく、動物達はもちろんのこと、飼い主さんにもやさしい医療を目指しています。

風の動物病院
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住所
豊見城市
出身
城陽市
ブログ村参加

2013/07/19

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  • 共通の思い 〜同居猫の関係性と大怪我と〜

    複数頭動物を飼っているとそれぞれに関係性があって、それが楽しかったり、和まされたり、時には悩まされたりもする。まあ、人間関係と同じで、彼らにも彼らなりの関係性があるので、仲が良かったり、仲が悪かったり、お互いに無関心であったりと様々。私も含めて飼い主側と

  • そこにコンセンサスやエビデンスはあるの???

    まあ、相変わらず歯科処置も多い当院です・・・それでも昔よりはひどい状況で、というのは減っている。飼い主さんの意識がそれだけ一昔前よりも格段に上がっているという証拠でもあると思うんだよね。ただ、やっぱり「歯磨き」とまでなると難しいと仰る方も多いし、実際にそ

  • 本当に????? 〜星の砂と誤食と〜

    このブログでもよく紹介せざるを得ない「誤食」。放っておいても大丈夫なものから、命に関わるものまで様々。まあ、一貫して思うのは「なんでこんなもの食うの?」というものかなぁ。あ、でもチョコとか人間の食べ物は美味しそうなんだろうなとは思うけどね。で、とあるワン

  • 闘病記????

    本日、病院をお休みにさせていただいて・・・・・人生初の人間ドックを受けてまいりました。まあ、今までろくに健診なんて受けてこなかったのですが、さすがにこの年齢になって受けておくか・・・・という後ろ向きな考えのもと、これも経験だということで(笑)。病院を休む

  • 疑いの熱中症 〜判断は難しい・・・〜

    暑い日が続いていますが・・・・となるとやはり熱中症の子たちのことも書かねばということに。ここのところ熱中症疑いの子たちが増えています。多くの場合はおそらく軽傷。一部で入院が必要なことも。でも以前にも書いたことはあるけれど、犬や猫で明確な熱中症の診断基準っ

  • 嘲笑

    昨日のXデーは何も起こりませんでした(笑)何やら沖縄に100mの津波が来るとか何とか。元はとある作家さんの作品だとか、香港か台湾の占い師の話とか色々なところが出どころのような話らしいですが・・・・それを真に受ける人たちもいるらしく、当院の飼い主さんにとある旅行

  • アホな連中のために受けられなくなる有益性

    少しだけ報道はされているけれど、なぜかあまり大きく報道されない。北米のフェンタニル問題。合成麻薬な訳だけれど、実は医療、獣医療現場では非常に重要な鎮痛剤として使っています。それが今や新手の麻薬として北米での麻薬汚染が問題になっていて、その供給源が中国とさ

  • 多種多様ではあるけれど 〜トイ種・子犬の骨折来院〜

    当たり前だけれど救急では色々な子が来る。いや、通常の外来でも色々な子が来るけどね。で、とあるワンちゃん。おもちゃで遊んで飛び回っていたら急に足を痛がるようになったというもの。で、4ヶ月齢であるということ、犬種もポメ系であるということからある程度は想像はつ

  • 仲が良かった? 〜それでも起こりうる皮下膿瘍〜

    動物同士にももちろん関係性があって、仲がいい子たちもいれば仲がいいも悪いもなくて、中立、言い方を変えればお互いに基本は無関心ということもあるし、もちろん仲が悪いということもある。でもどんな関係性であっても何らかのトラブルというのは起こりうるのです。たまた

  • 本当の姿は?

    イランイランとイスラエルがね・・・・まあもちろん今までの色々な歴史的背景もあるのはある。イランに行ったことがあると言うと人は怖くないの?危なくないの?なんてネガティブなことを言われる。イランの政治体制は別にして、イランという国自体は本当に美しい国だし、い

  • 1.5cmの壁と猫の乳腺腫瘍 〜病理編〜

    さて、昨日の記事では猫ちゃんの約1.5cmの乳腺腫瘍の手術のお話でした。この1.5cmというのは全身転移の確率が跳ね上がる一つの壁でもあるのです。なので特に猫の乳腺腫瘍というのはいかに早く見つけ、いかに早く手術をするかということが本当に大事。で、昨日の記事の子はギ

  • 1.5cmの壁と猫の乳腺腫瘍 〜手術編〜

    何度も猫の乳腺腫瘍は悪性度の高いものが多いと書きました。なので直径1.5cmがある意味デッドライン。それ以上になると80%(以上?)はすでに遠隔転移をしていることが多いというのがデータ上の事実。なので、本当に早く見つけてほしいし、見つけてあげたいし、手術をしてあ

