「くそお。とんでもなく暑い」「ああ。頭がぼーっとしてきたぜ」「気のせいか、景色もぼーっとしているような」「そらあ、おめえの撮影テクがぼーっとしてるせいだ。暑さ…
物書きブログです。エッセイ、詩、短歌、俳句、ショートショート、小説、ギャグ。渾然一体。(^m^)
ショートストーリーの『えとわ(絵と話)』を中心に、ノンジャンルでいろいろ書いています。中・短編小説も公開してありますので、ご一読いただければ幸いです。(^^)
『山が歩く』だから山は歩くのだ急がず慌てず堂々と四手の若葉がちぎれて飛んで悲鳴をあげてもお構いなし産毛のような野莓の薮を青嵐に梳かせゆっくりゆっくり歩くのだそ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ もう十分気温が上がってきたので、わざわざ日向ぼっこしなくてもいいと思うんですが。 ハエやアブの仲間は日…
「全部緑一色になっちまうと、もみじも味気ないもんだな」 もさもさ盛り上がっている緑の塊に目をとめた勝久が、ぼそりとくさした。老舗料亭の小洒落た和庭。小さな池に…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ のんべにもいろいろいるんですが。でろーんとだらしなく飲み続けるやつもいれば、元を取るぞとがんがん突っ込…
読書ノートの270回め。近況と読書状況をちびっと。 正直なところ、あまり本を読めていません。読んだり書いたりする意欲がちょっと停滞気味というか。そういう時に…
『たかる』という言葉にはあまりポジティブなイメージがありません。むしろ犯罪の臭いすらするんですが、重罪というより軽犯罪。ちんぴらがしでかすイメージですね。ね…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「黄色と山吹色っていうのはどこが違うの?」「赤の混合率」「ふうん」「赤が混じっていないのは檸檬色。少し混…
《ショートショート 1468》『ビール瓶の正しい使い方』 (ぱっけーじ 10) 深夜。 うらぶれた飲み屋が軒を連ねる裏路地のさらに店裏で、手持ち無沙汰な風情の…
菊は秋の花というイメージが強いと思います。ですが、キク科の花の大半はむしろ春咲き。秋咲きは少数派なんじゃないかなあと。 春から初夏にかけて群舞で彩りを添えて…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「挙動不審なやつだな」「挙動不審? バカ言うな。俺はずっとここから動いてないぞ」 カバナミシャクの仲間。…
どくしょのーと 269 すいっちは、きるよりいれるほうがたのしい
読書ノートの269回めは、さとうさくらさんの『スイッチ』(2006年発表。文庫版は宝島文庫)です。 さとうさんは覆面作家さんで、プライベートを明かされていな…
天気もいいことだし外でお茶しましょ(ノゲシとモンキチョウ) このお店、味はいいんだけどね。わたしと同系色なのよ。わたし、目立てないじゃない! 集客戦略としてど…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^) だいぶ実季節からずれてますが、ご容赦ください。◇ ◇ ◇ ひっそりと咲きたいんですか?「そうなの」(オトメツバキ…
《ショートショート 1467》『瓶の色』 (ぱっけーじ 9) 若い冒険者が、棚に並べてある瓶のサンプルを見て素っ気なく言った。「一番安いのは青瓶か。それでいい…
雨の多い四、五月だったせいか、それでなくとも見逃しやすい樹木の花たちをほとんどスルーしてしまいました。デッドストックになる前に、そして梅雨でかびてしまう前に…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「リビングに敷いてあるカーペットが擦り切れてきたわ。そろそろ買い換えなきゃ」「この前替えたばかりじゃない…
第五話 草光る(5) どう答えようか考えているうちに、ものすごく厄介な人が来てしまった。「豊島さん、こんにちはー」「人ぉ雇ったんかい」 見かけはヤンキーそのも…
第五話 草光る(4)「あの……」 俺がうんざり顔で雑木を睨みつけていたら、滝村さんがおずおずと申し出た。「やっぱ、俺、謝りたいっす。ゴミぃ散らかしたのは、俺も…
