現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
ロック、ジャズ、クラシック、Jポップ、インド音楽など幅広いジャンルのCDレビューです。
長い人生の中で集めてきたCDを供養するために、全CDに献辞を捧げることを目指しているサイトです。 中心は、パンクからニュー・ウェイブ時代のロック、クラウト・ロック、日本のインディーズ、現代音楽、インドの大衆音楽、ジャズですが、最近クラシック入門も果たしました。 死ぬまでに終わるかどうか心配です。
ボズ・スキャッグスが初めて全米チャートで100位の壁を破った5作目のアルバム「スロー・ダンサー」です。1974年3月の発売翌月には81位とピークを記録してい…
マイルス・デイヴィスは「1975年から1980年の初めまで、一度も、ただの一度もだ、トランペットを持たなかった。指一本、触れなかった。」と、完全に音楽活動か…
「マイ・タイム」はボズ・スキャッグスが米国に戻ってから4作目のアルバムです。前作から9か月とこの頃としては標準的な間隔で発表されました。なお、日本で最初に発…
「去りゆく夏のもの悲しさ、センチメンタルを見事に音像化したフォーキー・エレクトロニックミュージックの金字塔、フェネスが2001年に発表した大傑作アルバム『エ…
「モーメンツ」から9か月、ボズ・スキャッグスの新作は「ボズ・スキャッグス&バンド」と題されました。ジョニー・ウインター・アンドなどというバンド名もありました…
ジャケット写真は天地がさかさまになっているわけではありません。これが松崎裕子が意図した通りの構図です。本作品は1985年に自主制作でわずか100枚のみアナロ…
1990年代後半になってから、ザ・フォールのさまざまなライヴ音源が発掘されてはリリースされるようになりました。本作品もその一つで2001年にリリースされまし…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で活躍したバンド、クロームによる2023年作品です。クロームが最も輝いていたのは1977年の「エイリアン・サウンドトラック…
ボズ・スキャッグスはアトランティック・レコードにはわずかにアルバム1枚を残したのみで、早々にコロンビア・レコードに移籍しました。本作品はコロンビア移籍第1弾…
尾崎雅也は「新潟県出身。ニューヨークとアイスランドを拠点に活動する作曲家。」です。本作品はフランスのレーベル、ラープスから2024年に発表された「ミズカラ」…
ビリー・アイリッシュ ~ ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト
ビリー・アイリッシュの約3年ぶりのアルバム「ヒット・ミー・ハード・アンド・ソフト」です。ただし、この間に「ギター・ソング」なるEPは出ていましたし、映画「バ…
ボズ・スキャッグス ~ ボズ・スキャッグス&デュアン・オールマン
ボズ・スキャッグスはヨーロッパ放浪の旅から帰国すると、旧友スティーヴ・ミラーのバンドに加わりました。ボズのいたスティーヴ・ミラー・バンドはアルバムを2枚発表…
サザンオールスターズの4枚目のオリジナル・アルバム「ステレオ太陽族」です。なお、サザンはこのアルバムまでにすでに何枚もベスト・アルバムを発売しています。ヒ…
* ザ・フォール ~ ライヴ・アット・ザ・ウィッチ・トライアルズ
ザ・フォールは私の音楽鑑賞人生において、確実にトップ10に入るであろう大好きなバンドです。しかし、日本には100人くらいしかファンがいないと思われます。それ…
「デュッセルドルフ幻のバンドのセカンド・アルバム世界初再発!」とされている、ライフェンシュタールのセカンド・アルバム「レックス」です。1986年発表の本作品…
ボズ・スキャッグスは2024年に80歳を目前にして来日し、東京、仙台、名古屋、大阪、福岡と全国各地でコンサートを行いました。特に東京では東京ドーム・シティー…
ジョン・ホワイト/ギャヴィン・ブライヤーズ ~ マシーン・ミュージック
ブライアン・イーノによるオブスキュア・シリーズの第三弾が2年の時を隔てて発表されました。本作品はそのうちの一つ、「マシーン・ミュージック」です。本作品もスプ…
キャメルの7作目のアルバム「ヌード」です。邦題では「Mr.Oの帰還」という副題が添えられています。これはレコード会社の苦肉の策でしょう。何と言ってもこの作品…
2006年からレックと中村達也のデュオとして活動している日本の至宝フリクションのライヴ・アルバムです。スタジオ盤の次はライヴ盤という伝統は今回も守られました…
ジャック・ディジョネットのスペシャル・エディションならぬ、スペシャル・レジェンド・エディションによるライヴを収録したアルバム「メイド・イン・シカゴ」です。7…
新陳代謝を意味するメタボリズムという言葉はメタボリック・シンドロームで一躍有名になった印象があります。しかし、日本にはそれ以前にも建築の分野で起こった同名の…