  • 狂気

    今日は慰霊の日。沖縄に来た35年前はそんなものがあるなんて知らなかった。周りの人に聞き、調べて色々なことが出てきた。その後も色々な説やいろんなことが変わり、いまだにその内容がコロコロ変わるものもあって、まあ、それが歴史というものだろうけれど。ただ、誰かを悪

  • スカッと

    本当に今の政治、特に経済関係だけれど、どうなってんだろね。給付金2万円、そして所得税非課税の人はさらに2万円。働かなければ金がもらえるってどういうこと?物価高対策?2万円なんてどこでどう使ったかなんて実感ないよね、きっと。コロナの時の給付金なんてどこにど

  • 数が合わない?

    通常、人が家の中のものが無くなっていたり、見当たらなかったり、数が合わなかったりすると「どこに置いたかなぁ・・・」なんて思うんだろうけれど、動物を飼っている我々はおそらく思考が違う。「もしかしたら誤食したかも?」なんて思わないといけなかったりもするんだよ

  • SFTS報道で思うこと、思ったこと

    先日ニュースにもなったSFTS について思っていることを書いてみる。5月にSFTS に感染していたと思われる猫を診察した獣医師が死亡した。で、数日前に獣医師会から注意喚起も含めてメールがやってきた。それは全国ニュースで取り上げられた次の日。これをどう思います?迅速な

  • 12

     本日大阪出張でございます・・・・(写真はもちろん沖縄笑)

  • 必ずしも、ではないけれど 〜子猫の直腸脱〜

    今日も保護症例。保護はしたけれど、その子が必ずしも健康に何事もなくすくすく育ってくれるとは限らない。そしてそんな子たちがこの時期には病院にやってくる。お尻から腸が出ているということで来院。保護したばかりで体もまだまだ小さい子猫。こうなる原因は色々あるんだ

  • 手を差し伸べてみると 〜子猫の糸状菌症〜

    梅雨は明けたけれど、明けたからこそだけれど、熱中症に注意ということを昨日は書きました。そしてこの季節は子猫たちが親離れも始める時期でもある。それはもう親には守ってもらえないということでもあるんだよね。過酷な世界に放り込まれてしまう、ということ。そして多く

  • 嬉しい! でも・・・・・要注意!

    梅雨明け!お出かけが楽しいです!お出かけが嬉しいです!と動物が言っていると思いますが・・・くれぐれも脱水症状、熱中症には要注意です!ブログの更新通知を受けることができます手順としては1.livedoorアプリを取得2.検索アイコンから「風の動物病院のブログ」を検索3.

  • しょぼしょぼの原因は? 〜猫の角膜〜

    「目をしょぼしょぼしている」という主訴で来院されることが多い眼科領域。これを我々は「羞明(しゅうめい)」なんて言い方をしているのだけれど、本来はちょっと違う意味だったりもする。本来は通常眩しくない明るさで眩しいと感じる状態のことだけれど、痛くても眩しく感

  • 持つ意味

    今日は6月6日どうやら「日本では」カエルの日とか楽器の日らしい。日本ではというのは「欧米では不吉な日」。AIによると・・・・6月6日が不吉とされるのは、いくつかの理由があります。まず、キリスト教の聖書であるヨハネの黙示録に登場する「獣の数字」が「666」であること

  • 悪人???

    備蓄米が販売されるようになったわけですが・・・・販売初日が前日から並んでたとか、12時間並んだとか。やっぱり日本人ってアホになってんのか・・・・だって、2000円ほど安くなったってことでしょ?12時間で2000円時給と換算したら166円。12時間費やしてそれってどうなのよ

  • 偽善

    昨日に続き、沖縄関連。沖縄タイムスより引用第10回大会で終了が決まった「国頭トレイルランニング大会」のコース整備のため、やんばる国立公園特別地域内の樹木を無許可で伐採したとして、大会実行委員長の知花靖国頭村長が環境省から厳重注意を受けていたことが30日、

  • やはり続くワースト

    こういった不名誉に関しては何も言わない人たちもいる。以下、沖縄タイムスより抜粋県は27日、2024年度の県内狂犬病の予防注射率が前年度比1・3ポイント増の53・5%(速報値)だったと発表した。うち、32市町村は流行防止に必要とされる70%を満たしていない

  • 「もっと早く気づいていれば」の答え

    一昨日の記事(優先すべきは・・・ 〜猫の呼吸困難〜)で助けられなかった猫ちゃんのことを書きました。原因はおそらく肥大型心筋症による肺水腫。以前にも書いたけれど、猫の肥大型心筋症って生死に関わる症状が出て初めて気がつくということが少なくない。すでに肺水腫に

  • 明けない?????

