現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
ムーディー・ブルース ~ デイズ・オブ・フューチャー・パスト
ムーディー・ブルースのセカンド・アルバム「デイズ・オブ・フューチャー・パスト」はロック史上初のコンセプト・アルバムにして、初めてのプログレッシブ・ロック作品…
コクトー・ツインズ & ハロルド・バッド ~ ザ・ムーン・アンド・ザ・メロディーズ
「ドリーム・ポップの礎を築いたコクトー・ツインズと、アンビエント・ミュージックのパイオニア、ハロルド・バッドによる傑作」である「ザ・ムーン・アンド・ザ・メロ…
2005年に本作品をリリースしたポセイドン・レコードの資料によれば、フォノジェニックスは、80年代の日本のプログレッシブ・ロック・バンドを代表する新月のギタ…
プログレッシブ・ロックの元祖とも言われるムーディー・ブルースが1965年に発表したデビュー作です。原題は「マグニフィセント・ムーディーズ」と新人なのに「偉大…
* ザ・フォール ~ ディス・ネイションズ・セイヴィング・グレイス
ザ・フォールの9枚目のスタジオ・アルバム「ディス・ネイションズ・セイヴィング・グレイス」は巷の評判の高いアルバムです。ザ・フォールのアルバムの中ではポップで…
まずはジャケットに驚かされます。このところの米国かぶれもここに極まったかとまずは思ってしまいましたけれども、このジャケットのアートワークはヒプノシスが担当し…
北村昌士+フォノジェニックス ~ ポスト・モダン・ミュージックへの序章
北村昌士といえば、私の世代には真っ先に音楽雑誌「フールズ・メイト」の初代編集長としての姿が思い出されます。その前身が「ユーロ・ロック・マガジン」であることか…
英国ポスト・パンク勢の中でも際だった存在感を誇ったスロッビング・グリッスルが1986年にCDでリリースした作品です。タイトルはつけられておらず、CDの番号で…
ローリング・ストーンズの「全公式録音を年代順に収録した大河アンソロジー」、「コンプリート・ストーンズ第9集」です。今回のジャケットは、ストーンズやジミヘンな…
「瑞々しいアンビエンスとメロウネス、そして美麗極まりないジャジー・グルーヴ!ジャズ、アンビエント、ダブ、ポストロックを横断するG.S.シュレイの2021年話…
ウィッシュボーン・アッシュの7作目のスタジオ・アルバム「ニュー・イングランド」は1976年10月に発表されました。前作「ロックト・イン」からわずかに7か月で…
2024年ハロウィーンの前日に渋谷WWWで行われたクレア・ラウジーの日本公演に行きました。渋谷の街は規制が厳しくてハロウィーンの盛り上がりは今一つでしたが、…
マンチェスターの愚痴男ことマーク・E・スミスが率いるザ・フォールの8枚目のスタジオ・アルバム「フォールの素晴らしき世界」です。前作とメンバーは同じですし、ジ…
アンレイムはTVのオーディション番組「アウト・オブ・48」から誕生したアイドル・グループです。セルフ・タイトルの本作品はアンレイムの初めてのフィジカル作品で…
ウィッシュボーン・アッシュのトレードマークと言えば何をおいても炸裂するツイン・リード・ギターですけれども、アメリカでもツイン・リードが持ち味のバンドが存在し…
グランギニョルという言葉には大いに惹かれます。小栗虫太郎ならば「残虐人形芝居」と漢字をあてるこのフランス語は、その名の通り19世紀末にパリに登場した劇場に由…
何かと物議をかもしたザ・フォールのライヴ・アルバム、「イン・ア・ホール」です。収録されているのは1982年8月21日にニュージーランドのオークランドにあるメ…
ヘヴィメタに国境はないだとか、パンクに国境はないなどとこれまで書いてきましたけれども、真打ち登場です。そうです、ノイズに国境はありません。この場合は、ごくご…
ウィッシュボーン・アッシュはアメリカに拠点を移して活動することに決めました。ブリティッシュ・ロック勢にとっては、いつの時代もそうですが、この頃はとりわけ最大…
「英国のロックシーンで大活躍の大和撫子、フランク・チキンズ第2弾いよいよ登場!」と華々しく登場したアルバム「ゲット・チキナイズド」です。「ウィー・アー・ニン…
