とき号に 乗って帰省の ふるさとは コシのヒカリの田園地帯
コスモスの 花一輪を ながむれば 思い出します由美子の笑顔・「ひとつの花」の由美子
もうすでに 終わってしまった ことなどは 忘れて次に羽ばたく吾は・若き日の吾
昼食は エビとアサリの パスタ食う 1.5倍の大盛りにして
伸びやかに アリア流れる リビングに 朝がはじまるコーヒー添えて・アリア・・・バッハのG線上のアリア
ふるさとの さびしき実家の 家じまい もう咲かないね秋明菊は
どこまでも みどり広がる 茶畑の 武蔵野の地に秋の風吹く
コーヒーを 飲んでぼんやり 過ごすとき 窓から伸びる青春の影
お茶店の 夫婦と歓談 一時間 医者と保険と病いのはなし
目を閉じて 記憶の中に 友だちが 次々浮かぶふとんのなかで
日曜の 仲間集まり 芋煮会 具材たっぷりぐつぐつ煮込み
むらさきの マツムシソウが 目の奥に かすかに浮かぶあの時の尾瀬
ひたすらに 残業手当を もらわずに 働き続けた四十五年
なつかしき 御嵩の山の 宿坊で 語り合いたい四人の友と
領民を 守るごとくに 野良ネコの「プー」はナワバリ巡回してた
秋の陽を 浴びてほっこり 花ひらく 校庭隅のシュウメイギクが
学校を 壊してやると 友人は 壁を押してた十七の春
同じ日は 二度と来ないよ 今日の日に さよなら告げる夕焼けの秋
AIも 中止と答える 万博に 存在意義はあるのでしょうか
背に汗を うっすらかいて 草を取る 秋の木漏れ日からだに浴びて
ジャズっぽく ギターつま弾く あの頃は 青いひかりに照らされていた
蒼白き 秩父の山を ながめ見て 深く息吐く夕暮れの丘
アメリカン ドッグ三本 食べた後 たっぷり朝のコーヒーを飲む
温泉に 浸かりし夢で 目が覚める 猛暑日去ってこの朝は秋
新聞を 大きく広げ 四コマの 漫画を読めば朝がはじまる
秋ばえの つくばの山の 稜線が くっきりとどく友のLINEで
2センチの 髪のカットと 刈り上げで 街に繰り出すすがしき風の
鳥忠の 手羽先食むは 月一回 ごちそうでした覚えてますか
ペダルこぐ 雲のあかねを 身に浴びて 仕事終えての河原の道を・退職の年
秋風を 部屋に呼びこみ 歌を詠む さらりさらりとノートに記し
新任の わたしが語る あいさつに 職員室は迎えてくれた・1975年
さまざまな 道をたどって 今がある 一歩一歩を踏みしめながら
もうすでに 解体決めた ふるさとの 実家の庭に彼岸花咲く
帰省せし 越後の秋は もう寒く ストーブつけて暖とる朝に
このところ 夏をいっさい 忘れよと いきなり香る金木犀が
彼岸花 思い出します「ごんぎつね」川のほとりの赤のジュウタン
宴会を ひとり抜け出し 息を吐き 飲めないわれは夜の星見る
野の草を 踏みしめながらの ウォーキング すがしき風を背なに受けつつ
さて今朝は 何を捨てるか 分別を 確認しつつ階下に降りる
ブラックと 呼ばれる仕事 教職に どっぷりつかり四十五年
また今日も ドラマのごとき 一日が 終わりを告げる黒板を背に・教職時代
アランフェス 協奏曲を 聴きながら 想いをはせるアンダルシアに
ネコだって 加減しながら 喧嘩する 加減無き愚者人間どもは
清涼な 風を呼びこみ 次々と 短歌を詠う稚拙なれども
野良ネコの「プー」と話を 交わす時 たっぷり出ていたしあわせホルモン
天ぷらに 揚げて食する さつまいも 精魂こめた友のはたけの
コシヒカリ 新米五キロ 水道の 業者にわたす日々のお礼に
新しい ノートに記す 一首目は 雨の上がりし秋空ながめ
教職の 四十五年が よみがえる 十月朝の布団の中で