    なんとまあ、今日から6月じゃないか・・・世の中には明けない夜は無いとか、やまない雨はないとかって言葉があるけれど・・・・心身ともに弱っている時にそう思えるか?ということと、もう一つ。分厚い雲の上は晴れ、ということもあるのだけれど。先日、出張で飛行機に乗り、

  • 優先すべきは・・・ 〜猫の呼吸困難〜

    夜間救急をやっていると、来院する子たちの多くはそれほど重症ではないことがほとんど。でも時にはやっぱり緊急を要することがある。救急医療で求められるものをAIに聞いてみた。救急医療において、原因特定よりも優先すべきは患者の生命維持です。緊急時の対処としては、患

  • 関係ない? 〜ダニ媒介性感染症のヤバさ〜

    コロナ以降、感染症に関する報道が増えた気がする。それはメディアも少しは感染症に対しての理解が増えたことが原因だと思う。コロナの時は過敏すぎたけどね(笑)で、こんな記事も。マダニにかまれ80代女性死亡「日本紅斑熱」感染か 入院後に容体急変 2000年以降の県内死者8

  • ある? ない?

    明日は糸満ハーリー。で、糸満の飼い主さんと話をしていて、ふと思ったのは豊見城ってなんもない?ってこと。沖縄市ならエイサーが有名だし、南城市や与那原は綱引きがある。豊見城は・・・・?何か伝統行事や豊見城と言えば、というものがない気がする。 

  • 誰のもの? 〜保護猫の検査〜

    子猫の保護が増えてきた。まあ、毎年のことだけれど。そしてある程度の初期医療を施すわけだけれど。そこには感染症のチェックも入ってくることもある。そしてこんな子。FIV陽性。ただし、生後1ヶ月半くらい。じゃあこの子がFIVに感染しているかと言われれば、実はわからな

  • もうちょい

     

  • こんな日が

    やっぱりこういう朝がいいよね、人も猫も犬も。入ったばかりの梅雨再びこんな朝が早く来ることを願って。ブログの更新通知を受けることができます手順としては1.livedoorアプリを取得2.検索アイコンから「風の動物病院のブログ」を検索3.「フォローする」をタップで通知が受

  • 根掘り葉掘り

    時々ある話。沖縄はなぜか水曜日休診の病院が多い(当院は木曜日)。そして診療が18時、19時までの病院が多い(当院は21時)で、その30分前に受付が終わることが多い。なのでその中でかかりつけを受診できず、当院に来られる、ということも少なくない。それはそれでいいのだ

  • とある計画

    今日も獣医療とはあんまり関係ない話。でも強引に繋げちゃう(笑)石破総理が米4000円台は考えられない、あってはならないなんて言ってた。3000円台にすると。なんで4000円台がダメなの?4000円台がダメなんじゃなくて、流通がうまく行っていないことと、その値段(5000円台

  • 一瞬の・・・・

    今日は粟国島に行ってきた。とは言っても遊びでいけたわけじゃない。狂犬病の集合注射。粟国島には当然ながら動物病院がないわけで、獣医師会に所属している小動物の獣医師で担当するわけです。前にも書いたけれど、みんなには大変だねぇと言われるけれど、普段行くことがな

  • まだ・・・・

    まだちゃんと書けない・・・・ちょっと時間が全然ないです・・・今週で梅雨入り?沖縄気象台はそんな感じの予報だけれど、日本気象協会(だっけ?)は今週も沖縄は天候に恵まれるという予報。さて、どちらが当たるのか???? 

  • あの日と

    本日5月15日は沖縄が本土復帰を果たした日。私が生まれた時、沖縄はまだ日本ではなかった。そして私はその日本で生まれました。その後、そんなことも知らずにいつの間にか沖縄への想いが生じ、いつの間にか沖縄を目指しました。いや、少しは知っていたけれど、幼少の私にはあ

  • 緊急かもよ?

    昨日に引き続き、飼い主さんに多い間違いだけれど、飼い主さんは許され、スタッフは許されない間違いシリーズ(笑)問診票:下痢で、粘膜便が出ましたスタッフ:下痢で粘膜便が出ている見たいです!さて、スタッフには「死ぬよ?」(笑)これが消化管の構造で、粘膜は一番内

  • 悲しいことでも・・・・?

