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風の動物病院のブログ http://blog.livedoor.jp/mirco_vet/

沖縄県豊見城市の動物病院です。日々の診療、獣医師として、一人の人間としての情報を発信していきます。

沖縄県豊見城市の動物病院です。地域密着型のジェネラリストを目指し日々精進しておりますが、遠方から来院されるかたも大勢いらっしゃいます。高度医療機器に頼るのではなく、病気だけを見るのではなく、病人を診るという人間医療の格言を動物医療でも実践すべく、動物達はもちろんのこと、飼い主さんにもやさしい医療を目指しています。

風の動物病院
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住所
豊見城市
出身
城陽市
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2013/07/19

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  • FeLVとリンパ腫

    先日FeLV(猫白血病ウィルス)感染猫は白血病にはならずに多くはリンパ腫になるなんてことを書きました。 記事はコチラ→正しく使ってほしい、伝わってほしい 〜猫白血病ウィルス感染症〜「この子白血病を発症しているんです!」と言われても抗がん剤は?となっちゃう。な

  • 鼻の頭の扁平上皮癌? 〜外猫の扁平上皮癌の認識、そして発見〜

    猫の保護をされている方の間で扁平上皮癌の怖さが徐々に浸透してきた。浸透してきたということは早くに発見し、病院に連れてきてもらえる確率が上がるってこと。そして早ければ手術ができる可能性も上がるし、取り切れる可能性も上がるってこと。やはり紫外線が強い沖縄では

  • 舌が無い?

    地域猫や職場に住み着いている(ご飯だけもらいにくる)猫というのがいる。彼らは残念ながら定期的に病院に連れてきてもらえるでもなく、ある一定以上具合が悪くならないと連れてきてもらえない。それでも連れてきてもらえるだけラッキーなのだけれど。となると早期の発見、

  • 独自に

    実は先日石川県に行ってきた。まあ、大きな意義があってなんかじゃなく、ちょっとしたリフレッシュのつもりで以前から予定していたんだけどね。だからその予定はあの地震よりももっと前に予定は立てていて、地震後も情報を入れながら、行っても大丈夫と判断して予定通り弾丸

  • 認知されるのはいつだろう 〜巨大乳腺腫瘍と動物病院〜

    「元気なんで・・・」「ご飯もしっかり食べていたので・・・」なんて言葉を聞くことも少なくないんだけど、動物が元気がなくなる、ご飯を食べなくなるというのが一大事なんです。元気ではあるけれど病気、ご飯はしっかり食べているけれど病気なんてことはザラ。これだけ人間

  • 慢性化した膀胱炎と膀胱破裂 〜膀胱と大網縫着術〜

    昨日の記事は前置きでした。急性とか慢性とかでことの深刻さは決まらない。むしろ慢性化する方が厄介だということが多いし、深刻なことも多いわけです。その理由が体の防御反応である線維化という減少。体は頑張って傷ついた部分を線維化という手法で補修をしようとするのだ

  • 急性と慢性どちらが深刻????

    言葉って人によって捉え方が違っていたりするから、説明が間違っていなくても受け取られ方が間違っているなんてことは十分起こりうるわけです。そして伝える方も実は間違った知識であったりすると余計に大変。言葉の難しさ、知識の難しさというのは本当に痛感する。さて、「

  • 高齢犬の肝臓腫瘍 〜怠慢と傲慢〜

    前回の記事で夜間救急で来院した高齢のわんちゃんに腫瘍が見つかったという話をちょろっと書きました。なので、その具体的なことを書こうかなと。症状は急な震え、そしてヨロつきという何とも言えないというか、絞りきれない主訴。となれば緊急性があるのかどうかも含めて一

  • 高齢犬の肝臓腫瘍 〜夜間救急と時間〜

    3月らしくない天気が続いています。どうもそんな時は体も心もスッキリしない。もちろん気の持ち様だとも思うけれど、やっぱり晴天、日差し、夏日、というのが一番気持ちがいいと一年の中で何度も認識するのです。そして昨日は久しぶりに夜間当番後の緊急手術が2件という事態

  • 正しく使ってほしい、伝わってほしい 〜猫白血病ウィルス感染症〜

    実は獣医療って結構言葉(用語)が曖昧だったり、統一されていなかったりするみたい。人医療関係者に使うと「何それ?」となる言葉もあるらしいんだよね。誰かが好き勝手に使っている言葉がなぜか広がったりとかさ。でもそれって実際にはいいことは全くなくて、時に我々も惑