第五話 草光る(3) とりあえず俺がヤクザの筋ではないことを重ねて説明し、謝罪は受け取らなかった。そのセンパイとやらが直接謝りに来いよ。ふざけてやがる。俺に謝…
第五話 草光る(2) いっぺんに全部片付けるのはどう考えても無理だ。今のペースだと最低でも一週間はかかる。区画を分けて、順繰りに潰していくしかないな。「帰り道…
第五話 草光る(1)「ひいひいひい……」 汗だくで、牧柵に倒れかかる。腕も腰も容赦無く悲鳴をあげている。甘かった。甘く見ていた。こりゃあ予想以上の重労働だわ。…
翳っている時に初めて気づく世界がある(ナガミヒナゲシ)(オオキバナカタバミ)「彼女がそこにいることに、気づかれていたんですか?」「もちろんだよ。最初からね」「…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ いい加減起きろと耳元で目覚まし時計をじゃりじゃり鳴らさなくても、だいたい起きたようなんですが。 まだ寝…
どくしょのーと 268 てっとうてつびこれでもかとつっこむのだ
読書ノートの268回めは、浅倉秋成さんの『フラッガーの方程式』(2013年発表。文庫版は角川文庫)です。電子本での読書。 浅倉さんについては『ノワール・レヴ…
「しばらく見ない間にすっかり大人になって」「てか、会ったの先週だよ?」(^^;; 開芽したなあと思ったら、あっという間ですね。 一週間ほどでがらっと印象が変わ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「小さいと、なんか損だよな」「いっつも無視されちゃってさ」「俺たち全員まとめて◯◯は無視! ってされちゃ…
《ショートショート 1466》『蓋は閉まっていた』 (ぱっけーじ 8)「蓋は閉まってたの?」「閉まってた。ただ、開封したのを締め直したのか、未開封のままだった…
サブテーマ虫干しシリーズ第二弾。(笑 『かうんたーぱーと』に続いて、『ぱっけーじ』を再臨させます。ぱっけーじ展開時のコンセプトについては、以下のリブログをご…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「いやあ、さすがに五月も半ばになれば冬物果実一掃いう感じやな」「不人気のものまで一気になくなったからなあ…
読書ノートの267回めは、近藤史恵さんの『岩窟姫』(2015年発表。文庫版は徳間文庫)です。電子本での読書。 近藤さんの作品はこれまで何度も取り上げてまいり…
花を捧げる捧げられた花に込められた想いは残らず相手に伝わるだろう(アセビ)だが想いを受け取ってもらえても花は飾られるだけいずれ朽ちてしまう(ローズマリー)褪せ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)日本人だから鼻が低くて西洋人だから鼻が高いってか納得いかん! しゃあないでしょ(人)種が違うんだから。(笑 鼻ぺち…
《ショートショート 1465》『ホースとはす口』 (かうんたーぱーと 11) 弓子がまたカレシと別れた。今年に入ってすでに三人めだから、いつもよりハイペースだ…
みなさんはゴールデンウイークをどのように過ごされましたか? 本来出不精のわたしは、人の多い連休中に出歩くのがとことん苦手。いつもは、だらだら過ごして終わりと…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「一つきりじゃ寂しいじゃない。びっしり敷き詰めたらきれいになるわよ。きっと」「ええー? そっかなあ」(ト…
読書ノートの266回めは、西澤保彦さんの『あの日の恋をかなえるために僕は過去を旅する』(2001年発表。文庫版はコスミック文庫)です。原作は『異邦人 fus…
連休はほぼ暦日通りの休みだったので、前半と後半に割れました。前半は天気も今いちでしたし、庭仕事(というかベランダ仕事)優先。後半は天気が持ち直すという予報だ…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ 桜だけでなく、樹木の春花がそろそろ打ち止めになりそうです。今年は咲くタイミングが例年とかなりずれていた…
《ショートショート 1464》『底を取って蓋にする』 (かうんたーぱーと 10)「底を取って蓋にする? ああ、茶壺の歌か」「そう。美亜がすっかり気に入っちゃっ…