    多分ね、病院あるあるだと思うんだけど・・・動物病院、人間の病院に限らず。実際にネットで調べても人間の方にもあるみたい。コトバンクによると・・・・お‐えつ〔ヲ‐〕【×嗚▽咽】[名](スル)声をつまらせて泣くこと。むせび泣き。「遺体にすがって嗚咽する」さて、飼

  • なんとなく・・・・

    ん〜〜〜〜天気がダメですねぇこれでもまだ梅雨入りしないらしい。気象予報士の方が、梅雨の予行演習だって。なんだよ、予行演習って(笑)この天気のせいか、ちょっと記事も書く気にならない(汗)というか、体調が悪いわけじゃないけれど、ちょっとお疲れモードかなという

  • 不自由な体とスキンケア

    「介護」というものが社会問題になって久しい。時には老老介護なんてことも起こりうるのが当たり前になったこの時代。それは人間が長生きするようになったから出てきた問題でもある。医療の発達が奇しくも介護という状態を作り出すという、ある意味皮肉な部分でもある。それ

  • 検証

    ちょっと前に。少し心身ともに煮詰まっていたので、ちょっとしたチャレンジをしてきた。それは・・・・台湾への日帰り小旅行(笑)沖縄からなら飛行機で1時間。朝の8時の飛行機に乗って、台湾到着が朝の8時(笑)時差が1時間なので、出発と到着が同じ時間なのです。なの

  • これが詰まるの???? 〜猫の尿閉と巨大尿道栓子〜

    「尿閉」なんて言い方をするけれど、我々が使うこの言葉の意味は多くは「尿道閉塞」を意味します。そしてその多くは結石などの物理的な閉塞を指すことが多いのです。で、その尿閉なんだけど、個人的な印象としては明らかな「結石」が単独で詰まっているってことが少なくなっ

  • 次に向かって

    今日でGWも終わり。みなさんはどう過ごされましたでしょうか。いつもGWはそれほど忙しくなく、ちょっとした中休み的な感じの診療ではあるのだけれど、今年は結構忙しかった。なんかめちゃくちゃ疲れた気がする(笑)なんか緊急オペとかも入っちゃったりしたしね。みんな病院

  • 愚か者

    そして(昨日の続きも含めて)、今でも生き物達が好きなんだけれど、その一方で人間の愚かさにも驚かされたりもする。ということでその愚かさを描いた漫画があります。本当バカだよね・・・・ 文明を手に入れた人間は自然を蔑ろにし、多くの生き物達を絶滅に陥らせた。多く

  • ずっと続くと思えた日

    私は元々生物学者になりたかったんです。魚類学者か昆虫学者(笑)で、琉球大学の生物学科にいったわけですが、今はなぜか獣医師をやっているわけです(笑)あ、もちろん獣医大をその後出たのでちゃんと獣医師免許は持っています(汗)で、私には恩師と言える方が三人ほどい

  • 対岸の火事ではない 〜ダニ媒介性感染症〜

    みなさん、GWは満喫していますでしょうか。さて、宮崎県にて県は1日、西臼杵郡の80代男性がマダニが媒介する感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」を発症し、死亡したと発表した。県内での感染と死者の確認は今年初めて。もちろん沖縄も対岸の火事ではないし、

  • 微塵もない人たち

    まあ、この業界は色々な人がいて、どの業種であってもクソみたいな連中はいる。それがショップであったり、ブリーダーであったり、保護活動をしてる人でもそう。そしてもちろん獣医師だってそうなのだ。ということでとあるニュース女にチップを販売した獣医師の男(71)=同

  • 立ち止まる、疑うことも必要 〜疾患の診断と治療〜

    とある(人の)医療従事者サイトから引用「これはあの疾患だろうと考えて診療を続けていたら、しばらく後で実は別の疾患だったことが判明した」、「ある疾患で紹介されてきた患者を精査したら、実は別の疾患だった」。そんなご経験はないでしょうか? 別の疾患とよく似た特

  • もっともっと行き届いてほしい 〜猫の口内炎と全抜歯〜

    なんか昨年末からずっと猫の抜歯をしているような気がする。それだけ口内炎が増えたのか、それとも抜歯という選択を飼い主さんがしてくれるようになったのか、。どちらか一方かもしれないし、両方かもしれないけどね。でもやっぱり口が痛くて食べられない、「食べることが恐

  • 答え合わせはできないけれど 〜犬の呼吸困難と胸水〜

    人間の方では救急医療ってとにかく生命の維持が大きな目的。なので原因の追求は状態が落ち着いてから精査、ということになっています。それは獣医療でもそうなんだけど、救急で来る子たちは原因も同時に特定しないとどうしようもないことも実はあったりして、まずは原因究明