  • ちょっと最近思っていること

    せっかく冬が終わったかなと思ったらまた寒くなるわ、悪天候が今後も続きそうだわで気持ち的にもなかなか上昇しない(涙)でも忙しさは変わらないわけで・・・・なかなかしんどい近頃です(笑)さて、今回は愚痴というか、実情というかを少し書いておこうかなと。もちろんそ

  • 最善かつ唯一と思う 〜猫の巨大結腸症〜

    治療には色々な選択肢があって然るべきだとは思うけど。「けど」というからにはちょっとどうなんだろうなぁ〜〜〜と思う選択肢もある。最適な治療がもちろんいいんだけど、それ以外にもということはよくありはするけれど、でもどうなんだろうなぁ・・・・というね。とある救

  • 「様子を見る」ことの本当の意味 〜胆嚢疾患 その1〜

    昨日の続きです。「様子を見る」=「経過を追う」ということだと昨日は書きました。特に胆嚢のようにいずれ命を脅かす可能性がある疾患なんていうのは特に。なので様子を見るのは飼い主さんだけではなく、獣医師側もきちんとその経過を追いながら次のステップが必要かどうか

  • 「様子を見る」ことの本当の意味 〜胆嚢疾患 その1〜

    「様子を見ましょう」という言葉が獣医療界ではよく聞かれると思うんだけど、それってかなり色々な意味を含んでいるとは思うんだよね。でもそれって期限付きなのか、どうなったらどうするのか、ということが省かれているような気がすることが多いんだよね。様子を見るのは飼

  • 義務を果たすからこそ

    ネットニュースから。SNSで狂犬病に関する偽の情報が投稿されていることがわかり、厚生労働省が注意を呼びかけています。【映像】SNSで相次ぐ偽情報    群馬県伊勢崎市にある2カ所の公園付近で7日、子どもを含む12人が四国犬に足など噛まれけがをしました。この四国犬は

  • 三者ともに 〜猫の口内炎と全抜歯〜

    猫の口内炎って本当に悩ましいよね・・・・口腔ケアだけじゃダメだし、鎮痛剤もやっぱり種類によって一長一短。となるとやっぱり抜歯になっちゃう。そしてそれがかなり大変だったりもするんだよね・・・・ということで猫ちゃんの抜歯。写真で見るとそれほどきつくはなさそう

  • 最初の手術で・・・・

    動物たちが最初に受ける手術は多くの場合は避妊・去勢手術のことが多い。もちろんそれまでに大きな怪我をしたり、病気があったりで手術することもあるけれど、やっぱりほとんどの子にとって最初が避妊・去勢手術だったりするわけです。もちろん避妊手術も去勢手術も全身麻酔

  • 決まりきった決定

    先月の休暇中この時のために1年間頑張る(笑)いつもの常宿にて。本当は完全休暇なので昼過ぎまで寝ていてもいいのかもしれないけれど、もうそんな体ではない。疲れていても遅くまで寝てるってできなくて、とりあえず起きちゃう。で、テラスに出て、少し湿度が高く、半袖で

  • そんなにデカかったの? 〜大事になる前に、異物〜

    当院は沖縄ではおそらく一番遅い時間まで開いている病院であると同時に一番多く夜間救急当番を引き受けている病院でもあるわけです。なのでやっぱり緊急来院というのは必然的に多くなるのです。そしてやっぱり相変わらず多いのが誤食・・・・まあ、気をつけているつもりでも

  • ヘルプ! 〜猫の心タンポナーデ その2〜

    昨日の記事の続きです。心タンポナーデと診断したらそうなった理由を考えつつもまずは心嚢水を抜かなくてはいけません。どうやって抜くかというのは物理的に抜くしかないのです。そう、針を刺してその液を抜く、という単純なもの。もちろん適当に刺すわけじゃなくて、きちん

  • ヘルプ! 〜猫の心タンポナーデ その1〜

    昨日の記事で心タンポナーデのことはおわかりいただけましたでしょうか?心膜があるが故に心膜と心臓の間に液体が溜まって、心臓の拡張が阻害されてしまう、という状態。そして犬の方が多く見るけれど、猫でももちろんあって、今日はそのお話。「先生、助けて・・・」という

  • 広がれない=苦しい 〜心タンポナーデ〜

    画像のもう少しわかりやすい解説が欲しいというご意見をいただきました。そうだよね、一般の人がレントゲンとかエコーとかって言われてもわかんないよね・・・昔はマメに画像の解説もしていたのですが、やっぱり最近は図を作ったりする時間もあんまりない(汗)という手抜き