咲いているのは、その花一つではない。 同じ花はいっぱい咲いている。 だが小さなフレームに一つだけ収めた途端、花は一つになる。 その花、一つになる。(ツバキ“…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)「俺たち、こんなにいっぱいのさばっているのに、ちっとも存在感ないよな」「周りに似たようなやつが多すぎるんだよ」「引…
シーズン8 第五話 看護(2)「熱は下がりました?」 心配そうな顔でミレーネが入ってきた。「いや、まだ下がっておらぬ。アラウスカの見立てだと、疲れによるものら…
シーズン8 第五話 看護(1)「ふううっ。やはり反動が出たか」 眠っているフィンの額に手を当て、大きな溜息を漏らす。 春も盛りを過ぎ、青葉が花の色を隠すように…
いらかの波と雲の波 重なる波の中空(なかぞら)を 橘(たちばな)かおる朝風に 高く泳ぐや鯉のぼり「……は、いいんだけどさ。この波ってどう見ても」(カイガラタ…
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「くそお。とんでもなく暑い」「ああ。頭がぼーっとしてきたぜ」「気のせいか、景色もぼーっとしているような」「そらあ、おめえの撮影テクがぼーっとしてるせいだ。暑さ…
人生の半分はとうに過ぎたはずなんだが、過ぎてどうなったという実感はない。(バーベナ) 六十代の半分も今日過ぎたんだが、過ぎてどうなったという実感はない。(バ…
シーズン9 第七話 航路(2) 有能な魔術師であれば、魔術で万事を解決できるか。決してそんなことはない。むしろ、精進すればするほど魔術で成しうることの限界が見…
シーズン9 第七話 航路(1) 巨竜との戦いは、能うる限り短時間で終わらせねばならなかった。事実その通りになった。だが滅したのは巨竜だけだ。月にあるオストレク…
底は天上よりも涼しいのだだから望んで底にいる底にいれば光が当たらない卑屈になるそれはあながち誤りではないんだがよく考えてみたまえ本当に光が届かない暗所ならば底…
田水が引かれる前。乾いた圃場のそこここに不規則な水たまりができていた。それが六月の始まりだった。 田ではなく畑であっても、まとまった雨が降ったあとに水たまり…
《ショートショート 1512》『流紋』 (ラフ・キャンバス 7)「ううー、うまく描けないなあ」 通っている高校の近くに結構大きな公園があって。そこの中央噴水周…
一面に敷き詰める。 敷き詰められることで面の印象は単調になるはずだが、我々はなぜかその光景を愛でる。(クリーピングタイム)「一面ピンクっていうのはエロくない…
全国一千万のもふもふファンのみなさま。 お待たせいたしました。 ごちゃごちゃ面倒くさいことは申しません。 心ゆくまでもふもふをご堪能くださいませ。 ひあうい…
いや……事実そのものなので、コメントのしようがございませぬ。ナデシコ科の園芸植物は、ほとんどが外来のお客様ですね。しかも。どういうわけか濃いピンクの花が多い…
先だっての記事でもちょこっと触れましたが。 長らくユリ科という寄り合い所帯に同居していた一族は、分子生物学的系統分類の進化に伴って、現在ばらばらに解体されて…
太陽を天空から下ろし夜に仕舞うまでのわずかな時間帯その間だけ太陽は偽物になる地を温めることはできず闇を焼き尽くす力もなくまといつく夕雲を払い除けられずぼんやり…
干してあったパンツが風で飛ばされてしまうのは、事故だから仕方がない。 だが、これみよがしに路上に捨てるのは、趣味の悪い軽犯罪だ。 そうだろ? 気づいた人が見…
映画は、明るいタイトルで男前が主演なのにどろっどろのミステリーでしたが。 冬から春にかけてのお寒い時期に地を照らすキク科の太陽たちは、ミステリー抜きの『太陽…
春花のまとめもなかなか画像在庫が減っていきません。六月いっぱいは引っ張ろうかな。 で、此度登場の面々はキンポウゲの仲間です。美しい花を咲かせる園芸植物が多い…
先日、運転免許証を更新してまいりましたが、毎度のこと写真がひどい有様で。(笑 まあ、年も年やし、身繕いもいい加減なので、最初から盛りようがないと諦めておりま…
シロツメクサの葉は三枚でワンセット。 四つ葉を見つけたらラッキー……ですね。 三枚でなければならぬという規則があるでなし。葉っぱなんか何枚セットでもええやん…
スイバ(酸葉)はごくありふれた雑草だ。 冬の間は地面に張り付いて寒さに耐え、春の足音が聞こえてくると同時に花穂を上げる。スイバという名を知らない人でも、咲き…