ザ・フォールの「失われた言語」は邦題がついていることからも分かる通り、久しぶりに日本でもリアルタイムで発売されました。ザ・フォールが喧嘩別れしていたラフ・ト…
ダグマー・クラウゼ、アンソニー・ムーア、ピーター・ブレグヴァド ~ カメラ
スラップ・ハッピーの三人が手がけたTVオペラ作品「カメラ」です。主演がダグマー・クラウゼ、作曲はアンソニー・ムーア、歌詞はピーター・ブレグヴァドという役割分…
初期の頃のウィッシュボーン・アッシュは年間100ステージ以上をこなし、ライヴ・アクトとしての評判を高めてきました。スタジオ・アルバムもそこそこの成功を収めて…
まるでブートレグのようなアナログ感満載のジャケットです。ザ・フォールのマーク・E・スミスははとにかくコンピューターが大嫌いなんだそうです。このジャケットは、…
アメリカを代表するヒップホップ・スターとなった21サヴェージの4作目のアルバム「アメリカン・ドリーム」です。21サヴェージ自身の生涯をつづったドキュメンタリ…
ウィッシュボーン・アッシュの4作目のアルバムは単純明快に「ウィッシュボーン・フォー」と名付けられました。ジャケットも初めてメンバー四人の集合写真となり、そこ…
ザ・フォールは1981年6月から7月までアメリカ各地を巡るツアーを行いました。スタジオ・アルバムでいえば、「スレーツ」を発表した直後、「ヘックス・エンダクシ…
「e=mc²」は言うまでもなく、アインシュタインが導き出した物理学の公式です。ニュートンのf=maと並ぶ、最も有名な公式といって間違いないでしょう。式自体は…
「百眼の巨人アーガス」というウルトラマン世代には何だかしっくりくる題名がつけられ、こんなにそのまんまなジャケットに包まれているというだけで、昔はやたらと興奮…
「ロンドンに突如出現、世界中を煙に巻くフランク・チキンズはストリート・レベルのポップな文化大使だ!」と日本に紹介されたフランク・チキンズが1984年に発表し…
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現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
フェイセスのセカンド・アルバムはまたまたシニカルなタイトルがつけられました。「ロング・プレイヤー」です。もうこの言葉を知らない人も多いかもしれませんね。これ…
ジョン・コルトレーンがインパルス・レコードから発表した「コルトレーン」は、かの有名な「ヴィレッジ・バンガード・ライヴ」に続くインパルス三枚目のアルバムで、単…
久しぶりに元気のいいテクノを聴きました。ジャンルが細分化されているので、うかうかとテクノというと鼻で笑われそうですが、細分化前のテクノという言葉がよく似合い…
スーパースター、ロッド・スチュワートによるソロ・アルバム第二弾、「ガソリン・アレイ」です。これは日本や米国で使われたマーキュリー盤のジャケットですが、英国ヴ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの重要バンド、ズフのセカンド・アルバム「プスト!」です。この作品は伝説のクラウトロック・バンド、カンのホルガー・シューカイがプロデ…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…
前作「マスター・オブ・リアリティ」を看板にしたワールド・ツアーを終えたブラック・サバスはしばらく休みをとることにしました。デビュー以来ライブにアルバム制作に…
数あるフランク・ザッパ先生の作品の中で最も直接的に政治的なアルバムです。題して、「マザーズ・オブ・プリヴェンション」、邦題では「検閲の母」と意訳されました。…
昔ほどではないとはいえ、テレビ番組の主題歌に起用されるとヒットする事例は少なくありません。逆もまた真ということで番組と楽曲がタイアップすることはもはや常識に…
ブラック・サバスの3枚目のアルバム「マスター・オブ・リアリティ」はサバスの最高傑作に推す人が多い傑作です。前作から約1年、今回は1日とか3日とかそういう単位…
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチフレーズとともに記憶に刻み込まれたホラー映画の金字塔「サスペリア」のサウンドトラック・アルバムです。映画は改め…