  • 発祥の地

    エチオピア行く旅先がほぼ途上国ということを知ると、「なぜ?」と聞かれることも少なくない。でも今、昭和レトロなんて言葉で昔の日本を懐かしむ、もしくはそれがエモいとかという言葉で持て囃されたりもしているけれど、まさにその感覚なんだよね。途上国には昔の沖縄、昔

  • レッテル貼り

    レッテル貼りはやめましょう!なんてよくマスコミが使う言葉ではあるんだけど、結局レッテルを貼りたいのはマスコミ自身なんだよね。確かに犬を逃したのも、その犬が子供も犬も噛んだのも、狂犬病の予防接種をしていないのも全部悪いわけだけれど、でもなぜ「四国犬」という

  • 一か八か 〜リンパ腫と子宮蓄膿症 その2〜

    昨日の続き。で、飼い主さんとの話し合いの結果、開腹することに。もちろん子宮蓄膿症じゃない可能性も含めて開腹すれば多くのことがわかる、といういわゆる試験開腹と呼ばれるもの。子宮蓄膿症であればそのまま手術続行、そうじゃなければ腫瘍の状態を肉眼で確認して、今後

  • 一か八か 〜リンパ腫と子宮蓄膿症 その1〜

    大きな病気が複数疑われたとき、時には苦渋の決断をしなくてはいけないことがある。病気が確定できた時にはそのどちらの疾患を優先するかを決めないといけないこともある。もちろん同時に治療ができればいいけれど、そうじゃない時もあって、まずは一方を治療しなくてはどう

  • 動物の高齢化と機能低下 〜小型犬の胃拡張〜

    動物もどんどん高齢化しているなぁというのが最近感じているわけじゃなく、以前から思ってはいるのだけれど、高齢に伴う機能低下はどうしても避けられない。それは動物も人間も同じだけどね。単に筋力が落ちるとか、疲れやすいとかならまだいい(本当は良くないけど)んだけ

  • 突然のぐったり 〜治療の成否と投薬とエバンス症候群〜

    突然ぐったり、ということは病院ではよく遭遇すること。そしてその原因を速やかに解明していくことが必要不可欠なんだけど、実際にはわからないということもあったりはする。そしてその原因が分かったとしても治療できるもかどうか、治療に反応してくれるかどうか、というこ

  • 今回は押すよりも引いてみた 〜雄犬の尿道結石〜

    他院の先生とも先日話していたのですが、今年は尿閉がめちゃくちゃ多くない?という話題に。昨年は実はそれほど多くなくって、今年は少ないなーなんてブログでも書いていたような気がします。で、今年は尿閉を始めとした尿路系のトラブルでの来院がめちゃくちゃ多かった(進

  • ほんの数時間 〜保護猫のケアと扁平上皮癌〜

    「行きずりの猫」が病院に搬送されてくることは珍しくない。でもそれがちょっとしたケアでということは少なくて、「行きずり」ということはもう動けなくなっていることが多いわけで、それを保護するということは「金銭的」「時間的」「精神的」な負担を負うということなので

  • 当たり前

    数日前に「差別」を武器にしてしまうという現在の風潮を書いたけれど、もう一つ。何やら外国人がホテルに宿泊する際にパスポート提示を求めれて、外国人差別だと騒いでいるというのをネット記事で読みました。日本のホテルは人種、国籍差別の温床だという記事。「????」

  • 大事な大事な器官である鼻

    とあるネット記事より。何度もこのブログでも書いているし、特に短頭種の短頭種気道症候群が短頭種の寿命の短くなる原因の大きな一つであるということは書いてきました。 記事はコチラ→もはや・・・ 〜短頭種(フレブル)のリスク〜 短頭種、8歳という年

  • 謎の尿比重低下? 〜尿検査、血液検査、画像検査と慢性腎臓病〜

    どんな病気でもそうだけれど、検査でバチッと診断できることもあれば、そうじゃないものもある。だから複数の検査や繰り返しの検査が必要となることがあるのです。さて、とある猫ちゃん。他の病院で継続した尿比重の低下を指摘されて、腎臓病かもということを言われたらしい

  • 言いがかりにも程があると思うのだけれど

    「差別」は当然のことながら世の中から無くさなければいけないというのはもちろんの前提とはするのだけれど、最近は「差別」という言葉を盾に取り、他者を攻撃するということが横行しているように思う。差別という言葉を伝家の宝刀として使ってしまっている事柄が多すぎるよ