サザンカも含め、ツバキの仲間は晩秋から翌春までの花の少ない時期を彩る花木だと思われている。 だが、ナツツバキやヒメシャラのように夏に咲くものもあり、交配の進…
季節は夏に向かってまっしぐらなので、春花の画像消化を急ぎます。同系統の記事を連投しますが、どうかご容赦くださいまし。◇ ◇ ◇ 人間は、何かと分けたがるもの…
《ショートショート 1474》『二種類の視点』「伊原さん。生まれて初めて飛行機に乗ったってことじゃないんだろ? 恥ずかしいからそんなにきょろきょろそわそわしな…
運がいいとか悪いとか。 人はよく運勢のことを口にする。 だが、それはある時点での判断に過ぎない。 運がいいと判断しても悪いと判断しても、運の影響は一点に定ま…
ストック画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「吸盤があるのはイカとかタコとかの軟体動物だよね」「それだけじゃないよ。他にもいっぱいいるって」「ふ…
ああ、そうさ他の何かに生まれ変わることはできないよどれだけ転生だとか前世だとか言ったところでそうなったのを証明できた人は誰もいないただの一人もねでも新しい自分…
シーズン8 第七話 鷲羽(2) 「手出し無用もなにも、私の出る幕などどこにもないわい。ビクセン公もよう言うわ」 あまりに鮮やかなビクセン公の作戦行動に呆れてぼ…
シーズン8 第七話 鷲羽(1) ケッペリアが酷暑に侵される真夏がやってきた。もちろん、暑さが天敵であるソノーの機嫌はずっと悪い。だが、その機嫌の悪さは暑さがも…
木陰で憩うといい涼しいよ君はそう言ったああそうだね葉群に解き漉かれた優しい光は夏の棘を優しく丸めるきっと木陰は他の誰よりも優しいのだろうでも木陰で憩うことがで…
雨筋が見えない弱い雨にすら隠されてしまう内情がある雨滴の重さを感じられないのに無情にのしかかる定めがある降っている時間はわずかなのに雨音がいつまでも止まない洗…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ちょい興味があって、野生タヌキのおトイレを定期的にチェックしております。タヌキの溜め糞と言って、彼らは…
読書ノートの275回めは、桂望実さんの『嫌な女』(2010年発表。文庫版は光文社文庫)です。久しぶりにボリュームのある紙本を完読したなあ。(笑 桂さんについ…
「警報ってのは、迫り来る危機に速やかに備えなさいと鳴らされるものだろ?」「ああ」「その危機が来なかったら、俺たちは言うわけだよ。なんだ、脅かしやがってと」「ま…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇「野菜が高くてかなわん」「特にブロッコリー。ついこの前、国の指定野菜に格上げされたんだろ? 安値で流通さ…
《ショートショート 1473》『俯くやつは嫌いだ』 すぐに俯くやつは嫌いだ。卑屈だとか意気地がないとか決めつけているからじゃない。俯くのはコミュニケーション遮…
夏の花が全て白いわけではない。 だが、気づけば白い花を追い、白い花ばかりを集めている。 ああ、そうだよ。 色なんかいつでも着けられる。 自分の色を選ぶまでは…
季節画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ずうっと待てるのはちゃんとメリットがあるからよ。 無目的にぼけっと待ってるなんて阿呆のすること。 そう…
読書ノートの274回めは、窪美澄さんの『いるいないみらい』(2019年発表。文庫版は角川文庫)です。電子本での読書。 窪さんについては『晴天の迷いクジラ』を…
花束と寄せ植え。 どちらも様々な花々の集合体だが、微妙に異なる。 花束はもらうと嬉しいけど、寄せ植えはびみょー。だって、花束は花がダメになったら処分できるけ…
ストック画像消化のための臨時増刊です。(^^)◇ ◇ ◇ ナズナにしてもタネツケバナにしても、春を代表する野草のはずなんですが、そういう季節感をさっくり無視…
《ショートショート 1472》『涙袋』「朝もはよから何をやっとるんだ、ちみは」「ほっといてんか」 部活の朝練明け。制服に着替えて教室一番乗りーと踏み込んでみた…
「鍛え方が甘いのか、最近は未熟者ばかりじゃのう」「時が来ればちゃんと一人前になりますよ」「尻の青い連中ばかりで頭が痛いわい」「未熟なのにもう赤かったら、尻の叩…