  • お尻の怪我。怪我? 〜増えた猫の肛門嚢破裂〜

    「お尻を怪我している」という感じで来られる時のほとんどが実は「肛門嚢破裂」だったりする。おそらく10件中9件以上は怪我というよりも肛門嚢破裂なんだよね。もちろん稀に喧嘩などの怪我ってこともあるけれど。そしてかなり昔に記事でほとんどが犬で猫は珍しいなんて書いた

  • ちょっと遠くへ 〜狂犬病の集合注射〜

    先日、狂犬病の集合注射に行ってきた。毎年大体、かなり遠くの辺鄙なところに割り当てられる(笑)まあ、どういう基準で割り当てられるのかは不明だけれど。それでも普段行けない地域だったりするので、それはそれで実は楽しかったりするのです。もし、嫌がらせで遠くを割り

  • 同じ場所だけれど・・・ 〜アポクリン導管癌とその性質〜

    昨日の記事の話も少し理解してもらいながら。人も動物も死因の上位に来るのが悪性新生物。すなわち悪性腫瘍、癌なわけです。長生きするようになった副産物でもあったりするんだけどね。でもその癌にも色々あって、めちゃくちゃ悪性度が高く、見つかった時にはすでに手遅れ、

  • 分泌腺って? 〜将来に関わるかもしれない2つの細胞〜

    今日はちょっとだけお勉強の時間です(笑)体には分泌腺というものがあります。名前の通り分泌物を出すところなのですが、これにも大きく2種類あります。おそらく高校の生物で習ったと思うんだけど(笑)まあ、多くの人はきっと覚えていないでしょう・・・・分泌腺には内分

  • 濃い??????

    インバウンド。日本全体がこの言葉に浮かれていると言っても過言ではないと思う。もちろんそれで経済がある程度良くなるならそれも一つの戦略。でもその弊害はそれなりにあるけれど、あまり表には出てこないというか報道もあまりされない。とにかくインバウンド、インバウン

  • 経験を活かしつつ 〜猫の2度目の肥満細胞腫〜

    一度経験したものを忘れないというのは本当に大事で、それは病気でもそう。何度も同じ病気、症状で連れてくるのが遅い人たちもいれば、その経験をもとにすぐに病院で確認という人まで様々。もちろん後者であってほしい、皆さんには。今日もそんな子のお話。とある猫ちゃん。

  • 本当に大事なのはそこじゃない!ここ! 〜犬のスケーリング処置〜

    口腔内環境が非常に大事だということはかなり広がってきた知識だと思う。非常にいいことだし、実際に犬であれば僧帽弁閉鎖不全症、猫であれば慢性腎臓病との関連はあるとされている。口の中の環境=口腔内細菌と考えてもいい。口腔内の細菌によって口腔内のp Hも変わってくる

  • 見逃されてませんか? 〜増えている犬の関節症〜

    何度か書いているけれど、今の小型犬の多くはなんらかの関節症を持っているとされています。8歳以上に限定すると80%以上の子がなんらかの関節症があると言われています。そして・・・それは中年齢以降に出てくるのではなく、若いうちから実はなんらかの関節症が存在してい

  • 恨みでも僻みでもなく(笑)

    CTやMRIには何の恨みもない私です(笑)ですが、ちょこっと獣医療におけるCTやMRIの誤解を解こうと何度か記事を書いています。 最近ではコチラ →魅力的? →好きすぎるもの、嫌いすぎるもの何度も書いているけれど、CTやMRIでのみ、もしくはこれらの方が効率的

  • ヤツらの行動開始! 〜ハブ咬傷 その2〜

    昨日はハブに噛まれた猫ちゃんの直後の状態を書きました。皮膚や筋肉が壊死し、皮膚はコールタールのように固まり、時にはショックや敗血症を引き起こす危険な状態。ただ、この状態を脱したら命の危険はひとまず回避。あとは皮膚が壊死し、脱落した部分の治療に入ります。こ

  • ヤツらの行動開始! 〜ハブ咬傷 その1〜

    今年はとにかく寒かった。もう沖縄になんて住んでられないと心が折れるくらいの寒さ(笑)そしてその寒さが緩むと色々なものが出てきて、色々な被害も出てくる。そう、ノミ、ダニ、蚊などなど予防が必要な連中が動き出す。そして予防しようがないのだけれど、ヤツも出てくる