サザンオールスターズの三枚目のアルバムは猫のジャケットでお馴染みの「タイニイ・バブルス」です。裏ジャケットにもメンバーの数だけ猫が写っています。サザンのアル…
ザ・フーのドキュメンタリー映画「キッズ・アー・オールライト」のサウンドトラック・アルバムです。日本ではザ・フーの人気は今一つでしたから、本作品は発売されたも…
シークレット・ナイト・ギャング ~ ビロングス・オン・ア・プレイス・コールド・アース
シークレット・ナイト・ギャングはボーカルのケマニ・アンダーソンとサックスのキャラム・コネルの二人を中心とする「世界が注目するマンチェスターのソウル・ファンク…
キャメルの通算7枚目のスタジオ・アルバム、「リモート・ロマンス」はいわゆる第三期キャメルの初めてのアルバムになりました。発表は1979年10月、前作からほぼ…
タンジェリン・ドリーム ~ ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー
タンジェリン・ドリームのサウンドトラック・アルバム「ザ・クラッカー/真夜中のアウトロー」です。スタジオ・アルバムでいえば、「タングラム」の後、「エグジット」…
フリクションは1995年に4枚目のスタジオ・アルバム「ゾーン・トリッパー」を発表し、さらに翌年にはそのリミックス・アルバムを発表しましたが、その年の暮れにラ…
今でもふと耳にしてしまうともういけません。頭の中にぐるんぐるんと曲がまわってしまいます。そんな中毒性の高い曲がステレオMCsの代表曲「コネクテッド」です。本…
イーノ、シューカイ&シュヴァルム ~ スシ、ロティ、ライベクーヘン
本作品は、ブライアン・イーノとホルガー・シューカイという私にとっては大スターな二人が、クラブ・ジャズのプロジェクトであるスロップ・ショップことJ・ペーター・…
デビュー・アルバムから8か月、サザンオールスターズの2枚目のアルバム「10ナンバーズ・からっと」です。オリコン・チャートでは2位を記録し、1979年の日本レ…
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現代音楽の巨匠にして、本人は嫌がっているもののミニマル・ミュージックの旗手として知られるスティーヴ・ライヒの初期作品集「アーリー・ワークス」です。1965年…
フランク・ザッパ先生の「オーケストラル・フェイヴァリット」は1979年5月に発表されています。本作品はその発売40周年記念盤です。元は1枚でしたけれども、記…
ジョン・コルトレーンによるインパルス・レコードからの単独リーダー作としては4枚目にあたる「インプレッションズ」です。この作品もコルトレーン作品の常として、発…
「エレクトリック・ダンス・レゲエ・プロジェクト」と紹介されたダブ・シンジケートによるアルバム「ストーンド・イマキュレイト」は「サイエンス・フィクション・ダン…
相変わらず多産なフェイセスとロッド・スチュワートです。本作品は1971年11月に発表されたフェイセスの3枚目のアルバム「馬の耳に念仏」です。フェイセスの代表…
恐ろしい作品です。これは1971年に発表されたLLL+1、すなわちラヴ・リヴ・ライフ+1のアルバム「ラヴ・ウィル・メイク・ア・ベター・ユー」です。こんな作品…
1982年に制作されたドキュメンタリー映画「コヤニスカッツィ/平衡を失った世界」は、現代音楽家フィリップ・グラスの名前を広く世間に知らしめることとなった作品…
パンク/ニュー・ウェイブ時代に米国で起こったノー・ウェイヴと呼ばれる一群のアーティストの中でも、ひと際輝いていたリディア・ランチのソロ・デビュー作「クイーン…
ボーイズ・クラブは、マーク・ボニラ、キース・エマーソン、元ディープ・パープルのグレン・ヒューズ、そしてボニラのバンド、ドラゴン・クワイヤーによるプロジェクト…
ロッド・スチュワートの名前を聞いて、真っ先に思い浮かぶ曲が「マギー・メイ」の人と、「セーリング」の人、「アイム・セクシー」の人では話が噛み合わなさそうです。…
楽器を持たないパンク・バンドとして人気を博したBiSHが解散したのは2023年6月のことでした。以降、各メンバーはそれぞれが各方面で活躍中です。中でもBiS…
ブライアン・イーノのオブスキュア・レコードから発表されたトム・フィリップスのオペラ「イルマ」は同レーベルからの9作目にあたります。お馴染みのジャケットに包ま…
ジョン・コルトレーンのアルバム群の中でも、最も人気が高いといわれている名盤「バラード」です。全8曲すべてをスタンダードのバラード曲で構成しています。各楽曲の…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレを代表するバンドの一つS.Y.P.H.(ズフ)によるセルフ・タイトルの4枚目のアルバムです。名作セカンド「PST!」からは三枚目と…