  • 飼い主さんからの聞き取りと原因究明 〜犬の血管肉腫〜

    救急では色々な子が来る訳だけれども、もちろんその子の普段を病院側はわからない訳です。なので余計に問診等が重要になってくる。なってはくるのだけれど、時にその飼い主さんが思っていることとは全く違うということもあるのでそこは注意なのです。とあるわんちゃん。庭で

  • 症状、そして治療

    この仕事で「困ったもんだ・・・・」と思うことは実はたくさんある(笑)何でもかんでもやりがいや達成感で満たされているわけじゃないんだよね。もちろんそれが私自身の力不足の時には落ち込むし。ただ、協力が得られなかった時も同じく落ち込むわけです。何のことかと言う

  • 積み重ね

    ちょっと遅めのお休みをもらっていました。今日から診察も再開です。あっという間の4日間ではありましたが、それは私の感覚。もしかしたら健康不安のある子の飼い主さんからすれば4日間というのは長く感じられたかもしれません。同じ4日間でも感じ方ってその時その時で変

  • 本日午前の診療をもって・・・・

    本日午前の診療終了をもって当院は休暇に入らせていただきました。年末年始も診療をしていたので、ちょっと遅めの正月休みです。中にはなんで年末年始も働くの?なんて声もあるし、先生、休んでーというお声もいただきましたが、毎年ちょっと時期をずらして休むのです。私の

  • 最終判断はきちんとすべし! 〜初動と獣医師の視点〜

    昨日のおまけ・・・・きちんと診断するにはきちんと検査をしないといけないんだけど、昨日の子は最初の段階で腫瘍(扁平上皮癌)ではない可能性が高いかなと実は思ったのです。その理由は・・・・実は舌だけではなく、上顎にも病変が。扁平上皮癌が口腔内に多発することは可

  • なかなか見れないけれど 〜猫の舌と口腔内疾患〜

    地域猫に携わっている人たちにもいろいろな方がいて、時には「そこまで?」と思うくらいのお世話をしてくださっている方々もいる。今日はそんな子のお話。まあ確かに通常のご飯の食いつきやぱっと見の怪我の有無とか毛並みとかは多くの方が見てくださっているのだけれど、今

  • 求む自浄 〜釣り針と猫と動物と〜

    毎度ながらこういった事例が後を絶たない。そう、釣り針の事故。しかもこの子は2本がささっている。そのまま引っこ抜くわけにはいかないので鎮静をかけて状態を把握して取り除くのです。 左側のものは切断して摘出。右側は先が出せそうになくて、ちょっととあるテクニック

  • ちゃんとしましょう! 〜膀胱炎と抗生剤〜

    近年では抗生剤の使用が厳しく制限されているというか、その使用に関してきちんとした使用法をと叫ばれています。何度かこのブログでも書いている通り、問題となるのは薬剤耐性菌の出現。おそらく多くの年配の方がこの薬剤耐性菌による感染症(多くは肺炎)で亡くなっている

  • 大きく変わることもある一手間 〜腫瘍、脂肪腫、細胞診〜

    何度もたった一つの検査=一手間をかけるだけで早期に治療できることも多いと書いてきました。だって多くの病気は早ければ早いほど治りやすかったり、治療しやすいかったりするわけです。そしてその一手間をかけないために大事になってきた子たちを何度も見てきた。もちろん

  • 眼球摘出と痛みと 〜必要な局所麻酔、ブロック麻酔〜

    昨日の記事で子猫の眼球摘出について書きました。放っておくとそのうち眼球が萎んでいくのですが、ダメになった臓器を置いておくのは基本的によろしくないと個人的には思っています。感染が原因なら尚更。そしてその状態はきっと痛みも強いはずなんだよね。そもそも眼ってか

  • 子猫の猫風邪と眼球破裂 〜その子のQOLを守るために〜

    いわゆる猫風邪と呼ばれる症状がある。多くは猫ヘルペスウィルスと猫カリシウィルスによる結膜炎や鼻炎が原因。でも風邪といっても本当に風邪なのか、と言うくらい重症化する子もいる。時には亡くなる子だっているわけです。もちろん人間だって風邪を拗らせて亡くなることも

  • 非効率も

    昨日、今日でいわゆる共通テストがありました。少し前までのセンター試験ですよね。自分自身の時のことも思い出す。受験生たちがどういう思いで受けているのか、それぞれのことはわからないけれど、その思いは大切にしてほしいなとは思う。ただ、思うのはやっぱり大学が増え

  • 「できない」ではなく 〜発作と乳腺腫瘍〜

    犬の乳腺腫瘍、それ自体は手術はそれほど困難ではないことが多い。 もちろんこんなのは別だけどね やっぱり早期で決心を 〜炎症性乳癌 その1〜 やっぱり早期で決心を 〜炎症性乳癌 その2〜ただし、困難ではないとは言ってもそれは乳腺腫瘍以外には特に問題

  • 大きな大きな豚の骨?