  • アンチの害悪 〜知ること本質〜

    遅ればせながらだけど、万博が始まりましたね。今の所行けそうな予定ではありませんが・・・(汗)オリンピックの時もそうだけれど、なぜかああいうのイベントにはアンチが湧き出てくる。アホな共産党員とかれいわとか。まあ、旧社会主義的な社会を目指している彼らにとって

  • 狭間で揺れ動くこと 〜猫の下顎の悪性腫瘍〜

    獣医学はその疾患に対してとにかく治療をしようとする。もちろんそれが決して間違っているわけではないが、時に正解ではないこともある。我々臨床にいる人間はその狭間で思い、悩み、決断をして、時には飼い主さんにその決定権を全て渡すことになる。それが時に大きな悩みと

  • 同じ症状だけれど原因は? 〜耳血腫:猫と犬〜

    かなり前にも書いたのだけれど、どこでどんな風に書いたか忘れちゃった(笑)「耳血腫」という状態があって、これは犬と猫で症状は同じだけれど、原因は違っていたりする。犬はおそらく免疫の異常で軟骨なんかを溶かしちゃう。その結果、炎症反応で血液が溜まっちゃうんだよ

  • 治るはずなのに・・・・

    病院に来る子たちは治る子もいれば完治はできないけれど、いい状態をいかに保つか、という子たちもいる。後者はアトピーや腎臓病、心臓病なんかはそうだよね。癌は両方に当てはまる。さて、首を怪我しているということで来たワンちゃん。こんな感じ。黒いところは皮膚が壊死

  • 好きすぎるもの、嫌いすぎるもの

    先日の記事で日本人って抗がん剤に対する忌避感は結構強いものがあるよね、って話を書きました。 記事はコチラ→囚われた意識 〜抗がん剤とその過去〜 その一方で(動物)病院に対するCT(MRIも)への要望(?)というか、それらの検査が好きなんだなぁという記事も書き

  • ボロボロの保護猫と血糖値、そしてセンサー

    元は保護猫という猫ちゃんは多いと思います。保護時に元気だった子、ボロボロだった子と色々だと思います。ボロボロだったけれど、しっかり食べてくれ、その後見違えるようになる子も多いと思うんだよね。で、今日の子は保護時はボロボロ、しっかり食べてくれたけれど、食べ

  • 痛い!その理由は? 〜猫の口内炎と粘膜〜

    猫の(難治性)口内炎。なんか増えている気がする・・・・そしてその場所も様々で、その問題は・・・・この子はすでに臼歯がほとんど無い状態。で、残った犬歯が「潰瘍化」していることが大きな問題。こんな感じで一部粘膜が無く、粘膜の下の組織が見えている状態。これが痛

  • 色々な朱色

    いいも悪いもこの世界(業界)にいると現実を知ることになる。いいことだけでもなく、悪いことだけでもなく、当たり前だけれど「それぞれ」なのだ。ちょっととある漫画(?)を紹介。リンクからどうぞ→https://toyokeizai.net/articles/-/865784#1と#2があるから両方読ん

  • 魅力的?

    自分で言うのもなんだけど、当院にはそれなりに設備は整っていると思う。獣医師一人の個人病院にしてはね。無いもの・・・・と言われればとあるものは無い。時々飼い主さんに聞かれるのは(特に夜間救急で来た方)、ここってCTとかMRIってありますか?と言うもの。(もちろん

  • 堂々とするために! 〜狂犬病予防接種と我々の義務と社会と〜

    今年も狂犬病の予防接種の季節がやってきました。こればかりは狂犬病予防法という法律のもと飼い主さん(私も含め)の義務となっています。市町村への届出と予防接種がセットで義務付けられているものです。その義務を守ることが堂々を犬を飼うためにはその義務を果たす必要

  • 直前でも食い止めるということ 〜多頭飼育崩壊への道〜

    多頭飼育崩壊。もうある意味聞き慣れてしまった言葉ではあるけれど、これを防ぐにはやっぱりきちんとした避妊手術、去勢手術が唯一の方法。もちろん周りのサポートとかも必要にはなるけれど。かわいそうだから、とかお金がとかって言っている間にどんどん増えてどうしようも

  • 選択の自由はあるけれど 〜脾臓のリンパ腫と抗がん剤〜

    昨日は日本人の抗がん剤のイメージがあまりにも悪いという話を書きました。もちろん抗がん剤は万能でもなければ副作用がないわけでもない。なので抗がん剤治療の拒否自体を否定することではないけれど、単なるイメージと感情だけでの判断もしてほしくない、という気持ちで書