キース・エマーソンは2008年発表の本作品を、「人生の集大成というか自分の生きて来た歩みを定義するアルバム」であり、「私が60年代にザ・ナイスでやっていたこ…
フェイセスのセカンド・アルバムはまたまたシニカルなタイトルがつけられました。「ロング・プレイヤー」です。もうこの言葉を知らない人も多いかもしれませんね。これ…
ジョン・コルトレーンがインパルス・レコードから発表した「コルトレーン」は、かの有名な「ヴィレッジ・バンガード・ライヴ」に続くインパルス三枚目のアルバムで、単…
久しぶりに元気のいいテクノを聴きました。ジャンルが細分化されているので、うかうかとテクノというと鼻で笑われそうですが、細分化前のテクノという言葉がよく似合い…
スーパースター、ロッド・スチュワートによるソロ・アルバム第二弾、「ガソリン・アレイ」です。これは日本や米国で使われたマーキュリー盤のジャケットですが、英国ヴ…
ノイエ・ドイッチェ・ヴェレの重要バンド、ズフのセカンド・アルバム「プスト!」です。この作品は伝説のクラウトロック・バンド、カンのホルガー・シューカイがプロデ…
「激烈カルトなサックス入りノー・ウェイヴ・ポスト・パンクスの秘蔵コンピ!!」なる宣伝文句に惹かれて購入した作品です。アーティストはオットー・ケントロール、フ…
「地獄からやってきたジャズ」とはまた素敵なタイトルです。地獄からやってきた大統領を戴いている国なんだからジャズが地獄からやってきて何が悪い、というフランク・…
「サボタージュ」を発表した後、ブラック・サバスはお約束通りツアーに出ます。この時の前座はキッスだったといいますから面白いです。しかし、オジー・オズボーンがバ…
前作から約1年を経て発表された、タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては9作目となる「偉大なる標的」です。順調なペースでアルバムが発表されていきま…
サン・ラーは60年近くに及ぶ活動期間のうちにわずかに一度だけ日本で公演を行いました。その記録が本作品です。主目的は1977年から1992年まで日本で開催され…
「終末処理場」は1980年12月に大阪を拠点に活動したインディペンデント・レーベル、アンバランスから発表されたオムニバス・アルバムです。キング・オブ・ノイズ…
タンジェリン・ドリームのスタジオ・アルバムとしては8作目となる「サイクロン」です。ここのところメンバーが安定していたタンジェリン・ドリームでしたけれども、本…
ジャケットにはパイプをくわえたナマケモノが描かれています。顔はメガネザルですけれども、このぶら下がり方はナマケモノそのものです。パイプをくわえることは趣味で…
知らないということは恐ろしいことです。私はブラック・サバスの6枚目のアルバム「サボタージュ」のジャケットをとても禍々しいものだと勝手に思っていました。何を隠…
リンク・レイは活動期間も長いのでいつの時代の人なのか分かりにくいですが、1960年に発表された本作品「リンク・レイ&ザ・レイメン」が正真正銘のデビュー作品で…
「ダズ・ヒューモア・ビロング・イン・ミュージック?」は、私がフランク・ザッパ先生の沼にはまるきっかけとなった作品です。リアルタイムで買ったのですが、一聴して…
タンジェリン・ドリームの1977年米国ツアーの模様を記録したライヴ・アルバムです。LPでは2枚組の大作で、タイトルは「アンコール」とつけられました。ジャケッ…
ブラック・サバスの5枚目のアルバム「血まみれの安息日」は難産の末に生まれました。前作から1年以上という点では前作と同じですけれども、今回は制作途上でバンドの…
ウォーは長年在籍したユナイテッド・アーティストからMCAレコードに移籍しました。本作品「ギャラクシー」はその移籍第一弾アルバムです。メンバーもプロデューサー…
パンクが封印を解いたかのように、イギリスではさまざまなスタイルのバンドが登場してきました。今ではポスト・パンクと呼ばれることが多いですが、当時はニュー・ウェ…
前作「マスター・オブ・リアリティ」を看板にしたワールド・ツアーを終えたブラック・サバスはしばらく休みをとることにしました。デビュー以来ライブにアルバム制作に…
数あるフランク・ザッパ先生の作品の中で最も直接的に政治的なアルバムです。題して、「マザーズ・オブ・プリヴェンション」、邦題では「検閲の母」と意訳されました。…
昔ほどではないとはいえ、テレビ番組の主題歌に起用されるとヒットする事例は少なくありません。逆もまた真ということで番組と楽曲がタイアップすることはもはや常識に…
ブラック・サバスの3枚目のアルバム「マスター・オブ・リアリティ」はサバスの最高傑作に推す人が多い傑作です。前作から約1年、今回は1日とか3日とかそういう単位…
「決してひとりでは見ないでください」のキャッチフレーズとともに記憶に刻み込まれたホラー映画の金字塔「サスペリア」のサウンドトラック・アルバムです。映画は改め…