    いやぁ、ここ数日寒かったですね〜〜〜寒冷アレルギーの私にとっては痒みあり、痛みありの辛い数日でした。明日くらいから少し暖かくなるとは言っていますが・・・・正月気分もそろそろ抜けてきた頃ではないでしょうか。病院もやっと通常運転になってきました。さて、振り返

  • もう一つ出てきた声 〜飛行機事故とペットの死〜

    今回の羽田の飛行機事故では色々なことが言われていて、今後様々なことがわかり、改善されたり、逆に利用しづらくなったりするような改訂が行われたりするんだろうなぁと思いながらニュースを見ていたりします。何か問題がなければ物事は変わらないのかと言われればそうでは

  • 同等に大事なもの

    今日は久しぶりの休診日。とは言っても病院には行かなくてはいけないのですが、完全にダラダラモードで病院にも行き、ダラダラ無駄な時間を過ごす、と言う1日でした。この年始のいろいろな出来事を見ていると、その出来事自体もそうではあるんだけど、一番嫌な気持ちになる

  • なんとか乗り越えました

    さて、毎年恒例の怒涛のような年末年始が終わりました。とは言っても今年はどちらかといえば平和な方だったかなと。例年のような重症患者が押し寄せるような状況もなく、緊急手術もなくということを考えれば比較的平穏な年末年始だったかな。あとはバイト(元動物看護師と学

  • 早々の、そしてこれからの

    明けましておめでとうございます。昨日が当院の仕事納め、本日が仕事始めです。いいことも書こうと思ったのですが、北陸での地震のニュースを見てそれどころじゃないなと。北陸には大学時代から仲の良かった先生が開業していて、どうなってるのかと。携帯も無駄に使わせるわ

  • 今度こそ

    今年も残すところ明日までとなりました。当院の今年の診療も明日で終わりです。毎年思っているし、毎年書いているのだけれど、一年を振り返った時にやっぱり思うのは救えなかった子たちのこと。毎年、毎年多くの子を救えないんだよね。毎年、やっぱり多くの子を救いたいと思

  • そのあとはどうなんの????

    時々、こんなことを書くと戦争肯定派とか、沖縄の平和を考えていないと思われてしまうことはあるのだけれど、沖縄がずっと平和であって欲しいという気持ちはあるんだよね。一部の考え方の人は自分たちの考えと合わなければ、レッテルを貼っちゃうとか、勝手にこちらの考え方

  • 生きづらさで片付けてはいけない話

    近頃、「薬」に関するニュースが増えている気がする。この数年、薬不足が我々の中の悩みであったけれど、それに拍車がかかっているのです。今まで使っていた薬が入手できないという事態が増えているのです。数年前にあったとある製薬会社の不正により製造が中止され、他の製

  • 運ではあるけれど 〜乳腺腫瘍の悪性、良性、そして手術 その2〜

    昨日は癌に罹患するかどうかというのは運である部分が大きいと書きました。でもその発見と診察をいかに早くするか、はどうしても飼い主さんにかかっています。普段からマメに病院に来てくださっている方はある程度は獣医師が体をチェックするので、獣医師が見つけるというこ

  • 運ではあるけれど 〜乳腺腫瘍の悪性、良性、そして手術 その1〜

    今日はいつもと逆の流れで。とあるワンちゃん。乳腺腫瘍の手術をして、病理検査へ。そしてその診断は・・・病理診断としては悪性の乳腺癌。もちろんそこにはマージンや脈管浸潤、リンパ節転移などの関わってはくるのだけれど、まずその前に・・・・腫瘍には簡単に言えば悪性

  • 気をつけるべき時期

    本日はクリスマスイブ。そして明日はクリスマス。そして年末年始と人が集まり、飲み食いをする時期。そしてそんな時に多いのが・・・・そう、誤食。食べたものによって処置が変わることもあるけれど、昨晩とか、数日前にとかじゃなく、とにかくすぐに病院へ。そしてその前に