  • 囚われた意識 〜抗がん剤とその過去〜

    日本人ってやっぱり抗がん剤に対しての悪いイメージが払拭されていないと日々感じる。その理由は様々だと思うけどね。確かに数十年前は癌細胞は死んだ、でも患者も死んだなんて言葉があるくらいの使用感だったらしい。でもその中で適切な使い方、使用量なんかがどんどん研究

  • いち早く、

    ミャンマー インレー湖ちょっと書くタイミングを逸した気がするけれど・・・・ミャンマーの大地震。ミャンマーと同じくタイでも大きな被害が出ました。ミャンマーは植民地時代の建物も多く、そして中国資本の建物も多い。今回、あの911を思わせるタイの高層ビルの崩壊も中国

  • 引っ張られちゃうもの

    記事の全ては読めていないけれど・・・沖縄タイムスの記事によると沖縄県民の生活「良くなった」が減り25% 「悪くなった」を下回るというもの。まあ実感としてはそんな感じになるだろうなと思う。全国的、いや世界的な物価高に加えて、沖縄ではやっぱりオーバーツーリズム

  • 残ってしまった乳歯をどうする????

    トイ犬種が日本では圧倒的に多い。住宅事情もあるだろうし、やっぱり小さい方が可愛いという日本人の感覚もあるだろうし。その結果、どんどん小さな血統を掛け合わせていって、トイ種よりもさらに小さなトイ種(ティーカップとか)が増えちゃった。もちろん小さな子を可愛い

  • スタートだからこそ

    なんてこった・・・・もう4月じゃないか。時間が経つのが早すぎて、気がついたら新年度。あっという間にヨボヨボになってそうだ・・・新年度と言っても新入社員もいないし、あまり新年度という感覚はないのだけれど・・・病院によっては今日から新人獣医師、新人看護師が入っ

  • 貶める人たち その2

    昨日に続き、もう一つ。なんの自己満足?なんの自慢?と思っちゃう。それがペットの火葬の人たち。もちろん全てじゃない。ほんの一部の人たち。先日とある飼い主さんに聞かれた。火葬した後焼け残った組織があって、それは腫瘍だという。癌は焼け残るというもの。そのことは

  • 貶める人たち その1

    どうもねぇ、一部界隈で獣医療を貶めるような人たちがいるんだよね・・・・そんな人たちの一部のお話し。時々、特に救急であるのが「ブリーダーさんに言われた」という言葉。兎にも角にも病院ではなく、ブリーダーさんに助言を求めるという飼い主さんは一定数いる。そしてそ

  • もう一つの別れ

    3月ももう少しで終わり。春は出会いと別れの季節でもあるみたい。動物病院での別れというのはやはりほとんどが亡くなることでの別れ。悔しかったり、悲しかったり、この子は本当に頑張ったな、とか。色々な感情が入り混じる。でももう一つの別れが実はある。それが転勤などに

  • これは痛い・・・・ 〜咬傷の場所〜

    先日の記事(暖かくはなったけれど 〜春の咬傷〜)で怪我、咬傷の子が増えていると書きました。もうそれはそれは色々な場所に咬傷を作ってくる。というかやられてくる。まあ、どこでも痛そうではあるのだけれど、ここは痛そうこの上ない・・・・足の裏。肉球と肉球の間。二

  • モヤモヤ教育

    なんかね、こんなニュースがあった。山陰中央新報デジタルより一部引用「軍隊式」に疑問を持ったチームに驚きの反響 高校野球の入場行進で異例の行動「あんなパフォーマンスがあっていいのか」青森市営野球場(ダイシンベースボールスタジアム)。夏の高校野球・青森県大会

  • もしかしたら痛いかもよ? 〜犬の正しい座り方〜

    みなさん、自分ちの子たちの座り方ってちゃんと見てますか?犬の座り方は犬座姿勢と言って(当たり前のネーミング)こういう座り方。いわゆるヤンキー座り。かかとをべったり地面につけて、ふくらはぎと太ももがくっついている。そしてその左右は対照性に足を曲げているのが

  • 動物と飼い主さんから全てを奪うもの 〜コメントより〜

    とある方からいただいたコメントウチの子も難治性口内炎でした。せっかく抜歯しても再発。痛い思いをしたのにゴメンと落ち込みました。多頭飼いのため抜歯後の食事管理をするため家ではゲージ生活🟰ストレスしばらくして食事が安定したので解除ほどなくして術後2ヶ月ぐらいに

  • みんなで!