停車する 駅のホームの 目の前に 苅田ひろがる新潟平野
いついつも 日々のわたしを 歌にして 詠めば晴れ晴れ十月の空
下手でいい 下手でいいから そのままに 詠えばいいと天の声する
ふるさとの 家をしまいし 第一歩 お経があがる仏壇じまいの
いきなりの 秋のおとずれ この朝は 栗をほおばり緑茶をすする
スランプも バッハの曲に 癒されて 職場へ向かう現役の頃
爽やかな 風を呼びこみ コーヒーを ポタポタ落とす秋のリビング
歌詠みに 適する風を 待ち望み 閉じるとしよう小型のノート
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とき号に 乗って帰省の ふるさとは コシのヒカリの田園地帯
南風 吹きて雨降る この夜は なぜか落ちつくこころの奥が
咲いている ノウゼンカズラの 花房が 暑さに負けず朱色に染まり
咲いている 虞美人草の 一輪が 午後の日差しをたっぷり浴びて
ふるさとは きっと実りの コシヒカリ すくすく育て越後の里に
かならずや 選挙の前に 電話あり 同級生より律儀なほどに
涼しさに 胸おどらせた 蓼科の 山荘泊まる林間学校※引率として
駅前の ビタミンカラーの 花を観て 夏を乗りきる酷暑の日々の
この朝は 花を見つける 旅に出る わずか五分の小さな旅に
天高く 咲いていますよ ひまわりは 午前四時半花の散歩に
病院の 玄関横に 薔薇が咲く 赤白ピンク色をそろえて
北からの 涼しき風を 呼び込めば 一首が浮かぶエアコン無しで
清らかに そっと咲きたる 白百合の 花一輪をスマホにかざす
陽に映えて 真っ赤に燃える ハマナスの 花一輪をスマホにかざす
流行の ファーストよりも 共生を 願うわたしはいつのいつでも
見つければ スマホかざして 花を撮る 名もなき花も名のある花も
降りてくる 歌が自然に 降りてくる 天の国からわたしの胸に
トンカツの 定食食べる 夕食に「孤独のグルメ」観るかのように
ステントや ペースメーカー 入れながら それでも生きるしぶとく生きる
ひまわりの ようにまっすぐ ひらきます 今日もあしたもあさってまでも
亡きネコの「プー」がスマホに あらわれて 忘れないでと呼びかけてくる
言葉には つばさのありて 歌詠めば 世界広がるこころの奥の
歌詠みは わが体調の バロメータ 今日は詠めそう一首二首へと
柏崎 刈羽原発 再稼働 めざす東電背後に何が
めずらしく 目覚めすっきり この朝は 咳も止まりて麦茶がうまい
カナカナと 梅雨の晴れ間の 夕暮れに 鳴いてすがしきひぐらしの音
清涼な 風を呼びこみ 歌を詠む 冷えたサイダー机の横に
発熱と 喉の痛みに 2リットル ペットボトルの麦茶を空に
学びとは 探究心と 好奇心 歴史にはまる七十過ぎて
テレビでの 野球観戦 大リーグ 午前二時半目をこすりつつ
寝汗かき 体温下がる この朝は 体調優れごはんがうまい
咲きほこる 奈良大和路の ハスの花 訪ねてみたい藤原京に
むせかえる 喉の辛さに 耐えかねて 口に入れこむ塩飴二つ
ベトナムの コーヒーを飲む 練乳と 氷を入れてかき混ぜながら
アメリカン エスプレッソと それぞれに 味わい深きコーヒーの味
一時間 帰省切符の 購入に ならぶみどりの窓口前に
コロナでの 抗体検査の 陰性に ホッと息つく診察室で
ファシズムが あっと言う間に 舞い降りる 東京都知事選挙の夜に
挽きたての コーヒー一杯 飲む朝は われにとっての極楽浄土
午前四時 返歌三首に 目が覚めて 思い深めるあの夏の日を