  • 猫の謎の発熱 〜そして鼻の異常 その2〜

    昨日の記事で猫には謎の発熱があるということを書きました。日常の診療でそれなりに遭遇するのだけれど、やっぱり原因が不明なことも多い。多岐にわたる可能性もあるし、勝手に感染性胆管肝炎あたりが怪しいんじゃないかと推察したりだけれど、多くの子はステロイドと抗生剤

  • 猫の謎の発熱 〜そして鼻の異常 その1〜

    普段の診療で猫の発熱、というのはそれなりによく遭遇する。それがもちろん肺炎だったり、膵炎だったり、皮下膿瘍だったりと検査でその原因がわかることもあるのだけれど、実は結構、どんなに検査をしても原因を特定できないということが少なくない。おそらくなんだけど、し

  • 命の危険????

    今日はめちゃくちゃ寒かったですね・・・・朝、起きた時に命の危険を感じました(笑)とは言っても北国のニュースを見ると・・・私も北国にいたことがある(信じられないでしょ?笑)ので、やっぱり大変だなぁと。さて、本日は休診日ではあるけれど、もちろん病院には行かな

  • 隠す動物、見つける人間

    動物は体調不良を隠す、なんてことが言われているし、実際にそうだったりもするんだけど、隠せないこともあるんだよね。もちろん人間もだけど。人間だったら脂汗が出てるとかさ。どうしても出てくる体調不良のサインというのはやっぱりあって、それを見逃さないようにしたい

  • 呪縛から解き放たれる時 〜とあるイベントと薬用シャンプー〜

    先日も久しぶりのとあるイベントがありました。参加していただいた方々、ありがとうございました。で、やっぱり皮膚科領域での質問で薬用シャンプーの使用率が依然高いことがわかりました。薬用シャンプーってなんぞや、ということなのですが、皆さんが思っているのはもしか

  • 詰まるのは石だけじゃない! 〜尿道栓子と尿閉〜

    今年は例年以上に泌尿器系のトラブルが多い。最近は夏の方が多いような気がしていたんだけど、今年はめちゃくちゃ多い。もちろん膀胱炎症状でくることが多いのだけれど、尿道閉塞、いわゆる尿閉の子もめちゃくちゃ多いわけです。尿閉で排尿が全くできなければ24〜48時間でそ

  • これは???? 〜保護猫と無痛性潰瘍〜

    最近、保護猫のことばっかりだけど・・・・先日の記事にも書いたけれど、沖縄で保護活動をされている方の間では扁平上皮癌はやっぱり怖いという認識が強まっているし、実際にその通りなのです。でもそれが早くに見つかれば、根治することも可能ではあるのです。もちろん場所

  • 2年間の頑張り 〜保護猫が〇〇だったら〜

    保護した子が〇〇だったら。前回は扁平上皮癌で早期だったから手術で助かったけれど、これが治らない病気だったら?そう、慢性疾患としてその病気とずっと付き合っていかないといけないわけです。それをそのまま保護してもらえるのか、それとも・・・・でも結構多くの人たち

  • これどっち? その2 〜保護猫が〇〇だったら〜

    さて、昨日の子の検査結果が返ってきて、やはり想像通り。診断は扁平上皮癌。単なる怪我をして治療をしていたらもちろん治らないし、むしろ悪化して広がっていくところでした。癌の性質として転移率が高いもの、浸潤性が強いものと色々あります。猫の扁平上皮癌はどちらかと

  • これどっち? その1 〜保護猫が〇〇だったら〜

    保護猫が健康そのものだったら問題ないし、ノミがいれば駆除すればいい。消化管寄生虫がいればそれも駆除すればいいし、多少の怪我ならすぐ治ることが多い。でもそれが重大な何かを持っていたら?というのが今回のテーマ。とある保護猫ちゃん。この目をどう思いますか?単な

  • 確かにあるよね・・・ 〜ピップエレキバン〜

    相変わらず誤食での来院も一定数ある。もちろん飼い主さんの不注意の部分もあるし、気をつけてはいるけれど、まさかそんなものを、と思うような行動をとるのもまた動物。問題は本当に誤食したのかどうかがわからない時。一応吐かせてはみるけれど、ということも。多くの誤食

  • まずは減らしましょう!