    本日、沖縄尚学の甲子園の試合。9時開始だったので、9:30開院の時には待合室で試合を流していました(笑)結構接戦。みんな普段は待合室でそれぞれの子たちの話題で盛り上がるけれど、こう言った時は動物そっちのけで野球で盛り上がる(笑)まあ、緊急疾患の子たちは別だけ

  • 疑いたくはないけれど 〜西表島のFIV〜

    今日はとあるニュースから。八重山毎日新聞より引用西表島で野良猫見つかる FIVの感染も判明3年ぶり、石垣島から侵入か 西表島で2022年3月1日に2頭が保護されたのを最後に見つかっていなかった野良猫が2月1日、約3年ぶりに確認された。猫免疫不全ウイルス(

  • 頑張りの中のトラブル 〜口腔内ケアと誤食と〜

    一昔前に比べるとやっぱり歯科、口腔内に関しての関心がしっかり根付いてきたなという印象。なんらかのオーラルケアをしてくださっている飼い主さんが多いからこそ最近は重度の歯周病の子はめっきり少なくなったし、その治療も少なくなった。歯科をはじめ、色々なことが浸透

  • 欠けているもの

    とあるニュース。 2024年7月に執りおこなわれた安倍晋三元首相の3回忌。台湾の蔡英文前総統が参列できなかったのは、「当時の岸田文雄政権が、中国の反発を懸念したためだった」と、3月20日に共同通信が報じた。複数の日台関係筋が明らかにしたという。個人的にはいわゆる親

  • ブラック vs ホワイト

    とあるネット記事から「薄給・超絶ブラック16時間勤務→9時17時のホワイト勤務」へ…私は見ていないけど(そのうちまとめて見ようとは思ってます)、とある医療ドラマ。研修医の話みたいだけれど、9時5時勤務となった研修医。それに対しての葛藤なんかを描いている(?)ら

  • 危険なサインかも?その2 〜下腹部の皮下出血と膀胱破裂〜

    さて、昨日の続き。「下腹部」の皮下出血。これは危ないことがあるというのが昨日のお話。じゃあ何が危ないか。この下腹部で疑わないといけないのが、実は尿路系のトラブル。尿道破裂、膀胱破裂、尿管断裂。すなわち尿がなんらかの理由で漏れ出てしまっている時にこの「下腹

  • 危険なサインかも?その1 〜下腹部の皮下出血〜

    病気のサインというのは実はたくさんあるけれど、我々獣医療の人間が見落としてはいけないサインというのはたくさんある。もちろん飼い主さんにも知っておいてほしいサインもたくさんあるけれど、それを全て書くわけにはいかないし、今までもそれぞれでは書いてきました。も

  • 出生の秘密???? 〜中年齢猫の健診と骨盤骨折〜

    昔のドラマとかで進学時とか、就職時、結婚時に自分の戸籍謄本を見て、初めて自分の出生の秘密を知ってしまう、なんてのがよくあった気がします。自分の記憶がない時代=新生児〜乳児期とかの記憶がなければもちろん出生の由来なんてわかんないよね。で、動物たちはどうか。

  • 縮図

    ライブ配信中に刺されたり、街頭演説中にナタで襲われたりと。そんな手段でしか自分の主張ができないことに愕然とするよね・・・・そう言った意味では個人が特定できる手段を用いてのということはリスクが伴う世の中になっちゃったわけです。まあ、昔から有名人や政治家では

  • ある意味拷問? 〜猫の難治性口内炎の実情〜

    私は食べることが好きなんです。まあ本当は色々と好きなことはあるけれど、この仕事をしているとなかなか達成できないことが好きだったりするので、「今は」封印中(笑)なのである意味プライベートでの楽しみは食べること、ということになっちゃう。あ、もちろん飲むことも

  • 暖かくはなったけれど 〜春の咬傷〜

    一時のあの寒さは過ぎ去り、少し暖かく感じる日が続いています。それはおそらく人にとっても動物にとっても少しは負担の少ない日々になるのかなとは思うのですが・・・その一方で人も動物もおそらく動きは活発化してくる。活発化してくるといいことも悪いこともそれに伴って

  • あの時の姿

    昨日は獣医師の国家試験の合格発表。合格者は1036名。明日は動物看護師の国家試験の合格発表。何名合格するかはまだわからない。去年は4666名。おそらく多くの人が夢であった獣医師や看護師の資格を得るわけだけれど・・・・夢が資格を得ることだったんだろうか?と思う。お

  • 空いた口が塞がらない時 〜日常、人、そして動物では?〜

    「空いた口が塞がらない」あきれ返った状態や、あきれてものも言えないさまをいう語で、相手の行為や何かの情景を見て、そのひどさやどうしようも無いさまに驚きあきれるときに使われることが多い。って書いてある。もちろんこれは日常生活での慣用句。じゃあ医療現場ではど

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