    ほんっっっっっっっっとにしょうもないバラマキはもうやめるべきだよね。三人以上の子供がいたら大学の学費が無償化ってアホでしかない。確かに困窮家族というのはいるだろうし、それに手を差し伸べるというのは必要な措置かもしれない。でも大学だよ?だいぶ前にも書いた覚

  • 季節が変わると・・・・ 〜季節性の症状とは?〜

    いや〜〜〜〜、寒くなってきましたね。と思ったら日差しは暖かくてという両側面の気候が続いています。そしてそんな時はどうしても尿路系、消化器系の症状で来院する子が増えています。実際にお腹が冷えたかどうかはわからないけれど、やっぱり寒くなると下痢の子が増える。

  • 過去の囚われ

    今日も昨日に続いてちょっと難しいなぁと思うお話。時々私も思うのだけれど、保護活動をしている方に過剰とも思えるくらいのお礼を言われることがある。まあ基本的には本心と思って受け取ってはいるのだけれど、なぜそこまで過剰とも思えるくらいのお礼をおっしゃるのか。色

  • 今後の課題 〜高齢動物と爪切り〜

    動物の高齢化とともにいろいろな問題が生じてきていて、それを一つで書くことはできないけれど、最近気になったことの一つを書こうかなと。その気になったことの一つというのが高齢だからということで、トリミング、爪切りを断られる、という事例。高齢になった方が運動量が

  • まだこんなこと続けるのですか????

    もうこんなことやめない????2025年、沖縄北部に大型テーマパーク『JUNGLIA』誕生 世界自然遺産「やんばる」をアピールする新たな観光拠点へだって。自然をアピールして、人を呼んで自然が壊れるってどこの国でも、そして日本国内でもすでに実証されているんじゃないの?

  • めちゃくちゃ大事なスキンシップ 〜口腔粘膜乳頭腫〜

    動物たちときちんとしたスキンシップを取れるというのは大きなアドバンテージ。それは可愛いとか信頼関係とかじゃなく、病気の発見にも必要なことなのです。多くの病気は検査でわかるんだけど、その兆候の一つとしてはやっぱり飼い主さんが気づいてくれないとなかなか気づけ

  • 感じ方の違い 〜暑い、寒い、そして短頭種〜

    一気に寒くなってきました。とは言ってもそれは私の体感。時には私の「寒い」は賛同されないことも多いのです・・・・先日もとある飼い主さん(おそらく内地出身)に「寒くなってきましたからねぇ」なんてことを言ったら「内地に比べるとまだまだ夏ですよ!」なんて返されて

  • 〇〇だからという決めつけ

    昨日までの記事のちょっとしたおまけ。獣医療は基本的には人医療の後追い。なので人医療に比べて遅れていると言われて仕舞えば、その通りとしか言いようがない。でもそれでも必死に食らいついて追い縋っているというのも事実。その中で麻酔も同じく、獣医療の方がやっぱりで

  • 胆嚢疾患と心疾患 〜麻酔をどうするか その2〜

    昨日で心臓が悪い子にも麻酔をかけないといけないこともあるという話をしました。心臓が悪いから麻酔がかけられないのではなく、心臓が悪い子にあった麻酔をかける術を知らないということなのです。もちろん私だってめちゃくちゃ心臓が悪くて、すでに心不全兆候が出ているよ

  • 胆嚢疾患と心疾患 〜麻酔をどうするか その1〜

    病気の治療を行うときに、他にも疾患がないかどうかというのは重要なファクターとなるときがあるわけです。例えば糖尿病があれば、ステロイドなんて非常に使いにくかったりとかね。それが麻酔が必要な手術が必要な疾患となるとそれはより顕著になるわけです。例えば心疾患が

  • 痒みの果てに

    さて、昨日の記事で痒みの酷い子は痩せていることも少なくないと書きました。それだけ痒みというのはストレスで、精神的にやられてしまうこともあるくらい嫌な感覚なのです。今世界を席巻している痒みと言えば・・・最近ニュースでも取り上げられることが多くなったトコジラ

  • きちんとした手順で! 〜皮膚が良くならない????〜

    どんな疾患にも言えるけれど、通常通りの治療をすれば良くなるんだけど、でも時には難治性のものもあるのは事実。でも本当にきちんとした標準治療がなされていないってことも実はあるんだよね・・・もしくは飼い主さんがきちんと指示に従っていない場合もある。そのどちらか

  • 経緯はわからない保護猫の外傷 〜眼球の肉芽腫と眼球摘出〜

    保護された子達ってもちろん元気な子も多いのだけれど、なんらかの外傷を負っていることも少なくない。それがちょっとした怪我くらいなら良いんだけど、大きな手術やなんかも必要なこともある。その原因は様々で、外敵にやられた、感染が起こった、もちろん時には人間による

  • 関心の希薄化

    イエメンこういった写真を載せて、昔に旅をしていたことを知ると「どこの国がよかった?」「また行きたい国は?」なんてことをよく聞かれる。そのうちの一つがこのイエメンという国ではあるのだけれど、アラブの春以降、内戦(とは言ってもイランとサウジの代理戦争とも言わ

  • 保護猫の感染症と早期治療

    保護猫はどうしてもなんらかの感染症を持っていることが少なくない。それが重症となる感染症から、簡単に駆除できるものまで様々。なので最初はやっぱり心配だよね。特に子猫となると急変することもあるし。直接感染症が関わってなくてもご飯を食べれなくなって、なんてこと

  • 転移の可能性とその結果 〜口腔内メラノーマと遠隔転移〜

    癌治療においてやはり転移というのは最大の敵の一つになりうるわけです。転移が起こらないように手術、抗がん剤と行うことが一般的ではあるのだけれど、やはり取りきれないであろう腫瘍に対しては転移に関しては時間の問題という側面もあるわけです。それでもできるだけQOLが

  • 転移の可能性 〜口腔内メラノーマと治療選択〜

    どんな腫瘍で当たり前だけど、最初は小さいはずなんです。もちろん細胞1つレベルのところからどんどん増殖していくのが悪性腫瘍。なので早期に発見できれば、というのが理想論なんだけど、それが難しいというのも事実。実際に人間の癌検診でも癌検診で早期に発見できる癌と

  • 採用するべき!

    竹富町が訪問税を徴取するのを検討しているっていうニュースがありました。個人的には以前から沖縄自体が入域税(料)を取るべきと言ってきたんだよね、このブログでも。ちょっと沖縄は観光バブルに沸いている感じもするけれど、とっくにキャパオーバーだと思っているし、ず

  • 刺激と防御反応の危うさ 〜目に見え無い臓器の場合〜

    昨日は生き物は絶えずなんらかの刺激を受け続けて、それを防御しようとしているというお話でした。通常はそれは当たり前の反応なのでいいのだけれど、過剰な刺激を受け続けるとその防御反応も過剰になってしまうというお話でした。それでも生き物は過剰であったとして防御反

  • 刺激と防御反応の危うさ 〜目に見える皮膚の場合〜

    生き物というのは常になんらかの外的要因、内的要因に関わらず、なんらかの刺激を受けているわけです。それが生命に影響を及ぼすものもあれば、そこまでではないものまで様々。そしてその刺激に対して防御反応を示すわけです。例えば咳。これは呼吸器に対してなんらかの刺激

  • 見当違いの専門家?

    トルコ・イラン国境海外に行くともちろん自身の交通手段は持てないわけで、公共交通機関を使うことになる。バスやタクシー、列車、時には飛行機や船など。もちろん貧乏旅行をしていた私は基本はバスとなるし、時には値段交渉をしてタクシーの類のものに乗ることもある。その

  • グラグラの歯、どうする?

    ちょっと乱暴な言い方だけど、体の中で不要というか、ダメになった部分は無い方がいい。もちろんなくなっちゃダメなものもあるけどね。心臓とか(笑)。でも無くてもいいものはダメになった時点で摘出してしまった方がいいということも事実ではあるんだよね。だから胆嚢なん

  • 関節を緩める???? 〜関節の構造と股関節形成不全〜

    この仕事をしていると腰やら首やら肩やらあちこちが痛くなる(仕事のせいか、歳のせいかはわからんが)。なので今は普段週2回くらい整骨院に通っている私です。で、以前、とある整骨院に行ったらなんの施術をするわけでもなく、「関節を緩めてください」と言われて終わった

  • 手段と目的の錯綜

    世の中って手段と目的が逆になってると思うことって結構ありませんか?昨日の阪神の優勝も見ていて思ったし、昨今の獣医療でも実は思うことがあるのです。岡田監督のインタビューの途中で放送終了。そんなことがテレビではたびたび起こる。なんのための放送なんだろうと。フ

  • ついに!

    とうとうやりました! 

  • 基準を明確に 〜脂肪腫と様子見とオペのタイミング〜

    「様子を見ましょう」って獣医師にとってめちゃくちゃ都合のいい言葉。で、どうなったらどうするということを言わないってめちゃくちゃ卑怯だったりするわけです。特に腫瘍でね。小さいから様子見、大きくなったら手術できないなんてそんな馬鹿な話はないわけです。じゃあど

  • ランチと繁殖戦略、生存戦略

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